JPH0699722B2 - 電磁クラッチ用磁性粉体 - Google Patents
電磁クラッチ用磁性粉体Info
- Publication number
- JPH0699722B2 JPH0699722B2 JP1071188A JP7118889A JPH0699722B2 JP H0699722 B2 JPH0699722 B2 JP H0699722B2 JP 1071188 A JP1071188 A JP 1071188A JP 7118889 A JP7118889 A JP 7118889A JP H0699722 B2 JPH0699722 B2 JP H0699722B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic powder
- electromagnetic clutch
- torque
- magnetic
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁性粉体を磁化したときに各磁性粉体粒子間に
働く磁気的結合力を利用して回転力を伝達させる、いわ
ゆる電磁クラッチに使用される磁性粉体に関し、殊に耐
摩耗性に優れ且つ飽和磁束密度を高い電磁クラッチ用磁
性粉体に関するものである。
働く磁気的結合力を利用して回転力を伝達させる、いわ
ゆる電磁クラッチに使用される磁性粉体に関し、殊に耐
摩耗性に優れ且つ飽和磁束密度を高い電磁クラッチ用磁
性粉体に関するものである。
[従来の技術] 電磁クラッチ用磁性粉体には数々の特性が求められてい
るが、なかでも透磁率や飽和磁束密度等の磁気的特性、
耐摩耗性等の機械的特性及び耐酸化性等の化学的特性が
重要視されている。磁気特性を重視した電磁クラッチ用
磁性粉体としてはFe−Co合金粉体(特開昭54−9345)が
知られており、また耐酸化性を重視した電磁クラッチ用
磁性粉体としてはFe−Cr系ステンレス鋼粉体等が知られ
ている。
るが、なかでも透磁率や飽和磁束密度等の磁気的特性、
耐摩耗性等の機械的特性及び耐酸化性等の化学的特性が
重要視されている。磁気特性を重視した電磁クラッチ用
磁性粉体としてはFe−Co合金粉体(特開昭54−9345)が
知られており、また耐酸化性を重視した電磁クラッチ用
磁性粉体としてはFe−Cr系ステンレス鋼粉体等が知られ
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに電磁クラッチの小型化要求は近年益々強まる傾
向にあり、1つのクラッチに使用される磁性粉体の量も
少なくなる傾向にある。その為飽和磁束密度のより高い
磁性粉体、すなわち同一電流下においてより高いトルク
を得ることのできる磁性粉体が求められている。
向にあり、1つのクラッチに使用される磁性粉体の量も
少なくなる傾向にある。その為飽和磁束密度のより高い
磁性粉体、すなわち同一電流下においてより高いトルク
を得ることのできる磁性粉体が求められている。
Fe−Co合金粉体は磁性特性、特に飽和磁束密度の高い磁
性粉体であり、僅かな使用量でも高トルクを伝達できる
という長所を有するが、硬度がそれほど高くないので耐
摩耗性に劣るという欠点がある。従って電磁クラッチの
使用中に磁性粉体が摩耗して微粉化し、粉体粒子間の結
合力が低下してトルクの低下を招くという問題を生じ
る。また磁性粉体が微粉化すると、トルク切れ時間(電
流を切ってからトルクが0となるまでの時間)が長くな
り、しばらくの間、被駆動軸が廻り続ける現状が見ら
れ、特に速い応答が要求される用途において問題とな
る。
性粉体であり、僅かな使用量でも高トルクを伝達できる
という長所を有するが、硬度がそれほど高くないので耐
摩耗性に劣るという欠点がある。従って電磁クラッチの
使用中に磁性粉体が摩耗して微粉化し、粉体粒子間の結
合力が低下してトルクの低下を招くという問題を生じ
る。また磁性粉体が微粉化すると、トルク切れ時間(電
流を切ってからトルクが0となるまでの時間)が長くな
り、しばらくの間、被駆動軸が廻り続ける現状が見ら
れ、特に速い応答が要求される用途において問題とな
る。
本発明はこうした事情に着目してなされたものであり、
充分な飽和磁束密度即ちトルク特性を有すると共に、耐
摩耗性に優れた電磁クラッチ用磁性粉体を提供すること
を目的とするものである。
充分な飽和磁束密度即ちトルク特性を有すると共に、耐
摩耗性に優れた電磁クラッチ用磁性粉体を提供すること
を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] しかして上記目的を達成した本発明の電磁クラッチ用磁
性体は、Si:0.2〜7%、Co:5〜50%を含み、残部がFe及
び不可避不純物であるFe基合金からなる点に要旨を有す
るものである。
性体は、Si:0.2〜7%、Co:5〜50%を含み、残部がFe及
び不可避不純物であるFe基合金からなる点に要旨を有す
るものである。
[作用] 以下本発明に係る電磁クラッチ用磁性粉体の構成成分及
びその配合比率について夫々限定理由を説明する。
びその配合比率について夫々限定理由を説明する。
Si:0.2〜7% Siは硬度の上昇に寄与する成分であり、硬度を高めて磁
性粉体の摩耗を防止するが、その為には0.2%以上の添
加が必要である。一方7%を超えて添加すると粉体が脆
くなって割れ易くなると共に飽和磁束密度の低下を招く
ので必要以上の添加は避けなければならない。こうした
理由から本発明ではSi添加量を0.2〜7%と規定した。
性粉体の摩耗を防止するが、その為には0.2%以上の添
加が必要である。一方7%を超えて添加すると粉体が脆
くなって割れ易くなると共に飽和磁束密度の低下を招く
ので必要以上の添加は避けなければならない。こうした
理由から本発明ではSi添加量を0.2〜7%と規定した。
Co:5〜50% 電磁クラッチのトルク特性は磁性粉体の飽和磁束密度に
依存し、磁性粉体の飽和磁束密度は基本的にはFeの含有
量に比例する。即ちFe以外の成分は、その含有量が多く
なるにつれて粉体の飽和磁束密度を低下させる。しかる
にCoは唯一例外的な元素であってその添加によりFe及び
Fe基合金の飽和磁束密度を上昇させることができる。尚
5%未満の添加ではその効果が認められない。5%以上
添加することによってトルクの特性は向上し、約30〜35
%の含有量で最高値に達するが、それ以上添加するとト
ルク特性は最高値から徐々に低下し、添加量が50%を超
えるとCo無添加の場合のトルク特性と同等若しくはそれ
以下となってしまう。従って磁気特性殊にトルク特性の
改善のためには5〜50%、より好ましくは20〜40%のCo
を添加する必要がある。
依存し、磁性粉体の飽和磁束密度は基本的にはFeの含有
量に比例する。即ちFe以外の成分は、その含有量が多く
なるにつれて粉体の飽和磁束密度を低下させる。しかる
にCoは唯一例外的な元素であってその添加によりFe及び
Fe基合金の飽和磁束密度を上昇させることができる。尚
5%未満の添加ではその効果が認められない。5%以上
添加することによってトルクの特性は向上し、約30〜35
%の含有量で最高値に達するが、それ以上添加するとト
ルク特性は最高値から徐々に低下し、添加量が50%を超
えるとCo無添加の場合のトルク特性と同等若しくはそれ
以下となってしまう。従って磁気特性殊にトルク特性の
改善のためには5〜50%、より好ましくは20〜40%のCo
を添加する必要がある。
尚Fe及びCo以外の元素のうちSiについては前記した様に
硬度を高める上で欠くことができないものであるが、そ
の他の元素の添加は避けるべきである。例えばAlやCr等
の元素には高温耐酸化性を改善する効果があり、磁性粉
体の用途によっては一般論としてその添加が推奨される
こともあるが、本発明ではこれらの元素の添加による磁
気特性の低下という悪影響を回避するという主旨に基
き、それらの添加は積極的に排除している。
硬度を高める上で欠くことができないものであるが、そ
の他の元素の添加は避けるべきである。例えばAlやCr等
の元素には高温耐酸化性を改善する効果があり、磁性粉
体の用途によっては一般論としてその添加が推奨される
こともあるが、本発明ではこれらの元素の添加による磁
気特性の低下という悪影響を回避するという主旨に基
き、それらの添加は積極的に排除している。
本発明に係る電磁クラッチ用磁性粉体は上記合金元素の
添加を必須とし、残部をFe及び不可避不純物とするもの
であり、実質的にSi,Co,Fe以外の高価な元素は含むこと
がなく、かかる構成を満足することによって耐摩耗性並
びに磁気特性に優れた電磁クラッチ用磁性粉体を経済的
に得ることができる。
添加を必須とし、残部をFe及び不可避不純物とするもの
であり、実質的にSi,Co,Fe以外の高価な元素は含むこと
がなく、かかる構成を満足することによって耐摩耗性並
びに磁気特性に優れた電磁クラッチ用磁性粉体を経済的
に得ることができる。
[実施例] 第1表に示す成分組成のアトマイズ粉体を試作してその
硬度を測定すると共に、実装置の電磁クラッチに実際に
装填してトルク特性試験を行なった。また一部の粉体に
ついては500時間使用後の実測トルク及びトルク切れ時
間を測定し、使用開始時のデータと比較した。結果は第
1,2表に示す通りであった。尚第1表中、A1〜A7は実施
例、B1〜B3は比較例、C1,C2は従来例である。
硬度を測定すると共に、実装置の電磁クラッチに実際に
装填してトルク特性試験を行なった。また一部の粉体に
ついては500時間使用後の実測トルク及びトルク切れ時
間を測定し、使用開始時のデータと比較した。結果は第
1,2表に示す通りであった。尚第1表中、A1〜A7は実施
例、B1〜B3は比較例、C1,C2は従来例である。
第1,2表に示される様に、硬度が低く耐摩耗性に劣るB3,
C1,C2では微粉発生量が多く、トルクの低下率及びトル
ク切れ時間の増加率がいずれも大きかった。これに対し
て実施例粉体は、トルクの低下率及びトルク切れ時間の
増加率が共に小さく、良好な耐摩耗性を有していること
が確認された。
C1,C2では微粉発生量が多く、トルクの低下率及びトル
ク切れ時間の増加率がいずれも大きかった。これに対し
て実施例粉体は、トルクの低下率及びトルク切れ時間の
増加率が共に小さく、良好な耐摩耗性を有していること
が確認された。
次にA1〜A7の実施例粉体のCo量と実測トルクとの関係を
示したのが第1図である。
示したのが第1図である。
第1図に示される様に、Si量の多少によって若干のばら
つきはあるものの、5〜50%のCoの添加によってトルク
特性の著しい向上が認められる。尚第1図には参考の
為、B1,B2のデータを示した。
つきはあるものの、5〜50%のCoの添加によってトルク
特性の著しい向上が認められる。尚第1図には参考の
為、B1,B2のデータを示した。
第2図は、A1〜A7及びB2,B3について、Si量と硬度の関
係を調べたものであり、Co量の多少によって若干のばら
つきはあるが、Siの添加によって硬度の増加することが
確認された。
係を調べたものであり、Co量の多少によって若干のばら
つきはあるが、Siの添加によって硬度の増加することが
確認された。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、磁気特性に優れ、
且つ耐摩耗性に優れた電磁クラッチ用磁性粉体を経済的
に提供することができた。
且つ耐摩耗性に優れた電磁クラッチ用磁性粉体を経済的
に提供することができた。
第1図はCo量と実測トルクとの関係を示すグラフ、第2
図はSi量と硬度の関係を示すグラフである。
図はSi量と硬度の関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】Si:0.2〜7%(重量%の意味、以下同
じ)、Co:5〜50%を含む、残部がFeおよび不可避不純物
であるFe基合金からなることを特徴とする電磁クラッチ
用磁性粉体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1071188A JPH0699722B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 電磁クラッチ用磁性粉体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1071188A JPH0699722B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 電磁クラッチ用磁性粉体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02250901A JPH02250901A (ja) | 1990-10-08 |
| JPH0699722B2 true JPH0699722B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=13453435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1071188A Expired - Fee Related JPH0699722B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 電磁クラッチ用磁性粉体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0699722B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2083428A1 (fr) * | 2008-01-22 | 2009-07-29 | Imphy Alloys | Alliage Fe-Co pour actionneur électromagnétique à grande dynamique |
| JP6790531B2 (ja) * | 2016-07-12 | 2020-11-25 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属粉末および圧粉磁心 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS534488B2 (ja) * | 1971-11-18 | 1978-02-17 | ||
| JPS549345A (en) * | 1977-06-22 | 1979-01-24 | Shinko Electric Co Ltd | Magnetic powder for magnetic coupling device |
| JPS61154014A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-12 | Toshiba Corp | 圧粉磁心 |
-
1989
- 1989-03-22 JP JP1071188A patent/JPH0699722B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02250901A (ja) | 1990-10-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0147816B1 (ko) | 전기접점재료, 그 제조방법 및 그 재료를 사용한 전기접점 | |
| KR102058933B1 (ko) | 희토류 자석 및 그 제조 방법 | |
| JP2646277B2 (ja) | 鉄心部材用Ni―Fe―Cr軟質磁性合金 | |
| JPH0699722B2 (ja) | 電磁クラッチ用磁性粉体 | |
| EP0601042B1 (en) | Powder-metallurgical composition having good soft magnetic properties | |
| JPS6117895B2 (ja) | ||
| JP2556114B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれた高強度高靭性Cu基焼結合金 | |
| JP4573918B2 (ja) | 磁気シールド用偏平状Fe基合金粉末 | |
| JPH0689366B2 (ja) | 電磁クラツチ用磁性粉体 | |
| JPH06104107A (ja) | 電磁クラッチ用磁性粉体 | |
| KR940002686B1 (ko) | 내마모성이 우수한 고강도 고인성 Cu기 소결합금 | |
| JPH0116906B2 (ja) | ||
| JP3799537B2 (ja) | 電磁パウダークラッチ | |
| JP3481259B2 (ja) | 窒化シリコンターゲット | |
| JP3353484B2 (ja) | すぐれた耐摩耗性を示すFe基焼結合金製バルブシートを製造する方法 | |
| JPS6328801A (ja) | 電磁クラツチ用磁性粉体 | |
| JP3220386B2 (ja) | 鉄基軟質磁性合金 | |
| JPS62142749A (ja) | プレス打抜き性に優れた高透磁率pbパ−マロイ | |
| JPS602651A (ja) | 磁性合金 | |
| JP2000328171A (ja) | 無機摩擦材料 | |
| JP2705376B2 (ja) | 高強度高靭性を有するFe基焼結合金製バルブシート | |
| JP2633689B2 (ja) | 耐酸化性および耐摩耗性に優れた鉄系焼結合金 | |
| JP2571567B2 (ja) | 高温耐摩耗性鉄基焼結合金 | |
| JPH06122947A (ja) | 高周波用軟質磁性合金 | |
| JPS63233507A (ja) | 電磁クラツチ用磁性粉体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207 Year of fee payment: 14 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |