JPH07100358B2 - 黒鉛と銅からなる複合材 - Google Patents

黒鉛と銅からなる複合材

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JPH07100358B2
JPH07100358B2 JP61315494A JP31549486A JPH07100358B2 JP H07100358 B2 JPH07100358 B2 JP H07100358B2 JP 61315494 A JP61315494 A JP 61315494A JP 31549486 A JP31549486 A JP 31549486A JP H07100358 B2 JPH07100358 B2 JP H07100358B2
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graphite
copper
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composite material
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加藤  直
隆司 茅本
豊之 東野
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばスパッタリングターゲットやX線発生
用ターゲット等に使用される黒鉛と銅からなる複合材に
関する。
〔従来の技術〕
黒鉛と銅の熱膨張率は互いに大きく異なっている。例え
ば銅の線膨張係数は約18×10-6であるのに対し、黒鉛の
線膨張係数は約7×10-6である。このため、黒鉛と銅を
高温(約600〜1000℃)で硬ろう付けや拡散接合等の方
法で接合すると、冷却過程において黒鉛と銅の熱膨張差
によって相対的な寸法差を生じ、残留応力が発生する。
このため黒鉛と銅からなる複合材は、その寸法が小さけ
れば残留応力の影響は小さく接合は可能であるが、実用
的な大きさになると残留応力の影響によって黒鉛に大き
な引張り応力を生じる。黒鉛は引張り応力に弱いため、
接合後にクラックが入り、破壊してしまう。例えば、直
径200mmの円盤形テストピースを900℃で接合し、室温ま
で冷却すると、銅板の直径は約4mm収縮するが、黒鉛の
直径は約1mmしか収縮しない。その結果、黒鉛と銅は厚
み方向に撓み、黒鉛に放射状のクラックが発生してつい
には破壊に至る。
このため現状では、黒鉛と銅を結合するための手段とし
て、ボルト締め等による機械的締結や、樹脂系接着剤に
よる接合、あるいはインジウムや半田等を使用した軟ろ
う付けに頼っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上述した従来技術では、次のような問題点
がある。
例えば機械的な締結方法では、高温に熱せられた時の膨
張あるいは冷却に伴う収縮等の熱的衝撃によって締結力
が低下しやすい。また、エポキシ系やナイロン系接着剤
などの樹脂系接着剤では接着強度に難があり、しかも耐
熱性がない。また真空中での使用において不純物ガスを
発生する等の問題がある。一方、軟ろう付けでは接合強
度が低いとともに、耐熱性に劣るといった問題があっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明の複合材は、黒鉛と
銅(銅合金も含む)との間に互いに熱膨張率の異なる金
属からなる2枚のインサート材を厚み方向に重ねて介在
させる。そして黒鉛側に位置する第1のインサート材
は、その線膨張係数αが銅の線膨張係数αcuよりも小
さく、かつ黒鉛の線膨張係数αcよりも大きい金属から
なる。また銅側に位置する第2のインサート材は、その
線膨張係数αが黒鉛の線膨張係数αcと同等もしくは
黒鉛の線膨張係数αcよりも小さく、かつ上記第1のイ
ンサート材の線膨張係数αよりも小さい金属からな
る。これら2種類のインサート材を介し、適当な荷重を
負荷した状態で600℃ないし1000℃まで加熱することに
より、上記黒鉛と銅を硬ろう付けまたは拡散接合によっ
て互いに結合させるようにしたものである。
〔作用〕
銅と黒鉛を硬ろう付けや拡散接合等のような高温で接合
すると、銅の熱膨張率が黒鉛よりも大きいため、冷却中
に銅が黒鉛よりも大きく収縮する。このため何の対策も
講じていない場合には黒鉛中に過大な引張り応力が生
じ、ついには破壊に至る。しかるに本発明の複合材は、
上述した線膨張係数α,αをもつ金属製インサート
材を2段階に分けて黒鉛と銅との間に挿入しておくこと
によって、冷却過程で黒鉛に作用する熱応力を効果的に
低減させることができるようになり、実用的な大きさの
黒鉛と銅からなる複合材の高温接合が可能となった。
〔実施例〕
第1図に示された本発明の第1実施例の複合材1は、口
径30mmの円盤状のテストピースであり、一面側に黒鉛2
が、また他面側に銅3が設けられている。そして黒鉛2
と銅3との間には、黒鉛2側に第1のインサート材4
が、また銅3側に第2のインサート材5が介在させられ
ている。更には、黒鉛2と第1のインサート材4との間
に硬ろう材6が設けられている。また、各インサート材
4,5間、および銅3と第2のインサート材5との間にも
それぞれ硬ろう材7,8が設けられている。これらの硬ろ
う材6,7,8は、いずれもニッケル製であり、その厚さは
例えば5ないし500μm位が適当である。硬ろう材6,7,8
は、必要とされる耐熱性に応じてニッケルの代りに銀あ
るいは銅系の金属を採用してもよい。この実施例の場
合、黒鉛2の厚さは一例として7mm、銅3の厚さは4mm、
インサート材4,5の厚さはいずれも0.5mmとした。
黒鉛2側に位置する第1のインサート材4はチタン製で
あり、その線膨張係数αはおおむね8×10-6である。
ただし、チタンの代りにバナジウム等のように線膨張係
数が10×10-6以下の金属を使用してもよい。銅3側に位
置する第2のインサート材5はモリブデン製であり、そ
の線膨張係数αはおおむね6×10-6である。ただし、
モリブデンの代りにタングステン等のような線膨張係数
が6×10-6以下の金属を使用してもよい。いずれにして
も、インサート材4,5には硬ろう材6,7,8よりも耐熱性の
高い金属が使用される。
上記インサート材4,5と硬ろう材6,7,8を、黒鉛2と銅3
との間に上記の配列で重ねたのち、適当な荷重を付加し
ながら、硬ろう材6,7,8が溶融する温度まで加熱・保持
することにより、黒鉛2と銅3,およびインサート材4,5
の硬ろう付けを同時に行なう。
上記複合材1に使われている第1のインサート材4の線
膨張係数αは、黒鉛2の線膨張係数αcよりも多少大
きい。このため、高温に加熱された状態で接合すると、
常温まで冷却された時に黒鉛2に多少の圧縮応力が生じ
る。黒鉛2は引張り方向の力には弱いが圧縮に対しては
ある程度の強度を発揮するため、このように適度な圧縮
応力の付与は黒鉛2を割れにくくする上で有効である。
また、銅3側に設けられた第2のインサート材5の線膨
張係数αは黒鉛2の線膨張係数αc以下としており、
この第2のインサート材5を銅3に接合させているか
ら、高温で接合された銅3が常温に戻る際に収縮しよう
としても、その熱応力が黒鉛2側に影響することを緩和
できる。このように2段階のインサート材4,5を介在さ
せることで、黒鉛2に生じる引張り応力の低減化が図れ
るようになり、黒鉛2のクラックの発生と破壊を防止で
きるものである。なお、黒鉛2の線膨張係数をαc、第
1のインサート材4の線膨張係数をα、第2のインサ
ート材5の線膨張係数をα、銅3の線膨張係数をαcu
とした場合、黒鉛2のクラック発生の防止に効果のある
各材料の線膨張係数の概略値の関係は次の通りである。
α≦αc<α<(αc+3×10-6)<<αcu また、黒鉛2の厚みをtc、第1のインサート材4の厚み
をt1、第2のインサート材5の厚みをt2、銅3の厚みを
tcuとした場合、各々の厚さは以下の範囲が適してい
る。
tc≧2mm 0.1mm≦t1≦3mm 0.1mm≦t2≦3mm tcu≧1mm 上記複合材1は、硬ろう付けによって黒鉛2と銅3およ
びインサート材4,5が高い強度で接合されており、しか
も耐熱性に優れている。従って上記複合材1は、例えば
炭素のスパッタリングターゲットやX線発生用ターゲッ
トとしての要求を充分満足する。
例えばスパッタリングターゲットはスパッタリング中に
表面が高温に加熱されるために黒鉛が使用され、その反
対側に冷却効率の良い銅が使用されている。また、スパ
ッタリング・スピードを速くするためには優れた耐熱性
が要求される。上記複合材1は、こうしたスパッタリン
グターゲットとして充分使用に耐える耐熱性を有してい
る。
また上記複合材1は、長波長の炭素の特性X線を得るた
めのターゲットとしても好適である。X線ターゲットは
黒鉛側に電子線が照射される時に温度が数百℃まで上昇
するために、その反対側は水冷等によって冷却する必要
がある。しかもターゲットは高速回転させられているた
め、高い接合強度が必要となる。これらの要求を上記複
合材1は満足することができる。
第2図は本発明の第2実施例を示し、この複合材1は外
径が200mmのリング状に形成されている。その積層構造
は第1実施例と同様であるが、黒鉛2の厚さは7mm、銅
3の厚さは4mm、インサート材4,5の厚さはそれぞれ1mm
である。第1実施例で述べたと同様に、第1のインサー
ト材4は、チタン(またはバナジウム等)からなり、第
2のインサート材5はモリブデン(またはタングステン
等)からなる。また、図示していないが黒鉛2と銅3お
よびインサート材4,5の間には、第1実施例と同様の硬
ろう材6,7,8が介在されている。
この実施例では直径200mmと大形のスパッタリングター
ゲットであるにもかかわらず、高い耐熱性を示し、従来
品の2.5倍のエネルギーをスパッタリング時に負荷して
も全く問題を生じることなく使用でき、被スパッタリン
グ物への高性能の成膜が可能であった。
なお上記各実施例では硬ろう付けによって各部材を接合
するようにしているが、本発明は高温度下で行なわれる
拡散接合によって黒鉛2と銅3およびインサート材4,5
を接合する場合にも同様に適用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、黒鉛と銅を硬ろう付けや拡散接合で接
合した場合に冷却過程で黒鉛にクラックが生じることを
防止でき、実用的な大きさの黒鉛と銅からなる複合材が
得られる。この複合材は耐熱性に優れかつ接合強度が高
く、しかも真空雰囲気中で使用されても不純物ガスを発
生しないため、スパッタリングターゲットやX線発生用
ターゲットとして優れた性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す複合材の断面図、第
2図は本発明の第2実施例を示す複合材の断面図であ
る。 1…複合材、2…黒鉛、3…銅、4…第1のインサート
材、5…第2のインサート材、6,7,8…硬ろう材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒鉛と銅との間に互いに熱膨張率の異なる
    金属からなる2枚のインサート材を厚み方向に重ねて介
    在させ、黒鉛側に位置する第1のインサート材はその線
    膨張係数が銅の線膨張係数よりも小さくかつ黒鉛の線膨
    張係数よりも大きい金属からなり、また銅側に位置する
    第2のインサート材はその線膨張係数が黒鉛の線膨張係
    数と同等もしくは黒鉛の線膨張係数よりも小さくかつ上
    記第1のインサート材の線膨張係数よりも小さい金属か
    らなり、これら2種類のインサート材を介して上記黒鉛
    と銅を硬ろう付けまたは拡散接合によって互いに結合さ
    せたことを特徴とする黒鉛と銅からなる複合材。
JP61315494A 1986-12-26 1986-12-26 黒鉛と銅からなる複合材 Expired - Lifetime JPH07100358B2 (ja)

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US9536851B2 (en) * 2014-09-05 2017-01-03 Infineon Technologies Ag Preform structure for soldering a semiconductor chip arrangement, a method for forming a preform structure for a semiconductor chip arrangement, and a method for soldering a semiconductor chip arrangement

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JPS61183180A (ja) * 1985-02-06 1986-08-15 株式会社東芝 耐高熱負荷複合構造体

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