JPH0710529U - 鋼板用釘 - Google Patents
鋼板用釘Info
- Publication number
- JPH0710529U JPH0710529U JP4508693U JP4508693U JPH0710529U JP H0710529 U JPH0710529 U JP H0710529U JP 4508693 U JP4508693 U JP 4508693U JP 4508693 U JP4508693 U JP 4508693U JP H0710529 U JPH0710529 U JP H0710529U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- nail
- plating layer
- stainless steel
- plating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】引抜耐力を長期間保持できる鋼板用釘を提供す
ること。 【構成】鋼板4に面材5を止着するために供されるオー
ステナイト系のステンレス釘2の少なくとも軸部2aの
表面にユニクロメッキまたはダクロメッキのメッキ層3
を層成した。
ること。 【構成】鋼板4に面材5を止着するために供されるオー
ステナイト系のステンレス釘2の少なくとも軸部2aの
表面にユニクロメッキまたはダクロメッキのメッキ層3
を層成した。
Description
【0001】
本考案は鋼板に面材を止着するために供されるステンレス釘に関する。
【0002】
一般に、鋼板に木製面材を止め付ける釘は剪断方向からの繰り返し疲労に耐え るためオーステナイト系のステンレス釘が多く使用されている。しかし、鋼板に ステンレス釘を打込むと異質の金属が接触することになるので、両者間に電位差 が生じて電食を起こし、電気的に貴となる鋼板の方が溶け始める。しかも、ステ ンレス釘が鋼板に打込まれる際、釘自体にわずかながらブレが生じるため、鋼鈑 と釘との間に微小な隙間が形成される。このため、上記隙間に結露などによる湿 気や酸素が侵入し、これらが電食反応の触媒となって電食がさらに促進され、腐 食が加速される。その結果、釘軸と鋼板の釘穴との間の隙間がさらに大きくなる から、釘の引抜耐力(面材の止め付け力)は比較的短時間の間に顕著に低下して しまう。
【0003】 対策の一つとして、ステンレス釘に合成樹脂を塗布する等により絶縁を施すこ とが考えられるが、塗膜層の強度は小さいため、釘打込み時に塗装が剥れてしま い、電食防止には有効ではない。また、処理コストも高いという難点がある。
【0004】 建築物の屋根下地として鋼板下地に木製の面材を釘で止め付けるような場合は 、10年、20年という長期間引抜耐力が保持されることが求められるのであり 、このような要求に応じられる釘の開発が望まれている。
【0005】
本考案は前記問題点に鑑みて成立したもので、引抜耐力を長期間保持すること ができる鋼板用釘を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するために本考案の鋼板用釘は、鋼板に面材を止着するために 供されるオーステナイト系のステンレス釘の少なくとも軸部の表面にユニクロメ ッキまたはダクロメッキのメッキ層を層成したことを特徴とする。
【0007】
前記釘を鋼鈑に打ち込んだ場合、鋼板と直接接触するのは表面のメッキ層であ る。この場合、鋼板とメッキ層とを比較すると、メッキ層の方が電気的に貴であ るから電食によって溶けるのはメッキ層の方であって鋼板は溶けない。また、鋼 板と亜鉛又はこれを素地とするメッキ層との電位差は鋼板とステンレスとの電位 差よりも小さいから電食は進行しにくい。さらに、上記メッキ層は鋼鈑よりは軟 らかいが、合成樹脂よりははるかに硬いため、鋼鈑に打ち込まれたときに釘軸か ら剥れてしまうことがないとともに、その一部が鋼鈑の釘穴とメッキ層の下の釘 軸との間の微小空間に入り込んで塞ぐ。
【0008】
以下、図面によって本考案の実施態様について説明すると、図1において符号 1は鋼板用釘を示す。この鋼板用釘1はオーステナイト系のステンレス釘2の軸 部2aの表面にユニクロメッキまたはダクロメッキのメッキ層3を層成したもの である。なお、ユニクロメッキとは亜鉛処理により亜鉛のメッキ層を層成するも のであり、ダクロメッキとは亜鉛素地にクロムのメッキ層を層成するものである 。
【0009】 上記構成の釘1を鋼板4に打ち込んで面材5を止着した場合、鋼板4と直接に 接触するのはメッキ層3であるから、両者間で電食が起こる。ところが、鋼鈑4 とメッキ層3とを金属のイオン化列によって比較すると、イオン化傾向は鋼板4 よりもメッキ層3の方がやや大きいので、この場合はメッキ層3が電気的に貴、 鋼鈑4が電気的に卑となり、メッキ層3が溶けて腐食し始めるが、鋼鈑4は溶け ない。したがって、釘穴は大きくならない。
【0010】 しかも、鋼板4とメッキ層3との電位差は、鋼板4とステンレス釘2との電位 差よりも小さいので、メッキ層3の電食は進行しにくい。
【0011】 また、鋼板4に直接接触するのはメッキ層3であるが、亜鉛またはこれを素地 とするメッキ層3は鋼板4よりも軟らかいから、メッキ層3の一部は打込み時に ステンレス釘2の軸部2aとの釘穴との間に生じる隙間に入り込んで上記隙間を 塞いでしまう。このため、電食が生じている部分では電食反応の触媒となる水分 や酸素との接触が阻止されるから、電食は極めてゆっくりと進行することになる 。メッキ層3の電食が進行している間、軸部2aと鋼板4間の電食は起こらない 。このように、電食による影響は非常に小さいので長期間引抜耐力が保持される 。
【0012】 次に、オーステナイト系ステンレス釘の引抜耐力の保持状態を、釘に表面処理 を施さない場合と、合成樹脂を塗布した場合と、ダクロメッキ処理した場合と、 ユニクロメッキ処理した場合の4つの場合について比較実験した。
【0013】 この実験は、各釘を鋼板に打ち込んだ直後と、これに塩水を500時間連続し て噴霧した後にそれぞれ引抜耐力試験を行ない、その結果を表面処理別にまとめ たもので、図2において縦軸は引抜耐力を示し、横軸はステンレス釘に対する表 面処理の種類を示している。各種類の2個の棒グラフのうち、左側の棒グラフは 打ち込み直後の引抜耐力の測定結果であり、右側の棒グラフは500時間後の引 抜耐力の測定結果である。なお、500時間の塩水噴霧は、通常の自然条件下に 10年から20年程度晒した場合と同程度と推定されている。
【0014】 実験の結果は、表1に示されたように、ステンレス釘にメッキ層を施さない場 合の引抜耐力は、初期値に比べて半分以下となっている。また、合成樹脂を塗布 した場合は、無処理の場合に比較して約2倍の引抜耐力を維持しているが、打込 み時に塗装が剥れやすいため安定して長期間引抜耐力を保持することが難しい。 これに対し、メッキ層を施したステンレス釘の引抜耐力は、初期値とほとんど変 わらず、ステンレス釘にメッキ層を施すことが長期間引抜耐力を保持するのに非 常に有効であることが確認された。しかも、メッキ処理は塗装処理に比べて処理 コストが低くてすむので、安価となる。
【0015】
本考案によれば、オーステナイト系ステンレス釘を鋼板に打込んだ場合の電食 を釘のユニクロメッキ又はダクロメッキによるメッキ層と鋼鈑との間で生じさせ ることにより、鋼鈑が溶けて釘穴が大きくなるのを防止するとともに、メッキ層 の腐食の進行が化学的、物理的に遅延させられるので、長期間にわたって釘の引 抜耐力を保持することができる。
【図1】本考案の鋼板用釘を鋼板に打ち込んだ状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】表面処理による引抜耐力の違いを示す棒グラフ
である。
である。
1 鋼板用釘 2 ステンレス釘 2a 軸部 3 メッキ層 4 鋼板 5 面材
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板下地に面材を止着するために供され
るオーステナイト系のステンレス釘の少なくとも軸部の
表面にユニクロメッキまたはダクロメッキのメッキ層を
層成したことを特徴とする鋼板用釘。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4508693U JPH0710529U (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 鋼板用釘 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4508693U JPH0710529U (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 鋼板用釘 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0710529U true JPH0710529U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=12709518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4508693U Pending JPH0710529U (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 鋼板用釘 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0710529U (ja) |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP4508693U patent/JPH0710529U/ja active Pending
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