JPH0710603U - トルクコンバータの捩じり振動減衰装置 - Google Patents

トルクコンバータの捩じり振動減衰装置

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JPH0710603U
JPH0710603U JP039038U JP3903893U JPH0710603U JP H0710603 U JPH0710603 U JP H0710603U JP 039038 U JP039038 U JP 039038U JP 3903893 U JP3903893 U JP 3903893U JP H0710603 U JPH0710603 U JP H0710603U
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vibration damping
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクコンバータに用いられた捩じり振動減
衰装置のシール性を高める。 【構成】 この装置は、1対のサイドプレート20,2
1と、1対のケース22,23と、スライダ25とを備
えている。1対のサイドプレート20,21は、軸方向
に所定の間隔をあけて配置されており、ロックアップ装
置のピストン11に連結されている。1対のケース2
2,23は、サイドプレート20,21の間に配置され
ており、内部に作動油が充填され円周方向に延びる流体
室24を形成する。スライダ25は、ドリブンプレート
12に連結可能であり、流体室24内に円周方向に移動
自在にかつ流体室24との間でチョークを形成するよう
に配置されている。そして1対のケース22,23は、
流体室24内部で発生する作動油の圧力によって互いに
圧接する重なり部を外周部に有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トルクコンバータの捩じり振動減衰装置、特に、入力側フロントカ バーとトルクコンバータ本体との間に配置され、入力側部材から出力側部材に伝 達される捩じり振動を減衰するトルクコンバータの捩じり振動減衰装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
トルクコンバータは、インペラー、タービン及びステータを内部に有し、内部 に充填された作動油により動力を伝達する装置である。インペラーは、エンジン 側に連結されたフロントカバーに固定されており、インペラーから流れ込む作動 油により駆動されるタービンは出力側部材に連結されている。
【0003】 トルクコンバータの内部において、タービンとフロントカバーとの間にロック アップ装置が配置されたものがある。ロックアップ装置は、フロントカバーから 出力側部材にトルクを直接伝達するためのものである。このようなロックアップ 装置には、ロックアップ時のショックを吸収するために、トーションスプリング 等の弾性部材を備えたものがある。
【0004】 しかし、ロックアップ装置に用いられる従来のトーションスプリングは、低速 域で伝達される微少振動を吸収するために剛性が低く設定されており、高速域で のティップイン・ティップアウト時の低周波振動を吸収できない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記問題を解決するために、弾性連結機構と並列に粘性減衰機構を設けたロッ クアップ装置を本件出願人は既に提案している(実願平4−46861号)。こ の粘性減衰装置は、円周方向に延びるケースと、ケース内で円周方向に移動自在 に配置されたスライダとから構成されている。そして、ケースとスライダとが相 対回転する際に両者のクリアランスに流体(トルクコンバータの作動油)が流れ 、そこでの抵抗により所望の減衰効果が生じる。
【0006】 このような装置では、低速域での微少振動は剛性の低いトーションスプリング を有する弾性連結機構で吸収され、また高速域の低周波振動は高速域において大 ヒステリシストルクを発生する粘性減衰機構で吸収される。 しかし、粘性減衰機構を構成するケースは、径方向あるいは軸方向に組付けら れる1対の部材によって構成されているため、流体室内に作動油による圧力が発 生するとこれらの1対の構成部材の間のクリアランスが大きくなる。このクリア ランスが大きくなると、流体室内から漏れる作動油が多くなり、所望のヒステリ シストルクを得ることができないという問題がある。
【0007】 本考案の目的は、特に粘性減衰装置を構成する流体室のシール性を高め、所望 のヒステリシストルクが得られるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るトーションスプリングの捩じり振動減衰装置は、入力側フロント カバーとトルクコンバータ本体との間に配置され、入力側部材から出力側部材に 伝達される捩じり振動を減衰するトルクコンバータの捩じり振動減衰装置であり 、1対の外側部材と、1対のケース部材と、スライダとを備えている。1対の外 側部材は、軸方向に所定の間隔をあけて配置されており、入力側部材及び出力側 部材のいずれか一方に連結される。1対のケース部材は、1対の外側部材の外側 部材の間に配置されており、内部に流体が充填され円周方向に延びる流体室を形 成する。スライダは、入力側部材及び出力側部材の他方に連結可能であり、流体 室内に円周方向に移動自在にかつ流体室との間でチョークを形成するように配置 されている。そして1対のケース部材は、流体室内部で発生する流体圧力によっ て互いに圧接する重なり部を外周部に有している。
【0009】
【作用】 本考案に係るトルクコンバータの捩じり振動減衰装置では、入力側部材からの 捩じり振動がたとえば1対の外側部材に伝達されると、この捩じり振動は1対の 外側部材の間に配置された1対のケース部材に伝達される。1対のケース部材の 内部には流体が充填されており、捩じり振動はこの流体を介してスライダに伝達 され、さらに出力側部材に伝達される。この場合には、流体室を形成する1対の ケース部材とスライダとの間に形成されたチョークを流体室内の流体が流通する 。このときの流体の粘性抵抗によりヒステリシストルクが発生し、減衰効果が得 られる。
【0010】 このようにして流体室内で流体の圧力が発生したとき、1対のケース部材は外 周部に互いに圧接する重なり部を有しているので、流体圧力が高まることによっ て重なり部は互いにより強く圧接する。このため、シール性が高くなり、流体室 からの流体漏れを抑えることができ、所望のヒステリシストルクを得ることが容 易になる。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例が採用されたトルクコンバータ1を示している。図 において、O−Oがトルクコンバータ1の回転中心線である。 トルクコンバータ1は、主にトルクコンバータ本体2とロックアップ装置3と から構成されている。図示しないエンジン側部材に連結されたフロントカバー4 は、外周部に軸方向に突出する円筒状突起4aを有しており、この突起4aはイ ンペラー5のインペラーシェル5aに固定されている。フロントカバー4は、イ ンペラーシェル5aとともに内部に作動油が充填された作動油室を形成している 。
【0012】 トルクコンバータ本体2は、インペラー5と、インペラー5からの流体の流れ により駆動されるタービン6と、ステータ7とから主に構成されている。 インペラー5のインペラーシェル5aは、その内周端部がインペラーハブ5c に固定されている。インペラーシェル5aの内部には、複数のインペラーブレー ド5bが固定されている。インペラー5と対向する位置には、タービン6が配置 されている。タービン6は、タービンシェル6aと、タービンシェル6aに固定 された複数のタービンブレード6bとにより構成されている。タービンシェル6 aの内周端部は、タービンハブ8(出力側部材)のフランジ部8aに複数のリベ ット9により固定されている。タービン8は、内周側にトランスミッションの入 力軸(図示せず)と係合するスプライン孔8bを有している。
【0013】 インペラー5の内周部とタービン6の内周部との間には、ステータ7が配置さ れている。ステータ7は、タービン6からインペラー5へ戻される作動油の方向 を調整してトルク比を増大するものであり、円環状のステータキャリア7aと、 ステータキャリア7aの外周面に設けられた複数のステータブレード7bとから 構成されている。ステータキャリア7aはワンウエイクラッチ機構を介してイン ナーレース10に連結されている。インナーレース10は、ハウジング側(図右 側)から延びる固定軸(図示せず)に連結される。
【0014】 ロックアップ装置3は、フロントカバー4とタービン6との間に配置されてい る。このロックアップ装置3は、円板状のピストン11(入力側部材)と、ドリ ブンプレート12と、ピストン11とドリブンプレート12とを弾性的に連結す る弾性連結機構13と、ピストン11とドリブンプレート12との間の捩じり振 動を減衰する捩じり振動減衰装置14とから構成されている。
【0015】 ピストン11は、半径方向内周端がタービンハブ8の外周面に軸方向及び円周 方向に摺動自在に支持されている。ピストン11の外周部には、フロントカバー 4の摩擦面4bと対向する面に円環状の摩擦部材15が接着されている。ピスト ン11は、外周側端部に軸方向後方(図1の右方)に延びる筒状の外周壁11a を有している。この外周壁11aには、円周方向に等間隔で複数の切欠き11b が形成されている。
【0016】 捩じり振動減衰装置14は、図1及び図2に示すように、所定の間隔をあけて 配置された1対の第1及び第2サイドプレート20,21と、流体室24を形成 する1対の第1及び第2のケース22,23と、流体室24内部に摺動自在に配 置されたスライダ25とから主に構成されている。 第1サイドプレート20と第2サイドプレート21とは、外周部に円周方向に 所定の間隔で突起部20b,21b(図2及び図3参照)を有している。この突 起部20b,21bは複数のリベット26によって互いに固定され、ピストン1 1の切欠き11bに軸方向に摺動自在に係合している。また、両サイドプレート 20,21の内周端はストッパーピン27によって固定されている。なお、スト ッパーピン27は軸方向に所定の長さの胴部を有しており、この胴部によって1 対のサイドプレート20,21の内周部の軸方向の間隔が決定されている。第1 サイドプレート20の外周部には、ピストン11側に突出する溝部20aが円周 状に形成されている。この円周状の溝20aと第2サイドプレート21との間の 空間に、第1ケース22と第2ケース23とが配置されている。また、これらの ケース22,23が配置された空間には、スタッドピン28が軸方向に貫通して いる。このため、空間の軸方向への拡がりがスタッドピン28によって規制され る。
【0017】 第1ケース22は、図4及び図5に示すように、円弧状に形成されており、断 面コ字状である。そして第1ケース22は、第2ケース23側の側面が開口して おり、また下壁22aは上壁22bに比べて軸方向長さがほぼ1/2となってい る。またこの第1ケース22の円周方向両端には、支持ブロック22cが形成さ れており、この支持ブロック22cにはスタッドピン28が挿通する半円状の切 欠き22dが形成されている。一方、第2ケース23は図6及び図7に示すよう に、円弧状でかつ断面コ字状である。そして第1ケース22側の側部は開口して おり、下壁23aは上壁23bに対して軸方向にほぼ1/2の長さとなっている 。組付状態では、第2ケース23の上壁23bと円周方向端部の壁23cとは第 1ケース22内部に挿入され、上壁23bは第1ケース22の上壁22bに密着 して重なり部を形成している。また、両ケースの下壁22a,23aの間には所 定の隙間29(図2参照)が形成されている。
【0018】 さらに、図3に示すように、第1ケース22及び第2ケース23によって形成 される流体室24の内部には、スライダ25が円周方向に摺動自在に挿入されて いる。このスライダ25によって流体室24は分室24aと分室24bとに区画 される。スライダ25には、その中央部に下方から切欠き25aが形成されてい る。このスライダ25と流体室24を形成する第1及び第2ケース22,23と の間には、流体が通過するチョークが形成されている。
【0019】 第1サブプレート20と第2サブプレート21の内周側には、切り起こし部2 0c,21cが形成されており、さらにドリブンプレート12の外周部には窓孔 12bが形成され、これらによってトーションスプリング30が支持されている 。このトーションスプリング30が弾性連結機構13を構成している。 ドリブンプレート12の外周端には、外方に突出する突起部12aが形成され ている。この突起12aは、第1ケース22と第2ケース23の下壁22a,2 3aの間に形成された隙間29を通ってさらに外周側に延び、流体室24内に突 出している。そしてスライダ25の切欠き25a内に挿入されている。このよう にして、スライダ25とドリブンプレート12とはともに流体室24内を円周方 向に移動する。
【0020】 また、ドリブンプレート12の外周端には、図8に示すようにシールバンド3 1が巻き付けられている。シールバンド31には、ドリブンプレートの突起12 aと対応する位置に切欠き31aが形成されており、ドリブンプレート12の突 起部12aはこの切欠き31aを挿通している。シールバンド31は両ケース2 2,23と両サイドプレート20,21との間に摺動自在に配置されており、両 ケース22,23の下壁22a,23aの間に形成された隙間29をシールして いる。
【0021】 次に動作について説明する。 エンジンが回転すると、フロントカバー4にトルクが入力される。インペラー 5はフロントカバー4とともに回転し、インペラー5から流れる作動油がタービ ン6を回転させる。タービン6からインペラー5へ戻る作動油の流れはステータ 7により調整される。そして、タービン6の回転はタービンハブを介してトラン スミッションの入力軸(図示せず)に伝達される。
【0022】 トランスミッションの入力軸が所定の回転数に到達すると、トルクコンバータ 1内の作動油室の油圧が高められるとともに、フロントカバー4とピストン11 との間の油圧が解除され、その結果ピストン11がフロントカバー4に対して押 し付けられる。ピストン11の摩擦部材15がフロントカバー4の摩擦面4bに 圧接すると、フロントカバー4の回転はトルクコンバータ本体2を介さずにロッ クアップ装置3を介して機械的にタービンハブ8に伝達される。すなわち、フロ ントカバー4→サイドプレート20,21→弾性連結機構13→ドリブンプレー ト12の経路で動力が伝達される。また、サブプレート20,21の外周突起部 20b,21bがピストン11の切欠き11bに係合し、さらに両サイドプレー ト20,21と捩じり振動減衰装置14とはスタッドピン28によって連結され ているので、エンジンからのトルクは捩じり振動減衰装置14にも伝達される。
【0023】 以上のロックアップ動作時に、エンジン側のトルク変動がロックアップ装置3 に捩じり振動として伝達される。この捩じり振動伝達時には、第1及び第2サイ ドプレート20,21とドリブンプレート12との間で相対回転が発生し捩じり 振動減衰装置14が作動する。 捩じり振動減衰装置14において、流体室24内をスライダ25が相対移動す る際のヒステリシストルクについて説明する。
【0024】 図3の中立位置から、ケース22,23がスライダ25に対してR1側に捩じ れたとする、すると、分室24aが小さくなり、分室24aの作動油は、スライ ダ25とケース22,23との間の隙間を(チョーク)を通って分室24bに流 れる。このとき、作動油がチョークを流通することによる抵抗によりヒステリシ ストルクが発生し、捩じり振動は減衰する。また、R2側に捩じれた時も同様で ある。
【0025】 以上に説明したヒステリシストルク発生時において、流体室24内で発生する 作動油の圧力は、軸方向においては各ケース22,23の側壁を介して両サイド プレート20,21に作用する。このとき、両サイドプレート20,21はスタ ッドピン28によって固定されているので、両サイドプレート20,21の軸方 向への拡がりが防止され、この方向のチョーク面積の変化を防止できる。
【0026】 一方、半径方向外周部分に作動油の圧力が作用すると、第2ケース23の上壁 23bと第1ケース22の上壁22bとが互いに圧接し、シール性が高められ、 この方向からの流体の漏れを防止できる。さらに内周側についても、各ケース2 2,23の下壁22b,23aはシールバンド31に圧接し、この方向のシール 性も高められる。このため半径方向外周及び内周からの流体の漏れを抑えること ができる。
【0027】 このように本実施例の構造では、流体室24を構成するケース22,23と両 サイドプレート20,21との間の隙間が、作動油の圧力が高まるとともに小さ くなり、シール性が高められる。このため所望のヒステリシストルクが得られる 。 〔他の実施例〕 前記実施例では、本考案をロックアップ装置の捩じり振動減衰装置に採用した が、他の動力伝達部の捩じり振動減衰装置に適用してもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案に係るトルクコンバータの捩じり振動減衰装置では、流体 室を形成する1対のケース部材は、流体室内部で発生する流体圧力によって互い に圧接する重なり部を有している。このため、流体室からの流体の漏れを抑える ことができ、所望の振動減衰力を得ることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が採用されたトルクコンバー
タの縦断面部分図。
【図2】その一部拡大図。
【図3】前記ロックアップ装置の正面部分図。
【図4】前記トルクコンバータに採用された捩じり振動
減衰装置の第1ケースの正面図。
【図5】そのV−V断面図。
【図6】前記捩じり振動減衰装置の第2ケースの正面
図。
【図7】そのVII−VII断面図。
【図8】前記捩じり振動減衰装置のドリブンプレートと
シールバンドの斜視部分図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 トルクコンバータ本体 3 ロックアップ装置 4 フロントカバー 14 捩じり振動減衰装置 20,21 サイドプレート 22,23 ケース 25 スライダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側フロントカバーとトルクコンバータ
    本体との間に配置され、入力側部材から出力側部材に伝
    達される捩じり振動を減衰するトルクコンバータの捩じ
    り振動減衰装置であって、 軸方向に所定の間隔をあけて配置された、前記入力側部
    材及び出力側部材のいずれか一方に連結される1対の外
    側部材と、 前記1対の外側部材の間に配置された、内部に流体が充
    填され円周方向に延びる流体室を形成する1対のケース
    部材と、 前記入力側部材及び出力側部材の他方に連結可能で、前
    記流体室内に円周方向に移動自在にかつ前記流体室との
    間でチョークを形成するように配置されたスライダとを
    備え、 前記1対のケース部材は、前記流体室内部で発生する流
    体圧力によって互いに圧接する重なり部を外周部に有し
    ている、 トルクコンバータの捩じり振動減衰装置。
JP1993039038U 1993-07-16 1993-07-16 トルクコンバータの捩じり振動減衰装置 Expired - Lifetime JP2595618Y2 (ja)

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