JPH07108362A - 遠心力鋳造用金枠 - Google Patents

遠心力鋳造用金枠

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JPH07108362A
JPH07108362A JP25269793A JP25269793A JPH07108362A JP H07108362 A JPH07108362 A JP H07108362A JP 25269793 A JP25269793 A JP 25269793A JP 25269793 A JP25269793 A JP 25269793A JP H07108362 A JPH07108362 A JP H07108362A
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metal
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Manabu Kurotobi
学 黒飛
Yukio Okamoto
幸雄 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金枠内に注湯した溶湯の冷却速度を高めて冷
却回転期間を短縮化し、生産性を向上するとともに鋳造
鉄管のピンホールの発生を防止できる遠心鋳造用金枠を
提供する。 【構成】 円筒状の金枠1にスリーブ2を外ばめして、
この金枠1とスリーブ2との間に水冷ジャケット3を設
ける。金枠1の外周面には、複数の凹部4が形成されて
いる。鋳造管の製造時に、金枠1を回転させながらその
内部に溶湯8を注湯するとともに、水冷ジャケット3に
冷却水9を流入させると、水冷ジャケット3に流入した
冷却水9が凹部4に当接して乱流状態となって積極的に
金枠1に接触するとともに、凹部4によって冷却水9と
金枠1との接触表面積が増加することとなり、冷却能力
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠心力鋳造用金枠に関
し、特に小径の鋳鉄管の鋳造に使用される水冷式の遠心
力鋳造用金枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小径管の鋳造に適用されている水
冷式の遠心力鋳造用金枠は、図3に示すように、円筒状
の鋼製の金枠11にスリーブ12を外ばめして、金枠1
1とスリーブ12の間に水冷ジャケット13を形成して
いる。この水冷ジャケット13を形成するために、スリ
ーブ12の周方向及び軸心方向に適当間隔おきにセット
ボルト14を配置し、このセットボルト14をスリーブ
12の径方向に貫通状態でねじ合わせ、その先端を金枠
11の外周面に接触させることによって、スリーブ12
を金枠11に対し同心状に保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成におい
て、鋳型を構成する金枠11の内周面に塗型を施した後
に、金枠11をスリーブ12とともに回転させながらそ
の内部に溶湯を注湯して冷却凝固させることにより、鋳
造が行われる。ところで、溶湯を金枠11内に注湯して
から、凝固した鋳造管が引き抜き可能になるまでの時間
は、直径200mmの鋳造管で約20秒程度である。この
時間は冷却回転時間と呼び、鋳造サイクルタイムに占め
る割合は約1/4と大きい。
【0004】したがって、この冷却回転時間の短縮化を
図ると鋳造管の製造の生産性を高めることができるが、
そのためには冷却速度を高める必要がある。そこで、冷
却水の流量を増加することも考えられるが、単に冷却水
の流量を増加しただけでは冷却能力の向上には殆ど効果
を発揮せず、冷却速度を高めて冷却回転時間を短縮化す
ることで生産性を高めることはできないという問題があ
った。
【0005】また、このような構成において鋳造作業を
ランニング状態で続けた際に、金枠が蓄熱して冷却能力
が追い付かなくなることがあり、この場合には凝固速度
が遅くなって鋳造した鉄管の外面にピンホールの欠陥な
どが発生するという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもの
で、溶湯の冷却速度を高めて冷却回転時間を短縮し、生
産性を向上できるとともに鋳造管の外面にピンホールの
欠陥などが発生することのない遠心鋳造用金枠を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、円筒状の金枠にスリーブを外ばめして、こ
の金枠とスリーブとの間に水冷ジャケットを設けた遠心
力鋳造用金枠において、前記金枠の外周面に凹部または
凸部の少なくとも一方を形成したものである。
【0008】
【作用】このようなものであると、金枠の外周面に形成
した凹部または凸部によって、水冷ジャケットに流入し
た冷却水が乱流状態となって積極的に金枠に接触すると
ともに、冷却水と金枠との接触表面積が増加するため、
冷却能力が向上する。この結果、溶湯の冷却速度が高く
なって、冷却回転時間が短縮される。また、鋳造作業を
ランニング状態で続けた際でも、金枠が蓄熱されること
がなくなって、鋳造管外面のピンホールの発生が防止さ
れる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の遠心力鋳造用金
枠を示す。ここで1は円筒状の鋼製の金枠であり、その
外側にスリーブ2が外ばめされ、金枠1とスリーブ2の
間に、冷却水を通すための水冷ジャケット3が形成され
ている。
【0010】図2に示すように、金枠1の外周面には、
複数の凹部4がピーニングにより形成されており、たと
えば直径dが15mmの凹部4が25mmのピッチP間隔で
金枠1の周方向及び軸心方向に縦横に形成されている。
なお、図1においてはこれらの凹部4を強調拡大して図
示している。
【0011】スリーブ2の周方向及び軸心方向に適当間
隔おきに配置されたセットボルト5が、このスリーブ2
の壁を径方向に貫通してねじ合わされており、その先端
が、金枠1の外周面に接している。これにより、水冷ジ
ャケット3を形成するためのスリーブ2が金枠1と同心
状に保持される。
【0012】このような構成において、鋳造管の製造時
には、金枠1の内周面に塗型を施し、この金枠1の受口
部1a側に受口形成中子6を配置し、金枠1の挿口1b
側にストッパリング7を配置した後、金枠1を回転させ
ながらその内部に溶湯8を注湯するとともに、水冷ジャ
ケット3に冷却水9を流入させる。
【0013】この場合に、金枠1の外周面には複数の凹
部4が形成されているため、水冷ジャケット3に流入し
た冷却水9が凹部4に当接して乱流状態となって積極的
に金枠1に接触するとともに、凹部4によって冷却水9
と金枠1との接触表面積が増加することとなり、冷却能
力が向上する。この結果、溶湯8の熱が水冷ジャケット
3内を流れる冷却水9にて効果的に奪われるため、溶湯
8が速やかに冷却凝固して鋳造管が形成される。この凝
固した鋳造管は、その後に引き抜かれる。
【0014】このように溶湯8が速やかに冷却凝固され
るため、溶湯8を金枠1内に注湯してから凝固した鋳造
管が引き抜き可能になるまでの冷却回転時間を短縮で
き、鋳造管の生産性を向上できる。
【0015】また、鋳造作業をランニング状態で続けた
際でも、金枠1が蓄熱されることがなくなって、鋳造管
外面のピンホールの発生が防止され、鋳造管の品質を向
上できる。
【0016】なお、上記実施例においては、金枠1の外
周面に複数の凹部4を形成した場合について説明した
が、凹部4の代わりに凸部を形成したり、凹部および凸
部を形成しても同様の効果を得ることができる。また、
上記実施例においては、凹部4をピーニングにより形成
した場合について説明したが、ピーニングによる形成に
限るものではなく、ショットブラストやショットピーニ
ングにより金枠1の外周面に凹凸部を形成してもよく、
この場合には、凹凸部の形成と同時にさびを除去できる
ため、さらに冷却能力が向上する利点を有する。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、金枠
の外周面に凹部または凸部の少なくとも一方を形成した
ため、溶湯の冷却速度が高められ、冷却回転時間を大幅
に短縮できて生産性を向上でき、かつ金枠冷却不足によ
るピンホールの発生を防止でき、また鋳造管の収縮量も
大きくなるので引き抜きも容易になり、さらに金枠の長
寿命化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の遠心力鋳造用金枠の縦断面
図である。
【図2】(a)および(b)は同遠心力鋳造用金枠の拡
大平面図および拡大縦断面図である。
【図3】従来の遠心力鋳造用金枠の縦断面図である。
【符号の説明】
1 金枠 2 スリーブ 3 水冷ジャケット 4 凹部 5 セットボルト 9 冷却水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の金枠にスリーブを外ばめして、
    この金枠とスリーブとの間に水冷ジャケットを設けた遠
    心力鋳造用金枠であって、前記金枠の外周面に凹部また
    は凸部の少なくとも一方が形成されていることを特徴と
    する遠心力鋳造用金枠。
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