JPH07109422A - 非対称トリスアゾ顔料及びその製造方法 - Google Patents

非対称トリスアゾ顔料及びその製造方法

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JPH07109422A
JPH07109422A JP27778393A JP27778393A JPH07109422A JP H07109422 A JPH07109422 A JP H07109422A JP 27778393 A JP27778393 A JP 27778393A JP 27778393 A JP27778393 A JP 27778393A JP H07109422 A JPH07109422 A JP H07109422A
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JP
Japan
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coupler
trisazo pigment
asymmetric
tris
asymmetric trisazo
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Application number
JP27778393A
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English (en)
Inventor
Katsuichi Ota
勝一 大田
Masaomi Sasaki
正臣 佐々木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可視光から近赤外光域に至る幅広い波長域に
高い感度を有する光電変換材料として有用な新規非対称
トリスアゾ顔料及び工業的に有利なその製造方法を提供
する。 【構成】 下記一般式化1 【化1】 (式中、Ar1、Ar2及びAr3は各々カップラー残基
を表わし、その内少なくとも1つは他と異なる。)で示
される非対称トリスアゾ顔料、並びにトリス(ジアゾニ
ウム塩)と第1のカップラーとを反応させた後、該反応
物と第2のカップラーとを反応させることを特徴とする
非対称トリスアゾ顔料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な非対称トリスアゾ
顔料及びその製造方法に関し、更に詳しくは可視光域か
ら近赤外光域に至る幅広い波長域に高い感度を有する新
規な光電変換材料として有用な非対称トリスアゾ顔料及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ある種のアゾ化合物が、電子
写真用感光体の電荷発生顔料として有効であることが知
られている。一般に電子写真感光体は、導電性支持体上
に、光によって電荷担体を生成する能力を有する電荷発
生顔料を含有する電荷発生層(以下CGLと略す、)と
その電荷担体を能率よく注入して、輸送する能力を有す
る電荷輸送物質を含有する電荷輸送層(以下CTLと略
す、)を積層した所謂機能分離型の積層型感光体と、電
荷発生物質と電荷輸送物質を単一層の中に含有せしめた
単層型感光体がある。従来、この種の感光体に使用され
るアゾ化合物としては、例えば特開昭47−37543
号、特開昭52−55643号各公報に記載されている
ベンジシン骨格を有するビスアゾ化合物あるいは特開昭
52−8832号公報に記載されているスチルベン骨格
を有するビスアゾ化合物などが知られている。また、特
開昭53−132347号公報には近赤外光域にまで感
度を有するトリスアゾ顔料が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アゾ化合物を用いた電子写真用感光体は、一般に感度が
低いため、高速複写機や半導体レーザーを書き込み光源
としたレーザープリンター用の感光体としては不充分で
あった。
【0004】従って、本発明の目的は高感度な光電変換
材料である新規なアゾ顔料及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題が解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化1で示される非対称トリスアゾ顔料が提供され
る。
【化1】 (式中、Ar1、Ar2及びAr3は各々カップラー残基
を表わし、その内少なくとも1つは他と異なる。)
【0006】また、本発明によれば、前記カップラー残
基の少なくとも1個が置換若しくは無置換のベンゾカル
バゾール基を有するものである非対称トリスアゾ顔料が
提供され、更に前記カップラー残基の少なくとも2個が
ハロゲン基を少なくとも2個有するものである非対称ト
リスアゾ顔料が提供され、また前記カップラー残基がA
1=Ar2≠Ar3の関係を有するものである非対称ト
リスアゾ顔料が提供される。
【0007】また、本発明によれば、トリス(ジアゾニ
ウム塩)と第1のカップラーとを反応させた後、該反応
物と第2のカップラーとを反応させることを特徴とする
前記非対称トリスアゾ顔料の製造方法が提供され、更に
少なくともカップラーと溶媒とからなるカップラー溶液
中にトリス(ジアゾニウム塩)を固体状態で投入し反応
させる工程を含むことを特徴とする前記非対称トリスア
ゾ顔料の製造方法が提供される。
【0008】本発明の前記一般式化1で示される新規な
非対称トリスアゾ顔料は、高感度な光電変換材料であっ
て、特に電子写真用感光体の電荷発生物質として機能す
るものである。
【0009】本発明のトリスアゾ顔料は、下記一般式化
2で示されるトリス(ジアゾニウム塩)と、後に示すよ
うなカップラーから選ばれた2種又は3種のカップラー
を、2段階又は3段階で順次カップリングを行なうか、
あるいは各段階のカップリング反応によって得られる一
般式化3又は化4で示されるジアゾニウム塩化合物を単
離したのち、更にそれぞれ対応するカップラーとのカッ
プリングにより得ることができる。
【化2】 (式中Xはアニオン官能基を表わす。)
【化3】 (式中Xはアニオン官能基を表わし、Ar1は一般式化
1で定義したものと同一である。)
【化4】 (式中Xはアニオン官能基を表わし、Ar1、Ar2は一
般式化1で定義したものと同一である。)
【0010】現在、電子写真用感光体に使用される電荷
発生顔料には、特に近赤外光に対する高い電荷発生性能
が求められている。本発明の非対称トリスアゾ顔料は、
高い電荷発生能を有しているが、特に一般式化1中のカ
ップラー残基の組合せによって種々の特徴を発揮でき
る。即ち、ベンゾカルバゾール基を有するカップラー残
基を含有する非対称顔料は、より長波長域の近赤外光に
まで感度を有し、半導体レーザー用の電子写真用感光体
に有効である。また、ハロゲン基を2個以上有するカッ
プラー残基を2個以上含有する非対称顔料は、より高感
度である。
【0011】本発明の非対称トリスアゾ顔料は、前述の
如くトリス(ジアゾニウム塩)と2種以上のカップラー
とのカップリング反応によって製造される。そのため反
応時のトリス(ジアゾニウム塩)量と各カップラーの仕
込み量は、所望の非対称トリスアゾ顔料の化学構造に基
づいて、その比率を厳密にコントロールする必要があ
る。一方、トリス(ジアゾニウム塩)は一般に分解し易
く、溶媒に溶解した溶液状態では不安定である。そのた
め、非対称トリスアゾ顔料を製造する場合に、予め溶媒
に溶解したトリス(ジアゾニウム塩)の溶液を用いる
と、カップリング反応時のトリス(ジアゾニウム塩)量
と各のカップラー量の比率が所望の比率と異なり、出来
上がりの非対称トリスアゾ顔料の純度と収率を低下させ
る要因となる。
【0012】本発明の非対称トリスアゾ顔料を製造する
工程においては、より高純度な反応生成物を高収率で得
るために、反応容器中にカップラーとトリス(ジアゾニ
ウム塩)を固体状態で投入した後、溶媒を入れて溶解し
ながら反応させるか、又はカップラーと溶媒とからなる
カップラー溶液中に、トリス(ジアゾニウム塩)を固体
状態で投入し反応させる方法をとることが望ましいが、
特にカップラーと溶媒とからなるカップラー溶液中に、
トリス(ジアゾニウム塩)を固体状態で投入し反応させ
る方法が好ましい。
【0013】上記の反応で用いられるカップラーの具体
例、即ちAr1−H、Ar2−H及びAr3−Hの具体例
を表1〜表11に例示するが、本発明で用いられるカッ
プラーは、従来から公知の電子写真用感光体に用いられ
るアゾ顔料用のカップラーであれば使用可能であり、こ
れによって限定されるものではない。
【0014】
【表1−(1)】
【0015】
【表1−(2)】
【0016】
【表2−(1)】
【0017】
【表2−(2)】
【0018】
【表3−(1)】
【0019】
【表3−(2)】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【表6】
【0023】
【表7】
【0024】
【表8】
【0025】
【表9−(1)】
【0026】
【表9−(2)】
【0027】
【表9−(3)】
【0028】
【表10−(1)】
【0029】
【表10−(2)】
【0030】
【表10−(3)】
【0031】
【表11−(1)】
【0032】
【表11−(2)】
【0033】以上のような本発明のトリスアゾ顔料を用
いることにより、極めて高感度な電子写真用感光体が容
易に製造できる。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例及び応用例により具体
的に説明するが、これにより本発明の態様が限定される
ものではない。
【0035】実施例1 2−ヒドロキシ−3−(2−エチルフェニル)カルバモ
イル−11H−ベンゾ[a]カルバゾール(カップラー
NO.51)0.57g(1.5ミリモル)をDMF1
00mlに溶解し、室温にて4,4’,4”−トリス
(ジアゾニウムテトラフルオロボレート)トリフェニル
アミン0.88g(1.5ミリモル)を加えた。室温に
て10分間撹拌したのち、2−ヒドロキシ−3−(2−
メチル−4−クロロフェニル)カルバモイル−8−クロ
ロ−11H−ベンゾ[a]カルバゾール(カップラーN
O.184)1.306g(3.0ミリモル)をDMF
100mlに溶解した液を加え、次いで9%酢酸ソーダ
水溶液8mlを加えて2時間室温にて撹拌した。生成し
た沈殿物を濾別し、80℃に加熱してDMF200ml
で3回洗浄し、次に200mlで2回洗浄した。減圧下
において120℃で乾燥し、下記式化5で示されるトリ
スアゾ化合物(P−1とする、)を得た。収率58%で
あった。P−1の赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤
法)を図1に、元素分析値を表12に示す。
【0036】
【化5】
【0037】
【表12】
【0038】実施例2 2−ヒドロキシ−3−(2−メチル−4−クロロフェニ
ル)カルバモイル−8−クロロ−11H−ベンゾ[a]
カルバゾール(カップラーNO.184)0.653g
(1.5ミリモル)をDMF100mlに溶解し、室温
にて4,4’,4”−トリス(ジアゾニウムテトラフル
オロボレート)トリフェニルアミン0.88g(1.5
ミリモル)を加えた。室温にて10分間撹拌したのち、
2−ヒドロキシ−3−(2−エチルフェニル)カルバモ
イル−11H−ベンゾ[a]カルバゾール(カップラー
NO.51)1.14g(3.0ミリモル)をDMF1
00mlに溶解した液を加え、次いで9%酢酸ソーダ水
溶液8mlを加えて2時間室温にて撹拌した。生成した
沈殿物を濾別し、80℃に加熱してDMF200mlで
3回洗浄し、次に200mlで2回洗浄した。減圧下に
おいて120℃で乾燥し、下記式化6で示されるトリス
アゾ化合物(P−2とする、)を得た。収率60%であ
った。P−2の赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)
を図2に、元素分析値を表13に示す。
【0039】
【化6】
【0040】
【表13】
【0041】応用例1 実施例1で得られたトリスアゾ化合物P−1 0.20g ポリビニルブチラール(UCC社製XYHL)の シクロヘキサノン2%溶液 4.0g を、5mmφのPSZボール100gを入れた50cc
のガラス容器に入れ、5日間ボールミリングを行なった
後、シクロヘキサノンを14g追加し、更に1日ボール
ミリングを行なって、CGL塗工液を作成した。アルミ
蒸着をした75μmのポリエステルフィルム上に、上記
のCGL塗工液をドクターブレードで塗工した後、80
℃出3分間加熱乾燥し、厚さ0.3μmのCGLを形成
した。
【0042】次に、下記組成のCTL塗工液を作成し、
前記CGL上にブレード塗工を行なった後、80℃で3
分間加熱乾燥し、更に130℃で5分間加熱乾燥して、
約20μmのCTL膜を形成し、感光体を形成した。 ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製 C−1400) 10g 下記式化7で示されるα−フェニルスチルベン化合物 8g トルエン 72g
【0043】
【化7】
【0044】応用例2 トリスアゾ化合物を実施例2で得られたトリスアゾ化合
物P−2に代えたこと以外は、応用例1と同様にして感
光体を作成した。
【0045】比較例1 応用例1で用いたトリスアゾ化合物の代わりに、下記式
化8で示されるトリスアゾ顔料を用いたこと以外は、応
用例1と同様にして感光体を作成した。
【0046】
【化8】
【0047】比較例2 応用例1で用いたトリスアゾ化合物の代わりに、下記式
化9で示されるトリスアゾ顔料を用いたこと以外は、応
用例1と同様にして感光体を作成した。
【0048】
【化9】
【0049】(評価)応用例1〜2及び比較例1〜2で
作成した感光体について、川口電機社製の静電特性測定
装置EPA8100で−5.5Kvで2秒間帯電した時
の帯電電位V2を測定し、且つ感光体に800volt
帯電した後、2856Kのタングステンランプの光4.
5luxを照射して、白色感度を測定した。更に、78
0nm(半値幅20nm)のバンドパスフィルターを通
して照射して、780nm光に対する光感度を測定し
た。結果を表14に示す。表中、E1/10(lux・se
c)、E’1/10(μJ/cm2)は、各々白色感度、7
80nm光感度であり、いずれも表面電位が800vか
ら80vに減衰する必要な光量を表わしている。
【0050】
【表14】
【0051】表14から、本発明の非対称トリスアゾ顔
料を用いた感光体は、白色光及び近赤外光に対する感度
が高いことが判る。
【0052】
【発明の効果】請求項1の前記一般式化1で示される新
規な非対称トリスアゾ顔料は、高感度な光電変換材料と
して機能し、電子写真用感光体の電荷発生顔料として有
用なものである。
【0053】請求項2のベンゾカルバゾール基を有する
カップラー残基を含有する非対称トリスアゾ顔料は、光
電変換材料としてより長波長域の近赤外光にまで感度を
有し、半導体レーザー用の電子写真用感光体に特に有効
である。
【0054】請求項3のハロゲン基を2個以上有するカ
ップラー残基を2個以上含有する非対称トリスアゾ顔料
は、光電変換材料としてより感度が向上したものであ
る。
【0055】請求項4のカップラー残基がAr1=Ar2
≠Ar3の関係を有する非対称トリスアゾ顔料は、カッ
プラー残基の適切な選択により、種々の特徴を有する光
電変換材料を得ることができるものである。
【0056】請求項5の非対称トリスアゾ顔料の製造方
法は、トリス(ジアゾニウム塩)と第1のカップラーと
を反応させた後、該反応物と第2のカップラーとを反応
させることを特徴とするものとしたことから、反応時の
トリス(ジアゾニウム塩)量と各カップラーの仕込み量
を容易に厳密にコントロールすることができるので、本
方法によると、目的とする非対称トリスアゾ顔料を高収
率で得ることができる。
【0057】請求項6の非対称トリスアゾ顔料の製造方
法は、少なくともカップラーと溶媒とからなるカップラ
ー溶液中にトリス(ジアゾニウム塩)を固体状態で投入
し反応させる工程を含むことを特徴とするものとしたこ
とから、トリス(ジアゾニウム塩)を不安定な溶液状態
でおかなくてすむので、本方法によると、より高純度の
非対称トリスアゾ顔料を高収率で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明の非対称トリスアゾ
顔料の赤外線吸収スペクトル図(KBr錠剤法)であ
る。
【図2】実施例2で得られた本発明の非対称トリスアゾ
顔料の赤外線吸収スペクトル図(KBr錠剤法)であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で示される非対称トリス
    アゾ顔料。 【化1】 (式中、Ar1、Ar2及びAr3は各々カップラー残基
    を表わし、その内少なくとも1つは他と異なる。)
  2. 【請求項2】 前記カップラー残基の少なくとも1個が
    置換若しくは無置換のベンゾカルバゾール基を有するも
    のである請求項1記載の非対称トリスアゾ顔料。
  3. 【請求項3】 前記カップラー残基の少なくとも2個が
    ハロゲン基を少なくとも2個有するものである請求項1
    記載の非対称トリスアゾ顔料。
  4. 【請求項4】 前記カップラー残基がAr1=Ar2≠A
    3の関係を有するものである請求項1記載の非対称ト
    リスアゾ顔料。
  5. 【請求項5】 トリス(ジアゾニウム塩)と第1のカッ
    プラーとを反応させた後、該反応物と第2のカップラー
    とを反応させることを特徴とする請求項1記載の非対称
    トリスアゾ顔料の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくともカップラーと溶媒とからなる
    カップラー溶液中にトリス(ジアゾニウム塩)を固体状
    態で投入し反応させる工程を含むことを特徴とする請求
    項1記載の非対称トリスアゾ顔料の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070557A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Toyo Ink Mfg Co Ltd ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070557A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Toyo Ink Mfg Co Ltd ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法

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