JPH0710945A - 炭素繊維複合材用フェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

炭素繊維複合材用フェノール樹脂の製造方法

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JPH0710945A
JPH0710945A JP15066293A JP15066293A JPH0710945A JP H0710945 A JPH0710945 A JP H0710945A JP 15066293 A JP15066293 A JP 15066293A JP 15066293 A JP15066293 A JP 15066293A JP H0710945 A JPH0710945 A JP H0710945A
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JP
Japan
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phenol resin
parts
resin
carbon fiber
fiber composite
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JP15066293A
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Inventor
Shunsuke Otani
俊介 大谷
Masayuki Nakamura
昌之 中村
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Sumitomo Durez Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Durez Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 触媒がアンモニア、第1級アミン、第2級ア
ミン、第3級アミンの塩基性化合物から選ばれた1種ま
たは2種以上であり、金属含有触媒を使用せず、かつ樹
脂固形分当たりの固定炭素分が40%以上であることを
特徴とする炭素繊維複合材用レゾール型フェノール樹脂
の製造方法。 【効果】 従来からの金属水酸化物を触媒として合成し
たレゾール型フェノール樹脂が有している耐熱性、機械
的強度などの特長を損なうことなく、さらに炭化率の高
いフェノール樹脂を工業的に製造することができる。こ
のため、従来から炭素繊維複合材のフェノール樹脂が使
用されている分野は勿論のこと、金属不純物を嫌う炭素
繊維複合材の分野においても本発明による炭素繊維複合
材用フェノール樹脂の需要が拡大するものと予想され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属焼結炉などの断熱
材、航空機部材および燃料電池用電極材などの炭素繊維
複合材用、特に金属不燃物の含有を嫌う炭素繊維製品に
使用するフェノール樹脂の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属焼成炉などの断熱材、航空宇宙用、
スポーツ用品および一般工業材用に使用される炭素繊維
複合材は、PAN(ポリアクリロニトリル)系およびピ
ッチ系の炭素繊維にマトリックスとして、しばしばフェ
ノール樹脂が使用され複合材化されている。炭素繊維複
合材は、炭素繊維にマトリツクス樹脂を含浸し炭素化、
黒鉛化の工程を繰り返し行う事によって製造される。こ
のマトリックス樹脂としてフェノール樹脂が使用される
理由は、エポキシ樹脂やメラミン樹脂などと比べて比較
的安価であり、樹脂中の炭素含有率が高いため固定炭化
分も多いことである。
【0003】ここで使用されるフェノール樹脂は、通常
液状のレゾールであり、樹脂化触媒として水酸化ナトリ
ウム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物を使用する
ため樹脂中に金属イオンおよび金属塩が残存してしま
う。しかし、最近半導体産業の繁忙に伴い、シリコン単
結晶の成長炉の断熱材や燃料電池の電極などの炭素繊維
複合材の需要が増加してきている。シリコン単結晶はI
Cやトランジスタなどの半導体材料として使用されるた
め、通常99.99〜99.999999%という高純
度が要求される。従って、これらの炭素繊維複合材は、
金属不純物を嫌うため、マトリックス樹脂としても樹脂
中に金属イオンおよび金属塩を含まないフェノール樹脂
の開発が要求されていた。更に、最近の製品の高純度化
および高弾性率化傾向のため、固定炭素分のさらに多い
フェノール樹脂の開発が要求されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、金属水酸化物を触媒に用いて合成したレゾール
型フェノール樹脂による炭素繊維複合材が有している耐
熱性、機械的強度などの諸特性を損なうことなく、さら
に炭素製品中に金属不純物を含有しない、固定炭化炭素
分の多いレゾール型のフェノール樹脂の製造方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属焼成炉な
どの断熱材、航空機部材および燃料電池用電極材などの
炭素繊維複合材用、特に金属不純物を嫌う炭素繊維製品
に使用するレゾール型フェノール樹脂の製造方法に関す
るものであり、レゾール型フェノール樹脂において、該
樹脂の樹脂化触媒がアンモニア、第1級アミン、第2級
アミン、第3級アミンの塩基性化合物から選ばれた1種
または2種以上であり、樹脂固形分当たりの金属含有量
が0.05%以下であって、かつ樹脂固形分当たりの固
定炭素が40%以上であることを特徴とする炭素繊維複
合材用レゾール型フェノール樹脂の製造方法である。以
下、本発明で使用する各成分について説明する。
【0006】この液状レゾール型フェノール樹脂を生産
するためには、原料としてフェノール類、アルデヒド
類、および上記の塩基性触媒が必要である。フェノール
類としては、フェノール、オルソクレゾール、メタクレ
ゾール、パラクレゾール、キシレノール、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、カテコール、レゾルシン、ハ
イドロキノン、プロピルフェノール、ブチルフェノー
ル、オクチルフェノール、ノニルフェノールなどから選
ばれた1種または2種以上である。アルデヒド類として
は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオ
キサン、アセトアルデヒドなどから選ばれた1種または
2種以上である。
【0007】フェノール類(P)とアルデヒド類(F)
の配合モル比(F/P)は1.0〜3.5であるが、好
ましくは1.3〜3.0であり、さらに好ましくは1.
5〜2.5である。ここでモル比F/Pが1.0を下回
る場合は生成フェノール樹脂に含まれる遊離フェノール
類が多くなり、炭素繊維複合材の機械的強度が低下す
る。またモル比F/Pが3.5を上回る場合は生成フェ
ノール樹脂に含まれる遊離アルデヒド類が多くなって作
業環境などの面から実用上好ましくない。次にフェノー
ル類とアルデヒド類を反応させるための触媒には、アン
モニア、モノメチルアミン、モノエチルアミン、などの
第1級アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなどの
第2級アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリエタノールアミンなどの第3級アミンなどから選ば
れた1種または2種以上が使用できる。そして、金属化
合物を使用しないことが必須である。また、反応終了後
に中和する場合は中和剤として、ぎ酸、酢酸、乳酸、マ
レイン酸などの有機酸類から選ばれた1種または2種以
上が使用できる。
【0008】また、樹脂固形分当たりの固定炭素が多い
ほど炭素繊維複合材としたときの強度および弾性率が向
上する。本発明において、前記固定炭素の割合は40%
以上、好ましくは45%以上である。以下、本発明の炭
素繊維複合材用フェノール樹脂の製造態様について詳し
く説明する。撹拌機、温度計および熱交換器を備えた反
応装置にフェノール類(P)とアルデヒド類(F)とを
モル比F/Pが1.0〜3.5となるように仕込み、さ
らに触媒としてアンモニア、第1級アミン、第2級アミ
ンおよび第3級アミンなどの塩基性化合物の中から選ば
れた1種または2種以上を添加して所定の温度で所定の
時間反応させる。その後所定の粘度になるまで減圧脱水
を行ない本発明による炭素繊維複合材用フェノール樹脂
を得る。なお反応終了後に中和する場合は中和剤とし
て、ぎ酸、酢酸、などの有機酸類から選ばれた1種また
は2種以上が使用できる。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明は実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例、比較例に記載されている「部」および
「%」は「重量部」および「重量パーセント」を示す。 〔実施例1〕撹拌機、温度計および熱交換器を備えた反
応装置にフェノール700部、ビスフェフールA300
部、37%ホルマリン1080部、25%アンモニア水
10部を仕込み、徐々に加熱昇温させて液温が80℃に
到達後80±1℃で150分間反応させた。その後25
%酢酸でpH6.5に中和した後、30Torrの減圧
下で脱水して25℃における粘度が20.0ポイズ、不
揮発分70%の液状レゾール型フェノール樹脂を得た。
【0010】〔実施例2〕実施例1と同型の反応装置に
フェノール500部、ビスフェノールA500部、37
%ホルマリン800部、80%パラホルムアルデヒド2
00部、さらに触媒としてトリエチルアミン10部、2
5%アンモニア水5部を仕込み、徐々に加熱昇温させて
液温が80℃に到達後80±1℃で1時間反応させ、さ
らに加熱し液温が100℃に到達後100±1℃にて3
0分間還流反応を行った。その後30Torrの減圧下
で脱水して25℃における粘度が30.0ポイズ、不揮
発分70%の液状フェノール樹脂を得た。 〔実施例3〕実施例1と同型の反応装置にフェノール8
00部、オルソクレゾール200部、37%ホルマリン
1260部、25%アンモニア水15部、トリエタノー
ルアミン5部を仕込み、徐々に加熱昇温させて液温が8
5℃に到達後85±1℃で80分間反応させた。その後
30Torrの減圧下で脱水して25℃における粘度が
10.0ポイズに到達後さらに加熱昇温させて液温80
±1℃で熟成反応を行い、25℃における粘度が25.
0ポイズになった時 50%乳酸でpH6.0に中和
し、粘度20.0ポイズ/25℃、不揮発分70%の液
状フェノール樹脂を得た。
【0011】〔実施例4〕実施例1と同型の反応装置に
ビスフェノールA800部、キシレノール200部、3
7%ホルマリン830部、さらに触媒としてトリエチル
アミン30部を仕込み、徐々に加熱昇温させて液温が1
00℃に到達後100±1℃で30分間反応させた。そ
の後30Torrの減圧下で脱水し、25%酢酸でpH
6.0に中和し、25℃における粘度が30.0ポイ
ズ、不揮発分70%の液状フェノール樹脂を得た。 〔実施例5〕実施例1と同型の反応装置にフェノール1
000部、37%ホルマリン750部、80%パラホル
ムアルデヒド850部、25%アンモニア水20部、ト
リエチルアミン20部を仕込み、徐々に加熱昇温させて
液温が85℃に到達後85±1℃で2時間反応させた。
その後30Torrの減圧下で脱水し、25℃における
粘度が25.0ポイズ、不揮発分70%の液状フェノー
ル樹脂を得た。
【0012】実施例1〜実施例5で得られた炭素繊維複
合材用フェノール樹脂を使用しての標準試験片による強
度試験の結果は表1上欄に示す通りであった。また、こ
れらのフェノ−樹脂の固定炭素分の測定結果は表1下欄
に示す通りであった。 〔比較例1〕実施例1と同型の反応装置にフェノール7
00部、ビスフェノールF300部、37%ホルマリン
1080部、25%水酸化ナトリウム40部を仕込み、
徐々に加熱昇温させて液温が80℃に到達後80±1℃
で2時間反応させた。その後25%酢酸でpH6.5に
中和した後、30Torrの減圧下で脱水して、25℃
における粘度が20.0ポイズ、不揮発分70%の液状
フェノール樹脂を得た。
【0013】〔比較例2〕実施例1と同型の反応装置に
フェノール500部、ビスフェノールA500部、37
%ホルマリン800部、80%パラホルムアルデヒド2
00部、25%水酸化ナトリウム40部、25%水酸化
カリウム20部を仕込み、徐々に加熱昇温させて液温が
85℃に到達後85±1℃で1.5時間反応させた。そ
の後30Torrの減圧下で脱水して、25℃における
粘度が30.0ポイズ、不揮発分70%の液状フェノー
ル樹脂を得た。 〔比較例3〕実施例1と同型の反応装置に、フェノール
1000部、37%ホルマリン1000部、80%パラ
ホルムアルデヒド700部、水酸化カルシウム30部、
水酸化バリウム30部を仕込み、徐々に加熱昇温させて
液温が100℃に到達後100±1℃で1時間反応させ
た。その後50%乳酸でpH6.5に中和し、30To
rrの減圧下で脱水して、25℃における粘度が25.
0ポイズ、不揮発分70%の液状フェノール樹脂を得
た。
【0014】比較例1〜比較例3で得られた炭素繊維複
合材用フェノール樹脂を使用しての標準試験片による強
度試験の結果は表1上欄に示す通りであった。また、こ
れらのフェノ−樹脂の固定炭素分の測定結果は表1下欄
に示す通りであった。ここで、実施例および比較例にお
ける不揮発分の測定はJIS K 6833のフェノー
ル系樹脂接着剤による。
【0015】
【表1】
【0016】実施例および比較例で得られた各樹脂を使
用しての標準試験片による強度試験の試験方法を示す。 〔標準試験片による強度試験の試験方法〕 1.試験片の作成方法:市販の炭素繊維に実施例および
比較例で得られた樹脂を予め溶剤で希釈し、樹脂付着量
が40±2%になるように含浸後、熱風乾燥機にて13
0±2℃で5分間乾燥させる。こうして得られたプリプ
レグを8枚重ね(厚さ2mm)プレスにてプレス圧10kg
/cm2、180℃で5分間硬化させた。この成形物を2
5(幅)×75(長さ)mmに切断して試験片とした。 2.強度試験:上記試験片の常態曲げ強度および常態曲
げ弾性率を東洋ボールドウィン(株)製のテンシロンにて
測定した。
【0017】〔固定炭素分の測定方法〕実施例および比
較例で得られた各樹脂の固定炭素分の測定方法を示す。
この測定方法は、JIS K 2425に準拠するもので
ある。即ち、恒量に達した磁製のルツボの重さ(a)を
精秤し、その中に上記の樹脂を1.0±0.2g入れ精
秤する(b)。これを熱風乾燥機中135℃で1時間乾
燥した後、電気炉中430℃で30分間焼成し、さらに
このルツボに蓋をしたものをコ−クス中に埋めて800
℃で30分間炭化させる。十分冷めたら取りだし、さら
にデシケ−タ−中で放冷した後、この重量(c)を測定
する。ここで、固定炭素分は以下の式に従って算出す
る。 固定炭素分(f)=(c−a)/(b−a)×100−
d (%) ここに a : ルツボの重量 (g) b : (ルツボ+試料)の重量 (g) c : (ルツボ+残分)の重量 (%) d : 樹脂の灰分 (g) なお、灰分についてはJIS K 0067の化学製品の
減量及び残分試験方法に準拠して測定を行う。
【0018】実施例1〜5で得られた炭素複合材用フェ
ノール樹脂は、比較例1〜3で得られたレゾール型フェ
ノール樹脂と比較して、曲げ強度および曲げ弾性率はほ
ぼ同等であった。また金属含有量(灰分)に関しては、
比較例1〜3で得られたフェノール樹脂の10分の1程
度であり、固定炭素分についても2〜3%高いという結
果であった。
【0019】
【発明の効果】本発明による炭素繊維複合材用フェノー
ル樹脂の製造方法によれば、従来からの金属水酸化物を
触媒として合成したレゾール型フェノール樹脂が有して
いる耐熱性、機械的強度などの特長を損なうことなく、
さらに炭化率の高いフェノール樹脂を工業的に製造する
ことができる。このため、従来から炭素繊維複合材のフ
ェノール樹脂が使用されている分野は勿論のこと、金属
不純物を嫌う炭素繊維複合材の分野においても本発明に
よる炭素繊維複合材用フェノール樹脂の需要が拡大する
ものと予想される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂において、該
    樹脂の樹脂化触媒がアンモニア、第1級アミン、第2級
    アミン、第3級アミンの塩基性化合物から選ばれた1種
    または2種以上であり、樹脂固形分当たりの金属含有量
    が0.05%以下であって、かつ樹脂固形分当たりの固
    定炭素が40%以上であることを特徴とする炭素繊維複
    合材用レゾール型フェノール樹脂の製造方法。
JP15066293A 1993-06-22 1993-06-22 炭素繊維複合材用フェノール樹脂の製造方法 Pending JPH0710945A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009091447A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Oiles Ind Co Ltd 摺動部材用繊維強化樹脂組成物及び積層摺動部材
JP2009091446A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Oiles Ind Co Ltd 摺動部材用繊維強化樹脂組成物及び積層摺動部材
JP2013035703A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Gun Ei Chem Ind Co Ltd 成形体、該成形体を焼成した焼成体、成形体及び焼成体の製造方法
JP2013142142A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Dic Corp 熱硬化性樹脂組成物及び摩擦材

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