JPH0753787B2 - プロパルギルエーテル化クレゾールノボラック樹脂の製造法 - Google Patents

プロパルギルエーテル化クレゾールノボラック樹脂の製造法

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JPH0753787B2
JPH0753787B2 JP26755387A JP26755387A JPH0753787B2 JP H0753787 B2 JPH0753787 B2 JP H0753787B2 JP 26755387 A JP26755387 A JP 26755387A JP 26755387 A JP26755387 A JP 26755387A JP H0753787 B2 JPH0753787 B2 JP H0753787B2
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novolac resin
cresol novolac
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充弘 柴田
康久 斉藤
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住友化学工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は新規なプロパルギルエーテル化クレゾールノボ
ラック樹脂に関するものである。
<従来技術> 従来、熱硬化可能なエーテル化クレゾールノボラック樹
脂としては、アリルエーテル化クレゾールノボラック樹
脂が公知であり、耐熱性を要求される各種の電気・電子
部品用材料や構造材料として有用である(特開昭59−36
121号、特開昭61−95012号)。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、公知のアリルエーテル化クレゾールノボ
ラック樹脂は単独では硬化しにくい、または硬化しない
のでN,N′−ビスマレイミド化合物等と混合して硬化さ
せることが必要でありプロセス上煩雑となり不利であ
る。
<問題を解決するための手段> このようなことから本発明者らは、単独でも硬化し得る
官能基を含有したエーテル化クレゾールノボラック樹脂
について鋭意検討した結果、下記のプロパルギルエーテ
ル化クレゾールノボラック樹脂が上記目的に満足するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、クレゾールノボラック樹脂またはクレ
ゾールと他のフェノール類との共縮合ノボラック樹脂
と、ハロゲン化プロパルギルを、塩基の存在下、反応さ
せることを特徴とする、式 で示される単位を有するプロパルギルエーテル化クレゾ
ールノボラック樹脂の製造法に関する。
本発明のプロパルギルエーテル化クレゾールノボラック
樹脂は、クレゾールノボラックまたはクレゾールと他の
フェノール類との共縮合ノボラック樹脂とハロゲン化プ
ロパルギルを塩基の存在下に脱ハロンゲン化水素反応さ
せて合成することができる。
本発明で使用されるクレゾールノボラック樹脂とは、ク
レゾール(o,m,p−各異性体)とホルムアルデヒド、フ
ルフラール、アクロレイン等のアルデヒド類を酸または
アルカリ触媒の存在下公知の方法で縮合反応させて得ら
れる通常3〜15の平均核体数を有する樹脂であり、特に
o−クレゾールとホルムアルデヒドからのノボラック樹
脂が好ましい。また、クレゾールノボラック樹脂の代わ
りに、本発明の効果を損わない程度(通常全フェノール
に対し50モル%以下)の他のフェノール類を含むクレゾ
ールと他のフェノール類との共縮合ノボラック樹脂、例
えばフェノール、エチルフェノール、イソプロピルフェ
ノール、ブチルフェノール、オクチルフェノール、キシ
レノール等の1価フェノール類、レゾルシノール、ハイ
ドロキノン、カテコール等の2価フェノール類との共縮
合ノボラック樹脂を使用することもできる。
本発明で使用されるハロゲン化プロパルギルとしては塩
化プロパルギル、臭化プロパルギル、ヨウ化プロパルギ
ル等があげられる。
ハロゲン化プロパルギルの使用量は、前記ノボラック樹
脂のフェノール水酸基1当量に対して0.1〜2モル、好
ましくは0.1〜1.5モルである。ここで、ハロゲン化プロ
パルギルが0.1モル未満の場合は得られる樹脂のプロパ
ルギルエーテル変成効果が減少し、一方2モルを越える
場合は、直接反応に関与しないハロゲン化プロパルギル
が増えることになり工業的に不利であり、更に副反応に
よりハロゲン含量が増加する。
本発明において使用される塩基としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシ
ムウ、水酸化マグネシムウ等のアルカリ水酸化物、ケイ
酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、炭酸カリウム、炭酸ソー
ダ等のアルカリ金属塩或いはナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート等のアルカリ金属アルコラート、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルアニリ
ン、ピリジン等の三級アミンがその代表的なものであ
る。
反応溶媒としては、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチルピロリドン、水等の他にアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン系、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
系、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノール等のアルコール系、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系等の溶
媒を使用することができ、特に反応系の粘度が低い場合
は無溶媒で反応させることも可能である。また反応を窒
素等の不活性ガス雰囲気下で実施すれば色相の良い樹脂
が得られる。
本発明のプロパルギルエーテル化反応は通常10〜120
℃、好ましくは20〜80℃の温度で行われ、温度が10℃よ
り低いと反応の完結に長時間を要し、逆に120℃より高
いと副反応が起こるので好ましくない。また反応中ある
いは後処理段階でプロパルギル基の重合がおこり目的生
成物を得難い場合は、各種の重合禁止剤を添加すること
も可能であり、具体例として2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール、メチルハイドロキノン、p−te
rt−ブチルカテコール等のフェノール系化合物、フェノ
チアジン、ベンゾフェノチアジン、アセトアミドフェノ
チアジン等のフェノチアジン系化合物、p−ベンゾキノ
ン、ナフトキノン等のキノン系化合物、N−ニトロソジ
フェニルアミン、N−ニトロソジメチルアミン等のN−
ニトロソアミン系化合物等が一般的であるが、これらに
限定されるものではない。
かくして得られたプロパルギルエーテル化ノボラック樹
脂は、単独で熱硬化させることが可能である。ただし、
N,N′−ビスマレイミド系化合物等と混合して熱硬化さ
せることもできる。
上記のビスマレイミドを例示すると、N,N′−ジフェニ
ルメタンビスマレイミド、N,N′−フェニレンビスマレ
イミド、N,N′−ジフェニルエーテルビスマレイミド、
N,N′−ジフェニルスルホンビスマレイミド、N,N′−ジ
シクロヘキシルメタンビスマレイミド、N,N′−キシレ
ンビスマレイミド、N,N′−トリレンビスマレイミド、
N,N′−キシリレンビスマレイミド、N,N′−ジフェニル
シクロヘキサンビスマレイミド、N,N′−ジクロロ−ジ
フェニルメタンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルシ
クロヘキサンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルメタ
ンビスメチルマレイミド、N,N′−ジフェニルエーテル
ビスメチルマレイミド、N,N′−ジフェニルスルホンビ
スメチルマレイミド(夫々異性体を含む)、N,N′−エ
チレンビスマレイミド、N,N′−ヘキサメチレンビスマ
レイミド、N,N′−ヘキサメチレンビスメチルマレイミ
ド、及びこれらN,N′−ビスマレイミド化合物のプレポ
リマー、これらビスマレイミド化合物とジアミン類との
プレポリマー、及びアニリンとホルマリンとの重縮合物
のマレイミド化物またはメチルマレイミド化物等が例示
できる。また、目的に応じて他の公知の熱硬化性樹脂、
例えばエポキシ樹脂、アルケニル基含有樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ト
リアジン樹脂等を添加してもよい。
<発明の効果> 本発明のプロパルギルエーテル化ノボラック樹脂は、公
知のアリルエーテル化ノボラック樹脂(特開昭61−9501
2号)が単独では硬化しにくい、または硬化しないのに
対して、単独でも容易に熱硬化し耐熱性に優れた硬化物
を与える。(実施例1参照)に従って実際熱硬化させる
際、特にN,N′−ビスマレイミド化合物等を併用する必
要がなくプロセス上極めて簡便となる。一方、N,N′−
ビスマレイミド化合物を併用して熱硬化させた場合も、
耐熱性に優れた硬化物を与える。
この様にして得られたプロパルギルエーテル化クレゾー
ルノボラックは特に、耐熱性を要求される各種の電気・
電子部品用材料や構造材料として有用である。
なお、上記の組成物は必要に応じて増量剤、充填剤、補
強剤あるいは、顔料などが併用される。たとえばシリ
カ、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、カオリン、二
酸化チタン、酸化亜鉛、雲母、バライト、カーボンブラ
ック、ポリエチレン粉、ポリプロピレン粉、アルミニウ
ム粉、鉄粉、銅粉、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊
維、アスベスト繊維、アラミド繊維等の1種または2種
以上が用いられ、成形、積層、接着剤、複合材料等の用
途に供せられる。
実施例1 温度計、攪拌器、滴下斗および還流冷却器をつけた反
応器に窒素雰囲気下軟化点90℃のo−クレゾールノボラ
ック樹脂85.1部(0.8モル当量)及び反応溶媒としてジ
メチルスルホキシド82部を仕込み、樹脂を完全に溶解さ
せてから、粉末状水酸化ナトリウム13.6部(0.33モル)
を加え、よく攪拌する。反応系の温度を40℃に保ちなが
ら塩化プロパルギル24.6g(0.33モル)を滴下し、40℃
で6時間保温する。その後水およびメチルイソブチルケ
トンを加えて油層を分液する。油層を水洗の後、濃縮す
ることによりI.C.I.コーンプレート法での粘度が33p(5
0℃)の淡黄色粘調油状樹脂41.7gを得た。
得られた樹脂の赤外吸収スペクトルは3400cm-1付近のフ
ェノール性水酸基による吸収がほぼ消失しており、3290
cm-1にアセチレン性水素の吸収および2120cm-1にアセチ
レン基の特性吸収が見られることから(図1参照)目的
のプロパルギルエーテル化o−クレゾールノボラックの
構造を有することがわかる。
上で得た樹脂を単独で180℃でのストロークキュアゲル
タイムを測定したところ22分でゲル化した。表1にこの
樹脂を単独で各種の温度で硬化させることにより得た成
形物の熱分析結果を示す。
本発明のプロパルギルエーテル化o−クレゾールノボラ
ックの単独硬化物は耐熱性に優れることがわかる。
実施例2 実施例1で得たプロパルギルエーテル化o−クレゾール
ノボラック3.10部とN,N′−(4,4′−ジフェニルメタ
ン)ビスマレイミド7.17部を混合し(当量比1:2)、180
℃でストロークキュアゲルタイムを測定したところ9分
でゲル化した。表2にこの樹脂組成物を200℃および250
℃で硬化させることにより得た成形物の熱分析結果を示
す。
本発明のプロパルギルエーテル化o−クレゾールノボラ
ックはビスマレイミド系化合物と混合して硬化させるこ
とによっても耐熱性に優れ、熱膨張係数の低い硬化物を
与えることがわかる。
実施例3 軟化点90℃のo−クレゾールノボラック樹脂にかえて軟
化点80℃のo−クレゾールノボラック樹脂35.0部(0.3
モル当量)を用いる以外は実施例1と全く同様に合成し
て、I.C.I.コーンプレート法での粘度が20p(50℃)の
淡黄色粘調油状樹脂40.1部を得た。
得られた樹脂の赤外吸収スペクトルは実施例1の樹脂と
ほぼ同様のスペクトルを示しており、目的のプロパルギ
ルエーテル化o−クレゾールノボラックの構造を有する
ことがわかる。
【図面の簡単な説明】
図−1は、実施例1のプロパルギルエーテル化o−クレ
ゾールノボラックの赤外吸収スペクトルを表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グレゾールノボラック樹脂またはクレゾー
    ルと他のフェノール類との共縮合ノボラック樹脂と、ハ
    ロゲン化プロパルギルを、塩基の存在下、反応させるこ
    とを特徴とする、式 で示される単位を有するプロパルギルエーテル化クレゾ
    ールノボラック樹脂の製造法。
JP26755387A 1987-10-21 1987-10-21 プロパルギルエーテル化クレゾールノボラック樹脂の製造法 Expired - Lifetime JPH0753787B2 (ja)

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