JPH07110434B2 - 溶接用の裏当金 - Google Patents
溶接用の裏当金Info
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Description
ランジ継手部を備えたコラム(柱材)を製作するような
場合に、その溶接の過程で用いる裏当金に関するもので
ある。
パイプ状等に形成された条材の両端部に、その端部輪郭
よりも一回り大きな平板材を溶接して製作する。この場
合の溶接は、条材の枠状端面と平板材の一平面との間
(母材相互間)に一定幅の隙間を形成させて、この隙間
内を肉盛溶接するものであるが、溶接金属が隙間を通じ
て条材内部へ流れ込むのを防止するため、条材の端部
に、予め、その開口内に嵌まる枠状をした裏当金を嵌め
込み、この裏当金の一部が条材の端部から突出する状態
に調節したうえで溶接により両者の仮付けを行い、その
後、裏当金の突出側の枠状端面を平板材に当接させてか
ら、本溶接を行うようにしていた。
来最も一般的な位置決め法としては、予め、裏当金の表
面に嵌め込み量の目安とするケガキを行い、このケガキ
線を基準として条材の端部に対する裏当金の位置合わせ
をするようにしていた。しかし、ケガキ作業や位置合わ
せ作業は面倒であると共に、仮付けのための溶接時等に
裏当金が位置ズレを起こすおそれがあった。裏当金が位
置ズレを起こした場合には、条材の長手方向に対して平
板材の平面方向が直角を成さないようになるから、言う
までもなくコラムとしては不適なものとなる。
公報に示すように、当該裏当金の表面に工具を押し当て
て楔状の凹部を形成するとともに、この凹部の体積分だ
けが盛り上がった部分としての突起を形成し、この突起
によって当該裏当金を一方の母材に対して位置決めする
ことがある。
当金の表面を工具て削って突起を展延加工する手段で
は、裏当金の表面に工具を斜めから押し当てねばならな
いので、当該突起を人力で手加工する場合は別として、
当該突起をプレス装置を用いて自動加工するのは困難で
ある。
法をプレス装置で行う場合の一例を示したものであり、
この場合、基台30上にセットした裏当金31の裏面は
固定ブロック32にバックアップされ、裏当金31の表
面下部には突起の型となる成形凹部33を有する成形型
34が添設されている。 そして、この場合、裏当金31
の表面に対してポンチ35を矢印で示す斜め方向から押
し付けることにより、当該ポンチ35で圧壊される金属
分を前記成形凹部33へ流動させて突起を形成すること
になるが、かかる斜め方向にポンチ35を移動させるに
はプレス装置に複雑な連動機構を設ける必要が生じて専
ら装置が高価なものになるので、裏当金31の表面を削
って突起を展延加工する従来の方 法ではプレス装置を用
いた突起の自動加工には適さない。
けると、その突起は母材間の間隙内に収まることになる
ので、当該突起のある部分での溶接肉が減少して固定強
度を低下させるおそれがある。本発明は、上記事情に鑑
みてなされたものであって、位置決め用の突起を形成し
た裏当金をプレス装置を用いた自動加工に適するものと
して低コストで製作でき、しかも、突起を形成したこと
による母材相互間の固定強度の低下を防止することを目
的とする。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、母材相互間に設けた隙間を母材裏面側から閉塞し
て溶接に供する裏当金であって、前記母材の裏面に当接
される当該裏当金の表面に、一方の母材を他方の母材に
対して位置決めするための突起がその一方の母材の表面
側へ突設された溶接用の裏当金において、 前記突起は、
当該裏当金の幅方向一側縁面の表面側コーナー部を幅方
向他側へ向かって進行するポンチでプレスして同コーナ
ー部を展延することにより、前記母材相互間の隙間より
も薄い舌片状に形成されており、 この突起の展延加工と
同時に当該裏当金の前記コーナー部にできる凹部が当該
裏当金の幅方向一側縁面から前記突起の根元まで延びて
形成されていることを特徴としている。
裏面へ裏当金を当接させたときに、その母材の端面に突
起を当接させるようにすることで、母材に対する裏当金
の位置付けを確定させることができる。従って、この母
材と他方の母材(例えば平板材)との位置付けも確定さ
せることができる。
面側コーナー部を幅方向他側へ向かって進行するポンチ
でプレスして同コーナー部を展延することにより形成す
るようにしているので、例えば、図4に示すように、裏
当金の幅方向と平行にポンチを作動させることによって
突起を形成でき、従来のようにポンチを裏当金に対して
斜めに動かす必要がないのでプレス装置の構造が複雑化
しない。
間の隙間よりも薄い舌片状に形成されるので、母材相互
間の隙間が突起で断絶されることがなく、隙間内の突起
を設けた位置にも溶接肉が回ることになる。しかも、か
かる展延により、当該突起に対応してその突起の根元か
ら裏当金の幅方向一側縁まで延びる凹部が形成されるた
め、この凹部にも溶接肉が入り込むことになる。
る。図1は本発明に係る裏当金1を用いて角パイプ状条
材10と平板材11とを溶接し、コラム(柱材)を製作
しようとする状況を示した分解斜視図である。この実施
例の裏当金1は、細い帯鋼を折曲して条材10の端部開
口内に嵌まる枠状に形成したものであって、その四周の
側面2には、それぞれ外方へ向く突起3が突設されてい
る。
装置20により、当該裏当金1の幅方向一側縁面1Aの
表面側(図2及び図4の左側)に位置するコーナー部
を、当該裏当金1の幅方向他側に向かって進行するポン
チ22でプレス加工して展延することによって形成され
ている。かかる展延により、各突起3は、条材10と平
板材11との間(母材相互間)の隙間よりも薄くなるよ
うに薄い舌片状に形成されるとともに、各突起3の形成
位置である前記コーナー部に、裏当金の幅方向一側縁面
1Aから当該突起3の根元まで延びる凹部3Aが形成さ
れることとなる(図1及び図2参照)。
金1の一方の枠状端面(平板材11へ当接される側の
面)からの位置寸法hが例えば4〜6mmとなるように
位置付けられており、また側面2からの突出寸法tが、
条材10の肉厚寸法を越えることのないように形成され
ている。上記位置寸法hや突出寸法tは、使用する条材
10や平板材11の肉厚寸法に応じて種々、異ならせる
ようにすればよいが、1個の裏当金1の中において、特
に位置寸法hについては全ての突起3で統一させる必要
がある。
内へ嵌め込むと、全部の突起3が条材10の枠状端面に
当接してそれ以上の嵌め入れが不能な状態になり、この
状態では、条材10の端面から突出する裏当金1の突出
量がその全周において一定となる。そのため、この裏当
金1の突出側の枠状端面に平板材11を当接させること
によって、条材10の長手方向と平板材11の平面方向
とを直交関係に保持できるものとなる。なお、上記した
ように条材10内に裏当金1が嵌まり込み過ぎることは
決してないので、これら両者を仮付けのため溶接するこ
となく、はじめから本溶接を行うようにすることも可能
である。
の隙間よりも薄い舌片状に形成されているので、同隙間
が当該突起3で完全に遮断されることはなく、このため
隙間内の突起3を設けた位置にも溶接肉が回り、両部材
10,11間の固定強度の低下が防止される。さらに、
各突起3は後述のようなプレス装置による展延によって
形成され、このさい各突起3と同時に形成される凹部3
Aは裏当金1の幅方向一側縁面1Aから当該突起3の根
元まで延びているので、図2に示すように、各突起3の
形成位置において溶接肉が凹部3Aにも入り込み、隙間
内の突起3を設けた位置の固定強度が向上される。
突起3を展延加工する従来の展延加工法(図5)によっ
て製作された裏当金1の使用状態を示し、条材10や平
板材11等の図2と同様の部材には同一符号を付してあ
る。 そして、従来のように、裏当金1の表面を削って突
起3を展延加工する場合には、裏当金1の表面を削った
ときにできる楔状の凹部3Bが裏当金1の表面中央側
(図6の突起3よりも下方)に位置して条材10と平板
材11間の間隙には位置しないので、その楔状の凹部3
Bに溶接肉が入り込むことがない。このため、従来で
は、突起3を形成した位置においてその分だけ溶接肉が
減少することになるので、条材10と平板材11間の固
定強度が低下するおそれがある。
うに凹部3Aが条材10と平板材11間の間隙内に位置
するので、各突起3の形成位置において当該凹部3Aに
も溶接肉が入り込み、突起3を設けたことによる固定強
度の低下が防止される。裏当金1は、全体が一体として
枠状に形成されたものに限らず、図3(a)〜(d)に
示すように種々の形状をしたものを複数組み合わせるこ
とによって、枠状を形成させるものとしてもよい。
のコーナー部を含む形状をしたものとし、且つ、そのコ
ーナー部を挟むそれぞれの片部に少なくとも1個の突起
3を配するようにすることが好ましい。このような裏当
金1において、突起3を形成させるには図4に示すよう
なプレス装置20を用いて行うことができる。このプレ
ス装置20は、固定された下型23上で上型21が上下
動するものであって、上型21にはポンチ22が取り付
けられ、下型23には裏当金1の形成素材たる帯鋼5を
不動に保持するチャッキング機構24が設けられてい
る。
当てとされる固定ブロック25と、この固定ブロック2
5に所定間隔をおいて対向設置された支持ブロック27
と、この支持ブロック27から固定ブロック25へ向け
て自動又は手動により進退摺動自在に保持されたスライ
ドブロック26とを有している。スライドブロック26
は、チャッキング状態にある帯鋼5よりも低く形成され
ており、上型21が最も下降したときには、ポンチ22
の下端とスライドブロック26の上面との間に隙間が形
成されるように調節されている。また、このときポンチ
22は、帯鋼5のスライドブロック26寄りの稜部に僅
かに食い込むように位置付けられている。
チ22の下面と対向する部分は、ポンチ22に対するダ
イを兼ねるようになっている。従って、上型21を下降
させた場合には、ポンチ22が帯鋼5における稜部の対
応部分を圧壊しつつ、この圧壊部分をスライドブロック
26の上面に沿って水平に展延させるようになり、最終
的に、ポンチ22の下端とスライドブロック26の上面
との隙間内で突起3を形成させるようになる。
おける側面2の長手方向に沿って長く形成されたもの
(図1のように裏当金1が枠状であるときはその周方向
に張り出すフランジ状のもの)としてもよい。条材10
を丸パイプ状のものとしたり、平板材11を円板状のも
のとしたりすることは任意である。また、条材10とし
て各種の形鋼(H形鋼、C形鋼等)を用いることも可能
である。
の突起を裏当金の幅方向一側縁面の表面側コーナー部を
幅方向他側へ向かって進行するポンチでプレスして同コ
ーナー部を展延することにより形成するようにしたの
で、裏当金の幅方向と平行にポンチを作動させることに
よって突起を形成でき、ポンチを裏当金に対して斜めに
動かす必要がなく、このため、プレス装置を用いた突起
の自動加工に適していて当該突起付きの裏当金を低コス
トで製作できる。
一側縁面から突起の根元まで延びる 凹部が形成され、か
かる凹部にも溶接肉が入り込むことになるので、当該突
起を設けたことに伴う母材相互間の固定強度の低下を有
効に防止できる。
きコラムを製作する状況の分解斜視図である。
拡大断面図である。
る例を示した配置図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 母材相互間に設けた隙間を母材裏面側か
ら閉塞して溶接に供する裏当金であって、前記母材の裏
面に当接される当該裏当金の表面に、一方の母材を他方
の母材に対して位置決めするための突起がその一方の母
材の表面側へ突設された溶接用の裏当金において、 前記 突起は、当該裏当金の幅方向一側縁面の表面側コー
ナー部を幅方向他側へ向かって進行するポンチでプレス
して同コーナー部を展延することにより、前記母材相互
間の隙間よりも薄い舌片状に形成されており、 この突起の展延加工と同時に当該裏当金の前記コーナー
部にできる凹部が当該裏当金の幅方向一側縁面から前記
突起の根元まで延びて形成されて いることを特徴とする
溶接用の裏当金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5017589A JPH07110434B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 溶接用の裏当金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5017589A JPH07110434B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 溶接用の裏当金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06226498A JPH06226498A (ja) | 1994-08-16 |
| JPH07110434B2 true JPH07110434B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=11948093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5017589A Expired - Lifetime JPH07110434B2 (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 溶接用の裏当金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07110434B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2017087274A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | フルサト工業株式会社 | コラム裏当金 |
| CN116852018B (zh) * | 2023-09-05 | 2023-12-22 | 万向钱潮股份公司 | 一种钣金件扣合焊接限位的结构 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61135477A (ja) * | 1984-12-03 | 1986-06-23 | Sekisui Chem Co Ltd | 溶接用裏当て治具 |
| JPH01172493U (ja) * | 1988-05-14 | 1989-12-06 |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP5017589A patent/JPH07110434B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06226498A (ja) | 1994-08-16 |
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