JPH07110484B2 - 化粧合板の製造法 - Google Patents

化粧合板の製造法

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JPH07110484B2
JPH07110484B2 JP63060070A JP6007088A JPH07110484B2 JP H07110484 B2 JPH07110484 B2 JP H07110484B2 JP 63060070 A JP63060070 A JP 63060070A JP 6007088 A JP6007088 A JP 6007088A JP H07110484 B2 JPH07110484 B2 JP H07110484B2
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勝彦 萩尾
和城 中川
明 波多野
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、化粧合板の製造法に関し、特に合板等に紙、
突板等の表面材を貼着する際に放出されるホルムアルデ
ヒド臭を抑制することができ、また化粧合板の表面を平
滑に仕上げることのできる化粧合板の製造法に関する。
〔従来の技術〕
化粧合板を製造する場合、従来から製造に用いる合板等
からホルムアルデヒド臭が放出され、問題になってい
た。そのため化粧合板のホルムアルデヒド対策が種々採
用されており、その対策としては、合板等の製造段階か
ら無臭若しくは、低臭型接着材を用いて成型された材料
を用い、これに無臭型接着剤を塗布して表面材を貼着す
ることによって、二次加工するか、又は二次加工後の化
粧合板にホルムアルデヒド捕臭剤を塗布処理する等の対
策が一般的である。
又、ホルムアルデヒド対策とは別に表面の仕上り状態の
良好な化粧合板を得るために、合板等を二次加工する前
に、目止剤を塗布しておくなどして表面を平滑に仕上げ
るのが一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のホルムアルデヒド対策では、合板等に表
面材を貼着する工程の他、合板等の製造工程からホルム
アルデヒドに対する管理が必要で手間がかかるうえに、
価格も通常より高価で、得られた化粧合板の使用場所や
用途に制限があるなどの課題が残されていた。
又、成型さた化粧合板にホルムアルデヒド捕臭剤を塗布
する方法もあるが、この方法は化粧合板等の含水率を上
昇させり、その処理に手間がかかり、捕臭剤が安価であ
っても処理費が高価になるという課題があった。
又ホルムアルデヒド対策とは別に、従来の化粧合板の製
造法では表面の仕上り状態を向上させるために、表面材
を貼着する前に合板等に予め目止材処理を施す方法を採
用していたが、これでは表面材の貼着に加えて目止剤処
理を要し、手間がかかり、製造費も高価になるという課
題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、合
板等の化粧合板製造用板材に表面材を貼着する際に該板
材から放出されるホルムアルデヒド臭を半永久的に抑制
し、また、得られた化粧合板表面の仕上がり状態を平滑
化することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、合板等の化粧合板製造用板
材に接着材を塗布した後、表面材を貼着して化粧合板を
製造する方法において、上記接着剤として、上記化粧合
板製造用板材から放出されるホルムアルデヒド臭を補臭
する補臭剤及び上記化粧合板製造用板材の表面を平滑化
する目止剤として無機充填物質を含有させた接着剤を用
い、該接着剤を上記化粧合板製造用板材にロールコータ
ーにより塗布し、加熱して乾燥させ、次いで、乾燥した
該接着剤層上に、更に上記補臭剤及び上記目止剤を含有
させた上記接着剤をロールコーターにより塗布し、上記
表面材を貼着することを特徴とする化粧合板の製造法を
提供するものである。
本発明に用いられる合板は、化粧合板として一般的に用
いられる板材であればよく、特に特定の板材に限定され
るものではない。
上記表面材は、上記板材の表面に対し接着剤によって貼
着されて化粧板の表面を形成する材料をいい、これには
例えば、紙、突板などがある。
本発明に用いる接着剤は、酢酸ビニル系樹脂やエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル系樹脂、ラテックス
系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる接着剤であり、本発明
を実施する際には作業性の良いエマルジョン型であるこ
とが好ましい。また接着剤としては、これら熱可塑性樹
脂単独または更に、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、フェ
ノール系樹脂等の熱硬化性樹脂を加えても良く、このよ
うに樹脂を混合することによって加工後の化粧合板の耐
水性や耐熱性等の諸物性を向上させ、且つ表面硬度を上
げ、傷等が付きにくくなるなどの利点がある。
然して、本発明において用いられる接着剤に含有させる
捕臭剤とは、合板等の化粧合板製造用板材から放出され
るホルムアルデヒド臭を捕臭するものをいい、捕臭は上
記板材から遊離するホルムアルデヒドと反応してホルム
アルデヒドの大気への放出を抑制することによってなさ
れる。本発明を実施する際に用いる捕臭剤としては、尿
素系、エチレン尿素系、アミン系、ジシアンジアミド
系、酸イミド系等が好ましく、これらはホルムアルデヒ
ド捕臭効果が高い。また捕臭剤の接着剤に対する添加量
は接着性能を低下させない程度の使用量が好ましく、本
発明を実施する際には通常接着剤樹脂に対して好ましく
は2〜40%位、更に好ましくは5〜30%であり、添加量
が5%以下では捕臭効果が低く、逆に30%以上であると
接着力に悪影響を及ぼす惧れがある。この捕臭剤は、そ
の捕臭効果を一時的なものではなく加工後の化粧合板で
あっても合板等を製造する一次合板製造の際に使用され
る尿素接着剤等の劣化により加水分解して経時的に発生
するホルムアルデヒドとも反応し、半永久的にホルムア
ルデヒドの捕臭が継続するものである。
本発明に用いられる接着剤に含有させる目止剤とは、化
粧合板の表面を平滑化するものをいう。つまり、上記合
板等の化粧合板製造用板材の表面に形成された凹部に接
着剤とともに充填されて該板材表面を平滑化するもので
ある。
本発明を実施する際には目止材としてはカオリンクレ
ー、ベンガラ、炭酸カルシウム、タルク、ベントナイト
等の無機充填物質が好ましい。また、接着剤に対する目
止剤添加量は、接着性能を低下させない程度の使用量が
望ましく、本発明を実施する際には通常接着樹脂に対し
て10〜50%位が望ましい。更にこれにアゾ化合物、ニト
ロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合物等を充填補助
剤として0.05〜0.5%程度を添加することによって、よ
り充填効果を高めることができる。但し、これら目止剤
及び充填補助剤の接着剤への添加量が少なすぎる場合に
は、望む充填効果が得られず、又多すぎる場合には接着
力の低下・粘性の悪化・表面材貼着後の目ぶくれの発生
等、諸問題が起こることがある。また、本発明に用いら
れる接着剤としては、上述のようにエマルジョン型が好
んで用いられるが、従来のエマルジョン型接着剤は樹脂
濃度が40〜50%であり水分を蒸発させて固化させれば容
積はその水分量に比例して減少し、十分な充填効果は望
めないことから本発明を実施する際に用いる接着剤は60
%以上の樹脂濃度になるよう設計され、このような設計
によって加熱時に蒸発して失われる水分と同容量以上の
体積膨張が確保されて、合板等の表面道管溝の凹部を10
0%目止充填し、表面の平滑な化粧合板が得られる。
本発明は、接着剤に上記捕臭剤と目止剤とを併用して含
有させることによって、接着工程においてホルムアルデ
ヒド臭を抑制するとともに、化粧合板表面の仕上がり状
態を平滑化することができるようにしたものである。
次に本発明に係る製造法を例えば、紙、突板等を貼着す
る接着工程について説明する。
(a)まず、加工に使用とする合板等表面に化粧合板製
造用板材から放出されるホルムアルデヒド臭を補臭する
補臭剤及び化粧合板製造用板材の表面を平滑化する目止
剤として無機充填物質を含有させた接着剤をロールコー
ターによって塗布した後、 (b)加熱することによって上記接着剤を固化させる
と、接着剤によって合板等の目止処理を行なうとともに
昇温された合板等に含まれていたホルムアルデヒド臭が
放出されても接着剤中のホルムアルデヒド捕臭剤と反応
して低臭化し、 (c)この上に再度上記接着剤をロールコーターによっ
て塗布して紙若しくは突板等の貼着を行なう。
本発明を更にラミネーター法による紙貼り化粧合板の製
造に適用する場合を例に挙げて説明する。
I.まず合板の表面にナチュラルロールコーターにより捕
臭剤及び目止剤を含む接着剤を3.5〜5.5g/尺塗布し、 II.次いでリバースコーターにより合板表面の道管溝の
凹部に接着剤を充填させ余分な接着剤はかき上げる。
III.その後ドライヤーによって接着剤を乾燥状態にする
と、接着剤が乾燥するまでの間に接着剤中のホルムアル
デヒド捕臭剤が合板全体から放出される遊離ホルムアル
デヒドと反応し無臭化する。
IV.更に、この上に該接着剤をナチュラルロールコータ
ーにより1.0〜3.0g/尺塗布し、ドライヤーによって半
乾燥状態とした後該紙をラミネート貼着する。
この際、該紙裏面にもロールコーターにより接着剤を塗
布すれば接着性等の物性が更に向上する。
これにより従来の欠点を解消し、ホルムアルデヒド臭の
低い又は無臭であって、表面平滑なる貼り化粧合板が簡
易に得られるのである。
上記の如く、ホルムアルデヒド臭を補臭する補臭剤及び
化粧合板製造用板材の表面を平滑化する目止剤として無
機充填物質を含有させた接着剤を2回以上に分けて塗布
し、各塗布毎に乾燥し、重ね塗りを行うことにより、半
永久的なホルムアルデヒド捕臭効果が得られ、目止充填
された接着部の強度等を高めることができる。
〔実施例〕
以下実施例に基づいて本発明を説明する。
実施例1 本実施例は化粧合板のホルムアルデヒド低臭化及び表面
仕上げ状態の平滑化に関するもので、厚さ2.5mmの48.6p
pmの高ホルムアルデヒド量の合板に23g/m2のプレコート
紙を接着する際に、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(リケンボンドP−890三木理研工業KK製)100部、無臭
型尿素樹脂(捕臭剤)(リケンレジンB−85三木理研工
業KK製)15部を混合して糊剤とし3.5g/900cm2の割合で
塗布し、100℃のドライヤーによって乾燥状態にし、さ
らに上記糊剤を2.5g/900cm2の割合で塗布し、100℃のド
ライヤーによって指触乾燥状態にした後、23g/m2プレコ
ート紙を貼着し、温度90℃、線圧15kg/cmで40m/分のラ
インスピードにより、プレコート紙化粧合板を得、これ
を試料1とした。尚、この接着を行う際に使用するエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂には、あらかじめホルムア
ルデヒド捕臭剤を5〜30%程度、目止剤を20〜40%程度
の量で含有させてある一液型の接着剤を用いた。この試
料1の化粧合板表面は平滑性が良好で、日本農林規格
(JAS)による二類浸漬剥離試験に合格し、日本合板検
査会によるホルムアルデヒド測定を行い、下記表−1に
示す結果を得た。このとき併せて比較例として上記合板
と同一の高ホルムアルデヒド量の2.5mmの合板に市販エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂(不揮発分50%)を使用
し、同条件で接着したプレコート紙化粧合板を得、これ
を試料2とした。試料2の化粧合板は日本農林規格(JA
S)による二類浸漬剥離試験に合格するものの化粧合板
表面に道管相が見え、平滑性に乏しく、また上記ホルム
アルデヒド測定をしたところ下記表−1に示す結果を得
た。
上記表−1によれば、本実施例における試料1は、試料
2に比較して、ホルムアルデヒドの測定量が僅かで、ホ
ルムアルデヒドの発生量が格段に抑制されていることが
判る。
また、製造工程における表面態様を図に基づいて説明す
ると、第1図(a)〜(c)は本実施例に係る試料1を
示し、第2図(a)〜(c)は比較例に係る試料2を示
している。第1図及び第2図によれば、合板1に接着剤
2を塗布すると、合板の凹部1aには接着剤2が第1図及
び第2図の(a)のように充填される。然る後、塗布さ
れた合板1を加熱乾燥させると試料1では凹部1aに充填
された充填剤2は膨張して合板1表面から僅かに膨出
し、これにプレコート紙3を貼着した後圧締して化粧合
板を作ると、化粧合板の表面は第1図(c)のように平
滑に仕上げられる。一方、試料2では試料1のように接
着剤2が膨張することは殆どなく、従って乾燥後に合板
1表面に凹部(1a)を残した状態でプレコート紙3を貼
着することから表面の仕上がり状態は平滑でなく、良好
な仕上げ状態とは言い難いものであった。
〔発明の効果〕
以上本発明によれば、上記捕臭剤及び目止剤を接着剤に
含有させることによってホルムアルデヒド臭が抑制さ
れ、且つ仕上げ表面の滑らかな化粧合板を得ることがで
き、しかも、上記補臭剤及び目止剤を含有させた接着剤
を2回以上に分けて塗布し、各塗布毎に乾燥し、重ね塗
りを行うことにより、半永久的なホルムアルデヒド補臭
効果の持続が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は、本発明の製造法の一実施態様
の要部を工程順に示す断面図で、同図(a)は接着剤塗
布工程、同図(b)は乾燥工程、同図(c)はプレコー
ト紙貼着工程をそれぞれ示し、第2図(a)〜(c)
は、従来の製造法における各工程を示し、それぞれ第1
図(a)〜(c)に対応する図である。 1……合板 1a……凹部 2……接着剤 3……プレコート紙(表面材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩尾 勝彦 徳島県小松島市小松島町字今開7―5 (72)発明者 中川 和城 和歌山県和歌山市園部1590―48 (72)発明者 波多野 明 和歌山県和歌山市大谷172―2 (72)発明者 稲垣 重道 和歌山県有田郡吉備町土生49番地 (56)参考文献 特開 昭49−25108(JP,A) 特開 昭51−15603(JP,A) 特開 昭63−158201(JP,A) 特公 昭55−7314(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合板等の化粧合板製造用板材に接着材を塗
    布した後、表面材を貼着して化粧合板を製造する方法に
    おいて、上記接着剤として、上記化粧合板製造用板材か
    ら放出されるホルムアルデヒド臭を補臭する補臭剤及び
    上記化粧合板製造用板材の表面を平滑化する目止剤とし
    て無機充填物質を含有させた接着剤を用い、該接着剤を
    上記化粧合板製造用板材にロールコーターにより塗布
    し、加熱して乾燥させ、次いで、乾燥した該接着剤層上
    に、更に上記補臭剤及び上記目止剤を含有させた上記接
    着剤をロールコーターにより塗布し、上記表面材を貼着
    することを特徴とする化粧合板の製造法。
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