JPH07112245B2 - 水平偏向回路 - Google Patents

水平偏向回路

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JPH07112245B2
JPH07112245B2 JP41802290A JP41802290A JPH07112245B2 JP H07112245 B2 JPH07112245 B2 JP H07112245B2 JP 41802290 A JP41802290 A JP 41802290A JP 41802290 A JP41802290 A JP 41802290A JP H07112245 B2 JPH07112245 B2 JP H07112245B2
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茂 柏木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、受像管を使用した機器
における水平偏向回路の改良に関し、機器の電源切断時
の水平出力トランジスタが損失過大状態になって破損す
ることを防止することができるものである。
【0002】
【従来の技術】第7図は本出願人本発明者が先に出願し
た特許願「スイッチング回路」(特開平4−21327
7号)における水平励振回路を用いた従来の水平偏向回
路を示す回路図である。図7において、水平発振回路1
は図示せぬ前段から供給される水平同期信号Pに同期し
た発振波形Vosc を出力する。この水平発振回路1には
第2の電源2により直流電源E2 が供給されている。水
平発振回路1の出力が導かれるnpnトランジスタ3及
びpnpトランジスタ4は共同してエミッタフォロワ回
路を形成している。このnpnトランジスタ3及びpn
pトランジスタ4双方のエミッタは抵抗5を介して励振
スイッチ素子であるMOSFET6のゲートに接続している。
【0003】また、7はフライホイールコイル、8及び
9は電流制限抵抗であり、npnトランジスタ3〜電流
制限抵抗9は水平出力トランジスタ10の励振回路を形
成している。そして、この励振回路には第1の電源11
より負の電源−E1 が供給されている。さらに、12は
ダンパーダイオード、13は帰線共振コンデンサ、14
は水平偏向コイル、15はS字補正コンデンサ、16は
水平出力トランスであり、水平出力トランジスタ10〜
水平出力トランス16は水平出力回路を形成している。
水平出力トランス16の巻線16aの一端と接地との間
には第3の電源17が接続され、直流電源E3 を上記の
水平出力回路に供給している。
【0004】上述した第7図に示す従来の水平偏向回路
の動作を第8図の波形図を用いて説明する。まず、図8
において、(A)は水平発振回路1の出力波形Vosc で
あり、この出力波形Vosc はnpnトランジスタ3及び
pnpトランジスタ4よりなるエミッタフォロワ回路を
経てMOSFET6のゲートに加えられるので、MOSFET6のゲ
ート電圧波形Vg もほとんど同一の波形と考えてよい。
そして、このMOSFET6のゲート電圧Vg がソース電圧よ
り正であれば、そのソース・ドレイン間は導通状態とな
る。なお、MOSFET6のソースはここでは負の電圧−E1
である第1の電源11に接続している。従って、MOSFET
6のドレイン電圧波形Vddは、(B)に示すようにな
り、時間tonの期間、時刻T1 から時刻T2 の間だけド
レイン・ソース間が導通状態になり、ドレイン電圧は−
E1 にボトミングする。
【0005】この時、期間tonの初期に水平出力トラン
ジスタ10のベースから逆方向ベース電流Ib2が流れ出
し、電流制限抵抗8及びMOSFET6を通して第1の電源1
1に流れ込む。また同時にフライホイールコイル7及び
電流制限抵抗9からも、電流制限抵抗8及びMOSFET6を
通して電流IL が第1の電源11に流れ込む。この場
合、水平出力トランジスタ10のベース電流Ib の波形
は図8(C)に示すように、水平出力トランジスタ10
の蓄積時間ts が終了した時刻T3 において水平出力ト
ランジスタ10のベース層の余剰キャリアが一掃されて
しまうと電流値はゼロになる。しかし、フライホイール
コイル7に流れる電流IL は、MOSFET6が導通状態であ
るtonの期間、時刻T2 までの間は、図8(D)に示す
ように流れ続ける。
【0006】次に、MOSFET6が時刻T2 よりtoff 期間
に入って遮断状態になった時を考える。この時フライホ
イールコイル7に流れる電流IL は不連続になることは
ないから、その瞬間まで流れていた電流がそのまま順方
向のベース電流Ibpとなって水平出力トランジスタ10
のベースに流れ込む。即ち、toff 期間のベース電流I
b とフライホイールコイル電流IL の波形はそれぞれ図
8(C),(D)のようになり、このtoff 期間での電
流値はベース電流Ib とフライホイールコイル電流IL
とがほぼ一致し、始点である時刻T2 での値がIbp、終
点である時刻T5 での値がIb1となる。
【0007】このようにして水平出力トランジスタ10
のベース電流Ib が図8(C)に示すように流れると、
公知の原理により水平出力トランジスタ10にはコレク
タ電流Ic が図8(E)に示すように流れる。即ち、時
刻T3 以前では水平出力トランジスタ10は導通状態に
なり、この間においてコレクタ電流Ic は直線的に増加
する。そして、時刻T3 において水平出力トランジスタ
10は遮断状態となり、同時にそのコレクタには図8
(F)に示すように正弦半波のパルス(コレクタ電圧)
Vc が発生する。このパルスVcは回路定数によって定
まる帰線時間tr の間、約半サイクル続き、時刻T4 に
おいてコレクタ電圧Vc は再びゼロに戻る。そして、こ
の時刻T4 から図8(E)において破線で示すダンパー
電流Id が流れ、時刻T2 から流れ始めるコレクタ電流
Ic に滑らかにつながっていく。この結果、コレクタ電
流Ic 及びダンパー電流Id と、それに帰線共振コンデ
ンサ13に流れる電流が合成されて、水平偏向コイル1
4にはノコギリ波電流Iy が流れ、受像管の電子ビーム
の偏向を行う。
【0008】上述した水平偏向回路は、負電源ではなく
正電源と励振トランスを使用したこれまでの水平偏向回
路と比較して、水平出力トランジスタ10の逆方向ベー
ス電流Ib2を十分流せるため、このコレクタ電流Ic の
降下時間が速く、水平偏向周波数が高い場合でも損失が
少ないという利点を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した水平偏向回路は上記の利点を有するものの、電源
切断時に水平出力トランジスタ10が破損しやすいとい
う大きな欠点を持つことが明らかになった。その詳細を
以下に述べる。ここで、まず、図7における各電源(第
1の電源11,第2の電源2,第3の電源17)につい
て、この機器の主電源スイッチが切断された時の各電源
電圧の降下の様子を考えてみる。この時の各電源電圧、
即ちE1 ,E2 ,E3 は必ずしも同じ割合で減少してい
くわけではない。例えば図9に示すように、急速に降下
するものもあれば、比較的いつまでも電圧が残っている
ものもある。これは、各電源の負荷の状態及びその電源
を構成する平滑コンデンサの容量によって定まる。
【0010】図10は電源回路の構成を示す一例であ
る。図10において、18は電源トランスあるいはスイ
ッチングトランス、19〜21は整流ダイオード、22
〜24は平滑コンデンサである。さらに、I1 〜I3 は
各電源に接続される負荷に流れる負荷電流である。この
負荷電流I1 〜I3 の値が大きいと、図9に示す電圧降
下割合は速くなる。しかし、これらの電流の値は各負荷
の動作によって定まり自由にはならない。また、平滑コ
ンデンサ22〜24の容量値が小さいと電圧降下割合が
速くなるが、これらの容量値は各電源に許容されるリッ
プル量で定まり、これも各回路によって定まる限界値以
下に小さくすることはできない。
【0011】これら各電源の主電源スイッチ切断時の電
圧降下特性について、図9のように第1の電源11の電
源電圧−E1 の電圧降下が特に遅い場合の回路動作を図
11を用いて考えてみる。図11において、時刻Toff
で機器の主電源スイッチが切断されたものとすると、
(A)に示す発振波形Vosc は(B)に示す第2の電源
2の電圧降下特性に従ってその波高値を減らしていき、
時刻T0 以降はほぼゼロになる。この場合のMOSFET6の
ドレイン電圧Vddの動きを(C)に示す。時刻toff 以
降のドレイン電圧Vddの波高値の減衰の仕方は、第1の
電源11の電源電圧−E1 の降下が(D)に示すように
極めて緩やかな場合は、やはり緩やかに減少していく。
しかし、時刻T0 以降は発振波形Vosc がなくなるので
MOSFET6は遮断状態となり、そのドレイン電圧Vddは負
の値からゼロに上昇したまま以後はずっとゼロを保つ。
【0012】すると、水平出力トランジスタ10のベー
ス電流Ib は先に説明した励振回路の原理により、図1
1(E)に示すように時刻T0 で一旦正の値に上昇した
後、正のまま徐々に減衰していくことになる。従って、
これに対応する水平出力トランジスタ10のコレクタ電
流Ic は図11(F)に示すように、時刻T0 まではほ
ぼ正常な波形を示しているが、時刻T0 以降はベース電
流Ib が流れ続けるのでコレクタ・エミッタ間は導通状
態を保ち、コレクタ電流Ic は増加する一方になるの
で、遂には水平出力トランジスタ10が破損に至るまで
増大してしまうことがあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1) 水平出力トランジスタのエミッタ・ベース間に接続
されたインダクタと、前記水平出力トランジスタのベー
スに一端が接続された励振スイッチ素子と、前記励振ス
イッチ素子の他の一端に接続され、前記水平出力トラン
ジスタの逆方向ベース電流を引き出すような極性の第1
の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前記水平出力
トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオン、その他の
期間でオフするようなスイッチング動作をさせるような
波形を加える水平発振回路と、前記水平発振回路を動作
させるための第2の直流電源とを備えた水平偏向回路に
おいて、前記水平偏向回路を含んだ機器の主電源を切断
した時に、前記第2の電源の電圧降下時間を前記第1の
電源の電圧降下時間より長くさせる電圧降下時間遅延手
段を備えたことを特徴とする水平偏向回路を提供し、 (2) 水平出力トランジスタのエミッタ・ベース間に接続
されたインダクタと、前記水平出力トランジスタのベー
スに一端が接続された励振スイッチ素子と、前記励振ス
イッチ素子の他の一端に接続され、前記水平出力トラン
ジスタの逆方向ベース電流を引き出すような極性の第1
の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前記水平出力
トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオン、その他の
期間でオフするようなスイッチング動作をさせるような
波形を加える水平発振回路と、前記水平発振回路を動作
させるための第2の直流電源とを備えた水平偏向回路に
おいて、前記第1の電源と接地間に接続されたスイッチ
素子よりなる遮断回路を備え、前記水平偏向回路を含ん
だ機器の主電源を切断した時に、前記第1の電源の電圧
降下時間より速い電圧降下時間を有する電源の電圧降下
時間を参照して、前記遮断回路を動作させるように構成
したことを特徴とする水平偏向回路を提供し、 (3) 水平出力トランジスタのエミッタ・ベース間に接続
されたインダクタと、前記水平出力トランジスタのベー
スに一端が接続された励振スイッチ素子と、前記励振ス
イッチ素子の他の一端に接続され、前記水平出力トラン
ジスタの逆方向ベース電流を引き出すような極性の第1
の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前記水平出力
トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオン、その他の
期間でオフするようなスイッチング動作をさせるような
波形を加える水平発振回路と、前記水平発振回路を動作
させるための第2の直流電源とを備えた水平偏向回路に
おいて、前記第1の電源と前記励振スイッチ素子との接
続点と接地間に電子スイッチを備え、前記水平偏向回路
を含んだ機器の動作時は前記電子スイッチを遮断状態と
し、前記機器の主電源を切断後、前記電子スイッチを導
通状態とするよう構成したことを特徴とする水平偏向回
路を提供するものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の水平偏向回路について、添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の水平偏向回路
の第1実施例を示す回路図であり、図7の従来の水平偏
向回路と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図2〜図5は本発明の水平偏向回路を説明するた
めの図、図6は本発明の水平偏向回路の第2実施例を示
す回路図である。
【0015】まず、図2を用いて本発明によってどのよ
うに改良するかを説明する。図2は従来の技術において
図9を用いて説明した前述の各電源のスイッチオフ時の
電圧降下特性をどのようにすればよいかを示している。
即ち、従来実線aに示すように主電源切断時刻Toff 以
降、急速に降下する第2の電源2の電源電圧E2 の特性
を本発明においては破線cで示すように緩やかに降下さ
せる。また、第1の電源11の電源電圧−E1 において
は、従来実線bに示すように緩やかに降下していた特性
を、一点鎖線dで示すように極力速やかに降下させるも
のである。
【0016】上述のように各電源の降下特性を変えた場
合、従来の技術の図11に対応する特性図は図3のよう
になる。ここで、図3において、(A)は水平発振回路
1の出力波形であるVosc を、(B)はその水平発振回
路1に供給する第2の電源2の電源電圧E2 の変化を示
しており、時刻Toffで機器の主電源スイッチが切断さ
れたものとする。先に図2を用いて説明したように本発
明においては第2の電源2の電源電圧E2 は時刻Toff
以降徐々に降下するものとしたので、(A)に示す発振
波形Vosc の波高値もこれに応じて徐々に小さくなって
いく。
【0017】また、図3において、(C)は励振スイッ
チ素子であるMOSFET6のドレイン電圧Vddを、(D)は
MOSFET6のソースに加わる第1の電源11の電源電圧−
E1 の動きを示している。図示のように、第1の電源1
1の電源電圧−E1 が主電源切断時刻Toff 以降急速に
ゼロに近づくと、それに応じてドレイン電圧Vddのボト
ム値もゼロに近づき、その波高値も1サイクル毎に減少
して遂にはゼロになる。ただし、ゼロに収斂するときで
も、そのゲート電圧Vg 、即ち発振出力Voscはほぼ矩
形波の波形を保っているから、従来の技術における図1
1(C)のように、ある時刻T0 で急にドレイン電圧V
ddの波形が途絶えてしまうようなことはない。
【0018】次に、図3において、(E)は本発明の水
平偏向回路における水平出力トランジスタ10のベース
電流Ib の動きを示したものである。即ち、この波形は
時刻Toff 以降、ドレイン電圧Vddに応じてその波高値
を減少させつつゼロに収斂する。従って、これに対応す
る水平出力トランジスタ10のコレクタ電流Ic も
(F)に示すように時刻Toff 以降はベース電流Ib の
減少に応じてそのピーク値が抑えられ、1サイクル毎に
その値が減少してゼロになる。このように、図3に示す
本発明の水平偏向回路の動作においては、従来の技術に
おける図11で示したように水平出力トランジスタ10
のコレクタ電流Ic が増加することはなく、よって水平
出力トランジスタ10が破損まで至ることはない。
【0019】以上述べたように、機器の主電源スイッチ
切断時の電圧降下特性を第1の電源11の電源電圧−E
1 については極力速く、第2の電源2の電源電圧E2 に
ついては極力遅くすることが必要であることが分かっ
た。これを実現するためには、前述したように図10に
おける平滑コンデンサ22あるいは23の容量値を加減
すればある程度は達成することはできるが、この電源電
圧E2 ,−E1 は機器内の図示せぬ他の回路でも使用さ
れることが多く、本発明の趣旨にのみ沿って平滑コンデ
ンサ22あるいは23の容量値を定めることができな
い。
【0020】図1は本発明の水平偏向回路の第1実施例
を示す回路図であり、上述した本発明の趣旨を達成し得
るものである。図1において、25は本発明により新た
に設けられた電圧降下時間遅延回路であって、主電源ス
イッチ切断時刻Toff 以降は第2の電源2の電源電圧E
2 を電圧E21にして、水平発振回路1に供給するもので
ある。この電圧降下時間遅延回路25は時定数コンデン
サ26,時定数抵抗27,ダイオード28よりなる。こ
のように構成することにより、もし時刻Toff 以後電源
電圧E2 が前述のように急速に低下したとしても、時定
数コンデンサ26に蓄えられた電圧は時定数抵抗27を
通してゆっくりと放電していくから、電圧E21は図4に
示すように時刻Toff 以降は徐々に低下していくように
なる。
【0021】しかし、ここで電圧降下時間遅延回路25
を単純に時定数コンデンサ26と時定数抵抗27との時
定数回路によって構成すると、図4において破線で示す
ように、主電源スイッチ投入時刻Tonから電圧の立上が
りが遅くなってしまう。このように水平発振回路1に加
わる電源電圧の立上がりが遅ければ、この間水平発振周
波数が安定せず、好ましいことではない。そこで、時定
数抵抗27と並列にダイオード28を接続し、主電源ス
イッチ投入直後はこのダイオード28を通して時定数コ
ンデンサ26を充電するようにすればその問題は解決
し、図4において実線で示すような特性が得られる。
【0022】さらに、図1において29は遮断回路であ
り、これも本発明の趣旨によって新たに設けられたもの
である。この遮断回路29中の30は遮断用npnトラ
ンジスタ、31はそのベース抵抗である。このベース抵
抗31の一端は、本来の第1の電源11の電圧降下時間
より速い降下時間を持った正電源、例えばここでは第2
の電源2の電源電圧E2 に接続されていて、この電圧値
の動きを参照している。このようにすることにより、図
5に示すように、時刻Toff 以降に参照電圧(この場合
はE2 )が降下するとその降下割合に合わせて遮断用n
pnトランジスタ30が遮断するので、結局第1の電源
11の出力端と接地との間に新たに得られる電圧−E11
は、本来−E1 が図5に破線で示すように時刻Toff 以
後ゆっくり減少する特性であったとしても、電圧E2 の
降下割合に合わせて実線で示すように急速に減少するよ
うになる。勿論、このベース抵抗31の一端はここでは
第2の電源2の電源電圧E2 に接続されているが、これ
は時刻Toff 以降の降下の速い電源であればこれに限る
ものではない。
【0023】なお、図1において本発明を達成するため
に、電圧降下時間遅延回路25及び遮断回路29の両方
を設けているが、電源電圧E2 及び−E1 がそれぞれ図
2の実線で示すような降下特性の関係さえ持てば、片方
だけでも構わない。
【0024】また、この負電圧−E11を主電源切断時刻
Toff 以後、急速にその電圧値を降下させるには、図1
に示す遮断回路29を設ける代わりに、負電圧−E11と
接地との間に電子スイッチを設け、常時機器動作中はこ
の電子スイッチを遮断しておき、主電源切断時刻Toff
以降これを導通させてもよい。図6はこのような例を示
した回路図であり、32はpチャネル接合FET、33
はそのドレイン抵抗、34及び35はゲートの分圧抵
抗、36は負電源用の平滑コンデンサである。
【0024】ここで、pチャネル接合FET32のゲー
トには機器動作中は電圧E2 を分圧した正の電圧が加わ
っているから、pチャネル接合FET32のソース・ド
レイン間は遮断状態である。しかし、機器の主電源切断
時刻Toff 以降、電圧E2 が急速にゼロになるとpチャ
ネル接合FET32のゲート電圧がゼロになるので、こ
のソース・ドレイン間が導通する。従って、もし主電源
切断後、平滑コンデンサ36に多量のチャージが残って
いるため、遮断回路29を遮断しても負電圧−E11が速
やかに降下しないような場合でも、このドレイン電流に
よって急速に平滑コンデンサ36のチャージを放電させ
ることができるので、本発明の趣旨である時刻Toff 以
後の負電圧−E11をできるだけ速く降下させるという働
きをすることができる。勿論、このpチャネル接合FE
T32とドレイン抵抗33による放電回路も、上述した
遮断回路29や電圧降下遅延回路25と併用してもよい
し、単独で用いてもよい。
【0025】また、これまで水平出力回路の電源電圧E
3 については特に言及していないが、これも時刻Toff
以降の電圧降下が速いほど図11(F)に示すコレクタ
電流Ic の飛び上がりが抑えられる。しかし、この第3
の電源17に遮断回路29と類似の回路を設けるのは大
電力を扱わねばならないので困難であるし、そのコレク
タ電流Ic の飛び上がりを抑える効果も、前述の電圧E
2 及び−E1 の降下特性を改善するのと比較してやや劣
ってしまう。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の水
平偏向回路は、水平出力トランジスタのエミッタ・ベー
ス間に接続されたインダクタと、前記水平出力トランジ
スタのベースに一端が接続された励振スイッチ素子と、
前記励振スイッチ素子の他の一端に接続され、前記水平
出力トランジスタの逆方向ベース電流を引き出すような
極性の第1の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前
記水平出力トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオ
ン、その他の期間でオフするようなスイッチング動作を
させるような波形を加える水平発振回路と、前記水平発
振回路を動作させるための第2の直流電源とを備えてな
るので、水平出力トランジスタの逆方向電流を十分に流
せるため、そのコレクタ電流の降下時間が速く水平偏向
周波数が高い場合でも損失が少ないという利点を有し、
しかも、機器の主電源を切断した時に、水平出力トラン
ジスタのコレクタ電流が増加して、その水平出力トラン
ジスタが破損に至るという欠点も解消することができる
という、実用上極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水平偏向回路の第1実施例を示す回路
図である。
【図2】本発明の水平偏向回路を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の水平偏向回路を説明するための波形図
である。
【図4】本発明の水平偏向回路を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の水平偏向回路を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の水平偏向回路の第2実施例を示す回路
図である。
【図7】従来の水平偏向回路を示す回路図である。
【図8】従来の水平偏向回路を説明する波形図である。
【図9】従来の水平偏向回路を説明する図である。
【図10】従来の水平偏向回路を説明する図である。
【図11】従来の水平偏向回路を説明する波形図であ
る。
【符号の説明】
1 水平発振回路 2 第2の電源 6 励振スイッチ素子 7 フライホイールコイル(インダクタ) 10 水平出力トランジスタ 11 第1の電源 17 第3の電源 25 電圧降下時間遅延回路(電圧降下時間遅延手段) 29 遮断回路 32 pチャネル接合FET(電子スイッチ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平出力トランジスタのエミッタ・ベース
    間に接続されたインダクタと、前記水平出力トランジス
    タのベースに一端が接続された励振スイッチ素子と、前
    記励振スイッチ素子の他の一端に接続され、前記水平出
    力トランジスタの逆方向ベース電流を引き出すような極
    性の第1の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前記
    水平出力トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオン、
    その他の期間でオフするようなスイッチング動作をさせ
    るような波形を加える水平発振回路と、前記水平発振回
    路を動作させるための第2の直流電源とを備えた水平偏
    向回路において、前記水平偏向回路を含んだ機器の主電
    源を切断した時に、前記第2の電源の電圧降下時間を前
    記第1の電源の電圧降下時間より長くさせる電圧降下時
    間遅延手段を備えたことを特徴とする水平偏向回路。
  2. 【請求項2】水平出力トランジスタのエミッタ・ベース
    間に接続されたインダクタと、前記水平出力トランジス
    タのベースに一端が接続された励振スイッチ素子と、前
    記励振スイッチ素子の他の一端に接続され、前記水平出
    力トランジスタの逆方向ベース電流を引き出すような極
    性の第1の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前記
    水平出力トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオン、
    その他の期間でオフするようなスイッチング動作をさせ
    るような波形を加える水平発振回路と、前記水平発振回
    路を動作させるための第2の直流電源とを備えた水平偏
    向回路において、前記第1の電源と接地間に接続された
    スイッチ素子よりなる遮断回路を備え、前記水平偏向回
    路を含んだ機器の主電源を切断した時に、前記第1の電
    源の電圧降下時間より速い電圧降下時間を有する電源の
    電圧降下時間を参照して、前記遮断回路を動作させるよ
    うに構成したことを特徴とする水平偏向回路。
  3. 【請求項3】水平出力トランジスタのエミッタ・ベース
    間に接続されたインダクタと、前記水平出力トランジス
    タのベースに一端が接続された励振スイッチ素子と、前
    記励振スイッチ素子の他の一端に接続され、前記水平出
    力トランジスタの逆方向ベース電流を引き出すような極
    性の第1の直流電源と、前記励振スイッチ素子に、前記
    水平出力トランジスタの蓄積時間とオフ期間中にオン、
    その他の期間でオフするようなスイッチング動作をさせ
    るような波形を加える水平発振回路と、前記水平発振回
    路を動作させるための第2の直流電源とを備えた水平偏
    向回路において、前記第1の電源と前記励振スイッチ素
    子との接続点と接地間に電子スイッチを備え、前記水平
    偏向回路を含んだ機器の動作時は前記電子スイッチを遮
    断状態とし、前記機器の主電源を切断後、前記電子スイ
    ッチを導通状態とするよう構成したことを特徴とする水
    平偏向回路。
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