JPH07112583A - 熱転写色素供与材料 - Google Patents

熱転写色素供与材料

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JPH07112583A
JPH07112583A JP5262686A JP26268693A JPH07112583A JP H07112583 A JPH07112583 A JP H07112583A JP 5262686 A JP5262686 A JP 5262686A JP 26268693 A JP26268693 A JP 26268693A JP H07112583 A JPH07112583 A JP H07112583A
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JP
Japan
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dye
group
layer
general formula
thermal transfer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5262686A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kubodera
征一 久保寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP5262686A priority Critical patent/JPH07112583A/ja
Publication of JPH07112583A publication Critical patent/JPH07112583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多数回繰返し使用ができ、保存中に画像の滲み
と色移りのない記録を得るための熱転写色素供与材料を
提供する。 【構成】支持体上に支持体側から順に熱移行性でジエノ
フィル(又はジエン)を有する色素を含む色素供給層、
色素転写寄与層を積層して形成した、支持体上にジエン
化合物(又はジエノフィル化合物)を含有する受容層を
設けた受像材料と組み合わせて用いる熱転写色素供与材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写色素供与材料に関
し、更に詳しくは多数回記録用熱転写色素供与材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方式が公知である
が、それらの中で熱移行性色素を記録剤とし、これを紙
やプラスチックフィルム等の支持体に担持させて、熱転
写色素供与材料とし、色素受容層を設けた紙やプラスチ
ックフィルム等の熱転写受像材料上に各種のフルカラー
画像を形成する方法が提案されている。この場合には、
加熱手段としてサーマルヘッドやレーザー光が使用さ
れ、極めて短時間の加熱によって3色又は4色の多数の
色ドットを受像材料に転写させ、該多色の色ドットによ
り原稿のフルカラー画像を再現するものである。しか
し、この方法は1枚のフルカラー画像を得るのに、イエ
ロー、マゼンタ、シアン(およびブラック)の色素供与
材料を各々1枚使用して、色素供与材料毎に、画像信号
に応じた加熱を行ない記録画像を得るもので、使用後、
未使用部が残っていても各色素供与材料は破棄するた
め、ランニングコストが高いという欠点を有している。
そこで、この欠点を改良するため、最近、同一の色素供
与材料を繰り返し使用して画像の記録に用いる、いわゆ
る多数回記録の方法が特開平5−64981号公報で提
案されている。具体的には色素供与材料と受像材料を重
ね合わせサーマルヘッドに対して等速で走行させて熱転
写記録を行ない、これを繰り返し使用する方法と、受像
材料のサーマルヘッドに対する速度を色素供与材料のサ
ーマルヘッドに対する速度より大きくし、n倍(n>
1)の速度で走行するn倍モードの方法がある。しか
し、これら等速及びn倍モードの多数回記録の方法は受
容層から色素供与層への色素の逆転写により、次の転写
時に色濁りが生じたり、前の記録情報のゴーストが生
じ、鮮明な画像が得られないことがある。このため含有
する色素の濃度の高い色素供給層と色素の濃度の低い色
素転写寄与層との2層構成にすることによって上記の画
質の低下を改良することができる。すなわち、画像形成
のため色素転写寄与層から消費された量に相当する色素
が色素供給層から補給され、多数回転写の画質が向上す
る。色素供給層から色素転写寄与層に色素が供給されや
すくするためには、色素濃度を色素供給層>色素転写寄
与層とすること、及び色素の熱移行性を表わす熱拡散係
数に関して色素供給層>色素転写寄与層の関係にするこ
とが有効である。色素の各層中の濃度を高め、熱拡散係
数を上げるためには色素を低分子量にすることが有効で
ある。しかしながら、単に色素の分子量を低くめただけ
では画像記録された受像材料を保存しておく状態で受容
層中の色素が再拡散を行い、画像が滲んでしまうことが
ある。また記録された受容層を他の物質、例えば未転写
の受像シートと重ねて保存しておいた場合、画像中の色
素が他の物質へ移動し、汚染することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は多数回転写記
録が可能で、色濁りやゴーストのない鮮明で、かつ画像
記録の保存中に滲んだり汚染のない熱転写記録材料を提
供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、支持体上に
熱移行性色素を受容する色素受容層を設けた熱転写受像
材料と組み合わせて用いられる熱転写色素供与材料であ
って、該熱転写色素供与材料が支持体上に、この支持体
側から順にそれぞれ熱移行性色素をバインダー中に含有
させた色素供給層および色素転写寄与層を積層させて形
成されており、前記熱移行性色素がジエンを有する色素
であり、かつ前記受容層にジエノフィル化合物を含有す
るか、あるいは、前記熱移行性色素がジエノフィルを有
する色素であり、かつ前記受容層にジエン化合物を含有
するかのいずれかであることを特徴とする熱転写色素供
与材料によって達成された。本発明の構成等について詳
細に説明する。
【0005】本発明の熱転写色素供与材料に用いられる
ジエンを有する色素は一般式(I)で表わされる。また
ジエンを有する色素と組み合せて用いられるジエノフィ
ル化合物は一般式(II)又は(III) で表わされるもので
ある。 一般式(I) A−(B−X)n ここでAは色素本体部を表わし、Bは単結合又は2価の
連結基を表わし、XはCR1 (R2 )=CR3 −CR4
=CR5 (R6 )を表わす。ここでR1 〜R6は水素原
子又は非金属原子団を表わす。R1 とR5 および/又は
3 とR4 および/又はR1 とR2 および/又はR3
4 および/又はR1 とR2 および/又はR5 とR6
よび/又はR1 とR3 および又はR4 とR5 は一緒にな
って炭素環又はヘテロ環を形成してもよい。BとはR1
〜R6 のいずれとでも結合してよいし、又はR1 〜R6
のいずれかに代って直接ジエン骨格と結合してもよい。
その中でもBとR1 又はR2 との結合が特に好ましい。
nは1〜3の整数を表わす。 一般式(II) CR7 (R8 )=CR9 (R10) ここでR7 〜R10は水素原子又は非金属原子団を表わ
す。但し、R7 〜R10のすべてが水素原子であることは
ない。R7 とR9 および/又はR7 とR8 および/又は
9 とR10および/又はR8 とR9 は一緒になって炭素
環又はヘテロ環を形成してもよい。 一般式(III) CR11≡CR12 ここでR11、R12は水素原子又は非金属原子団を表わ
す。但し、R11、R12が両方とも水素原子であることは
ない。R11とR12は一緒になって炭素環又はヘテロ環を
形成してもよい。
【0006】本発明の組合せの他の一つはジエノフィル
を有する色素が一般式(IV)で表わされ、ジエン化合物が
一般式(V)で表わされるものである。 一般式(IV) A−(B−Y)n ここでA、B、nは一般式(I)のそれらと同意であ
る。YはCR13(R14)=CR15(R16)又はCR17
CR18を表わす。R13〜R18は水素原子又は非金属原子
団を表わす。R13とR15および/又はR13とR14および
/又はR15とR16および/又はR14とR16又R17とR18
は一緒になって炭素環又はヘテロ環を形成してもよい。
BとはR13〜R18のいずれとでも結合してよいし、又は
13〜R18のいずれかに代って直接ジエノフィル骨格と
結合してもよい。 一般式(V) CR19(R20)=CR21−CR22=CR23(R24) ここでR19〜R24は水素原子又は非金属原子団を表わ
す。但しR19〜R24のすべてが水素原子であることはな
い。R19とR23および/又はR21とR22および/又はR
19とR20および/又はR23とR24および/又はR20とR
24は一緒になって炭素環又はヘテロ環を形成してもよ
い。
【0007】一般式(I)について詳しく述べる。Aは
色素本体部を表わし、公知の色素ならなんでもよい。例
えばアゾ系、アゾメチン系、アントラキノン系、ナフト
キノン系、メチン系、キノフタロン系などが挙げられ
る。Aで表わされるアゾ系色素としては例えば一般式
(VI)で表わされるもの、 一般式(VI)
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R25は水素原子又は非金属原子団
を表わし、R26はアリール基又はヘテリル基を表わし、
27は水素原子、アルキル基又はアリール基、ヘテリル
基を表わし、R28はアルキル置換されてもよいアミノ基
又は水酸基を表わす。これらの具体例は特開平1−22
5592号、同2−24191号、特開昭63−111
094号、同63−122594号、同63−1821
91号、同63−182190号等に記載されている。
また式中、*は色素本体部Aと連結基Bとが結合可能な
箇所を表わし、連結基Bは*印の付いた何れか一箇所と
結合する)(以下、*印は上記色素の場合と同じ意味を
表わすものとする。)一般式(VII) で表わされるもの、 一般式(VII)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R29はヘテリル基又はアリール基
を表わし、R30は水素原子又は非金属原子団を表わし、
31、R32は水素原子、アルキル基又はアリール基を表
わし、n2 は1〜4の整数を表わす。これらの具体例は
特開昭62−55194号、同62−211190号、
特開平3−205189号などに記載されている。Bと
の結合はR29〜R32いずれとでもよいが特にR29、R31
とが好ましい。)一般式(VIII)で表わされるもの等が挙
げられる。 一般式(VIII)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R33はアリール基又はヘテリル基
を表わし、R34はアルキル基を表わし、R35はシアノ
基、カルバモイル基、アシル基を表わし、R36はアルキ
ル基を表わす。これらの具体例は特開昭61−2445
95号、同62−290583号、特開平3−8885
1号などに記載されている。Bとの結合はR33〜R36
ずれとでもよいが特にR33とが好ましい。)
【0014】Aで表わされるアゾメチン系色素としては
例えば一般式(IX)で表わされるもの、 一般式(IX)
【0015】
【化4】
【0016】(式中R37、R38は水素原子又は非金属原
子団を表わし、R39はアルキル基又はアリール基で置換
されてもよいアミノ基又は水酸基を表わし、Yは含窒素
ヘテロ環を形成するのに必要な非金属原子群を表わし、
3 は1〜4の整数を表わす。これらの具体例は特開昭
64−63194号、特開平2−208094号、特開
平3−205189号、特開平2−265791号、特
開平2−310087号、特開平2−53866号など
に記載されている。Bとの結合はR37、R38、R39、Y
いずれとでもよいが特にR39のアルキルアミノ基又はY
とが好ましい。)一般式(X)で表わされるもの、 一般式(X)
【0017】
【化5】
【0018】(式中R40、R41、R43は水素原子又は非
金属原子団を表わし、R42はアルキル基又はアリール基
により置換されてもよいアミノ基又は水酸基を表わし、
Zは含窒素ヘテロ環を形成するのに必要な非金属原子群
を表わし、n4 は1〜4の整数を表わす。これらの具体
例は特願平2−330774号、同3−162325号
などに記載されている。Bとの結合はR40〜R43、Zい
ずれとでもよいが特にR42のアルキルアミノ基、R41
はZとが好ましい。)一般式(XI)で表わされるもの、 一般式(XI)
【0019】
【化6】
【0020】(式中R44、R45は非金属原子団を表わ
し、R46は水素原子又は非金属原子団を表わし、R47
アルキル基又はアリール基により置換されてもよいアミ
ノ基又は水酸基を表わし、n5 は1〜4の整数を表わ
す。これらの具体例は特開平2−155693号、同1
−110565号、同2−668号、同2−28264
号、同2−53865号、同2−53866号、EP4
36736A1号などに記載されている。Bとの結合は
44〜R47いずれとでもよいが特にR47のアルキルアミ
ノ基とが好ましい。一般式(XII) で表わされるもの、 一般式(XII)
【0021】
【化7】
【0022】(式中R48、R49、R50は水素原子又は非
金属原子団を表わし、R51はアルキル基又はアリール基
により置換されてもよいアミノ基又は水酸基を表わし、
6は1〜4の整数を表わす。これらの具体例は特開昭
63−205288号などに記載されている。Bとの結
合はR48〜R51いずれとでもよいが特にR51のアルキル
アミノ基、又はR48とが好ましい。)一般式(XIII)(又
はXIV)で表わされるもの、 一般式(XIII)、一般式(XIV)
【0023】
【化8】
【0024】(式中R52、R53、R54、R55、R56、R
58、R59、R60は水素原子又は非金属原子団を表わし、
57、R61はアルキル基又はアリール基により置換され
てもよいアミノ基又は水酸基を表わし、Qは炭素環又は
含ヘテロ環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
し、n7 、n8 は1〜4の整数を表わす。これらの具体
例は特開昭61−22993号、同61−31292
号、同61−35994号、同61−57651号、同
62−191191号、同64−20194号、特開平
2−98492号などに記載されている。Bとの結合は
52〜R61、Qいずれとでもよいが特にR57、R61のア
ルキルアミノ基、又はR54又はR58とが好ましい。)一
般式(XV)で表わされるもの、 一般式(XV)
【0025】
【化9】
【0026】(式中R62はアシル基又はカルバモイル基
を表わし、R63、R64は水素原子又はアルキル基又はア
リール基を表わし、R65は水素原子又は非金属原子団を
表わし、R66はアルキル基又はアリール基により置換さ
れてもよいアミノ基又は水酸基を表わし、n9 は1〜4
の整数を表わす。これらの具体例は特開平1−1765
90号、同1−176589号、同1−176591
号、同3−92386号、特願平3−170310号な
どに記載されている。Bとの結合はR62〜R66いずれと
でもよいが特にR66のアルキルアミノ基又はR63とが好
ましい。)Aで表わされるアントラキノン系色素として
は例えば一般式(XVI) で表わされるもの、 一般式(XVI)
【0027】
【化10】
【0028】(式中R67は水素原子又は非金属原子団を
表わし、n10は1〜6の整数を表わす。これらの具体例
は特開昭59−227948号、同63−249694
号、同63−15790号、同61−255897号、
同60−151097号、EP−365392号、特開
平3−120096号、同1−135690号、同1−
183584号などに記載されている。Bとの結合はR
67のいずれとでもよいが特に1位又は4位のR67とが好
ましい。)Aで表わされるナフトキノン系色素としては
例えば一般式(XVII)で表わされるもの、 一般式(XVII)
【0029】
【化11】
【0030】(式中R68は水素原子又は非金属原子団を
表わし、n11は1〜4の整数を表わす。これらの具体例
は特開昭60−151098号などに記載されている。
Bとの結合はR68のいずれとでもよいが特に5位のR68
とが好ましい。)Aで表わされるメチン系色素としては
例えば一般式(XVIII) で表わされるもの、 一般式(XVIII)
【0031】
【化12】
【0032】(式中R69はアリール基又はヘテロ環基を
表わし、R70は水素原子又はシアノ基を表わす。これら
の具体例は特開昭64−47587号、同60−239
290号、同60−28451号、同62−19618
6号、同60−53564号、同60−31563号、
同63−141799号、特開平2−579号、同3−
230994号、特開昭61−163895号、特開平
3−197185号などに記載されている。Bとの結合
はR69とである。)一般式(XIX) で表わされるもの、 一般式(XIX)
【0033】
【化13】
【0034】(式中R71は水素原子又は非金属原子団を
表わし、R72はシアノ基、アリール基、ヘテロ環基又は
置換ビニル基を表わし、Gはヘテロ環基を形成するのに
必要な非金属原子群を表わす。これらの具体例は特開平
2−6559号、同2−3450号、同2−20809
3号、同2−215595号、同2−215594号、
特開昭63−74685号、同63−74688号、特
開平2−258298号、特開昭64−42286号、
同60−156760号、同64−42286号、同6
2−273265号、同62−220557号、特開平
2−175294号、同3−49993号、同1−19
6396号、同1−196395号などに記載されてい
る。Bとの結合はR71、R72、Gいずれとでもよいが特
にGとが好ましい。)Aで表わされるキノフタロン系色
素としては例えば一般式(XX)で表わされるもの、 一般式(XX)
【0035】
【化14】
【0036】(式中R73は水素原子又はハロゲン原子を
表わし、R74は水素原子又は非金属原子団を表わし、n
12 は1〜4の整数を表わす。これらの具体例として
は、特開昭60−53565号、同63−189289
号、同63−182193号などに記載されている。B
との結合はR74とである)などが挙げられる。Aで表わ
される上記以外の色素を以下に記す。 一般式(XXI)
【0037】
【化15】
【0038】(式中、R75はヘテリル基又はアリール基
を表わし、R76は水素原子又は非金属原子団を表わし、
13は1〜4の整数を表わす。) 一般式(XXII)
【0039】
【化16】
【0040】(式中、R77は水素原子又は非金属原子団
を表わし、R78、R79は水素原子、アルキル基またはア
リール基を表わし、n14は1〜4の整数を表わす。) 一般式(XXIII)
【0041】
【化17】
【0042】(式中、R80はヘテリル基又はアリール基
を表わし、R81、R82は水素原子又は非金属原子団を表
わす。) 一般式(XXIV)
【0043】
【化18】
【0044】(式中、R83は水素原子又は非金属原子団
を表わし、R84はヘテリル基又はアリール基を表わ
す。)
【0045】一般式(XXV)
【0046】
【化19】
【0047】(式中、R85、R86は水素原子又は非金属
原子団を表わし、R87はヘテリル基又はアリール基を表
わし、n15は1〜4の整数を表わす。) 一般式(XXVI)
【0048】
【化20】
【0049】(式中、R88〜R91は水素原子又は非金属
原子団を表わし、n17〜n20は1〜4の整数を表わす。
一般式(I)又は(IV)のBは、単結合、又は色素本体
AとX又はYとを連結する2価の連結基であり、好まし
くは一般式(XXVII) で表わされる。 *−(Z1 −L−)r −Z2 −** (XXVII) 一般式(XXVII)において、*はAと結合する位置を、*
*X又はYと結合する位置を表わし、Z1 、Z2 は各々
独立に単結合、−NH−、−O−、−S−、−CO−、
−SO2 −、−OCO−、−COO−、−NHCO−、
−CONH−、−SO2 NH−、−NHSO2 −、−S
2 O−、−OSO2 −、−OCOO−、−OCONH
−、−NHCOO−、−NHCONH−、−NHSO2
NH−、−OCOS−、−SCOO−、−OSO2 NH
−、又は−NHSO2 O−を表わす。Lは単結合、アル
キレン基(炭素数1〜6)、アリーレン基(例えばo−
フェニレン、p−フェニレン)、シクロアルキレン基
(例えば1,4−シクロヘキシレン)、2価のヘテロ環
基(例えばピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペ
ラジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,
2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、スクシン
イミド、フタルイミド、オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン、イミダゾリジン−2,4−ジオン、1,2,4−ト
リアゾリジン−3,5ジオン、ピリジン、チオフェン)
を表わし、さらにはこれらの基を複合した連結基であっ
てもよい。rは0または1〜3の整数を表わす。
【0050】Bはさらに好ましくは単結合または以下の
連結基が具体例として挙げられる。 *−CH2 −**、*−C2 4 −**、*−(C
2 3 −** *−C2 4 OC2 4 −**、*−NHCONH−*
*、*−NHCO−** *−CONH−**、*−CO−**、*−CONHC
2 −**、 *−SO2 −**、*−C2 4 NHCO−**、*−
CH2 CONH**− *−NHCH2 CH2 OCO−**、*−NH−**、
*−O−**、 *−S−**、*−OCO−**、*−COO−**、
*−SO2 NH−**、 *−NHSO2 −**、*−OCONH−**、*−N
HCOO−**、*−C 2 4 −CO−**
【0051】CR1 (R2 )=CR3 −CR4 =CR5
(R6 )においてR1 〜R6 は水素原子、アルキル基
(炭素数1〜10。置換基を有するものを含む。例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル);アルコキ
シ基(炭素数1〜10。置換基を有するものを含む。例
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ);ハロゲン原子;アシルアミノ基〔炭素数1〜10
のアルキルカルボニルアミノ基(置換基を有するものを
含む。例えばホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、イソブチルアミノ、ヘキサハイドロベン
ゾイルアミノ、ピバロイルアミノ、トリフルオロアセチ
ルアミノ、ヘプタフルオロブチリルアミノ、クロロプロ
ピオニルアミノ、シアノアセチルアミノ、フェノキシア
セチルアミノ)、炭素数7〜15のアリールカルボニル
アミノ基(置換基を有するものを含む。例えばベンゾイ
ルアミノ、p−トルイルアミノ、ペンタフルオロベンゾ
イルアミノ、o−フルオロベンゾイルアミノ、m−メト
キシベンゾイルアミノ、p−トリフルオロメチルベンゾ
イルアミノ、2,4−ジクロロベンゾイルアミノ、p−
メトキシカルボニルベンゾイルアミノ、1−ナフトイル
アミノ)、炭素数2〜15のヘテリルカルボニルアミノ
基(置換基を有するものを含む。例えばピコリノイルア
ミノ、ニコチノイルアミノ、ピロール−2−カルボニル
アミノ、チオフェン−2−カルボニルアミノ、フロイル
アミノ、ピペリジン−4−カルボニルアミノ)〕;アル
コキシカルボニル基(炭素数2〜10。置換基を有する
ものを含む。例えばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル);シアノ基;アルコキシカルボニルアミノ基
(炭素数2〜10。置換基を有するものを含む。例えば
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、メトキシエトキ
シカルボニルアミノ、N−メチルメトキシカルボニルア
ミノ);アミノカルボニルアミノ基(炭素数1〜10。
置換基を有するものを含む。例えばメチルアミノカルボ
ニルアミノ、ジメチルアミノカルボニルアミノ、ブチル
アミノカルボニルアミノ);スルホニルアミノ基(炭素
数1〜10。メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニ
ルアミノ、N−メチルメタンスルホニルアミノ、ベンゼ
ンスルホニルアミノ);カルバモイル基〔炭素数1〜1
0のアルキルカルバモイル基(置換基を有するものを含
む。例えばメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイ
ル、ブチルカルバモイル、イソプロピルカルバモイル、
t−ブチルカルバモイル、シクロペンチルカルバモイ
ル、シクロヘキシルカルバモイル、メトキシエチルカル
バモイル、クロロエチルカルバモイル、シアノエチルカ
ルバモイル、エチルシアノエチルカルバモイル、ベンジ
ルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイ
ル、フルフリルカルバモイル、テトラヒドロフルフリル
カルバモイル、フェノキシメチルカルバモイル)、炭素
数7〜15のアリールカルバモイル基(置換基を有する
ものを含む。例えばフェニルカルバモイル、p−トルイ
ルカルバモイル、m−メトキシフェニルカルバモイル、
4,5−ジクロロフェニルカルバモイル、p−シアノフ
ェニルカルバモイル、p−アセチルアミノフェニルカル
バモイル、p−メトキシカルボニルフェニルカルバモイ
ル、m−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル、o
−フルオロフェニルカルバモイル、1−ナフチルカルバ
モイル)、炭素数3〜15のヘテリルカルバモイル基
(置換基を有するものを含む。例えば、2−ピリジルカ
ルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジル
カルバモイル、2−チアゾリルカルバモイル、2−ベン
ズチアゾリルカルバモイル、2−ベンズイミダゾリルカ
ルバモイル、2−(4−メチル)ピリジルカルバモイ
ル、2−(5−メチル)1,3,4−チアジアゾリルカ
ルバモイル)〕;スルファモイル基(炭素数0〜10。
例えばメチルスルファモイル、ジメチルスルファモイ
ル、ブチルスルファモイル、フェニルスルファモイ
ル);アシル基〔炭素数1〜10のアルキルカルボニル
基(置換基を有するものを含む。例えばホルミル、アセ
チル、プロピオニル、ヘキサハイドロベンゾイル、ピバ
ロイル、トリフルオロアセチル、ヘプタフルオロブチリ
ル、クロロプロピオニル、シアノアセチル、フェノキシ
アセチル)、炭素数7〜15のアリールカルボニル基
(置換基を有するものを含む。例えばベンゾイル、p−
トルイル、ペンタフルオロベンゾイル、o−フルオロベ
ンゾイル、m−メトキシベンゾイル、p−トリフルオロ
メチルベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイル、p−
メトキシカルボニルベンゾイル、1−ナフトイル〕、炭
素数1〜10のアルキルチオ基(置換基を有するものを
含む。例えばメチルチオ、エチルチオ)、炭素数6〜1
5のアリールチオ基(置換基を有するものを含む。例え
ばフェニルチオ)、または炭素数2〜15のジアルキル
アミノ基(例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ)を
表わす。R1 〜R6 のなかで好ましいものは水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のアルコ
キシ基である。R1 とR5 が一緒になって炭素環又はヘ
テロ環を形成するものも好ましい。特に好ましいものを
一般式(XXVIII)で表わす。
【0052】
【化21】
【0053】ここでR2 〜R6 は上述と同意である。Q
1 は−CR92(R93)−、−O−、−S−、又は−NR
94−を表わす。R92、R93はR1 と同意であり、R94
水素原子、アルキル基(炭素数1〜5)、アリール基
(炭素数6〜10)、アシル基(炭素数1〜5)を表わ
す。Bとの結合はR2 とが好ましい。nは1が好まし
い。一般式(II)について詳しく説明する。R7 〜R10
1 と同意である。R7 〜R10で好ましいものは水素原
子又は電子吸引性基(好ましくはハメットσp 値が0.
2以上)である。それらの例としてハロゲン原子、エス
テル基(炭素数2〜40。置換基を有するものを含む。
例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、オク
チルオキシカルボニル、ヘキサデシルオキシカルボニ
ル、フェノキシカルボニル、p−オクタデシルオキシフ
ェノキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基(炭
素数1〜40。置換基を有するものを含む。例えばメチ
ルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ブチルカルバ
モイル、シクロヘキシルカルバモイル、オクタデシルカ
ルバモイル、ベンジルカルバモイル、フェニルカルバモ
イル、p−トルイルカルバモイル、4,5−ジクロロフ
ェニルカルバモイル)、スルファモイル基(炭素数0〜
40。例えばメチルスルファモイル、フェニルスルファ
モイル)、アシル基(炭素数1〜40。例えばアセチ
ル、フェノキシアセチル、ベンゾイル)、スルホニル基
(炭素数1〜40。例えばメチルスルホニル、オクチル
スルホニル、フェニルスルホニル)又はニトロ基が挙げ
られる。R7 とR9 が一緒になって炭素環又はヘテロ環
を形成するのも好ましい。特に好ましいものを一般式(X
XIX)で表わす。
【0054】
【化22】
【0055】ここでR8 、R10は上述と同意である。Q
2 は−O−、−S−又は−NR95−を表わす。R95は水
素原子、アルキル基(炭素数1〜40)、アリール基
(炭素数6〜50)を表わす。一般式(XXIX)の化合物
は、互いに適当な連結基(上述のBで表わされる)によ
り結合されて、ビス型又はトリス型を形成してもよい。
また一般式(XXIX)を側鎖および又は主鎖に含むポリマー
型としても用いられる。その場合ホモポリマー型、コポ
リマー型いずれでもよい。一般式(III) について詳しく
説明する。R11、R12はR1 と同意である。R11、R12
のなかで好ましいものは水素原子又は電子吸引性基(好
ましくはハメットσp 値が0.2以上)である。これら
のなかでも好ましいものはエステル基(炭素数2〜4
0。置換基を有するものを含む。例えばメトキシカルボ
ニル、ヘキサデシルオキシカルボニル、フェノキシカル
ボニル、p−オクタデシルオキシフェノキシカルボニ
ル)、カルバモイル基(炭素数1〜40。置換基を有す
るものを含む。例えばメチルカルバモイル、ブチルカル
バモイル、オクタデシルカルバモイル、フェニルカルバ
モイル)が挙げられる。
【0056】ジエノフィル化合物としては一般式(II)で
表わされるものの方が一般式(III)で表わされるものよ
りも好ましい。一般式(II)および一般式(III) で表わさ
れる化合物中に特開平3−205189号に記載の褪色
抑制効果を有する原子団を内蔵させるとさらに好まし
い。一般式(I)で表わされる色素のなかで特に好まし
いものは一般式(XXX)で表わされる。
【0057】
【化23】
【0058】ここでAは上述と同意であり、Wは−NH
−又は−O−である。
【0059】一般式(II)で表わされる化合物のなかで特
に好ましいものは一般式(XXXI)で表わされる。
【0060】
【化24】
【0061】ここでR96はアルキル基(炭素数1〜4
0。置換基を有するものを含む)、アリール基(炭素数
6〜50。置換基を有するものを含む)を表わす。一般
式(IV)について詳しく説明する。A、B、nは上述と同
意である。R13〜R16はR7 〜R10と同意であり、好ま
しい例もR7 〜R10と同意である。R17、R18はR11
12と同意であり、好ましい例もR11、R12と同意であ
る。一般式(V)について詳しく説明する。R19〜R24
はR1 〜R6 と同意であり、好ましい例もR1 〜R6
同意である。一般式(V)の化合物は互いに適当な連結
基(上述のBで表わされる)により結合されてビス型又
はトリス型を形成してもよい。また一般式(V)の化合
物を側鎖又は主鎖に含むポリマー型としても用いられ
る。その場合、ホモポリマー型、コポリマー型いずれで
もよい。一般式(IV)で表わされる色素のなかで特に好ま
しいものは一般式(XXXII) で表わされる。
【0062】
【化25】
【0063】ここでA、Bは上述と同意である。一般式
(V)で表わされる化合物中に特開平3−205189
号に記載の褪色抑制効果を有する原子団を内蔵させると
さらに好ましい。一般式(V)で表わされる化合物のな
かで特に好ましいものは一般式(XXXIII)で表わされる。
【0064】
【化26】
【0065】ここでWは−NH−又は−O−であり、R
30はアルキル基(炭素数1〜40。置換基を有するもの
を含む。)、アリール基(炭素数1〜40。置換基を有
するものを含む。)、ヘテリル基(炭素数2〜40。置
換基を有するものを含む。)、アミノ基(炭素数0〜4
0。置換基を有するものを含む。)、アルコキシ基(炭
素数1〜40。置換基を有するものを含む。)、アリー
ルオキシ基(炭素数6〜40。置換基を有するものを含
む。)を表わす。以下に本発明に用いられる一般式
(I)で表わされる色素の具体例を示す。
【0066】
【化27】
【0067】
【化28】
【0068】
【化29】
【0069】
【化30】
【0070】
【化31】
【0071】
【化32】
【0072】
【化33】
【0073】以下に本発明に用いられる一般式(II)で表
わされる化合物の具体例を示す。
【0074】
【化34】
【0075】
【化35】
【0076】
【化36】
【0077】
【化37】
【0078】
【化38】
【0079】以下に本発明に用いられる一般式(III) で
表わされる化合物の具体例を示す。
【0080】
【化39】
【0081】以下に本発明に用いられる一般式(IV)で表
わされる色素の具体例を示す。
【0082】
【化40】
【0083】
【化41】
【0084】
【化42】
【0085】
【化43】
【0086】
【化44】
【0087】
【化45】
【0088】以下に本発明に用いられる一般式(V)で
表わされる化合物の具体例を示す。
【0089】
【化46】
【0090】
【化47】
【0091】
【化48】
【0092】またこれまでにジエン部、又はジエノフィ
ル部について炭素骨格の例のみを挙げたがヘテロ原子
(N、S、Oが好ましい)を含むいわゆるヘテロディー
ルス・アルダー反応を行なうジエン部又はジエノフィル
部を有する色素又は化合物を用いてもよい。それらの具
体例を示す。
【0093】
【化49】
【0094】
【化50】
【0095】以下に本発明の色素の合成例を示す。 合成例1.色素I−1の合成1−1.中間体 2−(N
−フルフリルカルバモイル)−1−ナフトールの合成 2−フェノキシカルボニル−1−ナフトール5.3g、
フルフリルアミン6.0gおよびアセトニトリル25ml
を2時間加熱還流した。室温に放冷後これへかきまぜな
がら水を20ml徐々に加えた。析出した結晶を濾取し、
目的物4.0gを得た。 1−2.色素I−1の合成 上記で得た中間体2.0g、酢酸エチル120ml、イソ
プロパノール60ml、10%炭酸ナトリウム水溶液、お
よびp−(N,N−ジエチル)アニリン・硫酸塩2.2
gを室温下かきまぜ、これへ、過硫酸アンモニウム5.
7gを5分間かけて加えた。20分間反応させた後、酢
酸エチル層を分液した。ロータリーエバポレータで酢酸
エチル溶液を約20mlまで減圧濃縮した。これへメタノ
ール100ml加え室温下1時間かきまぜた。析出した結
晶を濾取し、mp134〜5℃目的物2.6gを得た。
【0096】合成例2.色素IV−1の合成 2−1.中間体 N−エチル−N−〔2−(1−マレイ
ミド)エチル〕−m−トルイジンの合成 N−エチル−N−(2−アミノエチル)−m−トルイジ
ン14.7gおよびトルエン300mlを80〜90℃に
保つように加熱攪拌した。これへ、無水マレイン酸およ
びトルエン60mlからなる溶液を1時間かけて滴下し
た。浴温を上げてトルエンを2時間かけて徐々に留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー
(展開溶媒ヘキサン,酢酸エチル1:1)で精製し、3
0.5gの目的物を得た。 2−2.色素IV−1の合成 アニリン0.93g、水10mlおよび塩酸2.5mlをか
きまぜながら氷浴で冷やし、これへ、亜硫酸ナトリウム
0.69g徐々に加えた後20分間反応させてジアゾニ
ウム塩溶液を合成した。2−1で得た中間体2.58
g、メタノール150mlおよび酢酸ナトリウム4.91
gをかきまぜながら氷浴で10℃以下に冷やし、これへ
上記ジアゾニウム塩溶液全量を加えた。10分間反応さ
せた後、析出した結晶を濾取した。これをアセトニトリ
ルより再結晶して、mp134〜5℃の目的物2.3g
を得た。本発明の色素は、各々バインダー樹脂と共に適
当な溶剤に溶解または分散させて支持体上に塗布する
か、あるいはグラビア法などの印刷法により支持体上に
印刷することができる。これらの色素を含有する色素供
与層の厚みは乾燥膜厚で通常約0.2〜5μm、特に
0.4〜2μmの範囲に設定するのが好ましい。色素の
塗布量は0.03〜5g/m2、好ましくは0.1〜1.
0g/m2である。
【0097】本発明の色素供給層及び色素転写寄与層中
の上記の色素と共に用いるバインダー樹脂としては、こ
のような目的に従来公知であるバインダー樹脂のいずれ
も使用することができ、通常耐熱性が高く、しかも加熱
された場合に色素の移行を妨げないものが選択される。
例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂
(例えばポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミ
ド、ポリスチレン−2−アクリロニトリル)、ポリビニ
ルピロリドンを始めとするビニル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)、
ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン、ポリフェニレ
ンオキサイド、セルロース系樹脂(例えばメチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、セルロースアセテート水素フタレート、酢酸セルロ
ース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロー
スアセテートブチレート、セルローストリアセテー
ト)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラ
ールなどの部分ケン化ポリビニルアルコール)、石油系
樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン樹脂、テルペ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン)などが用いられる。色素供給層と
色素転写寄与層で異なるバインダー樹脂を用いる場合は
ガラス転位温度(Tg)の異なる樹脂、好ましくはTg
が10℃以上異なる樹脂を用いるのがよい。本発明にお
いてこのようなバインダー樹脂は、例えば色素100重
量部当たり色素転写寄与層で約20〜900重量部の割
合で使用するのが好ましい。色素供給層は転写寄与層よ
り色素濃度が高い方が好ましく、1.5〜3倍が望まし
い。本発明において、上記の色素およびバインダー樹脂
を溶解または分散するためのインキ溶剤としては、従来
公知のインキ溶剤がいずれも使用できる。色素供給層の
厚さは0.1〜20μm、好ましくは0.5〜10μm
であり、色素転写寄与層の厚さは0.05〜5μm、好
ましくは0.1〜2μmである。
【0098】熱転写色素供与材料の支持体としては従来
公知のものがいずれも使用できる。例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、グラ
シン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、弗素ポ
リマー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィ
ン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプ
ロピレン、ポリスルフォン、セロファン等が挙げられ
る。熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一般に2〜
30μmである。必要に応じて下塗り層を付与してもよ
い。
【0099】また、サーマルヘッドが熱転写色素供与材
料に粘着するのを防止するためにスリッピング層を設け
てもよい。このスリッピング層はポリマーバインダーを
含有したあるいは含有しない潤滑物質、例えば界面活性
剤、固体あるいは液体潤滑剤またはこれらの混合物から
構成される。熱転写色素供与材料には背面より印字する
ときにサーマルヘッドの熱によるスティッキングを防止
し、滑りをよくする意味で、支持体の色素を含む層を設
けない側にスティキング防止処理を施すのがよい。例え
ば、ポリビニルブチラール樹脂とイソシアネートとの
反応生成物、リン酸エステルのアルカリ金属塩または
アルカリ土類金属塩、および充填剤を主体とする耐熱
スリップ層を設けるのがよい。ポリビニルブチラール樹
脂としては分子量が6万〜20万程度で、ガラス転移点
が80〜110℃であるもの、またイソシアネートとの
反応サイトが多い観点からビニルブチラール部分の重量
%が15〜40%のものがよい。リン酸エステルのアル
カリ金属塩またはアルカリ土類金属塩としては東邦化学
製のガファックRD720などが用いられ、ポリビニル
ブチラール樹脂に対して1〜50重量%、好ましくは1
0〜40重量%程度用いるとよい。耐熱スリップ層は下
層に耐熱性を伴うことが望ましく、加熱により硬化しう
る合成樹脂とその硬化剤の組合せ、例えばポリビニルブ
チラールと多価イソシアネート、アクリルポリオールと
多価イソシアネート、酢酸セルロースとチタンキレート
剤、もしくはポリエステルと有機チタン化合物などの組
合せを塗布により設けるとよい。
【0100】熱転写色素供与材料には色素の支持体方向
への拡散を防止するための親水性バリヤー層を設けるこ
ともある。親水性の色素バリヤー層は、意図する目的に
有用な親水性物質を含んでいる。一般に優れた結果がゼ
ラチン、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(イソプロピル
アクリルアミド)、メタクリル酸ブチルグラフトゼラチ
ン、メタクリル酸エチルグラフトゼラチン、モノ酢酸セ
ルロース、メチルセルロース、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(アクリル酸)、
ポリ(ビニルアルコール)とポリ(酢酸ビニル)との混
合物、ポリ(ビニルアルコール)とポリ(アクリル酸)
との混合物またはモノ酢酸セルロースとポリ(アクリル
酸)との混合物を用いることによって得られる。特に好
ましいものは、ポリ(アクリル酸)、モノ酢酸セルロー
スまたはポリ(ビニルアルコール)である。熱転写色素
供与材料には下塗り層を設けてもよい。本発明では所望
の作用をすればどのような下塗り層でもよいが、好まし
い具体例としては、(アクリロニトリル/塩化ビニリデ
ン/アクリル酸)共重合体(重量比14:80:6)、
(アクリル酸ブチル/メタクリル酸−2−アミノエチル
/メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)共重合体(重
量比30:20:50)、線状/飽和ポリエステル例え
ばボスティック7650(エムハート社、ボスティック
・ケミカル・グループ)または塩素化高密度ポリ(エチ
レン−トリクロロエチレン)樹脂が挙げられる。下塗り
層の塗布量には特別な制限はないが、通常0.1〜2.
0g/m2の量で用いられる。
【0101】本発明に用いる熱転写受像材料について説
明する。受像材料は支持体上に色素受容層を設けて形成
される。色素受容層は前述のジエン化合物又はジエノフ
ィル化合物を含む層である。上記の化合物と共にバイン
ダー物質を含むことが好ましい。バインダー物質として
は各種のポリマーが用いられる。ポリマーとしては次の
ような樹脂が挙げられる。
【0102】(イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸などのジカルボ
ン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸
基、カルボキシル基などが置換していてもよい)と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノール
Aなどの縮合により得られるポリエステル樹脂:ポリメ
チルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ
メチルアクリレート、ポリブチルアクリレートなどのポ
リアクリル酸エステル樹脂またはポリメタクリル酸エス
テル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ポリ酢酸ビニル樹
脂:スチレンアクリレート樹脂:ビニルトルエンアクリ
レート樹脂など。具体的には特開昭59−101395
号、同63−7971号、同63−7972号、同63
−7973号、同60−294862号に記載のものが
挙げることができる。また、市販品としては東洋紡製の
バイロン290、バイロン200、バイロン280、バ
イロン300、バイロン103、バイロンGK−14
0、バイロンGK−130、花王製のATR−200
9、ATR−2010などが使用できる。 (ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもの 尿素樹脂など。 (ホ)スルホン結合を有するもの ポリスルホン樹脂など。 (ヘ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂な
ど。 上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるい
は共重合体なども使用できる。
【0103】色素受容層中には、熱移行性色素の受容を
促進する物質として、または色素の拡散助剤として高沸
点有機溶剤または熱溶剤を含有させることができる。高
沸点有機溶剤および熱溶剤の具体例としては特開昭62
−174754号、同62−245253号、同61−
209444号、同61−200538号、同62−8
145号、同62−9348号、同62−30247
号、同62−136646号に記載の化合物を挙げるこ
とができる。色素受容層は、上記の各種物質を水溶性バ
インダーに分散して担持する構成としてもよい。この場
合に用いられる水溶性バインダーとしては公知の種々の
水溶性ポリマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反応
しうる基を有する水溶性のポリマーが好ましい。色素受
容層は2層以上の層で構成してもよい。その場合、支持
体に近い方の層にはガラス転移点の低い合成樹脂を用い
たり、高沸点有機溶剤や熱溶剤を用いて色素に対する染
着性を高めた構成にし、最外層にはガラス転移点のより
高い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤の使
用量を必要最小限にするかもしくは使用しないで表面の
ベタツキ、他の物質との接着、転写後の他の物質への再
転写、熱転写色素供与材料とのブロッキング等の故障を
防止する構成にすることが望ましい。色素受容層の厚さ
は全体で0.5〜50μm、特に3〜30μmの範囲が
好ましい。2層構成の場合最外層は0.1〜2μm、特
に0.2〜1μmの範囲にするのが好ましい。本発明に
おいて、熱転写受像材料に用いる支持体は転写温度に耐
えることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦性、帯
電防止性、転写後のへこみなどの点で要求を満足できる
ものならばどのようなものでも使用できる。例えば、合
成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系などの合成
紙)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸
紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板
紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィンコート紙(特に
ポリエチレンで両側を被覆した紙)などの紙支持体、ポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレンメタクリレート、ポリカーボネー
ト等の各種のプラスチックフィルムまたはシートとこの
プラスチックに白色反射性を与える処理をしたフィルム
またはシート、また上記の任意の組合せによる積層体も
使用できる。
【0104】支持体と色素受容層の間に中間層を有して
もよい。中間層は構成する材質により、クッション層、
多孔層、色素の拡散防止層のいずれか又はこれらの2つ
以上の機能を備えた層であり、場合によっては接着剤の
役目も兼ねている。色素の拡散防止層は、特に熱移行性
色素が支持体に拡散するのを防止する役目を果たすもの
である。この拡散防止層を構成するバインダーとして
は、水溶性でも有機溶剤可溶性でもよいが、水溶性のバ
インダーが好ましく、その例としては前述の受像層のバ
インダーとして挙げた水溶性バインダー、特にゼラチン
が好ましい。多孔層は、熱転写時に印加した熱が受像層
から支持体へ拡散するのを防止し、印加された熱を有効
に利用する役目を果たす層である。色素受容層、クッシ
ョン層、多孔層、拡散防止層、接着層等には、シリカ、
クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼ
オライト、酸化亜鉛、リトポン、酸化チタン、アルミナ
等の微粉末を含有させてもよい。
【0105】色素受容層には蛍光増白剤を用いてもよ
い。その例としては、K. Veenkataraman編「The Chemis
try of Synthetic Dyes 」第V巻第8章、特開昭61−
143752号などに記載されている化合物を挙げるこ
とができる。より具体的には、スチルベン系化合物、ク
マリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾ
リル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系
化合物、カルボスチリル系化合物、2,5−ジベンゾオ
キサゾールチオフェン系化合物などが挙げられる。蛍光
増白剤は褪色防止剤と組み合わせて用いることができ
る。本発明において、色素供給層及び色素転写寄与層
(以下色素供与層という)と色素受容層との離型性を向
上させるために、色素供与層及び/又は色素受容層中、
特に好ましくは両方の材料が接触する面に当たる最外層
に離型剤を含有させるのが好ましい。離型剤としては、
ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロンパウ
ダー等の固形あるいはワックス状物質:弗素系、リン酸
エステル系等の界面活性剤:パラフィン系、シリコーン
系、弗素系のオイル類等、従来公知の離型剤がいずれも
使用できるが、特にシリコーンオイルが好ましい。シリ
コーンオイルとしては、無変性のもの以外にカルボキシ
変性、アミノ変性、エポキシ変性等の変性シリコーンオ
イルを用いることができる。その例としては、信越シリ
コーン(株)発行の「変性シリコーンオイル」技術資料
の6〜18B頁に記載の各種変性シリコーンオイルを挙
げることができる。有機溶剤系のバインダー中に用いる
場合は、このバインダーの架橋剤と反応しうる基(例え
ばイソシアネートと反応しうる基)を有するアミノ変性
シリコーンオイルが、また水溶性バインダー中に乳化分
散して用いる場合は、カルボキシ変性シリコーンオイル
(例えば信越シリコーン(株)製:商品名KF−100
T)が有効である。
【0106】本発明に用いる色素供与層および色素受容
層は硬膜剤によって硬化されていてもよい。有機溶剤系
のポリマーを硬化する場合には、特開昭61−1999
97号、同58−215398号等に記載されている硬
膜剤が使用できる。ポリエステル樹脂に対しては特にイ
ソシアネート系の硬膜剤の使用が好ましい。水溶性ポリ
マーの硬化には、米国特許第4,678,739号第4
1欄、特開昭59−116655号、同62−2452
61号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が使用
に適している。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤
(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポ
キシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エ
チレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−23415
7号などに記載の化合物)が挙げられる。
【0107】色素供与層や色素受容層には褪色防止剤を
用いてもよい。褪色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159644号記載の化合物も有効である。紫
外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米
国特許第3,533,794号など)、4−チアゾリド
ン系化合物(米国特許第3,352,681号など)、
ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2784号な
ど)、その他特開昭54−48535号、同62−13
6641号、同61−88256号等に記載の化合物が
ある。また、特開昭62−260152号記載の紫外線
吸収性ポリマーも有効である。金属錯体としては、米国
特許第4,241,155号、同第4,245,018
号第3〜36欄、同第4,254,195号第3〜8
欄、特開昭62−174741号、同61−88256
号(27)〜(29)頁、特開平1−75568号、特
開昭63−199248号等に記載されている化合物が
ある。有用な褪色防止剤の例は特開昭62−21527
2号(125)〜(137)頁に記載されている。色素
受容層に転写された色素の褪色を防止するための褪色防
止剤は予め色素受容層に含有させておいてもよいし、色
素供与層から転写させるなどの方法で外部から受像材料
に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止剤、紫外
線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用し
てもよい。
【0108】色素供与層や色素受容層には塗布助剤、剥
離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的
で種々の界面活性剤を使用することができる。例えば、
サポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導
体(例えばポリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエ
ステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステル
類、ポリアルキレングリコールアルキルアミンまたはア
ミド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤:アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリ
ン酸エステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン
類、スルホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリエ
チレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルリン酸エステル類などのカルボキシ基、スル
ホ基、フォスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基
等の酸性基を含むアニオン性界面活性剤:アミノ酸類、
アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸ある
いはリン酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類などの両性界面活性剤:アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類、および脂肪族あるいは複素環を含むフォスフォ
ニムあるいはスルホニウム塩類などのカチオン性界面活
性剤を用いることができる。これらの具体例は特開昭6
2−173463号、同62−183457号等に記載
されている。また、熱移行性色素を受容しうる物質、離
型剤、褪色防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤その他の
疎水性化合物を水溶性バインダー中に分散する際には、
分散助剤として界面活性剤を用いるのが好ましい。この
目的のためには、上記の界面活性剤の他に、特開昭59
−157636号の37〜38頁に記載の界面活性剤が
特に好ましく用いられる。
【0109】色素供与層や色素受容層には、スベリ性改
良、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合
物を含ませてもよい。有機フルオロ化合物の代表例とし
ては、特公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭6
1−20944号、同62−135826号等に記載さ
れているフッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオ
イル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂な
どの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物
が挙げられる。色素供与層や色素受容層にはマット剤を
用いることができる。マット剤としては二酸化ケイ素、
ポリオレフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭
61−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベ
ンゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビー
ズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−274944
号、同63−274952号記載の化合物がある。本発
明の色素供与層、及び色素受容層は従来公知の方法によ
り支持体上に形成される。例えば、グラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコ
ーティング法等の形成手段により塗布乾燥することによ
って形成される。
【0110】
【実施例】以下に本発明の詳細な実施例を示す。ただし
本発明の熱転写材料は以下に示す実施例に限られるもの
ではない。 実施例1 背面に耐熱滑性層を形成した厚さ6μmのポリアミドフ
ィルムを支持体として、その耐熱滑性層の形成していな
い側にまず、下記組成の色素供給層用塗布液(1)を、
乾燥後の厚さが5μmになるようにグラビアコーターに
より塗布し、乾燥した。 色素供給層用塗布液(1) 色素 I−1 15 g ポリビニルブチラール(デンカブチラール5000A:電気化学製) 4 g ポリイソシアネート( タケネートD110N:武田薬品製) 1 g メチルエチルケトン 50 ml トルエン 50 ml 更にこの上に下記組成の色素転写寄与層用塗布液(1)
を乾燥後の厚さが1μmになるようにグラビアコーター
で塗布し、乾燥して、熱転写色素供与材料(1)を作製
した。
【0111】 色素転写寄与層用塗布液(1) 色素 I−1 4 g エチルセルロース(N100G、信越化学製) 4 g アミノ変性シリコーンオイル(KF857、信越化学製) 0.5 g メチルエチルケトン 30 ml トルエン 20 ml また、色素を表1に示すものに変えて他の色素供与材料
(2)〜(10)及び(a)〜(f)を作製した。
【0112】
【表1】
【0113】
【化51】
【0114】次に、厚さ140μmの上質紙の両面に、
それぞれ30μmの厚さにポリエチレンをラミネートし
たレジンコート紙を支持体とし、下記組成の受容層用塗
布液(1)を用い、ワイヤーバーコーターにより、乾燥
後の厚さが10μmになるように塗布し、乾燥して熱転
写受像材料(1)を作製した。
【0115】 受容層用塗布液(1) ジエノフィル化合物 II−5 20 g ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡製) 80 g シリコーンオイル(KF857:信越化学製) 4 g イソシアネート( KP−90:大日本インキ化学製) 4 g メチルエチルケトン 400 g トルエン 50 g また、ジエノフィル化合物を表2に示す化合物に変えて
他の受像材料(2)〜(5)及び(a)〜(c)を作製
した。
【0116】
【表2】
【0117】前記の色素供与材料の色素を含む面と、受
像材料の受容層を重ね合わせ、サーマルヘッドを用いて
出力0.3w/ドット、ドット密度12ドット/mm、電
流パルス巾0.2〜7msec2つの材料の送り速度8mm/
sec の条件で熱転写を行ない、色素画像の記録を得た。
次に、上の一度使用した色素供与材料と新しい受像材料
を重ね合わせて、再び上記の条件で熱転写を行なった。
初めと同じ程度の色素画像の記録が得られた。得られた
画像の最高濃度の部分を反射型濃度計(XRite社製
310型)で測定した。また得られた画像を60℃のオ
ーブン中に3週間保存し、保存後の画像の滲みを目視で
判定した。判定基準は保存前とほとんど変化しないもの
を○、少し滲むものを△、非常に滲むものを×とした。
また得られた画像と色素受容層のみを転写した葉書の色
素受容層とを重ね、1kgの加重をかけ60℃のオーブン
中に1週間保存し、保存後の画像の移りを目視で判定し
た。判定基準は、色素受容層に画像の色素がほとんど移
らないものを○、わずかに移るものを△、非常に移るも
のを×とした。これらの結果を表3に示す。
【0118】
【表3】
【0119】実施例2 実施例1の色素供与材料(1)と受像材料(1)を用
い、プリント時の条件のうち材料の送り速度を、色素供
与材料1mm/sec 、受像材料8mm/sec に変えて、熱転
写を行なった。鮮明な色素画像記録が得られた。さらに
色素供与材料を(2)に変えて同じ条件で上記の熱転写
を行なった受像材料の上に異なる色の熱転写を行なっ
た。逆転写による色濁りのない画像が記録された。
【0120】
【発明の効果】以上説明した本発明の効果を要約すると
下記の通りである。 1) 本発明の材料を用いることにより、n倍モード転写
及び等倍モードでの多数回転写によって鮮明な画像記録
が得られる。 2) 本発明の色素及び化合物を用いることにより保存中
に色の滲みや、他の物質への色素の移動による汚染のな
い画像記録が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】
【化33】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】
【化48】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱移行性色素を受容する色素
    受容層を設けた熱転写受像材料と組み合わせて用いられ
    る熱転写色素供与材料であって、該熱転写色素供与材料
    が支持体上に、この支持体側から順にそれぞれ熱移行性
    色素をバインダー樹脂中に含有させた色素供給層および
    色素転写寄与層を積層させて形成されており、前記熱移
    行性色素がジエンを有する色素であり、かつ前記受容層
    にジエノフィル化合物を含有するか、あるいは、前記熱
    移行性色素がジエノフィルを有する色素であり、かつ前
    記受容層にジエン化合物を含有するかのいずれかである
    ことを特徴とする熱転写色素供与材料。
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