JPH07114012B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07114012B2
JPH07114012B2 JP23568687A JP23568687A JPH07114012B2 JP H07114012 B2 JPH07114012 B2 JP H07114012B2 JP 23568687 A JP23568687 A JP 23568687A JP 23568687 A JP23568687 A JP 23568687A JP H07114012 B2 JPH07114012 B2 JP H07114012B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、磁
気記録媒体の裁断端部が良好で、磁性層等の剥離損傷が
ない高品位の磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
一般に、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体
は、磁性粉末を結合剤成分および有機溶剤等とともに混
合分散して磁性塗料を調整し、この磁性塗料を基体上に
塗布、乾燥して磁性層を形成するか、あるいは金属もし
くは合金等の強磁性材を真空蒸着、スパッタリングなど
の方法で基体上に被着して磁性層を形成するなどして、
磁気記録媒体原反を作製した後、この磁気記録媒体原反
をスリッタ装置のカッタ等で所定の幅のテープ、あるい
は所定の径のディスクに裁断してつくられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このようなスリッタ装置のカッタなどを用い
て磁気記録媒体原反を裁断する方法では、カッタにより
剪断する際の加工応力によって、たとえば、第4図に示
すように、磁気テープ15の基体11上に形成した磁性層12
およびバックコート層16の裁断面および裁断面周辺の表
面に残留クラック17および18が多数生じ、記録再生装置
内を走行中に、ガイド部材等を接触したりして、この残
留クラック17および18が成長、破断し、これが磁気記録
媒体表面に付着してドロップアウトを生じたり、またヘ
ッドギャップに付着積層して出力を低下させたりする。
特に、高密度記録が要求されるビデオテープでは、テー
プ上の記録トラックの幅が数十μmと狭くなるため、信
号記録再生のためのヘッドとのトレース精度が要求さ
れ、このためテープエッジを強制的に沿わせて走行させ
る規正ガイドが、テープ走行中の位置決め用に多数設け
られており、たとえば、第5図に示すようなVTR回転ヘ
ッド系を形成する下シリンダ19のテープガイド帯20など
が設けられているが、このような規正ガイドをビデオテ
ープ15が通過する際、強い座屈力が働き、テープエッジ
部に強い摺動摩擦力が働くことになる。従って、エッジ
部の角となる磁性層あるいはバックコート層の裁断端部
が特に摺動摩擦を受けて、破断、剥離損傷し、磁気記録
媒体表面やヘッドギャップに付着して、ドロップアウト
を生じたり、出力を低下させたりする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はかかる欠点を解消するため、種々検討を行っ
た結果なされたもので、磁気記録媒体原反をレーザ光線
を照射して裁断する際、レーザ光線の焦点距離を調節し
て、所定の形状に裁断された基体の裁断断面よりも磁性
層あるいはバックコート層の裁断端面を内側に後退させ
て設けることによって、磁性層あるいはバックコート層
の裁断端部の破断、剥離損傷を防止し、これらに起因す
るドロップアウトおよび出力の低下を抑制して、高品位
で信頼性に優れた磁気記録媒体が得られるようにしたも
のである。
以下、この発明で使用する磁気記録媒体原反の裁断装置
の一実施例を示す第1図を参照しながら説明する。
第1図において、1はレーザ発振器であり、このレーザ
発振器1から照射されるレーザ光線2は、ミラー3で反
射され、光学系4を通り集光レンズ5で収束されて、収
束光6の光軸と同軸となるように設けられたガスノズル
状の加工ヘッド7内を通り、加工ヘッド7の下方を、矢
印A方向に相当な速度で走行する磁気テープ原反8に照
射される。
ここで、磁気テープ原反8に照射するレーザ光線は、1
切断箇所当たりの出力を20〜1000Wの範囲内とし、レー
ザ光線照射スポット9の直径を磁気テープ原反8の全厚
の10倍以下で集光レンズ5の焦点となるように調整し、
光エネルギ密度の高い中央部の周辺に弱いエネギルギの
リングが広がるように焦点距離を調整するのが好まし
く、このようにして焦点距離を調整したレーザ光線の収
束光6を照射すると、磁気テープ原反8のポリエチレン
テレフタレートからなる基体が、光エネルギ密度の高い
中央部のレーザ光線によって発熱されて、局部的に数百
〜数千度の高温となり、瞬時に液化、気化あるいはプラ
ズマ化して除去され切断されると同時に、基体の裁断面
近傍のポリエチレンテレフタレートからなる基体に比べ
て光吸収率が高い磁性層が、光エネルギ密度の低い広が
りをもつレーザ光線によって発熱されて、局部的に数百
〜数千度の高温となり瞬時に液化、気化あるいはプラズ
マ化して磁性層のみが除去される。これに対し、1切断
箇所当たりのレーザ光線の出力を20Wより小さくする
と、加工効率が低下し、1000Wより大きくすると、切断
面以外に熱ダメージを与えるおそれがある。また、レー
ザ光線照射スポット9の直径を磁気テープ原反8の全厚
の10倍より大きくすると、切りしろが広くなり切断精度
が低下する。
しかして、第2図に示すように、基体11上に形成された
磁性層12は基体11の裁断端面より内側に後退して形成さ
れ、残留クラックのない磁性層12が良好に形成される。
従って、記録再生装置内を走行中に、ガイド部材等と接
触したりしても、残留クラックが成長、破断することも
なく、残留ラックに起因するドロップアウトや出力の低
下が防止されて、高品位で信頼性に優れた磁気テープ13
が得られる。このようにして残留クラックを除去するた
めには、第2図に示すように、磁性層12の裁断端部を少
なくとも磁性層12の厚さに相当する距離tをもって後退
させる必要があり、この後退距離tは大きくするほど残
留クラックの除去が確実に行われるが、磁気テープ13の
全厚Tに相当する分後退させれば充分であり、逆に、こ
れ以上、後退させることは、磁気テープ1の最外側にあ
る記録トラックを侵食する問題が生ずる。
10は、ガスノズル状の加工ヘッド7の周壁に取り付けら
れたガス導入管で、磁気テープ原反8の裁断中は、この
ガス導入管10から加工ヘッド7内に窒素ガス等のアシス
トガスが導入され、レーザ光線の方向にガス流が噴出さ
れて、液化、気化あるいはプラズマ化した基体および磁
性層の端部が効率よく除去され、熱化学反応が制御され
るとともに酸化反応が防止される。
このような、磁気テープ原反8の裁断装置に使用される
レーザ発振器1としては、CO2レーザ、YAG(イットリウ
ム・アルミニウム・ガーネット)レーザ、アンゴンレー
ザなど、通常、レーザ発振器として使用されているもの
が、特に限定されることなくいずれも好適なものとして
使用される。
なお、以上基体11上に磁性層12を形成した磁気テープ1
について説明したが、基体11の磁性層12側とは反対側に
バックコート層を形成した場合も同様にして、前記のレ
ーザ光線を使用する磁気記録媒体原反裁断装置の裁断に
よって、基体11の裁断端面よりバックコート層の裁断端
面を内側に後退して形成することができ、バックコート
層の端部に形成された残留クラックを除去することがで
きる。また、磁気テープに限らず磁気ディスクの場合も
同様にして、磁性層およびバックコート層の端部に形成
された残留クラックを除去することができ、この発明に
よれば、磁気記録媒体原反の裁断が良好に行われ、磁性
層等の剥離損傷などがなく、高品位で信頼性に優れた磁
気記録媒体が得られる。
磁気記録媒体原反における基体上の磁性層の形成は、γ
−Fe2O3粉末、Fe3O4粉末、C0含有γ−Fe2O3粉末、C0
有Fe3O4粉末、CrO2粉末、、Fe粉末、Co粉末、Co−Ni合
金粉末、Fe−Ni合金粉末、Co−Ni−P合金粉末、Co−Ni
−Fe合金粉末、バリウムフェライト粉末など従来公知の
各種磁性粉末を、結合剤樹脂および有機溶剤などととも
に基体上に塗布、乾燥するか、あるいは、Co、Ni、Fe、
Co−Ni、Co−Cr、Co−P、Co−Ni−Pなどの強磁性材
を、真空蒸着、イオンプレーティング、スパッタリン
グ、メッキ等の手段によって、基体上に被着するなどの
方法で形成される。そして、必要な場合は、充填剤およ
び結合剤樹脂等を有機溶剤と混合分散して調製したバッ
クコート層塗料を表面に磁性層を形成した基体の裏面に
塗布、乾燥して、バックコート層が形成される。
ここで、磁性層を形成するに際して使用される結合剤樹
脂としては、たとえば、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重
合体、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂など、一般に磁気
記録媒体に使用されるものが広く使用され、有機溶剤と
しては、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、ジオキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなど、従来から汎用されてい
る有機溶剤が、単独でまたは二種以上混合して使用され
る。
また、基体としてはとしては、ポリエステルフィルム、
ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルムなど、磁性層
に比べて光吸収率が低いプラスチックフィルムが好適な
ものとして使用される。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 Co被着γ−Fe2O3粉末 100重量部 ニトロセルロースHIGI(旭化成社製、ニトロセルロー
ス) 10 〃 エスタン5702(グッドリッチケミカル社製、ウレタンエ
ラストマー) 9 〃 コロネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能低分
子量イソシアネート化合物) 1 〃 粒状α−Fe2O3粉末 5 〃 カーボンブラック 5 〃 ステアリン酸亜鉛 0.5〃 トルエン 80 〃 メチルエチルケトン 80 〃 シクロヘキサノン 80 〃 この組成物をボールミルで72時間混合分散して磁性塗料
を調整し、この磁性塗料を厚さ9μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に乾燥厚が3μmとなるように
塗布、乾燥して、磁性層を形成し、ビデオテープ原反を
つくった。
次いで、得られたビデオテープ原反を、第1図に示す磁
気記録媒体原反裁断装置の加工ヘッド7の下方で走行さ
せ、レーザ発振器1として出力が400WのCO2レーザを用
い、収束光6のレーザ光線照射スポット9の直径を80μ
mとし、直径60μmの中心部で光エネルギが強く、その
周辺部で弱くなるようにして照射し、所定の幅に裁断し
てビデオテープをつくった。
比較例1 実施例1において、レーザ光線による裁断に代えて、通
常のカッタにより所定の幅に裁断した以外は、実施例1
と同様にして磁気記録媒体原反を裁断してビデオテープ
をつくった。
各実施例及び比較例で得られたビデオテープのエッジ部
断面形状を、走査型電子顕微鏡を用いて観察したとこ
ろ、実施例1で得られたビデオテープ13は、第3図
(イ)に示すようにポリエチレンテレフタレートフィル
ム11上の磁性層12の端部が良好に除去されて、残留クラ
ックも認められないが、比較例1で得られたビデオテー
プは、第3図(ロ)に示すように磁性層12の端部がポリ
エチレンテレフタレートフィルム11上に残留し、多数の
残留クラック14が認められた。
また、各実施例および比較例で得られたビデオテープに
ついて、磁性層破断、剥離の有無等を調べるため、日立
製作所社製VTR、VT−7を用いて、テープエッジ部がVTR
テープ走行機構の規制部材に強く押しつけられるように
テープガイド系を調整し、かつテープ送り出し張力を50
gと100gの2通りに調整して、ビデオテープ走行路の巻
き取りリール直前にて、テープエッジ部に軽くあたるよ
う白い不織布を設置し、テープが100m走行後の白い不織
布の汚れを顕微鏡で観察した。
下記第1表はその結果である。
〔発明の効果〕 第3図および第1表より明らかなように、この発明で得
られたビデオテープ(実施例1)は、従来のビデオテー
プ(比較例1)に比し、磁性層に残留クラックがなく
て、白い不織布の汚れもなく、このことからこの発明に
よれば、テープエッジ部の残留クラックが除去され、規
正部材との摺動走行による破断、剥離損傷を良好に防ぐ
ことができて、高品位で信頼性に優れた磁気記録媒体が
得られることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明で使用する磁気記録媒体原反裁断装置
の一例を示す概略斜視図、第2図はこの発明で得られた
磁気テープの裁断部の拡大断面図、第3図(イ)は実施
例1で得られた磁気テープの裁断部の拡大断面図、第3
図(ロ)は比較例1で得られた磁気テープの裁断部の拡
大断面図、第4図はカッタで裁断した磁気テープの裁断
部の拡大断面図、第5図はVTR回転ヘッド系の下シリン
ダの斜視図である。 1…レーザ発振器、2…レーザ光線、6…収束光、8…
磁気記録媒体原反、9…レーザ光線照射スポット、11…
基体、12…磁性層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体原反を所定の形状に裁断して
    形成される磁気記録媒体おいて、基体の裁断端面よりも
    磁性層あるいはバックコート層の裁断端面を内側に後退
    させて設けたことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】基体の裁断端面よりも磁性層あるいはバッ
    クコート層の裁断端面を内側に後退させた距離が、磁性
    層あるいはバックコート層の厚み以上で磁気記録媒体の
    全厚以下である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
JP23568687A 1987-09-19 1987-09-19 磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH07114012B2 (ja)

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JP2722128B2 (ja) * 1990-04-20 1998-03-04 富士写真フイルム株式会社 磁気記録媒体
JPH09153212A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Fuji Photo Film Co Ltd テープ状磁気記録媒体

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