JPH0711580A - 温度依存性の少ない透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

温度依存性の少ない透湿性防水布帛の製造方法

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JPH0711580A
JPH0711580A JP17735993A JP17735993A JPH0711580A JP H0711580 A JPH0711580 A JP H0711580A JP 17735993 A JP17735993 A JP 17735993A JP 17735993 A JP17735993 A JP 17735993A JP H0711580 A JPH0711580 A JP H0711580A
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moisture
water
permeable waterproof
permeable
weight
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JP17735993A
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English (en)
Inventor
Osamu Takamura
修 高村
Hiroshi Hamai
博志 濱井
Naoto Ogawa
直人 小川
Yoshinobu Kamihata
義暢 上端
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SOKO SEIREN KK
Original Assignee
SOKO SEIREN KK
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 繊維基材の少なくとも片面に、ケラチン改質
粉末0.5〜30重量%およびポリイソシアネート架橋
剤0.3〜2重量%を含有するポリウレタンエラストマ
ー8〜25重量%の極性有機溶剤溶液を塗布し、次いで
凝固浴中に浸漬してゲル化させ、しかる後水洗、乾燥す
ることにより、外気温度の変化に関係なく一定の透湿量
を有する厚みが5〜60μmの皮膜を形成する。 【効果】 従来の透湿性防水布帛のすぐれた防水性、耐
水性等を保持しつつ、しかも外気温度変化に対する透湿
量変化がきわめて少なく、且つ、結露防止性に非常にす
ぐれている透湿性防水布帛が得られる。こうして得られ
た透湿性防水布帛は、環境条件の温度にかかわらず、発
汗量が増大しても、常に身体にとって快適な環境を提供
するものであり、特にスキーウエア、アウトドアウエア
等のスポーツ衣料に適した素材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明品は、外気温度の変化によ
る透湿量の変化率が少ないため、低温時でも高透湿性を
必要とする衣料、特にスキーウエア、アウトドアウエア
等の冬期の激しい運動を伴うスポーツ衣料に適した透湿
性防水布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スキーウエア、アウトドアウ
エア等の高透湿性が要求される透湿性防水布帛の製造方
法として、繊維基材上に湿式法あるいは乾式法によりポ
リウレタン樹脂の微多孔質皮膜を形成する方法が行われ
ている。例えば、湿式法による一般的な透湿性防水布帛
の製造方法としては、繊維基材上にポリウレタン樹脂、
ポリイソシアネート架橋剤および極性有機溶剤からなる
樹脂溶液を塗布した後、凝固、水洗、乾燥することによ
り微多孔質皮膜を得る方法が知られている。一方、乾式
法としては、繊維基材上にポリウレタン樹脂、ポリイソ
シアネート架橋剤および2種以上の異なった沸点を有す
る希釈剤(一般的には高揮発性を有する低沸点有機溶剤
と水)からなる樹脂溶液を塗布した後、低温乾燥から高
温乾燥へと多段階乾燥を行うことにより微多孔質皮膜を
得る方法が知られている。さらに最近では、乾式法とし
て、ポリウレタン樹脂に水溶性物質(例えば塩、砂糖、
芒硝、グルタミン酸ソーダ、ゼラチン、デンプンなど)
を添加した組成物を繊維基材上に塗布した後、乾燥させ
て皮膜を形成し、しかる後、水中に浸漬させることによ
り、皮膜中の水溶性物質を溶解除去させて特有の微多孔
性皮膜を得る方法が見い出だされている。上記に記載し
たような透湿性防水布帛は、透湿性の外気温度による依
存性が大きく、外気温度がある程度高い範囲の20〜4
0℃においては、高透湿性を有するが、冬期の気温が0
〜20℃の環境下では著しく透湿性が低下するものであ
る。つまり、従来のスポーツウエアを考えた場合、外気
が高温では、運動量が激しく発汗量が急増しても高透湿
性により着用時のムレはほとんど生じないが、スキー等
の冬期のスポーツにこれらの透湿性防水布帛を使用した
場合、外気は低温であり微多孔性皮膜の透湿性が著しく
低下しているため、体を激しく動かし発汗量が増大した
ときムレおよび結露が生じるという欠点があり、着用時
の不快感が避けられないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するために鋭意研究を重ねた結果、防水性、風合
等の物性が損われることなく、オールシーズンを通して
のいかなる外気条件に対してもすぐれた透湿性を備え、
且つ、結露防止性の良好な透湿性防水布帛の製造方法を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は予め
撥水処理が施された繊維基材の少なくとも片面に、ケラ
チン改質粉末0.5〜30重量%およびポリイソシアネ
ート架橋剤0.3〜2重量%を含有するポリウレタンエ
ラストマー8〜25重量%の極性有機溶剤溶液を塗布
し、次いで凝固浴中に浸漬してゲル化させ、しかる後水
洗、乾燥することにより形成される厚みが5〜60μm
の微多孔質皮膜である。
【0005】本発明に係わる透湿性防水布帛の繊維基材
であるベース素材としては、綿、麻、レーヨン等のセル
ロース系繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフ
ィン等の合成繊維のいかなるものであってもよく、ま
た、織物、編物、不織布などのすべての組織のものが使
用できる。
【0006】本発明で用いるコーティング塗布液は、ポ
リウレタンエラストマー、ケラチン改質粉末、ポリイソ
シアネート架橋剤および極性有機溶剤とを混合して使用
する。ポリウレタンエラストマーとしては、ポリプロピ
レングリコール系ポリウレタン、ポリテトラメチレング
リコール系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタ
ン、ポリカーボネート系ポリウレタン等が用いられ、そ
れらは100%モジュラスが20〜80Kg/cm
あることが好ましい。また、極性有機溶剤としては、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキサイ
ド(DMSO)、ジメチルアセトアミド(DMA)、テ
トラヒドロフラン(THF)、ジオキサン(DOX)等
が使用できるがジメチルホルムアミドが最も好ましい。
【0007】本発明で使用するケラチン改質粉末として
は、シスチンのジスルフィド結合を部分開裂としたもの
が使われる。これは、吸湿性および水分保持率にすぐ
れ、且つ、水不溶性を有するため最も好ましい。ジスル
フィド結合が未開裂であるものは水不溶性であるが、吸
湿性および水分保持率が低いため十分な性能を発揮し得
ない。逆にジスルフィド結合が完全開裂しているもの
は、非常に良好な吸湿性および水分保持率を有するが、
水易溶性であリ湿式加工時にほとんどが溶出してしまう
ため適当ではない。また、形状としては粒径1〜50μ
mの微粒子が好ましく、粒径が50μmを越えるとコー
ティング加工時に斑や筋が発生する恐れがある。このケ
ラチン改質粉末の使用量としては、0.5〜30重量
%、好ましくは1〜10重量%の割合で使用することが
望ましい。使用量が0.5重量%未満であれば十分な性
能が得られず、逆に30重量%を越えると皮膜物性が悪
くなるので好ましくない。
【0008】本発明で使用するポリイソシアネート架橋
剤としては、ジイソシアネート架橋剤、トリイソシアネ
ート架橋剤等のイソシアネート基を2個以上有する化合
物が挙げられ、例えば、2,4−(2,6−)トリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
1,4−ナフタレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等のジイソシアネート架橋剤およびこれらのジ
イソシアネート架橋剤とトリメチロールプロパン、グリ
セリン等とのアダクト体であるトリイソシアネート架橋
剤等から任意に選択できる。これらのポリイソシアネー
ト架橋剤の使用量としては、0.3〜2重量%、好まし
くは0.6〜1.3重量%の割合で使用することが望ま
しい。使用量が0.3重量%未満であれば布帛に対する
樹脂の接着力が乏しく、逆に2重量%を越えると風合が
硬化するので好ましくない。
【0009】本発明の加工方法としては、予め撥水処理
や、必要に応じて熱カレンダー処理を施した繊維基材の
少なくとも片面に、前記塗布液をフローティングコータ
ー、ナイフオーバーロールコーター、リバースロールコ
ーターもしくはコンマコーターを用いたコーティング法
により形成される皮膜厚みが5〜60μmとなるように
塗布し、温水中にてゲル化する。次いで布帛を湯洗し、
残留している溶剤を除去して乾燥した後、ヒートセッタ
ーを用いて160℃にて1分間の熱処理を施す。
【0010】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて更に詳し
く説明する。
【0011】実施例 ナイロン織布(ナイロン100%、経糸70d/24
f、緯糸70d/24fのタフタ)を用意し、これに通
常の方法で精練およびセットを行った後、フッ素系撥水
剤のアサヒガード730(旭硝子 製品)5%水溶液で
パディング(絞り率35%)し、130℃にて1分間の
熱処理を行った。次に、下記処方に示す樹脂溶液をナイ
フオーバーロールコーターを使用して形成される皮膜厚
みが40μmとなるように塗布した後、温水中に2分間
浸漬し、樹脂分をゲル化させた。続いて温水中で10分
間洗浄して乾燥を行った後、160℃にて1分間の熱処
理を行い本発明の透湿性防水布帛を得た。得られた透湿
性防水布帛について性能の測定および評価を行い、その
結果を表1に示した。 処方 クリスボン8006HV 100重量部 (ポリウレタン樹脂、 100%モジュラス:35Kg/cm、 大日本インキ化学工業 製品) ケラチン改質粉末(粒径10μm) 10重量部 レザミンX架橋剤 1.5重量部 (ポリイソシアネート架橋剤、 大日精化工業 製品) ジメチルホルムアミド 50重量部
【0012】比較例 本発明との比較のため、本実施例において使用したケラ
チン改質粉末を配合せずに、本実施例と全く同一の方法
により比較用の透湿性防水布帛を得た。
【0013】これらの実施例および比較例で得られた透
湿性防水布帛について、温度変化に対する透湿量、結露
量および耐水圧を次のようにして試験した。 (1)温度変化に対する透湿量 JIS−L1099(A−2法)に準じ、透湿カップ内
の水温を温度コントローラーにより36℃で一定とし、
それを恒温恒湿器に入れて絶対湿度6.9g/mの環
境下で透湿量を測定した。 (2)結露量 40℃に調整された熱湯の入ったカップに、試験布をコ
ーティング皮膜面を下にしてかぶせ、それを20℃、相
対湿度65%RHに調節された恒温恒湿器内に10分間
放置した後、試験布の内側に結露した水分を濾紙で吸収
させ、濾紙の重量増加量を測定した。 (3)耐水圧 JIS−L1092(A法)の静水圧法に準じて測定し
た。結果を表1に示す。
【0014】
【発明の効果】以上ように、本発明に係る透湿性防水布
帛は、皮膜中のケラチン改質粉末により、外気温度変化
に対する透湿量変化がきわめて少なく、且つ、結露防止
性に非常にすぐれている。従って、この透湿性防水布帛
を使用して衣料を作成すれば、外気温度がある程度高い
季節(春から秋)での発汗量が増大した時の、汗の放出
能力が良好であることはもちろんのこと、外気温度が比
較的低温となる冬期であっても、汗を良好に外部に放出
する。よって、本発明は、従来の透湿性防水布帛のすぐ
れた防水性および耐水性等を保持しつつ、しかも環境条
件の温度にかかわらず、発汗量が増大しても、常に身体
にとって快適な環境を提供するものである。本発明の透
湿性防水布帛は、特にスキーウエア、アウトドアウエア
等のスポーツ衣料に適した素材である。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透湿性防水布帛の概要を示す断面図で
ある。
【符号の説明】 1 ポリウレタン樹脂 2 ケラチン改質粉末 3 空孔 4 繊維基材
フロントページの続き (72)発明者 上端 義暢 石川県金沢市玉鉾4丁目111番地 倉庫精 練株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン樹脂の合成重合体よりなる
    透湿膜を、繊維基材の少なくとも片面に有する透湿性防
    水布帛であって、上記透湿膜を形成するための塗布液中
    に、水不溶性を有するケラチン改質粉末を0.5〜30
    重量%含有させることにより、外気温度の変化に関係な
    く一定の透湿量を有することを特徴とする温度依存性の
    少ない透湿性防水布帛の製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維基材の少なくとも片面に、ケラチン
    改質粉末0.5〜30重量%およびポリイソシアネート
    架橋剤0.3〜2重量%を含有するポリウレタンエラス
    トマー8〜25重量%の極性有機溶剤溶液を塗布し、次
    いで凝固浴中に浸漬してゲル化させ、しかるのち水洗、
    乾燥することにより形成される厚みが5〜60μmの微
    多孔質皮膜であることを特徴とする請求項1記載の透湿
    性防水布帛の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記のケラチン改質粉末が、シスチンの
    ジスルフィド結合を部分開裂とした粒径1〜50μmを
    有するものであり、水不溶性を有し、吸水性、保湿性、
    耐溶剤性および耐変色性にすぐれていることを特徴とす
    る請求項1記載の透湿性防水布帛の製造方法。
  4. 【請求項4】 外気温度0〜40℃の変化に対する透湿
    量変化が、一定の湿度条件下において10000〜15
    000g/m/24hrであることを特徴とする請求
    項1記載の透湿性防水布帛の製造方法。
  5. 【請求項5】 結露防止性がすぐれており、20℃、相
    対湿度65%RHの環境条件下における結露量が1g/
    /24hr以下であることを特徴とする請求項1記
    載の透湿性防水布帛の製造方法。
  6. 【請求項6】 耐水圧が500〜2000mmHOで
    あることを特徴とする請求項1記載の透湿性防水布帛の
    製造方法。
JP17735993A 1993-06-24 1993-06-24 温度依存性の少ない透湿性防水布帛の製造方法 Pending JPH0711580A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425507B1 (ko) * 2001-06-12 2004-03-30 백순흠 인모성 가발사와 이의 제조방법
JP2007327150A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Komatsu Seiren Co Ltd 防水シートおよびその製造方法
WO2010128353A1 (en) * 2009-12-14 2010-11-11 Aditya Birla Nuvo Limited A composition and a process to obtain wrinkle free woolen garments

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