JPH07121992B2 - 成形体上に引掻抵抗で耐候性の被膜を設ける方法 - Google Patents

成形体上に引掻抵抗で耐候性の被膜を設ける方法

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JPH07121992B2
JPH07121992B2 JP62114921A JP11492187A JPH07121992B2 JP H07121992 B2 JPH07121992 B2 JP H07121992B2 JP 62114921 A JP62114921 A JP 62114921A JP 11492187 A JP11492187 A JP 11492187A JP H07121992 B2 JPH07121992 B2 JP H07121992B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主として多官能性アクリル−および/または
メタクリル化合物の重合により生じ、高い引掻性により
極端な気候条件下でも高い引掻抵抗によりすぐれている
硬化された薄い層の形で、主として透明な被膜で、特に
有機ガラスのようなプラスチツクの成形体を被覆する方
法に関する。
従来の技術 西ドイツ国特許出願公開第2164716号および西ドイツ国
特許出願公開第2455715号明細書によれば、このような
系の重合は、熱により分解する重合開始剤、通常の油溶
性過酸化物およびアゾ化合物によるか、または光開始剤
の存在における照射、たとえば紫外線の作用により重合
を実施することができる。紫外線開始が有利に使用され
る。それというのもこれは空気中の酸素の存在でも実施
できるからである。西ドイツ国特許出願公開第2928512
号明細書によれば、70℃と被覆すべきプラスチツクのガ
ラス温度との間の温度におけるこのような紫外線重合の
実施は改善された付着力を有する引掻抵抗被膜を生じ
る。
しかし、このように被覆された板の使用は、架橋した重
合体層の耐候性が不十分であることを示す。この場合、
これは特にラツカー中に残留する未反応の紫外線開始剤
含分の影響に帰することができる。
発明を達成するための手段 特に熱可塑性または熱弾性のプラスチツクからなる成形
体上の重合された、主として多官能性(メタ)アルリレ
ートからなる引掻抵抗被膜の耐候性を改善するという課
題が生じ、その際重合は紫外線活性化合物の遮断下に実
施しなければならなかつた。選択の方法は、西ドイツ国
特許出願公開第2164716号および西ドイツ国特許出願公
開第2455715号明細書中に同様に記載されている方法、
即ちそこに記載された熱により分解する重合開始剤を使
用することである。
西ドイツ国特許出願公開第2455715号明細書の記載によ
り、そこに記載されている、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾ−ビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、ベン
ゾイルペルオキシドまたはジ−t−ブチルペルオキシド
のような熱重合開始剤、およびt−ブチルペルオクトエ
ートまたはジラウロイルペルオキシドのような他の類似
の熱重合開始剤の存在において多官能アクリル単量体か
ら硬化したフイルムを得る実験により、つくられた被膜
はいまだ決して引掻抵抗でないことが判明した。被膜
は、アクリルガラス板上に、トリメチロールプロパント
リアクリレート75重量部およびペンタエリトリツトテト
ラアクリレート20重量部とからなる単量体混合物および
上記開始剤のうちの1つ5重量部を用い窒素雰囲気中で
100℃で10分間の重合により製造されていた。
驚くべきことに、同じ単量体ないしは単量体混合物から
ペルオキシド系開始剤の存在での重合により、ペルオキ
シド系熱重合開始剤として、100℃で2分より短かい半
価時間を有する開始剤、特にジアルキルペルオキシドカ
ーボネートを使用しかつ重合可能な単量体混合物がメタ
クリレート単量体最高30重量%、有利には最高15重量%
を含有する場合、プラスチツク成形体上に高い引掻抵抗
を有しかつ非常に耐候性の被膜が得られることが見出さ
れた。
それゆえ、本発明は、少なくとも2個の重合可能な炭素
二重結合を有するラジカル重合可能な単量体単独かまた
は重合可能な二重結合を含有する他の単量体との混合物
からなる被膜を塗布し、該被膜を70℃よりも高い温度に
加熱して硬化することにより成形体上に引掻抵抗で耐候
性の被膜を設ける方法に関し、該方法は、被膜を、2分
より短い半価時間を有するペルオキシド系開始剤を用
い、紫外線防護剤の存在で100℃で完全に硬化させるこ
とを特徴とする。
本発明により特に有効なペルオキシド系開始剤は、脂肪
族ペルオキシジカーボネートである。
この解決法は、これらのペルオキシドがポリアクリル化
合物およびポリメタクリル化合物、またはポリビニルエ
ステルのようなポリビニル化合物の製造の際に常用の重
合開始剤としては使用されないので、非常に驚異的であ
る。
ジアルキルペルオキシジカーボネートは、いわゆる低温
開始剤として、殊にポリ塩化ビニルの製造の際に単独
か、または高温で分解する他の公知開始剤、たとえばジ
ラウロイルペルオキシドと一緒に次第に広く使用される
が、この場合このものは通常の開始剤を単独で使用する
際の長い抑制時間をかなり短縮するのに役立つ。この作
用は、ジラウロイルペルオキシドまたはアゾジイソブチ
ロニトリルまたはt−ブチルペルオクトエートのような
通常の重合開始剤を用いるアクリレート、殊に多官能性
アクリレートの重合の際には役にたたない。この驚くべ
き効果確実な説明を与えることはできない。おそらく、
ペルオキシジカーボネートの分解の際に生じるラジカル
の構造、ひいてはその反応性が硬いアクリレート層の形
成条件にとつて重要である。
事情によつては、こうしてメタクリレートの割合が30重
量%より少なく、好ましくは15重量%より少なくなけれ
ばならないという認識も説明することができる。
また、キノセン灯耐候試験により、本発明によりたとえ
ば押出成形アクリルガラス上に設けられた被膜は紫外線
開始剤を用いて設けられた同じ単量体を主体とする被覆
とは異なり、比較的良好の耐候性をもたらすことが判明
した。
さらに、本発明による多官能(メタ)アクリレートから
熱的に設けられた被膜の耐候性は、紫外線防護剤および
老化防止剤、特に重合組込み可能な紫外線防護剤を一緒
に使用することによりなお著しく改善しうることが判明
した。
本発明により設けられた被膜ないしは被覆は、たとえば
上述したような多官能性アクリル化合物少なくとも30重
量%から構成されており、重合組込み可能な他の化合物
30重量%より少量含有しているべきであり、その際たと
えば重合可能な化合物としては特にアクリル酸および/
またはメタクリル酸が有利であることが立証された。
発明の利点 プラスチツク面上に本発明により設けられた被膜と、ポ
リシロキサンを主体とする公知の引掻抵抗被膜との引掻
抵抗の比較は、新規の被膜はより高くないにしても同様
に良好な抵抗を有することを示す。新規被膜を設けるの
は著しく合理的である。その理由はこの被膜は数分内に
完全に硬化するが、ポリシロキサン被膜は比較しうる硬
化温度で数時間の硬化時間を必要とするからである。新
規引掻抵抗被膜は、その耐候性に関して、紫外線開始剤
を用いて得られた被膜よりも明らかに良好であると判断
することができる。
本発明による被覆の特別な利点は、この引掻抵抗層がほ
とんどすべての下層上に付着することである。このよう
に、この被覆を用いると、むしろポリエチレン/ポリプ
ロピレンのようなさもないと不活性のプラスチックを被
覆することができる。紫外線開始剤を用いる被覆とは異
なり、紫外線防護剤の選択に自由度を有し、該選択を保
護すべき基体に最適に適合させることができる。
発明の実施 引掻抵抗の被覆は、成形体、殊に硬い光沢表面を有する
が掻きずのつき易いかかるプラスチツク成形体上で有利
である。低い表面硬度を有するプラスチツクには、ほと
んど架橋されてないかまたは弱く架橋されておりかつ熱
可塑性または熱弾性状態で成形体に加工できるようなも
のが所属する。これには、たとえばポリメチルメタクリ
レート、メチルメタクリレートとアクリルニトリルとの
共重合体、ポリスチロール、耐衝撃性スチロール共重合
体、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニルセルロースまたはビスフエノール−Aを
主体とするポリカーボネートが属する。しかしまた、他
の材料、たとえば木、金属等からなる成形体を引掻抵抗
仕上加工をすることもできる。
本発明によるプラスチツクの被覆は、最終的形態の成形
体、たとえば射出成形品において行なうことができる。
それというのも高度に架橋された引掻抵抗層は熱可塑性
または熱弾性に加工できないからである。限られた程度
に、被膜はプラスチツク成形体の弾性曲げを許容する。
本発明の有利な対象は平たい板または連続的に造される
平たい帯状物、中空成形板またはシートの被覆であり、
その際被覆は、特に連続法における押出し工程に直接接
続することができる。また、大量に製造される射出成形
品の被覆も有利である。本発明によりペルオキシジカル
ボン酸を用い高度に架橋された引掻抵抗での耐候性被膜
に硬化する被覆剤は、主成分として少なくとも2個、好
ましくは3個または数個の重合可能な炭素二重結合を有
する、1種または数種のラジカル重合可能なアクリル化
合物および/またはメタクリル化合物を含有する。好ま
しい三官能または多官能性単量体は、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6
−ヘキサントリオール、ペンタエリトリツト、ジグリセ
リンまたはジペンタエリトリツトのような3価または多
価アルコールのアクリルエステルである。好ましい多官
能性単量体は、トリメチロールプロパントリアクリレー
トないしはペンタエリトリツトトリアクリレートおよび
/または−テトラアクリレート、1,2,6−ヘキサントリ
オールトリアクリレートである。メタクリロイル基の割
合はできるだけ低く保持すべきである。有利にはメタク
リル単量体最高30重量%、特に好ましくは最高15重量%
の割合である。
1個または2個のラジカル重合可能な二重結合を含有す
る単量体を一緒に使用すれば、一般に高粘度の3官能お
よび多官能性単量体を取り扱う場合に、被覆の特性、た
とえば改善された可撓性の点で有利である。重合可能な
二重結合を有する使用できる単量体の例は、スチロー
ル、アクリルニトリル、エステル基中に1〜10個のC原
子を有しさらにエステル基中でなおたとえばOH基により
置換されてもよいアクリレートないしはメタクリレー
ト、特にアクリル酸および/またはメタクリル酸であ
る。しかし、特に有利なのは沸点が140℃より高くかつ
重合可能な単位としてアクリル基を有する単量体であ
る。
適当な二官能性コモノマーの例は、1,4−ジビニルベン
ゾール、またはエチレングリコールおよびジメタクリレ
ート、ジエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、プロピレングリコール−1,2、ブタンジオル−1,4ま
たは−1,3、ジエチルプロパンジオール、ヘキサンジオ
ール−1,6、ネオペンチルグリコール、2−エチル−ヘ
キサンジオール−2,3のジアクリレートおよびジメタク
リレートであり、その際またしてもメタクリレートの割
合は低く保持しなければならない。
本発明による引掻抵抗層のさらに改善された耐候性は、
混入された紫外線防護剤、たとえばプラスチツクへの添
加剤として公知でかつ“ウルマンス・エンシクロベデイ
ー・デア・テヒニツシユン・ヒユミー(Ullmans Encykl
opdie der Technischen Chemie)”、第4版、第15
巻、第253頁〜第260頁に記載されているような重合不可
能な紫外線防護剤および/または有利には重合可能な紫
外線安定剤によつて惹起される。重合可能な紫外線安定
剤の例としては、3−(2−ベンゾトリアゾリル)−2
−ヒドロキシ−5−t.−オクチルベンジルメタクリルア
ミドが挙げられる。
異なる種類の単量体の混合比は、一方では被覆混合物の
粘度、他方では硬化した層の特性に影響を与える。三官
能および多官能性単量体は、最高の引掻抵抗とともに強
い脆性を惹起する。有利にはこの割合は30重量%または
それ以上である。同様にそれにより被覆されたプラスチ
ツクの引掻抵抗の改良に寄与する二官能性単量体の割合
は、一官能性コモノマーの割合と合計して一般に70重量
%より大きくなく、その際たとえばアクリル酸および/
またはメタクリル酸を30重量%まで含有する被膜は驚く
べきことに引掻抵抗の劣化を有しない。紫外線防護剤
は、被膜を形成する単量体の量に対して1〜30重量%の
量、特に5〜20重量%の量で使用される。
熱開始剤として、被覆剤は100℃で2分より短い半価時
間を有する1種か数種のペルオキシド系開始剤、(“ウ
ルマンス・エンシクロペデイー・デア・テヒニツシエン
・ヒエミー”、第3版1970年、別巻、第177頁〜第181
頁)、好ましくは脂肪族ペルオキシジカーボネート、た
とえばジエチル−ペルオキシジカーボネート、ジ−クロ
ルエチル−ペルオキシジカーボネート、ジイソプロピル
−ペルオキシジカーボネート、ジイソブチル−ペルオキ
シジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル−ペルオキ
シジカーボネート、ジシクロヘキシル−ペルオキシジカ
ーボネートまたはアルキル基、特にメチル基置換基を有
するジシクロヘキシル−ペルオキシジカーボネート類を
含有する。〔スウエルン(Swern)、“オーガニツク・
パーオキサイズ(Organic Peroxides)”、版権ジヨン
・ウイーリー・アンド・サンズ社、第1巻(1971年)、
第68頁〜第73頁および第2巻(1971年)、第863頁〜第8
67頁参照〕。ペルオキシジカーボネートは、全被膜剤に
対して0.1〜10重量%の量、特に1〜7重量%の量で使
用される。そのほかに、100℃で2分より短かい半価時
間を有するペルオキシド系開始剤の二次的量、つまり0
〜20重量%で、他の公知のペルオキシド系熱開始剤、た
とえばジラウロイルペルオキシド、t.−ブチルペルピバ
レートまたはジベンゾイルペルオキシドを一緒に使用す
ることもできる。
付着基体の良好な膨潤のために、被覆剤に有機溶剤、た
とえばメチルエチルケトンが添加されていてもよい。特
に好ましい実施態様は、低温で分解する開始剤と高反応
の混合物を生ずる多官能性単量体を、使用直前にはじめ
て、たとえば混合ノズルまたは多重スプレーノズル中で
この開始剤と混合することである。溶剤を使用する場
合、開始剤は溶剤に溶解する。溶剤なしの適用の場合、
開始剤は最も反応不活性な単量体、好ましくはメタクリ
レートに溶解する。他の添加物は、酸化防止剤、または
重合体たとえばポリエステル樹脂であつてもよい。
被覆剤は、浸漬、流し込みまたはスプレーのような種々
の技術を用いて、不連続的または連続的に、たとえばプ
ラスチツク成形体上に、1〜100μm、好ましくは2〜5
0μmの層厚で設けることができる。たとえば、押出し
によるプラスチツク板の連続的製造後に、場合によつて
はなお高い温度に存在するこれらの板の連続的被覆が実
施され、その際この温度はプラスチツク板のガラス化温
度よりも低い。被覆剤の硬化は、通常被覆すべきプラス
チツクのガラス化温度よりも低い温度で実施される。ガ
ラス化温度はDIN7742により測定される。非常に迅速に
進行する硬化の場合、被覆は場合により重合体のガラス
化温度よりも高い温度で行なうことができる。重合を阻
止する酸素を遮断するために、重合は不活性ガス、たと
えば窒素下で行なわれる。硬化時間は、秒の範囲、たと
えば5〜600秒であり、とりわけ被覆すべき基体の温度
により一緒に決められる、被覆剤中の温度に依存する。
種々の重合体の被覆層の最適硬化温度は、100℃よりも
高いかまたは低い温度であつてもよく、その際考慮され
る、約50〜200℃の温度範囲が挙げられる。通例、基体
により制約される最高の硬化温度が選択される。それと
いうのもこうして特に良好な付着および引掻抵抗が得ら
れるからである。この場合、できる限り高い温度ででき
る限り短時間、たとえば10秒での硬化は、経済的利点
(促進法)をもたらすだけでなく、引掻抵抗も高い温度
での急速硬化の場合には低い温度での長時間硬化の場合
よりも明らかに良好である。
通例、硬化に必要なエネルギーは赤外線により単量体層
に供給される。その際、放射線の光力を調節して、基体
表面で、できる限り高い温度、場合によつてはむしろ基
体のガラス化温度よりも高い温度が達成されるようにす
るのが極めて好ましい。しかし、加熱した液体中への浸
漬により単量体を硬化するのが特に有利である。それに
より、特に複雑な構造の射出成形品の場合でも引掻抵抗
層の均一な硬化が達成される。さらに、この方法では、
高価な不活性ガス雰囲気を節約することができる。
不活性の液体、たとえば多官能性単量体が極めて難溶で
ある高濃度の塩水溶液中へ浸漬することによる引掻抵抗
層の硬化は、不活性の液体が、単量体層中に存在するペ
ルオキシドに対するレドツクス成分を含有するように実
施することもできる。
実施例 本発明は次の実施例により詳説する。
本発明による開始剤/単量体混合物の特に高い反応性に
基づき、特に予備試験の場合、できるだけ少量の物質を
用いる作業が推奨される。実施例の基礎となる判定基準
は次に記載されている。
引掻抵抗層の判定基準 視覚的判定:実施例における記載参照 引掻抵抗 評価1(最良の引掻抵抗): 表面をスチールウール00で強くこする場合でもかき傷な
し 評価2(良好の引掻抵抗): 表面をスチールウール00で強くこする場合でも極めてわ
ずかなかき傷 評価3: 引掻抵抗はスチールウール00で軽くこすつた場合にだけ
存在 評価4: 引掻抵抗は基体の引掻抵抗と比較可能 評価5: 被膜の引掻抵抗は基体の引掻抵抗よりも僅か 付着:硬化した層を、鋭い刃で縦横の交差線を引き(横
6本縦6本の線、線の間隔約15mm)、引き続き接着テー
プ〔テサ・フイルム(Tesa −film)〕を気泡なしに貼
りつける。引き続きこの接着テープを衝撃的に90゜の角
度で剥離する。この試験を3回繰り返す。
評価:同じ面上で3回の剥離試験の後も剥離なし:付着
極めて良好 同じ面上で3回の剥離試験の後も、裁断面にわずかなほ
つれ:付着十分 3回の剥離試験の後も、剥離は交差線面の10%よりも少
ない面だけに:部分的剥離 3回の剥離試験の後、剥離は交差線面の50%以上の面
に:完全な剥離。
例 1 厚さ3mmのポリカーボネート板〔たとえばマクロロン(M
akrolon 281)〕上に、ドクターを用いて下記混合物の
厚さ約10μmの未乾燥フイルムを塗布する。
混合物の組成: ペンタエリトリツトテトラアクリレート 1 g トリメチロールプロパントリアクリレート 4 g メチルエチルケトン 2 g ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)−ペルオキシジ
カーボネート(単量体混合物に対して 2%) 0.1g 塗布したフイルムを、約10秒間保護ガス雰囲気(窒素ま
たはアルゴン)下で曝気し、引き続き保護ガス下で中波
の赤外線(約40KW/qm)を用いて約15秒硬化する。優れ
た光学性を有する引掻抵抗のポリカーボネート板が得ら
れる。ポリカーボネート上での引掻抵抗層の付着は極め
て良好である(第1表も参照)。
例2〜例5 引掻抵抗に対する開始剤の量の影響 引掻抵抗被膜は、例1に記載したように行なう。たんに
使用する開始剤の量を変える。これらの硬化条件下で例
1に記載された開始剤の1〜5重量%を用いて極めて良
好な引掻抵抗得られることが認められる。開始剤0.5重
量%を用いても、なお十分に良好な引掻抵抗が得られる
(第1表参照)。
例6〜例14 引掻抵抗に対する開始剤の種類の影響 引掻抵抗被覆は、例1に記載されたように行なう。たん
に使用する開始剤(全ての場合2重量%)を変える。硬
化時間は通例20秒である。この硬化時間内に十分な引掻
抵抗を生じない開始剤は、いくらか延長された硬化時間
で部分的に軽度に改善された引掻抵抗を示が、この延長
された硬化時間は基体の損傷を生じる(第2表参照)。
例15 例1におけるように行なうが、他の硬化条件を選択す
る。
混合物の組成: ペンタエリトリツトテトラアクリレート 1 g トリメチロールプロパントリアクリレート 4 g メチルエチルケトン 2 g ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)−ペルオキシジ
カーボネート 0.2g 窒素下で曝気した後、窒素流中で100秒間、長波の赤外
線(25KW/qm)を用いて硬化する。優れた光学特性を有
する高引掻抵抗のポリカーボネート板が得られる。
引掻抵抗:評価1、付着:極めて良好。
例16 例15におけるように行なうが、他の単量体組成: ペンタエリトリツトテトラアクリレート 1g トリメチルプロパントリメタクリレート 4g を選択し、例15に記載したように硬化する。被膜の引掻
抵抗は例15に比して明らかに減少している:評価3。
例17 例15におけるように行なうが、他の単量体組成を選択す
る: トリメチルプロパントリメタクリレート 5g 基体に比して引掻抵抗は改善されていない:評価4。
例18 例1におけるように行なうが、他の単量体の組成: アクリル酸 0.5g ペンタエリトリツトテトラアクリレート 1.0g トリメチロールプロパントリアクリレート 3.5g を選択する。優れた光学特性を有する高い引掻抵抗のポ
リカーボネート板が得られる。
引掻抵抗:評価1〜2、基体上の引掻抵抗層の付着は極
めて良好。
例19 例1におけるように行なうが、他の単量体組成を選択
し、溶剤を断念する: ペンタエリトリツトテトラアクリレート 2g ヘキサンジオールジアクリレート 3g を選択する。
未乾燥塗膜の厚さ:6μm 引掻抵抗:評価4 例20 例19におけるように行なうが、高められた層厚を選択す
る。
未乾燥塗膜の厚さ:36μm 優れた光学特性の引掻抵抗性に被覆されたポリカーボネ
ート板が得られる。付着は非常に良好。
引掻抵抗:評価1 従つて、とくにあまり高度に架橋されてない引掻抵抗層
の場合、十分な厚さに注意しなければならない。
例21 例20におけるように行なう(つまり未乾燥塗膜の厚さは
同様に36μm)が、他の単量体組成を選択する: ペンタエリトリツトテトラアクリレート 2 g ヘキサンジオールジアクリレート 2.5g アクリル酸 0.5g 優れた光学特性を有する高い引掻抵抗のポリカーボネー
ト板が得られる。
引掻抵抗:評価1〜2 下層との付着は極めて良好。
例22 例21と同様に行なうが、アクリル酸0.5gをシクロヘキシ
ルメタクリレート0.5gに代える。引掻抵抗の小さいポリ
カーボネート板が得られる。
引掻抵抗の判定:評価3 例23 例1におけるように行なうが、他の単量体組成を選択す
る(重合可能な紫外線吸収剤を一緒に使用): 混合物の組成: ペンタエリトリツトテトラアクリレート 1 g トリメチロールプロパントリアクリレート 3.95g 3−(2−ベンゾトリアゾリル)−2−ヒドロキシ−5
−t−オクチル−ベンジルメタクリルアミド 0.05g メチルエチルケトン 2 g ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)−ペルオキシジ
カーボネート) 0.2 g 優れた光学特性を有する高い引掻抵抗のポリカーボネー
ト板が得られる。ポリカーボネート上での引掻抵抗層の
付着は極めて良好である。
引掻抵抗の判定:評価1 例24 例23におけるように行なうが、他は同じ配合で、重合に
より組み込まれうる紫外線吸収剤: 3−(2−ベンゾトリアゾリル)−2−ヒドロキシ−5
−tert.−オクチル−ベンジルメタクリルアミド 0.25g の高められた量を選択する。
ポリカーボネートに対する引掻抵抗層の付着は極めて良
好である。
引掻抵抗層の判定:評点1〜2 例25 例1におけるように行なうが、他は不変の配合に2−ヒ
ドロキ−4−メトキシベンゾフエノン0.05gを加える。
開始剤は0.1gから0.2gに高める。
優れた光学特性を有する引掻抵抗のポリカーボネート板
が得られる。ポリカーボネート板に対する引掻抵抗層の
付着は極めて良好である。
引掻抵抗の判定:評点1〜2 例26 厚さ3mmのポリプロピレン板(20cm×20cm)を磨く。引
続き、例1に記載されたように、次の組成物: トリメチロールフロパントリアクリレート 96% ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)−ペルオキシジ
カルボネート 4% の厚さ約20μmの未乾燥フイルムを塗布する。未乾燥フ
イルムを保護シートで覆つて、乾燥機中で15分100℃で
硬化する。
優れた光学特性の高い引掻抵抗の板が得られる。
引掻抵抗層の付着は極めて良好である。
引掻抵抗の判定:評点1 例27 加熱された不活性液体中へ浸漬することによる引掻抵抗
層の硬化 ポリカーボネート板を例26に記載したように被覆し、引
続き水中の硫酸カリウムアルミニウム12H2O 50重量%
の95℃の温溶液中へ3分間浸漬することにより硬化す
る。
板の判定:付着:極めて良好 引掻抵抗:評点2 例28 例26によるポリプロピレン板に炎をあてる。引続き、ス
プレー塗装により組成: ペントエリトリツトテトラアクリレート 38 重量% トリメチロールプロパントリアクリレート 7 重量% メタクリル酸 4.5重量% ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)−ペルオキシジ
カーボネート 2.5重量% メチルエチルケトン 16 重量% ヘキサノール−1 16 重量% ジアセトンアルコール 16 重量% の混合物を塗布しかつ硬化する。
結果:付着:極めて良好、引掻抵抗:評価1 例29 例1による引掻抵抗ラツカー組成を選択するが、他の塗
装方法(浸漬塗装)を選択する。
基体:高分子ポリメチルメタクリレート〔プレキシグラ
ス(PlexiglasGS233)〕 硬化は赤外線により行なう。
判定:優れた光学特性、付着極めて良好、引掻抵抗:評
価1 例30 例1におけるような単量体組成と塗装技術を使用する
が、基体として高い耐熱間成形性のポリメチルメタクリ
レートを選択する。
硬化直後ならびに3000時間後の促進耐候性の判定: 光学特性:優秀 引掻抵抗:評価1 付着:極めて良好 例31 例1におけるように行なうが、他の基体〔ポリスチロー
ルないしは硬質PVC(赤い着色層で覆われている)〕を
選択する。双方の場合、前処理をせずに、優れた光学特
性の、付着が極めて良好な被膜が得られる。
引掻抵抗の判定:評価1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭49−22951(JP,B1)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2個の重合可能な炭素二重結合
    を有するラジカル重合可能なアクリル単量体単独かまた
    は1個の重合可能な二重結合を含有する他の単量体との
    混合物およびペルオキシド系開始剤からなる被膜を塗布
    し、該被膜を70℃より高い温度に加熱して硬化すること
    により、成形体上に引掻抵抗で耐候性の被膜を設ける方
    法において、塗膜を、100℃で2分より短い半価時間を
    有するペルオキシド系開始剤を用い、紫外線防護剤の存
    在において完全に硬化させることを特徴とする成形体上
    に引掻抵抗で耐候性の被膜を設ける方法。
  2. 【請求項2】成形体が熱可塑性又は熱弾性プラスチック
    からなる特許請求の範囲第1項記載の成形体上に引掻抵
    抗で耐候性の被膜を設ける方法。
  3. 【請求項3】被膜を脂肪族ペルオキシドカーボネートを
    用いて硬化する特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の方法。
  4. 【請求項4】少なくとも2個の炭素二重結合を有する単
    量体として、少なくとも30重量%まで、分子中に3個ま
    たは数個の炭素二重結合を有する化合物を使用する特許
    請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項記載の
    方法。
  5. 【請求項5】少なくとも2個の炭素二重結合を有する単
    量体として、70重量%まで、アクリレート単位からなる
    単量体を使用する特許請求の範囲第1項から第4項まで
    のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】紫外線防護剤として、重合により組込み可
    能の紫外線防護剤を使用する特許請求の範囲第1項から
    第5項までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】被覆を、30重量%までアクリル酸および/
    またはメタクリル酸を含有する被覆剤を用いて実施する
    特許請求の範囲第1項から第6項までのいずれか1項記
    載の方法。
  8. 【請求項8】硬化を、実際に酸素不含の保護ガス雰囲気
    中で実施する特許請求の範囲第1項から第7項までのい
    ずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】引掻抵抗層の硬化を、不活性液体中へ浸漬
    することによって行なう特許請求の範囲第1項から第8
    項までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】成形体が、ポリメチルメタクリレート、
    または少なくとも60%までがメチルメタクリレートから
    構成されている共重合体、もしくはポリカーボネートか
    らなる特許請求の範囲第1項から第9項までのいずれか
    1項記載の方法。
  11. 【請求項11】押出成形により製造した成形体を被覆す
    る特許請求の範囲第1項から第10項までのいずれか1項
    記載の方法。
  12. 【請求項12】被覆を、押出成形の直後に、成形体の押
    出し温度の状態で行なう特許請求の範囲第1項から第11
    項までのいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】射出成形体を被覆する特許請求の範囲第
    1項から第10項までのいずれか1項記載の方法。
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