JPH07124734A - 金型内圧力計測装置および金型内圧力計測装置を備えた鋳造用金型 - Google Patents

金型内圧力計測装置および金型内圧力計測装置を備えた鋳造用金型

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JPH07124734A
JPH07124734A JP27951193A JP27951193A JPH07124734A JP H07124734 A JPH07124734 A JP H07124734A JP 27951193 A JP27951193 A JP 27951193A JP 27951193 A JP27951193 A JP 27951193A JP H07124734 A JPH07124734 A JP H07124734A
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JP
Japan
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mold
pressure
plate
molten metal
flexure
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JP27951193A
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Inventor
Naomichi Yamamoto
直道 山本
Atsushi Yoshida
淳 吉田
Tooru Tono
徹 都野
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型キャビティ内の溶湯に作用する圧力を正
確に容易に検知する。また、高品質の鋳込製品を得る。 【構成】 金型のキャビティ側の表面の一部に撓み板部
を設け、撓み板部の中央部裏側に先細形状の先端中央部
が接している撓み量伝達棒を配し、撓み量伝達棒の後端
面に撓み量計測板を押付けた状態で配し、金型に取付け
た保持具で撓み量計測板の外周部を支持し、撓み量計測
板の裏面に歪ゲ−ジを取付けた金型内圧力計測装置とし
た。また、薄板状の撓み板部からなる振動板部を有する
この計測装置を備えた鋳造用金型とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば,アルミニウム
合金やマグネシウム合金等の軽金属合金を金型を用いて
加圧鋳造する際に有用な金型内圧力変動計測装置および
この装置を備えた鋳造用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,アルミニウム合金等の軽金属
合金を鋳造する際は,一般的に,引け巣を低減するた
め,溶湯を金型に鋳込んでから凝固が完了するまでの
間,高圧力を加圧し続ける方法が採られてきた。特に,
自動車部品等のように耐圧性,高強度等の高品質が要求
される場合,上記のような高圧で鋳造する方法が多く用
いられている。この場合,製品各部に充填している溶湯
に加わる圧力の大きさが,製品の品質に大きく影響を及
ぼす。このため,従来より,溶湯の圧力を計測して,そ
れを鋳造条件の管理に利用することがあったが,その場
合には,押出ピンの裏に歪ゲージをセットし,溶湯の圧
力を計測していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように,押出ピ
ンの裏に歪ゲージをセットした場合,押出ピンの金型等
に対する摺動抵抗や摩擦力のため,計測値が正確でない
という問題があった。この摺動抵抗は,鋳造を続けてい
くうちに,焼付き,かじり等によって増加する。なお,
特願平4−342575号に記載した,加圧力をパルス
的に加える場合,特に,この問題が大きくクローズアッ
プされる。すなわち,押出ピンにかけられた圧力が減少
から増加に転じた場合,その増加分が静止摩擦力を越え
るまでの間は,押出ピンは静止してしまう。逆に,圧力
が増加から減少に転じた場合も,その減少分が静止摩擦
力を越えるまでの間は,押出ピンは静止する。そのた
め,圧力変動が静止摩擦力より小さい場合は,押出ピン
が全く動かず,圧力変動を計測できないケースがでてく
ることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,このような欠
点を解消するために,金型のキャビティに面した部分の
一部を,加圧力によって撓むような構造にし,従来のよ
うに摺動抵抗を受けることなく,正確に溶湯の圧力を計
測できるようにした。そのために,本発明においては,
金型のキャビティ側の表面の一部に撓み板部を設け,撓
み板部の中央部裏側に先端が接している撓み量伝達棒を
配し,撓み量伝達棒の後端面に撓み量計測板を押付けた
状態で配し,金型に取付けた保持具で撓み量計測板の外
周部を支持し,撓み量計測板の裏面に歪ゲージを取付
け,かつ,撓み板部の中央部裏面に接している撓み量伝
達棒の先端中央部を球面状や断面円錐台状や尖った形状
等のように先細形状にした構成にした。
【0005】
【作用】金型キャビティ内の溶湯の圧力の作用により,
撓み板部が撓み,それに応じて,撓み量伝達棒を介して
後方の撓み量計測板が撓み,その撓み量を歪ゲージで計
測する。勿論,溶湯の圧力が変動した場合は,その変動
状態を逐次検知する。この場合,振動部に加わる圧力の
大きさに比例して撓み部が撓むので,例え小さな圧力変
動しか加わらなくとも,圧力が計測できる。また,撓み
板部の中央部裏面に接している撓み量伝達棒の先端中央
部を先細形状にしたので,撓み板部に偏荷重が作用した
場合でも,撓み量伝達棒の先端中央部が常に撓み板部の
中央部裏面に接していることになり,荷重が撓み量伝達
棒に常に正しく伝わる。その結果,常に正しい圧力値を
求めることができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の金型内圧力変動計測装置4の
1実施例を示す縦断面図である。1は金型の一部,2は
金型1内の溶湯鋳込空間であるキャビティ,3は金型1
のキャビティ2側の表面の一部に設けた比較的に薄い円
形状の撓み板部であり,撓み板部3は中心部の比較的に
薄い円形状の第1の薄板部3aと,その回りのそれより
も幾分厚い円形状の第2の薄板部3bとで形成した。撓
み板部3の後方には,少し深い穴5が後側から設けられ
ている。
【0007】撓み板部3の中央部の裏側には,丸棒状の
撓み量伝達棒6の先端を接しさせて配し,撓み量伝達棒
6の後端面に薄い円形状の撓み量計測板7を押付けた状
態で配した。撓み板部3の中央部裏面に接している撓み
量伝達棒6の先端中央部6aは,球面状や断面円錐台状
や尖った形状等のように中央部が先細形状になるように
した。
【0008】このように,先端中央部6aを先細形状に
したのは,撓み板部3に偏荷重が作用した場合でも,撓
み量伝達棒6の先端中央部が常に撓み板部3の中央部裏
面に接していることになり,荷重が撓み量伝達棒6に常
に正しく伝わり,その結果,常に正しい圧力値を求める
ことができるようにしたためである。
【0009】なお,例えば,図2に示すように,撓み量
伝達棒6の先端を角状にし,先端面を広くしておくと,
撓み板部3に偏荷重Fがかかった場合,撓み板部3の裏
面が撓み量伝達棒6の先端面の一端部6bのみに接した
状態で撓み,先端中央部に接しなくなり,その結果,撓
み量伝達棒6には正しく荷重が伝わらなくなり,正しい
圧力値が求められなくなる。
【0010】穴5の中には,中央に撓み量伝達棒6をブ
ッシュ8を介して摺動自在に貫通したブロック9を装入
し,ブロック9は,その外周に近い先端面を撓み板部3
の第2の薄板部3bの裏面に接触させた状態で,ねじ1
0によって,金型1の後側に取付けた。11はブロック
9の撓み板部3側の面に設けた円形状の薄い切欠部で,
第2の薄板部3bの内径よりも大きくて外径よりも小さ
い径を有する切欠部11にした。9aはリング状の部分
である。
【0011】ブロック9の中央部後端側には円形穴12
を設け,円形穴12の中には,撓み量計測板7の外周部
を押えておくための円筒状の押え部材13を,ねじ14
によって取付け,押え部材13の作用で,撓み量計測板
7の中央部を撓み量伝達棒6の後端面に所定の力で押付
けておくようにした。ここで,ブロック9や押え部材1
3は,撓み量計測板7の外周部を支持しておくための金
型1に取付けた保持具を構成している。撓み量計測板7
の裏面には市販の歪ゲージ15がはり付けられており,
歪ゲージ15は,図示していない歪量計測器本体に連結
されている。
【0012】金型キャビティ内の溶湯の圧力の作用によ
り,撓み板部3が撓み,それに応じて,撓み量伝達棒6
を介して後方の撓み量計測板7が撓み,その撓み量を歪
ゲージ15で計測する。勿論,溶湯の圧力が変動した場
合は,その変動状態を逐次検知する。この装置において
は,撓み板部3が撓み量伝達棒6を介して撓み量計測板
7に繋がっているので,撓み量計測板7の歪量は,圧力
の大きさに比例して撓む撓み板部3の歪量と対応してい
る。そして,撓み板部3の厚みやブロック8と押え部材
13の内径の大きさ等を考慮して,撓み量計測板7の歪
量から撓み板部3に作用した圧力を換算して常にすぐに
正確に求めることができる。換算して得た圧力は,数値
として表示したり,グラフに表示したりして,その圧力
変動状態を知ることができる。そして,例え小さな圧力
変動しか加わらなくても圧力を計測できる。
【0013】つぎに,図1に示したような金型内圧力変
動計測装置Aを備えた鋳造用金型について説明する。図
3,図4は本発明の鋳造用金型の1実施例およびその作
動状態を示す縦断面図である。図3,図4において,1
は比較的に大きなキャビティ2を有する雌の金型,16
は雄金型であり,雌金型1はその底部1aがボルト1b
によって上部本体1cに対して取付け取外し可能に取付
けられている。雄金型16は上下に貫通した穴17を有
し,穴17は上から溶湯供給穴17aと鋳込製品が形成
される比較的に小さなキャビティ17bによって形成さ
れている。雄金型16は固定盤18に固定されている。
この場合,固定盤18は図示していない部材によって定
位置に固定されており,したがって,雄金型16も定位
置に静止している。
【0014】固定盤18の上には,注湯用のスリーブ1
9やじょうご20等からなる注湯装置21がスリーブ1
9を溶湯供給穴17aの中に出し入れできるように上下
動自在に設けられている。また,注湯装置21は,上昇
してスリーブ19が溶湯供給穴17aに入っていない時
に,横方向に移動させ得るようにも設けられている。2
2は可動盤等の雌の金型1の保持部材,23は保持部材
22の下に連結したアクチュエータであり,雌の金型1
等はこの駆動装置23により上下動に移動可能に設けら
れている。
【0015】アクチュエータ23は,キャビティ2,1
7b内の凝固する溶湯24に加圧力をパルス的に加え得
るもので,図3,図4に示すように,油圧シリンダ23
aとピストンロッド23bと,加圧力供給装置25を有
しており,この加圧力供給装置25は,油圧シリンダ2
3aに供給する作動油の圧力を,例えば250〜600
kg/cm2 のような高圧力と,例えば0〜300kg
/cm2 のようにこの高圧力よりも比較的に低い低圧力
とし,この高圧力と比較的に低い低圧力をパルス的に交
互に(波状的に)油圧シリンダ23aに作用させ得るサ
ーボバルブやリリーフ弁等からなる供給圧力設定変動装
置26や,ある時間当りの加圧力変動回数(周波数)設
定器を内蔵した加圧力変動指示装置27を有している。
28はポンプである。
【0016】また,図4に示すように,雄金型16の上
方には,溶湯供給穴17aに出し入れ可能な押出ピン2
9を下面に取付けた部材30が上下動自在および横方向
移動自在に設けられている。31は固定保持盤である。
なお,32は鋳造時にキャビティ2の内面に接して配置
しておくセラミックペーパであり,固相が晶出しない状
態で鋳造するための薄い保温材である。
【0017】金型1のキャビティ2側の面の一部,例え
ば,図3,図4のA部には,図1にも示すように,溶湯
24の圧力変動で振動する薄板状の撓み板部3でもある
振動板部3を設けた。振動板部3の金型1の構造は,例
えば,前記した図1に示すような構造にした。
【0018】つぎに,この作動について説明する。図3
に示す状態で,注湯装置21を介してキャビティ2内に
溶湯24を供給し,注湯する。キャビティ2内に溶湯2
4を供給したら,注湯装置21を邪魔にならない位置ま
で移動させた後,押出ピン29を溶湯供給穴17aの中
に入れる。この状態で,図4に示すように,保持部材2
2や雌の金型1等を上昇させ,部材30が固定保持盤3
1に押圧されるまで上昇させ,加圧させる。
【0019】この時,図4に示すように,雄金型16は
雌の金型1のキャビティ2内に深く入り込んだ状態とな
り,溶湯24は雄金型16のキャビティ17b内に入
り,押圧される。なお,この時,押出ピン29の外周面
のわずかなすき間からキャビティ17b内のエアが抜け
る。キャビティ17b内の溶湯24は冷却凝固して鋳込
製品となる。ただし,溶湯24がキャビティ17b内に
入ったら,直ちに,あるいは,充填が終わる直前から,
アクチュエータ23内の加圧力供給装置25を作動さ
せ,油圧シリンダ23a内に,例えば,600kg/c
2 の高圧力と,60kg/cm2 のような比較的に低
圧力の作動油を,例えば10Hzや100Hzで,パル
ス的に交互に作用させて,凝固する溶湯24に加圧力を
パルス的に加える。このパルス的な加圧力は前記した金
型内圧力変動計測装置4により順次計測される。
【0020】この高圧力は例えば250kg/cm2
上で適宜設定して良いし,低圧力も設定した高圧力より
も低い圧力で適宜設定して良い。勿論,低圧力を0kg
/cm2 にすることもできるし,設定高圧力に比較的に
近い圧力にすることもできる。また,高圧力と低圧力を
パルス的に加える場合,その周波数は0.5〜1000
Hzの間で適宜設定することもできる。なお,周波数が
大きすぎると装置の取付け,操作に支障が出る場合があ
るので,せいぜい1000Hz程度にする。なお,通常
は,10Hzないしは100Hz程度で良い。
【0021】図5は図1,図3,図4に示す装置におい
て,AC4CHのアルミニウム合金を,金型温度200
℃の金型1,3内に,注湯温度760℃で注入し,加圧
力を300±40kg/cm2 とし,すなわち,高圧力
を340kg/cm2 ,低圧力を260kg/cm2
設定し,100Hzのパルス状の加圧力をアクチュエー
タ12に作用させた場合の時間−加圧力曲線である。な
お,図5には,参考までに雌の金型1の移動ストローク
も合わせて図示した。図5に示す時間の計時点は,給湯
後,雌の金型1を上昇させ始める時点とした。
【0022】このようにすると,溶湯の凝固形態は,一
般的に,金型のキャビティ表面に面した溶湯表面だけで
なく,溶湯内でも核が発生し,凝固が進行し,その結
果,等軸晶が生成するという,いわゆる,マッシータイ
プと呼ばれている凝固形態になる。すなわち,溶湯に高
圧力とこの高圧力に比べて比較的に低い低圧力とが交互
に波状的に加えられることになるので,低圧力作用時に
は,一時的に金型表面の熱伝達係数が小さくなり,凝固
時に発生した潜熱が金型表面から充分抜熱されず,溶湯
温度が部分的に上昇する。このような,いわゆるレカレ
ンスによって,結晶遊離および樹枝状晶の枝の溶断遊離
が起こる。また,波状的に加えられた圧力のため,溶湯
が流動し,そのことも合いまって,結晶遊離,樹枝状晶
の枝の溶断遊離が促進される。
【0023】そのため,表面に生成されやすかった柱状
晶ができず,鋳込製品の内面全体に等軸晶が生成し,等
軸晶帯のみが形成されることになる。また,等軸晶帯に
偏析ができることもない。その結果,熱間割れも発生し
ないし,引け巣もほとんど発生しないし,高強度で靭性
を有する高品質の鋳込製品が得られる。
【0024】以上のような作用が行われる時,本発明で
は,金型1の一部に組込んだ撓み板部でもある振動板部
3が,次に示すように作用し,例えば,数μm〜数10
0μm振動する。すなわち,高圧力レベルで圧力変動が
振動板部3に作用した時,振動板部3は撓んで,第2の
薄板部3bの内周部がブロック9の図1に示す部に接
するので,第1の薄板部3aは,この部を支点として
振動する。このとき,振動する薄板部3aは,板厚は薄
いが,径が小さいため,リング状の部分9aの内周部分
である部を支点として振動する時よりも大きい剛性と
なり,破壊することはない。
【0025】凝固が進行して低圧力レベルになった時に
は,振動板部3の撓み量が減少し,部を支点として振
動し始める。このときは,振動板部3の剛性が減少する
ため,小さい圧力変動でも,充分な振動振幅を確保でき
る。
【0026】このように,溶湯が充填した直後は充分に
圧力変動が伝播されているにもかかわらず,凝固が進行
するに従って,圧力変動の減衰率が大きくなり,充分な
圧力変動が伝播しなくなるような場合,高圧力でも,破
壊しない程度の強度を持ち,圧力が減衰した時でも,充
分にパルス加圧効果が増幅できる程度に振動するよう,
撓み量で剛性が非線形に変化する振動板部3を金型1に
組込んだので,凝固が進行した時でも,充分にパルス加
圧の効果が発現する。
【0027】パルス加圧の効果は,圧力変動に伴う金型
表面の熱抵抗の急変に起因する現象と,溶湯中を伝播し
てきた縦波による溶湯の流動,すなわち,溶湯自身の微
小振動に起因する現象により発現する。ごく僅かな圧力
変動しか伝播しない部分では,圧力変動に伴う金型表面
の熱抵抗の急変に起因する現象は,あまり期待できな
い。そこで,溶湯中を伝播してきた縦波による溶湯自身
の微小振動を,増幅する必要がある。金型の表面が全く
振動しない場合は,金型表面が固定端となる。このた
め,溶湯中を伝播してくる縦波と金型表面から反射した
反射波の重ね合わせにより,金型表面では,溶湯自身の
微小振動は発生しない。しかし,本発明のように,金型
の一部を振動させると,入射波と反射波の位相がずれ,
微小振動が発生し始める。特に位相が180゜〜360
゜ずれた場合,入射波と反射波の重ね合わせで,微小振
動は増幅される。その結果,前記したように,溶湯の凝
固形態は金型のキャビティ表面に面した溶湯表面だけで
なく,溶湯内でも核が発生し,凝固が進行する。すなわ
ち,微細等軸晶組織を生成するマッシー型の凝固形態に
なる。そして,熱間割れも偏析もほとんど発生せず,高
強度で靭性を有する高品質の鋳込製品が得られる。な
お,このパルス加圧による鋳造は,特に,比較的に厚物
や大物の鋳込製品の鋳造時に有用である。
【0028】なお,例えば20秒のように所定時間,加
圧力をパルス状に加えたら,停止し,雌の金型1を下降
させて型開きし,その時,押出ピン29を下降させてキ
ャビティ17b内から鋳込製品も下降させる。鋳込製品
を取出すときは,ボルト1bと底部1aを取って行う。
【0029】
【発明の効果】このように,本発明においては,金型の
キャビティ側の表面の一部に撓み板部を設け,撓み板部
の中央部裏側に先端が接している撓み量伝達棒を配し,
撓み量伝達棒の後端面に撓み量計測板を押付けた状態で
配し,金型に取付けた保持具で撓み量計測板の外周部を
支持し,撓み量計測板の裏面に歪ゲージを取付けたの
で,加圧鋳造を行う際に,溶湯に加わっている圧力を常
に容易に正確に計測することができる。しかも,撓み板
部の中央部裏面に接している撓み量伝達棒の先端中央部
を先細形状にしたので,撓み板部に偏荷重が作用して
も,圧力値を常に正確にかつ容易に求めることができ
る。そして,キャビティ内の溶湯に,例えば,数100
kg/cm2 の大きい圧力と小さい圧力が交互に10〜
100Hz程度でパルス状に作用する場合であっても,
特に抵抗が発生する部分もなく,素早く応答するので,
その圧力変動を確実容易に検知することができる。
【0030】また,本発明においては,鋳造用金型のキ
ャビティ側の面に溶湯の圧力変動で振動する薄板状の振
動板部を設けたので,この金型を用いて鋳造する場合
に,パルス加圧を作用させた場合,振動板部が振動する
ので,ごく僅かな圧力変動しか伝播しない部分でも,微
小振動を増幅することができ,その結果,溶湯の凝固形
態は金型のキャビティ表面に面した溶湯表面だけでな
く,溶湯内でも核が発生して凝固が進行し,全体に微細
等軸晶組織を生成するマッシー型の凝固形態になり,熱
間割れも偏析もほとんど発生せず,高強度で靭性を有す
る高品質の鋳込製品が得られる。
【0031】なお,溶湯が充填した直後は充分に圧力変
動が伝播されているにもかかわらず,凝固が進行するに
従って,圧力変動の減衰率が大きくなり,充分な圧力変
動が伝播しなくなるような場合でも,高圧力でも,破壊
しない程度の強度を持ち,圧力が減衰した時でも充分に
パルス加圧効果が増幅できる程度に振動するよう,撓み
量で剛性が非線形に変化する振動板部を金型に組込んで
おけば,凝固が進行した時でも,充分にパルス加圧の効
果が発現し,良好な鋳造結果を確実容易に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型内圧力変動計測装置の1実施例を
示す縦断面図で,かつ,図3と図4のA部拡大断面図で
ある。
【図2】従来の装置における好ましくない加圧状態と計
測状態を示す1例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の鋳造用金型の1実施例を示す縦断面図
で,注湯時の状態を示す図である。
【図4】図3に示す装置の加圧時の状態と加圧力供給装
置部の1実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明において,加圧力をパルス的に作用させ
る場合の1実施例を示す時間−作動油圧力およびストロ
ーク線図である。
【符号の説明】
1 金型(雌の金型) 2,17b キャビティ 3 撓み板部(振動板部) 4 金型内圧力変動計測装置 6 撓み量伝達棒 6a 先端中央部 7 撓み量計測板 9 ブロック 13 押え部材 15 歪ゲージ 16 雄金型 21 注湯装置 23 アクチュエータ 24 溶湯 25 加圧力供給装置 26 供給圧力設定変動装置 27 加圧力変動指示装置 29 押出ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 金型内圧力計測装置および金
型内圧力計測装置を備えた鋳造用金型
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、アルミニウム
合金やマグネシウム合金等の軽金属合金を金型を用いて
加圧鋳造する際に有用な金型内圧力計測装置およびこの
装置を備えた鋳造用金型に関するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】図1は本発明の金型内圧力計測装置4の1実
施例を示す縦断面図である。1は金型の一部、2は金型
1内の溶湯鋳込空間であるキャビティ、3は金型1のキ
ャビティ2側の表面の一部に設けた比較的に薄い円形状
の撓み板部であり、撓み板部3は中心部の比較的に薄い
円形状の第1の薄板部3aと、その回りのそれよりも幾
分厚い円形状の第2の薄板部3bとで形成した。撓み板
部3の後方には、少し深い穴5が後側から設けられてい
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】金型キャビティ内の溶湯の圧力の作用によ
り、撓み板部3が撓み、それに応じて、撓み量伝達棒6
を介して後方の撓み量計測板7が撓み、その撓み量を歪
ゲ−ジ15で計測する。そして、公知の演算方法によ
り、金型キャビティ2内の溶湯の圧力を検知する。勿
論、溶湯の圧力が変動した場合は、その変動状態を逐次
検知する。この装置においては、撓み板部3が撓み量伝
達棒6を介して撓み量計測板7に繋がっているので、撓
み量計測板7の歪量は、圧力の大きさに比例して撓む撓
み板部3が歪量と対応している、そして、撓み板部3の
厚みやブロック9と押え部材13の内径の大きさ等を考
慮して、撓み量計測板7の歪量から撓み板部3に作用し
た圧力を換算して常にすぐに正確に求めることができ
る。換算して得た圧力は、数値として表示したり、グラ
フに表示したりして知ることができ、また、その圧力変
動状態を知ることができる。そして、小さな圧力変動し
か加わらなくても、圧力を計測できる。また、この検知
した圧力を射出装置の圧力制御部分にフィ−ドバックし
て、金型キャビティ2内の溶湯の圧力を所定の値に保ち
得るようにすることもできる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この時、図4に示すように、雄金型16は
雌の金型1のキャビティ2内に深く入り込んだ状態とな
り、溶湯24は雄金型16のキャビティ17b内に入
り、押圧される。なお、この時、押出ピン29の外周面
のわずかな隙間からキャビティ17b内のエアが抜け
る。キャビティ17b内の溶湯24は冷却凝固して鋳込
製品となる。ただし、溶湯24がキャビティ17b内に
入ったら、直ちに、あるいは、充填が終わる直前から、
アクチュエ−タ23内の加圧力供給装置25を作動さ
せ、油圧シリンダ23a内に、例えば、600kg/c
2 の高圧力と、60kg/cm2 のような比較的に低
圧力の作動油を、例えば10Hzや100Hzで、パル
ス的に交互に作用させて、凝固する溶湯24に加圧力を
パルス的に加える。このパルス的な加圧力は前記した金
型内圧力計測装置4により順次計測される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型内圧力計測装置の1実施例を示す
縦断面図で、かつ、図3と図4のAぶ拡大断面図であ
る。
【図2】従来の装置における好ましくない加圧状態と計
測状態を示す1例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の鋳造用金型の1実施例を示す縦断面図
で、注湯時の状態を示す図である。
【図4】図3に示す装置の加圧時の状態と加圧力供給装
置部の1実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明において、加圧力をパルス的に作用させ
る場合の1実施例を示す時間−作動油圧力およびストロ
−ク線図である。
【符号の説明】 1 金型(雌の金型) 2、17b キャビティ 3 撓み板部(振動板部) 4 金型内圧力計測装置 6 撓み量伝達棒 6a 先端中央部 7 撓み量計測板 9 ブロック 13 押え部材 15 歪ゲ−ジ 16 雄金型 21 注湯装置 23 アクチュエ−タ 24 溶湯 25 加圧力供給装置 26 供給圧力設定変動装置 27 加圧力変動指示装置 29 押出ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01L 1/00 D 9/04 101

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティ側の表面の一部に撓み
    板部を設け,撓み板部の中央部裏側に先端が接している
    撓み量伝達棒を配し,撓み量伝達棒の後端面に撓み量計
    測板を押付けた状態で配し,金型に取付けた保持具で撓
    み量計測板の外周部を支持し,撓み量計測板の裏面に歪
    ゲージを取付け,かつ,撓み板部の中央部裏面に接して
    いる撓み量伝達棒の先端中央部を先細形状にした金型内
    圧力変動計測装置。
  2. 【請求項2】 金型のキャビティ側の表面の一部に撓み
    板部を設け,撓み板部の中央部裏側に先端が接している
    撓み量伝達棒を配し,撓み量伝達棒の後端面に撓み量計
    測板を押付けた状態で配し,金型に取付けた保持具で撓
    み量計測板の外周部を支持し,撓み量計測板の裏面に歪
    ゲージを取付け,かつ,撓み板部の中央部裏面に接して
    いる撓み量伝達棒の先端中央部を先細形状にした金型内
    圧力変動計測装置を備えた鋳造用金型。
JP27951193A 1993-11-09 1993-11-09 金型内圧力計測装置および金型内圧力計測装置を備えた鋳造用金型 Pending JPH07124734A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249675A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Nippon Soken Inc 筒内圧検出装置
WO2011099445A1 (ja) * 2010-02-09 2011-08-18 いすゞ自動車株式会社 筒内圧センサ
CN110848105A (zh) * 2019-11-20 2020-02-28 山东尤科斯石油装备有限公司 柱塞泵液力端总成

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