JPH07164128A - 加圧鋳造方法および装置 - Google Patents

加圧鋳造方法および装置

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JPH07164128A
JPH07164128A JP5310367A JP31036793A JPH07164128A JP H07164128 A JPH07164128 A JP H07164128A JP 5310367 A JP5310367 A JP 5310367A JP 31036793 A JP31036793 A JP 31036793A JP H07164128 A JPH07164128 A JP H07164128A
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JP
Japan
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pressure
metal
molten metal
mold
cavity
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Application number
JP5310367A
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English (en)
Inventor
Naomichi Yamamoto
直道 山本
Atsushi Yoshida
淳 吉田
Itsuki Hiraizumi
一城 平泉
Tooru Tono
徹 都野
Mitsuru Adachi
充 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/32Controlling equipment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/08Cold chamber machines, i.e. with unheated press chamber into which molten metal is ladled
    • B22D17/12Cold chamber machines, i.e. with unheated press chamber into which molten metal is ladled with vertical press motion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加圧鋳造において,熱間割れ,引け巣が発生
しない高強度で靭性を有する高品質の鋳造製品を得る。 【構成】 加圧鋳造を行う際に,鋳造用の溶湯を金型の
キャビティ内に充填し,凝固する溶湯に意図した高圧力
と低圧力からなるメタル加圧力をパルス的に交互に加え
るように制御し,柱状晶や偏析を生じさせないで,等軸
晶のみが生じるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,アルミニウム合金やマ
グネシウム合金等の軽金属合金等の溶湯を金型を用いて
鋳造する加圧鋳造方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,アルミニウム合金等の軽金属
合金を金型内に鋳込んで鋳造品を得る場合は,引け巣の
発生を低減させて品質を向上させるために,溶湯を鋳込
んで溶湯の凝固が完了するまでの間,常に一定の,例え
ば600kg/cm2 のような高圧力を作用させ続けた
状態で溶湯を加圧し続ける鋳造法が採用されていた。特
に,自動車部品等のように耐圧性,高強度等の高品質が
要求される場合,高圧で鋳造する方法が最近多く用いら
れている。
【0003】なお,鋳造品に引け巣が発生するのを防止
する方法として,例えば,特開平3−124358号公
報に記載されているように,ゲート部を介してキャビテ
ィの前にあるランナ部に振動伝達ロッドを装入し,その
振動伝達ロッドに機械的振動または超音波振動を与える
方法も知られている。
【0004】また,特公平3−71214号公報に記載
されているように,射出プランジャの根元部に起振器を
取付けて,溶湯に振動を付与する方法も知られている。
さらに,特開平2−207960号公報やUSP520
9095号公報に記載されているように,シリンダ室圧
力を変化させて加圧プランジャを時間・ストローク制御
で前進させるときに,加圧プランジャが振動しながら前
進するようにした方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のような常に一定
の圧力で加圧し続ける鋳造方法の場合,特にそれが高圧
力である場合には,金型のキャビティ表面と溶湯の密着
性が良くなり,熱伝達係数が大きくなる。その結果,キ
ャビティ表面の近傍の金属組織は微細になるが,溶湯の
凝固形態は,溶湯の表面から優先的に凝固が進行し,柱
状晶が表面に生成するスキンフォーメーションタイプの
凝固形態になり易い。
【0006】そして,溶湯の表面と直角な方向の柱状晶
が表面に沿って多数並んで発生するスキンフォーメーシ
ョンタイプの凝固形態になると,つぎに示すような問題
点が発生する。 (1)凝固過程において,柱状晶の粒界もしくは各柱状
晶を構成する多数の平列した樹枝状晶の間で熱間割れが
発生しやすくなる。特に,コーナー部分には熱間割れが
多く発生しやすい。
【0007】(2)樹枝状晶の間に排出された溶質元素
が,加圧力によって,表面層の樹枝状晶の奥の未凝固部
分に絞り出され,大きな偏析を起こし,引け巣,強度低
下の原因となる。また,樹枝状晶層の奥に帯状偏析が連
なり,その偏析部分が固い塊となっているので,脆くな
り,靭性もおちる。
【0008】(3)金型のキャビティ表面に対応した溶
湯部分における結晶核の遊離,および,その溶湯部分の
近傍の過冷域における結晶核の生成が,共にほとんど起
こらない凝固形態のために,結晶核が少なく,結晶核が
粗大になり,強度低下の原因となる。
【0009】なお,このように一定の高圧力を作用させ
る通常の加圧鋳造においては,その高圧力により金型壁
面における熱伝達係数が極めて大きく,金型壁面近傍の
溶湯は急激に冷却される。このため,高圧力の加圧鋳造
になる程,金型壁面の熱伝達係数が大きくなり,例え
ば,重力鋳造等のような場合に見られる鋳型壁面からの
結晶遊離は,加圧鋳造の場合,溶湯充填後の加圧時には
発生しない。すなわち,加圧鋳造の場合,溶湯充填後,
すみやかに安定な凝固殻ができる。その凝固殻を構成す
る結晶の中で,熱流方向に凝固が優先的に成長する方向
に結晶方位が向いている結晶が,すみやかに柱状晶に成
長する。
【0010】その結果,最初に金型壁面にできた安定な
凝固殻である等軸チル晶帯,大きく成長した柱状晶,お
よび,冷却速度が金型表面程速くない内部では,溶湯が
キャビティを充填する過程で金型表面から遊離した若干
の結晶を核として成長した等軸晶からなる金属組織とな
る。なお,柱状晶を構成する樹枝状晶間に排出された溶
質元素が加圧力によって未凝固部分に絞り出されること
により,柱状晶の表面部分には,溶質元素が濃縮された
偏析ができる。
【0011】なお,前記(1)に記載したような現象
は,例えば,AZ91等のマグネシウム合金,7×××
系合金(7000番台ジュラルミン系合金),C7AV
(5%マグネシウム含有アルミニウム合金)等のアルミ
ニウム合金を高圧鋳造した際に見られる。また,前記
(2)に記載したような現象は,例えば,AC4C等の
高強度,高靭性を特徴とするアルミニウム合金で問題と
なり,前記(3)に記載したような現象は,例えば,A
Z91等のマグネシウム合金で発生する。
【0012】一方,特開平3−124358号公報に記
載されているような方法では,ゲート部を介してキャビ
ティの前にあるランナ部に振動伝達ロッドを装入し,振
動を与えるものであるので,薄くて溶湯が固りやすいゲ
ート部が邪魔になって,振動伝達ロッドによる振動がキ
ャビティ内の溶湯まで充分に伝わらないという欠点があ
った。
【0013】なお,仮に,引け巣が発生しそうなキャビ
ティの中の一部に振動伝達ロッドを装入し,振動させた
としても,それは機械的振動または超音波振動を与える
ものであったので,押湯の作用もする振動伝達ロッドに
寸法的な振幅を有する位置変動を行わせるものであり,
変位させるものであった。そして,その振幅は極めて小
さいものであった。
【0014】したがって,予め定められた特定の箇所,
すなわち,振動伝達ロッドの周辺でしか,引け巣発生の
予防を行うことができなかった。また,高圧力鋳造を行
う場合,金型の型締力も例えば,1500トンのように
かなり大きいものとすることも多く,このような場合,
鋳造装置全体ないしは型締装置全体を振動させることは
実際上不可能である。このことは,金型や前記装置の重
量が大きいことも起因している。
【0015】また,特公平3−71214号公報に記載
されているものでは,射出プランジャ自体を振動させる
ものであるので,前記したものと同様に,薄くて狭いゲ
ート部が邪魔して,キャビティ内の溶湯に振動が充分に
伝わらない。仮に,ゲート部が少し厚く形成されたとし
ても,振動するプランジャがキャビティから離れている
ので,キャビティ内の溶湯に振動が充分に伝わらない。
【0016】勿論,この場合も,機械的振動を与えるも
のであり,前記したものと同様に,寸法的な振幅を有す
る位置変動を行わせるものであり,変位させるものであ
る。そして,その振幅も極めて小さい。したがって,引
け巣発生を充分に予防することができないという欠点が
ある。
【0017】また,特開平2−207960号公報やU
SP5209095号公報に記載されているものでは,
意図した周波数と振幅になるように加圧プランジャの駆
動力を積極的に制御するものではなく,PI制御のPゲ
インとIゲインを適当に選んで,自然に発生する振動を
利用するものである。そのために,キャビティ容積,加
圧プランジャ重量,シリンダ内容積等の条件で,発生す
る振動の周波数,振幅が極めて狭い範囲となるうえ,ゲ
インの設定値もキャビティ,油圧機器の条件毎に変えな
ければならず,管理が困難である。
【0018】このような加圧プランジャによる効果を充
分に発現させるための最適条件は,射出する合金毎に異
なっており,また,かなり大きな圧力変動を必要とす
る。そのため,特開平2−207960号等記載の方法
では,充分な効果が期待できないケースが多いと考えら
れる。
【0019】以上述べたように,溶湯に振動を付加して
射出製品の品質を改善しようとする方法はあるが,これ
らでは,制御するパラメータとして周波数もしくは周波
数と変位振幅を採用しており,振動の結果として溶湯に
付加される波動の圧力振幅を制御しようとする技術思想
はなかった。
【0020】なお,変位や寸法的に同一の変動振幅を持
つ振動を振動伝達ロッド等に付加しても,溶湯に作用す
る圧力は変動するが,固相の晶出の程度で,すなわち,
液相の容積変化に伴って,付加される圧力変動幅は変化
する。すなわち,仮に,変位量を一定値になるように制
御したとすると,時間が経過するに従い,溶湯の凝固が
進んで液相の容積が次第に減少するので,液相の容積に
対する振動伝達ロッド等の前進で押されて減少する溶湯
の容積の割合,すなわち,歪量は次第に大きくなり,そ
れに伴い,圧力変動幅は次第に増加する。
【0021】例えば,図10に示すような圧力軌跡を描
くようになる。図10において,横軸に,キャビティ内
に溶湯が鋳込まれ,ほぼ充填された直後に,振動伝達ロ
ッド等を前進させ始めて溶湯にメタル加圧力を作用させ
始めてからの経過時間t(sec)をとり,縦軸に,溶
湯に作用するメタル加圧力P(kg/cm2 )と振動伝
達ロッドの移動ストロークS(mm)をとり,時間−メ
タル加圧力線図と,時間−ストローク線図を示す。
【0022】また,固相の晶出に起因する粘度の変化
で,溶湯内を伝播する際の圧力変動幅の減衰の程度も変
化する。実際の鋳造においては,鋳造条件のばらつきの
ため,1ショット毎に充填直後の溶湯の固相率,さら
に,その後の固相の増加の程度も違ってくる。このよう
な実鋳造の状況では,意図した効果はなかなか得られな
い。
【0023】そして,前記図10に示すような圧力軌跡
を描くようになるため,初めに,品質の改善効果が期待
できる程度の圧力変動振幅を付加すると,凝固が進むに
従って,圧力変動は大きくなり過ぎ,熱間割れが発生す
る。逆に,熱間割れが発生しない程度の圧力変動振幅を
後期に付加しようとすると,凝固初期において効果が発
現するのに充分な圧力変動を付加できない。また,熱間
割れが発生するレベルまで圧力変動が増加した段階で振
動の付加を止めた場合,鋳造品の内部においては,品質
改善の効果が期待できない。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明においては,この
ような課題を解決し,意図した効果を得るために,メタ
ル加圧力を制御するようにした。すなわち,鋳造用の溶
湯を金型のキャビティ内に充填し,キャビティ内の溶湯
に加圧力を加える油圧シリンダに油圧力を所定の高圧力
とこの高圧力に比べて比較的に小さな所定の低圧力とを
短時間の間隔で交互に周期的に作用させるように制御し
て加えることにより,キャビティ内の凝固する溶湯に対
して所定の高圧力とこの高圧力に比べて比較的に小さな
所定の低圧力とからなるメタル加圧力を短時間の間隔で
交互に周期的に加えるようにした。なお,メタル加圧力
の圧力変動幅が意図した値になるように,フィードバッ
ク制御によって制御すると,特に良い。
【0025】
【作用】本発明においては,キャビティ内の溶湯に高圧
力と低圧力を周期的,波状的に付加することにより,溶
湯が金型表面に押付けられる力の度合が強弱に変わり,
その結果,溶湯表面から金型表面へ熱が伝達する場合の
熱伝達係数が周期的に変わり,金型への抜熱量が周期的
に変動する。そうすると,溶湯の凝固形態は,金型のキ
ャビティ表面に面した溶湯表面だけでなく,溶湯内でも
核が発生し,凝固が進行し,その結果,等軸晶が生成す
るという,いわゆる,マッシータイプと呼ばれている凝
固形態になる。
【0026】前記[0009]項で述べたように,一定
の高圧力を作用させる通常の加圧鋳造においては,表面
層に沿って多数の樹枝状晶からなる柱状晶帯ができ,そ
の内部に等軸晶と偏析ができていた。
【0027】ところが,溶湯を充填し,凝固する溶湯に
メタル加圧力を交互に周期的に加えると,溶湯に高圧力
とこの高圧力に比べて比較的に低い低圧力とが交互に波
状的に加えられることになる。このため,低圧力作用時
には,一時的に金型表面の熱伝達係数が小さくなり,凝
固時に発生した潜熱が金型表面から充分抜熱されず,溶
湯温度が部分的に上昇する。このように,金型表面近傍
のレカレンス(再輝熱。潜熱放出に伴う温度上昇)によ
って,結晶遊離および樹枝状晶の枝の溶断遊離が起こ
る。また,波状的に加えられた圧力のため,溶湯が流動
し,そのことも合いまって,結晶遊離,樹枝状晶の枝の
溶断遊離が促進される。
【0028】そのため,表面に生成されやすかった柱状
晶ができず,鋳込製品の内面全体に微細等軸晶が生成
し,等軸晶帯のみが形成されることになる。また,等軸
晶帯に偏析ができることもない。その結果,熱間割れも
発生しないし,引け巣もほとんど発生しないし,高強度
で靭性を有する高品質の鋳込製品が得られる。
【0029】
【実施例】図1〜図3は本発明方法を実施するための装
置の1実施例を示す縦断面図であり,図1,図2,図3
の順に作動順序を示している。図1〜図3において,1
は比較的に大きなキャビティ2を有する雌金型,3は雄
金型であり,雌金型1はその底部1aがボルト1bによ
って上部本体1cに対して取付け取外し可能に取付けら
れている。雄金型3は上下に貫通した穴4を有し,穴4
は上から溶湯供給穴5と鋳込製品が形成される比較的に
小さなキャビティ6によって形成されている。雄金型3
は固定盤7に固定されている。この場合,固定盤7は図
示していない部材によって定位置に固定されており,し
たがって,雄金型3も定位置に静止している。
【0030】固定盤7の上には,注湯用のスリーブ8や
じょうご9等からなる注湯装置10がスリーブ8を溶湯
供給穴5の中に出し入れできるように上下動自在に設け
られている。また,注湯装置10は,上昇してスリーブ
8が溶湯供給穴5に入っていない時に,横方向に移動さ
せ得るようにも設けられている。11は可動盤等の雌金
型1の保持部材,12は保持部材11の下に連結したア
クチュエータであり,保持部材11はアクチュエータ1
2の作用により上下動に移動可能に設けられている。
【0031】アクチュエータ12は,油圧力を制御する
ことにより,キャビティ2,6内の凝固する溶湯13
に,所定の高圧力とこの高圧力に比べて比較的に小さな
所定の低圧力とからなるメタル加圧力を短時間の間隔で
交互に周期的に加え得るもので,図3に示すように,油
圧シリンダ12aとピストンロッド12bと,加圧力供
給装置14を有しており,この加圧力供給装置14は,
溶湯13に作用させるメタル加圧力を,例えば250〜
600kg/cm2 のような所定の高圧力と,例えば0
〜300kg/cm2 のようにこの高圧力よりも比較的
に低い所定の低圧力とし,この高圧力と比較的に低い低
圧力をパルス的に交互に,すなわち,周期的波状的に溶
湯13に作用させるように,油圧シリンダ12aに高圧
力と低圧力とからなる作動油圧力を作用させ得るサーボ
バルブやリリーフ弁等からなる供給圧力設定変動装置1
5や,ある時間当りの加圧力変動回数(周波数)設定器
を内蔵した加圧力変動指示装置16を有している。17
はポンプである。
【0032】また,雄金型3の上方には,溶湯供給穴5
に出し入れ可能な押出ピン18を下面に取付けた部材1
9が上下動自在および横方向移動自在に設けられてい
る。20は固定保持盤である。なお,21は鋳造時にキ
ャビティ2の内面に接して配置しておくセラミックペー
パであり,固相が晶出しない状態で鋳造するための薄い
保温材である。なお,この実施例においては,成形品を
抜出す開口と,成形品をこの開口から軸線方向に抜出し
得るキャビティを有する金型を用い,注湯されたキャビ
ティ内の溶湯に対し,前記開口に露呈した溶湯前面にお
いて,所定のメタル加圧力を軸線方向に付加するように
している。
【0033】つぎに,図1〜図3に沿って,作動順序を
説明する。図1に示す状態で,注湯装置10を介してキ
ャビティ2内に溶湯13を供給し,注湯する。図2に示
すように,キャビティ2内に溶湯13を供給したら,注
湯装置10を邪魔にならない位置まで移動させた後,押
出ピン18を溶湯供給穴5の中に入れる。図2は加圧前
の状態を示す。この状態で,図3に示すように,保持部
材11や雌金型1等を上昇させ,部材19が固定保持盤
20に押圧されるまで上昇させ,加圧させる。
【0034】この時,図3に示すように,雄金型3は雌
金型1のキャビティ2内に深く入り込んだ状態となり,
溶湯13は雄金型3のキャビティ6内に入り,押圧され
る。なお,この時,押出ピン18の外周面のわずかなす
き間からキャビティ6内のエアが抜ける。キャビティ6
内の溶湯13は冷却凝固して鋳込製品となる。ただし,
溶湯13がキャビティ6内に入ったら,直ちに,アクチ
ュエータ12内の加圧力供給装置14を作動させ,溶湯
13に,例えば,600kg/cm2の高圧力と,60
kg/cm2 のような比較的に低圧力のメタル加圧力
を,例えば10Hzや100Hzで,パルス的に交互に
作用させるように,油圧シリンダ12a内に高圧力と低
圧力の作動油をパルス的に交互に作用させる。
【0035】この高圧力は例えば250kg/cm2
上で適宜設定して良いし,低圧力も設定した高圧力より
も低い圧力で適宜設定して良い。勿論,低圧力を0kg
/cm2 にすることもできるし,設定高圧力に比較的に
近い圧力にすることもできる。また,高圧力と低圧力を
パルス的に加える場合,その周波数は0.5〜1000
Hzの間で適宜設定することもできる。なお,周波数が
大きすぎると装置の取付け,操作に支障が出る場合があ
るので,せいぜい1000Hz程度にする。なお,通常
は,10Hzないしは100Hz程度で良い。
【0036】図4は図1〜図3に示す装置において,A
C4CHのアルミニウム合金を,金型温度200℃の金
型1,3内に,注湯温度760℃で注入し,溶湯13に
作用するメタル加圧力Pを450プラスマイナス150
kg/cm2 とし,すなわち,高圧力を600kg/c
2 ,低圧力を300kg/cm2 に設定し,20Hz
のパルス状のメタル加圧力Pを溶湯13に作用させた場
合の時間−加圧力曲線である。なお,図4には,参考ま
でに雌金型1の移動ストロークSも合わせて図示した。
図4に示す時間の計時点は,図2の状態から雌金型1を
上昇させ始める時点とした。なお,例えば20秒のよう
に所定時間,メタル加圧力をパルス状に加えたら,停止
し,雌金型1を下降させて型開きし,その時,押出ピン
18を下降させてキャビティ6内から鋳込製品も下降さ
せる。鋳込製品を取出すときは,ボルト1bと底部1a
を取って行う。
【0037】このようにして得られた鋳込製品の組織を
図6に示す。図6により,全面が微細な等軸晶22にな
っていることがわかる。また,この時の金型表面に近い
部分での溶湯内の組織の変化状態を図8(a)〜図8
(c)に拡大して示す。まず,最初の高圧力作用時に
は,溶湯13は金型3の表面に強く押付けられ,図8
(a)に示すように結晶24ができ始める。
【0038】次に,比較的に低い低圧力が作用したら,
溶湯13が金型3の表面に押付けられる力は,その分だ
け弱くなり,溶湯13から金型8への熱伝達の度合もそ
の分小さくなり,図8(b)に示すように,圧力変動時
に結晶24の溶断,遊離が起こる。したがって,次に高
圧力を作用させても,結晶24は,図8(c)に示すよ
うに,溶断,遊離したままとなり,これらが核となり,
凝固が進行する。その結果,高圧力と低圧力の速早い繰
返しにより,柱状晶が生じることはなく,全面が微細な
等軸晶22になる。そして,偏析が防止され,熱間割れ
が防止され,結晶粒微細化による強度が向上する。
【0039】これに対して,従来の方法で,例えば,図
5に示すように,600kg/cm 2 の一定のメタル加
圧力Pを20秒間かけ続けて鋳造した場合は,得られた
鋳造製品の組織は,図7に示すようにあらわれた。図7
においては,表面に柱状晶23があらわれ,内部に等軸
晶22があらわれている。なお,合金成分,注湯温度,
金型温度,および,使用した金型1,3等は,図4のと
きの条件と同じにした。
【0040】なお,一定加圧を行った時の金型表面に近
い部分での溶湯内の組織の変化状態を図9(a)〜図9
(c)に示す。この時は,常に一定な力が作用し,か
つ,溶湯13から金型8への熱伝達の度合も大きなまま
であり,前記[0005]〜[0010]項で説明した
ように,偏析が生じ,柱状晶23が全面にあらわれる。
【0041】キャビティ内の凝固する溶湯に対して短時
間の間隔で交互に周期的に加える所定の高圧力とこの高
圧力に比べて比較的に小さな所定の低圧力との間の圧力
変動幅および圧力変動周波数が意図した一定値になるよ
うに制御する場合は,油圧シリンダ12aに油圧力を所
定の高圧力とこの高圧力に比べて比較的に小さな所定の
低圧力とを短時間の間隔で交互に周期的に作用させるよ
うに制御するが,その場合は,設定圧力と測定圧力に基
づくフィードバック制御によって制御する。
【0042】そして,フィードバック制御を行う場合
は,例えば,つぎに示すようにして行う。その1例とし
て,例えば,所定の圧力変動幅と圧力変動周波数で予め
設定しておいたメタル加圧力の軌跡と,油圧シリンダ1
2aのロッド側とヘッド側の油圧力を圧力センサで計測
し,その値を基に演算して求めたメタル加圧力との偏差
量に応じて,油圧シリンダ12aに作用させる油圧力を
適正に制御し,メタル加圧力が予め設定しておいた圧力
軌跡を追従するように制御する。
【0043】または,所定の圧力変動幅と圧力変動周波
数で予め設定しておいたメタル加圧力の軌跡と,金型に
設置した圧力センサで計測したメタル加圧力との偏差量
に応じて,油圧シリンダ12aに作用させる油圧力を適
正に制御し,メタル加圧力が予め設定しておいた圧力軌
跡を追従するように制御する。
【0044】図11に,圧力センサの一つとして,金型
3の一部とも言える固定保持盤20に,ロードセル25
を取付けた場合の例を示す。図11は,図1〜3に示し
た装置を用いたものである。図11において,26はフ
ィードバック制御器,27は圧力モデル部であり,圧力
モデル部27では,キャビティ6内の凝固する溶湯13
に対して所定の高圧力とこの高圧力に比べて比較的に小
さい所定の低圧力とからなるメタル加圧力を短時間の間
隔で交互に周期的に加えるようにするための,高圧力,
低圧力,意図した一定値からなる圧力変動幅,圧力変動
周波数を,時間−メタル加圧力線図ないしは数値として
設定し,それに応じた出力信号pを出力する。勿論,圧
力変動周波数や圧力変動幅を加圧時間の経過に応じて変
えるように制御する目的で,時間−メタル加圧力線図等
を設定しておくこともできる。
【0045】28は圧力偏差検出器であり,圧力モデル
部27からの出力信号pと,ロードセル25からの出力
信号をアンプ29を介して入力させた信号とを比較し,
その偏差を検出し,その偏差値に応じた出力信号eをゲ
イン設定部30に対して出力する。ゲイン設定部30で
は,圧力偏差検出器28からの出入信号eを入力し,補
正した出力信号vをドライバ31に出力し,ドライバ3
1では出力信号iを,サーボバルブからなる供給圧力設
定変動装置15のソレノイド15aへ出力する。
【0046】供給圧力設定変動装置15では,サーボバ
ルブ15の開度を制御することによって,作動油の圧力
を制御し,油圧シリンダ12aに作用させる油圧力を制
御するようにした。17はポンプ,32はモータ,33
はロード,アンロード用のリリーフバルブ,34はタン
ク,35は,例えばマシン本体の開閉動作や鋳込開始,
終了動作等に応じて,リリーフバルブ33にロード,ア
ンロードの指令を出す指令装置である。油圧シリンダ1
2aの油圧力を制御しながら加圧鋳造を行い,それに伴
って,ロードセル25を用いてメタル加圧力を連続して
検出し,それに基づいてフィードバック制御を行い,所
定の変化するメタル加圧力が得られるように制御する。
【0047】図12は,図11と同様にフィードバック
制御を行う場合の他の実施例を示すものであるが,鋳造
装置本体の形式を図11のものと異ならせた。図12の
鋳造装置本体は,横型締竪鋳込型のダイカストマシンと
呼ばれているもので,36は固定金型,37は可動金
型,38は鋳込スリーブ,39はプランジャチップ,4
0はキャビティ,41はゲート部であり,図中,矢印方
向から鋳込み,また,鋳込圧力を作用させる。
【0048】キャビティ40に面した可動金型37の一
部には,加圧ブロック42を摺動自在に設け,加圧ブロ
ック42には,油圧シリンダ43のピストンロッド44
を連結させ,油圧シリンダ43にはサーボバルブ15を
連結させた。一方,固定金型36内には,メタル加圧力
を検出する圧力検出装置45を設け,圧力検出装置45
からの出力信号をアンプ29を介してフィードバック制
御器26に入力し得るようにした。そして,図11で説
明したのと同様に,プランジャチップ39の作用でキャ
ビティ40内に溶湯13を充填した後,フィードバック
制御器26,サーボバルブ15,油圧シリンダ43,加
圧ブロック42の作用によって,キャビティ40内の溶
湯13に,予め意図した変化させたメタル加圧力を作用
させるようにした。
【0049】メタル加圧力を高圧力と低圧力に周期的に
変えるようにフィードバック制御する場合は,溶湯の凝
固収縮を適正に補うように予め定めた油圧シリンダのピ
ストンロッドの移動ストロークと,現時点から一定時間
前までの平均実移動ストロークとの偏差量に,適正なゲ
インを付与した制御信号に,予め0を中心に意図した所
定の圧力変動周波数と圧力変動幅をもたせて設定した圧
力軌跡と,現時点のメタル圧力から,一定時間前から現
時点までのメタル圧力の平均値を引いた値との偏差量
に,適正なゲインを付与した制御信号を重ね合わせて,
油圧シリンダ内圧力を適正に制御し,メタル圧力が予め
設定した圧力変動幅で変動しながら,予め設定した移動
ストロークの軌跡を追従するように制御することもでき
る。
【0050】図13は,図12に示すものと同様に,横
型締竪鋳込型のダイカストマシンに,本発明の加圧装置
を設置した図である。そして,プランジャチップ39で
溶湯13をキャビティ40内に充填させた後,油圧シリ
ンダ43で金型37の一部を構成している加圧ブロック
42を介して溶湯13にパルス状に加圧力を付加するも
のである。図13において,フィードバック制御装置は
図示したように組込まれている。46は加圧力制御コン
トローラ,47は加圧力変動幅演算器,48は平均移動
ストローク演算器,49は圧力モデル部27と同様な圧
力信号発生器,28は圧力偏差検出器,30はゲイン設
定器,50は加圧ブロック42の前進ストロークを時間
−ストローク線図として示し,出力信号sを出力するス
トローク信号発生器,51はストローク偏差検出部,5
2はストロークゲイン設定器,53はゲイン加算器,5
4は信号発生器である。また,55はストローク信号用
のA/D変換器,56は圧力信号用のA/D変換器,5
7はD/A変換器,58はストローク信号用のアンプ,
29は圧力信号用のアンプ,59はピストンロッド44
部に取付けたストローク検出器,45は圧力検出装置,
31はドライバ,15はサーボバルブ,43は油圧シリ
ンダ,42は加圧ブロックである。
【0051】図13に示した本実施例では,バルス状に
周期的に加圧力を加えながら,溶湯13の凝固収縮に対
して一定時間中に一定量の溶湯13を補給したケースで
の制方法を述べる。まず,ダイカストマシン本体から充
填完了の信号がリリーフバルブ33に入力され,サーボ
バルブ15のラインがオンロードとなる。最初の1周期
の間,例えば,100Hzでは0.01秒の間は,予め
設定した適正な一定信号でサーボバルブ15のスプール
を開口して,油圧シリンダ43のピストンロッド44を
突出させ,加圧ブロック42を前進させる。この時,圧
力検出器45でメタル加圧力を順次検出するとともに,
ストローク検出器59で加圧ブロック42やピストンロ
ッド44の移動ストロークを順次検出する。
【0052】1周期以降,現時点から1周期前までの間
を等間隔時間毎にサンプリングした10点のストローク
値を平均し,その平均値に現時点と1周期前のストロー
クの差の半分を加算した値と予め設定したストローク軌
跡との偏差量をストローク偏差検出器51で検出し,そ
れを受けて適正なゲインを付与した制御信号を求める。
これが,ストロークの平均移動距離を制御する信号とな
る。このことを図示すると,例えば,図14のようにな
る。ストロークSは時間tによって実線で示すように周
期的に変化するが,図14において,S1は現時点Aで
のストローク,S2は1周期前のような一定時間前Bで
のストローク,S3はその間の平均ストローク,S5は
現時点AでのストロークS1と1定時間前Bでのストロ
ークS2との差,S6はS5の半分の値,S4はS3に
S6を加算した値となる。なお,図中,2点鎖線は,平
均的なストロークを示す。また,ストローク勾配が変位
振幅に比べて小さいときは,S6は無視することもでき
る。
【0053】次に,現時点から1周期前までの間を等間
隔時間毎に圧力検出器45でサンプリングした10点の
圧力値を平均し,その平均値を現時点の圧力値から引い
た値と,予め0を中心として意図した周期と圧力振幅を
持たせて設定した圧力軌跡との偏差量を圧力偏差検出部
28で検出し,それを受けて適正なゲインを付与した制
御信号を求める。これが,圧力変動幅を制御する信号と
なる。
【0054】この圧力変動幅の制御信号に,先に求めた
ストロークの平均移動距離の制御信号をフィードバック
制御器46内で加算し,得られた出力信号でドライバ3
1を介してサーボバルブ15のスプールの開口量を適正
に制御し,図15に示すように平均的に設定ストローク
軌跡を追従しながら,図16に示すように意図した圧力
変動幅を実現する。なお,前記した一定信号による制御
とフィードバック制御の切替えのタイミングでは,例え
ば,図17,図18に示すように,ストロークSと検出
メタル加圧力は現われる。
【0055】図19は,金型のキャビティ側の表面に,
溶湯の圧力変動で振動する薄板状の振動板部を設けた場
合の1実施例を示すものである。図19において,36
は固定金型,37は可動金型,38は鋳込スリーブ,3
9はプランジャチップ,40はキャビティ,40aはキ
ャビティ40のくびれ部,41はゲート部,13は溶
湯,42は加圧ブロック,43は油圧シリンダである。
【0056】この場合,くびれ部40aの溶湯13の凝
固が進行すると,上側のキャビティ40内の溶湯13に
加圧ブロック42による加圧力が充分に伝わりにくくな
り,圧力変動が小さくなるので,このような際には,キ
ャビティ40の内面に,溶湯の圧力変動で振動する薄板
状の振動板部60やブロック61を設けることもでき
る。
【0057】振動板部60やブロック61は,例えば,
図20に示すような構造にした。金型37の振動させよ
うとする部分は,裏側から2段に切込んで形成し,中心
部の比較的に薄い円形状の第1の薄板部60aと,その
回りのそれよりも幾分厚い円形状の第2の薄板部60b
とで形成した。
【0058】金型37の2段に切込んだ部分,あるい
は,ブロック61取付けのことも考慮して3段に切込ん
だ部分には,振動板部60押え用のブロック61をボル
ト62によって金型37に取付けた。ブロック61の振
動板部60側の面には,第2の薄板部60bの内径より
も大きくて外径よりも小さい径を有する円形状の薄い切
欠部63を形成し,切欠部63の外周のリング状の部分
64の先端面のみを第2の薄板部60bの裏面に押付け
ておくような構造にした。
【0059】本実施例において,鋳込動作を行い,続い
て,油圧シリンダ43や加圧ブロック42の作動によ
り,キャビティ40内の溶湯13に,所定の高圧力と低
圧力を交互にパルス的に作用させる。このような作用が
行われる時,本実施例では,金型37の一部に組込んだ
振動板部60が,次に示すように作用し,例えば,数μ
m〜数100μm振動する。
【0060】すなわち,高圧力レベルで圧力変動が振動
板部60に作用した時,振動板部60は撓んで,第2の
薄板部60bの内周部がブロック61の部に接するの
で,第1の薄板部60aは,この部を支点として振動
する。このとき,振動する薄板部60aは,板厚は薄い
が,径が小さいため,リング状の部分64の内周部分で
ある部を支点として振動する時よりも大きい剛性とな
り,破壊することはない。
【0061】凝固が進行して低圧力レベルになった時に
は,振動板部60の撓み量が減少し,部を支点として
振動し始める。このときは,振動板部60の剛性が減少
するため,小さい圧力変動でも,充分な振動振幅を確保
できる。
【0062】このように,溶湯が充填した直後は充分に
圧力変動が伝播されているにもかかわらず,凝固が進行
するに従って,圧力変動の減衰率が大きくなり,充分な
圧力変動が伝播しなくなるような場合,高圧力でも,破
壊しない程度の強度を持ち,圧力が減衰した時でも,充
分にパルス加圧効果が増幅できる程度に振動するよう,
撓み量で剛性が非線形に変化する振動板部60を金型3
7に組込んだので,凝固が進行した時でも,充分にパル
ス加圧の効果が発現する。
【0063】パルス加圧の効果は,圧力変動に伴う金型
表面の熱抵抗の急変に起因する現象と,溶湯中を伝播し
てきた縦波による溶湯の流動,すなわち,溶湯自身の微
小振動に起因する現象により発現する。ごく僅かな圧力
変動しか伝播しない部分では,圧力変動に伴う金型表面
の熱抵抗の急変に起因する現象は,あまり期待できな
い。そこで,溶湯中を伝播してきた縦波による溶湯自身
の微小振動を,増幅する必要がある。金型の表面が全く
振動しない場合は,金型表面が固定端となる。このた
め,溶湯中を伝播してくる縦波と金型表面から反射した
反射波の重ね合わせにより,金型表面では,溶湯自身の
微小振動は発生しない。
【0064】しかし,本実施例のように,金型の一部を
振動させると,入射波と反射波の位相がずれ,微小振動
が発生し始める。特に位相が180゜〜360゜ずれた
場合,入射波と反射波の重ね合わせで,微小振動は増幅
される。その結果,前記したように,溶湯の凝固形態は
金型のキャビティ表面に面した溶湯表面だけでなく,溶
湯内でも核が発生し,凝固が進行する。すなわち,微細
等軸晶組織を生成するマッシー型の凝固形態になる。そ
して,熱間割れも偏析もほとんど発生せず,高強度で靭
性を有する高品質の鋳込製品が得られる。なお,このパ
ルス加圧による鋳造は,特に,比較的に厚物や大物の鋳
込製品の鋳造時に有用である。
【0065】図21に,図12,図13に示した圧力検
出装置45の1実施例を詳細に示す。なお,図21にお
いては,図20に示した振動板部60と同様な撓み板部
74に圧力検出装置45を組込んだ例を示したが,これ
は,振動板部60と違う金型部分に取付けることもでき
る。36は金型の一部,40はキャビティ,74は金型
36のキャビティ40側の表面の一部に設けた比較的に
薄い円形状の撓み板部であり,撓み板部74の後方に
は,少し深い穴65が後側から設けられている。
【0066】撓み板部74の中央部の裏側には,丸棒状
の撓み量伝達棒66の先端を接しさせて配し,撓み量伝
達棒66の後端面に薄い円形状の撓み量計測板67を押
付けた状態で配した。撓み板部74の中央部裏面に接し
ている撓み量伝達棒66の先端中央部66aは,球面状
や断面円錐台状や尖った形状等のように中央部が先細形
状になるようにした。
【0067】先端中央部66aを先細形状にしておけ
ば,撓み板部74に偏荷重が作用した場合でも,撓み量
伝達棒66の先端中央部が常に撓み板部74の中央部裏
面に接していることになり,荷重が撓み量伝達棒66に
常に正しく伝わり,その結果,常に正しい圧力値を求め
ることができる。穴65の中には,中央に撓み量伝達棒
66をブッシュ68を介して摺動自在に貫通したブロッ
ク61を装入し,ブロック61は,その外周に近い先端
面を撓み板部74の第2の薄板部74bの裏面に接触さ
せた状態で,ねじ69によって,金型36の後側に取付
けた。
【0068】ブロック61の中央部後端側には円形穴7
0を設け,円形穴70の中には,撓み量計測板67の外
周部を押えておくための円筒状の押え部材71を,ねじ
72によって取付け,押え部材71の作用で,撓み量計
測板67の中央部を撓み量伝達棒66の後端面に所定の
力で押付けておくようにした。ここで,ブロック61や
押え部材71は,撓み量計測板67の外周部を支持して
おくための金型36に取付けた保持具を構成している。
撓み量計測板67の裏面には市販の歪ゲージ73がはり
付けられており,歪ゲージ73は,図示していない歪量
計測器本体に連結されている。
【0069】金型キャビティ40内の溶湯13の圧力の
作用により,撓み板部74が撓み,それに応じて,撓み
量伝達棒66を介して後方の撓み量計測板67が撓み,
その撓み量を歪ゲージ73で計測する。勿論,溶湯の圧
力が変動した場合は,その変動状態を逐次検知する。こ
の装置においては,撓み板部74が撓み量伝達棒66を
介して撓み量計測板67に繋がっているので,撓み量計
測板67の歪量は,圧力の大きさに比例して撓む撓み板
部74の歪量と対応している。そして,撓み板部74の
厚みやブロック61と押え部材71の内径の大きさ等を
考慮して,撓み量計測板67の歪量から撓み板部74に
作用した圧力を換算して常にすぐに正確に求めることが
できる。換算して得た圧力は,フィードバック制御信号
として出力することができる。また,数値として表示し
たり,グラフに表示したりして,その圧力変動状態を知
ることができる。そして,例え小さな圧力変動しか加わ
らなくても圧力を計測できる。
【0070】図22は,本発明の他の実施例を示すもの
で,本発明によるメタル加圧力をキャビティ40内の溶
湯13に作用させる部分加圧ピン75の中に軸心に沿っ
てヒートパイプ76を植込んだ例を示す。77は部分加
圧ピン75内の冷却水用通路であり,鋳込製品の厚肉部
を効率良く冷却するために用いる。
【0071】なお,前記した実施例においては,キャビ
ティ内の溶湯に加圧力を加えるために,キャビティ内の
溶湯に直接接触している金型の一部またはその金型の一
部に突出可能に設けた可動部材を,油圧シリンダの油圧
力を制御することによって前進させる場合に,金型の一
部またはその金型の一部に突出可能に設けた可動部材を
1個だけ用いた例を示したが,これは複数個用いること
もできる。その場合は,複数個用いた可動部材に,それ
ぞれ同じ圧力変動幅と圧力変動周波数からなるメタル加
圧力を溶湯に作用させるようにしても良いし,互いに異
なる圧力変動幅ないしは圧力変動周波数からなるメタル
加圧力を溶湯に作用させるようにしても良い。
【0072】本発明を実施する場合,鋳込む合金の種類
や鋳込製品の形状,寸法,鋳込条件の違いにより,メタ
ル加圧力の最良の高圧力,低圧力,圧力変動振幅,圧力
変動周波数等は幾分異なる。ただ,波状的に加えるメタ
ル加圧力の圧力変動振幅幅等,一定値を越えるものでな
ければならないことが,今までの実験結果でわかってい
る。
【0073】例えば,7×××系合金のように,溶質元
素が少なく,柱状晶が成長しやすい合金では,プラスマ
イナス100kg/cm2 以上の圧力変動幅が必要であ
り,AC7A,AZ91等のように,もともと等軸晶が
生成しやすい合金に関しては,例えば,AZ91では,
プラスマイナス40kg/cm2 程度,AC7Aでは,
プラスマイナス20kg/cm2 程度の圧力変動幅で効
果がある。しかし,AZ91等のように固相の高温強度
が極めて低い合金に関しては,大き過ぎる圧力変動,例
えば,AZ91の場合,プラスマイナス100kg/c
2 以上の圧力変動を加えると,逆に,熱間割れを発生
させる原因となりやすい。このように,溶湯に圧力を波
状的に加えるときは,その圧力の変動幅等を,経験や実
験結果に基づいて,適宜な値になるように制御する必要
がある。
【0074】我々の実験結果によれば,メタル加圧力の
変動幅は,プラスマイナス10kg/cm2 以上なけれ
ば,AC7A,AZ91等のように,もともと等軸晶が
生成しやすい合金でも,全く効果は認められない。確実
に効果を得るためには,AC7Aのように,非常に等軸
晶になり易い合金でも,20kg/cm2 以上が必要で
ある。勿論,メタル加圧力の変動幅の上限は,それぞれ
の合金の高温強度に応じて熱間割れが発生しない程度,
例えば,AZ91では,プラスマイナス100kg/c
2 以下というように,それぞれの合金で決めなければ
ならない。平均加圧力については,200kg/cm2
以上必要だが,引け巣が発生し易い鋳造品では,400
kg/cm2 以上が好ましい。
【0075】圧力変動周波数については,0.5Hz以
下では全く効果は認められない。もともと等軸晶が生成
し易い合金では,2Hz以上でも効果は認められるが,
確実に効果を得るためには,5Hz以上が好ましい。ま
た1000Hz以上の周波数は必要なく,500Hzま
での周波数であれば,今まで実験した全ての合金で,何
らかの効果が認められた。しかし,500Hzの周波数
を実現するには,加圧装置が大容量となり,コスト面で
も問題があり,一般には,200Hz以下の周波数で良
い。このような好ましい条件にすれば,偏析が発生せ
ず,結晶遊離,樹枝状晶の溶断遊離が促進され,鋳造品
の全面に微細な等軸晶が生じ,品質改善が行われ,ま
た,熱間割れや引け巣も生じない。
【0076】
【発明の効果】このように,本発明においては,特許請
求の範囲に記載したように,鋳造用の溶湯を金型のキャ
ビティ内に充填し,キャビティ内の溶湯に加圧力を加え
る油圧シリンダに油圧力を所定の高圧力とこの高圧力に
比べて比較的に小さな所定の低圧力とを短時間の間隔で
交互に周期的に作用させるよう制御して加えることによ
り,キャビティ内の凝固する溶湯に対して所定の高圧力
とこの高圧力に比べて比較的に小さな所定の低圧力とか
らなるメタル加圧力を短時間の間隔で交互に周期的に加
えるように制御し,例えば,フィードバック制御によ
り,メタル加圧力の変動幅や変動周波数が意図した値に
なるように制御したので,高圧力を作用させた直後の比
較的に低圧力を作用させた時には,一時的に金型表面の
熱伝達係数が小さくなり,凝固時に発生した潛熱が金型
表面から充分抜熱されず,溶湯温度が部分的に上昇し,
結晶遊離および樹枝状晶の枝の溶断遊離が起こる。ま
た,波状的に加えられた必要充分な値の圧力のため,溶
湯が流動し,そのことも合いまって,結晶遊離,樹枝状
晶の枝の溶断遊離が促進される。
【0077】その結果,柱状晶ができず,鋳込製品の内
面全体に等軸晶帯のみが形成され,また,等軸晶帯に溶
質元素の偏析ができることもない。したがって,熱間割
れも発生しないし,引け巣もほとんど発生しないし,高
強度で靭性を有する高品質の鋳込製品を確実容易に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の1実施例を
示す縦断面図であり,注湯状態時を示す。
【図2】図1に示す装置の注湯後で加圧前の状態を示す
縦断面図である。
【図3】図1に示す装置の加圧時の状態と加圧力供給装
置部の1実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明において,メタル加圧力を周期的に作用
させる場合の1実施例を示す時間−メタル加圧力および
ストローク線図である。
【図5】従来のメタル加圧力を一定にした場合の1例を
示す時間−メタル加圧力およびストローク線図である。
【図6】図4に示した条件の下で実施して得た鋳造製品
の1部断面の凝固形態状態を示す金属組織図である。
【図7】図5に示した条件の従来方法で得た鋳造製品の
1部断面の凝固形態を示す金属組織図である。
【図8】本発明方法による結晶の成長状態を示す説明図
である。
【図9】従来方法による結晶の成長状態を示す説明図で
ある。
【図10】従来の方法における時間−メタル加圧力およ
びストローク線図の1例を示す線図である。
【図11】本発明方法を実施するための装置の第2実施
例を示す縦断面図および制御回路図である。
【図12】本発明方法を実施するための装置の第3実施
例を示す縦断面図および制御回路図である。
【図13】本発明の第4実施例を示す制御回路図であ
る。
【図14】加圧ブロックのストローク軌跡を示す線図で
ある。
【図15】加圧ブロックの設定ストローク軌跡の1例を
示す線図である。
【図16】設定圧力振幅の1例を示す時間−メタル加圧
力線図である。
【図17】一定信号による制御とフィードバック制御時
の時間−加圧ブロックのストローク線図である。
【図18】一定信号による制御とフィードバック制御時
の時間−検出メタル加圧力線図である。
【図19】本発明を実施するための装置の第5実施例を
示す縦断面図である。
【図20】図19に示した振動板部の拡大図である。
【図21】本発明を実施するための装置の第6実施例を
示すもので,圧力検出装置を示す縦断面図である。
【図22】本発明を実施するための装置の第7実施例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 雌金型 2,6,40 キャビティ 3 雄金型 10 注湯装置 12 アクチュエータ 12a,43 油圧シリンダ 13 溶湯 14 加圧力供給装置 15 供給圧力設定変動装置(サーボバルブ) 16 加圧力変動指示装置 18 押出ピン 22 等軸晶 23 柱状晶 24 結晶 25 ロードセル 26 フィードバック制御器 27 圧力モデル部 28 圧力偏差検出器 30 ゲイン設定部 36,37 金型 42 加圧ブロック 45 圧力検出装置 46 加圧力制御コントローラ 47 加圧力変動幅演算器 48 平均移動ストローク演算器 49 圧力信号発生器 50 ストローク信号発生器 51 ストローク偏差検出器 59 ストローク検出器 60 振動板部 61 ブロック 63 薄い切欠部 66 撓み量伝達棒 67 撓み量計測板 73 歪ゲージ 74 撓み板部 75 部分加圧ピン 76 ヒートパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都野 徹 山口県宇部市大字小串字沖の山1980番地 宇部興産株式会社宇部機械製作所内 (72)発明者 安達 充 山口県宇部市大字小串字沖の山1980番地 宇部興産株式会社宇部機械製作所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造用の溶湯を金型のキャビティ内に充
    填し,キャビティ内の溶湯に加圧力を加える油圧シリン
    ダに油圧力を所定の高圧力とこの高圧力に比べて比較的
    に小さな所定の低圧力とを短時間の間隔で交互に周期的
    に作用させるように制御して加えることにより,キャビ
    ティ内の凝固する溶湯に対して所定の高圧力とこの高圧
    力に比べて比較的に小さな所定の低圧力とからなるメタ
    ル加圧力を短時間の間隔で交互に周期的に加えるように
    した加圧鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加圧鋳造方法において,
    キャビティ内の凝固する溶湯に対して短時間の間隔で交
    互に周期的に加わる所定の高圧力とこの高圧力に比べて
    比較的に小さな所定の低圧力との間の圧力変動幅を意図
    した値に制御するようにした加圧鋳造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の加圧鋳造方法において,
    圧力変動幅とともに圧力変動周波数も意図した値に制御
    するようにした加圧鋳造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載および請求項2記載の加圧
    鋳造方法において,油圧シリンダに油圧力を所定の高圧
    力とこの高圧力に比べて比較的に小さな所定の低圧力と
    を短時間の間隔で交互に周期的に作用させるように制御
    する場合に,設定圧力と測定圧力に基づくフィードバッ
    ク制御によって制御するようにした加圧鋳造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の加圧鋳造方法において,
    所定の圧力変動幅と圧力変動周波数で予め設定しておい
    たメタル加圧力の軌跡と,油圧シリンダのロッド側とヘ
    ッド側の油圧力を圧力センサで計測し,その値を基に演
    算して求めたメタル加圧力との偏差量に応じて,油圧シ
    リンダに作用させる油圧力を適正に制御し,メタル加圧
    力が予め設定しておいた圧力軌跡を追従するように制御
    するようにした加圧鋳造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の加圧鋳造方法において,
    所定の圧力変動幅と圧力変動周波数で予め設定しておい
    たメタル加圧力の軌跡と,金型に設置した圧力センサで
    計測したメタル加圧力との偏差量に応じて,油圧シリン
    ダに作用させる油圧力を適正に制御し,メタル加圧力が
    予め設定しておいた圧力軌跡を追従するように制御する
    ようにした加圧鋳造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の加圧鋳造方法において,
    溶湯の凝固収縮を適正に補うように予め定めた油圧シリ
    ンダのピストンロッドの移動ストロークと,現時点から
    一定時間前までの平均実移動ストロークとの偏差量に,
    適正なゲインを付与した制御信号に,予め0を中心に意
    図した所定の圧力変動周波数と圧力変動幅をもたせて設
    定した圧力軌跡と,現時点のメタル圧力から,一定時間
    前から現時点までのメタル圧力の平均値を引いた値との
    偏差量に,適正なゲインを付与した制御信号を重ね合わ
    せて,油圧シリンダ内圧力を適正に制御し,メタル圧力
    が予め設定した圧力変動幅で変動しながら,予め設定し
    た移動ストロークの軌跡を追従するように制御するよう
    にした圧力鋳造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の加圧鋳造方法において,
    溶湯の凝固収縮を適正に補うように予め定めた油圧シリ
    ンダのピストンロッドの移動ストロークと,現時点から
    一定時間前までの平均実移動ストロークに現時点と一定
    時間前のストロークの差の半分を加算した値との偏差量
    に,適正なゲインを付与した制御信号を重ね合わせて,
    油圧シリンダ内圧力を適正に制御し,メタル圧力が予め
    設定した圧力変動幅で変動しながら,予め設定した移動
    ストロークの軌跡を追従するように制御するようにした
    圧力鋳造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の加圧鋳造方法において,
    キャビティ内の溶湯に加圧力を加える場合に,キャビテ
    ィ内の溶湯に直接接触している金型の一部またはその金
    型の一部に突出可能に設けた可動部材を,油圧シリンダ
    の油圧力を制御することによって前進させるようにした
    加圧鋳造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の加圧鋳造方法におい
    て,プラスマイナス10kg/cm2 以上の圧力変動幅
    を有するメタル加圧力を溶湯に作用させるようにした加
    圧鋳造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の加圧鋳造方法におい
    て,200kg/cm 2 以上の平均圧力とプラスマイナ
    ス10kg/cm2 以上の圧力変動幅と2〜500Hz
    の圧力変動周波数を有するメタル加圧力を溶湯に作用さ
    せるようにした加圧鋳造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の加圧鋳造方法におい
    て,400kg/cm 2 以上の平均圧力とプラスマイナ
    ス20kg/cm2 以上の圧力変動幅と5〜200Hz
    の圧力変動周波数を有するメタル加圧力を溶湯に作用さ
    せるようにした加圧鋳造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の加圧鋳造方法におい
    て,少なくとも成形品を抜出す開口と,成形品をこの開
    口から軸線方向に抜出し得るキャビティを有する金型を
    用い,注湯されたキャビティ内の溶湯に対し,前記開口
    に露呈した溶湯前面において,所定のメタル加圧力を軸
    線方向に付加するようにした加圧鋳造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の加圧鋳造方法におい
    て,金型のキャビティ側の表面に溶湯の圧力変動で振動
    する薄板状の振動板部を設けた金型を用いて鋳造するよ
    うにした加圧鋳造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載および請求項6記載の加
    圧鋳造方法において,金型のキャビティ側の表面の一部
    に撓み部材を設け,撓み部材の中央部裏側に先端が接し
    ている撓み量伝達棒を配し,撓み量伝達棒の後端面に撓
    み量計測板を押付けた状態で配し,金型に取付けた保持
    具で撓み量計測板の外周部を支持し,撓み量計測板の裏
    面に歪みゲージを取付けた金型内圧力変動計測装置を,
    金型内に設置した圧力センサとして用い,メタル加圧力
    を計測するようにした加圧鋳造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の加圧鋳造方法におい
    て,撓み部材の中央部裏側に先端が接している撓み量伝
    達棒の先端中央部を先細形状にした金型内圧力変動計測
    装置を用いるようにした加圧鋳造方法。
  17. 【請求項17】 キャビティを形成する金型とキャビテ
    ィ内に溶湯を供給する溶湯供給部分を有する加圧鋳造装
    置において,キャビティ内の溶湯に加圧力を加える油圧
    シリンダに油圧力を所定の高圧力とこの高圧力に比べて
    比較的に小さな所定の低圧力とを短時間の間隔で交互に
    周期的に作用させるように制御して加える油圧力制御装
    置を設け,この油圧力制御装置によって制御される油圧
    シリンダの作用により,キャビティ内の凝固する溶湯に
    対して所定の高圧力とこの高圧力に比べて比較的に小さ
    な所定の低圧力とからなるメタル加圧力を短時間の間隔
    で交互に周期的に加えるようにしたメタル加圧力供給装
    置を連結した加圧鋳造装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の加圧鋳造装置におい
    て,キャビティ内の凝固する溶湯に対して短時間の間隔
    で交互に周期的に加える所定の高圧力とこの高圧力に比
    べて比較的に小さな所定の低圧力との間の圧力変動幅を
    一定値に制御するようにした圧力変動幅制御装置を,油
    圧力制御装置に連結ないしは組込んだ加圧鋳造装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の加圧鋳造装置におい
    て,設定圧力と測定圧力に基づくフィードバック制御装
    置を,油圧力制御装置に組込んだ加圧鋳造装置。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の加圧鋳造装置におい
    て,キャビティ内の溶湯に加圧力を加える部材として,
    キャビティ内の溶湯に直接接触している金型の一部また
    はその金型の一部に突出可能に設けた可動部材を用い,
    この可動部材に,油圧力を制御可能な油圧シリンダを連
    結した加圧鋳造装置。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の加圧鋳造装置におい
    て,金型のキャビティ側の表面に,溶湯の圧力変動で振
    動する薄板状の振動板部を設けた加圧鋳造装置。
  22. 【請求項22】 請求項17記載および請求項18記載
    の加圧鋳造装置において,金型のキャビティ側の表面の
    一部に撓み部材を設け,撓み部材の中央部裏側に先端が
    接している撓み量伝達棒を配し,撓み量伝達棒の後端面
    に撓み量計測板を押付けた状態で配し,金型に取付けた
    保持具で撓み量計測板の外周部を支持し,撓み量計測板
    の裏面に歪みゲージを取付けた金型内圧力変動計測装置
    を,金型内に設置した加圧鋳造装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の加圧鋳造装置におい
    て,撓み部材の中央部裏側に先端が接している撓み量伝
    達棒の先端中央部を先細形状にした金型内圧力変動計測
    装置を用いた加圧鋳造装置。
  24. 【請求項24】 請求項20記載の加圧鋳造装置におい
    て,金型の一部に突出可能に設けた可動部材内に,軸心
    に沿って,ヒートパイプを内蔵した加圧鋳造装置。
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