JPH071409Y2 - 柱部立設体 - Google Patents

柱部立設体

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JPH071409Y2
JPH071409Y2 JP1989118356U JP11835689U JPH071409Y2 JP H071409 Y2 JPH071409 Y2 JP H071409Y2 JP 1989118356 U JP1989118356 U JP 1989118356U JP 11835689 U JP11835689 U JP 11835689U JP H071409 Y2 JPH071409 Y2 JP H071409Y2
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修一 日高
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株式会社サンリット技術研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は集合住宅等のバルコニー又は廊下の端部等に形
成されて支柱や手摺間柱等を固定する柱部立設体に関
し、特に住宅都市整備公団が設定する公共集合住宅のバ
ルコニー又は廊下に係る標準仕様に適用して好適な柱部
立設体に関する。
〔従来の技術〕
近時、アンカーボルトを埋設して形成される柱部立設体
が公共・集合住宅等のバルコニー、廊下等に施工されて
その有用性が高く評価されている。
しかしながら、従来の技術では、柱部立設体の強度につ
いて信頼できるものが少なく、特に安全性の確保のため
に必要な「水平加力による偶力値330kg・m」の強度に
達しないものが数多く見受けられた。所望の強度を有し
ない場合には、寄り掛りや揺さ振り等によっても立設体
を取り付けているコンクリート駆体が破壊し、又はアン
カーボルトが破断或いはねじ山が損壊して遂には立設柱
部が倒壊折損する等の事故が発生し、人身や他の物品に
損害を与えるおそれすらあった。
〔本考案が解決しようする問題点〕
本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、柱部立設
体の水平加力による偶力値を格段に高め、従来技術にお
けるコンクリート駆体の破壊、アンカーボルトやナット
の破損等を招来しない安全かつ堅固な柱部立設体で、特
に、水平加力による偶力値が少なくとも660kg・m以上
を確保できる柱部立設体提供することをその目的とする
ものである。
〔作用〕
本柱部立設体は、特定されたコンクリート駆体に対し、
最も効果的な穿孔の穿設位置と深さを決定し、また、柱
部を確立する支持台の大きさを規定しまた、アンカーボ
ルトを特定しさらに、アンカーボルトと穿孔内壁との間
に樹脂系接着剤等を注入固化せしめて結果的に偶力値を
660kg・m以上に高め得たものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、 a.鉄筋コンクリート床部に連接してその先端に突出する
鉄筋コンクリートからなり縦長方向に延設するコンクリ
ート駆体に施して、該駆体の上端面部から下方に向って
穿たれる一群の穿孔にアンカーボルトを埋設し、各穿孔
に連通するアンカーボルト挿入口の上部で各アンカーボ
ルトをナット結合する支持台に立設すべき柱部の端部を
連接してなる柱部立設体において、 b.上記コンクリート駆体の横幅が120〜180mm、厚さがコ
ンクリート床部の厚さより65mm以上大で、 c.上記コンクリート床部及びコンクリート駆体の鉄筋と
して約直径13mmのものが使用され、 d.上記各穿孔が孔径16〜22mm、孔間隔40〜90mmに、上記
上端面部の側縁部から40〜70mm離隔して形成され、 e.穿孔の数が上記コンクリート床部側では2個、コンク
リート床部の反対側では1〜2個設けられ、 f.また、コンクリート床部側の穿孔の孔深がコンクリー
ト駆体の厚さの約60〜90%、コンクリート床部の反対側
の穿孔の孔深がコンクリート床部側の穿孔の孔深の約35
〜90%に形成され、 g.支持台がコンクリート駆体の横幅を超えない横幅と一
群の全穿孔を覆う縦長を有して形成され、上記各穿孔に
連通して、孔径14〜20mmのアンカーボルト挿入口が穿設
され、 h.さらに、アンカーボルト及びナットがSCM435からなる
全ねじ切りタイプのものであり、かつアンカーボルトの
直径が10〜13mmに形成されてなり, i.各アンカーボルトと穿孔内壁との間に樹脂系接着剤を
注入固化せしめ、 j.取付け完了後、上記支持台上面から1100mmの高さで柱
部横腹部に対する水平加力による偶力値が660kg・m以
上である k.柱部立設体 を要旨として成立するものである。
〔実施例〕
以下図面を参照し実施例に基づいて本考案を説明する。
第1図は本考案が適用される柱部立設体を示す斜視的説
明図である。鉄筋コンクリートからなる床部1に連接し
てその先端に該床部と同質の鉄筋コンクリートの駆体2
が突設される。鉄筋には直径約13mmのものが使用されて
いる。駆体2の上端面部3から下方にかけて、あとで詳
しく述べるアンカーボルト埋設用の穿孔が1群に3〜4
個設けられ、また該穿孔の全部を覆って板状の支持台4
が載置される。穿孔は、コン穿孔に連通してアンカーボ
ルト5の挿入孔が穿設されているので、アンカーボルト
5をアンカーボルト挿入孔を介して穿孔に挿入し、支持
台4の上面でナット6で固定する。アンカーボルトが挿
入される前又はあとに、後に説明するエポキシ樹脂系物
質等が穿孔に注入される。支持台4の上面には、柱部7
が通常その端部の熔接により立設される。柱部は、バル
コニー等では手摺り部材となり、また、廊下では衝立の
支柱となるものである。
本考案は以上の如く形成されてなる柱部立設体に関す
る。
次に第2図(i),(ii)に基づきコンクリート駆体及
び穿孔について説明する。
本考案における床部1の厚さAは、80〜135mmであるが
これに連接するコンクリート駆体2の厚さBは200〜250
mmを必須とし少なくとも65mm以上の差が確保される。即
ち床部1とこれに連続するコンクリート駆体2との間に
は、駆体に取付けられる手摺り部材や支柱等に係る取付
部材の使用上、安全上の要求水平加力による偶力値660k
g・m以上を得るために65mm以上必要であることが実験
上確かめられた。
本立設体では、コンクリート駆体2の上端面部から下方
に向い穿孔8a、8b、8c、8dが設けられる。各穿孔には、
位置上の規制がある。即ち、上端面部3を示す第2図
(ii)の左側縁部9a、右側縁部9bの夫々から穿孔の中心
部までの距離Cは40〜70mmであり、また、各穿孔相互の
間隔Dは40〜90mmにして設けられねばならない。右左側
縁部からの距離Cが40mm以下であると、柱部7にかかる
水平加力によりコンクリート駆体の左又は右側面等に大
きく亀裂を生じ所望の強度を保障し得ない。また、各穿
孔の間隔が40mm以下であっても各アンカーボルトに作用
する外力の干渉によりコンクリート駆体に早期の損傷を
もたらす危険性を有する。所望の強度を得るためには上
記の距離、間隔の保持が必要である。
次に、本考案にあっては、穿孔のコンクリート駆体の端
縁部に及ぼす影響とコンクリート床部による補強性を考
慮して穿孔の位置による深さを異にしている。第2図
(i)に示す如く、コンクリート床部1に近い穿孔8a,8
bは、コンクリート駆体2の端縁部の穿孔8c,8dより、深
く形成される。後述の実施例でも示す如く後者の深さ
は、前者の深さの約35〜90%程度である。床部側の穿孔
の深さは、コンクリート駆体の厚さの約60〜90%に形成
される。このような穿孔の異常により、柱部立設体の強
度を増すことができることが確められた。
本考案に係る立設体にあっては、穿孔に挿入されるアン
カーボルトと、該ボルトと穿孔壁面との間に樹脂系接着
剤等を充填するための余積を確保するためにアンカーボ
ルトの直径より大なる孔径を穿孔に付与しなければなら
ない。
本考案においては、アンカーボルトは直径10〜13mmのも
のが使用されるが、穿孔の孔径は16〜22mmが適当であ
る。これによりアンカーボルトと各穿孔との間には、最
小3mmの口径差が確保され、両者の間隙に注入されるエ
ポキシ樹脂等の効果を奏せしめうるものである。
また、支持台4の上面において、アンカーボルト5をナ
ット6で保持する構造であるから、支持台4にアンカー
ボルト挿入孔が穿設されるが、この孔径はアンカーボル
トよりやや大なる14〜20mmが適当である。本考案に係る
アンカーボルト及びナットは、共に高強力のものが要求
され、例えば、SCM435(クロム・モリブテン鋼)のM10
〜13のボルト及びナットが好適であり、アンカーボルト
は全ねじ切りタイプで表面防錆処理(例えば亜鉛メッキ
による表面処理)がなされているものが望ましい。
SCM435を使用すると、ボルトの引張強度がボルト・コン
クリート間付着力より大となり、また、コンクリートの
剪断強度より大なる必要要件が満足されて好都合であ
る。また、全ねじ切りとするとボルトとコンクリートを
摩擦抵抗が著しく増大し、さらに防錆処理によりコンク
リートの腐食、亀裂、劣化等を防止し得る。
穿孔に注入されるエポキシ樹脂系物質は、アンカーボル
トを穿孔内で駆体に固定する。エポキシ樹脂接着剤には
例えばコニシ株式会社製E206(商品名)等があり、この
接着剤を鋼製造過程に副生する球状又は細粒状のスラグ
からなる骨材に混在しても使用可能である。
而して、エポキシ樹脂接着剤の場合は、比較的低粘度
で、硬化後に高強度のものが選択される。
低粘度であると穿孔に続くコンクリート駆体に対する吸
い込みが多くなり、結果的にコンクリート強度を増すこ
ととなる。また、硬化時高強度のものは、コンクリート
とアンカーボルトとの固定強度を増加し、これによりコ
ンクリート強度を増加する。
実機における好ましい具体例が第3図(i),(ii)、
第4図(i),(ii)及び第5図(i),(ii)に示さ
れる。
まず、第3図(i),(ii)には、アンカーボルトが前
述のSCM435で、全体ねじ切りに形成され、さらに、焼入
れずみのものが使用された。
穿孔は厚さ120mmの鉄筋コンクリート床部に連接してそ
の先端部に突出してなる横幅150mm、厚さ250mmで縦長方
向に延設されるコンクリート駆体に対して、上端面部の
左側又は右側縁部から夫々45mm離隔して、床部側の2個
が間隔60mm、深さ170mmに形成され、また、床部の反対
側の2個が間隔80mm、深さ60mmに形成される各孔径16mm
の穿孔が設けられる。
夫々には直径12mmでその長さが夫々の穿孔の深さに見合
うアンカーボルトが穿孔底部近傍まで挿入されさらにエ
ポキシ樹脂接着剤が注入固化せしめられた。20mm角、厚
さ5mm及び高さ120mmの鉄製中空柱で支持台上面から直上
に熔接で立設され、支持台上面から1100mmの位置で水平
加力が作用するようになっている。
上記により、完成した柱部立設体に対する水平加力によ
る偶力値Xは、最大770kg・mであって、最大水平加力
時駆体の床部側の側面に僅かに亀裂が生じるのが見受け
られたが、全体的に良好な強度を有し、少なくとも770k
g・mの偶力値を長時間接続することが確認された。
次に、第4図(i),(ii)には、駆体が、厚さ120mm
の鉄筋コンクリート床部に連接してその先端部に突出し
てなる横幅120mm、厚さ220mmで縦長方向に延設されるコ
ンクリート駆体に対して、上端面部の左側又は右側縁部
から夫々40mm離隔してなり床部側の2個が間隔80mm、深
さ130mmに形成され、また、反対側の2個が同間隔の80m
m、深さ80mm形成され各孔径14mmの穿孔に対し、直径12m
mでその長さが夫々の穿孔の深さに見合うアンカーボル
トが穿孔底部近傍まで挿入打設され、エポキシ樹脂接着
剤を混在する副生スラグが注入固化せしめられた実例が
示される。
上記の仕様により、完成したコンクリート構造体に対す
る水平加力Yによる偶力値は最大680kg・mであって、
最大水平加力時駆体の床部の反対側の駆体側面に僅かに
亀裂を生じているのが見受けられた。しかし、670kg・
mの偶力値が長時間接続されることが確認された。
さらに、第5図(i),(ii)には、駆体が、厚さ120m
mの鉄筋コンクリート床部に厚さ100mmの凹部を介して連
接しその先端部に突出してある横幅170mm、厚さ240mmで
縦長方向に延設されるコンクリート駆体に対して、上端
面部の左側又は右側縁部から夫々50mm離隔してなり、床
部側には間隔100mm、深さ220mmでに形成され、また、反
対側には該2個と2等辺3角形をなす如く1個深さ200m
mに、夫々穿孔が設けられた実例が示されている。夫々
には、直径12mmでその長さが夫々の穿孔の深さに見合う
アンカーボルトが穿孔底部近傍まで挿入され、エポキシ
樹脂接着剤が注入固化せしめられた。
上記の仕様により、完成した柱部立設体に対する水平加
力による偶力値は、最大730kg・mであって、最大水平
加力時に床部側の側面に僅かに亀裂が生じるのが見受け
られたが、しかし、660kg・mの偶力値が長時間保有さ
れることが確認された。
〔考案の効果〕
本考案は以上の構成に基づくもので、鉄筋コンクリート
床部に連設してその先端に突出する同質のコンクリート
駆体に施される一群の穿孔に挿入されるアンカーボルト
により支持される支持台上に立設される柱部の横腹部に
対する水平加力による偶力値が少なくとも660kg・m以
上であるコンクリート構造体を提供するものであり、こ
の結果、公共集合住宅におけるバルコニー又は廊下等に
おける縁端部の強度の向上が大幅に保障されるものであ
って、この技術分野において極めて有用な考案であると
思料する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用される柱部立設体の斜視図、第2
図(i),(ii)は本考案に係る柱部立設体の断面的及
び平面的説明図、第3図(i),(ii)、第4図
(i),(ii)及び第5図(i),(ii)は本考案に係
る柱部立設体の具体例を示す説明図である。 1…コンクリート床部、2…コンクリート駆体、3…
(コンクリート駆体の)上端面部、4…支持台、5…ア
ンカーボルト、6…ナット、7…柱部、8a、8b、8c、8d
…穿孔、9a、9b…(上端面部の)左側、右側縁部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート床部に連接してその先端
    に突出する鉄筋コンクリートからなり縦長方向に延設す
    るコンクリート駆体に施して、該駆体の上端面部から下
    方に向って穿たれる一群の穿孔にアンカーボルトを埋設
    し各穿孔に連通するアンカーボルト挿入口の上部で各ア
    ンカーボルトをナット結合する支持台に立設すべき柱部
    の端部を連接してなる柱部立設体において、上記コンク
    リート駆体の横幅が120〜180mm、厚さがコンクリート床
    部の厚さより65mm以上大で、上記コンクリート床部及び
    コンクリート駆体の鉄筋として直径約13mmのものが使用
    され、上記各穿孔が孔径16〜22mm、孔間隔40〜90mmに、
    上記端面部の側縁部から40〜70mm離隔して形成され、穿
    孔の数が上記コンクリート床部側では2個、コンクリー
    ト床部の反対側では1〜2個が設けられ、また、コンク
    リート床部側の穿孔の孔深がコンクリート駆体の厚さの
    約60〜90%、コンクリート床部の反対側の穿孔の孔深が
    コンクリート床部側の穿孔の孔深の約35〜90%に形成さ
    れ、支持台がコンクリート駆体の横幅を超えない横幅と
    一群の全穿孔を覆う縦長を有して形成され、上記各穿孔
    に連通して孔径14〜20mmのアンカーボルト挿入口が穿設
    され、さらに、アンカーボルト及びナットがSCM435から
    なる全ねじ切りタイプのものであり、かつ、アンカーボ
    ルトの直径が10〜13mmに形成されてなり各アンカーボル
    トと穿孔内壁との間に樹脂系接着剤等を注入固化せし
    め、取付け完成後上記支持台上面から1100mmの高さで柱
    部横腹部に対する水平加力による偶力値が660kg・m以
    上であることを特徴とする柱部立設体。
  2. 【請求項2】集合住宅のバルコニー又は廊下に形成され
    る請求項1に記載の柱部立設体。
JP1989118356U 1989-10-11 1989-10-11 柱部立設体 Expired - Lifetime JPH071409Y2 (ja)

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JPH0357204U JPH0357204U (ja) 1991-05-31
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JPH0689588B2 (ja) * 1987-07-03 1994-11-09 三郎 塚原 ベランダ、バルコニー等の付属建築物への手すりの取付け工法

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