JPH07146559A - 加熱装置及び熱重合性感光材料処理装置 - Google Patents

加熱装置及び熱重合性感光材料処理装置

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Publication number
JPH07146559A
JPH07146559A JP29646793A JP29646793A JPH07146559A JP H07146559 A JPH07146559 A JP H07146559A JP 29646793 A JP29646793 A JP 29646793A JP 29646793 A JP29646793 A JP 29646793A JP H07146559 A JPH07146559 A JP H07146559A
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JP
Japan
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heat
heating
treated
printing plate
heater
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Application number
JP29646793A
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English (en)
Inventor
Koji Furukawa
弘司 古川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体型のヒータであってもヒータ自身の温度
分布を高精度に制御して、感光材料等の被熱処理材を均
一に加熱する。 【構成】 搬送ローラ22、24間の搬送経路に沿った
位置に加熱プレート30が配置される。加熱プレート3
0内に自己温度制御型の発熱体により構成されたヒータ
32が設置される。印刷刷版14の処理温度に対応して
ヒータ32のキュリー温度は140°Cに設定される。
ヒータ32の印刷刷版14の搬送経路と対向する側にヒ
ータ32の表面側全面を覆う上部電極122が配置さ
れ、ヒータ32の下部側にヒータ32の裏面側全面を覆
う下部電極124が配置される。上部電極122及び下
部電極124への電源からの電力の供給により、常時一
定の温度となるように、ヒータ32の全面が発熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被熱処理材を加熱して
熱処理する加熱装置及び熱重合性感光材料処理装置に関
し、感光材料、熱重合性感光材料、印刷刷版などを熱現
像処理する加熱プレート及び製版装置等に適用可能なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハロゲン化銀、還元剤、重合
性化合物及び色画像形成物質を含む感光性硬化性層が支
持体上に設けられている感光材料が、特公平3−123
08号公報(米国特許4629676号明細書)に記載
され、知られている。
【0003】この公報に記載の画像形成方法によれば、
像様露光によりハロゲン化銀の潜像を形成した後、加熱
することにより潜像が形成された部分の重合性化合物を
硬化させ、これにより色画像形成物質を固定し、次い
で、未硬化部分を除去することにより、感光材料上に色
画像が形成されることになる。あるいは、色画像形成物
質を固定した後、感光材料を受像材料と共に加圧し、未
硬化部分の色画像形成物質を受像材料に転写して、受像
材料上に色画像を形成することになる。
【0004】上記のような感光材料を加熱する際には、
感光材料を搬送して加熱部材上を通過させるタイプの加
熱方式が一般に用いられている。そして、この加熱方式
において、感光材料を均一に加熱する為、加熱部材を構
成するヒータ自身の温度分布を高精度に制御をすること
が考えられている。
【0005】この一方、広幅のアルミニウム製の支持体
を基材としたものを感光材料として用いようとすると、
加熱するのに非常に大きな熱量が必要となるので、ヒー
タに感光材料を導入するヒータの導入側に、感光材料を
昇温するのに十分な電力を供給しなければならない。こ
れに対して、ヒータから感光材料を排出するヒータの排
出側では、単に感光材料を保温するだけなので大きな熱
量を必要とせず、僅かな電力の供給があれば良いことに
なる。
【0006】従って、例えば一体型のヒータを熱処理装
置に採用すると、一定の温度での加熱が必要な感光材料
を導入する側と排出する側とで温度差が生じて、感光材
料を均一に加熱することが困難となり、感光材料の非画
像部がかぶる等の欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、一体型のヒータであってもヒータ自身の温度分布
を高精度に制御して、感光材料等の被熱処理材を均一に
加熱することのできる加熱装置及び熱重合性感光材料処
理装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による加熱装置
は、自己温度制御型の発熱体で構成され且つ搬送されて
移動する被熱処理材を加熱して熱処理するのに十分な長
さを被熱処理材の搬送方向に沿って有した加熱部材と、
被熱処理材との対向する前記加熱部材の表面側全面を覆
うように配置された第1の電極と、前記加熱部材の裏面
側全面を覆うように配置され且つ前記第1の電極とで前
記加熱部材に通電する第2の電極と、前記加熱部材の表
面側に前記第1の電極を挟んで配置され且つ被熱処理材
に前記加熱部材からの熱を伝達する伝熱部材と、前記加
熱部材の側面側及び裏面側を覆って前記加熱部材から熱
の放出を防止する断熱部材と、を有することを特徴とす
る。
【0009】請求項2による加熱装置は、自己温度制御
型の発熱体で構成され且つ搬送されて移動する被熱処理
材を加熱して熱処理するのに十分な長さを被熱処理材の
搬送方向に沿って有した加熱部材と、被熱処理材との対
向する前記加熱部材の表面側全面を覆うように配置され
た第1の電極と、前記加熱部材の裏面側全面を覆うよう
に配置され且つ被熱処理材が排出される排出側に対して
被熱処理材が導入される導入側への電力供給量を大きく
するように前記第1の電極とで前記加熱部材に通電する
第2の電極と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項3による熱重合性感光材料処理装置
は、加熱部材により加熱される被熱処理材が熱重合性感
光材料とされた請求項1の加熱装置を有すると共に、前
記加熱装置により熱処理された熱重合性感光材料の後処
理をする後処理装置を有することを特徴とする。
【0011】請求項4による熱重合性感光材料処理装置
は、自己温度制御型の発熱体のキュリー温度を100°
C〜200°Cに設定した加熱部材を有することを特徴
とする。
【0012】
【作用】請求項1及び請求項2に係る加熱装置の作用を
以下に説明する。
【0013】被熱処理材を加熱して熱処理するのに十分
な長さを被熱処理材の搬送方向に沿って有した加熱部材
が、自己温度制御型の発熱体で構成される。そして、被
熱処理材との対向する加熱部材の表面側全面を覆うよう
に配置される第1の電極と、加熱部材の裏面全面を覆う
ように配置される第2の電極とで、この加熱部材に通電
されて加熱部材が発熱する。
【0014】ここで、自己温度制御型の発熱体とは、キ
ュリー温度以上では抵抗値が急激に上昇して無限大とな
り発熱しないが、キュリー温度以下では抵抗値が小さく
なって電流が流れ発熱する性質を有する発熱体をいい、
例えばチタン酸バリウム等の焼成成形体などが挙げられ
る。
【0015】そして、この発熱体の特性を利用するべ
く、被熱処理材の処理温度に対応してキュリー温度を設
定すれば、以下のように作用する。
【0016】例えば、加熱部材の導入側では、被熱処理
材を加熱して昇温するので、非常に大きな熱量が必要と
なり温度が低下する傾向となる。この為、この部分の抵
抗値が低いままとなって、必要な電力が十分に供給され
て、温度が維持される。
【0017】これに対して、加熱部材の排出側では、被
熱処理材を昇温する必要がないので、加熱部材から被熱
処理材への放熱量が少なくなりこの部分の温度が上昇し
ようとするが、これに伴ってこの部分の抵抗値が急激に
上昇することになる。この為、加熱部材の排出側の発熱
量が急激に下がり、この部分の昇温が押さえられること
になる。すなわち、被熱処理材が排出される排出側に対
して、被熱処理材が導入される導入側への電力供給量を
大きくするように、加熱部材に通電されることになる。
【0018】以上より、一体型の加熱部材を採用して
も、一対の電極が加熱部材の表面側全面及び裏面全面を
それぞれ覆うように配置されているので、加熱部材の被
熱処理材と対向する表面側全面が均一な温度となり、一
定の温度で加熱が必要な被熱処理材の導入側と排出側と
で大きく温度差が生じることがなくなる。この為、被熱
処理材の全面にわたって均一に加熱することができ、被
熱処理材の搬送方向と交差する方向だけでなく、被熱処
理材の搬送方向に沿った方向にも、均一に加熱される。
【0019】請求項1においては、さらに以下のように
作用する。つまり、第1の電極の被熱処理材に対向する
面に配置される伝熱部材が、被熱処理材に加熱部材から
の熱を確実に伝達する一方、加熱部材の側面側及び裏面
側を覆っている断熱部材が加熱部材からの熱の放出を防
止する。この為、無駄な熱量を消費することなく被熱処
理材を加熱する熱量だけ消費されるので、効率の良い加
熱を行うことができる。
【0020】請求項3に係る熱重合性感光材料処理装置
の作用を以下に説明する。加熱部材により加熱される被
熱処理材が熱重合性感光材料とされた請求項1の加熱装
置を有すると共に、加熱装置により熱処理された熱重合
性感光材料の後処理をする後処理装置を有しているの
で、単に被熱処理材が熱重合処理されるだけでなく、後
処理装置で例えば溶出処理等されて、処理が終了されて
完成品となった被熱処理材が熱重合性感光材料処理装置
より排出される。
【0021】請求項4に係る熱重合性感光材料処理装置
の作用を以下に説明する。請求項3記載の熱重合性感光
材料処理装置が、キュリー温度を100°C〜200°
Cに設定した自己温度制御型の発熱体で構成される加熱
部材を有することとしたことで、適用される被熱処理材
である熱重合性感光材料の処理温度に加熱部材の温度が
適合されることとなる。
【0022】
【実施例】本発明に係る加熱装置及び熱重合性感光材料
処理装置が適用された製版装置の一実施例を図1から図
4に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0023】先づ、本実施例の製版装置に用いられる感
光材料である印刷刷版について説明する。
【0024】図4に示すように、本実施例で用いられる
シート状に形成された熱重合性感光材料であって被熱処
理材となる印刷刷版14は、薄肉板状であって縦方向の
長さが寸法H、横方向の長さが寸法Bの長方形をした刷
版であり、また、アルミニウム材で形成された厚さが約
0.3mmの支持体である支持基板16の片面に、硬化性
層18A、感光性層18B及び画像形成促進層18Cが
順に積層されて構成される画像形成層18が設けられ
て、印刷刷版14を形成している。また、支持基板16
の硬化性層18Aとの間の境界面には、砂目立てをして
親水化処理がなされている。
【0025】以下、上記の各層を詳細に説明する。支持
基板16の表面に、先ず下記の硬化性層塗布液を塗布、
乾燥して膜厚1.3μmの硬化性層18Aを形成した。 〔硬化性層塗布液〕 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 2.5g アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(共重合比=83/17)の 20重量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液 37.5g 下記の化学式の還元剤 2.0g 下記の顔料分散液 13.0g メチルエチルケトン 74.0g 還元剤の化学式
【0026】
【化1】
【0027】 顔料分散液 顔料: クロモフタルレッドA2B 18g 分散ポリマー:アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=83/17) 12g 溶剤: シクロヘキサノン 30g プロピレングリコールモノメチルエーテル 40g 次に、その上に下記の感光性層塗布液を塗布、乾燥し
て、膜厚が約1.2μmの感光性層18Bを設けた。 〔感光性層塗布液〕 ケン化度79.5%のポリビニルアルコール(商品名:PVA−420、クラ レ(株)製)の10重量%水溶液 10.5g 下記の化学式の添加剤の0.11重量%メタノール溶液 0.83g 下記のハロゲン化銀乳剤 0.5g 下記の化学式の界面活性剤の5重量%水溶液 0.4g 水 7.8g 添加剤の化学式
【0028】
【化2】
【0029】ハロゲン化銀乳剤 ゼラチンと臭化カリウムと水を入れて55°Cに加温さ
れた反応容器に適当量のアンモニウムを入れた後、反応
容器中のpAg値を7.60に保ちつつ硝酸銀水溶液
と、銀に対するイリジウムのモル比で10-7モルとなる
ようにヘキサクロロイリジウム(III )酸塩を添加した
臭化カリウム水溶液とを、ダブルジェット法により添加
して、平均粒子サイズが0.3μmの単分散臭化銀乳剤
を調製した。次いで、この乳剤のpHを6.2、pAg
を8.7に調製してからチオ硫酸ナトリウムと塩化金酸
とにより金硫黄増感を行い、次いで分光増感色素(Dy
e−1)を添加して55°Cで20分間保ち、さらに平
均粒子サイズ0.08μmの未後熟沃化銀乳剤を加えて
15分間撹拌した後、脱塩、冷却した。沃化銀含有量は
2モル%であり、平均粒子サイズの±40%以内に全粒
子数の98%が存在し、かつ(100)面/(111)
面比は、約10であった。
【0030】界面活性剤の化学式
【0031】
【化3】
【0032】次に、その上に下記の画像形成促進層塗布
液を塗布、乾燥して、膜厚が約3.3μmの酸素遮断層
である画像形成促進層18Cを設けた。 〔画像形成促進層塗布液〕 ケン化度98.5%のポリビニルアルコール(商品名:PVA−205、クラ レ(株)製)の10重量%水溶液 200.0g 下記の塩基プレカーサー分散液 1.25g 下記の化学式の界面活性剤の5重量%水溶液 4.0g 塩基プレカーサー分散液 下記の化学式の塩基プレカーサーの粉末250gを、ダ
イノミル分散器を用いて、ポリビニルアルコール(クラ
レ(株)製のPVA−205)の3重量%水溶液750
g中に分散した。塩基プレカーサーの粒子サイズは約
0.5μm以下であった。
【0033】塩基プレカーサーの化学式
【0034】
【化4】
【0035】界面活性剤の化学式
【0036】
【化5】
【0037】次に、製版装置の構成及び、この製版装置
を用いた印刷刷版14の製版作業について説明する。
【0038】まず、図示しない露光装置内で、この印刷
刷版14の画像形成層18側に原稿フィルムを密着させ
ると共に500nmの光を通すバンドパスフィルタを介在
させ、500ワットのタングステンランプを用いて1.
5秒間露光し、露光済みの印刷刷版14とする。
【0039】一方、図1に示すように、本発明の熱重合
性感光材料処理装置となる製版装置10の左端側には、
熱処理装置である熱現像部20がケーシグ112に囲ま
れて配設されており、この熱現像部20を拡大して表す
図2に示すように、熱現像部20内の搬送方向(矢印A
方向)上流側には、上下一対の搬送ローラ22が配置さ
れ、図示しないモータ等の駆動手段により、これら搬送
ローラ22がそれぞれ駆動回転されるようになってい
る。
【0040】また、これら搬送ローラ22により形成さ
れる搬送経路に沿った位置には、図2に示すように円弧
状に形成されて中央部が図上、上方に突出した加熱装置
である加熱プレート30が配置されている。この加熱プ
レート30の上面に沿った長さであるプレート長は、搬
送方向(矢印A方向)に沿った長さとなる印刷刷版14
の縦方向の寸法Hより短くされ、また、図3に示す加熱
プレート30の幅方向(図2上、紙面に垂直な方向)の
寸法は、搬送方向と直交する方向である印刷刷版14の
横方向の寸法Bより大きくされている。
【0041】さらに、この加熱プレート30の内部に
は、自己温度制御型の発熱体であるチタン酸バリウムの
焼成成形体により薄く構成され且つ、印刷刷版14を加
熱及び保温して熱現像処理するのに十分な長さを印刷刷
版14の搬送方向に沿って有した加熱部材であるヒータ
32が設置されている。そして、この発熱体により構成
されたヒータ32の特性を利用するべく、印刷刷版14
の処理温度に対応してヒータ32のキュリー温度は14
0°Cに設定されている。
【0042】このキュリー温度は、対象とされる感光材
料の特性、ヒータの構成、感光材料搬送手段の構成等に
より、最適の温度に設定されるものであり、本発明の対
象とする熱重合性感光材料の場合は、キュリー温度が好
ましくは100°C〜200°Cに設定できるようにし
ておくことが必要である。
【0043】また、このヒータ32の印刷刷版14の搬
送経路と対向する上部側には、ヒータ32の表面側全面
を覆うように第1の電極である上部電極122が配置さ
れていて、ヒータ32の下部側には、ヒータ32の裏面
側全面を覆うように第2の電極である下部電極124が
配置されている。
【0044】この上部電極122の上側には、薄板状に
形成された絶縁材126を介して、板状に形成された伝
熱板130が固定されており、この伝熱板130が加熱
プレート30の上面を構成している。また、下部電極1
24の下側を、薄板状に形成された絶縁材132を介し
て、箱状に形成されて加熱プレート30の外枠となる断
熱材134の底壁134Aが覆っており、この断熱材1
34の底壁134Aから上方に延びる側壁134Bがヒ
ータ32の周囲4辺をすべて覆っている。
【0045】これら上部電極122及び下部電極124
には電源(図示せず)から延びた配線が接続されてい
る。従って、これら上部電極122及び下部電極124
が電源からの電力の供給により、常時一定の温度(14
0°C)となるように、ヒータ32を発熱することにな
る。そして、この熱が伝熱板130に伝えられて伝熱板
130が加熱される。
【0046】さらに、加熱プレート30の上部には、モ
ータ(図示せず)により周速度が搬送ローラ22の周速
度とほぼ一致する速さでそれぞれ回転されると共に搬送
ローラ22の軸方向と軸方向が平行となるように延びる
回転軸34、36が、加熱プレート30の中心部を挟ん
だ左右の対称の位置に2本づつ配置されている。
【0047】そして、幅方向(図3上、左右方向)の寸
法が印刷刷版14の横方向の寸法Bより大きく形成され
た無端ベルト38が、これら4本の回転軸34、36に
掛け渡されると共に、加熱プレート30の円弧状に突出
した上面に沿って掛け渡されて、図2上、矢印D方向に
回転するようになっている。尚、これら回転軸34と回
転軸36との中間であって摺動ベルト38の外周側に接
する位置には、回転軸37が配置されていて、摺動ベル
ト38の回転を補助している。また、この無端ベルト3
8は、例えば、ゴム材等の弾力性を有すると共に通気性
を有しない材料により形成されている。
【0048】一方、図2に示すように、回転軸34、3
6の下部の加熱プレート30の中心部を挟んだ左右の対
称の位置にも、モータ(図示せず)により周速度が搬送
ローラ22の周速度とほぼ一致する速さでそれぞれ回転
されると共に搬送ローラ22の軸方向と軸方向が平行と
なるように延びる2本の回転軸152及び1本の回転軸
154が、配置されている。
【0049】そして、幅方向(図3上、左右方向)の寸
法が印刷刷版14の横方向の寸法Bより大きく形成され
た摺動ベルト158が、これら3本の回転軸152、1
54に掛け渡されると共に、加熱プレート30の円弧状
に突出した上面に沿って掛け渡されて、図2上、矢印E
方向に回転するようになっている。尚、これら回転軸1
52と回転軸154との中間であって摺動ベルト158
の外周側に接する位置には、回転軸155が配置されて
いて、摺動ベルト158の回転を補助している。回転軸
154の上部であって回転軸154と摺動ベルト158
を介して対向する位置には搬送ローラ24が配置され、
搬送ローラ22の周速度とほぼ一致する速さで回転され
る。また、この摺動ベルト158は、例えば、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)等の低摩擦係数を有す
る材料により形成されている。
【0050】つまり、無端ベルト38は、摺動ベルト1
58を介して加熱プレート30に接することになり、こ
れら無端ベルト38及び摺動ベルト158は、加熱プレ
ート30の上面を構成する伝熱板130上で接しつつ同
一方向に移動していくことになる。
【0051】従って、回転軸34、36、152、15
4が駆動回転されると、これに伴って無端ベルト38及
び摺動ベルト158が回転し、また、画像形成層18を
上向きにして前述の露光済の印刷刷版14が上流側の搬
送ローラ22から案内されてくると、この印刷刷版14
の先端側が摺動ベルト158と無端ベルト38との間に
導入されることになる。そして、印刷刷版14は、その
画像形成層18を無端ベルト38と接触させると共に支
持基板16側を摺動ベルト158に接触させつつ、無端
ベルト38により外気から遮断された状態で、搬送ロー
ラ22により加熱プレート30の上面上を摺動し、回転
軸154と搬送ローラ24とに挟まれつつ案内されて搬
送方向下流側に搬送されることとなる。
【0052】そして、加熱プレート30上を搬送されて
移動している間に、印刷刷版14は外気から遮断されつ
つ伝熱板130及び摺動ベルト158を介して、ヒータ
32より加熱されて、画像形成層18を構成する硬化性
層18Aの内のタングステンランプにより露光された露
光部分が硬化されることになる。この際、無端ベルト3
8が印刷刷版14の搬送速度と同一の速度で回転する
為、画像形成層18の表面に傷等が着くことはない。
【0053】一方、図1に示すように、熱現像部20に
対して印刷刷版14の搬送方向下流側には、上下一対の
冷却ローラ42が配置されており、冷却ローラ42が印
刷刷版14を挟持して冷却しつつ搬送方向下流側(矢印
A方向側)に位置する溶出部44に搬送するようになっ
ている。
【0054】冷却ローラ42に対して印刷刷版14の搬
送方向下流側(矢印A方向側)には、溶出部44が配置
されている。この溶出部44内の搬送方向上流側寄りの
位置には、上下一対の搬送ローラ56が配置されてお
り、搬送ローラ56により印刷刷版14が挟持されて搬
送される。
【0055】この搬送ローラ56に対して印刷刷版14
の搬送方向下流側(矢印A方向側)の画像形成層18に
対向した位置には、スプレーノズル48が配置されてお
り、また、溶出部44の下部には、循環ポンプ52が接
続された溶出槽50が備えられている。従って、溶出槽
50内の溶出液(例えば、富士写真フイルム(株)製P
S版用現像液DP−4)を循環ポンプ52が吸入してス
プレーノズル48から印刷刷版14の画像形成層18へ
噴き付けるようになっている。
【0056】また、スプレーノズル48に対して印刷刷
版14の搬送方向下流側(矢印A方向側)の画像形成層
18に対向した位置には、ローラ状のブラシロール54
が配置されている。ブラシロール54は図示しないモー
タ等の回転駆動手段に接続されており、この回転駆動手
段がブラシロール54を回転させる。
【0057】ブラシロール54に対して印刷刷版14の
搬送方向下流側(矢印A方向側)には、上下一対のスク
イズローラ58が配置されており、印刷刷版14がスク
イズローラ58によって挟持されて、表面に付着した溶
出液が除去される。さらに、スクイズローラ58によっ
て除去された溶出液が溶出部44内に設置された受け皿
60に落下して、溶出槽50内に回収される。
【0058】溶出部44に対して印刷刷版14の搬送方
向下流側(矢印A方向側)には、水洗部62が配置され
ている。この水洗部62内の印刷刷版14の搬送方向上
流側寄り及び下流側寄りの位置には、それぞれ上下一対
の搬送ローラ70、72が配置されており、搬送ローラ
70、72により印刷刷版14がそれぞれ挟持されて搬
送される。
【0059】これら搬送ローラ70、72の間には、印
刷刷版14の画像形成層18に対向した位置にスプレー
ノズル64が配置されており、また、水洗部62の下部
には、洗浄水(例えば、水道水)が溜められると共に循
環ポンプ68が接続された受水槽66が備えられてい
る。従って、受水槽66内の洗浄水を循環ポンプ68が
吸入して、スプレーノズル64から印刷刷版14へ噴き
付けられ、印刷刷版14の画像形成層18を洗浄でき
る。そして、印刷刷版14から落下した洗浄水が水洗部
62内に設置された受け皿74に落下して、受水槽66
内に回収される。
【0060】水洗部62に対して印刷刷版14の搬送方
向下流側(矢印A方向側)には、ガム液塗布部80が配
置されている。このガム液塗布部80内の印刷刷版14
の搬送方向上流側寄り及び下流側寄りの位置には、それ
ぞれ上下一対の搬送ローラ90、92が配置されてお
り、搬送ローラ90、92により印刷刷版14がそれぞ
れ挟持されて搬送される。
【0061】これら搬送ローラ90、92の間には、印
刷刷版14の画像形成層18に対向した位置にスプレー
ノズル82が配置されており、また、ガム液塗布部80
の下部には、ガム液(例えば、富士写真フイルム(株)
製PS版用ガム液GU−7)が溜められると共に循環ポ
ンプ86が接続されたガム液槽84が備えられている。
従って、ガム液槽84内のガム液を循環ポンプ86が吸
入して、スプレーノズル82から印刷刷版14へ噴き付
けられる。そして、印刷刷版14から落下したガム液が
ガム液塗布部80内に設置された受け皿94に落下し
て、ガム液槽84内に回収される。
【0062】ガム液塗布部80に対して印刷刷版14の
搬送方向下流側(矢印A方向側)には、乾燥部100が
配置されている。この乾燥部100内の印刷刷版14の
搬送方向上流側寄り及び下流側寄りの位置には、それぞ
れ上下一対の搬送ローラ104、106が配置されてお
り、搬送ローラ104、106により印刷刷版14がそ
れぞれ挟持されて搬送される。
【0063】これら搬送ローラ104、106の間に
は、温風を印刷刷版14に送風する4つのドライヤ10
2が備えられており、これらドライヤ102によって、
ガム処理後の印刷刷版14が乾燥される。
【0064】乾燥部100に対して印刷刷版14の搬送
方向下流側(矢印A方向側)である製版装置10の右端
側には、印刷刷版14を集積するトレイ110が配置さ
れており、乾燥後の印刷刷版14が搬送ローラ106に
よりトレイ110に送られるようになっている。
【0065】以上より、これら溶出部44、水洗部6
2、ガム液塗布部80及び乾燥部100等が加熱プレー
ト30により熱処理された印刷刷版14の後処理をする
後処理装置となる。
【0066】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない露光装置のタングステンランプより原稿フィルムの
画像に対応した光線が画像形成層18の表面へ照射され
る。これによって、画像情報に相当するハロゲン化銀の
潜像が印刷刷版14の画像形成層18に形成される。
【0067】潜像が形成された露光済の印刷刷版14
は、作業者によりあるいは図示しない搬送装置により、
図1に示す製版装置10の左端側から熱現像部20に投
入される。
【0068】また、無端ベルト38及び摺動ベルト15
8が駆動回転された状態で、印刷刷版14が投入される
と、搬送方向上流側から印刷刷版14が加熱プレート3
0上の摺動ベルト158と無端ベルト38との間に導入
されることとなる。この結果、無端ベルト38が摺動ベ
ルト158との間で印刷刷版14を挟み込んで印刷刷版
14を覆いつつ、印刷刷版14が移動される。この印刷
刷版14の移動に伴って、伝熱板130及び摺動ベルト
158を介して加熱プレート30のヒータ32が印刷刷
版14を加熱及び保温して、印刷刷版14が熱現像処理
される。
【0069】この際、印刷刷版14との対向するヒータ
32の表面側全面を覆うように配置される上部電極12
2と、ヒータ32の裏面全面を覆うように配置される下
部電極124とで、ヒータ32に通電してヒータ32を
発熱するので、ヒータ32の全面が発熱することにな
る。
【0070】そして、この自己温度制御型の発熱体で構
成されたヒータ32の特性を利用するべく、印刷刷版1
4の処理温度に対応してキュリー温度を設定しているの
で、以下のように作用する。
【0071】例えば、ヒータ32の導入側(図2上、左
端側)では、印刷刷版14を加熱して昇温するので、非
常に大きな熱量が必要となり温度が低下する傾向とな
る。この為、この部分の抵抗値が低いままとなって、必
要な電力が十分に供給されて、ヒータ32の導入側の温
度が維持される。
【0072】これに対して、ヒータ32の排出側(図2
上、右端側)では、印刷刷版14を昇温する必要がない
ので、ヒータ32から印刷刷版14への放熱量が少なく
なりこの部分の温度が上昇しようとするが、これに伴っ
てこの部分の抵抗値が急激に上昇することになる。この
為、ヒータ32の排出側の発熱量が急激に下がり、この
部分の昇温が押さえられることになる。
【0073】従って、本実施例のように一体型のヒータ
32を採用しても、一対の電極122、124がヒータ
32の表面側全面及び裏面全面をそれぞれ覆うように配
置されているので、ヒータ32の印刷刷版14と対向す
る表面側全面が均一な温度となり、一定の温度で加熱が
必要な印刷刷版14の導入側と排出側とで大きく温度差
が生じることがなくなる。この為、印刷刷版14の全面
にわたって均一に加熱することができ、印刷刷版14の
搬送方向と交差する印刷刷版14の幅方向(図3上、左
右方向)だけでなく、印刷刷版14の搬送方向に沿った
方向(図2上、左右方向)にも、均一に加熱される。
【0074】また、上部電極122の印刷刷版14に対
向する面に配置される伝熱板130が、印刷刷版14に
ヒータ32からの熱を確実に伝達する一方、ヒータ32
の側面側及び裏面側を覆っている断熱材134がヒータ
32からの熱の放出を防止する。この為、より一層多く
の熱量が伝熱板130から印刷刷版14に伝熱されるの
で、印刷刷版14がより均一で効率良く加熱されること
になる。
【0075】従って、摺動ベルト158を介して加熱プ
レート30と無端ベルト38との間に挟まれた印刷刷版
14が外気と遮断されつつ熱現像処理されることにな
り、酸素に接すると、重合が阻害される画像形成層18
への酸素の供給が遮断されて重合が促進され、硬化性層
18Aの露光部分である潜像部分が十分に硬化される。
この為、印刷刷版14上に最終的に良好なレリーフ画像
が得られることになる。
【0076】さらに熱現像処理後、図1に示す溶出部4
4へ搬送された印刷刷版14は、搬送ローラ56によっ
て挟持され、溶出液が塗布される。溶出液が塗布された
印刷刷版14は、画像形成促進層18C、感光性層18
B及び、硬化性層18Aの未硬化部分である非画像領域
が、溶出される。このとき、ブラシロール54によって
擦られて溶出反応が促進される。この溶出処理によっ
て、印刷刷版14の硬化性層18Aの内の硬化部分を除
き画像形成層18が除去されて、支持基板16の親水化
処理がなされた面が露出する。
【0077】溶出処理後の印刷刷版14は、スクイズロ
ーラ58に挟持されて表面に付着した溶出液が絞りとら
れた後、水洗部62に搬送されてスプレーノズル64か
ら洗浄水が噴き付けられ、付着した溶出液が完全に除去
される。
【0078】印刷刷版14がさらに搬送されてガム液塗
布部80に至ると、スプレーノズル82からガム液が噴
出され、印刷刷版14にガム液が塗布されてガム処理さ
れる。ガム処理後の印刷刷版14が搬送されて、乾燥部
100に至るとドライヤ102の熱風によって、印刷刷
版14に付着したガム液が乾燥される。
【0079】そして、ガム液塗布部80で処理された印
刷刷版14は、製版装置10の右端部に位置するトレイ
110に集積される。
【0080】その後、検版作業等を経て、図示しないポ
ンチによって版掛け時の位置決め用の切欠が形成される
と共に、位置決め用の切欠が形成された印刷刷版14
は、図示しない折り曲げ装置によって印刷刷版14の両
端部が所定寸法折り曲げられて印刷刷版14の製版工程
が終了する。
【0081】ここで本発明は、前記実施例に記載した画
像形成過程に、熱重合プロセスを含む熱重合感光材料及
び、これ以外の熱重合性感光材料にも適用することがで
きる。
【0082】尚、上記実施例において、自己温度制御型
の発熱体をチタン酸バリウムの焼成成形体としたが、同
様の特性を有する周知な物質であれば、他の材質であっ
てもよい。
【0083】また、上記実施例において、アルミニウム
材を支持体とした印刷刷版を通じて説明をしたが、樹脂
製のフィルムを支持体とした印刷刷版や他の感光材料に
も本発明が適用できることはいうまでもなく、さらに、
感光材料以外のシート材の熱処理にも適用できることは
いうまでもない。
【0084】他方、本発明は、実施例に記載した加熱温
度、加熱プレートの寸法等に限定されるものではなく、
また、加熱プレートの前に予熱装置を設けることによ
り、搬送速度を高めることもできる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加熱装置
及び熱重合性感光材料処理装置は、一体型のヒータであ
ってもヒータ自身の温度分布を高精度に制御して、感光
材料等の被熱処理材を均一に加熱することができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る加熱装置及び熱重合性
感光材料処理装置が適用された製版装置の全体概略図で
ある。
【図2】本発明の一実施例に係る加熱装置及び熱重合性
感光材料処理装置が適用された製版装置の熱現像部の拡
大図であって、印刷刷版が熱現像処理されている状態を
示す図である。
【図3】図2の3−3矢視線断面拡大図である。
【図4】本発明の実施例に係る加熱装置及び熱重合性感
光材料処理装置が適用された製版装置に用いられる印刷
刷版の概略構造を示す説明図である。
【符号の説明】
10 製版装置(熱重合性感光材料処理装置) 14 印刷刷版(被熱処理材) 18 画像形成層 20 熱現像部 30 加熱プレート(加熱装置) 32 ヒータ(加熱部材) 122 上部電極(第1の電極) 124 下部電極(第2の電極) 130 伝熱板(伝熱部材) 134 断熱材(断熱部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己温度制御型の発熱体で構成され且
    つ搬送されて移動する被熱処理材を加熱して熱処理する
    のに十分な長さを被熱処理材の搬送方向に沿って有した
    加熱部材と、 被熱処理材との対向する前記加熱部材の表面側全面を覆
    うように配置された第1の電極と、 前記加熱部材の裏面側全面を覆うように配置され且つ前
    記第1の電極とで前記加熱部材に通電する第2の電極
    と、 前記加熱部材の表面側に前記第1の電極を挟んで配置さ
    れ且つ被熱処理材に前記加熱部材からの熱を伝達する伝
    熱部材と、 前記加熱部材の側面側及び裏面側を覆って前記加熱部材
    から熱の放出を防止する断熱部材と、 を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 自己温度制御型の発熱体で構成され且
    つ搬送されて移動する被熱処理材を加熱して熱処理する
    のに十分な長さを被熱処理材の搬送方向に沿って有した
    加熱部材と、 被熱処理材との対向する前記加熱部材の表面側全面を覆
    うように配置された第1の電極と、 前記加熱部材の裏面側全面を覆うように配置され且つ被
    熱処理材が排出される排出側に対して被熱処理材が導入
    される導入側への電力供給量を大きくするように前記第
    1の電極とで前記加熱部材に通電する第2の電極と、 を有することを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱部材により加熱される被熱処理材
    が熱重合性感光材料とされた請求項1の加熱装置を有す
    ると共に、前記加熱装置により熱処理された熱重合性感
    光材料の後処理をする後処理装置を有することを特徴と
    する熱重合性感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 自己温度制御型の発熱体のキュリー温
    度を100°C〜200°Cに設定した加熱部材を有す
    ることを特徴とする請求項3記載の熱重合性感光材料処
    理装置。
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