JPH07148794A - 熱可塑性ノルボルネン系樹脂の成形品 - Google Patents

熱可塑性ノルボルネン系樹脂の成形品

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JPH07148794A
JPH07148794A JP23853894A JP23853894A JPH07148794A JP H07148794 A JPH07148794 A JP H07148794A JP 23853894 A JP23853894 A JP 23853894A JP 23853894 A JP23853894 A JP 23853894A JP H07148794 A JPH07148794 A JP H07148794A
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JP
Japan
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resin
molded product
injection
molded
thermoplastic
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JP23853894A
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Osamu Aoki
修 青木
Yoshinobu Suzuki
義信 鈴木
Masayuki Sekiguchi
関口  正之
Hiroyuki Watanabe
宏至 渡辺
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 黒色異物のないノルボルネン系熱可塑性樹脂
の成形品を得る。 【構成】 ノルボルナン構造を有する熱可塑性ノルボル
ネン系樹脂を、射出成形機として加熱筒内にスクリュー
を有する熱可塑性樹脂の可塑化部と、加熱筒内にプラン
ジャーを有する射出部とが分離独立した射出成形機を用
いて成形することを特徴とする熱可塑性ノルボルネン系
樹脂の成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノルボルナン構造を有
する熱可塑性ノルボルネン系樹脂の成形品に関し、さら
に詳しくは、着色がなく、焼けによる黒色異物のない光
学材料として適する製造方法を用いた成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ノルボルナン構造を有する熱可塑性ノル
ボルネン系樹脂は、ノルボルナン構造のバルキー性に由
来して、非晶性でかつ透明性に優れたものであり、かつ
複屈折が小さい特長を有しているため、光ディスク、レ
ンズ、フィルム、シートなどの光学用途に用いられてい
る。また、ノルボルナン構造は環構造であるため、熱変
形温度に優れ、吸水性が小さい特長も持ち併せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノルボ
ルナン構造は3級炭素を数多くもち、そこに結合した3
級水素の反応性が高いことによって、高温で酸素と接触
すると過酸化物が生成したり、酸素ラジカルが生成して
着色したり、架橋物が生成して黒色異物が発生したり、
分解してガスを発生し成形体にシルバーストリークが生
成し、光学材料として満足する成形体が得られないとい
う問題があった。また、上記ノルボルナン構造に由来す
る問題を改善するために老化防止剤が種々添加される。
老化防止剤としては、フェノール系の酸化防止剤やリン
系の酸化防止剤などが添加されているが、これらの安定
剤のみでは上記問題点は軽減するが、消滅する訳ではな
い。むしろ、これらの種々の添加剤は高温で大部分が飛
散してしまうため、多量添加すると、この添加剤の揮発
や分解によって逆にシルバーストリークなどが増加した
り、着色したりする問題があった。一方、このノルボル
ナン構造を有する熱可塑性樹脂は熱変形温度が優れてい
るのが特徴であるが、一方ではこの熱変形温度のために
成形温度を高くする必要が生じ、ノルボルナン構造と種
々の目的で添加された添加剤が、成形時の高温で悪作用
し、成形時に着色したり、シルバーストリークが発生し
たりして、歩どまりよく満足する成形体が得られないと
いう問題点を有していた。さらに、通常の射出成形機で
あるインラインスクリュータイプでは10mmを越える
スクリューの前進動により樹脂を射出するので、スクリ
ュー後方の半溶融状態の樹脂はシリンダー壁にこすりつ
けられ、シリンダー壁に付着し、この付着物が長時間の
高温および空気との接触により黒色に変化し、この黒色
に変化した異物が成形物の中に混入するという問題があ
った。また、スクリューの前進動を10mm以下にする
ように、スクリューの直径を大きくすると、射出時の樹
脂速度がコントロールしにくくなる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノルボルナン
構造を有する熱可塑性ノルボルネン系樹脂を、射出成形
機として加熱筒内にスクリューを有する熱可塑性樹脂の
可塑化部と、加熱筒内にプランジャーを有する射出部と
が分離独立した射出成形機を用いて成形することを特徴
とする熱可塑性ノルボルネン系樹脂の成形品を提供する
ものである。本発明に用いられる熱可塑性ノルボルネン
系樹脂は、その繰り返し単位中にノルボルナン骨格を有
するものである。例えば、この熱可塑性樹脂としては、
一般式(I)〜(IV) で表されるノルボルナン骨格を含
むものである。
【0005】
【化1】
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】(式中、A、B、CおよびDは、水素原子
または1価の有機基を示す。)本発明で使用されるノル
ボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂は、充分な強度を得
るために、その重量平均分子量は5,000〜100
万、好ましくは8,000〜20万である。
【0010】本発明において使用することのできるノル
ボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂としては、例えば特
開昭60−168708号公報、特開昭62−2524
06号公報、特開昭62−252407号公報、特開平
2−133413号公報、特開昭63−145324号
公報、特開昭63−264626号公報、特開平1−2
40517号公報、特公昭57−8815号公報などに
記載されている樹脂などを挙げることができる。この熱
可塑性樹脂の具体例としては、下記一般式(V)で表さ
れる少なくとも1種のテトラシクロドデセン誘導体また
は該テトラシクロドデセンと共重合可能な不飽和環状化
合物とをメタセシス重合して得られる重合体を水素添加
して得られる水添重合体を挙げることができる。
【0011】
【化5】
【0012】(式中、A〜Dは、前記に同じ。)前記一
般式(V)で表されるテトラシクロドデセン誘導体にお
いて、A、B、CおよびDのうちに極性基を含むこと
が、密着性、耐熱性の点から好ましい。さらに、この極
性基が−(CH2 n COOR1 (ここで、R1 は炭素
数1〜20の炭化水素基、nは0〜10の整数を示す)
で表される基であることが、得られる水添重合体が高い
ガラス転移温度を有するものとなるので好ましい。
【0013】特に、この−(CH2 n COOR1 で表
される極性置換基は、一般式(V)のテトラシクロドデ
セン誘導体の1分子あたりに1個含有されることが好ま
しい。前記一般式において、R1 は炭素数1〜20の炭
化水素基であるが、炭素数が多くなるほど得られる水添
重合体の吸湿性が小さくなる点では好ましいが、得られ
る水添重合体のガラス転移温度とのバランスの点から、
炭素数1〜4の鎖状アルキル基または炭素数5以上の
(多)環状アルキル基であることが好ましく、特にメチ
ル基、エチル基、シクロヘキシル基であることが好まし
い。
【0014】さらに、−(CH2 n COOR1 で表さ
れる極性置換基が結合した炭素原子に、同時に炭素数1
〜10の炭化水素基が置換基として結合されている一般
式(V)のテトラシクロドデセン誘導体は、吸湿性を低
下させるので好ましい。特に、この置換基がメチル基ま
たはエチル基である一般式(V)のテトラシクロドデセ
ン誘導体は、その合成が容易な点で好ましい。具体的に
は、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ
〔4.4.0.12,5 7,10〕ドデカ−8−エンが好ま
しい。これらのテトラシクロドデセン誘導体、あるいは
これと共重合可能な不飽和環状化合物の混合物は、例え
ば特開平4−77520号公報第4頁右上欄第12行〜
第6頁右下欄第6行に記載された方法によって、メタセ
シス重合、水素添加され、本発明に使用される熱可塑性
樹脂とすることができる。
【0015】本発明において、熱可塑性樹脂として使用
される前記水添重合体は、クロロホルム中、30℃で測
定される固有粘度(ηinh )が、一般的には0.2〜
1.5dl/gであるが、0.4〜0.7dl/g、特
に0.45〜0.55dl/gであることが好ましい。
固有粘度(ηinh )が0.4dl/g未満では、機械的
特性に劣り、耐衝撃性が低下する。一方、0.7dl/
gを超えると、成形時の流動性が低下し、残留歪による
複屈折が発生し、光学的用途には不適となる。また、水
添重合体の水素添加率は、60MHz、 1H−NMRで
測定した値が50%以上、好ましくは90%以上、さら
に好ましくは98%以上である。水素添加率が高いほ
ど、熱や光に対する安定性が優れる。このようにして得
られたもののなかには、一般に水分や溶媒や低沸分が残
存しているケースが多く、そのような場合、本法はより
効果がある。ノルボルナン構造を有する熱可塑性樹脂
は、優れた透明性、低複屈率、耐熱性、低吸水性などの
特性を持ち併せているために、光学用の多くの用途に用
いられている。また、これらの特性を生かし、さらに機
能を付与したり、特性の熱による劣化を防ぐために、多
くの添加剤がこの熱可塑性樹脂100部に対し、0.0
1〜30部添加される。
【0016】添加剤としては、着色するための染料、紫
外線をカットするための紫外線吸収剤、導電性を与えた
り帯電を防止するための導電性の添加物、黄色度を隠す
ためのブルーイング剤、耐熱性を維持し着色性を防ぐた
めの酸化防止剤、成形時の離型性を改良するための離型
剤、溶融時の流れ性を改善するための炭化水素樹脂など
の低分子添加物などが添加される。これらの添加剤が成
形温度において飛散する場合に効果を有する成形方法を
提供するのであり、これらの添加剤は例示にすぎず、3
60℃において1分間大気中に保持したときに20%以
上が飛散する添加剤であれば、特に限定されない。
【0017】一般に成形品は光学用の種々の用途で用い
られるために歪があってはならず、そのため230〜3
60℃で成形される。230℃以下では歪が生じやす
く、かつ流動性が不十分であり、360℃以上では主鎖
の切断により分解が生じ始める。
【0018】本発明においては、図1に示すような射出
成形機として加熱筒内にスクリューを有する熱可塑性樹
脂の可塑化部(図1における可塑化シリンダと可塑化ス
クリュからなる部分)と、加熱筒内にプランジャーを有
する射出部(図1における射出シリンダーと射出プラン
ジャーとからなる部分)とは分離独立した射出成形機を
用いることが必要である。熱可塑性樹脂の可塑化部は、
逆止弁を有さないスクリュー構造が好ましい。射出部
は、内部にスクリューを有さず、可塑化部から送られて
くる溶融した熱可塑性樹脂の一定量を保持することがで
きる機構になっている。本発明において射出時の樹脂の
逆流を防止する機構としては、スクリューの前進動を、
通常、0.01〜10mm、好ましくは0.1〜5m
m、さらに好ましくは0.5〜3mmとすることによ
り、樹脂の流路の開閉を行うことが好ましい。ここで、
スクリューの前進動が0.01mm未満であると樹脂の
流路が狭くなりすぎ、可塑化部から射出部への樹脂の流
れが妨げられるという問題があり、また、10mmを越
えるとシリンダー上での樹脂の焼けが起こる問題があ
る。また、チェックバルブ管を可塑化部と射出部とを結
ぶ樹脂流路に設けることで樹脂の逆流を防止することも
できる。
【0019】本発明においては、射出部から可塑化部へ
の樹脂の逆流を防止するために、ボールチェックバルブ
などのワンウェイバルブや、Tバルブのような流路開閉
弁を用いないことが好ましい。このような手段は、可塑
化部と射出部との連結部に樹脂の滞留を招き、黒色異物
の発生の原因となることがある。本発明において加熱筒
とプランジャーのクリアランスは、通常0.1〜100
μm、好ましくは3〜30μmである。このクリアラン
スが0.1μm未満では摺動抵抗が大きく、油圧が射出
される樹脂の重量および樹脂圧に効率よく変換されず、
クリアランスが100μmを越えると樹脂が滞留し、黒
色異物の発生の原因となる。凹レンズなどの成形品で
は、型を閉めたまま成形すると反ゲート側に必ずウェル
ドができてしまうので、射出時には型内キャビティーを
大きくして、圧縮をかけて成形する必要がある。この時
にプランジャー式成形機で適性樹脂圧にあたる400〜
1200kgf/cm3の圧力を保圧としてかけながら
型をしめることで型内の余剰の樹脂を圧力一定でコント
ロールしながらプランジャー側へ逆流させることでひけ
がなくウェルドラインも発生しないで良好な成形品が得
られる。この時にインラインスクリュー式成形機を用い
ると逆止弁から樹脂がもれてしまい、逆流量がコントロ
ールできないので成形品にひけが発生したり、成形品の
厚みが不安定となる。
【0020】本発明の成形品は0.3mm大の黒色異物
の混入が全成形品の10%以下、色目(YI値)が2以
下であることが好ましい。本発明成形品は光ディスク、
眼鏡などのレンズ、フィルム、シートなどに好適であ
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部および%は、特に断らな
いかぎり重量基準である。また、実施例中の各種の測定
は、次のとおりである。
【0022】参考例1 8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ
〔4.4.0.12,5 .1 7,10〕ドデカ−3−エン10
0g、1,2−ジメトキシエタン60g、シクロヘキサ
ン240g、1−ヘキセン9g、およびジエチルアルミ
ニウムクロライド0.96モル/lのトルエン溶液3.
4mlを、内容積1リットルのオートクレーブに加え
た。一方、別のフラスコに、六塩化タングステンの0.
05モル/lの1,2−ジメトキシエタン溶液20ml
とパラアルデヒドの0.1モル/lの1,2−ジメトキ
シエタン溶液10mlを混合した。この混合溶液4.9
mlを、前記オートクレーブ中の混合物に添加した。密
栓後、混合物を80℃に加熱して3時間攪拌を行った。
得られた重合体溶液に、1,2−ジメトキシエタンとシ
クロヘキサンの2/8(重量比)の混合溶媒を加えて重
合体/溶媒が1/10(重量比)にしたのち、トリエタ
ノールアミン20gを加えて10分間攪拌した。
【0023】この重合溶液に、メタノール500gを加
えて30分間攪拌して静置した。2層に分離した上層を
除き、再びメタノールを加えて攪拌、静置後、上層を除
いた。同様の操作をさらに2回行い、得られた下層をシ
クロヘキサン、1,2−ジメトキシエタンで適宜希釈
し、重合体濃度が10%のシクロヘキサン−1,2−ジ
メトキシエタン溶液を得た。この溶液に20gのパラジ
ウム/シリカマグネシア〔日揮化学(株)製、パラジウ
ム量=5%〕を加えて、オートクレーブ中で水素圧40
kg/cm2 として165℃で4時間反応させたのち、
水添触媒をろ過によって取り除き、水添重合体溶液を得
た。また、この水添重合体溶液に、酸化防止剤であるペ
ンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
を、水添重合体に対して0.1%加えてから、380℃
で減圧下に脱溶媒を行った。次いで、溶融した樹脂を、
チッ素雰囲気下で押し出し機によりペレット化し、固有
粘度0.45dl/g(30℃、クロロホルム中)、水
添率99.5%、ガラス転移温度170℃、数平均分子
量35,000、重量平均分子量/数平均分子量=3.
5の熱可塑性樹脂Aを得た。
【0024】参考例2 6−エチリデン−2−テトラシクロドデセンを、参考例
1と同様にメタセシス開環重合したのち、水添し、ペレ
ット化して、固有粘度0.45dl/g(30℃、クロロ
ホルム中)、水添率99%、ガラス転移温度140℃の
熱可塑性樹脂Bを得た。
【0025】実施例1 参考例1で得られた熱可塑性樹脂Aを用い、熱可塑性樹
脂の可塑化部と射出部が分離独立した射出成形機(TU
PARL TR80S2、ソディック社製)を用いて射
出成形した。可塑化部の温度は油圧モーター側(樹脂フ
ィード側)から250℃、265℃、280℃および2
80℃に設定し、射出部はすべて280℃とし、10c
m×3cm×3cmの直方体形状のキャビティーを有す
る金型内に溶融した熱可塑性樹脂を射出速度10mm/
sec、保圧800kg/cm2、保圧時間10秒、成
形サイクル3分で射出し、射出成形品を100個成形し
た。得られた成形品の黒色異物の発生率は0%、成形品
のYI値は平均1.3であった。
【0026】実施例2 参考例2で得られた熱可塑性樹脂Bを用い、実施例1と
同様の条件で成形品を100個成形した。得られた成形
品の黒色異物の発生率は1%、成形品のYI値は平均
1.5であった。
【0027】比較例1 参考例1で得られた熱可塑性樹脂Aを用い、熱可塑性樹
脂の可塑化部と射出部が分離独立していないインライン
型射出成形機(FE80S125E、日精樹脂製)を用
いて射出成形した。シリンダーとノズルの温度は油圧フ
ィード側から250℃、265℃、280℃および28
0℃とし、10cm×3cm×3cmの直方体形状のキ
ャビティーを有する金型内に溶融した熱可塑性樹脂を射
出速度10mm/sec、保圧800kg/cm2、保
圧時間10秒、成形サイクル3分で射出し、射出成形品
を100個成形した。得られた成形品の黒色異物の発生
率は23%、成形品のYI値は平均4.5であった。
【0028】実施例3 実施例1と同様の樹脂および射出成形機を用い、同様の
成形温度条件で、金型キャビティー部が直径70mm、
外周厚み10mm、中心部厚み1mmの円形の凹レンズ
形状を有し、かつ金型キャビティー部が5mmに開いて
も樹脂のもれを起こさないような、かみ合い機構を有す
る射出圧縮用金型を用いて成形した。金型は、最初、型
締力0でキャビティーを5mm開いた状態とした。ここ
に、溶融した熱可塑性樹脂を射出速度10mm/ce
c、保圧800kgf/cm2で入れ、射出容量の85
%を射出したところから型締力を70tonかけること
で金型のキャビティー内に圧縮をかけはじめた。さらに
保圧過程の1段目として30kgf/cm2の保圧を
0.5sec加えた。この時、型締力70tonが発生
する型内の樹脂圧に保圧が負け、樹脂を金型のキャビテ
ィー内より射出シリンダーへ逆流させながら樹脂を押し
つぶすことで成形されたレンズの中心部の厚みを1mm
としつつ、一方でウエルドのない成形品を得た。さら
に、レンズのゲート近くに発生する複屈折を抑えるた
め、保圧過程の2段目として400kgf/cm2の保
圧を20秒、3段目として200kgf/cm2の保圧
を60秒加え、成形サイクル3分で凹レンズの成形品を
得た。同様にして、100個の成形品を成形したが、黒
色異物の発生率は0%、成形品のYI値は平均で14で
あった。また、成形品内にはウェルドマークはなく、中
心厚みは1.0mm±0.01mmで、レンズ面を通る
光についての複屈折はレターデーションの大きさで25
0nm以下であった。
【0029】比較例2 実施例3において、成形機をインラインスクリュー成形
機に代えた以外は実施例2と同様にいして成形を行っ
た。同様にして、100個の成形品を成形したが、黒色
異物の発生率は10%、中心厚みは1.0mm±0.1
mmと不安定であった。
【0030】実施例4 実施例3と同様にして、CDピックアップレンズ用の共
焦点非球面レンズ(直径3mm)を成形したところ、黒
色異物の発生は全くなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明の成形品は、熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂の焼けによる黒色異物の発生がなく、着色も少
ない光学用として良好な成形品である。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる熱可塑化部と射出部とが分離独
立した射出成形機を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 宏至 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルボルナン構造を有する熱可塑性ノル
    ボルネン系樹脂を、射出成形機として加熱筒内にスクリ
    ューを有する熱可塑性樹脂の可塑化部と、加熱筒内にプ
    ランジャーを有する射出部とが分離独立した射出成形機
    を用いて成形することを特徴とする熱可塑性ノルボルネ
    ン系樹脂の成形品。
JP23853894A 1993-10-07 1994-09-06 熱可塑性ノルボルネン系樹脂の成形品 Pending JPH07148794A (ja)

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