JPH0714903B2 - α―アミノ酸誘導体の製法 - Google Patents

α―アミノ酸誘導体の製法

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JPH0714903B2
JPH0714903B2 JP2121455A JP12145590A JPH0714903B2 JP H0714903 B2 JPH0714903 B2 JP H0714903B2 JP 2121455 A JP2121455 A JP 2121455A JP 12145590 A JP12145590 A JP 12145590A JP H0714903 B2 JPH0714903 B2 JP H0714903B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光学活性α−アミノ酸及びその誘導体の製法
に関するものである。
(従来技術と発明が解決しようとする課題) α−アミノ酸は酵素,タンパク質等におけるペプチドの
最小単位として知られているもので、天然物から得られ
る光学活性α−アミノ酸はほとんどL型である。また最
近、酵素等のタンパク質のアナログとして非天然型の側
鎖を有するものやD型のものを組入れる試みも多く行わ
れるようになり、これらも含めてα−アミノ酸の需要が
高まっている。
しかしながら、本発明が対象としている光学活性な非天
然型のα−アミノ酸誘導体として一般式(F)で示され
る化合物の一般的製造法は未だ知られていない。
(R1,R2及び*は後記に同じ。) (課題を解決するための手段) 本発明は、光学活性エピハロヒドリンを出発原料とし
て、下記反応経路に従って光学活性α−アミノ酸誘導体
を合成する方法である(同反応経路において、R1は直鎖
状若しくは分岐状のアルキル基,アルケニル基又は環置
換基を有していてもよい芳香族炭化水素残基を表わす。
但し、前記アルキル基は炭素原子1〜20個、アルケニル
基は炭素原子2〜20個を含むものを意味する。また、*
は不斉炭素原子を表わす。R2は、‐NHCO2(CH3)3,-NHCO2
CH2Ph,-N(OCH2Ph)CO2CH2Ph, ‐NHCPh3,HCONH-又は を表わし、Phはフェニル基を、Xは塩素,臭素,ヨウ素
等ハロゲン原子を表わす。) 以下前記反応経路に従って、原料となる光学活性エピハ
ロヒドリンから出発して本発明の光学活性なα−アミノ
酸誘導体(一般式(F)で表わされる該化合物を以下
「化合物F」という。)を合成する方法を詳細に説明す
る。
a)化合物Aの合成 光学活性エピハロヒドリンを一価銅化合物例えばシアン
化第一銅,ヨウ化第一銅等の存在下、炭素求核種例えば
一般式R1Mで表わされる有機金属化合物(但し、R1は前
記と同じであり、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金
属を表わす。)と反応させることによって化合物Aが得
られる。エピハロヒドリンとしては、エピクロルヒドリ
ン,エピブロモヒドリン,エピヨードヒドリン等を挙げ
ることができる。
この中で原料となる光学活性エピクロルヒドリンとして
は、R体は本出願人の出願に係る特開昭61−132196号又
は特開昭62−6697号公報記載の方法によって、S体は特
開平1−230567号又は特願平1−319306号記載の方法に
よってそれぞれ得られたものを用いることができる。以
下エピクロルヒドリンを例にとって説明する。
前記有機金属化合物の一般式R1M中Mとしては、リチウ
ム,ナトリウム,カリウム又はマグネシウムを挙げるこ
とができる。
またR1の具体例を挙げると、直鎖状又は分岐状のアルキ
ル基としてはメチル,エチル,n−プロピル,n−ブチル,n
−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチル,n−オクチル,n−
ノニル,n−デシル,n−ウンデシル,n−ドデシル,n−トリ
デシル,n−テトラデシル,n−ペンタデシル,n−ヘキサデ
シル,n−ヘプタデシル,n−オクタデシル,n−ノナデシ
ル,n−エイコシル,イソプロピル,tert−ブチル,2−メ
チルプロピル,1−メチルプロピル,3−メチルブチル,2−
メチルブチル,1−メチルブチル,4−メチルペンチル,3−
メチルペンチル,2−メチルペンチル,1−メチルペンチ
ル,5−メチルヘキシル,4−メチルヘキシル,3−メチルヘ
キシル,2−メチルヘキシル,1−メチルヘキシル,6−メチ
ルヘプチル,5−メチルヘプチル,4−メチルヘプチル,3−
メチルヘプチル,2−メチルヘプチル,1−メチルヘプチ
ル,7−メチルオクチル,6−メチルオクチル,5−メチルオ
クチル,4−メチルオクチル,3−メチルオクチル,2−メチ
ルオクチル,1−メチルオクチル,8−メチルノニル,7−メ
チルノニル,6−メチルノニル,5−メチルノニル,4−メチ
ルノニル,3−メチルノニル,2−メチルノニル,1−メチル
ノニル,3,7−ジメチルオクチル,3,7,11−トリメチルド
デシル等の基が挙げられ、直鎖状又は分岐状のアルケニ
ル基としてはビニル,1−プロペニル,2−プロペニル,1−
ブテニル,2−ブテニル,3−ブテニル,1−ペンテニル,2−
ペンテニル,3−ペンテニル,4−ペンテニル,1−ヘキセニ
ル,2−ヘキセニル,3−ヘキセニル,4−ヘキセニル,5−ヘ
キセニル,1−オクテニル,2−オクテニル,3−オクテニ
ル,4−オクテニル,5−オクテニル,6−オクテニル,7−オ
クテニル,1−メチル−1−プロペニル,1−メチル−2−
プロペニル,2−メチル−1−プロペニル,2−メチル−2
−プロペニル,1−メチル−1−ブテニル,1−メチル−2
−ブテニル,1−メチル−3−ブテニル,2−メチル−1−
ブテニル,2−メチル−2−ブテニル,2−メチル−3−ブ
テニル,3−メチル−1−ブテニル,3−メチル−2−ブテ
ニル,3−メチル−3−ブテニル,1−メチル−1−ペンテ
ニル,1−メチル−2−ペンテニル,1−メチル−3−ペン
テニル,1−メチル−4−ペンテニル,2−メチル−1−ペ
ンテニル,2−メチル−2−ペンテニル,2−メチル−3−
ペンテニル,2−メチル−4−ペンテニル,3−メチル−1
−ペンテニル,3−メチル−2−ペンテニル,3−メチル−
3−ペンテニル,3−メチル−4−ペンテニル,4−メチル
−1−ペンテニル,4−メチル−2−ペンテニル,4−メチ
ル−3−ペンテニル,4−メチル−4−ペンテニル等の基
が挙げられる。また環置換基を有していてもよい芳香族
炭化水素残基としては、フェニル,o−メチルフェニル,m
−メチルフェニル,p−メチルフェニル,o−メトキシフェ
ニル,m−メトキシフェニル,p−メトキシフェニル,o−フ
ルオロフェニル,m−フルオロフェニル,p−フルオロフェ
ニル,o−フルオロメチルフェニル,m−フルオロメチルフ
ェニル,p−フルオロメチルフェニル,o−トリフルオロメ
チルフェニル,m−トリフルオロメチルフェニル,p−トリ
フルオロメチルフェニル,1−ナフチル,2−ナフチル等の
基が挙げられる。
前記一価銅化合物の使用量は、エピクロルヒドリンに対
して1〜1.1当量がよい。
前記有機金属化合物の使用量は、エピクロルヒドリンに
対して2〜2.5当量が最適である。
溶媒は通常無水のエーテル類例えばテトラヒドロフラ
ン,ジエチルエーテル等を単独又はこれらを混合して用
いることができる。反応は−90〜−45℃の温度範囲で、
0.5〜3時間で達成される。
b)化合物Bの合成 前記化合物Aを塩基と反応させることにより化合物Bが
得られる。ここで用いる塩基としては、通常水酸化ナト
リウム,水酸化カリウム等が用いられ、塩基の使用量
は、化合物Aに対して1〜5当量用いるのが好ましい。
溶媒は、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,塩化メ
チレン,クロロホルム等の有機溶媒を単独又は混合して
用いることができる。
塩基は粉末状にして化合物Aの溶媒溶液に添加する。反
応は、0〜50℃の温度範囲で、0.5〜3時間で終了す
る。
c)化合物Cの合成 前記化合物Bをアセチレン等価体と反応させた後塩基の
作用で転位させることにより化合物Cが得られる。
アセチレン等価体としては特に制限されず、例えばリチ
ウムアセチリドエチレンジアミン錯体等を用いることが
できる。
アセチレン等価体の使用量は、化合物Bに対して1〜1.
5当量が適当である。
アセチレン等価体を作用させた後の塩基としては、カリ
ウムt−ブトキシド等が用いられる。塩基の使用量は、
化合物Bに対して1〜3当量が適当である。反応は0〜
50℃,2〜24時間で終了する。
また、別の方法として,次のようにして化合物Bを化合
物Cに変換することができる。
ジメチルスルホキシドに、水素化ナトリウム,水素化カ
リウム,水素化リチウム,水素化カルシウム等の塩基を
作用させた後アセチレンガスを反応させ、次に化合物
(B)を反応させ、更にカリウムt−ブトキシドを反応
させることにより、化合物(C)に変換することができ
る。この場合、溶媒としてジメチルホルムアミド,ジメ
チルアセトアミドを加えてもよい。反応は、0〜50℃,2
〜48時間で終了する。
d)化合物Dの合成 前記化合物Cをミツノブ反応(Synthesis,1頁(198
1))の条件下含窒素化合物R2H(R2は前記と同じ。)と
反応させることによって化合物Dが得られる。
含窒素化合物R2Hの使用量は、化合物Cに対して1〜1.5
当量が適当である。
溶媒は、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン等非プ
ロトン性溶媒を単独或いは混合して用いることができ
る。反応は、0〜10℃の温度範囲で5分〜1時間で達成
される。
e)化合物Eの合成 前記化合物Dに金属触媒存在下水素添加することによっ
て化合物Eが得られる。
金属触媒としては、代表例としてリンドラー触媒(Pd−
CaCO3−PbO)を挙げることができる。化合物Dに対して
0.01〜0.3当量の金属触媒を加え、水素雰囲気下0〜50
℃の温度範囲で常圧で、0.5〜2時間で反応は終了す
る。
f)化合物Fの合成 前記化合物Eを金属触媒存在下酸化することにより化合
物Fが得られる。通常過ヨウ素酸アルカリ金属塩と塩化
ルテニウムの共存下で行われる。化合物Eに対して、過
ヨウ素酸アルカリ金属塩は2〜18当量、塩化ルテニウム
は0.01〜0.3当量用いるのが好ましい。
反応条件は、シャープレスの条件(J.Org.Chem.,46,393
6(1981))に拠るが、通常溶媒として四塩化炭素−ア
セトニトリル−水(2:2:3v/v)溶液を用いて0〜50℃の
温度範囲で0.5〜120時間の反応により達成される。
以上の反応経路で得られる化合物Fは、通常の脱保護基
の条件で脱保護され、下記一般式で示されるα−アミノ
酸へ変換することができる(一般式中R1は前記と同じで
あり、R3は水素原子又は水酸基を表わす。)。
また、上記説明においては主に光学活性体のものについ
て述べたが、原料にラセミ体のエピハロヒドリンを用い
れば、同様にしてラセミ体のα−アミノ酸が得られる。
以上述べた方法により、原料である光学活性エピハロヒ
ドリンのR体,S体を使い分けることによって、望ましい
立体化学的構造を有する光学活性α−アミノ酸を自由に
作り分けることができる。
(発明の効果) 光学活性エピハロヒドリンを原料として光学活性α−ア
ミノ酸を製造する本発明の方法は次のような特徴を有す
るものであって、工業的価値の大きいものということが
できる。
(1)本発明の方法により、原料エピハロヒドリンのR
体,S体を使い分けることによって、入手困難な種々の立
体化学的構造を有する光学活性α−アミノ酸誘導体を自
由に製造することができる。
(2)本発明の方法により、種々の光学活性α−アミノ
酸誘導体を共通の一般的方法を用いて、温和な反応条件
で容易に収率よく製造することができる。
(実施例) 以下に更に詳細に実施例により説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
実施例 原料の光学活性エピクロルヒドリンから出発して、本発
明の方法により、次の反応経路を経てN−フタリル−L
−フェニルアラニン(F1)を製造した。
a)(2R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−フェニ
ルプロパン(化合物A1)の合成 シアン化第一銅5.32g(59.40ミリモル)及び無水テトラ
ヒドロフラン50mlからなる溶液に−90℃でフェニルリチ
ウム(2.60モル/lシクロヘキサン−ジエチルエーテル7:
3v/v溶液)45.73ml(119.0ミリモル)を滴下し、同温度
で攪拌した。30分後、−45℃で(R)−エピクロルヒド
リン5.00g(54.05ミリモル)及び無水テトラヒドロフラ
ン10mlからなる溶液を滴下し、同温度で攪拌した。
90分後反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え
た後ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液次いで飽和食塩水溶液で順
次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去して黄色油状の残渣を得た。これをシリカゲル50g
を用いてカラムクロマトグラフィーに付しジエチルエー
テル−ヘキサン(1:9v/v)溶液の流分より8.39g(収率9
3%)の化合物A1を得た。
このものの分析結果は次の通りであった。
bp 94℃(18mmHg,Kugelrohr). ▲〔α〕25 D▼−3.72°(C 1.02,CHCl3). IRνmax(neat)cm-1:3400. NMR(CDCl3)δ:2.20(1H,d,J=5.2Hz),2.90(2H,d,J
=6.6Hz),3.47−3.62(2H,m),3.90−4.20(1H,m),7.
29(5H,m). MS m/z:170(M+),91. 元素分析 計算値C9H11OCl:C63.35,H6.50,Cl20.78% 実測値C63.04,H6.54,Cl20.28% b)化合物B1の合成 前記化合物A1 171mg(1.00ミリモル)及びジエチルエー
テル3mlからなる溶液に粉末水酸化ナトリウム120mg(3.
00ミリモル)を加え、室温で2時間攪拌した。これにジ
エチルエーテルを加えて希釈し、飽和食塩水溶液で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
得られた残渣をシリカゲル5gを用いてカラムクロマトグ
ラフィーに付しジエチルエーテル−ヘキサン(1:4v/v)
溶液の流分より化合物B1 119mg(収率89%)を得た。こ
のものの分析結果は次の通りであった。
bp 94−96℃ (18mmHg,Kugelrohr). ▲〔α〕26 D▼+1.34°(C 1.19,CHCl3). IRνmax(neat)cm-1:1605,1500. NMR(CDCl3)δ:2.54(1H,dd,J=2.44,7.56Hz),2.70−
2.90(2H,m),3.07−3.25(1H,m),7.25(5H,m). MSm/z:134(M+),91. 実測値134.0726(M+);C9H10O (M+)としての計算値134.0731. c)化合物C1の合成 前記化合物B13.71mg(27.67ミリモル)及びジメチルス
ルホキシド40mlからなる溶液に室温でリチウムアセチリ
ドエチレンジアミン錯体4.25g(41.50ミリモル)を加え
攪拌した。30分後カリウム−t−ブトキシド6.83g(60.
87ミリモル)を加え同温度で攪拌した。
16時間後5%塩酸水溶液を加えた後濃塩酸で酸性にしベ
ンゼンで抽出した。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し得られた残渣をシリカゲル80gを用いてカラム
クロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル−ヘキサ
ン(1:1v/v)の流分より化合物C1 3.56g(収率80%)を
得た。
このものの分析結果は次の通りであった。
▲〔α〕28 D▼+4.05°(C 1.58,CHCl3). IRνmax(neat)cm-1:3350,2240,1600. NMR(CDCl3)δ:1.83(3H,d,J=2.0Hz),2.95(2H,d,J
=3.0Hz),4.50(1H,m),7.30(5H,m), MSm/z:160(M+),91, 実測値 160.0909(M+);C11H12O (M+)としての計算値160.0888. d)化合物D1の合成 前記化合物C1 2.87g(17.92ミリモル)及び無水テトラ
ヒドロフラン100mlからなる溶液に氷冷下トリフェニル
ホスフィン5.17g(19.71ミリモル),フタルイミド2.90
g(19.71ミリモル)及びアゾジカルボン酸ジエチル3.10
ml(21.50ミリモル)を順次加え同温度で攪拌した。20
分後減圧下溶媒を留去して得た残渣をシリカゲル300gを
用いてカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエー
テル−ヘキサン(1:7v/v)溶液の流分より化合物D14.72
g(収率91%)を得た。このものの分析結果は次の通り
であった。
mp 93−94℃ ▲〔α〕28 D▼−139.86°(C 1.33,CHCl3), IRνmax(Nujol)cm-1:2930,1735. NMR(CDCl3)δ:1.82(3H,d,J=2.2Hz),3,39(2H,d,J
=7.6Hz),5.25(1H,m),7.20(5H,m),7.60−7.82(4
H,m). MSm/z:289(M+). 実測値289.1069(M+);C19H15O2N (M+)としての計算値289.1102. 元素分析 計算値C19H15O2N:C78.87,H5.23,N4.84% 実測値C78.57,H5.46,N5.12% e)化合物E1の合成 前記化合物D1480mg(1.64ミリモル)及びベンゼン10ml
からなる溶液にリンドラー触媒(Pd−CaCO3−PbO)24mg
を加え水素気流下攪拌した。45分後反応混合液をセライ
ト過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリ
カゲル10gを用いてカラムクロマトグラフィーに付し、
ジエチルエーテル−ヘキサン(1:3v/v)の流分より化合
物E14.73mg(収率99%)を得た。
このものの分析結果は次の通りであった。
mp 83−84℃. ▲〔α〕28 D▼−57.34°(C 1.08,CHCl3). IRνmax(Nujol)cm-1:1775,1710,1610. NMR(CDCl3)δ:1.61(3H,dd,J=2.0,7.6Hz),3.25(2
H,m),5.10−5.80(2H,m),5.90−6.25(1H,m),7.20
(5H,m),7.55−7.80(4H,m). MSm/z:291(M+). 実測値 291.1265(M+);C19H17O2N (M+)としての計算値291.1258. 元素分析 計算値C19H17O2N:C78.33,H5.88,N4.81%, 実測値C78.23,H5.98,N4.62%. f)N−Fフタリル−L−フェニルアラニン(F1)の合
成 前記化合物E1466mg(1.60ミリモル)及びアセトニトリ
ル−四塩化炭素−水(2:2:3v/v)7mlからなる溶液に室
温で過ヨウ素酸ナトリウム3.42g(16.00ミリモル)及び
塩化ルテニウム・3水和物9.2mg(2.2モル%)を加え同
温度で攪拌した。塩化メチレンで希釈後飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で抽出し、これを濃塩酸を用いて酸性に
した後エーテルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲル10gを
用いてカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸−エーテ
ル(5:95v/v)溶液の流分より化合物F1338mg(収率72
%)を得た。
このものの分析結果は次の通りであった。
mp 182−184℃〔J.C.SheehanらJ.Am.Chem.74,3822(195
2)(以下「lit.」という。)mp183−185℃〕 ▲〔α〕25 D▼−197.52°(C 1.05,EtOH) 〔lit.〔α〕D−212°(C1.92,EtOH)〕. IRνmax(Nujol)cm-1:3200,1700. NMR(CDCl3)δ:3.59(2H,d,J=8.1Hz),5.23(1H,T,J
=8.1Hz),7.20(5H,brs),7.55−7.85(4H,m). MSm/z:295(M+). 実測値295.0817(M+);C17H13O4N (M+)としての計算値295.0844.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 53/00 F 7419−4H 61/00 300 C07C 233/65 271/12 303/36 311/16 C07D 301/26 333/04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学活性エピハロヒドリンから光学活性α
    −アミノ酸誘導体を製造するにあたり、下記a)〜f)
    の反応過程によることを特徴とするα−アミノ酸誘導体
    の製法。 a)光学活性エピハロヒドリンを炭素求核種と反応させ
    て、一般式(A)で表わされる化合物を得ること (式中R1は直鎖状若しくは分岐状のアルキル基,アルケ
    ニル基又は環置換基を有していてもよい芳香族炭化水素
    残基を表わす。但し前記アルキル基は炭素原子1〜20
    個、アルケニル基は炭素原子2〜20個を含むものを意味
    する。 また、Xはハロゲン原子を、*は不斉炭素原子を表わ
    す。) b)一般式(A)で表わされる化合物を塩基と反応させ
    て、一般式(B)で表わされる化合物を得ること (但し、R1及び*は前記と同じ。) c)一般式(B)で表わされる化合物をアセチレン等価
    体と反応させた後塩基の作用により転位させて一般式
    (C)で表わされる化合物を得ること (但し、R1及び*は前記と同じ。) d)一般式(C)で表わされる化合物の水酸基を含窒素
    化合物R2Hとの反応により置換して一般式(D)で表わ
    される化合物を得ること (但し、R1及び*は前記と同じ。R2は‐NHCO2(CH3)3,-N
    HCO2CH2Ph, ‐N(OCH2Ph)CO2CH2Ph, ‐NHCPh3,HCONH-又は を表わし、Phはフェニル基を表わす。) e)一般式(D)で表わされる化合物を金属触媒存在下
    水素添加して、一般式(E)で表わされる化合物を得る
    こと (但し、R1,R2及び*は前記と同じ。) f)一般式(E)で表わされる化合物を金属触媒存在下
    酸化して一般式(F)で表わされる化合物を得ること (但し、R1,R2及び*は前記と同じ。)
  2. 【請求項2】請求項1において、光学活性エピハロヒド
    リンに代えてラセミ体エピハロヒドリンを用いるα−ア
    ミノ酸誘導体の製法。
  3. 【請求項3】光学活性エピハロヒドリンが光学活性エピ
    クロルヒドリンである請求項1記載のα−アミノ酸誘導
    体の製法。
  4. 【請求項4】ラセミ体エピハロヒドリンがラセミ体エピ
    クロルヒドリンである請求項2記載のα−アミノ酸誘導
    体の製法。
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