JPH07157461A - (メタ)アクリロニトリルの製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリロニトリルの製造方法

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JPH07157461A
JPH07157461A JP5304107A JP30410793A JPH07157461A JP H07157461 A JPH07157461 A JP H07157461A JP 5304107 A JP5304107 A JP 5304107A JP 30410793 A JP30410793 A JP 30410793A JP H07157461 A JPH07157461 A JP H07157461A
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暁 來栖
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宣二 岸本
Isao Nakamura
伊佐夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、プロパンおよびイソブタンからな
る群より選ばれる少なくとも一種以上の飽和炭化水素
を、触媒の存在下に分子状酸素およびアンモニアを含む
混合ガスにより接触酸化させるアンモ酸化法において、
触媒として下記一般式(I)により表わされる複合酸化
物を含有した触媒を用いることを特徴とする(メタ)ア
クリロニトリルの製造方法である。 一般式(I): CrαSbβWγOx (式中、α、β及びγは、各々Cr、Sb及びWの原子
数を表わし、α=1のとき、β=0.5〜5、γ=0.
2〜2、xは存在元素の原子価により決定される値であ
る。) 【効果】 目的生成物であるニトリル類の収率が高く、
工業的に有利に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロパンおよびイソブ
タンからなる群より選ばれる少なくとも一種以上の飽和
炭化水素を、分子状酸素とアンモニアにより気相接触ア
ンモ酸化して(メタ)アクリロニトリルの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】(メタ)アクリロニトリルは合成繊維、
合成樹脂を中心に多様な工業製品の中間原料として大量
に製造されているが、従来よりその製法としてはオレフ
ィン原料すなわち、プロピレン、イソブテン等を触媒の
存在下で分子状酸素とアンモニアにより、気相接触アン
モ酸化をおこなう方法が一般的に知られている。
【0003】一方、近年オレフィンの価格上昇にともな
って、従来オレフィンを原料として製造されてきた種々
の誘導品を、より安価なパラフィン類を原料として製造
する方法の開発が注目されるようになってきた。プロパ
ンまたはイソブタンを原料とし、いわゆるアンモ酸化法
により(メタ)アクリロニトリルを製造するために用い
られる触媒系としてはSb−U系酸化物触媒(特公昭4
7−14371号)、Sb−Sn系酸化物触媒(特公昭
50−28940号)、V−Sb系酸化物触媒(特開昭
47−35783号、特開平1−268668号、特開
平2−95439号、特開平2−261544号)、B
i−Mo系酸化物触媒(特開昭48−16887号、特
公昭55−42071号、特開平3−157356
号)、V−P系酸化物触媒(特公昭58−5188
号)、Bi−V系酸化物触媒(特開昭63−29554
5号)などが知られ、さらに最近V−Sn−Sb−Cu
系酸化物触媒(特開平4−275266号)、Mo−V
−Te−Nb系酸化物触媒(特開平2−257号)、A
g−Bi−V−Mo系酸化物触媒(特開平3−5896
1号)Ga−Bi−MoあるいはTa−Bi−Mo系酸
化物触媒(特開平3−58962号)、Mo−Taある
いはMo−Nb系酸化物触媒(特開平5−213849
号)などが特許出願されている。また上記のいくつかの
触媒系とオレフィンのアンモ酸化能をもつ触媒との混合
触媒系も提案されている(特開昭63−295546
号、特開昭64−38051号、特開平2−17159
号、特開平2−43949号、特開平2−75347
号、特開平2−111444号、特開平2−25806
5号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法のうち、反応系にプロモーターとして、少量のハ
ロゲン化物を添加する系では、目的生成物であるニトリ
ル類の比較的高い収率を達成しているが、この場合反応
装置の腐食という致命的な問題があり、装置上の材質に
制限を有し、工業上大いに問題を有している。また、プ
ロモーターを添加しない系では、ニトリル類の収率は低
く、工業的に実施できるレベルに達していない。
【0005】本発明は、このような欠点を解消するため
になされたものであり、プロパンおよびイソブタンから
なる群より選ばれる少なくとも一種以上の飽和炭化水素
を、触媒の存在下に、分子状酸素およびアンモニアを含
む混合ガスにより接触酸化させるアンモ酸化法におい
て、本発明に開示したクロム、アンチモンおよびタング
ステンを必須に含有する触媒を用いて製造することによ
り、目的生成物であるニトリル類の収率が高く工業的に
有利な(メタ)アクリロニトリルの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プロパン
およびイソブタンからなる群より選ばれる少なくとも一
種以上の飽和炭化水素を、触媒の存在下に、分子状酸素
およびアンモニアを含む混合ガスにより気相接触させる
アンモ酸化法による(メタ)アクリロニトリルの製造方
法について鋭意研究した結果、クロム、アンチモンおよ
びタングステンの三元素を必須成分とする酸化物を含有
する複合酸化物を含有する触媒、または該複合酸化物を
耐火性無機物担体に担持した触媒を用いることにより従
来法よりも高いニトリル類の収率が得られることを見い
だし、本発明の方法に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、プロパンおよび/ま
たはイソブタンと、分子状酸素およびアンモニアを触媒
の存在下、気相で接触酸化反応させて、(メタ)アクリ
ロニトリルを製造する方法において、触媒として下記一
般式: CrαSbβWγOx (I) (式中、Crはクロム、Sbはアンチモン、Wはタング
ステン、Oは酸素を表わし、α、β、γ及びxは、各々
Cr、Sb、WおよびOの原子数を表わし、α=1のと
き、β=0.5〜5、γ=0.2〜2、xは存在元素の
原子価により決定される値である。)により表わされる
複合酸化物を含有した触媒に接触させることを特徴とす
る(メタ)アクリロニトリルの製造方法を提供するもの
である。
【0008】特に、前記一般式(I)で表わされる複合
酸化物の好ましい組成の範囲としては、α=1のとき、
β=1〜3、γ=0.5〜1.5である。前記組成範囲
をはずれた場合には、目的とするニトリルの収率は低く
なる。
【0009】また本発明に用いる触媒として、前記一般
式(I)で表わされる複合酸化物に、さらに、Nb、M
o、Mn、Fe、Co及びNiより選ばれた少なくとも
一種以上の元素(以下、A群元素と呼ぶことがある。N
bはニオブ、Moはモリブデン、Mnはマンガン、Fe
は鉄、Coはコバルト、Niはニッケルを表わす。)
を、触媒の構成元素のCrに対するA群元素の原子比が
0を超え0.1以下の範囲に添加した複合酸化物を含有
する触媒を用いることは、好ましいものである。上記A
群元素の添加は、触媒の活性あるいは選択性の向上に効
果を奏し、A群元素としては、Nbを含むことが、目的
物の収率を向上させる点で、特に好ましく、触媒の構成
元素のCrに対するA群元素の原子比が0.05〜0.
1の範囲が、特に好ましいものである。該組成範囲をは
ずれた場合には、目的とするニトリル類の収率は低くな
り好ましくないものである。
【0010】さらに本発明に用いる触媒として、前記一
般式(I)で表わされる複合酸化物に、さらに、V、N
b、Mo、Mn、Fe、Co及びNiより選ばれた少な
くとも一種以上の元素(以下、A’群元素と呼ぶことが
ある。Vはバナジウム、Nbはニオブ、Moはモリブデ
ン、Mnはマンガン、Feは鉄、Coはコバルト、Ni
はニッケルを表わす。)を、触媒の構成元素のCrに対
するA’群元素の原子比が0を超え0.1以下の範囲で
かつ、触媒の構成元素のSbに対するA’群元素の原子
比が0を超え0.04以下の範囲に添加した複合酸化物
を含有する触媒を用いることは、好ましいものである。
A’群元素としては、目的物の収率を向上させる点で、
V又はNbを含むことが特に好ましく、触媒の構成元素
のCrに対するA’群元素の原子比が0.05〜0.1
の範囲が、目的物の収率を向上させる点で、特に好まし
いものである。
【0011】さらに以上に述べた本発明に用いる触媒
を、耐火性無機物担体に担持して用いることは、触媒の
活性向上および物理的耐久性の向上の面で、特に好まし
いものである。
【0012】耐火性無機物担体としては、シリカ、アル
ミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ−アルミナ、シリ
カ−チタニア及びシリカ−ジルコニアから選ばれる少な
くとも一種以上の酸化物を含有する酸化物が好ましく、
中でもシリカ−アルミナが、目的物の収率向上の点で、
特に好ましい。
【0013】本発明で使用する触媒は、当分野において
通常用いられる公知の方法、例えば、次のような方法で
調製することができる。硝酸クロムを温水で溶解し、メ
タタングステン酸アンモニウムの水溶液(市販品)を加
え、さらに、三酸化アンチモンを粉末のまま添加し、ま
た必要に応じてV、Nb、Mo、Mn、Fe、Coおよ
びNiからなる群より選ばれる1種以上の元素の化合物
の水溶液を加え、場合によっては、これにシリカ、アル
ミナなどの担体を加え一定時間混合かくはんし、加熱濃
縮して得られたスラリーを乾燥後、400〜800℃で
焼成して調製される。焼成は大気中で行なわれるが、高
酸素濃度下、低酸素濃度下でも行ないうる。最終焼成工
程においては低酸素濃度(酸素濃度:1%〜15%)の
雰囲気で処理することが高い触媒性能を得る上で好まし
い。
【0014】本発明で使用する触媒の調製に用いられる
原料には特に制約はない。例えば硝酸塩、酸化物、水酸
化物、塩化物、炭酸塩、酢酸塩、金属酸、金属酸アンモ
ニウム塩などである。
【0015】担体の原料としては、アルミナ、シリカ、
シリカ−アルミナなどの成型体のほか、酸化物、水酸化
物の粉末あるいはゲル、ゾルなど触媒の使用形態に応じ
て多様に使いわけることができる。
【0016】本発明によるアンモ酸化反応の原料ガスと
しては、プロパンまたはイソブタンと分子状酸素および
アンモニアの他、必要に応じて希釈ガスを用いることも
できる。分子状酸素源としては、空気または純酸素が使
用される。反応に供与する分子状酸素のモル比はプロパ
ンに対して0.2〜5倍量が好ましく、アンモニアのモ
ル比はプロパンに対して0.2〜3倍量が好ましく、希
釈ガスとしては窒素、ヘリウム、炭酸ガスなどの不溶性
ガス及び水蒸気などが好適に使用される。
【0017】本発明による気相接触アンモ酸化反応は、
前記の原料ガスを前記の触媒上に空間速度300〜50
00hr-1、300℃〜600℃の温度範囲で接触させ
ることによって好適に実施することができる。また上記
気相接触アンモ酸化反応は、通常常圧下で行うが、減圧
または加圧下でも実施することができる。反応方式につ
いても特に制限はなく、固定床式、移動床式、または流
動床式のいずれも可能である。また単独方式でもリサイ
クル方式でもよい。
【0018】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。
【0019】なお、転化率、単流収率および選択率は副
生物を含めてそれぞれ下記式により定義される。
【0020】
【数1】
【0021】実施例1 500mlビーカーにアルミナゾルA−200(日産化
学工業社製、Al23 濃度:10.5wt%)30.
2gとシリカゾルスノーテックスN(日産化学工業社
製、SiO2濃度:20.5wt%)15.5gおよび
水50mlを加え加熱かくはんを行い、約80℃に保っ
た。次に硝酸クロム(Cr(NO33 9H2 O、和光
純薬社製、純度99.9%)24.03gを50mlの
水に溶解させたものを加え、続けてメタタングステン酸
アンモニウム((NH462 1248)水溶液MW
−2(日本無機化学工業社製、WO3 として50wt%
含有)13.91gを原液のまま加えた。その後Sb2
3 (和光純薬社製、純度99.9%)13.14gを
ホモジナイザーで100mlの水に分散させたものを加
え、約80℃のまま2時間液量を保ってかくはんを行っ
た。このあと加熱温度を90℃に上げて、かくはんを続
け、水分の蒸発によって約3時間濃縮を行った。得られ
たペーストを120℃で14時間乾燥したあと大気中4
50℃で3時間、酸素濃度10%(残り窒素)の雰囲気
下で560℃で3時間焼成した。得られた触媒の組成は
80wt%Cr1 Sb1.50.5 Ox/10wt%Al2
3 −10wt%SiO2 であった(以後、触媒の組
成の記載において、/以下は、触媒中の担体成分を表わ
す)。
【0022】この触媒を9〜20メッシュにそろえたも
の5mlを通常の流通式反応装置に充てんし、反応を行
った。反応ガス組成は、C38 /NH3 /O2 /He
/H2 O=1/2/4/7.5/3(モル比)空間速度
はSV=900hr-1、反応温度は520℃であった。
得られた結果を表1に示す。
【0023】実施例2 硝酸クロム、メタタングステン酸アンモニウム水溶液M
W−2、Sb23 の仕込み量をそれぞれ16.50
g、19.11g、12.03gに変えた以外は実施例
1と同様に調製をおこない、80wt%Cr1 Sb2
1 Ox/10wt%Al23 −10wt%SiO2
組成の触媒を得た。反応は反応温度を540℃とした以
外は実施例1と同様に行った。得られた結果を表1に示
す。
【0024】実施例3 硝酸クロム、メタタングステン酸アンモニウム水溶液M
W−2、Sb23 の仕込み量をそれぞれ11、46
g、19.92g、12.47gに変えた以外は実施例
1と同様に調製をおこない、80wt%Cr1 Sb3
1.5 Ox/10wt%Al23 −10wt%SiO2
の組成の触媒を得た。反応は反応温度を540℃とした
以外は実施例1と同様に行った。得られた結果を表1に
示す。
【0025】実施例4 メタタングステン酸アンモニウム水溶液を添加したあ
と、Sb23 分散液を添加する前に、さらにメタバナ
ジン酸アンモニウム(NH4 VO3 、和光純薬社製特級
試薬)0.351gを50mlの水で加熱溶解させたも
のを加えた以外は実施例1と同様に調製を行い80wt
%/Cr1Sb1.50.50.05Ox /10wt%Al2
3 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は
実施例1と同様に行った。得られた結果を表1に示す。
【0026】実施例5 メタタングステン酸アンモニウム水溶液を添加したあ
と、Sb23 分散液を添加する前に、さらにメタバナ
ジン酸アンモニウム0.337gを50mlの水で加熱
溶解させたものを加えた以外は実施例2と同様に調製を
行い、80wt%Cr1 Sb210.07Ox/10w
t%Al23 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得
た。反応は実施例2と同様に行った。得られた結果を表
1に示す。
【0027】実施例6 メタバナジン酸アンモニウムのかわりに、シュウ酸ニオ
ブ(CBMM社製、Nb25 換算で20.5wt%含
有)1.816gを100mlの水で加熱溶解させたも
のを加えた以外は実施例5と同様に調製を行い、80w
t%Cr1 Sb21 Nb0.07Ox/10wt%Al2
3 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は
実施例2と同様に行った。得られた結果を表1に示す。
【0028】実施例7 メタタングステン酸アンモニウム水溶液を添加したあ
と、Sb23 分散液を添加する前にさらにパラモリブ
テン酸アンモニウム((NH46 Mo724・4H2
O、和光純薬社製特級試薬)1.200gを50mlの
水で加熱溶解させたものを加えた以外は実施例1と同様
に調製を行い、80wt%Cr1 Sb1.50.5 Mo
0.05Ox/10wt%Al23 −10wt%SiO2
の組成の触媒を得た。反応は実施例1と同様に行った。
得られた結果を表1に示す。
【0029】実施例8 パラモリブデン酸アンモニウムのかわりに硝酸マンガン
(Mn(NO32 ・6H2 O、和光純薬社製特級試薬)
0.861gを50mlの水で加熱溶解させたものを加
えた以外は実施例7と同様に調製を行い、80wt%C
1 Sb1.50.5Mn0.05Ox/10wt%Al23
−10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は実
施例1と同様に行った。得られた結果を表1に示す。
【0030】実施例9 パラモリブデン酸アンモニウムのかわりに硝酸鉄(Fe
(NO33 ・9H2O、和光純薬社製特級試薬)1.
212gを50mlの水で加熱溶解させたものを加えた
以外は実施例7と同様に調製を行い、80wt%Cr1
Sb1.50.5Fe0.05Ox/10wt%Al23
10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は実施例
1と同様に行った。得られた結果を表1に示す。
【0031】実施例10 シリカゾルスノーテックスN、硝酸クロム、メタタング
ステン酸アンモニウム水溶液MW−2、Sb23 の仕
込量をそれぞれ46.4g、14.13g、16.38
g、7.73gに変えた以外は実施例1と同様に調製を
おこない、60wt%Cr1 Sb1.51 Ox/10w
t%Al23 −30wt%SiO2 の組成の触媒を得
た。反応は実施例1と同様に行った。得られた結果を表
2に示す。
【0032】実施例11 シリカゾルを添加せず、硝酸クロム、メタタングステン
酸アンモニウム水溶液MW−2、Sb23 の仕込量を
それぞれ22.86g、13.24g、16.67gに
変えた以外は実施例1と同様に調製を行い、90wt%
Cr1 Sb20.5 Ox/10wt%Al23 の組成
の触媒を得た。反応は実施例2と同様に行った。得られ
た結果を表2に示す。
【0033】実施例12 アルミナゾルを使用せず、シリカゾルスノーテックスN
の仕込量を30.9gに変えた以外は実施例2と同様に
調製を行い、80wt%Cr1 Sb21Ox/20w
t%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は実施例2と同
様に行った。得られた結果を表2に示す。
【0034】実施例13 アルミナゾル、シリカゾルを混合加熱かくはんし、約8
0℃に保ったところに、さらにアナターゼ型TiO2
(和光純薬社製1級試薬)3.17gを粉末のまま加え
たことと、硝酸クロム、メタタングステン酸アンモニウ
ム水溶液MW−2、Sb23 の仕込量をそれぞれ1
6.49g、19.11g、9.02gに変えた以外は
実施例1と同様に調製を行い、70wt%Cr1 Sb
1.51Ox/10wt%Al23 −10wt%Si
2 −10wt%TiO2 の組成の触媒を得た。反応は
実施例1と同様に行った。得られた結果を表2に示す。
【0035】実施例14 300mlビーカーに、硝酸クロム16.50gを50
mlの水に溶解させたもの、メタタングステン酸アンモ
ニウム水溶液MW−2、19.11gを順次加え、次に
Sb23 12.03gをホモジナイザーで100ml
の水に分散させたものを加え、加熱かくはんを行い約8
0℃に保った。これにZrO2 (三津和化学薬品社製、
純度99.9%)6.35gを粉末のまま加え、約80
℃のまま2時間液量を保ってかくはんを行った。このあ
と加熱温度を90℃に上げてかくはんを続け、水分の蒸
発によって約2時間濃縮を行った。以後の乾燥、焼成は
実施例1と同様に行い、80wt%Cr1 Sb21
x/20wt%ZrO2 の組成の触媒を得た。反応は実
施例2と同様に行った。得られた結果を表2に示す。
【0036】実施例15 ZrO2 を使用せず、メタタングステン酸アンモニウム
水溶液MW−2、Sb23 の仕込み量をそれぞれ9.
56g、6.02gに変えた以外は実施例14と同様に
調製を行い、100wt%Cr1 Sb10.5Oxの組
成の触媒を得た。反応は実施例1と同様に行った。得ら
れた結果を表2に示す。
【0037】実施例16 ZrO2 を使用せず、メタタングステン酸アンモニウム
水溶液MW−2の仕込み量を9.56gに変え、最終焼
成温度を600℃に変えた以外は実施例14と同様に調
製を行い、100wt%Cr1 Sb20.5Oxの組成
の触媒を得た。反応は実施例2と同様に行った。得られ
た結果を表2に示す。
【0038】比較例1 メタタングステン酸アンモニウムを使用せず、硝酸クロ
ム、Sb23 の仕込み量をそれぞれ26.47g、1
9.30gに変えた以外は実施例1と同様に調製を行
い、80wt%Cr1 Sb2 Ox/10wt%Al2
3 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は実
施例2と同様に行った。得られた結果を表3に示す。
【0039】比較例2 Sb23 を使用せず、硝酸クロム、メタタングステン
酸アンモニウム水溶液MW−2の仕込み量をそれぞれ3
2.98g、38.20gに変えた以外は実施例1と同
様に調製を行い、80wt%Cr11 Ox/10wt
%Al23 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得
た。反応は実施例2と同様に行った。得られた結果を表
3に示す。
【0040】比較例3 硝酸クロムを使用せず、メタタングステン酸アンモニウ
ム水溶液MW−2、Sb23 の仕込み量をそれぞれ3
0.48g、9.59gに変えた以外は実施例1と同様
に調製を行い、80wt%Sb11 Ox/10wt%
Al23 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。
反応は実施例2と同様に行った。得られた結果を表3に
示す。
【0041】比較例4 硝酸クロム、メタタングステン酸アンモニウム水溶液M
W−2及びSb23の仕込み量をそれぞれ7.35
g、8.51g及び18.74gに変えた以外は実施例
1と同様に調製を行い、80wt%Cr1Sb71
x/10wt%Al23 −10wt%SiO2 の組成
の触媒を得た。反応は実施例2と同様に行った。得られ
た結果を表3に示す。
【0042】比較例5 硝酸クロム、メタタングステン酸アンモニウム水溶液M
W−2及びSb23の仕込み量をそれぞれ6.94
g、32.16g及び7.59gに変えた以外は実施例
1と同様に調製を行い、80wt%Cr1Sb34
x/10wt%Al23 −10wt%SiO2 の組成
の触媒を得た。反応は実施例2と同様に行った。得られ
た結果を表3に示す。
【0043】比較例6 メタバナジン酸アンモニウムの仕込み量を1.05gに
変えた以外は実施例4と同様に調製を行い、80wt%
Cr1 Sb1.50.50.15Ox/10wt%Al2
3 −10wt%SiO2 の組成の触媒を得た。反応は実
施例1と同様に行った。得られた結果を表3に示す。
【0044】実施例17 実施例4で使用したのと同じ触媒を使用し、i−C4
10/NH3 /02 /He/H2 O=1/2/4/7.5
/3(モル比)の反応ガス組成、空間速度SV=900
hr-1、反応温度470℃で反応を行った。イソブタン
の転化率72.2%、メタクリロニトリルの選択率3
0.4%、メタクリロニトリルの単流収率は21.9%
であった。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明は、プロパンおよびイソブタンか
らなる群より選ばれる少なくとも一種以上の飽和炭化水
素を、触媒の存在下に分子状酸素およびアンモニアを含
む混合ガスにより接触酸化させるアンモ酸化法におい
て、本発明に開示したクロム、アンチモンおよびタング
ステンを必須に含有する触媒を用いて製造することによ
り、目的生成物であるニトリル類の収率が高く工業的に
有利に(メタ)アクリロニトリルが製造できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 松並 越成 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロパンおよびイソブタンからなる群よ
    り選ばれる少なくとも一種以上の飽和炭化水素を、触媒
    の存在下に分子状酸素およびアンモニアを含む混合ガス
    により接触酸化させるアンモ酸化法において、触媒とし
    て、下記一般式(I): CrαSbβWγOx (I) (式中、Crはクロム、Sbはアンチモン、Wはタング
    ステン、Oは酸素を表わし、α、β、γ及びxは、各々
    Cr、Sb、WおよびOの原子数を表わし、α=1のと
    き、β=0.5〜5、γ=0.2〜2、xは存在元素の
    原子価により決定される値である。)により表わされる
    複合酸化物を含有した触媒に接触させることを特徴とす
    る(メタ)アクリロニトリルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の触媒として、前記一般
    式(I)で表わされる複合酸化物に、さらにNb、M
    o、Mn、Fe、Co及びNiより選ばれた少なくとも
    一種以上の元素を、触媒構成元素のCrに対する該元素
    の原子比が0を超え0.1以下の範囲に添加した複合酸
    化物を含有する触媒を用いることを特徴とする請求項1
    記載の(メタ)アクリロニトリルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の触媒として、前記一般
    式(I)で表わされる複合酸化物に、さらにV、Nb、
    Mo、Mn、Fe、Co及びNiより選ばれた少なくと
    も一種以上の元素を、触媒構成元素のCrに対する該元
    素の原子比が0を超え0.1以下の範囲でかつ、触媒構
    成元素のSbに対する該元素の原子比が0を超え0.0
    4以下の範囲に添加した複合酸化物を含有する触媒を用
    いることを特徴とする請求項1記載の(メタ)アクリロ
    ニトリルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の触媒を
    耐火性無機担体物質に担持して用いることを特徴とする
    (メタ)アクリロニトリルの製造方法。
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