JPH07166183A - 電気粘性流体用炭素微粉およびその製造方法 - Google Patents
電気粘性流体用炭素微粉およびその製造方法Info
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- JPH07166183A JPH07166183A JP5342856A JP34285693A JPH07166183A JP H07166183 A JPH07166183 A JP H07166183A JP 5342856 A JP5342856 A JP 5342856A JP 34285693 A JP34285693 A JP 34285693A JP H07166183 A JPH07166183 A JP H07166183A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印加電圧に対する優れた粘性応答性と長期間
の安定性能を付与する高抵抗、高純度かつ微細性状の電
気粘性流体用炭素微粉と、その効率的な製造方法を提供
する。 【構成】 カーボンクラスターを含むアモルファス質の
スート状微粉末からなり、電気比抵抗が10〜108 Ω
cm、炭素含有率が99重量%以上、窒素吸着比表面積が
50m2/g以上の性状を備える電気粘性流体用炭素微粉。
炭素材料を不活性雰囲気により20〜500Torr の圧力に保
持された系内で加熱気化させ、気化した炭素蒸気を急速
に冷却再凝固する電気粘性流体用炭素微粉の製造方法。
の安定性能を付与する高抵抗、高純度かつ微細性状の電
気粘性流体用炭素微粉と、その効率的な製造方法を提供
する。 【構成】 カーボンクラスターを含むアモルファス質の
スート状微粉末からなり、電気比抵抗が10〜108 Ω
cm、炭素含有率が99重量%以上、窒素吸着比表面積が
50m2/g以上の性状を備える電気粘性流体用炭素微粉。
炭素材料を不活性雰囲気により20〜500Torr の圧力に保
持された系内で加熱気化させ、気化した炭素蒸気を急速
に冷却再凝固する電気粘性流体用炭素微粉の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気粘性流体の分散相
を形成する固体微粒子に用いられる炭素微粉およびその
製造方法に関する。
を形成する固体微粒子に用いられる炭素微粉およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気粘性流体は、誘電体微粒子を電気絶
縁性に優れる流体中に分散してなる特殊性状の流体で、
電場の印加により流体の見掛け粘度が増大する電気粘性
効果を示す。このため、例えばダンパー、ショックアブ
ソーバー、エンジンマウント等のエネルギー吸収材や防
振材として有用性が期待されている。
縁性に優れる流体中に分散してなる特殊性状の流体で、
電場の印加により流体の見掛け粘度が増大する電気粘性
効果を示す。このため、例えばダンパー、ショックアブ
ソーバー、エンジンマウント等のエネルギー吸収材や防
振材として有用性が期待されている。
【0003】従来、電気粘性流体の分散相を構成する固
体微粒子としては、セルロース、デンプン、シリカゲ
ル、イオン交換樹脂などが用いられており、これらを使
用した電気粘性流体は特開昭57−47234号公報、
特開昭61−259752号公報、特開平1−2073
95号公報等に開示されている。また、特開昭63−9
7694号公報には、前記のような固体微粒子の表面を
高分子物質で被覆する方法が記載されている。ところ
が、これらの固体微粒子は親水性である関係で水分の吸
着により経時的に性能安定性が低下したり、温度により
特性変化を生じるなど実用面に改善すべき課題が多い。
体微粒子としては、セルロース、デンプン、シリカゲ
ル、イオン交換樹脂などが用いられており、これらを使
用した電気粘性流体は特開昭57−47234号公報、
特開昭61−259752号公報、特開平1−2073
95号公報等に開示されている。また、特開昭63−9
7694号公報には、前記のような固体微粒子の表面を
高分子物質で被覆する方法が記載されている。ところ
が、これらの固体微粒子は親水性である関係で水分の吸
着により経時的に性能安定性が低下したり、温度により
特性変化を生じるなど実用面に改善すべき課題が多い。
【0004】こうした観点から、水分を含まない非水性
の固体微粒子として炭素質粉末が注目されている。例え
ば特開平5−70116号公報には、ピッチや樹脂のよ
うに水素、酸素などの炭素原子以外の元素を含有した物
質を原料とし、適度な官能基が残るような条件下で焼成
炭化した炭素粉末が、特開平5−186786号公報に
は、炭素質物質を繊維化後粉砕等の方法により得られる
形状異方性を有するカーボン質物質が、また特開平3−
47896号公報には電気絶縁性物質を被覆して導電率
を調整した炭素粉末が、それぞれ開示されている。
の固体微粒子として炭素質粉末が注目されている。例え
ば特開平5−70116号公報には、ピッチや樹脂のよ
うに水素、酸素などの炭素原子以外の元素を含有した物
質を原料とし、適度な官能基が残るような条件下で焼成
炭化した炭素粉末が、特開平5−186786号公報に
は、炭素質物質を繊維化後粉砕等の方法により得られる
形状異方性を有するカーボン質物質が、また特開平3−
47896号公報には電気絶縁性物質を被覆して導電率
を調整した炭素粉末が、それぞれ開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピッチ
や樹脂の焼成炭化や炭素質物質の繊維化は組織変動の機
構が非常に複雑で、処理過程で電気比抵抗の調整をおこ
なうには厳密な制御を必要とするばかりでなく、粘性流
体に安定に分散させるための均一な微粒子を得るための
工程負担が少なくない。そのうえ、炭素材料は本質的に
活性の低い物質であるため、これを二次的に処理して高
活性にしたり、表面に官能基を付加するには煩雑な工程
が必要となる。
や樹脂の焼成炭化や炭素質物質の繊維化は組織変動の機
構が非常に複雑で、処理過程で電気比抵抗の調整をおこ
なうには厳密な制御を必要とするばかりでなく、粘性流
体に安定に分散させるための均一な微粒子を得るための
工程負担が少なくない。そのうえ、炭素材料は本質的に
活性の低い物質であるため、これを二次的に処理して高
活性にしたり、表面に官能基を付加するには煩雑な工程
が必要となる。
【0006】このように、炭素粉末は電気粘性流体用の
非水性分散相として優れた物性を保有しながら、電気比
抵抗が高く、易分散性の均一な微細粉末を簡易な製造手
段で再現性よく得ることが困難であった。
非水性分散相として優れた物性を保有しながら、電気比
抵抗が高く、易分散性の均一な微細粉末を簡易な製造手
段で再現性よく得ることが困難であった。
【0007】本発明の目的は、印加電圧に対して優れた
粘性応答性と長期間の安定性能を付与することができる
高抵抗、高純度かつ微細性状の電気粘性流体用炭素微粉
と、その効率的な製造方法を提供することにある。
粘性応答性と長期間の安定性能を付与することができる
高抵抗、高純度かつ微細性状の電気粘性流体用炭素微粉
と、その効率的な製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による電気粘性流体用炭素微粉は、カーボン
クラスターを含むアモルファス質のスート状微粉末から
なり、電気比抵抗が10〜108 Ωcmで、炭素含有率が
99重量%以上の性状を備えることを構成上の特徴とす
る。
めの本発明による電気粘性流体用炭素微粉は、カーボン
クラスターを含むアモルファス質のスート状微粉末から
なり、電気比抵抗が10〜108 Ωcmで、炭素含有率が
99重量%以上の性状を備えることを構成上の特徴とす
る。
【0009】カーボンクラスターは、炭素原子が数十個
集合した性状のC60、C70、C76、C78などからなる炭
素分子で構成され、電気比抵抗が109 Ωcm以上の実質
的に絶縁性の物質である。本発明に係る電気粘性流体用
炭素微粉は、このカーボンクラスターを含むアモルファ
ス質のスート状微粉末からなり、電気比抵抗が10〜1
08 Ωcmの高抵抗範囲にあるアモルファスの結晶構造を
備え、かつ炭素含有率が99重量%以上の高純度性を保
持するものである。また、粒子性状として、窒素吸着比
表面積が50m2/g以上の高い表面積を有する微細粒子で
ある場合に一層優れた効果が発揮される。
集合した性状のC60、C70、C76、C78などからなる炭
素分子で構成され、電気比抵抗が109 Ωcm以上の実質
的に絶縁性の物質である。本発明に係る電気粘性流体用
炭素微粉は、このカーボンクラスターを含むアモルファ
ス質のスート状微粉末からなり、電気比抵抗が10〜1
08 Ωcmの高抵抗範囲にあるアモルファスの結晶構造を
備え、かつ炭素含有率が99重量%以上の高純度性を保
持するものである。また、粒子性状として、窒素吸着比
表面積が50m2/g以上の高い表面積を有する微細粒子で
ある場合に一層優れた効果が発揮される。
【0010】本発明において、電気比抵抗が10〜10
8 Ωcmの範囲は実用上十分な電気粘性効果を得るための
要件となるもので、10Ωcm未満の電気比抵抗では電気
粘性効果を得るために大電流が必要となってエネルギー
効率の低下を招き、108 Ωcmを越えると好適な電気粘
性効果が得られなくなる。また、炭素含有率が99重量
%以上の高純度性状は安定な電気粘性効果をもたらす要
件で、99重量%を下廻ると表面に種々の官能基が付着
し、若干の水分吸着や溶媒種による分散不良が生じて、
電気粘性効果が安定しなくなる。これらの要件に加え
て、窒素吸着比表面積が50m2/g 以上であることが分
散性の面から好ましく、これが50m2/g未満になると
粒子の沈降速度が早くなって分散媒中で凝集沈降現象が
生じ易くなり、長期の分散安定性が損なわれる。
8 Ωcmの範囲は実用上十分な電気粘性効果を得るための
要件となるもので、10Ωcm未満の電気比抵抗では電気
粘性効果を得るために大電流が必要となってエネルギー
効率の低下を招き、108 Ωcmを越えると好適な電気粘
性効果が得られなくなる。また、炭素含有率が99重量
%以上の高純度性状は安定な電気粘性効果をもたらす要
件で、99重量%を下廻ると表面に種々の官能基が付着
し、若干の水分吸着や溶媒種による分散不良が生じて、
電気粘性効果が安定しなくなる。これらの要件に加え
て、窒素吸着比表面積が50m2/g 以上であることが分
散性の面から好ましく、これが50m2/g未満になると
粒子の沈降速度が早くなって分散媒中で凝集沈降現象が
生じ易くなり、長期の分散安定性が損なわれる。
【0011】上記の電気粘性流体用炭素微粉を得るため
の本発明による製造方法は、炭素材料を不活性雰囲気に
より20〜500Torrの圧力に保持された系内で加熱気
化させ、気化した炭素蒸気を急速に冷却再凝固すること
を構成的特徴とする。
の本発明による製造方法は、炭素材料を不活性雰囲気に
より20〜500Torrの圧力に保持された系内で加熱気
化させ、気化した炭素蒸気を急速に冷却再凝固すること
を構成的特徴とする。
【0012】炭素材料の気化は、抵抗加熱法、レーザー
加熱法、アーク放電法、高周波プラズマ法、プラズマジ
ェット法などの加熱手段を用い、4000℃以上の温度
域でおこなわれるが、本発明の目的には単位消費電力当
たりの炭素蒸発量が多いアーク放電法を適用することが
好ましい。原料となる炭素材料は高純度のものであれば
組織性状に限定はない。しかし、アーク放電法を用いる
場合には人造黒鉛棒を電極として使用することが望まし
い。
加熱法、アーク放電法、高周波プラズマ法、プラズマジ
ェット法などの加熱手段を用い、4000℃以上の温度
域でおこなわれるが、本発明の目的には単位消費電力当
たりの炭素蒸発量が多いアーク放電法を適用することが
好ましい。原料となる炭素材料は高純度のものであれば
組織性状に限定はない。しかし、アーク放電法を用いる
場合には人造黒鉛棒を電極として使用することが望まし
い。
【0013】不活性雰囲気ガスとしては、ヘリウム、ア
ルゴン、ネオン、クリプトンなどが使用可能であるが、
このうち炭素の蒸発速度が大きいヘリウムを用いること
が好適である。なお、不活性ガス以外のガス、例えば水
素、酸素、窒素などが雰囲気中に存在すると、炭素蒸発
と反応して回収されるスート状微粉末の収量を減退させ
るばかりでなく、炭素微粉の内部結晶構造を変化させて
電気比抵抗を低下させる原因となる。
ルゴン、ネオン、クリプトンなどが使用可能であるが、
このうち炭素の蒸発速度が大きいヘリウムを用いること
が好適である。なお、不活性ガス以外のガス、例えば水
素、酸素、窒素などが雰囲気中に存在すると、炭素蒸発
と反応して回収されるスート状微粉末の収量を減退させ
るばかりでなく、炭素微粉の内部結晶構造を変化させて
電気比抵抗を低下させる原因となる。
【0014】加熱気化させる系内の圧力は、20〜50
0Torrの範囲に減圧調整する必要があり、この条件設定
により得られるスート状微粉末の電気比抵抗を10〜1
08Ωcmの間で制御することができる。しかし、この減
圧度合が20Torr未満であると電気比抵抗が一般のカー
ボンブラックと同程度まで低下し、500Torrを越える
と炭素の蒸発量が減退してスート状微粉末の生成効率が
著しく低下する。
0Torrの範囲に減圧調整する必要があり、この条件設定
により得られるスート状微粉末の電気比抵抗を10〜1
08Ωcmの間で制御することができる。しかし、この減
圧度合が20Torr未満であると電気比抵抗が一般のカー
ボンブラックと同程度まで低下し、500Torrを越える
と炭素の蒸発量が減退してスート状微粉末の生成効率が
著しく低下する。
【0015】図1は、前記の製造方法を実施するために
好適な装置を示したものである。この装置は、下部にバ
ルブ2、流量計3を介してヘリウムボンベ4に接続する
ガス供給ライン5と、上部に圧力調整バルブ6を介して
真空ポンプ7を備えるバッグフィルター構造の冷却回収
装置8に連通する導出管9とを備えた減圧容器1の内部
に、電源10に接続する水冷式の黒鉛電極棒11、12
が端面間にギャップを設けてセットされている。操作
は、減圧容器1にヘリウムガスを流入して系内減圧度を
20〜500Torrの範囲に保持したのち、黒鉛電極棒1
1、12の間にアーク放電させて電極を加熱し、気化し
た炭素蒸気を冷却回収装置8に導いてスート微粉末を急
冷再凝固しながら捕集する方法でおこなわれる。このよ
うにして得られる炭素微粉は、カーボンクラスターを1
〜30重量%の範囲で含むアモルファス質のスート状微
粉末で、その性状は窒素吸着比表面積50m2/g以上、電
気比抵抗10〜108 Ωcm、炭素含有率99重量%以上
のものである。
好適な装置を示したものである。この装置は、下部にバ
ルブ2、流量計3を介してヘリウムボンベ4に接続する
ガス供給ライン5と、上部に圧力調整バルブ6を介して
真空ポンプ7を備えるバッグフィルター構造の冷却回収
装置8に連通する導出管9とを備えた減圧容器1の内部
に、電源10に接続する水冷式の黒鉛電極棒11、12
が端面間にギャップを設けてセットされている。操作
は、減圧容器1にヘリウムガスを流入して系内減圧度を
20〜500Torrの範囲に保持したのち、黒鉛電極棒1
1、12の間にアーク放電させて電極を加熱し、気化し
た炭素蒸気を冷却回収装置8に導いてスート微粉末を急
冷再凝固しながら捕集する方法でおこなわれる。このよ
うにして得られる炭素微粉は、カーボンクラスターを1
〜30重量%の範囲で含むアモルファス質のスート状微
粉末で、その性状は窒素吸着比表面積50m2/g以上、電
気比抵抗10〜108 Ωcm、炭素含有率99重量%以上
のものである。
【0016】
【作用】本発明の電気粘性流体用炭素微粉は、電気比抵
抗が10〜108 Ωcmと高く、且つ炭素含有量が99重
量%以上の高純度特性を有しており、窒素比表面積が5
0m2/g 以上の微細粒子性状を保有するカーボンクラス
ターを含むアモルファス質のスート状微粉末から構成さ
れている。したがって、該非水系炭素微粉を電気絶縁性
油状媒体に分散させて得られる電気粘性流体は印加電圧
に対する粘性応答性が極めて良好で、長期間に亘る安定
した分散性と優れた電気粘性効果を発揮する。
抗が10〜108 Ωcmと高く、且つ炭素含有量が99重
量%以上の高純度特性を有しており、窒素比表面積が5
0m2/g 以上の微細粒子性状を保有するカーボンクラス
ターを含むアモルファス質のスート状微粉末から構成さ
れている。したがって、該非水系炭素微粉を電気絶縁性
油状媒体に分散させて得られる電気粘性流体は印加電圧
に対する粘性応答性が極めて良好で、長期間に亘る安定
した分散性と優れた電気粘性効果を発揮する。
【0017】また、本発明の製造方法によれば、炭素材
料を加熱気化させる系内圧力を制御することにより上記
性状の電気粘性流体用炭素微粉を単純なプロセスを介し
て効率よく製造することが可能となる。
料を加熱気化させる系内圧力を制御することにより上記
性状の電気粘性流体用炭素微粉を単純なプロセスを介し
て効率よく製造することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0019】実施例1〜7 図1に示した装置を用い、真空ポンプ7を作動させて減
圧容器1の系内を一旦0.01Torr以下に減圧したの
ち、ヘリウムボンベ4からHeガスを50ml/minの流量
で導入し、ついで圧力調整バルブ6を制御して減圧容器
1内を所定の減圧度に保持した。引き続き、電源10か
ら2kwの電力を黒鉛電極棒(炭素含有率99.99 重量%、
外径8mm)11、12に供給し、電極間にアーク放電を
発生した。この状態で黒鉛電極棒は白熱して加熱気化
し、炭素蒸気となって導出管9により吸引され、冷却回
収装置8に至って急冷再凝固してカーボンクラスターを
含むスートとして回収された。
圧容器1の系内を一旦0.01Torr以下に減圧したの
ち、ヘリウムボンベ4からHeガスを50ml/minの流量
で導入し、ついで圧力調整バルブ6を制御して減圧容器
1内を所定の減圧度に保持した。引き続き、電源10か
ら2kwの電力を黒鉛電極棒(炭素含有率99.99 重量%、
外径8mm)11、12に供給し、電極間にアーク放電を
発生した。この状態で黒鉛電極棒は白熱して加熱気化
し、炭素蒸気となって導出管9により吸引され、冷却回
収装置8に至って急冷再凝固してカーボンクラスターを
含むスートとして回収された。
【0020】このようにして得られたスート状微粉末の
生成結果と性状を、変動させた減圧度と対比させて表1
および表2に示した。なお、電気比抵抗値は、JIS
K1469「アセチレンブラックの電気抵抗率測定法」
に従い、測定圧力を102.2kg/cm2に設定して測定し
た。
生成結果と性状を、変動させた減圧度と対比させて表1
および表2に示した。なお、電気比抵抗値は、JIS
K1469「アセチレンブラックの電気抵抗率測定法」
に従い、測定圧力を102.2kg/cm2に設定して測定し
た。
【0021】ついで、得られた各スート状微粉末を電気
絶縁性油状媒体のシリコーン油(室温粘度:0.02ポイ
ズ) に20重量%の量比で均一に分散させて電気粘性流
体を形成した。この電気粘性流体に室温で2kV/mm の電
圧をかけ、流体の粘性変化と流体中を流れる電流値を測
定した。更に、1ケ月経過後の分散状態を観察した。な
お、粘度の測定にはB型回転粘度計を使用し、電極間に
直流電流を印加したときの粘度を計測した。得られた評
価結果を、表1および表2に併載した。
絶縁性油状媒体のシリコーン油(室温粘度:0.02ポイ
ズ) に20重量%の量比で均一に分散させて電気粘性流
体を形成した。この電気粘性流体に室温で2kV/mm の電
圧をかけ、流体の粘性変化と流体中を流れる電流値を測
定した。更に、1ケ月経過後の分散状態を観察した。な
お、粘度の測定にはB型回転粘度計を使用し、電極間に
直流電流を印加したときの粘度を計測した。得られた評
価結果を、表1および表2に併載した。
【0022】表1および表2の結果から、本発明に係る
炭素微粉を分散させた電気粘性流体は、電圧印加前後の
粘性変化が大きく、流体中に安定した低電流が流通し、
かつ長期に亘って安定した分散状態を呈して粉体の沈降
現象はほとんど認められなかった。
炭素微粉を分散させた電気粘性流体は、電圧印加前後の
粘性変化が大きく、流体中に安定した低電流が流通し、
かつ長期に亘って安定した分散状態を呈して粉体の沈降
現象はほとんど認められなかった。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】比較例1 減圧容器の圧力を15Torrに設定し、その他は実施例と
同一条件によりスート状微粉末を製造した。得られたス
ート状微粉末を実施例と同様にシリコーン油に分散させ
て電気粘性流体を形成した。この場合の結果を表3に示
した。
同一条件によりスート状微粉末を製造した。得られたス
ート状微粉末を実施例と同様にシリコーン油に分散させ
て電気粘性流体を形成した。この場合の結果を表3に示
した。
【0026】比較例2 減圧容器の圧力を500Torrに設定し、その他は実施例
と同一条件によりスート状微粉末を製造した。得られた
スート状微粉末を実施例と同様にシリコーン油に分散さ
せて電気粘性流体を形成した。この場合の結果を表3に
併載した。
と同一条件によりスート状微粉末を製造した。得られた
スート状微粉末を実施例と同様にシリコーン油に分散さ
せて電気粘性流体を形成した。この場合の結果を表3に
併載した。
【0027】比較例3 市販のアニリンブラック〔東洋色材(株)製、N0.13 ア
ニリンブラック〕を窒素雰囲気中、3℃/分の昇温速度
で480℃まで加熱し、1時間焼成処理して得られた炭
素質粉末(特開平4−348192号公報) の50g をシリコ
ーン油(室温粘度:10ポイズ) 150g に分散させた。
この電気粘性流体の評価結果を表3に併載した。
ニリンブラック〕を窒素雰囲気中、3℃/分の昇温速度
で480℃まで加熱し、1時間焼成処理して得られた炭
素質粉末(特開平4−348192号公報) の50g をシリコ
ーン油(室温粘度:10ポイズ) 150g に分散させた。
この電気粘性流体の評価結果を表3に併載した。
【0028】比較例4 比較例3のアニリンブラックを加熱焼成処理せずに同一
条件でシリコーン油に分散させた。この電気粘性流体の
評価結果を表3に併載した。
条件でシリコーン油に分散させた。この電気粘性流体の
評価結果を表3に併載した。
【0029】
【表3】 〔表注〕*電流値が3mAを越えたため測定不能
【0030】表3の結果から、比較例1では電気比抵抗
が低くなって実用性がなく、比較例2ではスート微粉末
の収量が悪く、また十分な電気粘性効果が得られない。
また比較例3では電流値が高く、電気粘性効果も本発明
に比べて劣っている。
が低くなって実用性がなく、比較例2ではスート微粉末
の収量が悪く、また十分な電気粘性効果が得られない。
また比較例3では電流値が高く、電気粘性効果も本発明
に比べて劣っている。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば従来技術
に比べて高い電気抵抗を有し、高純度で比表面積が大き
な非水系の電気粘性流体用炭素微粉を提供することがで
きる。したがって、該炭素微粉を分散させた電気粘性流
体は、優れた粘性応答性と長期間に亘り常に安定した分
散状態を発現させることが可能となる。
に比べて高い電気抵抗を有し、高純度で比表面積が大き
な非水系の電気粘性流体用炭素微粉を提供することがで
きる。したがって、該炭素微粉を分散させた電気粘性流
体は、優れた粘性応答性と長期間に亘り常に安定した分
散状態を発現させることが可能となる。
【図1】本発明の電気粘性流体用炭素微粉を製造するた
めの装置を例示した略断面図である。
めの装置を例示した略断面図である。
1 減圧容器 2 バルブ 3 流量計 4 ヘリウムボンベ 5 供給ライン 6 圧力調整バルブ 7 真空ポンプ 8 冷却回収装置 9 導出管 10 電源 11 黒鉛電極棒 12 黒鉛電極棒
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 70:00
Claims (3)
- 【請求項1】 カーボンクラスターを含むアモルファス
質のスート状微粉末からなり、電気比抵抗が10〜10
8 Ωcmで、炭素含有率が99重量%以上の性状を備える
ことを特徴とする電気粘性流体用炭素微粉。 - 【請求項2】 窒素吸着比表面積が50m2/g以上である
請求項1記載の電気粘性流体用炭素微粉。 - 【請求項3】 炭素材料を不活性雰囲気により20〜5
00Torrの圧力に保持された系内で加熱気化させ、気化
した炭素蒸気を急速に冷却再凝固することを特徴とする
電気粘性流体用炭素微粉の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5342856A JPH07166183A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 電気粘性流体用炭素微粉およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5342856A JPH07166183A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 電気粘性流体用炭素微粉およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07166183A true JPH07166183A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18357028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5342856A Pending JPH07166183A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 電気粘性流体用炭素微粉およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07166183A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005194464A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Sakura Color Prod Corp | 黒色顔料組成物 |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP5342856A patent/JPH07166183A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005194464A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Sakura Color Prod Corp | 黒色顔料組成物 |
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