JPH10158672A - 電気粘性流体用炭素微粉末およびその製造方法 - Google Patents

電気粘性流体用炭素微粉末およびその製造方法

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JPH10158672A
JPH10158672A JP8335075A JP33507596A JPH10158672A JP H10158672 A JPH10158672 A JP H10158672A JP 8335075 A JP8335075 A JP 8335075A JP 33507596 A JP33507596 A JP 33507596A JP H10158672 A JPH10158672 A JP H10158672A
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JP
Japan
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carbon
powder
fullerene
ωcm
electrorheological fluid
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JP8335075A
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Masataka Kono
正孝 河野
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Tokai Carbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期粘度が低く、印加電圧に対する優れた粘
性応答性と長期間の安定性能を発揮する高抵抗かつ微細
性状の電気粘性流体用炭素微粉末とその製造方法を提供
すること。 【解決手段】 フラーレン含有スートまたは炭素粉末と
フラーレンの混合粉末を硝酸溶液中、40〜140℃の
温度で酸化処理し、次いで金属水酸化物を反応させて得
られ、電気比抵抗が104 〜108 Ωcmである電気粘性
流体用炭素微粉末。製造方法は、電気比抵抗10〜10
8 Ωcm、炭素含有量が99%以上のフラーレン含有スー
トまたは炭素粉末とフラーレンの混合粉末を、硝酸溶液
中、40〜140℃の温度で酸化処理し、次いで金属水
酸化物を反応させることにより、電気比抵抗104 〜1
8 Ωcmの物性範囲に改質する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気粘性流体の分
散相を形成する固体微粒子に用いられる炭素微粉であっ
て、初期粘度が低く、印加電圧に対する優れた粘性応答
性と長期間に亘り安定した分散性を発現する電気粘性流
体用炭素微粉末とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気粘性流体は、誘電体微粒子を電気絶
縁性に優れる流体中に分散させた流体で、電場の印加に
より流体の見掛け粘度が増大する独特の電気粘性効果を
示す。このため、例えばダンパー、ショックアブソーバ
ー、エンジンマウント等のエネルギー吸収材や防振材と
して有用性が期待されている。
【0003】従来、電気粘性流体の分散相を構成する固
体微粒子としては、セルロース、デンプン、シリカゲ
ル、イオン交換樹脂などが用いられており、これらを使
用した電気粘性流体は特開昭57−47234号公報、
特開昭61−259752号公報、特開平1−2073
95号公報等に開示されている。また、特開昭63−9
7694号公報には、前記のような固体微粒子の表面を
高分子物質で被覆する方法が記載されている。ところ
が、これらの固体微粒子は親水性である関係で、水分の
吸着により経時的に性能安定性が低下したり、温度によ
り特性変化を生じるなど実用面での問題が多い。
【0004】こうした観点から、水分を含まない非水性
の固体微粒子として炭素質粉末が注目されている。例え
ば特開平3−47896号公報には電気絶縁性物質を被
覆して導電率を調整した炭素粉末が、特開平5−701
16号公報にはタールや樹脂類のような原料を熱処理し
た特定のC/H比範囲の炭素粉を低い酸素濃度ならびに
水分濃度の雰囲気中で粉砕、分級して得た炭素粉末が、
特開平5−186786号公報には炭素質物質を繊維化
後粉砕等の方法により得られる形状異方性を有するカー
ボン質物質が、また、特開平5−193919公報には
石炭系または石油系のタール、ピッチ等を焼成炭化して
得られる炭素質粉末を湿式酸化処理する電気粘性流体用
炭素質粉末の製造方法が、それぞれ開示されている。
【0005】しかしながら、タール、ピッチ、樹脂など
の焼成炭化や炭素質物質の繊維化は組織変動の機構が非
常に複雑で、処理過程で電気比抵抗の調整をおこなうに
は厳密な制御を必要とするばかりでなく、粘性流体に安
定に分散させるための均一な微粒子を得るための工程負
担が多く、得られる粘性応答性も十分ではない。
【0006】本発明者らは、このような問題点を解消し
た新規の電気粘性流体用炭素質微粉末として、電気比抵
抗が10〜108 Ωcmで、炭素含有率が99重量%以上
の性状を備えるカーボンクラスターを含むアモルファス
質のスート状微粉末、およびその製造技術として、炭素
材料を不活性雰囲気により20〜500Torrの圧力に保
持された系内で加熱気化させ、気化した炭素蒸気を急速
に冷却再凝固する方法を先に提案した(特開平7−1661
83号公報、特開平8−209166号公報) 。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の先願技術によれ
ば、従来技術とは異質の炭素質微粉末であるカーボンク
ラスターを含むアモスファス質スートを選択、または選
択された粉末に湿式酸化を行い改善しているため、印加
電圧に対して優れた粘性応答性と長期間の安定性能を発
揮する電気粘性流体用炭素微粉末を得ることができる。
しかしながら、この炭素微粉末には、物性的に粘性応答
性を改善し得る課題が残されており、さらに粘性応答性
に優れる微粉末の開発が切望されていた。
【0008】従って本発明の目的は、印加電圧に対して
優れた粘性応答性を発揮する高抵抗で微細性状の電気粘
性流体用炭素微粉末とその効率的な製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、フラーレン含有スート
または炭素粉末とフラーレンの混合粉末を硝酸溶液中、
特定の温度範囲で酸化処理して得られた特定の高電気比
抵抗を示す微粉末が電気粘性流体の粘性応答を著しく改
善することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、フラーレン含有スー
トまたは炭素粉末とフラーレンの混合粉末を硝酸溶液
中、40〜140℃の温度で酸化処理し、次いで金属水
酸化物を反応させて得られ、電気比抵抗が104 〜10
8 Ωcmであることを特徴とする電気粘性流体用炭素微粉
末を提供するものである。
【0011】また、本発明は、電気比抵抗10〜108
Ωcm、炭素含有量が99%以上のフラーレン含有スート
または炭素粉末とフラーレンの混合粉末を、硝酸溶液
中、40〜140℃の温度で酸化処理し、次いで金属水
酸化物を反応させることにより、電気比抵抗104 〜1
8 Ωcmの物性範囲に改質することを特徴とする電気粘
性流体用炭素微粉末の製造方法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、フラーレン含有
スートとは、カーボンクラスターを含むアモルファス質
のスートのことであり、炭素質材料を不活性ガス雰囲気
中で20〜500Torrの圧力に保持された系内で加熱気
化させ、気化した炭素蒸気を急速に冷却再凝固すること
によって得ることができる。
【0013】上記フラーレンは、炭素原子が数十個単位
で集合した性状の炭素分子(カーボンクラスター)であ
り、現在までにC60、C70、C76、C78等の物質が解明
され、黒鉛およびダイヤモンドに次ぐ新たな炭素物質と
して注目されている。物性的には、高純度で、電気比抵
抗が109 Ωcm以上の実質的には絶縁性を呈する点に特
徴付けられる。
【0014】また、上記炭素質材料を加熱する方法とし
ては、アーク放電法、レーザー加熱法、抵抗加熱法、高
周波プラズマ法及びプラズマジェット法などが挙げら
れ、このうち、アーク放電法が単位消費電力当たりの炭
素蒸発量が多い点で好ましく、通常4000℃以上の温
度域まで加熱する。
【0015】該炭素質材料としては、特に制限されない
が、高純度のものが好ましく、特にX線回折により求め
られる(002)面の面間隔(d002)が3.371
オングストローム以下で、C軸方向の結晶子の大きさ
(Lc)が290オングストローム以上の結晶性状を備
える炭素含有率99%以上の黒鉛材料が好ましい。
【0016】不活性雰囲気ガスとしては、ヘリウム、ア
ルゴン、ネオン及びクリプトン等が挙げられ、このう
ち、ヘリウムが炭素の蒸発速度が大きいことから好まし
い。
【0017】また、加熱気化させる系内の圧力は、20
〜500Torrの範囲に減圧調整することが必要である。
この減圧度合いが20Torr未満であると電気比抵抗が一
般のカーボンブラックと同程度まで低下し、500Torr
を超えると炭素の蒸発量が減退してフラーレン含有スー
トの生成効率が著しく低下するため好ましくない。
【0018】図1は、フラーレン含有スートを製造する
ために使用される直流アーク装置を例示した略断面説明
図である。この装置は、下部にバルブ2、流量計3を介
してヘリウムボンベ4に接続するガス供給ライン5と、
上部に圧力調整バルブ6を介して真空ポンプ7に至るバ
ッグフィルター構造の冷却回収装置8に連通する導出管
9を備えた減圧容器からなる生成チャンバー1の内部
に、電源10に接続する水冷式の黒鉛電極棒11、12
が一定の極間ギャップを設けて装着されている。操作
は、生成チャンバー1にヘリウムガスを流入して系内減
圧度を20〜500Torrの範囲に保持したのち、黒鉛電
極棒11、12の間に直流アーク放電させて電極を加熱
し、気化した炭素蒸気を冷却回収装置8に導いて急冷再
凝固し、フラーレン含有スートを捕集する方法で行われ
る。
【0019】このようにして得られるフラーレン含有ス
ートは、フラーレンを1〜30重量%の範囲で含むアモ
ルファス質のスートで、その物性は炭素含有率99重量
%以上、平均粒子径(ストークス径)170nm以下、電
気比抵抗10〜108 Ωcm、好ましくは、10〜107
Ωcmのものである。
【0020】本発明で用いる炭素粉末とフラーレンの混
合粉末において、該炭素粉末としては、特に制限されな
いが平均粒子径(ストークス径)が170nm以下、炭素
含有量が99%以上、電気比抵抗が10〜108 Ωcm、
好ましくは10〜107 Ωcmの炭素粉末が好ましく、具
体的にはカーボンブラックが挙げられる。
【0021】上記混合粉末において、フラーレンの配合
量としては、混合粉末中、5〜35重量%、好ましくは
15〜25重量%である。フラーレンの配分量が5重量
%未満であると電気粘性効果を得るために大電流が必要
となってエネルギー効率の低下を招くばかりでなく、実
用的に十分な電気粘性効果を得ることが困難となり、3
5重量%を超えると炭素粉末の量が少なくなり好適な電
気粘性効果が得られなくなり好ましくない。
【0022】本発明の電気粘性流体用炭素微粉末の製造
方法は、電気比抵抗10〜108 Ωcm、好ましくは10
〜107 Ωcm、炭素含有量が99%以上のフラーレン含
有スートまたは炭素粉末とフラーレンの混合粉末を、硝
酸溶液中、酸化処理し次いで金属水酸化物を反応させる
ことにより行われる。
【0023】上記方法における硝酸溶液の濃度及び反応
温度については、特に制限されないが、硝酸濃度は5〜
99%、好ましくは20〜50%の溶液であり、反応温
度は40〜140℃好ましくは80〜120℃である。
硝酸濃度が5%未満、反応温度が40℃未満においては
好適な酸化状態を得るために長時間を要するため工程負
担が大きく、硝酸濃度99%より高濃度のものは得られ
難く140℃以上であると突沸の可能性があり制御が困
難である。
【0024】金属水酸化物としては、特に制限されない
が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化鉄な
どが挙げられ、これを溶液のpHが4〜10、好ましく
は6から8になるまで使用すればよい。次いで、pH調
整後フィルターで加圧ろ過し、粉末体として得ればよ
い。
【0025】上記方法により得られる電気粘性流体用炭
素微粉末は、電気比抵抗が104 〜108 Ωcmの物性範
囲であることが必要である。104 Ωcm未満の電気比抵
抗では電気粘性効果を得るために大電流が必要となって
エネルギー効率の低下を招くばかりでなく、実用的に十
分な電気粘性効果を得ることが困難となる。他方108
Ωcmを超えると好適な電気粘性効果が得られなくなる。
【0026】また、当該微粉末は、平均粒子径(ストー
クス径)が170nm以下であることが分散性、長期安定
性の面から好ましく、これが170nmを超えると、粒子
の沈降速度が早くなって溶媒中で粒子の凝集沈降現象が
発現し電気粘性流体としての長期安定性を損ねることが
あり好ましくない。
【0027】さらに、当該微粉末を室温で粘度0.15
ポイズの鉱油系電気絶縁油媒体に10重量%分散させる
と、水分除去後の初期粘度が室温で30cSt 〜60cSt
と低く、さらに室温、2kv/mmの電圧印加時の粘度が室
温で1000cSt 以上、好ましくは1500cSt 以上
と、印加電圧に対する粘性応答性が極めて大きく、長期
間に亘る安定した分散性と優れた電気粘性効果が発揮さ
れる。
【0028】本発明の上記微粉末を電気絶縁油媒体に分
散させた電気粘性流体は、例えばダンパー、ショックア
ブソーバー、エンジンマウント等のエネルギー吸収材や
防振材として優れた実用性が期待できる。また、上記電
気絶縁油媒体としては、特に制限されず、鉱油系及び合
成系いずれも使用できる。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、これは単に例示であって、本発明を制限するもので
はない。
【0030】実施例1 (フラーレン含有スートの製造)図1に示した装置を用
い、真空ポンプ7を作動させて生成チャンバー1の系内
を0.01Torr以下に減圧した後、Heガス供給ライン
5を介してヘリウムボンベ4から50ml/min の流量で
Heガスを導入し、ついで圧力調整バルブ6を制御して
生成チャンバー1の内部を100Torrの減圧度に保持し
た。引き続き、直流電源10から2kwの電力を黒鉛電極
棒(炭素含有率99.99重量%、外径8mm)11と1
2に供給し、電極間に直流アーク放電を発生させた。こ
の状態で黒鉛電極棒は白熱して加熱気化し、炭素蒸気と
なって導出管9により吸収され、冷却回収装置8に至っ
て急冷再凝固してフラーレン含有スートとして捕集回収
された。得られたフラーレン含有スートは、電気比抵抗
1280000Ωcm、炭素含有率が99%以上であっ
た。炭素の含有量の測定はCHN元素分析装置(パーキ
ンエルマージャパン社製、2400型)により行った。
【0031】(酸化処理工程)上記フラーレン含有スー
トを35%硝酸溶液で110℃、5hrの酸化処理を施し
た。ついで処理後の溶液を室温まで冷却し、水酸化ナト
リウムをpHが6〜8となるまで除々に加えた後、0.
1μm の目開きのフィルターで加圧濾過し、残った粉末
を回収した。このようにして得られた粉末の性状は、表
1に示すとおりであった。なお、電気比抵抗値の測定は
(JIS K1469 アセチレンブラックの電気抵抗
率測定法)に準じた。
【0032】(性能評価)製造された粉末を室温での粘
度0.15ポイズの油(出光興産(株)製”ダフニース
ーパーハイドロLW”)に10重量%均一に分散させた
後、真空乾燥機で100℃、1Torr以下で2時間乾燥さ
せ水分を除去し、電気粘性流体を調整した。この電気粘
性流体に室温で2kv/mmの電圧をかけ、流体の粘性変化
と流体中を流れる電流値を測定し、電気粘性流体として
の性能を評価した。更に、50日経過後の分散状態を観
察した。なお、粘度の測定には二重円筒型回転粘度計を
使用し、電極間に直流電流を印加した時の粘度を測定し
た。得られた評価結果を、表1に併せて示した。
【0033】実施例2 炭素粉末としてカーボンブラックA(東海カーボン社製
Seast116)を使用し、これにフラーレンを2
0wt%添加した混合粉末を使用した。この混合粉末は電
気比抵抗8000Ωcmで、炭素含有率が99%以上であ
った。この混合粉末を実施例1と同様の方法で酸化処理
して電気粘性流体用炭素微粉末を得た。なお、物性値の
測定及び性能評価は実施例1と同様の方法により行っ
た。以下の実施例及び比較例についても同様である。結
果を表1に示した。
【0034】実施例3 生成チャンバー1の減圧度を220Torrにした以外は実
施例1と同様の方法に従い、電気粘性流体用炭素微粉末
を得た。ここで、フラーレン含有スートの物性は電気比
抵抗39000Ωcm、炭素含有率が99%以上であっ
た。結果を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】表1から実施例1〜3の炭素質微粉末は初
期粘度が低く電圧印加後の粘度が高いため、粘性応答性
に優れており、そのうえ流体中に安定した低電流が流通
し、かつ長期に亘って安定した分散状態を呈しているこ
とが認められる。
【0037】比較例1 酸化処理を行わなかった以外は実施例1と同様の方法に
従い、フラーレン含有スートを電気粘性流体用炭素微粉
末とした。結果を表2に示した。
【0038】比較例2 酸化処理後の水酸化ナトリウム処理を行わなかった以外
は実施例1と同様の方法に従い、これを電気粘性流体用
炭素微粉末とした。結果を表2に示した。
【0039】比較例3 カーボンブラックとフラーレンの混合粉の代わりに、カ
ーボンブラックのみを用いた以外は、実施例2と同様の
方法により炭素微粉末を得た。ここで、カーボンブラッ
クの電気比抵抗は0.1Ωcm炭素含有率は99%以上で
あった。結果を表2に示した。
【0040】炭素粉末としてカーボンブラックAの代わ
りにカーボンブラックB(東海カーボン社製 Seas
tS)を使用し、かつ酸化処理を行わなかった以外は実
施例2と同様の方法により炭素微粉末を得た。このカー
ボンブラックの電気比抵抗は63000Ωcm、炭素含有
率99%以上であった。結果を表2に示した。
【0041】
【表2】
【0042】表2から実施例1に比して電気比抵抗の小
さい微粉末を使用した比較例1及び酸化処理のみの比較
例2では増粘効果が低く、フラーレンを含有せず電気比
抵抗の低い微粉末を使用した比較例3は、電流が流れす
ぎて十分な電気粘性効果が得られず、粒子径の大きな比
較例4では分散性の長期安定性に問題がある。
【0043】
【発明の効果】本発明の炭素微粉末を分散した電気粘性
流体は、初期粘度が低いにもかかわらず、印加電圧に対
して優れた粘性応答性を発揮し、かつ長期に亘り安定し
た分散性を示す。したがって、ダンパー、ショックアブ
ソーバー等のエネルギー吸収材や防振材として優れた実
用性を示す。また、本発明方法によれば、簡易な方法で
容易に該炭素微粉末を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を構成するフラーレン含有スートを製造
するための装置を例示した略断面説明図である。
【符号の説明】 1 生成チャンバー 2 バルブ 3 流量計 4 ヘリウムボンベ 5 ガス供給ライン 6 圧力調整バルブ 7 真空ポンプ 8 冷却回収装置 9 導出管 10 直流電源 11 黒鉛棒 12 黒鉛棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラレーン含有スートまたは炭素粉末と
    フラーレンの混合粉末を硝酸溶液中、40〜140℃の
    温度で酸化処理し、次いで金属水酸化物を反応させて得
    られ、電気比抵抗が104 〜108 Ωcmであることを特
    徴とする電気粘性流体用炭素微粉末。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が、170nm以下である請求
    項1記載の電気粘性流体用炭素微粉末。
  3. 【請求項3】 電気比抵抗10〜108 Ωcm、炭素含有
    量が99%以上のフラーレン含有スートまたは炭素粉末
    とフラーレンの混合粉末を、硝酸溶液中、40〜140
    ℃の温度で酸化処理し、次いで金属水酸化物を反応させ
    ることにより、電気比抵抗104 〜108 Ωcmの物性範
    囲に改質することを特徴とする電気粘性流体用炭素微粉
    末の製造方法。
JP8335075A 1996-11-29 1996-11-29 電気粘性流体用炭素微粉末およびその製造方法 Pending JPH10158672A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001089720A1 (en) * 2000-11-02 2001-11-29 Corus Staal Bv Solution polymerized vinyl resin for primer applications
JP2016166102A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 国立大学法人山口大学 アモルファスカーボンナノ粒子の製造方法及びアモルファスカーボンナノ粒子

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