JPH0718253B2 - 鉄骨柱用アンカーボルトのセット工法及びセット装置 - Google Patents

鉄骨柱用アンカーボルトのセット工法及びセット装置

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JPH0718253B2
JPH0718253B2 JP16093990A JP16093990A JPH0718253B2 JP H0718253 B2 JPH0718253 B2 JP H0718253B2 JP 16093990 A JP16093990 A JP 16093990A JP 16093990 A JP16093990 A JP 16093990A JP H0718253 B2 JPH0718253 B2 JP H0718253B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鉄骨構造建築物の建築工事において、基礎コン
クリート上の所定位置に鉄骨柱を建てるために用いるア
ンカーボルトのセット工法及びセット装置に関する。
(従来の技術) まず第11図及び第12図により基礎コンクリートの一般的
な構造及びアンカーボルトのセット状態を説明する。第
11図において掘削された穴底にぐり石8が敷設されると
共に厚さ50mmくらいの捨てコンクリート1が打設され、
その上に基礎コンクリートが打設される。基礎コンクリ
ートは方形状の下側ベースコンクリート部13と、これよ
り面積が小さい方形状の柱型コンクリート部14よりなっ
ており、柱型コンクリート部14の上端面には、モルタル
製あるいは鉄製の柱水平度調節用まんじゅう19が設けら
れている。基礎コンクリート内には、下側のベース筋
2、L形立上り状の柱主筋5及び第12図の地中梁用梁筋
7等が埋め込まれると共に、例えば4本のアンカーボル
ト9が埋め込まれている。柱主筋5及び梁筋7はそれぞ
れフープ筋6により結束されている。
鉄骨柱17の下端部にはアンカーボルト挿通孔孔を有する
ベースプレート18が一体に備えられており、建方時にベ
ースプレート18をまんじゅう19に載せ、水平調節をしな
がらアンカーボルト9の上部に固定する。
上記アンカーボルト9は、基礎コンクリートを打設する
前に、梁間方向H6及び桁行方向Kの柱位置を決定するた
めの柱芯C1、C2に対して、正確な位置にセットし、固定
する必要がある。
アンカーボルトのセット工法としては、従来より配筋及
び型枠設置後にセットする工法と、配筋及び型枠設置前
にセットする工法とがある。
まず前者の配筋後のセット工法を説明する。
(A)配筋前において、捨てコンクリート1の上面に墨
系により各柱芯C1、C2のマーク(地墨)を付す。
(B)次にベース筋2、柱主筋5及び梁筋7を配筋する
と共にコンクリート型枠11、12を組み付ける。
(C)第13図のように柱型枠12の上端にベースプレート
18と同形状の型板(ゲージ)21を配置し、下げぶりによ
り捨てコンクリート上の柱芯の地墨に合わせて型板21を
位置決めし、型枠12に固定する。
(d)そしてアンカーボルト9を型板21の所定の孔22に
吊り下げ、アンカーボルト9の下端部を柱主筋等に溶接
により固着する。
ところがこのような工法では、次のような不具合があ
る。
(イ)配筋後にアンカーボルト9を配置するので、第13
図のように柱主筋5や梁筋7が邪魔になり、アンカーボ
ルト9の所定位置への施工に手間がかかる。
特に梁筋7に当たって所定の位置に配置できなくなる
と、コンクリート打設後、第14図のようにアンカーボル
ト9を加熱して所定の位置に曲げ寄せる、いわゆる台直
しをする必要が生じる。しかしこの台直し作業はアンカ
ーボルトの強度低下になるため、実際に行なうことはで
きない。
(ロ)柱芯C1、柱芯C2の地墨が捨てコンクリート1の上
面に付され、それに合わせて上方位置に下げぶりにより
型板21を設置するため、捨てコンクリート1上の地墨が
確認しにくく、また下げぶりが揺れるため、柱芯出し作
業に手間がかかり、アンカーボルト9のセット位置が不
正確になりやすい。
(ハ)捨てコンクリート1の表面は凹凸が多く、また障
害物等も突出している場合が多いので、その上面に柱芯
の地墨を正確に打つには手間がかかる。また捨てコンク
リート1の上面には雨や地下水等が溜り易く、それによ
り地墨が消えたりすることもある。
次に第15図により後者の配筋前のセット工法を説明す
る。配筋前において、捨てコンクリート1の上に墨糸に
より各柱芯C1、C2の地墨を付し、捨てコンクリート1上
に釘25等によりフレーム台26を固定し、該フレーム台26
上に、アンカーボルト9を取り付けた型板(ゲージ)21
を配置し、下げぶり28により捨てコンクリート1上の柱
芯マークに合わせて型板21を位置決めする。
しかしこの方法でも捨てコンクリート1の上面に柱芯マ
ークとして地墨を付けるので、前記(ロ)〜(ニ)で説
明した不具合と同様な不具合が生じる。
(発明の目的) アンカーボルトを所定の位置に簡単かつ正確にセットで
きる鉄骨柱用アンカーボルトのセット工法及びセット装
置を提供することである。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本発明は、配筋前における各
柱設置箇所の4隅に、柱型枠断面より広い範囲で縦杭を
固定し、桁行方向あるいは梁間方向のいずれかに間隔を
隔てて対向する1対の1次渡し部材を、水平かつ同一高
さに縦杭の上部に固定し、1次渡し部材に、1次渡し部
材と交又する方向に延びる1次柱芯のマークを付し、1
対の2次渡し部材を1次渡し部材上に井桁状に架け渡し
て固定し、2次渡し部材には、1次柱芯と直角方向に延
びる2次柱芯のマークを付し、上記両柱芯を梁間方向及
び桁行方向の各中心として、2次渡し部材上に上面型板
を固定し、該上面型板に複数本のアンカーボルトを吊り
下げ、アンカーボルトの下端部を振れ止め固定するよう
にしている。
(実施例) 第3図〜第10図は本発明によるセット工法に従ってセッ
ト装置を設置する過程を順に示し、第1図及び第2図は
アンカーボルトのセット完了時の状態を示している。図
面に従ってセット工法を説明する。
(A)第3図及び第4図において、各柱設置用箇所の4
隅に、アングル材製の4本の縦杭30を打ち込み、捨てコ
ンクリートを打設して確実に固定する。この場合縦杭30
は例えば300mm程度打ち込み、また捨てコンクリート1
は縦杭30周辺部分を厚肉(100mm以上)に打設してい
る。
各縦杭30は、ベースコンクリート部13の範囲内に配置さ
れるが、柱型枠及び梁型枠等が後で楽に設置できるよう
に、柱型コンクリート部14の形成範囲から梁間方向H及
び桁行方向Kに一定の間隔D(例えば200mm以上)離れ
ている。
上記のように縦杭30を固定した後、各縦杭30にはベース
プレート下面位置に相当する高さにレベル墨Lを付す。
(B)第5図及び第6図において、アングル材製の1対
の渡し部材31を、互いに桁行方向Kに間隔を隔てて対向
するように配置し、それぞれ前記レベル墨Lにより同一
高さに水平に揃え、縦杭30に溶接する。即ち各1次渡し
部材31は、桁行方向Kに間隔を隔てて対向すると共に水
平にかつ同一高さにセットされる。
次に梁間方向Hの柱位置を決めるための梁間設定用1次
柱芯C1をトランシットにより計測し、1次渡し部材31に
1次柱芯マークG1を付す。この時桁行方向Kに並ぶすべ
ての柱設置用箇所の1次渡し部材31に同時にマークG1を
付す。
(C)第7図及び第8図において、角型パイプ材製の1
対の2次渡し部材32を1次渡し部材31の上に井桁状に架
け渡し、かつ前記1次柱芯C1を中心(対称面)として梁
間方向Hに所定間隔Wを隔てて対称に位置させ、1次渡
し部材31に溶接する。上記所定間隔Wとは後述する上面
型板35の梁間方向Hの幅に相当する寸法である。
次に桁行方向Kの柱位置を決めるための桁行設定用2次
柱芯C2をトランシットにより計測し、2次渡し部材32に
2次柱芯マークG2を付す。この時梁間方向Hに並ぶすべ
ての柱設置箇所の2次渡し部材32に同時にマークG2を付
す。
(D)第9図及び第10図において、2次渡し部材32上に
取り付けられる上面型板35は、鉄骨柱下端のベースプレ
ート(第11図の18)と同形状に形成されており、その表
面には例えば梁間方向幅及び桁行方向幅の各位置決め用
中心線が十文字状に付されると共に、4つのアンカーボ
ルト挿通孔36が上記中心線に対して正確な位置に形成さ
れている。さらに中心部にはまんじゅう用孔37が形成さ
れている。
このような形状の上面型板35を2次渡し部材32に載せ、
上面型板21の梁間方向幅の中心線をマークG1により1次
柱芯C1に合わせ、桁行方向幅の中心線をマークG2により
2次柱芯C2に合わせ、そして上面型35を2次渡し部材32
に溶接する。
(E)第1図及び第2図において、上面型板35の各挿通
孔36にアンカーボルト40の上端を挿通し、上側ナット41
より所定寸法にアンカーボルト40を吊り下げる。
アンカーボルト40の吊り下げが完了すると、アンカーボ
ルト下端部に、定着板42及び上記上面型板35と同形状の
下面型板43をナット49により固定する。下面型板43には
振れ止め用の鉄筋45を設けており、該鉄筋45を縦杭30に
溶接等で固定することにより、アンカーボルト40を振れ
止めしている。これでアンカーボルト40のセットが完了
する。
(F)上述のようにしてアンカーボルト40を所定位置に
セットした後、第11図及び第12図のような各鉄筋、即ち
ベース筋2、柱主筋5、梁筋7及びフープ筋6を配筋
し、ベースコンクリート部型枠11、柱型枠12及び地中梁
用型枠12a等を組み付け、コンクリートを打設し、基礎
コンクリートを造ると共にまんじゅうう19を設ける。
そして型枠11、12を外して基礎コンクリート周囲を第2
図の高さEまで埋め戻す。この時基礎コンクリートの上
端部は地面上に露出する。
(G)埋め戻し後、渡し部材31、32上のマークG1、G2を
利用して基礎コンクリートの上端面に各柱芯C1、C2を墨
により付す。
(H)第2図の上面型板35、1次、2次渡し部材31、32
を縦杭30からガス切断等で取り除き、そして建方時にお
いて、アンカーボルト40の上端部に第11図のような鉄骨
柱17の下端ベースプレート18を締着する。この時基礎コ
ンクリート表面に印した柱芯C1、C2のマークを利用して
一層正確に柱用鉄骨16を取り付けることができる。
(別の実施例) (1)図示の実施例では1次渡し部材31を桁行方向と直
角に、2次渡し部材32を梁間方向と直角に配置している
が、1次渡し部材31を梁間方向と直角に、2次渡し部材
32を桁行方向と直角に配置してもよい。
(2)アンカーボルトの数は4本に限らず、要求される
強度に応じて任意の数をセットできる。
(3)1次渡し部31、2次渡し部材32及び上面型板35
は、ボルトで固定するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によると: (1)柱主筋5や梁筋7等の配筋前にアンカーボルト40
のセットを行なうので、上記各鉄筋に邪魔されることな
く、また折り曲げたり傾斜させたりすることなく、アン
カーボルト40を所定の位置及び姿勢に容易にかつ正確に
セットできる。
(2)梁間方向H及び桁行方向Kの位置決めをするため
の各柱芯C1、C2のマークG1、G2を、従来のように地墨を
捨てコンクリート上に付すのではなく、縦杭30の上部に
固定した渡し部材31、32に付すようにしているので、マ
ークを付けるのに上から見易くかつ正確に印し易い。し
かも下げぶりを使うことなく、トランシットにより各柱
部分の芯出しを同時に、簡単に、かつ正確に行なえる。
(3)各柱芯C1、C2のマークG1、G2を、縦杭30の上部に
固定した渡し部材31、32に付すので、捨てコンクリート
上に付す場合に比べ、芯出しが鉄骨柱18の取り付け高さ
と略同一の高さで行なえ、芯狂いが解消される。
(4)各柱芯C1、C2のマークG1、G2を、縦杭30の上部に
固定した渡し部材31、32に付すので、捨てコンクリート
上に付す場合に比べ、配筋後にスケール,テープ等によ
りアンカーボルトの位置を確認する作業が容易である。
(5)各柱芯C1、C2のマークG1、G2を、縦杭30の上部に
固定した渡し部材31、32に付すので、雨や地下水等でマ
ークが消えることはなく、しかも埋め戻し後までマーク
が保管できるので、基礎コンクリートの上面への柱芯の
墨出しが容易にかつ正確に行なえる。
(4)作業員が現場で下げぶりや水準器を用いる必要が
ないので、作業に熟練を要する必要がなくなり、現場で
の芯出し誤差等が少くなり、作業が単純、正確になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従ってアンカーボルトのセットを完了
した状態のセット装置の平面図、第2図は第1図の正面
図、第3図、第5図、第7図及び第9図はそれぞれ本発
明によるセット工法の過程を順に示す平面図、第4図、
第6図、第8図及び第10図はそれぞれ第3図、第5図、
第7図及び第9図の正面図、第11図は一般的な基礎コン
クリートの縦断面図、第12図は第11図のXII−XII断面
図、第13図及び第14図は従来工法におけるアンカーボル
トセット時の断面図、第15図は別の従来工法を示す正面
図である。30……縦杭、31……1次渡し部材、32……2
次渡し部材、35……上面型板、40……アンカーボルト、
43……下面型板、45……振り止め用鉄筋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配筋前における各柱設置箇所の4隅に、柱
    型枠断面より広い範囲で縦杭を固定し、桁行方向あるい
    は梁間方向のいずれかに間隔を隔てて対向する1対の1
    次渡し部材を、水平かつ同一高さに縦杭の上部に固定
    し、1次渡し部材に、1次渡し部材と交叉する方向に延
    びる1次柱芯のマークを付し、1対の2次渡し部材を1
    次渡し部材上に井桁状に架け渡して固定し、2次渡し部
    材には、1次柱芯と直角方向に延びる2次柱芯のマーク
    を付し、上記両柱芯を梁間方向及び桁行方向の各中心と
    して、2次渡し部材上に上面型板を固定し、該上面型板
    に複数本のアンカーボルトを吊り下げ、アンカーボルト
    の下端部を振れ止め固定することを特徴とする鉄骨柱用
    アンカーボルトのセット工法。
  2. 【請求項2】柱を設置する各箇所の4隅に柱型枠断面よ
    り大きい範囲で固定される縦杭と、水平にかつ同一高さ
    に縦杭に固定されると共に桁行方向あるいは梁間方向の
    いずれかに間隔を隔てて対向しかつ1次柱芯が付される
    1対の1次渡し部材と、該1次渡し部材に井桁状に固定
    されて1次柱芯と直角方向の2次柱芯が付される1対の
    2次渡し部材と、上記両柱芯を梁間方向及び桁行方向の
    各中心として、2次渡し部材の上に固定されるアンカー
    ボルト吊り下げ用の上面型板を備えたことを特徴とする
    鉄骨柱用アンカーボルトのセット装置。
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