JPH0718488A - 緑青を形成した銅又は銅合金材料及びその製造方法 - Google Patents
緑青を形成した銅又は銅合金材料及びその製造方法Info
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- JPH0718488A JPH0718488A JP18917093A JP18917093A JPH0718488A JP H0718488 A JPH0718488 A JP H0718488A JP 18917093 A JP18917093 A JP 18917093A JP 18917093 A JP18917093 A JP 18917093A JP H0718488 A JPH0718488 A JP H0718488A
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- patina
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- alloy material
- copper alloy
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 緑青が強固に密着して形成された銅又は銅合
金材料を製造する。 【構成】 Ni金属又はNi化合物が微細に分散した、
銅又は銅合金材料表面上に人工緑青が形成された銅又は
銅合金材料。 【効果】 微細に分散したNi金属又はNi化合物が緑
青を係留して、緑青が強固に密着され、長期間美観が保
持される。
金材料を製造する。 【構成】 Ni金属又はNi化合物が微細に分散した、
銅又は銅合金材料表面上に人工緑青が形成された銅又は
銅合金材料。 【効果】 微細に分散したNi金属又はNi化合物が緑
青を係留して、緑青が強固に密着され、長期間美観が保
持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緑青が強固に密着して
形成された銅又は銅合金材料及びその製造方法に関す
る。
形成された銅又は銅合金材料及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】長期間大気中に放置された銅の表面に自
然に発生する薄緑色の緑青(一種の塩基性銅塩)を人工
的に形成して美観や耐食性を改善した銅板が寺院の屋根
板等に使用されている。この緑青の人工形成法には、化
学処理法と電解処理法とがある。このうち化学処理法
は、銅塩とアンモニウム塩に添加材を加えた処理液を用
意し、この液に銅板を浸漬し、又はこの液を銅板に繰返
しスプレーし、又はこの液に水系樹脂を混合したペース
トを銅板に塗布して形成する方法である。又電解処理法
は、炭酸塩、重炭酸塩、アンモニウム塩、酸素酸塩等を
含有する水溶液中にて銅板を陽極にして電解する方法で
ある。尚、化学処理法は、電解処理法に比べて緑青の形
成に時間を要する難点があった。
然に発生する薄緑色の緑青(一種の塩基性銅塩)を人工
的に形成して美観や耐食性を改善した銅板が寺院の屋根
板等に使用されている。この緑青の人工形成法には、化
学処理法と電解処理法とがある。このうち化学処理法
は、銅塩とアンモニウム塩に添加材を加えた処理液を用
意し、この液に銅板を浸漬し、又はこの液を銅板に繰返
しスプレーし、又はこの液に水系樹脂を混合したペース
トを銅板に塗布して形成する方法である。又電解処理法
は、炭酸塩、重炭酸塩、アンモニウム塩、酸素酸塩等を
含有する水溶液中にて銅板を陽極にして電解する方法で
ある。尚、化学処理法は、電解処理法に比べて緑青の形
成に時間を要する難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
人工的に形成した緑青は密着性が悪い為、銅板から剥離
し易く、従って美観や耐食性を長期に渡り保持すること
が困難であった。このようなことから、樹脂を塗布して
緑青を保護する方法が採られているが、樹脂皮膜が太陽
光の紫外線により劣化する為十分な改善には至らなかっ
た。
人工的に形成した緑青は密着性が悪い為、銅板から剥離
し易く、従って美観や耐食性を長期に渡り保持すること
が困難であった。このようなことから、樹脂を塗布して
緑青を保護する方法が採られているが、樹脂皮膜が太陽
光の紫外線により劣化する為十分な改善には至らなかっ
た。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は、このような状況
に鑑み鋭意研究を行った結果なされたもので、その目的
とするところは、緑青が強固に密着した銅又は銅合金材
料及びその製造方法を提供することにある。即ち、請求
項1の発明は、表面にNi金属又はNi化合物を微細に
分散させた銅又は銅合金材料の前記表面上に、人工緑青
が形成されていることを特徴とする緑青を形成した銅又
は銅合金材料である。
に鑑み鋭意研究を行った結果なされたもので、その目的
とするところは、緑青が強固に密着した銅又は銅合金材
料及びその製造方法を提供することにある。即ち、請求
項1の発明は、表面にNi金属又はNi化合物を微細に
分散させた銅又は銅合金材料の前記表面上に、人工緑青
が形成されていることを特徴とする緑青を形成した銅又
は銅合金材料である。
【0005】この発明は、銅又は銅合金材料表面上にN
i金属又はNi化合物を微細に分散させて、この分散物
に緑青を係留させて、緑青の密着性を改善したものであ
る。Ni化合物としてはNi酸化物を始めとして、Ni
の炭化物、Niの硫化物、又はこれらの複合化合物等で
ある。Ni酸化物等は、緑色がかった色合いを呈するの
で、緑青の中に点在していても緑青の色調を害するよう
なことがない。
i金属又はNi化合物を微細に分散させて、この分散物
に緑青を係留させて、緑青の密着性を改善したものであ
る。Ni化合物としてはNi酸化物を始めとして、Ni
の炭化物、Niの硫化物、又はこれらの複合化合物等で
ある。Ni酸化物等は、緑色がかった色合いを呈するの
で、緑青の中に点在していても緑青の色調を害するよう
なことがない。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明の緑青
を形成した銅又は銅合金材料の製造方法であり、その構
成は、銅又は銅合金材料表面上に、Niを 0.002〜0.05
μm厚さ相当量電着したのち、人工緑青を形成すること
を特徴とするものである。
を形成した銅又は銅合金材料の製造方法であり、その構
成は、銅又は銅合金材料表面上に、Niを 0.002〜0.05
μm厚さ相当量電着したのち、人工緑青を形成すること
を特徴とするものである。
【0007】この発明において、銅又は銅合金材料表面
上に電着するNi量を 0.002〜0.05μm 厚さ相当に限定
した理由は、Niの電着量が 0.002μm 厚さ相当未満で
は、Ni金属又はNi化合物の分散物が少な過ぎ、又0.
05μm 厚さ相当を超えると、Ni金属又はNi化合物の
分散物が銅又は銅合金材料上に相互に連結して形成され
るようになり、いずれの場合も、緑青の係留効果が十分
に得られなくなる為である。
上に電着するNi量を 0.002〜0.05μm 厚さ相当に限定
した理由は、Niの電着量が 0.002μm 厚さ相当未満で
は、Ni金属又はNi化合物の分散物が少な過ぎ、又0.
05μm 厚さ相当を超えると、Ni金属又はNi化合物の
分散物が銅又は銅合金材料上に相互に連結して形成され
るようになり、いずれの場合も、緑青の係留効果が十分
に得られなくなる為である。
【0008】この発明において、Ni電着前の銅又は銅
合金材料表面には、通常の脱脂と酸洗いからなる前処理
を施すが、脱脂前にショットブラスト等で表面を荒らし
ておくと、Ni金属又はNi化合物の分散がより微細と
なり好ましい。又緑青形成後150〜280 ℃の温度で加熱
処理すると密着性が向上し、又色調が整う。特に電解法
による緑青は、基本的に塩基性炭酸銅からなる為青味が
強いが、加熱処理により若干緑色を帯びた好ましい色調
に変わる。又形成した緑青上にクリヤーを薄く塗装して
おくと施工時の緑青の粉落ちが防止できる。人工緑青の
形成には従来の化学処理法又は電解処理法が適用でき
る。特に電解処理法は生産性に優れていて好ましい。
合金材料表面には、通常の脱脂と酸洗いからなる前処理
を施すが、脱脂前にショットブラスト等で表面を荒らし
ておくと、Ni金属又はNi化合物の分散がより微細と
なり好ましい。又緑青形成後150〜280 ℃の温度で加熱
処理すると密着性が向上し、又色調が整う。特に電解法
による緑青は、基本的に塩基性炭酸銅からなる為青味が
強いが、加熱処理により若干緑色を帯びた好ましい色調
に変わる。又形成した緑青上にクリヤーを薄く塗装して
おくと施工時の緑青の粉落ちが防止できる。人工緑青の
形成には従来の化学処理法又は電解処理法が適用でき
る。特に電解処理法は生産性に優れていて好ましい。
【0009】
【作用】本発明では、表面にNi金属又はNi化合物を
微細に分散させた銅又は銅合金材料の前記表面上に、人
工緑青が形成されているので、前記分散物が緑青を係留
して、緑青は銅又は銅合金材料表面上に強固に密着す
る。又この本発明材料は、Niの電着と緑青形成の従来
技術をそのまま応用できるので、製造が容易である。
微細に分散させた銅又は銅合金材料の前記表面上に、人
工緑青が形成されているので、前記分散物が緑青を係留
して、緑青は銅又は銅合金材料表面上に強固に密着す
る。又この本発明材料は、Niの電着と緑青形成の従来
技術をそのまま応用できるので、製造が容易である。
【0010】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 厚さ 0.4mmのリン脱酸銅板に、アルカリ脱脂と酸洗いの
前処理を施したのち、Niを種々の量電着した。Niの
電着は、NiSO4 ・6H2 Oを 150g/リットル、N
H4 Clを15g/リットル、H3 BO3 を15g/リット
ル含有したPH6.0の電着液中で、 0.6A/dm2 の電流
密度で行った。電着時間は、Niが 0.002〜0.05μm 厚
さ相当の量電着される範囲内で種々に変えた。しかるの
ち、人工緑青を前記リン脱酸銅板を陽極にして電解法に
て形成した。電解液にはモリブデン酸アンモニウムを5
g/リットル、炭酸アンモニウムを50g/リットルを
含有する水溶液を用いた。液温は25℃、電流密度は1
0A/dm2 、電解時間は2分間とした。
る。 実施例1 厚さ 0.4mmのリン脱酸銅板に、アルカリ脱脂と酸洗いの
前処理を施したのち、Niを種々の量電着した。Niの
電着は、NiSO4 ・6H2 Oを 150g/リットル、N
H4 Clを15g/リットル、H3 BO3 を15g/リット
ル含有したPH6.0の電着液中で、 0.6A/dm2 の電流
密度で行った。電着時間は、Niが 0.002〜0.05μm 厚
さ相当の量電着される範囲内で種々に変えた。しかるの
ち、人工緑青を前記リン脱酸銅板を陽極にして電解法に
て形成した。電解液にはモリブデン酸アンモニウムを5
g/リットル、炭酸アンモニウムを50g/リットルを
含有する水溶液を用いた。液温は25℃、電流密度は1
0A/dm2 、電解時間は2分間とした。
【0011】比較例1 電着時間を、Niが 0.001μm 厚さ相当の量、又は0.07
μm 厚さ相当の量電着される時間に設定した他は、実施
例1と同じ方法により人工緑青を形成した。 比較例2 脱脂・酸洗したリン脱酸銅板上に、直接人工緑青を形成
した他は、実施例1と同じ方法により人工緑青を形成し
た。
μm 厚さ相当の量電着される時間に設定した他は、実施
例1と同じ方法により人工緑青を形成した。 比較例2 脱脂・酸洗したリン脱酸銅板上に、直接人工緑青を形成
した他は、実施例1と同じ方法により人工緑青を形成し
た。
【0012】このようにして緑青を形成した各々のリン
脱酸銅板について、緑青の密着性を曲げ試験及び摺動試
験により調べた。曲げ試験は、図1に示したように片面
に緑青を形成したリン脱酸銅1を、緑青形成面2を外側
にして180度曲げにより行い、曲げ部の緑青の密着状
態を観察した。曲げ試験用拘束板3には、厚さ0.4mmの
リン脱酸銅板を用いた。摺動試験は、図2に示したよう
に片面に緑青を形成したリン脱酸銅板1の緑青形成面3
上に、下端にフェルト4を設けた100gの分銅5を往
復動させて行い、緑青が剥離するまでの摺動回数を計測
した。摺動回数は1往復を2回と数えた。結果を表1に
示した。
脱酸銅板について、緑青の密着性を曲げ試験及び摺動試
験により調べた。曲げ試験は、図1に示したように片面
に緑青を形成したリン脱酸銅1を、緑青形成面2を外側
にして180度曲げにより行い、曲げ部の緑青の密着状
態を観察した。曲げ試験用拘束板3には、厚さ0.4mmの
リン脱酸銅板を用いた。摺動試験は、図2に示したよう
に片面に緑青を形成したリン脱酸銅板1の緑青形成面3
上に、下端にフェルト4を設けた100gの分銅5を往
復動させて行い、緑青が剥離するまでの摺動回数を計測
した。摺動回数は1往復を2回と数えた。結果を表1に
示した。
【0013】
【表1】
【0014】表1より明らかなように、本発明例品(No
1〜4)は、いずれも、曲げ試験及び摺動試験において
優れた密着性を示した。又緑青の色調もほぼ良好であっ
た。これに対し、比較例品のNo5,7はNiの電着量が
少ないか、又はNiを電着させなかった為密着性が低下
した。又No6はNiの電着量が多すぎた為、銅合金板表
面のかなりの面積をNiの電着層が覆うようになり、従
って、緑青が形成されなかった。
1〜4)は、いずれも、曲げ試験及び摺動試験において
優れた密着性を示した。又緑青の色調もほぼ良好であっ
た。これに対し、比較例品のNo5,7はNiの電着量が
少ないか、又はNiを電着させなかった為密着性が低下
した。又No6はNiの電着量が多すぎた為、銅合金板表
面のかなりの面積をNiの電着層が覆うようになり、従
って、緑青が形成されなかった。
【0015】
【効果】以上述べたように、本発明材料は、銅又は銅合
金材料表面上にNi金属又はNi化合物を微細に分散さ
せたものであり、緑青は前記分散物に係留されて強固に
密着し、依って屋根板等に用いて長期間美観が保持でき
る。又本発明材料はNiの電着と緑青形成という従来技
術をそのまま応用できるので製造が容易である。
金材料表面上にNi金属又はNi化合物を微細に分散さ
せたものであり、緑青は前記分散物に係留されて強固に
密着し、依って屋根板等に用いて長期間美観が保持でき
る。又本発明材料はNiの電着と緑青形成という従来技
術をそのまま応用できるので製造が容易である。
【図1】本発明材料の緑青の密着性を評価する曲げ試験
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図2】本発明材料の緑青の密着性を評価する摺動試験
方法の説明図である。
方法の説明図である。
1 片面に緑青を形成したリン脱酸銅板 2 緑青形成面 3 曲げ試験用拘束板 4 フェルト 5 分銅
Claims (2)
- 【請求項1】 表面にNi金属又はNi化合物を微細に
分散させた銅又は銅合金材料の前記表面上に、人工緑青
が形成されていることを特徴とする緑青を形成した銅又
は銅合金材料。 - 【請求項2】 銅又は銅合金材料表面上に、Niを 0.0
02〜0.05μm 厚さ相当量電着したのち、人工緑青を形成
することを特徴とする緑青を形成した銅又は銅合金材料
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18917093A JPH0718488A (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 緑青を形成した銅又は銅合金材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18917093A JPH0718488A (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 緑青を形成した銅又は銅合金材料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718488A true JPH0718488A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=16236651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18917093A Pending JPH0718488A (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 緑青を形成した銅又は銅合金材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0718488A (ja) |
-
1993
- 1993-07-01 JP JP18917093A patent/JPH0718488A/ja active Pending
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