JPH07186338A - 保水性シート - Google Patents

保水性シート

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JPH07186338A
JPH07186338A JP35490693A JP35490693A JPH07186338A JP H07186338 A JPH07186338 A JP H07186338A JP 35490693 A JP35490693 A JP 35490693A JP 35490693 A JP35490693 A JP 35490693A JP H07186338 A JPH07186338 A JP H07186338A
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JP
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water
resin
sheet
film
layer
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JP35490693A
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Yoshimasa Kume
義正 粂
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば、加湿器のエレメント素材
に好適な保水性、濡れ性、吸水性、耐久性に優れた保水
性シート(フィルム)の提供に関する。 【構成】 本発明は熱可塑性樹脂からなる支持層の少な
くとも1方面に接着性樹脂からなる接着層を介してエチ
レン−酢酸ビニル共重合体けん化物と吸水性樹脂との混
合樹脂層を積層してなる少なくとも3層構成の保水性、
濡れ性、吸水性、耐久性に優れた保水性シート(フィル
ム)である。こうすることにより、例えばビルなどの空
調用加湿器に用いられるエレメント素材や包装分野での
防曇性フィルム、園芸分野での育苗用シート、土木分野
での結露防止シート、水性インキ印刷基材、バブルジェ
ット(BJ)プリンター専用基材、カラーOHPシート
等に好適に使用でき、今後広範な分野での用途が期待出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビル等の室内を
空調するために使用される加湿器において、、室内に送
風される乾燥空気を均一に湿潤する加湿器に用いられる
エレメント素材に好適な保水性、吸水性、濡れ性等が優
れた保水性シートの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従米より、例えば、ビル等では室内の乾
燥空気を湿潤にするために加湿器等が使用されている。
一般に加湿器では、先ず加湿器に給水される水を表面積
の大きいエレメントと称する素材(以下「エレメント素
材」と称す)に吸収させながら該エレメント素材表面に
水膜を形成させる。次いで、乾燥空気が前記加湿器内部
に送風され、前記エレメント素材表面に形成されている
水膜に接触し、前記の乾燥空気が保有する顕熱によって
水膜の水を気化(蒸散)し、湿潤空気になり室内に送風
されるようになっている。従来、斯かる加湿器に使用さ
れているエレメント素材としては保水性、吸水性、濡れ
性、耐熱性等を有するガラス性多孔質体(例えば、セラ
ミック複合体)等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
ガラス性多孔質体等のエレメント素材は重量が重く、取
扱が容易でなく、しかも破損しやすく、耐久性が劣り、
更に加湿器の小型化、軽量化を妨げる等の問題があっ
た。また、近年では、加湿効率の向上も要求されてい
る。
【0004】そのために、従来のエレメント素材をプラ
スチック化しようとする動きがあるが、いまだ、好適な
エレメント素材は見出されていない。
【0005】本発明者等は、斯かる現状に鑑み、種々の
プラスチック樹脂やプラスチックフィルム、積層(複
合)構成等について、鋭意研究を重ねた結果、本発明に
到達した。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明の特徴とする点
は、熱可塑性樹脂からなる支持層の少なくとも一方面に
接着性樹脂からなる接着層を介してエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体けん化物と吸水性樹脂との混合樹脂からなる
混合樹脂層を有する少なくとも3層構成の保水性シート
を提供する点にあり、更には、支持層が、ポリオレフィ
ン系樹脂層にポリアミド系樹脂層を積層した積層シート
や積層フィルムの廃棄物及び積層成形物等の廃棄物を粉
砕、造粒、小片化等にせしめ、リサイクルしてなる樹脂
を含有するポリアミド系樹脂からなる層である点にあ
る。
【0007】本発明に係る支持層となる熱可塑性樹脂と
しては、特に制限はなく、熱可塑性樹脂からなる樹脂層
であればよく、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、或はポリオレフィン系樹脂層にポリアミド系
樹脂層を積層した積層シートや積層フィルムの廃棄物及
び積層成形物等の廃棄物を粉砕、造粒、小片化等にせし
め、リサイクルしてなる樹脂を含有するポリアミド系樹
脂等を例示でき、特に制限はない。
【0008】本発明に係る支持層を形成するポリオレフ
ィン系樹脂としては、オレフィン類の単独重合体、相互
共重合体、他の共重合可能なモノマー類、例えば、他の
ビニル系モノマー等との共重合体、及びそれらの変性共
重合体等を例示できる。
【0009】具体的には、例えば低密度から高密度に亙
る各種密度のポリエチレン(線状低密度ポリエチレンを
含む)、ポリプロピレン、ポリブテンそれらの相互共重
合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性ポリオレフィ
ン系樹脂および環状ポリオレフィン系樹脂等を例示でき
る。
【0010】変性ポリオレフィン系樹脂とは、上記のオ
レフィン類の単独重合体又は共重合体等に、例えばマレ
イン酸、無水マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、その
他適宜な不飽和カルボン酸又はその酸無水物、エステル
もしくは金属塩等の誘導体を共重合、例えばグラフト共
重合した変性重合体を代表的なものとして例示でき、上
記変性重合体の単独または他の成分、例えば他のオレフ
ィン系重合体との混合物等も変性ポリオレフィン系重合
体に含まれる。
【0011】こうした変性ポリオレフィン系樹脂は、本
発明の接着性樹脂として好適に使用できるものであり、
その他の接着性樹脂としてはアイオノマー樹脂、エチレ
ン−エチル−アクリレート樹脂、エチレン−ビニルアル
コール共重合体等を例示でき、特に制限はない。
【0012】更に、環状ポリオレフィン系樹脂とは、ガ
ラス転移温度が高い非晶質の環状ポリオレフィン系樹脂
を例示できる。この際、ガラス転移温度は50〜175
℃が好ましいが、特に制限はなく、この範囲以外でも使
用できる。
【0013】本発明に係る支持層として用いるポリアミ
ド系樹脂は、脂肪族系ポリアミド樹脂、芳香族系ポリア
ミド樹脂、非晶質系ポリアミド樹脂等を例示でき、特に
制限はない。具体的には、脂肪族ポリアミド樹脂とし
て、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン61
0、ナイロン12等やナイロン6−66共重合体、ナイ
ロン6−610共重合体等のコポリアミドを例示でき、
主鎖及び/又は側鎖に芳香族環を有しない構造のもので
あれば、特に制限はない。
【0014】芳香族系ポリアミド樹脂としては、主鎖及
び/又は側鎖に芳香族環を有するものならば、特に制限
はなく、例えばメタもしくはパラキシリレンジアミンと
炭素数4〜12程度のジカルボン酸とからなる重縮合さ
れるポリキシレン系重合体を例示でき、メタキシレンジ
アミンとアジピン酸とから合成されるポリメタキシリレ
ンアジパミドが好適なものとして例示できる。この際、
脂肪族系ポリアミド樹脂と芳香族系ポリアミド樹脂とを
ブレンドしてもよく、特に制限されない。
【0015】また、非晶質系ポリアミド樹脂としては、
結晶性がないものか、結晶性が乏しいもの等を総称して
おり、特に制限はない。一般的には、主鎖及び/又は側
鎖に半芳香族系ポリアミド樹脂を有する半芳香族ポリア
ミド系樹脂、例えばテレフタル酸、イソフタル酸等のジ
カルボン酸とヘキサメチレンジアミン等のジアミンとの
重合体、三元共重合体等を例示できる。
【0016】さらに、本発明に係る支持層としては、ポ
リオレフィン系樹脂層にポリアミド系樹脂層を積層した
積層シートや積層フィルムの廃棄物及び積層成形物等の
廃棄物を粉砕、造粒、小片化等にせしめリサイクルして
なる樹脂を含有するポリアミド系樹脂を例示できる。斯
かる廃棄物等をリサイクルしてなる樹脂とは、従来、放
棄、埋立、焼却等されている使用済みの積層フィルム、
積層シート、積層成形物等及びそれらの成形時に発生す
る屑、不良品、不用品等を適宜な公知の機械や装置等、
例えばニーダー、ターボカッター、一軸又は二軸スクリ
ューを有する押出機等を用いて粉砕、造粒、小片化等に
加工せしめリサイクルしてなる樹脂(以下「リサイクル
樹脂」と称する)を例示できる。
【0017】この際、斯かるリサイクル樹脂は、一般に
は、未使用のポリアミド系樹脂100重量部に対して5
0重量部以下添加し、乾燥させて、例えば2軸押出機等
を使用してペレット状にするのが好ましいが、特に制限
はない。50重量部を越えると、フィルム、シート等に
成膜した場合、フィルム、シート等の内部に気泡、異物
等を含有し、機械的強度等が低下する傾向になり易く、
例えば、ビル等の空調用加湿器に使用されるのエレメン
ト素材等の支持層として使用するのは好ましくないが、
特に制限はない。
【0018】本発明に係る保水性シート(フィルム)の
表面層を形成し、吸水性樹脂が混合されるエチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)としては、融点
が250℃以下であり、エチレン含有量20〜60モル
%、けん化度96モル%以上のエチレン−酢酸ビニル共
重合体けん化物を例示できるが、かかる数値範囲には特
に制限はない。
【0019】この際、エチレン含有量が20モル%未満
では、融点が高く成形が困難であり好ましくない場合が
多く、またエチレン含有量が60モル%を越えると過度
の結晶化により2次加工性(例えば、延伸)等が困難に
なる傾向になり好ましくない。また融点が250℃を越
えると混合する吸水性樹脂の分解による変色が誘発され
る傾向があり好ましくないが、用途によっては使用可能
である。
【0020】上記エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物と混合される吸水性樹脂の混合量は、特に制限はない
が、例えば、ビル等の空調用加湿器のエレメント素材と
して使用される場合には、5〜70重量%、より好まし
くは10〜30重量%を例示できる。このような樹脂と
しては、ポリエチレンオキシド(PEO)にイソシアナ
ート系化合物を反応させて得られる水不溶性の吸水性樹
脂を好ましい物として例示できるが、これ以外にもポリ
エチレンオキシド(PEO)、ポチエチレンオキシドの
共重合体、ポリエチレンオキシド(PEO)に電子線照
射して得られる水不溶性のポリエチレンオキシド及びそ
の誘導体等でもよく、特に制限はない。
【0021】この際、ポリエチレンオキシド(PEO)
と反応するイソシアナート系化合物としては、モノ或は
ポリイソシアナート系化合物で、例えばn−プロピルイ
ソシアナート、n−ヘキシルイソシアナート、シクロヘ
キシルイソシアナート、フェニルイソシアナート、ヘキ
サンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナー
ト等例示でき、1分子内にイソニトリル基(−N=C=
O)を1個又は2個以上含有する有機化合物であれば、
特に制限はない。また、ポリエチレンオキシド(PE
O)に電子線照射するには、特に制限はないが、放射線
量25mrad程度以下、より好ましくは20mrad
程度照射することを例示できる。25mradを越える
とポリエチレンオキシド(PEO)が劣化、変質、黄変
化などが発生し好ましくない。
【0022】上記に記載したエチレン−酢酸ビニル共重
合体けん化物と混合される吸水性樹脂の混合量が5重量
%未満であると、例えば加湿器のエレメント素材として
用いた場合、エレメント素材の表面は水との接触角が3
5度以上(濡れ指数45ダイン・cm以下)となり、吸
水率が20重量%未満に低下する傾向を示す。その結
果、保水性が低下し、エレメント素材表面に適正な水膜
が形成できない場合が多く、好ましくない。吸水性樹脂
の混合量が70重量%を越えると、エレメント素材表面
は、水との接触角が25度以下になり、吸水率が30重
量%以上と高くなる傾向がある。そのために、水量が多
くなりエレメト素材表面に良好な水膜が形成できない場
合があり、寸法変化が大きくなる傾向があり、エレメン
ト素材としての機能が低下する場合が多く、好ましくな
いが、斯かる範囲には特に制限はない 尚、接触角は液滴法[協和界面科学(株)製FACE接
触角計CA−SミクロZ型]で測定した。濡れ張力はJ
IS−K6768に準じて測定した。吸水率はJIS−
K7209の式1で計算して求めた
【0023】
【式1】
【0024】更に、本発明の保水性シートは、例えば、
ビル等の室内空調用加湿器のエレメント素材として使用
される場合には、特に制限はないが、吸水による寸法変
化が2.0%以下、より好ましくは0.75%以下にす
ることが望ましいが、特に制限はない。寸法変化を2.
0%以下の保水性シートとしては、例えば本発明に係る
エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物と吸水性樹脂との
混合物からなる混合樹脂層に寸法安定性が良好な、例え
ばポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、リサイク
ル樹脂を含むポリアミド系樹脂等からなる支持層を、例
えば接着性樹脂からなる接着層を介して積層せしめ多層
化したものを例示できる。
【0025】本発明に係るエチレン酢酸ビニル共重合体
けん化物と吸水性樹脂との混合物には、必要ならばその
他の添加物を添加してもよい。例えばエレメント素材の
表面濡れ性を改良する界面活性剤、滑剤、安定剤、無機
フィラー、発泡剤、難燃剤、抗菌剤、或は適宜な熱可塑
性樹脂、例えば前記のポリオレフィン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、リサイクル樹脂等が例示でき、特に制限はな
い。また、支持層及び/又は接着層にも、その機能を低
下しない範囲内で他の添加物をブレンドしてもよく、特
にこれ等に制限されず、添加しなくてもよい。
【0026】以下、本発明に係る保水性シート(フィル
ムも含む)の製造方法について記述するが、これは一実
施態様を記述したものであり、これのみに限定されな
い。先ず、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物に吸水
性樹脂、又は吸水性樹脂のマスターペレット、更に必要
ならば、その他の添加物を添加し、公知のブレンダー、
ミキサー等を用いて適宜な条件で混合することを例示す
る。次いで、上記の混合物を適宜な押出機、例えば2軸
押出機等を用いて造粒しペレット状にすることが望まし
いが、特に制限なく、ペレット状でなくてもよい。
【0027】次に、例えば少なくとも3台の押出機に共
押出用ダイス(Tダイスまたは環状ダイス)を取り付け
る。1台の押出機にはエチレン酢酸ビニル共重合体けん
化物と吸水性樹脂との混合物を、他の1台の押出機には
接着性樹脂を、更に、他の1台の押出機には支持層とな
る、ポリオレフィン系樹脂等を供給する。次いで、各樹
脂が150〜250℃に加熱された共押出ダイスから、
冷却水(30〜70℃)が循環する冷却ロール上に共押
出されて、保水性多層フィルムに成膜される方法を例示
できる。
【0028】上記の保水性多層フィルムは、このままで
もよいが、寸法安定性、熱収縮性等を付与するために1
軸もしくは2軸に延伸してもよい。延伸方法としては、
逐次2軸延伸法、同時2軸延伸法、多軸延伸法、チュー
ブ状延伸法及び1軸延伸法等適宜な方法で延伸すればよ
く、特に制限はない。更に必要ならば、延伸後引き続き
適宜な方法、条件で熱処理、熱固定してもよく、このこ
とも特に制限はない。2軸延伸保水性多層シートを、例
えば、ビル等の室内空調用加湿器に内蔵されるエレメン
ト素材として使用する場合には、逐次2軸延伸法が好ま
しいが、特にこのことに制限はない。
【0029】本発明に係る保水性シート(フィルムも含
む)を多層構造にする方法としては、前記の共押出法以
外の方法でもよい。例えば、エチレン酢酸ビニル共重合
体けん化物と吸水性樹脂との混合物からなるシート(フ
ィルム)、支持層と成る、例えばポリオレフィン系樹脂
からなるシートを別々に成膜して、適宜な接着剤等を用
いて接着するドライラミネート法、または前記の支持層
と成るシート(フィルム)上に適宜なプライマーや接着
剤を介して、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物と吸
水性樹脂との混合物を押出し接着する押出ラミネート法
等で多層構成の保水性シート(フィルム)にする方法等
が例示できる。多層構成の保水性シート(フィルム)に
する方法に、特に制限はない。
【0030】本発明に係る保水性シート(フィルム)の
構成としては、少なくとも一方表面がエチレン酢酸ビニ
ル共重合体けん化物と吸水性樹脂との混合物からなる層
を備えていれば他はいかなる構成でもよく、特に制限は
ない。例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物と
吸水性樹脂との混合物層(A)/接着層(B)/ポリオ
レフィン系樹脂等からなる支持層(C)/接着層(B)
/エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物と吸水性樹脂と
の混合物層(A)の5層構成が好ましいものとして例示
できる。この際、A層とB層またはB層とC層の間や一
方表面に他の樹脂層を積層した多層構成であってもよ
く、特に制限はないが、本発明に係る保水性シート(フ
ィルム)は保水性を付与させるためには少なくともA層
が表面層であることが必要である。
【0031】本発明に係る保水性シート(フィルム)の
厚み構成は特に制限はない。例えば、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体けん化物と吸水性樹脂との混合物層(A)/
接着層(B)/ポリオレフィン系樹脂からなる支持層
(C)/接着層(B)/エチレン酢酸ビニル共重合体け
ん化物と吸水性樹脂との混合物層(A)の場合、(A)
/(B)/(C)/(B)/(A)=4〜80/1〜2
0/5〜150/1〜20/4〜80、保水性シート
(フィルム)の総厚み15〜350μの厚み構成を例示
できる。この際、総厚みが15μ未満では耐久性が無
く、更に、適正な水膜が得難い傾向になり保水性が低下
する場合が多く、350μを越えると硬く成り、加湿器
のエレメント素材として使用する際の2次加工が困難に
成り、又適正な水膜が得難い傾向になり好ましくない
が、目的に応じて適宜に選択すればよく、特に制限はな
い。
【0032】本発明に係る保水性シート(フィルム)
が、例えばビル等の室内空調用加湿器のエレメント素材
として使用される場合は、特に制限はないが、加湿効率
を高めるために、保水性シート(フィルム)を発泡させ
たり、乾燥空気とエレメント素材に形成される水膜との
接触表面積を広くする目的で保水性シート(フィルム)
を波形等に成形することが好ましいが、特に制限はな
い。波形に成形する方法としては、例えば波形になるよ
うに異形押出し等で成形する方法、或は保水性シートを
波形になるようにプレス成形する方法などを例示できる
が、波形成形方法は、これら以外の適宜な方法で成形す
ればよく、特に制限はない。
【0033】本発明に係る保水性シート(フィルム)
は、ビル等の室内空調に使用される加湿器に内蔵される
エレメント素材に好適な物であるが、これ以外の分野で
も使用でき、例えば包装分野での防曇性シート及び防曇
フィルム、園芸分野での育苗用シート、土木分野での結
露防止シート、或は水性インク印刷基材、バブルジェッ
ト(BJ)プリンター専用基材、カラーOHPシート等
にも使用でき、今後広範な分野での用途が期待できる。
以下、実施例に基づき本発明を説明する。
【0034】
【実施例】
【0035】実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(エチレン含有
量32モル%、けん化度98モル%、融点185℃)8
5重量部と熱可塑性吸水性樹脂[住友精化製(アクアコ
ーク)]15重量部との混合物を30mmφの2軸押出
機で溶融混練し、表面層(A)となるペレットを得た。
得られたペレットからなる表面層(A)、接着性樹脂か
らなる接着層(B)及びポリプロピレンからなる支持層
(C)が(A)/(B)/(C)/(B)/(A)とな
るように共押出Tダイス(220℃)から冷却水が循環
する表面温度50℃の冷却ロール上に共押出し、未延伸
5層シートを得た。該シートの厚みは(A)/(B)/
(C)/(B)/(A)=52/18/100/18/
52μ=240μであった。該シートの接触角、濡れ張
力、吸水率を表1に示す
【0036】実施例2 実施例1で得えられた未延伸5層構成の保水性シートを
表面温度75℃のロール延伸機で縦方向に3倍延伸し、
引続いて雰囲気温度120℃のテンター延伸機で横方向
に3倍延伸した。更に、同テンターの後部で幅を約4%
弛緩しながら、210℃で3秒熱固定せしめ、2軸延伸
保水性5層シートを得た。該シートの厚み構成は(A)
/(B)/(C)/(B)/(A)=6/2/11/2
/6=27μであった。該シートの接触角、濡れ張力、
吸水率を表1に示す。
【0037】実施例3 支持層(C)が環状ポリオレフィン系樹脂(ガラス転移
温度135℃)からなる層である以外は実施例1と同様
にして5層構成の保水性シートを得た。該シートの厚み
構成は、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)=5
0/10/100/10/50μ、トータル厚みが22
0μであった。該シートの接触角、濡れ張力、吸水率を
表1に示す。
【0038】実施例4 支持層(C)が、ポリアミド系樹脂層とポリオレフィン
系樹脂層からなる積層フィルムの廃棄物を2軸押出機で
溶融、混練して造粒しペレット状にリサイクルされてな
る樹脂30重量部と未使用のポリアミド系樹脂70重量
部との混合物からなる層である以外は実施例1と同様に
して5層構成の保水性シートを得た。該シートの厚み構
成は、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)=50
/10/100/10/50μ、トータル厚みが220
μであった。該シートの接触角、濡れ張力、吸水率を表
1に示す。
【0039】実施例5 実施例1得られたペレットからなる表面層(A)、接着
性樹脂からなる接着層(B)及びポリプロピレンからな
る支持層(C)が(A)/(B)/(C)/(B)/
(A)となるように共押出環状ダイス(220℃)から
共押出し、5層構成のチューブ状未延伸フィルムを得
た。次いで、該チューブ状未延伸フィルムをチューブ延
伸法で縦方向に1.2倍、縦方向に対して直角方向に
1.5倍延伸した。フィルムの厚構成は(A)/(B)
/(C)/(B)/(A)=17/8/33/8/17
μ=83μであった。該チューブ状フィルムの接触角、
濡れ張力、吸水率を表1に示す。
【0040】比較例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体けんか物(エチレン含有
量32モル%、けん化度96モル%、融点185℃)か
らなる表面層(A)、接着性樹脂からなる接着層(B)
及びポリプロピレンからなる支持層(C)が(A)/
(B)/(C)/(B)/(A)となるように共押出ダ
イス(215℃)から冷却水が循環する表面温度65℃
の冷却ロール上に共押出し、未延伸5層シートを得た。
該シートの厚みは(A)/(B)/(C)/(B)/
(A)=50/25/100/25/50μ=250μ
であった。該シートの接触角、濡れ張力、吸水率がを表
1に示す。該シートは表面層が吸水性樹脂を含有してい
ないために、濡れ性が悪く水分をはじき、保水性が劣
り、例えば加湿器等のエレメント素材として使用した場
合、表面に適正な水膜が形成されず、加湿器等のエレメ
ント素材には使用できないもであった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明は優れた保水性、濡れ性、吸水
性、耐久性を有するものであって、例えばビル等の室内
を空調するために使用される加湿器のエレメント素材と
して好適なものである。更に、包装分野での防曇性シー
ト及び防曇性フィルム、園芸分野での育苗用シート、土
本分野での結露防止シート及び水性インク印刷基材、バ
ブルジェット(BJ)プリンター専用基材、カラーOH
Pシート等にも使用でき、この他広範な分野での用途拡
大が期待できるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる支持層の少なくと
    も一方面に接着性樹脂からなる接着層を介してエチレン
    −酢酸ビニ共重合体けん化物と吸水性樹脂との混合物か
    らなる混合樹脂層を有する少なくとも3層構成であるこ
    とを特徴とする保水性シート。
  2. 【請求項2】 支持層が、ポリオレフィン系樹脂層にポ
    リアミド系樹脂層を積層した積層シートや積層フィルム
    の廃棄物及び積層成形物の廃棄物をリサイクルしてなる
    樹脂を含有するポリアミド系樹脂からなる層である請求
    項1に記載の保水性シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10217604A (ja) * 1997-01-31 1998-08-18 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 水性インクジェット記録用紙
KR20220170284A (ko) * 2021-06-22 2022-12-29 박세철 전열교환기

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JPH10217604A (ja) * 1997-01-31 1998-08-18 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 水性インクジェット記録用紙
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