JPH07191497A - トナー用バインダー樹脂の製造方法 - Google Patents

トナー用バインダー樹脂の製造方法

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JPH07191497A
JPH07191497A JP5333092A JP33309293A JPH07191497A JP H07191497 A JPH07191497 A JP H07191497A JP 5333092 A JP5333092 A JP 5333092A JP 33309293 A JP33309293 A JP 33309293A JP H07191497 A JPH07191497 A JP H07191497A
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molecular weight
polymer
weight polymer
toner
high molecular
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JP5333092A
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English (en)
Inventor
Hiromi Kobayashi
宏美 小林
Motoji Inagaki
元司 稲垣
Koji Shimizu
浩二 清水
Takayuki Tajiri
象運 田尻
Yoko Harada
陽子 原田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分子量重合体と低分子量重合体との含有比
率のコントロールを容易に正確に行うことができ、高分
子量重合体と低分子量重合体とが任意の比率で含有し、
トナーの定着性および非オスセット性のバランスに優れ
たたトナ−用バインダ−樹脂を得る。 【構成】 乳化重合法によって高分子量重合体を重合し
た後に、該高分子重合体のエマルジョンおよび該高分子
重合体のエマルジョン100重量部に対して0.5〜5
重量部の塩析剤の存在下で低分子量重合体を懸濁重合す
ることによってトナー用バインダー樹脂を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法等に用いられるトナー用樹脂の製造方法に関し、さら
に詳しくは、高分子量重合体と低分子量重合体との含有
比率のコントロールを正確に行うことができるトナー用
バインダー樹脂の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電印刷法による代表的な
画像形成工程は、光電導性絶縁層を一様に帯電させ、そ
の絶縁層を露光させた後、露光された部分上の電荷を消
散させることによって電気的な潜像を形成し、該潜像に
電荷を持った微粉末のトナーを付着させることにより可
視化させる現像工程、得られた可視像を転写紙等の転写
材に転写させる転写工程、加熱あるいは加圧により永久
定着させる定着工程からなる。
【0003】このような電子写真法あるいは静電印刷法
に使用されるトナーおよびトナー用バインダー樹脂とし
ては、上記各工程において様々な性能が要求される。例
えば、現像工程においては、電気的な潜像にトナーを付
着させるために、トナーおよびトナー用バインダー樹脂
は温度、湿度等の周囲の環境に影響されることなくコピ
ー機に適した帯電量を保持しなくてはならない。また、
熱ローラー定着方式による定着工程においては、熱ロー
ラーに付着しない非オフセット性、紙への定着性が良好
でなくてはならない。さらに、コピー機内での保存中に
トナーがブロッキングしない耐ブロッキング性も要求さ
れる。
【0004】従来、トナー用樹脂としては、スチレン−
アクリル系樹脂が多用されており、線状タイプの樹脂と
架橋タイプの樹脂が使用されている。線状タイプの樹脂
では、高分子量重合体と低分子量重合体とを混合し、定
着性や非オフセット性等を改良した樹脂等が知られてい
る。また、架橋タイプの樹脂では、架橋化により分子量
分布を広くし、トナーの定着性と非オフセット性の改良
が行われている。特に、線状タイプの樹脂の研究が進ん
でおり、特公昭63−32182号公報や特開昭62−
9356号公報等に記載されているように、樹脂の高分
子量および低分子量の領域および分子量をコントロール
することにより、トナーの定着性、非オフセット性を改
良する試みが行われていが、樹脂の分子量のコントルー
ルだけでは定着性と非オフセット性のバランスが十分に
とれたトナーを得ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、トナー用バイ
ンダー樹脂の製造方法に関する改良が種々試みられてい
る。例えば、低分子量重合体を溶液重合法で製造し、こ
の低分子量重合体溶液中に塊状重合法によって製造した
高分子量重合体を溶解した後、減圧あるいは噴霧乾燥等
の方法により溶剤を除去してトナー用バインダー樹脂を
得る方法、高分子量重合体のエマルジョンの存在下で、
ノニオン系分散剤を用いて低分子量重合体を懸濁重合す
る方法等が提案されている。
【0006】しかし、溶液重合と塊状重合とを組合せた
ものでは、溶剤の除去が困難で生産性に劣るとともに、
残存する溶剤によってトナーの臭気や画像安定性等の問
題を有している。また、高分子量重合体エマルジョンの
存在下で低分子量重合体を懸濁重合する方法では、低分
子量重合体の懸濁重合終了時に高分子量重合体の一部が
流出してしまい、高分子量重合体と低分子量重合体とが
所望の含有比率となる樹脂を得ることは困難であった。
そこで、本発明の目的は、高分子量重合体と低分子量重
合体との混合比率のコントロールを容易に正確に行うこ
とができ、定着性および非オフセット性のバランスのと
れたトナ−を提供できるトナー用バインダー樹脂を得る
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、トナー用バインダー樹脂の製造方法につ
いて鋭意検討した結果、高分子量重合体のエマルジョン
および塩析剤の存在下で低分子量重合体の懸濁重合を行
うことによって、高分子量重合体と低分子量重合体との
混合比率のコントロールを容易に正確に行うことができ
ることを見い出し、本発明に到達したものである。すな
わち、本発明のトナー用バインダー樹脂の製造方法は、
乳化重合法によって高分子量重合体を重合した後に、該
高分子重合体のエマルジョンおよび該高分子量重合体の
エマルジョン100重量部に対して0.5〜5重量部の
塩析剤の存在下で低分子量重合体を懸濁重合によって重
合することを特徴とするものである。
【0008】本発明によって得られるトナー用バインダ
ー樹脂は、高分子量重合体と低分子量重合体とが均一に
混合され、いずれの重合体もスチレン系単量体、他の共
重合可能なビニル系単量体等からなる重合体あるいは共
重合体からなるものであり、特にスチレン−アクリル系
共重合体からなるものが好ましい。本発明において、高
分子量重合体および低分子量重合体の重合のために使用
されるスチレン系単量体としては、スチレン、o−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−t
ert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、
p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、
p−n−デンシルスチレン、p−n−ドデシルスチレ
ン、p−フェニルスチレン、3,4−ジクロシルスチレ
ン等が挙げられ、中でも、スチレンが好ましい。これら
のスチレン系単量体は、単独でまたは2種以上組み合わ
せて使用することができる。
【0009】また、他の共重合可能なビニル系単量体と
しては、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ス
テアリル、メタアクリル酸、メタアクリル酸エチル、メ
タアクリル酸メチル、メタアクリル酸n−ブチル、メタ
アクリル酸イソブチル、メタアクリル酸プロピル、メタ
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ステア
リル等の不飽和モノカルボン酸エステル、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ブチル、フマ
ル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル等
の不飽和ジカルボン酸ジエステル等が挙げられる。
【0010】さらに、アクリル酸、メタクリル酸、ケイ
ヒ酸等の不飽和モノカルボン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸、マレイン酸モ
ノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチ
ル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル
酸モノブチル等の不飽和モノカルボン酸モノエステル等
のカルボン酸含基ビニル単量体を併用することもでき
る。これらの単量体の共重合比率は特に限定されるもの
ではないが、得られる樹脂のガラス転移温度が50℃以
上となる範囲とすることが好ましい。これは、樹脂のガ
ラス転移温度が50℃未満であると、トナー化した際に
保存安定性が極端に低下する場合があるためである。
【0011】本発明は、上記のような単量体を用いて乳
化重合法によって高分子量重合体を重合した後に、得ら
れた高分子量重合体のエマルジョンおよび塩析剤の存在
下で低分子量重合体を懸濁重合法によって重合すること
によって、高分子量重合体と低分子量重合体とが均一に
混合したトナー用バインダー樹脂を製造するものであ
る。本発明において、高分子量重合体の乳化重合は、特
に限定されるものではなく、一般的な乳化重合法に従っ
て行うことができ、上記のような単量体とともに、乳化
重合において一般的に使用される乳化剤、重合開始剤等
を使用することができる。
【0012】使用される乳化剤としては、例えば、脂肪
酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
フォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アル
キルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジ
スルフォン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリル硫酸エステル塩、ナフタレンスルフォン酸ホル
マリン縮合物、特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリ
オキシエチレン誘導体、オキシエチレン/オキシプロピ
レンブロック重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノール
アミド、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ア
ルキルベタイン、アミンオキサイド等が挙げられるが、
高分子量重合体と低分子量重合体との均一混合性の観点
から陰イオン性界面活性剤が好ましい。
【0013】これら乳化剤は、実質的に高分子量重合体
用単量体が水中に乳化分散するように添加すればよく、
高分子量重合体用単量体100重量部に対して0.1〜
2.5重量部の範囲で使用することが好ましく、さらに
好ましくは0.2〜1.5重量部の範囲である。これ
は、乳化剤の使用量が0.1重量部未満であると、重合
の安定性に劣り凝集物が発生しやすくなる傾向にあるた
めであり、逆に2.5重量部を超えるとトナ−の環境依
存性、特に耐湿性が劣る傾向にあるためである。
【0014】高分子重合体の乳化重合に際しては、高分
子量重合体用単量体の量(M)と水の量(W)との比
(M/W)が1/2〜1/10程度の範囲で実施され、
窒素等の不活性ガスで反応系内を置換して行うことが好
ましい。乳化重合によって重合された高分子重合体は、
重量平均分子量(Mw)が1×105 〜1.5×106
の範囲であることが好ましい。これは、重量平均分子量
(Mw)が1×105 未満であると、トナーとしての非
オフセット性が低下する傾向にあり、逆に1.5×10
6 を超えるとトナーとしての定着性が低下する傾向にあ
るためである。
【0015】本発明においては、乳化重合した高分子量
重合体のエマルジョンおよび塩析剤の存在下で、懸濁重
合によって低分子量重合体の重合を行うことによって、
低分子量重合体の懸濁重合終了時での高分子量重合体の
流出を抑えることができ、低分子量重合体と高分子量重
合体の含有比率のコントロールが容易となり、低分子量
重合体と高分子量重合体とが所望の比率で含有されたト
ナー用バインダー樹脂を得ることができるものである。
【0016】本発明において使用される塩析剤として
は、塩酸、硫酸等の無機酸、蟻酸、しゅう酸等の有機
酸、これら無機酸あるいは有機酸とナトリウム、アルミ
ニウム、アルカリ土類金属等との水溶性金属塩等が挙げ
られ、これらを単独あるいは2種以上を組み合わせて使
用することができる。中でも、硫酸マグネシウム、硫酸
アルミニウム、硫酸ナトリウム、塩化バリウム、塩化マ
グネシウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウムが特に好
ましい。これら塩析剤は、高分子量重合体のエマルジョ
ン100重量部に対して0.5〜5重量部、好ましくは
1〜4重量部の範囲で使用される。これは、塩析剤の使
用量が0.5重量部未満であると、十分な塩析効率とな
らず、懸濁重合終了時に高分子量重合体の流出が起こっ
たり、重合が不安定となり重合中に固化したりするため
であり、逆に5重量部を超えると得られる樹脂粒子の粒
子径が不均一となり、トナー化時の溶融混練工程で樹脂
が完全に溶解しなかったり、粒子径により高分子量重合
体と低分子量重合体の含有比率にバラツキが生じるため
である。
【0017】低分子量重合体の懸濁重合は、高分子量重
合体のエマルジョン、塩析剤、低分子量重合体用単量体
および分散剤とを十分に撹拌混合した後に、重合開始剤
を添加して昇温し重合を行うことができる。懸濁重合に
使用される分散剤としては、高分子量重合体のエマルジ
ョンの存在下で低分子量重合体の懸濁重合を行うため、
非イオン性分散剤を使用することが、低分子量重合体用
単量体中に高分子量重合体が溶解して、油滴の粘度が上
昇し重合安定性が低下するのを防止することができるた
め好ましい。非イオン性分散剤としては、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ゼラチン等が挙げられ、中で
も、ポリビニルアルコールが特に好ましい。特に、酢酸
基と水酸基がブロック的に存在する部分鹸化ポリビニル
アルコールが好ましい。このような分散剤は、高分子量
重合体と低分子量重合体の合計量100重量部に対し
て、0.1〜1重量部の範囲で使用することが好まし
い。これは、非イオン性分散剤の使用量が0.1重量部
未満であると、懸濁重合の安定性が低下して生成粒子の
凝集によって重合体が固化する傾向にあり、逆に1重量
部を超えるとトナーの環境依存性、特に耐湿性が低下す
る傾向にあるためであり、さらに好ましくは0.2〜
0.8重量部の範囲である。
【0018】また、低分子量重合体の懸濁重合は、低分
子量重合体用単量体に対して1〜10倍、好ましくは2
〜4倍程度の水、分散剤、重合開始剤、必要に応じて分
散助剤あるいは連鎖移動剤等を添加して、所定の重合温
度まで昇温して、実質的に重合が完了するまで、重合率
が95%以上となるまで加温を続けることによって行わ
れる。懸濁重合によって重合された低分子量重合体は、
重量平均分子量(Mw)が3×103 〜8×104 の範
囲であることが好ましい。これは、重量平均分子量(M
w)が3×103 未満であると、樹脂の機械的強度が低
下して帯電発生時にトナーが過粉砕状態となり画像にカ
ブリが発生しやすくなる傾向にあり、逆に8×104
超えるとトナーとしての定着性が低下する傾向にあるた
めである。
【0019】本発明においては、高分子量重合体と低分
子量重合体との割合は、特に限定されるものではない
が、高分子量重合体が10〜50重量%の範囲で含有さ
れることが好ましい。これは、高分子量重合体が10重
量%未満であると、トナーとしての非オフセット性が劣
る傾向にあり、逆に50重量部を超えるとトナーとして
の定着性が劣る傾向にあるためである。
【0020】本発明において使用される重合開始剤とし
ては、特に限定されるものではなく、通常使用されるラ
ジカル重合性を有する過酸化物やアゾ系化合物等が使用
でき、例えば、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、ジ−t
−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシ
ド、ジクミルパーオキシド、アセチルパーオキシド、イ
ソブチリルパーオキシド、オクタノニルパーオキシド、
デカノニルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、ベ
ンゾイルパーオキシド、m−トルオイルパーオキシド、
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキ
シイソブチレート、t−ブチルパーオキシピパレート、
t−ブチルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオ
キシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ3,5,5−ト
リメチルヘキサノエート、t−ブチルパオキシライレー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルカオーボネート、アゾビスイソブ
チルニトリル、2,2−アゾビス−(2,4−ジメチル
バレロニトリル)等が挙げられる。これら重合開始剤
は、単独または2種以上を組み合わせて使用することが
でき、単量体100重量部に対して0.1〜10重量部
も範囲で使用することが好ましく、さらに好ましくは
0.5〜10重量部の範囲である。また、本発明におい
て、分子量を調整するために、必要に応じて使用される
連鎖移動剤としては、n−オクチルメルカプタン、n−
ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、チ
オグリコール酸2−エチルヘクシル、α−メチルスチレ
ンダイマー等が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。実施例において、重量平均分子量および数平均分
子量は、ゲルパーミエーショングロマトグラフィーによ
る測定値であり、テトラヒドロフランを溶剤とし、東ソ
ー社製HCL−8020を用いて測定し、ポリスチレン
換算により求めた。
【0022】実施例1 脱イオン水60重量部、硫酸カリウム(K228
0.04重量部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム
(花王社製ネオペックスOTP)0.4重量部を反応容
器に投入し、完全に溶解させた。次いで、スチレン32
重量部、アクリル酸n−ブチル8重量部からなる高分子
量重合体用単量体混合物を投入し、窒素を導入して反応
容器内の窒素置換を行った後、窒素の存在下で80℃で
3時間の乳化重合を行った。その後、温度90℃に昇温
し1時間保持して重合を完結させた。得られた高分子量
重合体の重量平均分子量(Mw)は9.8×105 であ
った。
【0023】次いで、トナー用バインダー樹脂の高分子
量重合体と低分子量重合体との含有比率を10:90と
設定して、得られた高分子量重合体のエマルジョン25
重量部(固形分として10重量部)を反応容器に投入し
た。さらに、容器内を温度40℃に保持して、鹸化度8
6.5%、重合度2300の部分鹸化ポリアルコール
(日本合成化学工業社製ゴーセニールGH−23)0.
6重量部を脱イオン水140重量部に溶解させた分散剤
溶液、硫酸ナトリウム0.6重量部を脱イオン水10重
量部に溶解させた塩析剤溶液を添加した。次いで、スチ
レン72重量部、アクリル酸n−ブチル18重量部およ
びベンゾイルパーオキシド2.7重量部とからなる低分
子量重合体用単量体混合物を投入し、1時間撹拌を行い
均一に分散させた。その後、90℃に昇温し3時間保持
して懸濁重合を行い、十分に水で洗浄し乾燥して、高分
子量重合体と低分子量重合体が均一混合したトナー用バ
インダー樹脂を得た。得られたトナー用バインダー樹脂
は、高分子量重合体9.7重量%と低分子量重合体9
0.3重量%とからなり、重量平均分子量が12.1×
104 、数平均分子量が1.6×104 であった。
【0024】得られたトナー用バインダー樹脂93重量
部、カーボンブラック4重量部、負帯電用苛電制御剤1
重量%およびポリオレフィン系ワックス2重量部とを混
合し、145℃で溶融混練した。その後、ジェットミル
微粉砕機を用いて粉砕し、分級して平均粒子径が13μ
mのトナーを得た。得られたトナーは、定着性および非
オフセット性のバランスのとれた良好なものであった。
【0025】比較例1 トナー用バインダー樹脂の高分子量重合体と低分子量重
合体との含有比率を10:90と設定して、実施例1で
得られた高分子量重合体のエマルジョン25重量部(固
形分として10重量部)を反応容器に投入した。さら
に、容器内を温度40℃に保持して、鹸化度86.5
%、重合度2300の部分鹸化ポリアルコール(日本合
成化学工業社製ゴーセニールGH−23)0.6重量部
を脱イオン水150重量部に溶解させた分散剤溶液を添
加した。次いで、スチレン72重量部、アクリル酸n−
ブチル18重量部およびベンゾイルパーオキシド2.7
重量部とからなる低分子量重合体用単量体混合物を投入
し、1時間撹拌を行い均一に分散させた。その後、90
℃に昇温し3時間保持して懸濁重合を行い、十分に水で
洗浄し乾燥して、高分子量重合体と低分子量重合体が均
一混合したトナー用バインダー樹脂を得た。得られたト
ナー用バインダー樹脂は、高分子量重合体4.8重量%
と低分子量重合体95.2重量%とからなり、重量平均
分子量が7.9×104 、数平均分子量が9.3×10
3 であった。
【0026】得られたトナー用バインダー樹脂を用い
て、実施例1と同様にして平均粒子径が13μmのトナ
ーを得た。得られたトナーは、非オフセット性に劣り、
定着性と非オフセット性のバランス性が十分なものでは
なかった。
【0027】実施例2〜3および比較例2〜3 トナー用バインダー樹脂の高分子量重合体と低分子量重
合体との含有比率を10:90と設定して、実施例1で
得られた高分子量重合体エマルジョン25重量部(固形
分として10重量部)を用いて、塩析剤としての硫酸ナ
トリウムの使用量を表1に示した以外は、実施例1と同
様にして低分子量重合体の懸濁重合を行った。得られた
トナー用バインダー樹脂は、実施例2、3および比較例
2では均一な粒子径の樹脂粒子であったが、比較例3で
は粒子径にバラツキがある不均一な樹脂粒子であった。
また、得られたトナー用バインダー樹脂の重量平均分子
量、数平均分子量および高分子量重合体の含有比率を表
1に示した。
【0028】得られたトナー用バインダー樹脂を用いて
実施例1と同様にして平均粒子径が13μmのトナーを
得た。得られたトナーは、実施例2および3のトナー用
バインダー樹脂を用いたものは、定着性および非オフセ
ット性のバランスのとれた良好なものであった。比較例
2〜3のトナー用バインダー樹脂を用いたものは、非オ
フセット性に劣り、定着性および非オフセット性のバラ
ンス性が十分なものではなかった。
【0029】
【表1】
【0030】実施例4〜7 トナー用バインダー樹脂の高分子量重合体と低分子量重
合体との含有比率を表2に示した設定して、実施例1で
得られた高分子量重合体エマルジョン、硫酸ナトリウ
ム、低分子量重合体用単量体の使用量を表2に示した通
りとした以外は、実施例1と同様にして低分子量重合体
の懸濁重合を行った。得られたトナー用バインダー樹脂
の高分子量重合体の含有比率を表2に示した。得られた
トナー用バインダー樹脂を用いて実施例1と同様にして
平均粒子径が13μmのトナーを得た。得られたトナー
は、いずれも定着性および非オフセット性のバランスの
とれた良好なものであった。
【0031】比較例4〜5 トナー用バインダー樹脂の高分子量重合体と低分子量重
合体との含有比率を表2に示した設定して、実施例1で
得られた高分子量重合体エマルジョン、硫酸ナトリウ
ム、低分子量重合体用単量体の使用量を表2に示した通
りとした以外は、比較例1と同様にして低分子量重合体
の懸濁重合を行ったが、いずれも重合の安定性に劣り重
合中に固化し、目的とするトナー用バインダー樹脂は得
られなかった。
【0032】
【表2】
【0033】比較例6 実施例1で得られた高分子量重合体エマルジョンを塩析
して得た高分子量重合体10重量部と、高分子量重合体
のエマルジョンを使用しなかった以外は比較例1と同様
にして懸濁重合を行って得た低分子量重合体90重量部
とを、145℃で溶融混練したが、均一な樹脂混合体は
得られなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明のトナー用バインダー樹脂の製造
方法は、高分子量重合体のエマルジョンおよび塩析剤の
存在下で低分子量重合体の懸濁重合を行うことによっ
て、高分子量重合体と低分子量重合体との含有比率のコ
ントロールを容易に正確に行うことができ、トナーの定
着性および非オスセット性のバランスに優れた高分子量
重合体と低分子量重合体とが任意の比率で含有したトナ
−用バインダ−樹脂を製造できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田尻 象運 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 原田 陽子 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化重合法によって高分子量重合体を重
    合した後に、該高分子重合体のエマルジョンおよび該高
    分子量重合体のエマルジョン100重量部に対して0.
    5〜5重量部の塩析剤の存在下で低分子量重合体を懸濁
    重合によって重合することを特徴とするトナー用バイン
    ダー樹脂の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1093027A1 (en) * 1999-10-13 2001-04-18 Nashua Corporation Toner containing resin prepared by a combination of emulsion followed by suspension polymerization

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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