JPH07333893A - トナー用バインダー樹脂の製造方法 - Google Patents

トナー用バインダー樹脂の製造方法

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JPH07333893A
JPH07333893A JP6121561A JP12156194A JPH07333893A JP H07333893 A JPH07333893 A JP H07333893A JP 6121561 A JP6121561 A JP 6121561A JP 12156194 A JP12156194 A JP 12156194A JP H07333893 A JPH07333893 A JP H07333893A
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molecular weight
weight polymer
toner
polymer component
polymerization
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JP6121561A
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English (en)
Inventor
Motoji Inagaki
元司 稲垣
Takayuki Tajiri
象運 田尻
Koji Shimizu
浩二 清水
Yoko Harada
陽子 原田
Hiromi Kobayashi
宏美 小林
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分子量重合体と低分子量重合体とが均一に
混合され、トナーとして定着性、非オフセット性のバラ
ンスに優れるとともに、耐フィルミング性に優れたトナ
ー用バインダー樹脂を得る。 【構成】 乳化重合法によって高分子量重合体成分を重
合率50〜95%に重合した後に、前記高分子重合体成
分のエマルジョンの存在下において、低分子量重合体成
分を懸濁重合によって重合し、高分子量重合体成分と低
分子量重合体成分とが均一に混合されたトナー用バイン
ダー樹脂を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法等に用いられるトナー用樹脂の製造方法に関し、さら
に詳しくは、トナ−としての非オフセット性、定着性お
よび耐フィルミング性に優れたトナー用バインダー樹脂
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電印刷法による代表的な
画像形成工程は、光電導性絶縁層を一様に帯電させ、そ
の絶縁層を露光させた後、露光された部分上の電荷を消
散させることによって電気的な潜像を形成し、該潜像に
電荷を持った微粉末のトナーを付着させることにより可
視化させる現像工程、得られた可視像を転写紙等の転写
材に転写させる転写工程、加熱あるいは加圧により永久
定着させる定着工程からなる。
【0003】このような電子写真法あるいは静電印刷法
に使用されるトナーおよびトナー用バインダー樹脂とし
ては、上記各工程において様々な性能が要求される。例
えば、現像工程においては、電気的な潜像にトナーを付
着させるために、トナーおよびトナー用バインダー樹脂
は温度、湿度等の周囲の環境に影響されることなくコピ
ー機に適した帯電量を保持しなくてはならない。また、
感光体上に付着したトナーが紙へ完全に移行しない場合
には、トナーが感光体上にフィルム状に残存し像形成に
支障をきたすため、耐フィルミング性も要求される。さ
らに、熱ローラー定着方式による定着工程においては、
熱ローラーに付着しない非オフセット性、紙への定着性
が良好でなくてはならない。また、コピー機内での保存
中にトナーがブロッキングしない耐ブロッキング性も要
求される。
【0004】従来、トナー用樹脂としては、スチレン−
アクリル系樹脂が多用されており、線状タイプの樹脂と
架橋タイプの樹脂が使用されている。線状タイプの樹脂
では、高分子量重合体と低分子量重合体とを混合し、定
着性や非オフセット性等を改良した樹脂等が知られてい
る。また、架橋タイプの樹脂では、架橋化により分子量
分布を広くし、定着性と非オフセット性の改良が行われ
ている。特に、線状タイプの樹脂の研究が進んでおり、
特公昭63−32182号公報や特開昭62−9356
号公報等に記載されているように、樹脂の高分子量およ
び低分子量の領域および分子量をコントロールすること
により、定着性、非オフセット性を改良する試みが行わ
れているが、樹脂の分子量のコントルールだけでは定着
性と非オフセット性のバランスが十分にとれたトナーを
得ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、トナー用バイ
ンダー樹脂の製造方法に関する改良が種々試みられてい
る。例えば、低分子量重合体を溶液重合法で製造し、こ
の低分子量重合体溶液中に塊状重合法によって製造した
高分子量重合体を溶解した後、減圧あるいは噴霧乾燥等
の方法により溶剤を除去してトナー用バインダー樹脂を
得る方法、高分子量重合体のエマルジョンの存在下で、
ノニオン系分散剤を用いて低分子量重合体を懸濁重合す
る方法等が提案されている。しかし、溶液重合と塊状重
合とを組合せたものでは、溶剤の除去が困難で生産性に
劣るとともに、残存する溶剤によってトナーの臭気や画
像安定性等の問題を有している。また、高分子量重合体
エマルジョンの存在下で低分子量重合体を懸濁重合する
方法では、高分子量重合体と低分子量重合体とが十分に
均一混合されず、感光体上にトナーがフィルミングし像
形成に支障をきたすという問題点を有している。
【0006】そこで、本発明の目的は、高分子量重合体
成分と低分子量重合体成分が均一に混合し、トナーとし
て定着性と非オフセット性とのバランスに優れるととも
に、耐フィルミング性に優れたトナ−を提供できるトナ
ー用バインダー樹脂を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、トナー用バインダー樹脂の製造方法につ
いて鋭意検討した結果、所定の重合率で高分子量重合体
成分を乳化重合させることによって、トナ−の定着性、
非オフセット性および耐フィルミング性に優れたトナー
用バインダ−樹脂が得られることを見い出し、本発明に
到達したものである。
【0008】すなわち、本発明のトナー用バインダー樹
脂の製造方法は、乳化重合法によって高分子量重合体成
分を重合率50〜95%に重合した後に、前記高分子重
合体成分のエマルジョンの存在下において、低分子量重
合体成分を懸濁重合によって重合することを特徴とする
ものである。本発明によって得られるトナー用バインダ
ー樹脂は、高分子量重合体成分と低分子量重合体成分と
が均一に混合され、いずれの重合体もスチレン系単量
体、他の共重合可能なビニル系単量体等からなる重合体
あるいは共重合体からなるものであり、特にスチレン−
アクリル系共重合体からなるものが好ましい。
【0009】本発明において、高分子量重合体成分およ
び低分子量重合体成分の重合のために使用されるスチレ
ン系単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチル
スチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチ
レン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチル
スチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチ
ルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デンシ
ルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−フェニル
スチレン、3,4−ジクロシルスチレン等が挙げられ、
中でも、スチレンが好ましい。これらのスチレン系単量
体は、単独でまたは2種以上組み合わせて使用すること
ができる。
【0010】また、他の共重合可能なビニル系単量体と
しては、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ス
テアリル、メタアクリル酸、メタアクリル酸エチル、メ
タアクリル酸メチル、メタアクリル酸n−ブチル、メタ
アクリル酸イソブチル、メタアクリル酸プロピル、メタ
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ステア
リル等の不飽和モノカルボン酸エステル、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ブチル、フマ
ル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル等
の不飽和ジカルボン酸ジエステル等が挙げられる。
【0011】さらに、アクリル酸、メタクリル酸、ケイ
ヒ酸等の不飽和モノカルボン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸、マレイン酸モ
ノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチ
ル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル
酸モノブチル等の不飽和モノカルボン酸モノエステル等
のカルボン酸含有ビニル単量体を併用することもでき
る。
【0012】これらの単量体の共重合比率は特に限定さ
れるものではないが、得られる樹脂のガラス転移温度が
50℃以上となる範囲とすることが好ましい。これは、
樹脂のガラス転移温度が50℃未満であると、トナー化
した際に保存安定性が極端に低下する場合があるためで
ある。本発明は、高分子量重合体成分を乳化重合よって
特定の重合率で重合し、低分子量重合体成分を高分子量
重合体成分のエマルジョンの存在下で懸濁重合によって
重合することによって、高分子量重合体成分と低分子量
重合体成分とが均一に混合したトナー用バインダー樹脂
を製造するものである。
【0013】本発明において、高分子量重合体成分の乳
化重合は、その重合率が50〜95%、好ましくは70
〜90%となるように行うことが重要である。これは、
高分子量重合体成分の重合率が95%を超えると、高分
子量重合体成分のエマルジョンの存在下での懸濁重合に
よって得られる低分子量重合体成分の懸濁粒子中への高
分子量重合体成分の均一分散が不十分となり、トナーと
しての耐フィルミング性が低下するためである。また、
高分子量重合体成分の重合率が50%未満であると、低
分子量重合体成分の懸濁重合終了時に微粉末粒子が多量
に発生し樹脂の収率が極端に低下するためである。本発
明の高分子量重合体成分の乳化重合は、その重合率を特
定範囲とする以外は特に限定されるものではなく、一般
的な乳化重合法に従って行うことができ、上記のような
単量体とともに、乳化重合において一般的に使用される
乳化剤、重合開始剤、分子量調整剤等を使用することが
できる。
【0014】使用される乳化剤としては、例えば、脂肪
酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
フォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アル
キルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジ
スルフォン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリル硫酸エステル塩、ナフタレンスルフォン酸ホル
マリン縮合物、特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリ
オキシエチレン誘導体、オキシエチレン/オキシプロピ
レンブロック重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノール
アミド、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ア
ルキルベタイン、アミンオキサイド等が挙げられるが、
高分子量重合体成分と低分子量重合体成分との均一混合
性の観点から陰イオン性界面活性剤が好ましい。
【0015】これら乳化剤は、実質的に高分子量重合体
用単量体が水中に乳化分散するように添加すればよく、
高分子量重合体用単量体100重量部に対して0.1〜
2.5重量部の範囲で使用することが好ましく、さらに
好ましくは0.2〜1.5重量部の範囲である。これ
は、乳化剤の使用量が0.1重量部未満であると、重合
の安定性に劣り凝集物が発生しやすくなる傾向にあるた
めであり、逆に2.5重量部を超えるとトナ−の環境依
存性、特に耐湿性が劣る傾向にあるためである。
【0016】高分子重合体成分の乳化重合に際しては、
高分子量重合体用単量体の量(M)と水の量(W)との
比(M/W)が1/2〜1/10程度の範囲で実施さ
れ、窒素等の不活性ガスで反応系内を置換して行うこと
が好ましい。乳化重合によって重合された高分子重合体
成分は、重量平均分子量(Mw)が1×105 〜1.5
×106 の範囲であることが好ましい。これは、重量平
均分子量(Mw)が1×105 未満であると、トナーと
しての非オフセット性が低下する傾向にあり、逆に1.
5×106 を超えるとトナーとしての定着性が低下する
傾向にあるためである。
【0017】本発明においては、乳化重合した高分子量
重合体成分のエマルジョンの存在下で、懸濁重合によっ
て低分子量重合体成分の重合を行う。懸濁重合は、特に
限定されるものではなく、一般的な懸濁重合法に従って
行うことができ、高分子量重合体成分、低分子量重合体
用単量体および分散剤とを十分に撹拌混合した後に、重
合開始剤を添加して昇温し重合を行うことができる。
【0018】使用される分散剤としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ゼラチン、ポリアクリル
酸塩、アルギン酸塩等の水溶性高分子化合物、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、燐酸カルシウム、粘土、タル
ク、ベントナイト、ケイソウ土等の難水溶性無機化合物
等が挙げられる。中でも、トナ−としての環境依存性、
特に耐湿性の観点から、0.2%水溶液の20℃での表
面張力が55dyne/cm以下である非イオン性分散
剤を使用することが好ましい。このような非イオン性分
散剤としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、メチルセルロース、エチルセルロース、ゼラ
チン等が挙げられ、中でも、ポリビニルアルコールが特
に好ましい。特に、酢酸基と水酸基がブロック的に存在
する部分鹸化ポリビニルアルコールが好ましい。
【0019】これら分散剤は、高分子量重合体成分と低
分子量重合体成分の合計量100重量部に対して、0.
05〜1重量部の範囲で使用することが好ましい。これ
は、分散剤の使用量が0.05重量部未満であると、懸
濁重合の安定性が低下して生成粒子の凝集によって重合
体が固化する傾向にあり、逆に1重量部を超えるとトナ
ーの環境依存性、特に耐湿性が低下する傾向にあるため
であり、さらに好ましくは0.2〜0.8重量部の範囲
である。
【0020】低分子量重合体成分の懸濁重合は、低分子
量重合体用単量体に対して1〜10倍、好ましくは2〜
4倍程度の水、分散剤、重合開始剤、必要に応じて公知
の分散助剤あるいは連鎖移動剤等を添加して、所定の重
合温度まで昇温して、重合率が95%以上となり実質的
に重合が完了するまで加温を続けることによって行われ
る。
【0021】懸濁重合によって重合された低分子量重合
体成分は、重量平均分子量(Mw)が3×103 〜8×
104 の範囲であることが好ましい。これは、重量平均
分子量(Mw)が3×103 未満であると、樹脂の機械
的強度が低下して帯電発生時にトナーが過粉砕状態とな
り画像にカブリが発生しやすくなる傾向にあり、逆に8
×104 を超えるとトナーとしての定着性が低下する傾
向にあるためである。
【0022】本発明においては、高分子量重合体成分と
低分子量重合体成分との割合は、特に限定されるもので
はないが、高分子量重合体成分が10〜50重量%の範
囲で含有されることが好ましい。これは、高分子量重合
体成分が10重量%未満であると、トナーとしての非オ
フセット性が劣る傾向にあり、逆に50重量部を超える
とトナーとしての定着性が劣る傾向にあるためである。
【0023】本発明において使用される重合開始剤とし
ては、特に限定されるものではなく、通常使用されるラ
ジカル重合性を有する過酸化物やアゾ系化合物等が使用
でき、例えば、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、ジ−t
−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシ
ド、ジクミルパーオキシド、アセチルパーオキシド、イ
ソブチリルパーオキシド、オクタノニルパーオキシド、
デカノニルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、ベ
ンゾイルパーオキシド、m−トルオイルパーオキシド、
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキ
シイソブチレート、t−ブチルパーオキシピパレート、
t−ブチルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオ
キシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ3,5,5−ト
リメチルヘキサノエート、t−ブチルパオキシライレー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルカオーボネート、アゾビスイソブ
チルニトリル、2,2−アゾビス−(2,4−ジメチル
バレロニトリル)等が挙げられるが、中でも、単量体に
対する重合活性の持続性や比較的短時間で重合が完了す
る点から、オクタノニルパーオキシド、デカノニルパー
オキシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオ
キシド、m−トリオイルパーオキシドが好ましい。これ
ら重合開始剤は、単独または2種以上を組み合わせて使
用することができ、単量体100重量部に対して0.1
〜10重量部も範囲で使用することが好ましく、さらに
好ましくは0.5〜10重量部の範囲である。
【0024】また、本発明において、分子量を調整する
ために使用される連鎖移動剤としては、例えば、n−オ
クチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−
ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸2−エチルヘ
クシル、α−メチルスチレンダイマー等が挙げられる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。実施例において、重量平均分子量(Mw)は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィーによる測定値で
あり、テトラヒドロフランを溶剤とし、東ソー社製HC
L−8020を用いて測定し、ポリスチレン換算により
求めた。定着性は、市販の複写機(パナソニック社製F
P−1570)を用いて得た未定着画像を、プロセスス
ピード100mm/sec、温度160℃に調節した定
着試験機を用いて定着させた定着画像を、砂消しゴム
(JIS512)で9回擦り、その前後の画像濃度をマ
クベス濃度計を用いて測定し、画像濃度の低下が20%
以下であったものを良好として評価した。
【0026】非オフセット性は、市販の複写機(パナソ
ニック社製FP−1570)を用いて得た未定着画像
を、プロセススピード100mm/sec、温度200
℃に調節した定着試験機を用いて定着させた定着画像を
目視にて評価した。耐フィルミング性は、温度20℃、
相対湿度60%の環境下で、市販の複写機(パナソニッ
ク社製FP−1570)を用いて、1万枚の複写を行っ
た後の感光体を目視にて評価した。
【0027】環境依存性(耐湿性)は、温度35℃、湿
度85%の環境下で約24時間放置した後の帯電量と、
温度20℃、湿度60%の環境下で約24時間放置した
後の帯電量との差を求め、その差が3μC/gを基準と
して、これ未満であるものを良好として評価した。
【0028】実施例1 脱イオン水150重量部、硫酸カリウム0.05重量
部、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(花王社
製ネオペックスF−25)0.13重量部を反応容器に
投入し、完全に溶解させる。次いで、スチレン20.8
重量部、アクリル酸n−ブチル4.3重量部からなる単
量体混合物を投入し、窒素を導入して反応容器内の窒素
置換を行った後、窒素の存在下で80℃で0.5時間の
乳化重合を行い、重合率78.6%、重量平均分子量
(Mw)7.8×105 の高分子量重合体成分を得た。
次いで、反応系の温度を40℃にまで冷却し、0.2%
水溶液の20℃での表面張力が53dyne/cmのポ
リビニルアルコール(クラレ社製PVA−224E)
0.6重量部を完全に溶解させた脱イオン水75重量部
を添加し、スチレン62.3重量部、アクリル酸n−ブ
チル12.8重量部およびベンゾイルパーオキシド4.
5重量部とからなる混合物を投入し、均一に分散させた
後、85℃で2時間重合を行った。さらに、95℃まで
昇温し3時間保持して懸濁重合を完了した。得られた低
分子量重合体成分の重量平均分子量(Mw)は、3.3
×104 であった。その後、十分に水で洗浄し乾燥さ
せ、高分子量重合体成分と低分子量重合体成分とが均一
に混合したスチレン−アクリル系トナー用バインダー樹
脂を得た。重合の安定性は良好であり、樹脂の収率は9
4%で、得られた樹脂は均一な粒子で、高分子量重合体
成分の含有量は19重量%であった。
【0029】得られた樹脂93重量部、カーボンブラッ
ク4重量部、負帯電用苛電制御剤1重量%およびポリオ
レフィン系ワックス2重量部とを混合し、145℃で溶
融混練した。その後、ジェットミル微粉砕機を用いて粉
砕し、分級して平均粒子径が13μmのトナーを得た。
得られたトナーは、定着性、非オフセット性、環境依存
性および耐フィルミング性のいずれも良好であった。
【0030】実施例2 脱イオン水133重量部、硫酸カリウム0.04重量
部、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(花王社
製ネオペックスF−25)0.11重量部を反応容器に
投入し、完全に溶解させる。次いで、スチレン18.4
重量部、アクリル酸n−ブチル3.8重量部からなる単
量体混合物を投入し、窒素を導入して反応容器内の窒素
置換を行った後、窒素の存在下で90℃で0.5時間の
乳化重合を行い、重合率87.8%、重量平均分子量
(Mw)8.6×105 の高分子量重合体成分を得た。
次いで、反応系の温度を40℃にまで冷却し、0.2%
水溶液の20℃での表面張力が53dyne/cmのポ
リビニルアルコール(クラレ社製PVA−224E)
0.4重量部を完全に溶解させた脱イオン水67重量部
を添加し、スチレン64.6重量部、アクリル酸n−ブ
チル13.2重量部およびベンゾイルパーオキシド4.
7重量部とからなる混合物を投入し、均一に分散させた
後、85℃で2時間重合を行った。さらに、95℃まで
昇温し3時間保持して懸濁重合を完了した。得られた低
分子量重合体成分の重量平均分子量(Mw)は、3.6
×104 であった。その後、十分に水で洗浄し乾燥さ
せ、高分子量重合体成分と低分子量重合体成分とが均一
に混合したスチレン−アクリル系トナー用バインダー樹
脂を得た。重合の安定性は極めて良好であり、樹脂の収
率は95%で、得られた樹脂は均一な粒子で、高分子量
重合体成分の含有量は20重量%であった。
【0031】得られた樹脂93重量部、カーボンブラッ
ク4重量部、負帯電用苛電制御剤1重量%およびポリオ
レフィン系ワックス2重量部とを混合し、145℃で溶
融混練した。その後、ジェットミル微粉砕機を用いて粉
砕し、分級して平均粒子径が13μmのトナーを得た。
得られたトナーは、定着性、非オフセット性、環境依存
性および耐フィルミング性のいずれも良好であった。
【0032】比較例1 脱イオン水120重量部、硫酸カリウム0.04重量
部、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(花王社
製ネオペックスF−25)0.1重量部を反応容器に投
入し、完全に溶解させる。次いで、スチレン16.6重
量部、アクリル酸n−ブチル3.4重量部からなる単量
体混合物を投入し、窒素を導入して反応容器内の窒素置
換を行った後、窒素の存在下で70℃で2時間の乳化重
合を行い、重合率100%、重量平均分子量(Mw)
9.9×105 の高分子量重合体成分を得た。次いで、
反応系の温度を40℃にまで冷却し、0.2%水溶液の
20℃での表面張力が53dyne/cmのポリビニル
アルコール(クラレ社製PVA−224E)0.6重量
部を完全に溶解させた脱イオン水80重量部を添加し、
スチレン66.4重量部、アクリル酸n−ブチル13.
6重量部およびベンゾイルパーオキシド4.8重量部と
からなる混合物を投入し、均一に分散させた後、85℃
で2時間重合を行った。さらに、95℃まで昇温し3時
間保持して懸濁重合を完了した。得られた低分子量重合
体成分の重量平均分子量(Mw)は、3.2×104
あった。その後、十分に水で洗浄し乾燥させ、高分子量
重合体成分と低分子量重合体成分とが均一に混合したス
チレン−アクリル系トナー用バインダー樹脂を得た。重
合の安定性は良好であり、樹脂の収率は97%で、得ら
れた樹脂は均一な粒子で、高分子量重合体成分の含有量
は19重量%であった。
【0033】得られた樹脂93重量部、カーボンブラッ
ク4重量部、負帯電用苛電制御剤1重量%およびポリオ
レフィン系ワックス2重量部とを混合し、145℃で溶
融混練した。その後、ジェットミル微粉砕機を用いて粉
砕し、分級して平均粒子径が13μmのトナーを得た。
得られたトナーは、定着性、非オフセット性および環境
依存性は良好であったが、耐フィルミング性に劣ってい
た。
【0034】比較例2 脱イオン水250重量部、硫酸カリウム0.15重量
部、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(花王社
製ネオペックスF−25)0.25重量部を反応容器に
投入し、完全に溶解させる。次いで、スチレン41.5
重量部、アクリル酸n−ブチル8.5重量部からなる単
量体混合物を投入し、窒素を導入して反応容器内の窒素
置換を行った後、窒素の存在下で70℃で0.5時間の
乳化重合を行い、重合率41.2%、重量平均分子量
(Mw)5.8×105 の高分子量重合体成分を得た。
次いで、反応系の温度を40℃にまで冷却し、0.2%
水溶液の20℃での表面張力が53dyne/cmのポ
リビニルアルコール(クラレ社製PVA−224E)
0.4重量部を完全に溶解させた脱イオン水50重量部
を添加し、スチレン41.5重量部、アクリル酸n−ブ
チル8.5重量部およびベンゾイルパーオキシド3重量
部とからなる混合物を投入し、均一に分散させた後、8
5℃で2時間重合を行った。さらに、95℃まで昇温し
3時間保持して懸濁重合を完了した。得られた低分子量
重合体成分の重量平均分子量(Mw)は、3.8×10
4 であった。その後、十分に水で洗浄し乾燥させ、高分
子量重合体成分と低分子量重合体成分とが均一に混合し
たスチレン−アクリル系トナー用バインダー樹脂を得
た。重合の安定性は極めて良好であったが、樹脂の収率
が60%と低く生産性が極端に劣っていた。
【0035】
【発明の効果】本発明のトナー用バインダー樹脂の製造
方法は、乳化重合による高分子量重合体成分の重合を、
その重合率が50〜95%の範囲となるように行うこと
によって、高分子量重合体成分と低分子量重合体成分と
が均一に混合されたトナ−用バインダ−樹脂が得られ、
定着性、非オフセット性および耐フィルミング性に優れ
たトナーを提供できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 陽子 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 (72)発明者 小林 宏美 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化重合法によって高分子量重合体成分
    を重合率50〜95%に重合した後に、前記高分子重合
    体成分のエマルジョンの存在下において、低分子量重合
    体成分を懸濁重合によって重合することを特徴とするト
    ナー用バインダー樹脂の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100357961B1 (ko) * 2000-08-04 2002-10-25 삼성에스디아이 주식회사 아크릴 에멀젼의 합성방법

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