JPH07194230A - コンバインの刈取前処理装置 - Google Patents
コンバインの刈取前処理装置Info
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- JPH07194230A JPH07194230A JP31108094A JP31108094A JPH07194230A JP H07194230 A JPH07194230 A JP H07194230A JP 31108094 A JP31108094 A JP 31108094A JP 31108094 A JP31108094 A JP 31108094A JP H07194230 A JPH07194230 A JP H07194230A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 刈取形態の変更に伴う刈取前処理機構と供給
搬送装置の位置変更を、穀稈の受け継ぎが良好な状態で
行わせられるようにする。 【構成】 刈取前処理機構17を走行機体に対して左右
横移動可能に支持するとともに、穀稈を後方搬送する供
給搬送装置6の始端側を、後方側を揺動支点として上下
及び左右方向に位置変更自在に構成し、刈取前処理機構
17と供給搬送装置6とが、連結機構60を介して、互
いに連動連結され、連結機構60には、刈取前処理機構
17の左右位置変更に伴う刈取前処理機構17と供給搬
送装置6との連結点間距離の変化を許容する融通を備
え、さらに、刈取前処理機構17は掻き込み搬送装置4
を備え、刈取前処理機構17の左右移動範囲の全範囲に
わたって、掻き込み搬送装置4の搬送作用範囲と供給搬
送装置6の始端側とが搬送方向の前後で重複した状態を
維持するように、刈取前処理機構17と供給搬送装置6
との相互の関係位置を設定してある。
搬送装置の位置変更を、穀稈の受け継ぎが良好な状態で
行わせられるようにする。 【構成】 刈取前処理機構17を走行機体に対して左右
横移動可能に支持するとともに、穀稈を後方搬送する供
給搬送装置6の始端側を、後方側を揺動支点として上下
及び左右方向に位置変更自在に構成し、刈取前処理機構
17と供給搬送装置6とが、連結機構60を介して、互
いに連動連結され、連結機構60には、刈取前処理機構
17の左右位置変更に伴う刈取前処理機構17と供給搬
送装置6との連結点間距離の変化を許容する融通を備
え、さらに、刈取前処理機構17は掻き込み搬送装置4
を備え、刈取前処理機構17の左右移動範囲の全範囲に
わたって、掻き込み搬送装置4の搬送作用範囲と供給搬
送装置6の始端側とが搬送方向の前後で重複した状態を
維持するように、刈取前処理機構17と供給搬送装置6
との相互の関係位置を設定してある。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穀稈を刈取る刈取前処理
機構を、脱穀装置を搭載した走行機体に対して左右横移
動可能に支持するとともに、搬送穀稈の株元を挾持する
株元挾持搬送装置とこの株元挾持搬送装置と協働して搬
送穀稈の穂先側を起伏自在な係止爪で係止して搬送する
穂先係止搬送装置とからなる縦搬送装置を設け、この縦
搬送装置を刈取前処理機構の横移動に連動して後支点軸
周りに左右揺動可能に枢支してあるコンバインの刈取前
処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のコンバインの刈取前処理装置に
おいては、縦搬送装置の後端から搬送穀稈を脱穀装置内
に投入する構成であるが、穀稈の投入される姿勢として
所定の姿勢(例えば穂先側を脱穀フィードチェーンと反
対側に位置させる横倒し姿勢)に切換える必要があるの
で、実際上穂先側係止爪が搬送穀稈に対して係止作用を
解除するタイミングの設定を厳密に管理する必要があ
る。しかし、従来の係止爪に対する起立ガイドは穂先係
止搬送装置を構成する支持フレーム側に取付けてあった
(例えば、実開昭57‐117951号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、起立ガイ
ドを取付けた状態で縦搬送装置を後支点周りで左右揺動
させると、起立ガイドも揺動するので、脱穀装置に対す
る姿勢が変化し、脱穀装置に対する係止爪の係止解除点
が、縦搬送装置の左右揺動に対応して変化し、脱穀装置
に投入される穀稈の姿勢が一定してなかった。本発明の
目的は縦搬送装置が左右揺動する形態にも対応できる起
立ガイドを構築できるものを提供する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明による特徴構成
は、 前記起立ガイドを、搬送穀稈を縦向きで係止して搬
送する搬送経路に対応した第1ガイドと、脱穀装置入口
近くに位置して起立作用姿勢にある係止爪を倒伏引退姿
勢に切換える第2ガイドとから構成する点と、 第1ガイドを穂先係止搬送装置と一体で左右揺動す
べく穂先係止搬送装置支持フレームに取付ける点と、 第2ガイドを後支点軸に対してその姿勢が変化しな
い状態に設置してある点と、にあり、その作用効果は次
の通りである。 【0005】 【作用】 イ. 前記起立ガイドを係止爪が縦姿勢に係止する姿勢に
維持するだけの機能を保持する第1ガイドと、係止爪の
係止作用を解除して脱穀装置に受け渡すべく係止爪の起
立姿勢から倒伏引退姿勢への切換タイミングを設定する
機能を有する第2ガイドとに分割することによって、第
2ガイドを後支点軸(後搬送装置の揺動支点軸)に対し
てさの姿勢が変化しない状態に設定できる。したがっ
て、縦搬送装置が左右に揺動しても、第2ガイドは固定
されているので常に脱穀装置入口に対し一定姿勢にある
ので、搬送穀稈を常に最良の投入姿勢に維持できる。 【0006】 【発明の効果】その結果、脱穀装置に投入される穀稈姿
勢を所定姿勢に維持できるので、脱穀作用を円滑に行え
るようになった。 【0007】 【実施例】図8に示すように、コンバインは、分草具1
によって分草された植立穀稈を引起す引起し装置2、引
起し後の穀稈を刈取る刈取装置3、刈取穀稈を刈幅の中
央に集束する合流搬送装置4としての左右パッカー4A
及び左右突起付搬送ベルト4B、集束穀稈を脱穀フィー
ドチェーン39を備えた後部脱穀装置5に向けて搬送す
る縦搬送装置6等からなる刈取前処理装置と、縦搬送装
置6の横側方に配設された運転席7とを備えて構成され
ている。前記した分草具1、引起し装置2、刈取装置
3、合流搬送装置4等を総称して刈取前処理機構17と
称し、この刈取前処理機構17の走行機体9に対する横
摺動構造について説明する。図6ないし図7に示すよう
に、走行機体9前端には縦向きフレーム10が立設さ
れ、この縦向きフレーム10の上端に横向き伝動ケース
11がその横軸心周りで回動自在に枢支されている。こ
の横向き伝動ケース11の外周面に機体前後向き姿勢の
メインフレーム12を固着するとともに、横向き伝動ケ
ース11の伝動軸13とメインフレーム12の伝動軸1
4とをベベルギヤ機構15で連結して、横向き伝動ケー
ス11伝動軸13の端部入力プーリ8でエンジン(図
外)からの動力を受けて、メインフレーム内伝動軸14
に伝動すべく構成してある。前記メインフレーム12の
先端には支持ケース16が設けられ、この支持ケース1
6に対して刈取前処理機構17が取付けられている。こ
の先端支持ケース16での刈取前処理機構17の取付構
造を説明する。図6及び図7に示すように、先端支持ケ
ース16のメインフレーム12取付部位には機体横幅方
向に沿った姿勢の摺動軸18が自身の軸心X方向に摺動
可能にベアリング支持されるとともに、六角形状に形成
された中間部に受動ベベルギヤ19及びメインフレーム
伝動軸14先端に駆動ベベルギヤ20が固着され、摺動
軸18への伝動構造が形成されている。この受動ベベル
ギヤ19は摺動軸18の六角中間部に外嵌されて一体回
転可能に構成されるとともに、ベアリング21を介して
先端支持ケース16に回転だけ可能に枢支され、摺動軸
18の横摺動を許容する構成をとっている。この摺動軸
18の先端支持ケース16より左右に突出した左右端部
には、夫々、引起し装置2,2への動力を供給するベベ
ルギヤ伝動機構22,22が設けられている。前記摺動
軸18の前方側にはパイプ式の第1摺動フレーム23が
ブッシュ24,24を介して先端支持ケース16に横摺
動可能に枢支されるとともに、先端支持ケース16より
突出した左右端に、左右分草具支持杆を固定した左右支
持フレーム25,25が連結固定されている。又、この
第1摺動フレーム23より更に前方側には第2摺動フレ
ーム26が左右支持フレーム25,25に亘って架設さ
れるとともに、支持ケース16の前端より更に前方へ向
けて延出された略断面コの字形のホルダー27に前方開
口側から差し込み遊嵌支持され、ホルダー27に対して
相対横摺動可能に構成されている。次に、刈取前処理機
構17の横摺動駆動装置について説明する。図5及び図
8に示すように、前記先端支持ケース16内に左右横向
きに進み角の大きなねじ軸28を挿入するとともに、先
端支持ケース16左側面部に前記ねじ軸28と咬合する
雌ネジ部材29を設けてある。前記ねじ軸28の左側端
部は左支持フレーム25に支承されるとともに、左支持
フレーム25より突出した先端に従動ベベルギヤ30が
取付けてある。一方、この従動ベベルギヤ30の上方で
かつ左側合流搬送装置4Bの上方横側方に駆動モータ3
2が設置されるとともに、この駆動モータ32の下向き
出力軸と前記ねじ軸28とが下向き伝動機構33として
の伝動軸を介して伝動連結してある。図中34は伝動機
構33の下端に取付けられ、従動ベベルギヤ30と咬合
する駆動ベベルギヤであり、31は駆動モータ32下向
き出力軸と前記伝動機構33とを連結するカップリング
である。一方、図3及び図6に示すように、前記摺動軸
18の両端に設けられたベベルギヤ伝動機構22に対し
て第1ベベルギヤケース35で覆うとともに、この第1
ベベルギヤケース35を支持台として引起し伝動ケース
59を立設し、この引起し伝動ケース59の途中に第2
のベベルギヤケース37を設けて、この第2ベベルギヤ
ケース37から動力分岐して、前記突起付搬送ベルト4
B及びパッカー4Aへ動力を供給する分岐構造を形成し
ている。そして、この第2ベベルギヤケース37より取
付台を張出させて、この取付台に駆動モータ32を取付
けてある。次に、扱深さ調節装置について詳述する。図
2に示すように、前記縦搬送装置6は穂先係止搬送装置
6Aと株元挾持搬送装置6Bとからなり、前記横向き伝
動ケース11軸心周りで上下揺動可能に、かつ、この横
向き伝動ケース11より立上げた後方縦支軸としての伝
動軸43軸心周りで左右に揺動可能である。前記メイン
フレーム12にはウォーム減速機付モータ44が取付け
られるとともに、ブラケット45を介して 1/4円ギヤ4
6が取付けられ、モータ出力軸ピニオン47と 1/4円ギ
ヤ46とが咬合されて、横向き軸心Y周りで 1/4円ギヤ
46が上下揺動するとともに、横向き軸心Y位置で 1/4
円ギヤ46と一体揺動可能な駆動アーム49が連結ロッ
ド48を介して支持フレームとしての穂先係止搬送装置
6Aケース56に連結され、縦搬送装置6が上下揺動可
能に構成されている。一方、図8に示すように、株元挾
持搬送装置6Bに対する挾持用レールを吊下げ支持すべ
く搬送経路上方を迂回して設けられている吊下げフレー
ム50に上下一対の接触式センサを設け、縦搬送装置6
で送られる搬送穀稈に対する稈長センサ51として構成
してある。つまり、搬送穀稈の穂先が丁度両接触式セン
サの上下中間位置を通過すべく縦搬送装置6を上下揺動
させて長短稈に応じて株元挾持搬送装置6Bの挾持位置
を穂先から一定位置にして脱穀装置5への投入長さを設
定長さになるように扱深さ制御可能に構成してある。次
に縦搬送装置6の左右揺動構造について説明する。前記
縦搬送装置用揺動後支点軸としての伝動軸43を支持す
べく縦向き伝動ケース52を前記横向き伝動ケース11
に固着するとともに、この伝動軸43の上下中間位置に
株元挾持搬送装置用駆動スプロケット53及び上端に穂
先係止搬送装置用駆動スプロケット54を一体回転可能
に嵌着してある。前記縦向き伝動ケース52上半部は縦
搬送装置用伝動軸43の後方側だけに壁面を設けたもの
で、その空間となった前方側に左右揺動可能な回動フレ
ーム55を位置させてそのフレーム55を縦搬送装置用
伝動軸43にベアリング支持させてある。この回動フレ
ーム55に対して、前記穂先係止搬送装置ケース56と
株元挾持搬送装置ケース57とを取付けるとともに、両
ケース56,57を中間支持フレーム(図示せず)で連
結して、穂先係止搬送装置6Aと株元挾持搬送装置6B
とを一体で左右揺動可能に構成してある。一方、図2に
示すように、左右支持フレーム25,25と一体で横摺
動すべく引起し装置2に対する引起し伝動ケース59,
59を左右に立上げ形成するとともに、右係止爪付搬送
ベルト4Bと右パッカー4Aとを回転可能に遊嵌してあ
る縦向き支軸61を、水平杆68を介して右引起し伝動
ケース59に吊下げ支持してある。前記右パッカー4A
は左パッカー4Aとの常時咬合によって回転駆動を受け
るとともに、右パッカー4Aに連結円筒ケース63を介
して連動連結された係止爪付搬送ベルト4B駆動プーリ
に回転駆動力を供給している。前記刈取前処理機構17
と縦搬送装置6とを連動させる連係機構60について説
明する。図2及び図4に示すように、この連係機構60
は、後記する係合杆65と、縦搬送装置6と一体で上下
・左右に揺動する揺動アーム67と、係合杆65と揺動
アーム67とを連結する中継用ロッド69とからなる。
前記係合杆65は縦搬送装置6の後方横支軸13を中心
にした円弧線上に位置すべく、弯曲形状に形成され、そ
の上端を右引起し伝動ケース59から延出したブラケッ
ト64に溶着固定するとともにその下端を右係止爪付搬
送ベルト4Bの上部カバー66の突起に係止させて取付
形成されている。前記揺動アーム67は回動フレーム5
5に対してブラケット42を介して固着され、その先端
に摺動用のボス71を固着して構成されている。前記中
継用ロッド69は一端を前記係合杆65に外嵌して係合
杆軸心方向に摺動する移動用ボス69aを形成するとと
もに、この移動用ボス69aから後方に延出するロッド
部69bを前記摺動用ボス71に対してそのロッド部6
9bの軸心方向に相対摺動可能に挿着して構成されてい
る。又、前記中継用ロッド69はその一端の移動用ボス
69aが係合杆65の軸心周りで左右揺動可能に外嵌さ
れているので、図4に示すように、縦搬送装置6の始端
部6aを合流搬送装置4から延出された搬送穀稈ガイド
杆41に沿って位置させた中割状態から刈取前処理機構
17を左側に横移動させて回り刈り形態を採る際に、前
記摺動ロッド69は係合杆軸心周りで右側に回動し、縦
搬送装置6始端部6aのの横移動量lは刈取前処理機構
17の横移動量Lより小さくなり、搬送穀稈ガイド杆4
1に対する位置変化は少ない。以上、摺動ロッド69等
の連係機構60を刈取前処理機構17の左右移動量Lに
対して縦搬送装置6の揺動に起因する縦搬送装置始端部
6aの左右移動量lを小さく設定する機構とする。一
方、前記後支点軸43周りで左右揺動する穂先係止搬送
装置6Aにおける係止爪72に対する起立ガイド73に
ついて説明する。回動チェーン74のリンクに搬送穀稈
に係止する作用姿勢と穂先係止搬送装置ケース56内に
引退する非作用姿勢とに起伏自在な係止爪72を取付け
るとともに、前記ケース56に前記起立ガイド73を設
けてある。この起立ガイド73は、搬送穀稈を縦向きで
係止して搬送する搬送経路に対応して穂先係止搬送装置
ケース56に取付けられた直線状第1ガイド73Aと、
起立作用姿勢にある係止爪72を倒伏引退姿勢に切換え
るべく、前記後支点軸43周りに配置された半円状第2
ガイド73Bとからなる。そして、この縦搬送装置6で
は脱穀フィードチェーン39に近づいていく株元挾持搬
送装置6Bに対して穂先係止搬送装置6Aは脱穀フィー
ドチェーン38に対して遠ざかる方向に設置されている
ので、両者6A,6Bで徐々に搬送穀稈を横倒し姿勢に
するが、この横倒し姿勢にされた搬送穀稈を搬送装置6
内に投入する際に対応して係止爪72の係止解除タイミ
ングを設定するのが第2ガイド73Bであって、この第
2ガイド73Bは前記縦向き伝動ケース52の上端を半
円状に形成し、その半円状上端を穂先係止搬送装置ケー
ス56側抜穴56aを介してケース56内に挿入させた
もので兼用し、前記後支点軸43に対する姿勢変化はな
い。尚、図5に示すように、刈取前処理機構17の横摺
動にかかるねじ軸28、及び、第1摺動フレーム23に
対して刈雑草等が堆積し作動不良を引起す点を回避する
為に、刈取前処理機構17全体を覆うカバー70を設け
てある。 【0008】〔別実施例〕 前記第2ガイド73Bとしては専用のものを別に設
けてもよい。 【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
機構を、脱穀装置を搭載した走行機体に対して左右横移
動可能に支持するとともに、搬送穀稈の株元を挾持する
株元挾持搬送装置とこの株元挾持搬送装置と協働して搬
送穀稈の穂先側を起伏自在な係止爪で係止して搬送する
穂先係止搬送装置とからなる縦搬送装置を設け、この縦
搬送装置を刈取前処理機構の横移動に連動して後支点軸
周りに左右揺動可能に枢支してあるコンバインの刈取前
処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のコンバインの刈取前処理装置に
おいては、縦搬送装置の後端から搬送穀稈を脱穀装置内
に投入する構成であるが、穀稈の投入される姿勢として
所定の姿勢(例えば穂先側を脱穀フィードチェーンと反
対側に位置させる横倒し姿勢)に切換える必要があるの
で、実際上穂先側係止爪が搬送穀稈に対して係止作用を
解除するタイミングの設定を厳密に管理する必要があ
る。しかし、従来の係止爪に対する起立ガイドは穂先係
止搬送装置を構成する支持フレーム側に取付けてあった
(例えば、実開昭57‐117951号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、起立ガイ
ドを取付けた状態で縦搬送装置を後支点周りで左右揺動
させると、起立ガイドも揺動するので、脱穀装置に対す
る姿勢が変化し、脱穀装置に対する係止爪の係止解除点
が、縦搬送装置の左右揺動に対応して変化し、脱穀装置
に投入される穀稈の姿勢が一定してなかった。本発明の
目的は縦搬送装置が左右揺動する形態にも対応できる起
立ガイドを構築できるものを提供する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明による特徴構成
は、 前記起立ガイドを、搬送穀稈を縦向きで係止して搬
送する搬送経路に対応した第1ガイドと、脱穀装置入口
近くに位置して起立作用姿勢にある係止爪を倒伏引退姿
勢に切換える第2ガイドとから構成する点と、 第1ガイドを穂先係止搬送装置と一体で左右揺動す
べく穂先係止搬送装置支持フレームに取付ける点と、 第2ガイドを後支点軸に対してその姿勢が変化しな
い状態に設置してある点と、にあり、その作用効果は次
の通りである。 【0005】 【作用】 イ. 前記起立ガイドを係止爪が縦姿勢に係止する姿勢に
維持するだけの機能を保持する第1ガイドと、係止爪の
係止作用を解除して脱穀装置に受け渡すべく係止爪の起
立姿勢から倒伏引退姿勢への切換タイミングを設定する
機能を有する第2ガイドとに分割することによって、第
2ガイドを後支点軸(後搬送装置の揺動支点軸)に対し
てさの姿勢が変化しない状態に設定できる。したがっ
て、縦搬送装置が左右に揺動しても、第2ガイドは固定
されているので常に脱穀装置入口に対し一定姿勢にある
ので、搬送穀稈を常に最良の投入姿勢に維持できる。 【0006】 【発明の効果】その結果、脱穀装置に投入される穀稈姿
勢を所定姿勢に維持できるので、脱穀作用を円滑に行え
るようになった。 【0007】 【実施例】図8に示すように、コンバインは、分草具1
によって分草された植立穀稈を引起す引起し装置2、引
起し後の穀稈を刈取る刈取装置3、刈取穀稈を刈幅の中
央に集束する合流搬送装置4としての左右パッカー4A
及び左右突起付搬送ベルト4B、集束穀稈を脱穀フィー
ドチェーン39を備えた後部脱穀装置5に向けて搬送す
る縦搬送装置6等からなる刈取前処理装置と、縦搬送装
置6の横側方に配設された運転席7とを備えて構成され
ている。前記した分草具1、引起し装置2、刈取装置
3、合流搬送装置4等を総称して刈取前処理機構17と
称し、この刈取前処理機構17の走行機体9に対する横
摺動構造について説明する。図6ないし図7に示すよう
に、走行機体9前端には縦向きフレーム10が立設さ
れ、この縦向きフレーム10の上端に横向き伝動ケース
11がその横軸心周りで回動自在に枢支されている。こ
の横向き伝動ケース11の外周面に機体前後向き姿勢の
メインフレーム12を固着するとともに、横向き伝動ケ
ース11の伝動軸13とメインフレーム12の伝動軸1
4とをベベルギヤ機構15で連結して、横向き伝動ケー
ス11伝動軸13の端部入力プーリ8でエンジン(図
外)からの動力を受けて、メインフレーム内伝動軸14
に伝動すべく構成してある。前記メインフレーム12の
先端には支持ケース16が設けられ、この支持ケース1
6に対して刈取前処理機構17が取付けられている。こ
の先端支持ケース16での刈取前処理機構17の取付構
造を説明する。図6及び図7に示すように、先端支持ケ
ース16のメインフレーム12取付部位には機体横幅方
向に沿った姿勢の摺動軸18が自身の軸心X方向に摺動
可能にベアリング支持されるとともに、六角形状に形成
された中間部に受動ベベルギヤ19及びメインフレーム
伝動軸14先端に駆動ベベルギヤ20が固着され、摺動
軸18への伝動構造が形成されている。この受動ベベル
ギヤ19は摺動軸18の六角中間部に外嵌されて一体回
転可能に構成されるとともに、ベアリング21を介して
先端支持ケース16に回転だけ可能に枢支され、摺動軸
18の横摺動を許容する構成をとっている。この摺動軸
18の先端支持ケース16より左右に突出した左右端部
には、夫々、引起し装置2,2への動力を供給するベベ
ルギヤ伝動機構22,22が設けられている。前記摺動
軸18の前方側にはパイプ式の第1摺動フレーム23が
ブッシュ24,24を介して先端支持ケース16に横摺
動可能に枢支されるとともに、先端支持ケース16より
突出した左右端に、左右分草具支持杆を固定した左右支
持フレーム25,25が連結固定されている。又、この
第1摺動フレーム23より更に前方側には第2摺動フレ
ーム26が左右支持フレーム25,25に亘って架設さ
れるとともに、支持ケース16の前端より更に前方へ向
けて延出された略断面コの字形のホルダー27に前方開
口側から差し込み遊嵌支持され、ホルダー27に対して
相対横摺動可能に構成されている。次に、刈取前処理機
構17の横摺動駆動装置について説明する。図5及び図
8に示すように、前記先端支持ケース16内に左右横向
きに進み角の大きなねじ軸28を挿入するとともに、先
端支持ケース16左側面部に前記ねじ軸28と咬合する
雌ネジ部材29を設けてある。前記ねじ軸28の左側端
部は左支持フレーム25に支承されるとともに、左支持
フレーム25より突出した先端に従動ベベルギヤ30が
取付けてある。一方、この従動ベベルギヤ30の上方で
かつ左側合流搬送装置4Bの上方横側方に駆動モータ3
2が設置されるとともに、この駆動モータ32の下向き
出力軸と前記ねじ軸28とが下向き伝動機構33として
の伝動軸を介して伝動連結してある。図中34は伝動機
構33の下端に取付けられ、従動ベベルギヤ30と咬合
する駆動ベベルギヤであり、31は駆動モータ32下向
き出力軸と前記伝動機構33とを連結するカップリング
である。一方、図3及び図6に示すように、前記摺動軸
18の両端に設けられたベベルギヤ伝動機構22に対し
て第1ベベルギヤケース35で覆うとともに、この第1
ベベルギヤケース35を支持台として引起し伝動ケース
59を立設し、この引起し伝動ケース59の途中に第2
のベベルギヤケース37を設けて、この第2ベベルギヤ
ケース37から動力分岐して、前記突起付搬送ベルト4
B及びパッカー4Aへ動力を供給する分岐構造を形成し
ている。そして、この第2ベベルギヤケース37より取
付台を張出させて、この取付台に駆動モータ32を取付
けてある。次に、扱深さ調節装置について詳述する。図
2に示すように、前記縦搬送装置6は穂先係止搬送装置
6Aと株元挾持搬送装置6Bとからなり、前記横向き伝
動ケース11軸心周りで上下揺動可能に、かつ、この横
向き伝動ケース11より立上げた後方縦支軸としての伝
動軸43軸心周りで左右に揺動可能である。前記メイン
フレーム12にはウォーム減速機付モータ44が取付け
られるとともに、ブラケット45を介して 1/4円ギヤ4
6が取付けられ、モータ出力軸ピニオン47と 1/4円ギ
ヤ46とが咬合されて、横向き軸心Y周りで 1/4円ギヤ
46が上下揺動するとともに、横向き軸心Y位置で 1/4
円ギヤ46と一体揺動可能な駆動アーム49が連結ロッ
ド48を介して支持フレームとしての穂先係止搬送装置
6Aケース56に連結され、縦搬送装置6が上下揺動可
能に構成されている。一方、図8に示すように、株元挾
持搬送装置6Bに対する挾持用レールを吊下げ支持すべ
く搬送経路上方を迂回して設けられている吊下げフレー
ム50に上下一対の接触式センサを設け、縦搬送装置6
で送られる搬送穀稈に対する稈長センサ51として構成
してある。つまり、搬送穀稈の穂先が丁度両接触式セン
サの上下中間位置を通過すべく縦搬送装置6を上下揺動
させて長短稈に応じて株元挾持搬送装置6Bの挾持位置
を穂先から一定位置にして脱穀装置5への投入長さを設
定長さになるように扱深さ制御可能に構成してある。次
に縦搬送装置6の左右揺動構造について説明する。前記
縦搬送装置用揺動後支点軸としての伝動軸43を支持す
べく縦向き伝動ケース52を前記横向き伝動ケース11
に固着するとともに、この伝動軸43の上下中間位置に
株元挾持搬送装置用駆動スプロケット53及び上端に穂
先係止搬送装置用駆動スプロケット54を一体回転可能
に嵌着してある。前記縦向き伝動ケース52上半部は縦
搬送装置用伝動軸43の後方側だけに壁面を設けたもの
で、その空間となった前方側に左右揺動可能な回動フレ
ーム55を位置させてそのフレーム55を縦搬送装置用
伝動軸43にベアリング支持させてある。この回動フレ
ーム55に対して、前記穂先係止搬送装置ケース56と
株元挾持搬送装置ケース57とを取付けるとともに、両
ケース56,57を中間支持フレーム(図示せず)で連
結して、穂先係止搬送装置6Aと株元挾持搬送装置6B
とを一体で左右揺動可能に構成してある。一方、図2に
示すように、左右支持フレーム25,25と一体で横摺
動すべく引起し装置2に対する引起し伝動ケース59,
59を左右に立上げ形成するとともに、右係止爪付搬送
ベルト4Bと右パッカー4Aとを回転可能に遊嵌してあ
る縦向き支軸61を、水平杆68を介して右引起し伝動
ケース59に吊下げ支持してある。前記右パッカー4A
は左パッカー4Aとの常時咬合によって回転駆動を受け
るとともに、右パッカー4Aに連結円筒ケース63を介
して連動連結された係止爪付搬送ベルト4B駆動プーリ
に回転駆動力を供給している。前記刈取前処理機構17
と縦搬送装置6とを連動させる連係機構60について説
明する。図2及び図4に示すように、この連係機構60
は、後記する係合杆65と、縦搬送装置6と一体で上下
・左右に揺動する揺動アーム67と、係合杆65と揺動
アーム67とを連結する中継用ロッド69とからなる。
前記係合杆65は縦搬送装置6の後方横支軸13を中心
にした円弧線上に位置すべく、弯曲形状に形成され、そ
の上端を右引起し伝動ケース59から延出したブラケッ
ト64に溶着固定するとともにその下端を右係止爪付搬
送ベルト4Bの上部カバー66の突起に係止させて取付
形成されている。前記揺動アーム67は回動フレーム5
5に対してブラケット42を介して固着され、その先端
に摺動用のボス71を固着して構成されている。前記中
継用ロッド69は一端を前記係合杆65に外嵌して係合
杆軸心方向に摺動する移動用ボス69aを形成するとと
もに、この移動用ボス69aから後方に延出するロッド
部69bを前記摺動用ボス71に対してそのロッド部6
9bの軸心方向に相対摺動可能に挿着して構成されてい
る。又、前記中継用ロッド69はその一端の移動用ボス
69aが係合杆65の軸心周りで左右揺動可能に外嵌さ
れているので、図4に示すように、縦搬送装置6の始端
部6aを合流搬送装置4から延出された搬送穀稈ガイド
杆41に沿って位置させた中割状態から刈取前処理機構
17を左側に横移動させて回り刈り形態を採る際に、前
記摺動ロッド69は係合杆軸心周りで右側に回動し、縦
搬送装置6始端部6aのの横移動量lは刈取前処理機構
17の横移動量Lより小さくなり、搬送穀稈ガイド杆4
1に対する位置変化は少ない。以上、摺動ロッド69等
の連係機構60を刈取前処理機構17の左右移動量Lに
対して縦搬送装置6の揺動に起因する縦搬送装置始端部
6aの左右移動量lを小さく設定する機構とする。一
方、前記後支点軸43周りで左右揺動する穂先係止搬送
装置6Aにおける係止爪72に対する起立ガイド73に
ついて説明する。回動チェーン74のリンクに搬送穀稈
に係止する作用姿勢と穂先係止搬送装置ケース56内に
引退する非作用姿勢とに起伏自在な係止爪72を取付け
るとともに、前記ケース56に前記起立ガイド73を設
けてある。この起立ガイド73は、搬送穀稈を縦向きで
係止して搬送する搬送経路に対応して穂先係止搬送装置
ケース56に取付けられた直線状第1ガイド73Aと、
起立作用姿勢にある係止爪72を倒伏引退姿勢に切換え
るべく、前記後支点軸43周りに配置された半円状第2
ガイド73Bとからなる。そして、この縦搬送装置6で
は脱穀フィードチェーン39に近づいていく株元挾持搬
送装置6Bに対して穂先係止搬送装置6Aは脱穀フィー
ドチェーン38に対して遠ざかる方向に設置されている
ので、両者6A,6Bで徐々に搬送穀稈を横倒し姿勢に
するが、この横倒し姿勢にされた搬送穀稈を搬送装置6
内に投入する際に対応して係止爪72の係止解除タイミ
ングを設定するのが第2ガイド73Bであって、この第
2ガイド73Bは前記縦向き伝動ケース52の上端を半
円状に形成し、その半円状上端を穂先係止搬送装置ケー
ス56側抜穴56aを介してケース56内に挿入させた
もので兼用し、前記後支点軸43に対する姿勢変化はな
い。尚、図5に示すように、刈取前処理機構17の横摺
動にかかるねじ軸28、及び、第1摺動フレーム23に
対して刈雑草等が堆積し作動不良を引起す点を回避する
為に、刈取前処理機構17全体を覆うカバー70を設け
てある。 【0008】〔別実施例〕 前記第2ガイド73Bとしては専用のものを別に設
けてもよい。 【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1ガイドと第2ガイドとの連結部を示す平面
図 【図2】縦搬送装置の左右揺動構造、上下揺動構造を示
す一部切欠側面図 【図3】穂先搬送装置のガイドを示す平面図 【図4】刈取前処理機構の横移動とそれに連動する縦搬
送装置の左右揺動を示す平面図 【図5】刈取前処理機構の横移動構造を示す正面図 【図6】刈取前処理機構の横移動構造を示す横断平面図 【図7】刈取前処理機構の横移動構造を示す縦断側面図 【図8】全体側面図 【符号の説明】 5 脱穀装置 6 縦搬送装置 6A 穂先係止搬送装置 6b 株元挾持搬送装置 17 刈取前処理機構 43 後支点軸 72 係止爪 73 起立ガイド 73A 第1ガイド 73B 第2ガイド
図 【図2】縦搬送装置の左右揺動構造、上下揺動構造を示
す一部切欠側面図 【図3】穂先搬送装置のガイドを示す平面図 【図4】刈取前処理機構の横移動とそれに連動する縦搬
送装置の左右揺動を示す平面図 【図5】刈取前処理機構の横移動構造を示す正面図 【図6】刈取前処理機構の横移動構造を示す横断平面図 【図7】刈取前処理機構の横移動構造を示す縦断側面図 【図8】全体側面図 【符号の説明】 5 脱穀装置 6 縦搬送装置 6A 穂先係止搬送装置 6b 株元挾持搬送装置 17 刈取前処理機構 43 後支点軸 72 係止爪 73 起立ガイド 73A 第1ガイド 73B 第2ガイド
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【手続補正書】 【提出日】平成7年1月13日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 コンバインの刈取前処理装置 【特許請求の範囲】 穀稈を刈取る刈取前処理機構(17)を、脱穀装置
(5)を搭載した走行機体(9)側に装着した主支持体
(12)に対して左右横移動自在に支持するとともに、
前記刈取前処理機構(17)で刈り取られた穀稈を後方
側の脱穀装置(5)に送り込む供給搬送装置(6)を備
え、かつ、この供給搬送装置(6)を、後方の搬送終端
側を揺動支点として始端側を上下及び左右方向に移動自
在に構成し、 前記刈取前処理機構(17)と前記供給搬送装置(6)
を、供給搬送装置(6)をその始端の前後位置変化を許
容して左右及び上下方向移動を可能にする連結機構(6
0)を介して互いに連動連結し、 かつ、前記刈取前処理機構(17)の株元側に設けた掻
き込み搬送装置(4)の終端側搬送経路と前記供給搬送
装置(6)の始端側搬送経路とが搬送方向の前後で重複
した状態を、前記刈取前処理機構(17)の左右横移動
にかかわらず維持するように、前記掻き込み搬送装置
(4)の掻き込み搬送経路を構成する搬送穀稈ガイド体
(41)の搬送方向終端側と前記供給搬送装置(6)の
搬送始端側位置との 相互の関係位置を設定してあるコン
バインの刈取前処理装置。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、穀稈を刈取る刈取前処
理機構を、脱穀装置を搭載した走行機体に対して左右横
移動自在に支持するとともに、前記刈取前処理機構で刈
り取られた穀稈を後方側の脱穀装置に送り込む供給搬送
装置を備え、かつ、この供給搬送装置を、後方の搬送終
端側を揺動支点として始端側を上下及び左右方向に移動
自在に構成してあるコンバインの刈取前処理装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】この種のコンバインの刈取前処理装置に
おいては、刈取前処理機構を左右横移動させるにあた
り、その刈取前処理機構を支持する主支持体の後端側を
支点にして前端側を左右に揺動させることにより、刈取
前処理機構の全体を左右に横移動させるように構成し、
供給搬送装置も後方支点周りで左右揺動させるように構
成したものがある(例えば、特公昭53ー27171号
公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
のものでは次のような問題がある。つまり、主支持体は
刈高さを調節するなどのため、上下に揺動するものであ
り、主支持体そのものを左右に揺動することは現実的で
なく、構造が複雑なものとなる。また、主支持体の左右
揺動にかかわらず、刈取前処理機構の左右横方向への移
動後、刈取前処理機構の向きを変化させずに所期の前向
き姿勢に維持した状態で左右に移動させるためにはどの
ようにすべきか、刈取前処理機構の横移動に伴って発生
する刈取前処理機構と供給搬送装置との関係位置変化に
よる搬送不良を防ぐにはどのようにすべきか、等実用化
面で要請される点についての解決手段は示されていなか
った。本発明は、これらの点に着目して発案されたもの
であり、刈取前処理機構を左右に横移動させ、供給搬送
装置を刈取前処理機構とともに横移動させて、刈り取っ
た穀稈を円滑に後方へ搬送して脱穀装置に供給する合理
的、かつ効果的な一つの解決手段を提供するものであ
る。これにより、例えば、未刈り穀稈を左側に位置させ
て左回りで回り刈り作業を行う場合には、刈取前処理機
構の左側部を走行機体の左外側方に張り出させて未刈り
穀稈と左側のクローラ走行装置との間隔を大きくするこ
とによって、左側のクローラ走行装置が押し出す泥土に
より、未刈り穀稈が押し倒され、あるいは未刈り穀稈に
泥土が付着し泥土の付着した穀稈を次行程で刈り取って
刈刃を傷めるといったことを未然に防止できるととも
に、未刈り穀稈を左右両側に位置させて中割り作業を行
う場合には、刈取前処理機構を走行機体の左右中央部側
に位置させて左右両側のクローラ走行装置の前方に分草
具を位置させることによって、未刈り穀稈を押し倒すと
いったことを防止できるようにして効果的な回り刈り作
業、中割刈作業を行えるようにしたコンバインの刈取前
処理装置を実現するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、穀稈を刈取る刈取前処理
機構を、脱穀装置を搭載した走行機体側に装着した主支
持体に対して左右横移動自在に支持するとともに、前記
刈取前処理機構で刈り取られた穀稈を後方側の脱穀装置
に送り込む供給搬送装置を備え、かつ、この供給搬送装
置を、後方の搬送終端側を揺動支点として始端側を上下
及び左右方向に移動自在に構成し、前記刈取前処理機構
と前記供給搬送装置を、供給搬送装置をその始端の前後
位置変化を許容して左右及び上下方向移動を可能にする
連結機構を介して互いに連動連結し、かつ、前記刈取前
処理機構の株元側に設けた掻き込み搬送装置の終端側搬
送経路と前記供給搬送装置の始端側搬送経路とが搬送方
向の前後で重複した状態を、前記刈取前処理機構の左右
横移動にかかわらず維持するように、前記掻き込み搬送
装置の掻き込み搬送経路を構成する搬送穀稈ガイド体の
搬送方向終端側と前記供給搬送装置の搬送始端側位置と
の相互の関係位置を設定してあることである。 【0005】 【作用】上記技術手段を講じたことによる作用は次の通
りである。 a.左右横移動後の刈取前処理機構の走行機体に対する
刈取姿勢を、刈取前処理機構が走行機体側に対して、機
体横幅方向で所期の前向き姿勢を維持した状態に横移動
させられるものであるから、回り刈りから中割刈りへの
切り換えなど、刈り取り形態を変更しても刈刃の向きが
変化するような不都合を招くことがない。 b.刈取前処理機構と供給搬送装置とを、供給搬送装置
をその始端の前後位置変化を許容して左右及び上下方向
移動を可能にする連結機構を介して連結していることに
よって、主支持体に対する刈取前処理機構の左右方向へ
の横移動と、供給搬送装置の後方支点軸周りでの始端側
の横移動とが的確に連動するようになるので、刈取前処
理機構に対する供給搬送装置の移動を、刈取前処理機構
の移動量に応じて自動的に連動して行うことができるよ
うになる。刈取前処理機構の左右方向への横移動に連動
して、供給搬送装置を左右方向へ移動させるものであり
ながら、上下方向への移動も的確に行うことができて、
脱穀作業に不可欠の供給搬送装置による扱深さ制御にも
的確に対応できる。 c.掻き込み搬送装置の終端側搬送経路と供給搬送装置
の始端側搬送経路とが搬送方向の前後で重複した状態
を、前記刈取前処理機構の左右横移動にかかわらず維持
するように、前記掻き込み搬送装置の掻き込み搬送経路
を構成する搬送穀稈ガイド体の搬送方向終端側と前記供
給搬送装置の搬送始端側位置との相互の関係位置を設定
してあるので、掻き込み搬送装置の搬送穀稈ガイド体と
供給搬送装置の搬送始端部とのバトンタッチ部を常にラ
ップした関係位置に維持した状態に、刈取前処理機構の
左右方向への横移動に連動させて供給搬送装置の始端側
を後方支点軸周りで的確に横移動させることができる。
したがって、刈取前処理機構の掻き込み搬送装置の搬送
経路に対して供給搬送装置の始端側を好適な関係位置に
保って、刈取前処理機構の左右横移動範囲を大きくして
横移動させるものにして、刈取前処理機構から供給搬送
装置への穀稈の受渡しを良好に行え刈取前処理機構から
供給搬送装置へと穀稈搬送を支障なく円滑に行うことが
できる。又、主支持体を昇降し、刈高さを変更しての刈
り取り脱穀作業も、前記の関係位置を保って良好な穀稈
の受渡し搬送を行うことができる。 【0006】 【発明の効果】上記技術手段を講じたことによる効果は
次の通りである。すなわち、簡単な構造で刈取前処理機
構の横移動及びこれに対する供給搬送装置の連動移動を
的確に行えるとともに、横移動後の刈取前処理機構の姿
勢を所期の前向き姿勢に維持した状態に横移動させられ
るものであり、しかも、刈取前処理機構を左右へ横移動
したとき、掻き込み搬送装置の終端側搬送経路と供給搬
送装置による始端側搬送経路とが搬送方向の前後で重複
した状態を維持するように、掻き込み搬送装置の搬送穀
稈ガイド体と供給搬送装置の搬送始端部とのバトンタッ
チ部を常にラップした関係位置に維持するようにしたの
で、刈取前処理機構の左右横移動範囲を大きくできる有
効性の高いものにして刈取前処理機構から供給搬送装置
への茎稈の受け継ぎを良好に行えるものである。これに
より、回り刈り作業から中割り作業、あるいは、中割り
作業から回り刈り作業、あるいは畦際刈作業への切り換
えがスムースに行え、夫々の作業形態を効果的に行うこ
とができる刈取前処理装置が可能になった。 【0007】 【実施例】図1に示すように、コンバインは、分草具1
によって分草された植立穀稈を引起す引起し装置2、引
起し後の穀稈を刈取る刈取装置3、刈取穀稈を刈幅の中
央に集束する掻き込み搬送装置4としての左右パッカー
4A及び左右突起付搬送ベルト4Bならびに搬送穀稈ガ
イド体41、集束穀稈を脱穀フィードチェーン39を備
えた後部脱穀装置5に向けて搬送する供給搬送装置6等
からなる刈取前処理装置と、供給搬送装置6の横側方に
配設された運転席7とを備えて構成されている。 【0008】前記した分草具1、引起し装置2、刈取装
置3、掻き込み搬送装置4等を総称して刈取前処理機構
17と称し、この刈取前処理機構17の走行機体9に対
する横摺動構造について説明する。図1ないし図3に示
すように、走行機体9前端には縦向きフレーム10が立
設され、この縦向きフレーム10の上端に横向き伝動ケ
ース11がその横軸心周りで回動自在に枢支されてい
る。この横向き伝動ケース11の外周面に機体前後向き
姿勢の主支持体12を装着するとともに、横向き伝動ケ
ース11の伝動軸13と主支持体12の伝動軸14とを
ベベルギヤ機構15で連結して、横向き伝動ケース11
伝動軸13の端部入力プーリ8でエンジン(図外)から
の動力を受けて、主支持体内伝動軸14に伝動すべく構
成してある。前記主支持体12の先端には支持ケース1
6が設けられ、この支持ケース16に対して刈取前処理
機構17が取付けられている。 【0009】この先端支持ケース16での刈取前処理機
構17の取付構造を説明する。図2及び図3に示すよう
に、先端支持ケース16の主支持体12取付部位には機
体横幅方向に沿った姿勢の摺動軸18が自身の軸心X方
向に摺動可能にベアリング支持されるとともに、六角形
状に形成された中間部に受動ベベルギヤ19及び主支持
体伝動軸14先端に駆動ベベルギヤ20が固着され、摺
動軸18への伝動構造が形成されている。この受動ベベ
ルギヤ19は摺動軸18の六角中間部に外嵌されて一体
回転可能に構成されるとともに、ベアリング21を介し
て先端支持ケース16に回転だけ可能に枢支され、摺動
軸18の横摺動を許容する構成をとっている。この摺動
軸18の先端支持ケース16より左右に突出した左右端
部には、夫々、引起し装置2,2への動力を供給するベ
ベルギヤ伝動機構22,22が設けられている。前記摺
動軸18の前方側にはパイプ式の第1摺動フレーム23
がブッシュ24,24を介して先端支持ケース16に横
摺動可能に枢支されるとともに、先端支持ケース16よ
り突出した左右端に、左右分草具支持杆を固定した左右
支持フレーム25,25が連結固定されている。又、こ
の第1摺動フレーム23より更に前方側には第2摺動フ
レーム26が左右支持フレーム25,25に亘って架設
されるとともに、支持ケース16の前端より更に前方へ
向けて延出された略断面コの字形のホルダー27に前方
開口側から差し込み遊嵌支持され、ホルダー27に対し
て相対横摺動可能に構成されている。 【0010】次に、刈取前処理機構17の横摺動駆動装
置について説明する。図1乃至図4に示すように、前記
先端支持ケース16内に左右横向きに進み角の大きなね
じ軸28を挿入するとともに、先端支持ケース16左側
面部に前記ねじ軸28と咬合する雌ネジ部材29を設け
てある。前記ねじ軸28の左側端部は左支持フレーム2
5に支承されるとともに、左支持フレーム25より突出
した先端に従動ベベルギヤ30が取付けてある。一方、
この従動ベベルギヤ30の上方でかつ左側合流搬送装置
4Bの上方横側方に駆動モータ32が設置されるととも
に、この駆動モータ32の下向き出力軸と前記ねじ軸2
8とが下向き伝動機構33としての伝動軸を介して伝動
連結してある。図中34は伝動機構33の下端に取付け
られ、従動ベベルギヤ30と咬合する駆動ベベルギヤで
あり、31は駆動モータ32下向き出力軸と前記伝動機
構33とを連結するカップリングである。一方、図1乃
至図4に示すように、前記摺動軸18の両端に設けられ
たベベルギヤ伝動機構22に対して第1ベベルギヤケー
ス35で覆うとともに、この第1ベベルギヤケース35
を支持台として引起し伝動ケース59を立設し、この引
起し伝動ケース59の途中に第2のベベルギヤケース3
7を設けて、この第2ベベルギヤケース37から動力分
岐して、前記突起付搬送ベルト4B及びパッカー4Aへ
動力を供給する分岐構造を形成している。そして、この
第2ベベルギヤケース37より取付台を張出させて、こ
の取付台に駆動モータ32を取付けてある。 【0011】次に、扱深さ調節装置について詳述する。
図5に示すように、前記供給搬送装置6は穂先係止搬送
装置6Aと株元挾持搬送装置6Bとからなり、前記横向
き伝動ケース11軸心周りで上下揺動可能に、かつ、こ
の横向き伝動ケース11より立上げた後方縦支軸として
の伝動軸43軸心周りで左右に揺動可能である。前記主
支持体12にはウォーム減速機付モータ44が取付けら
れるとともに、ブラケット45を介して 1/4円ギヤ46
が取付けられ、モータ出力軸ピニオン47と 1/4円ギヤ
46とが咬合されて、横向き軸心Y周りで 1/4円ギヤ4
6が上下揺動するとともに、横向き軸心Y位置で 1/4円
ギヤ46と一体揺動可能な駆動アーム49が連結ロッド
48を介して支持フレームとしての穂先係止搬送装置6
Aケース56に連結され、供給搬送装置6が上下揺動可
能に構成されている。一方、図1に示すように、株元挾
持搬送装置6Bに対する挾持用レールを吊下げ支持すべ
く搬送経路上方を迂回して設けられている吊下げフレー
ム50に上下一対の接触式センサを設け、供給搬送装置
6で送られる搬送穀稈に対する稈長センサ51として構
成してある。つまり、搬送穀稈の穂先が丁度両接触式セ
ンサの上下中間位置を通過すべく供給搬送装置6を上下
揺動させて長短稈に応じて株元挾持搬送装置6Bの挾持
位置を穂先から一定位置にして脱穀装置5への投入長さ
を設定長さになるように扱深さ制御可能に構成してあ
る。 【0012】次に供給搬送装置6の左右揺動構造につい
て説明する。前記供給搬送装置用揺動後支点軸としての
伝動軸43を支持すべく縦向き伝動ケース52を前記横
向き伝動ケース11に固着するとともに、この伝動軸4
3の上下中間位置に株元挾持搬送装置用駆動スプロケッ
ト53及び上端に穂先係止搬送装置用駆動スプロケット
54を一体回転可能に嵌着してある。前記縦向き伝動ケ
ース52上半部は供給搬送装置用伝動軸43の後方側だ
けに壁面を設けたもので、その空間となった前方側に左
右揺動可能な回動フレーム55を位置させてそのフレー
ム55を供給搬送装置用伝動軸43にベアリング支持さ
せてある。この回動フレーム55に対して、前記穂先係
止搬送装置ケース56と株元挾持搬送装置ケース57と
を取付けるとともに、両ケース56,57を中間支持フ
レーム(図示せず)で連結して、穂先係止搬送装置6A
と株元挾持搬送装置6Bとを一体で左右揺動可能に構成
してある。一方、図4及び図5に示すように、左右支持
フレーム25,25と一体で横摺動すべく引起し装置2
に対する引起し伝動ケース59,59を左右に立上げ形
成するとともに、右係止爪付搬送ベルト4Bと右パッカ
ー4Aとを回転可能に遊嵌してある縦向き支軸61を、
水平杆68を介して右引起し伝動ケース59に吊下げ支
持してある。前記右パッカー4Aは左パッカー4Aとの
常時咬合によって回転駆動を受けるとともに、右パッカ
ー4Aに連結円筒ケース63を介して連動連結された係
止爪付搬送ベルト4B駆動プーリに回転駆動力を供給し
ている。 【0013】前記刈取前処理機構17と供給搬送装置6
とを連動させる連結機構60について説明する。図5及
び図6に示すように、この連結機構60は、後記する係
合杆65と、供給搬送装置6と一体で上下・左右に揺動
する揺動アーム67と、係合杆65と揺動アーム67と
を連結する中継用ロッド69とからなる。前記係合杆6
5は供給搬送装置6の後方横支軸13を中心にした円弧
線上に位置すべく、弯曲形状に形成され、その上端を右
引起し伝動ケース59から延出したブラケット64に溶
着固定するとともにその下端を右係止爪付搬送ベルト4
Bの上部カバー66の突起に係止させて取付形成されて
いる。前記揺動アーム67は回動フレーム55に対して
ブラケット42を介して固着され、その先端に摺動用の
ボス71を固着して構成されている。前記中継用ロッド
69は一端を前記係合杆65に外嵌して係合杆軸心方向
に摺動する移動用ボス69aを形成するとともに、この
移動用ボス69aから後方に延出するロッド部69bを
前記摺動用ボス71に対してそのロッド部69bの軸心
方向に相対摺動可能に挿着して構成されている。又、前
記中継用ロッド69はその一端の移動用ボス69aが係
合杆65の軸心周りで左右揺動可能に外嵌されているの
で、図6に示すように、供給搬送装置6の始端部6aを
掻き込み搬送装置4から延出された搬送穀稈ガイド体4
1に沿って位置させた中割状態から刈取前処理機構17
を左側に横移動させて回り刈り形態を採る際に、前記摺
動ロッド69は係合杆軸心周りで右側に回動し、供給搬
送装置6始端部6aのの横移動量lは刈取前処理機構1
7の横移動量Lより小さくなり、搬送穀稈ガイド体41
に対する位置変化は少ない。そして、この掻き込み搬送
装置4の前記搬送穀稈ガイド体は、前記刈取前処理機構
17の左右移動範囲にわたって、前記掻き込み搬送装置
4の終端側搬送経路と前記供給搬送装置6の始端側搬送
経路とが搬送方向の前後で重複した状態を維持するよう
に、前記掻き込み搬送装置4の掻き込み搬送経路を構成
する搬送穀稈ガイド体41の搬送方向終端側と前記供給
搬送装置6の搬送始端側位置との相互の関係位置が設定
されている。 【0014】以上、摺動ロッド69等の連結機構60を
刈取前処理機構17の左右移動量Lに対して供給搬送装
置6の揺動に起因する供給搬送装置始端部6aの左右移
動量lを小さく設定する機構とする。一方、前記後支点
軸43周りで左右揺動する穂先係止搬送装置6Aにおけ
る係止爪72に対する起立ガイド73について説明す
る。回動チェーン74のリンクに搬送穀稈に係止する作
用姿勢と穂先係止搬送装置ケース56内に引退する非作
用姿勢とに起伏自在な係止爪72を取付けるとともに、
前記ケース56に前記起立ガイド73を設けてある。こ
の起立ガイド73は、搬送穀稈を起立姿勢で係止して搬
送する搬送経路に対応して穂先係止搬送装置ケース56
に取付けられた直線状第1ガイド73Aと、起立作用姿
勢にある係止爪72を倒伏引退姿勢に切換えるべく、前
記後支点軸43周りに配置された半円状第2ガイド73
Bとからなる。そして、この供給搬送装置6では脱穀フ
ィードチェーン39に近づいていく株元挾持搬送装置6
Bに対して穂先係止搬送装置6Aは脱穀フィードチェー
ン38に対して遠ざかる方向に設置されているので、両
者6A,6Bで徐々に搬送穀稈を横倒し姿勢にし、この
横倒し姿勢にされた搬送穀稈の穂先側を走行機体9の中
央側へ方向変換して係止爪72の係止解除タイミングを
設定するのが第2ガイド73Bであって、この第2ガイ
ド73Bは前記縦向き伝動ケース52の上端を半円状に
形成し、その半円状上端を穂先係止搬送装置ケース56
側抜穴56aを介してケース56内に挿入させたもので
兼用し、前記後支点軸43に対する姿勢変化はない。
尚、図4に示すように、刈取前処理機構17の横摺動に
かかるねじ軸28、及び、第1摺動フレーム23に対し
て刈雑草等が堆積し作動不良を引起す点を回避する為
に、刈取前処理機構17全体を覆うカバー70を設けて
ある。 【0015】〔別実施例〕前記第2ガイド73Bとして
は専用のものを別に設けてもよい。 【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。 【図面の簡単な説明】 【図1】全体側面図 【図2】刈取前処理機構の横移動構造を示す横断平面図 【図3】刈取前処理機構の横移動構造を示す縦断側面図 【図4】刈取前処理機構の横移動構造を示す正面図 【図5】供給搬送装置の左右揺動構造、上下揺動構造を
示す一部切欠側面図 【図6】刈取前処理機構の横移動とそれに連動する供給
搬送装置の左右揺動を示す平面図 【図7】穂先搬送装置のガイドを示す平面図 【図8】第1ガイドと第2ガイドとの連結部を示す平面
図 【符号の説明】 4 掻き込み搬送装置 5 脱穀装置 6 供給搬送装置 9 走行機体 17 刈取前処理機構 41 搬送穀稈ガイド体 60 連結機構 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【図3】 【図4】 【図8】 【図2】 【図5】 【図6】 【図7】
【手続補正書】 【提出日】平成7年1月13日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 コンバインの刈取前処理装置 【特許請求の範囲】 穀稈を刈取る刈取前処理機構(17)を、脱穀装置
(5)を搭載した走行機体(9)側に装着した主支持体
(12)に対して左右横移動自在に支持するとともに、
前記刈取前処理機構(17)で刈り取られた穀稈を後方
側の脱穀装置(5)に送り込む供給搬送装置(6)を備
え、かつ、この供給搬送装置(6)を、後方の搬送終端
側を揺動支点として始端側を上下及び左右方向に移動自
在に構成し、 前記刈取前処理機構(17)と前記供給搬送装置(6)
を、供給搬送装置(6)をその始端の前後位置変化を許
容して左右及び上下方向移動を可能にする連結機構(6
0)を介して互いに連動連結し、 かつ、前記刈取前処理機構(17)の株元側に設けた掻
き込み搬送装置(4)の終端側搬送経路と前記供給搬送
装置(6)の始端側搬送経路とが搬送方向の前後で重複
した状態を、前記刈取前処理機構(17)の左右横移動
にかかわらず維持するように、前記掻き込み搬送装置
(4)の掻き込み搬送経路を構成する搬送穀稈ガイド体
(41)の搬送方向終端側と前記供給搬送装置(6)の
搬送始端側位置との 相互の関係位置を設定してあるコン
バインの刈取前処理装置。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、穀稈を刈取る刈取前処
理機構を、脱穀装置を搭載した走行機体に対して左右横
移動自在に支持するとともに、前記刈取前処理機構で刈
り取られた穀稈を後方側の脱穀装置に送り込む供給搬送
装置を備え、かつ、この供給搬送装置を、後方の搬送終
端側を揺動支点として始端側を上下及び左右方向に移動
自在に構成してあるコンバインの刈取前処理装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】この種のコンバインの刈取前処理装置に
おいては、刈取前処理機構を左右横移動させるにあた
り、その刈取前処理機構を支持する主支持体の後端側を
支点にして前端側を左右に揺動させることにより、刈取
前処理機構の全体を左右に横移動させるように構成し、
供給搬送装置も後方支点周りで左右揺動させるように構
成したものがある(例えば、特公昭53ー27171号
公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
のものでは次のような問題がある。つまり、主支持体は
刈高さを調節するなどのため、上下に揺動するものであ
り、主支持体そのものを左右に揺動することは現実的で
なく、構造が複雑なものとなる。また、主支持体の左右
揺動にかかわらず、刈取前処理機構の左右横方向への移
動後、刈取前処理機構の向きを変化させずに所期の前向
き姿勢に維持した状態で左右に移動させるためにはどの
ようにすべきか、刈取前処理機構の横移動に伴って発生
する刈取前処理機構と供給搬送装置との関係位置変化に
よる搬送不良を防ぐにはどのようにすべきか、等実用化
面で要請される点についての解決手段は示されていなか
った。本発明は、これらの点に着目して発案されたもの
であり、刈取前処理機構を左右に横移動させ、供給搬送
装置を刈取前処理機構とともに横移動させて、刈り取っ
た穀稈を円滑に後方へ搬送して脱穀装置に供給する合理
的、かつ効果的な一つの解決手段を提供するものであ
る。これにより、例えば、未刈り穀稈を左側に位置させ
て左回りで回り刈り作業を行う場合には、刈取前処理機
構の左側部を走行機体の左外側方に張り出させて未刈り
穀稈と左側のクローラ走行装置との間隔を大きくするこ
とによって、左側のクローラ走行装置が押し出す泥土に
より、未刈り穀稈が押し倒され、あるいは未刈り穀稈に
泥土が付着し泥土の付着した穀稈を次行程で刈り取って
刈刃を傷めるといったことを未然に防止できるととも
に、未刈り穀稈を左右両側に位置させて中割り作業を行
う場合には、刈取前処理機構を走行機体の左右中央部側
に位置させて左右両側のクローラ走行装置の前方に分草
具を位置させることによって、未刈り穀稈を押し倒すと
いったことを防止できるようにして効果的な回り刈り作
業、中割刈作業を行えるようにしたコンバインの刈取前
処理装置を実現するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、穀稈を刈取る刈取前処理
機構を、脱穀装置を搭載した走行機体側に装着した主支
持体に対して左右横移動自在に支持するとともに、前記
刈取前処理機構で刈り取られた穀稈を後方側の脱穀装置
に送り込む供給搬送装置を備え、かつ、この供給搬送装
置を、後方の搬送終端側を揺動支点として始端側を上下
及び左右方向に移動自在に構成し、前記刈取前処理機構
と前記供給搬送装置を、供給搬送装置をその始端の前後
位置変化を許容して左右及び上下方向移動を可能にする
連結機構を介して互いに連動連結し、かつ、前記刈取前
処理機構の株元側に設けた掻き込み搬送装置の終端側搬
送経路と前記供給搬送装置の始端側搬送経路とが搬送方
向の前後で重複した状態を、前記刈取前処理機構の左右
横移動にかかわらず維持するように、前記掻き込み搬送
装置の掻き込み搬送経路を構成する搬送穀稈ガイド体の
搬送方向終端側と前記供給搬送装置の搬送始端側位置と
の相互の関係位置を設定してあることである。 【0005】 【作用】上記技術手段を講じたことによる作用は次の通
りである。 a.左右横移動後の刈取前処理機構の走行機体に対する
刈取姿勢を、刈取前処理機構が走行機体側に対して、機
体横幅方向で所期の前向き姿勢を維持した状態に横移動
させられるものであるから、回り刈りから中割刈りへの
切り換えなど、刈り取り形態を変更しても刈刃の向きが
変化するような不都合を招くことがない。 b.刈取前処理機構と供給搬送装置とを、供給搬送装置
をその始端の前後位置変化を許容して左右及び上下方向
移動を可能にする連結機構を介して連結していることに
よって、主支持体に対する刈取前処理機構の左右方向へ
の横移動と、供給搬送装置の後方支点軸周りでの始端側
の横移動とが的確に連動するようになるので、刈取前処
理機構に対する供給搬送装置の移動を、刈取前処理機構
の移動量に応じて自動的に連動して行うことができるよ
うになる。刈取前処理機構の左右方向への横移動に連動
して、供給搬送装置を左右方向へ移動させるものであり
ながら、上下方向への移動も的確に行うことができて、
脱穀作業に不可欠の供給搬送装置による扱深さ制御にも
的確に対応できる。 c.掻き込み搬送装置の終端側搬送経路と供給搬送装置
の始端側搬送経路とが搬送方向の前後で重複した状態
を、前記刈取前処理機構の左右横移動にかかわらず維持
するように、前記掻き込み搬送装置の掻き込み搬送経路
を構成する搬送穀稈ガイド体の搬送方向終端側と前記供
給搬送装置の搬送始端側位置との相互の関係位置を設定
してあるので、掻き込み搬送装置の搬送穀稈ガイド体と
供給搬送装置の搬送始端部とのバトンタッチ部を常にラ
ップした関係位置に維持した状態に、刈取前処理機構の
左右方向への横移動に連動させて供給搬送装置の始端側
を後方支点軸周りで的確に横移動させることができる。
したがって、刈取前処理機構の掻き込み搬送装置の搬送
経路に対して供給搬送装置の始端側を好適な関係位置に
保って、刈取前処理機構の左右横移動範囲を大きくして
横移動させるものにして、刈取前処理機構から供給搬送
装置への穀稈の受渡しを良好に行え刈取前処理機構から
供給搬送装置へと穀稈搬送を支障なく円滑に行うことが
できる。又、主支持体を昇降し、刈高さを変更しての刈
り取り脱穀作業も、前記の関係位置を保って良好な穀稈
の受渡し搬送を行うことができる。 【0006】 【発明の効果】上記技術手段を講じたことによる効果は
次の通りである。すなわち、簡単な構造で刈取前処理機
構の横移動及びこれに対する供給搬送装置の連動移動を
的確に行えるとともに、横移動後の刈取前処理機構の姿
勢を所期の前向き姿勢に維持した状態に横移動させられ
るものであり、しかも、刈取前処理機構を左右へ横移動
したとき、掻き込み搬送装置の終端側搬送経路と供給搬
送装置による始端側搬送経路とが搬送方向の前後で重複
した状態を維持するように、掻き込み搬送装置の搬送穀
稈ガイド体と供給搬送装置の搬送始端部とのバトンタッ
チ部を常にラップした関係位置に維持するようにしたの
で、刈取前処理機構の左右横移動範囲を大きくできる有
効性の高いものにして刈取前処理機構から供給搬送装置
への茎稈の受け継ぎを良好に行えるものである。これに
より、回り刈り作業から中割り作業、あるいは、中割り
作業から回り刈り作業、あるいは畦際刈作業への切り換
えがスムースに行え、夫々の作業形態を効果的に行うこ
とができる刈取前処理装置が可能になった。 【0007】 【実施例】図1に示すように、コンバインは、分草具1
によって分草された植立穀稈を引起す引起し装置2、引
起し後の穀稈を刈取る刈取装置3、刈取穀稈を刈幅の中
央に集束する掻き込み搬送装置4としての左右パッカー
4A及び左右突起付搬送ベルト4Bならびに搬送穀稈ガ
イド体41、集束穀稈を脱穀フィードチェーン39を備
えた後部脱穀装置5に向けて搬送する供給搬送装置6等
からなる刈取前処理装置と、供給搬送装置6の横側方に
配設された運転席7とを備えて構成されている。 【0008】前記した分草具1、引起し装置2、刈取装
置3、掻き込み搬送装置4等を総称して刈取前処理機構
17と称し、この刈取前処理機構17の走行機体9に対
する横摺動構造について説明する。図1ないし図3に示
すように、走行機体9前端には縦向きフレーム10が立
設され、この縦向きフレーム10の上端に横向き伝動ケ
ース11がその横軸心周りで回動自在に枢支されてい
る。この横向き伝動ケース11の外周面に機体前後向き
姿勢の主支持体12を装着するとともに、横向き伝動ケ
ース11の伝動軸13と主支持体12の伝動軸14とを
ベベルギヤ機構15で連結して、横向き伝動ケース11
伝動軸13の端部入力プーリ8でエンジン(図外)から
の動力を受けて、主支持体内伝動軸14に伝動すべく構
成してある。前記主支持体12の先端には支持ケース1
6が設けられ、この支持ケース16に対して刈取前処理
機構17が取付けられている。 【0009】この先端支持ケース16での刈取前処理機
構17の取付構造を説明する。図2及び図3に示すよう
に、先端支持ケース16の主支持体12取付部位には機
体横幅方向に沿った姿勢の摺動軸18が自身の軸心X方
向に摺動可能にベアリング支持されるとともに、六角形
状に形成された中間部に受動ベベルギヤ19及び主支持
体伝動軸14先端に駆動ベベルギヤ20が固着され、摺
動軸18への伝動構造が形成されている。この受動ベベ
ルギヤ19は摺動軸18の六角中間部に外嵌されて一体
回転可能に構成されるとともに、ベアリング21を介し
て先端支持ケース16に回転だけ可能に枢支され、摺動
軸18の横摺動を許容する構成をとっている。この摺動
軸18の先端支持ケース16より左右に突出した左右端
部には、夫々、引起し装置2,2への動力を供給するベ
ベルギヤ伝動機構22,22が設けられている。前記摺
動軸18の前方側にはパイプ式の第1摺動フレーム23
がブッシュ24,24を介して先端支持ケース16に横
摺動可能に枢支されるとともに、先端支持ケース16よ
り突出した左右端に、左右分草具支持杆を固定した左右
支持フレーム25,25が連結固定されている。又、こ
の第1摺動フレーム23より更に前方側には第2摺動フ
レーム26が左右支持フレーム25,25に亘って架設
されるとともに、支持ケース16の前端より更に前方へ
向けて延出された略断面コの字形のホルダー27に前方
開口側から差し込み遊嵌支持され、ホルダー27に対し
て相対横摺動可能に構成されている。 【0010】次に、刈取前処理機構17の横摺動駆動装
置について説明する。図1乃至図4に示すように、前記
先端支持ケース16内に左右横向きに進み角の大きなね
じ軸28を挿入するとともに、先端支持ケース16左側
面部に前記ねじ軸28と咬合する雌ネジ部材29を設け
てある。前記ねじ軸28の左側端部は左支持フレーム2
5に支承されるとともに、左支持フレーム25より突出
した先端に従動ベベルギヤ30が取付けてある。一方、
この従動ベベルギヤ30の上方でかつ左側合流搬送装置
4Bの上方横側方に駆動モータ32が設置されるととも
に、この駆動モータ32の下向き出力軸と前記ねじ軸2
8とが下向き伝動機構33としての伝動軸を介して伝動
連結してある。図中34は伝動機構33の下端に取付け
られ、従動ベベルギヤ30と咬合する駆動ベベルギヤで
あり、31は駆動モータ32下向き出力軸と前記伝動機
構33とを連結するカップリングである。一方、図1乃
至図4に示すように、前記摺動軸18の両端に設けられ
たベベルギヤ伝動機構22に対して第1ベベルギヤケー
ス35で覆うとともに、この第1ベベルギヤケース35
を支持台として引起し伝動ケース59を立設し、この引
起し伝動ケース59の途中に第2のベベルギヤケース3
7を設けて、この第2ベベルギヤケース37から動力分
岐して、前記突起付搬送ベルト4B及びパッカー4Aへ
動力を供給する分岐構造を形成している。そして、この
第2ベベルギヤケース37より取付台を張出させて、こ
の取付台に駆動モータ32を取付けてある。 【0011】次に、扱深さ調節装置について詳述する。
図5に示すように、前記供給搬送装置6は穂先係止搬送
装置6Aと株元挾持搬送装置6Bとからなり、前記横向
き伝動ケース11軸心周りで上下揺動可能に、かつ、こ
の横向き伝動ケース11より立上げた後方縦支軸として
の伝動軸43軸心周りで左右に揺動可能である。前記主
支持体12にはウォーム減速機付モータ44が取付けら
れるとともに、ブラケット45を介して 1/4円ギヤ46
が取付けられ、モータ出力軸ピニオン47と 1/4円ギヤ
46とが咬合されて、横向き軸心Y周りで 1/4円ギヤ4
6が上下揺動するとともに、横向き軸心Y位置で 1/4円
ギヤ46と一体揺動可能な駆動アーム49が連結ロッド
48を介して支持フレームとしての穂先係止搬送装置6
Aケース56に連結され、供給搬送装置6が上下揺動可
能に構成されている。一方、図1に示すように、株元挾
持搬送装置6Bに対する挾持用レールを吊下げ支持すべ
く搬送経路上方を迂回して設けられている吊下げフレー
ム50に上下一対の接触式センサを設け、供給搬送装置
6で送られる搬送穀稈に対する稈長センサ51として構
成してある。つまり、搬送穀稈の穂先が丁度両接触式セ
ンサの上下中間位置を通過すべく供給搬送装置6を上下
揺動させて長短稈に応じて株元挾持搬送装置6Bの挾持
位置を穂先から一定位置にして脱穀装置5への投入長さ
を設定長さになるように扱深さ制御可能に構成してあ
る。 【0012】次に供給搬送装置6の左右揺動構造につい
て説明する。前記供給搬送装置用揺動後支点軸としての
伝動軸43を支持すべく縦向き伝動ケース52を前記横
向き伝動ケース11に固着するとともに、この伝動軸4
3の上下中間位置に株元挾持搬送装置用駆動スプロケッ
ト53及び上端に穂先係止搬送装置用駆動スプロケット
54を一体回転可能に嵌着してある。前記縦向き伝動ケ
ース52上半部は供給搬送装置用伝動軸43の後方側だ
けに壁面を設けたもので、その空間となった前方側に左
右揺動可能な回動フレーム55を位置させてそのフレー
ム55を供給搬送装置用伝動軸43にベアリング支持さ
せてある。この回動フレーム55に対して、前記穂先係
止搬送装置ケース56と株元挾持搬送装置ケース57と
を取付けるとともに、両ケース56,57を中間支持フ
レーム(図示せず)で連結して、穂先係止搬送装置6A
と株元挾持搬送装置6Bとを一体で左右揺動可能に構成
してある。一方、図4及び図5に示すように、左右支持
フレーム25,25と一体で横摺動すべく引起し装置2
に対する引起し伝動ケース59,59を左右に立上げ形
成するとともに、右係止爪付搬送ベルト4Bと右パッカ
ー4Aとを回転可能に遊嵌してある縦向き支軸61を、
水平杆68を介して右引起し伝動ケース59に吊下げ支
持してある。前記右パッカー4Aは左パッカー4Aとの
常時咬合によって回転駆動を受けるとともに、右パッカ
ー4Aに連結円筒ケース63を介して連動連結された係
止爪付搬送ベルト4B駆動プーリに回転駆動力を供給し
ている。 【0013】前記刈取前処理機構17と供給搬送装置6
とを連動させる連結機構60について説明する。図5及
び図6に示すように、この連結機構60は、後記する係
合杆65と、供給搬送装置6と一体で上下・左右に揺動
する揺動アーム67と、係合杆65と揺動アーム67と
を連結する中継用ロッド69とからなる。前記係合杆6
5は供給搬送装置6の後方横支軸13を中心にした円弧
線上に位置すべく、弯曲形状に形成され、その上端を右
引起し伝動ケース59から延出したブラケット64に溶
着固定するとともにその下端を右係止爪付搬送ベルト4
Bの上部カバー66の突起に係止させて取付形成されて
いる。前記揺動アーム67は回動フレーム55に対して
ブラケット42を介して固着され、その先端に摺動用の
ボス71を固着して構成されている。前記中継用ロッド
69は一端を前記係合杆65に外嵌して係合杆軸心方向
に摺動する移動用ボス69aを形成するとともに、この
移動用ボス69aから後方に延出するロッド部69bを
前記摺動用ボス71に対してそのロッド部69bの軸心
方向に相対摺動可能に挿着して構成されている。又、前
記中継用ロッド69はその一端の移動用ボス69aが係
合杆65の軸心周りで左右揺動可能に外嵌されているの
で、図6に示すように、供給搬送装置6の始端部6aを
掻き込み搬送装置4から延出された搬送穀稈ガイド体4
1に沿って位置させた中割状態から刈取前処理機構17
を左側に横移動させて回り刈り形態を採る際に、前記摺
動ロッド69は係合杆軸心周りで右側に回動し、供給搬
送装置6始端部6aのの横移動量lは刈取前処理機構1
7の横移動量Lより小さくなり、搬送穀稈ガイド体41
に対する位置変化は少ない。そして、この掻き込み搬送
装置4の前記搬送穀稈ガイド体は、前記刈取前処理機構
17の左右移動範囲にわたって、前記掻き込み搬送装置
4の終端側搬送経路と前記供給搬送装置6の始端側搬送
経路とが搬送方向の前後で重複した状態を維持するよう
に、前記掻き込み搬送装置4の掻き込み搬送経路を構成
する搬送穀稈ガイド体41の搬送方向終端側と前記供給
搬送装置6の搬送始端側位置との相互の関係位置が設定
されている。 【0014】以上、摺動ロッド69等の連結機構60を
刈取前処理機構17の左右移動量Lに対して供給搬送装
置6の揺動に起因する供給搬送装置始端部6aの左右移
動量lを小さく設定する機構とする。一方、前記後支点
軸43周りで左右揺動する穂先係止搬送装置6Aにおけ
る係止爪72に対する起立ガイド73について説明す
る。回動チェーン74のリンクに搬送穀稈に係止する作
用姿勢と穂先係止搬送装置ケース56内に引退する非作
用姿勢とに起伏自在な係止爪72を取付けるとともに、
前記ケース56に前記起立ガイド73を設けてある。こ
の起立ガイド73は、搬送穀稈を起立姿勢で係止して搬
送する搬送経路に対応して穂先係止搬送装置ケース56
に取付けられた直線状第1ガイド73Aと、起立作用姿
勢にある係止爪72を倒伏引退姿勢に切換えるべく、前
記後支点軸43周りに配置された半円状第2ガイド73
Bとからなる。そして、この供給搬送装置6では脱穀フ
ィードチェーン39に近づいていく株元挾持搬送装置6
Bに対して穂先係止搬送装置6Aは脱穀フィードチェー
ン38に対して遠ざかる方向に設置されているので、両
者6A,6Bで徐々に搬送穀稈を横倒し姿勢にし、この
横倒し姿勢にされた搬送穀稈の穂先側を走行機体9の中
央側へ方向変換して係止爪72の係止解除タイミングを
設定するのが第2ガイド73Bであって、この第2ガイ
ド73Bは前記縦向き伝動ケース52の上端を半円状に
形成し、その半円状上端を穂先係止搬送装置ケース56
側抜穴56aを介してケース56内に挿入させたもので
兼用し、前記後支点軸43に対する姿勢変化はない。
尚、図4に示すように、刈取前処理機構17の横摺動に
かかるねじ軸28、及び、第1摺動フレーム23に対し
て刈雑草等が堆積し作動不良を引起す点を回避する為
に、刈取前処理機構17全体を覆うカバー70を設けて
ある。 【0015】〔別実施例〕前記第2ガイド73Bとして
は専用のものを別に設けてもよい。 【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。 【図面の簡単な説明】 【図1】全体側面図 【図2】刈取前処理機構の横移動構造を示す横断平面図 【図3】刈取前処理機構の横移動構造を示す縦断側面図 【図4】刈取前処理機構の横移動構造を示す正面図 【図5】供給搬送装置の左右揺動構造、上下揺動構造を
示す一部切欠側面図 【図6】刈取前処理機構の横移動とそれに連動する供給
搬送装置の左右揺動を示す平面図 【図7】穂先搬送装置のガイドを示す平面図 【図8】第1ガイドと第2ガイドとの連結部を示す平面
図 【符号の説明】 4 掻き込み搬送装置 5 脱穀装置 6 供給搬送装置 9 走行機体 17 刈取前処理機構 41 搬送穀稈ガイド体 60 連結機構 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【図3】 【図4】 【図8】 【図2】 【図5】 【図6】 【図7】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 穀稈を刈取る刈取前処理機構(17)を、脱穀装置
(5)を搭載した走行機体(9)に対して左右横移動可
能に支持するとともに、前記刈取前処理機構(17)で
刈り取られた穀稈を後方側の脱穀装置(5)に送り込む
供給搬送装置(6)を備え、かつ、この供給搬送装置
(6)の始端側を、後方側を揺動支点として上下及び左
右方向に位置変更自在に構成してあるコンバインの刈取
前処理装置であって、 前記刈取前処理機構(17)と前記供給搬送装置(6)
とが、連結機構(60)を介して、互いに連動連結され
ているとともに、前記連結機構(60)には、前記刈取
前処理機構(17)の左右位置変更に伴う刈取前処理機
構(17)と供給搬送装置(6)との連結点間距離の変
化を許容する融通を備え、 さらに、前記刈取前処理機構(17)は、刈り取り引き
起こされた穀稈の株元側を掻き寄せて後方側へ送り出す
掻き込み搬送装置(4)を備え、かつ、前記刈取前処理
機構(17)の左右移動範囲の全範囲にわたって、前記
掻き込み搬送装置(4)の搬送作用範囲と前記供給搬送
装置(6)の始端側とが搬送方向の前後で重複した状態
を維持するように、刈取前処理機構(17)と供給搬送
装置(6)との相互の関係位置を設定してあるコンバイ
ンの刈取前処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6311080A JP2561446B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | コンバインの刈取前処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6311080A JP2561446B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | コンバインの刈取前処理装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6082773A Division JP2589955B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | コンバインの刈取前処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07194230A true JPH07194230A (ja) | 1995-08-01 |
| JP2561446B2 JP2561446B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=18012886
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6311080A Expired - Fee Related JP2561446B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | コンバインの刈取前処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561446B2 (ja) |
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-
1994
- 1994-12-15 JP JP6311080A patent/JP2561446B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2561446B2 (ja) | 1996-12-11 |
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