JPH07194591A - 放射線治療計画用cr像撮像装置 - Google Patents

放射線治療計画用cr像撮像装置

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JPH07194591A
JPH07194591A JP5350470A JP35047093A JPH07194591A JP H07194591 A JPH07194591 A JP H07194591A JP 5350470 A JP5350470 A JP 5350470A JP 35047093 A JP35047093 A JP 35047093A JP H07194591 A JPH07194591 A JP H07194591A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検体の種々の方向からX線を照射して、放
射線治療計画に必要な領域のCR像を撮像する放射線治
療計画用CR像撮像装置を提供する。 【構成】 ガントリ1の開口部2には、X線管3とX線
検出器4とが対向された状態で回動自在に取り付けられ
ている。被検体Mを載置した天板13は、開口部2内を
スライドして往復移動される。制御部は、まず、設定盤
から設定された配置角度θ1 にX線管を配置し、天板1
3を移動させて設定盤から設定された撮像幅内の領域の
CR像を撮像する。以後、同様に、X線管3をθ2 に配
置してX線を照射して撮像幅のCR像を撮像し、X線管
3をθ3 、θ4 、θ5 にそれぞれ配置してX線を照射し
て撮像幅のCR像を順次撮像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、被検体の体
内の線量分布や臓器の位置関係など、放射線治療計画の
際に役立つ情報を得るための放射線治療計画用CR像撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】照射X線の開き角とX線照射厚さとを調
整するコリメータが付設されたX線管とX線検出器とを
対向させて開口部に取り付け、X線管とX線検出器とを
同期させて回動させるガントリと、被検体を載置し、ガ
ントリの開口部内のX線管とX線検出器の撮像中心に対
して、被検体の撮像位置を往復移動させる天板とを備え
たX線CT装置を用いた診断用CR(Computed Radiogr
aphy、「スカウトビュー」とも呼ばれる)像の撮像は、
以下のように制御されて実施されている。
【0003】すなわち、X線管を天板上の被検体の上方
に位置させ、予め決められた撮像領域(例えば、首から
膝までの間)の一端側を、X線管とX線検出器の撮像中
心に位置させるように天板を移動させるとともに、被検
体の上方に位置されたX線管からX線を照射しながら、
被検体の撮像位置を前記撮像領域の一端側から他端側に
変位させるように天板を移動させて、前記撮像領域内の
CR像を撮像する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、放射線治療計画を行う際には、放射線
治療の対象となる、例えば腫瘍の近辺の領域の情報(線
量分布や臓器の位置関係等)が得られればよい。従っ
て、放射線治療計画を行うために、上記診断用CR像の
撮像を行えば、放射線治療計画に不要な領域を含んだC
R像を撮像することになるので、被検者に不要なX線を
照射するという問題がある。
【0005】また、診断用CR像の撮像では、被検体の
上方からX線を照射して得られるCR像のみが得られる
に過ぎない。しかしながら、放射線治療時に被検体に照
射するX線の照射方向から見たCR像、すなわち、放射
線治療時の被検体へのX線の照射方向からX線を照射し
て得られるCR像は、放射線治療計画を行う際に有用な
情報となるが、診断用CR像の撮像では、このようなC
R像を得ることができないという問題がある。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、放射線治療計画に必要な領域に対し
て、被検体の種々の方向からX線を照射して得られるC
R像を撮像することができる放射線治療計画用CR像撮
像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、(a)照射X線の開き角
とX線照射厚さとを調整するコリメータが付設されたX
線管と、X線検出器とを対向させて開口部に取り付け、
前記X線管と前記X線検出器とを同期させて回動させる
ガントリと、(b)被検体を載置し、前記ガントリの開
口部内の前記X線管と前記X線検出器の撮像中心に対し
て、前記被検体の撮像位置を往復移動させる天板と、
(c)前記被検体の特定部位を含む撮像幅と、前記被検
体に対する前記X線管の配置角度とを設定する設定手段
と、(d)前記設定手段で設定された配置角度にX線管
を位置付けるように前記X線管と前記X線検出器とを回
転させ、前記設定手段で設定された撮像幅の一端側を前
記X線管と前記X線検出器の撮像中心に位置させるよう
に前記天板を移動させるとともに、前記配置角度に配置
されたX線管からX線を照射しながら、前記被検体の撮
像位置を前記撮像幅の一端側から他端側に変位させるよ
うに天板を移動させて、前記設定された撮像幅内の領域
のCR(スカウトビュー)像を撮像する制御を行なう制
御手段とを備えたものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の放射線治療計画用CR像撮像装置におい
て、ガントリに取り付けられたX線管と天板上の被検体
との距離を変動させるX線焦点変動手段を備え、また、
前記設定手段からは前記X線管と前記被検体との間の距
離も設定可能に構成し、さらに、前記制御手段では、前
記X線焦点変動手段を駆動して、前記X線管と前記被検
体との間の距離を設定手段で設定された設定距離に調整
して、配置角度に配置されたX線管からX線を照射しな
がら、設定された撮像幅内の領域のCR像を撮像するも
のである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。術者は、設定手段から被検体の特定部位(例えば、
放射線治療の対称となる腫瘍等)を含む撮像幅と、被検
体に対するX線管の配置角度(例えば、放射線治療時の
被検体へのX線の照射方向に応じた角度)とを設定す
る。制御手段は、設定手段で設定された配置角度にX線
管を位置付けるようにガントリ内のX線管とX線検出器
とを回転させ、設定手段で設定された撮像幅の一端側を
X線管とX線検出器の撮像中心に位置させるように被検
体を載置した天板を移動させるとともに、前記配置角度
に配置されたX線管からX線を照射しながら、被検体の
撮像位置を前記撮像幅の一端側から他端側に変位させる
ように天板を移動させて、前記設定された撮像幅内の領
域のCR像を撮像するように制御する。
【0010】また、請求項2に記載の発明によれば、術
者は、設定手段から被検体の特定部位を含む撮像幅と被
検体に対するX線管の配置角度に加えて、X線管と被検
体との間の距離も設定する。この距離は、例えば、放射
線治療時に、被検体内の腫瘍等(放射線治療の対称)に
照射されるX線の照射距離(被検体内の腫瘍等と治療用
X線を発生するX線発生器との間の距離)に応じて設定
される。
【0011】そして、制御手段は、設定手段で設定され
た配置角度にX線管を位置付け、設定手段で設定された
撮像幅の一端側をX線管とX線検出器の撮像中心に位置
させるように被検体を載置した天板を移動させ、さら
に、X線焦点変動手段を駆動して、X線管と被検体との
間の距離を設定手段で設定された設定距離に調整した状
態で、前記配置角度に配置され、被検体との間の距離が
設定距離に調整されたX線管からX線を照射しながら、
被検体の撮像位置を前記撮像幅の一端側から他端側に変
位させるように天板を移動させて、前記設定された撮像
幅内の領域のCR像を撮像するように制御する。
【0012】このように制御してCR像を撮像すること
により、放射線治療時の被検体への照射X線の照射距離
に応じてX線を照射したCR像が得られるので、放射線
治療時の条件に応じた体内の線量分布等、放射線治療計
画に有用な情報が得られる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明の第一実施例に係る放射線
治療計画用CR像撮像装置の構成を示す正面図であり、
図2は、天板上の被検体とガントリとの関係を示す側面
図、図3は、天板上の被検体とガントリとレーザーマー
カーとの位置関係を示す平面図、図4は、X線管の配置
角度を検出する角度検出機構の構成を説明するための図
である。この第一実施例装置は、請求項1に記載の発明
に対応するものである。
【0014】図1、図2中、符号1はガントリを示す。
このガントリ1の開口部2には、X線管3とX線検出器
4とが対向された状態で回動自在に取り付けられてい
る。X線管3にはコリメータ5が付設されており、X線
管3から照射されるX線の広がり角度α(図2参照)
と、照射X線厚さt(図1参照)とが調整可能に構成さ
れている。また、X線管3とX線検出器4は、回転枠6
に連結されている。この回転枠6は、ガントリ1に内設
されたモータ7で回動されるように構成されている。回
線枠6を正逆方向に回転させることにより、X線管3と
X線検出器4は対向された状態で、開口部2内で回動さ
れる構成である。なお、モータ7の回転制御は、後述す
る制御部21により行われる構成である。
【0015】また、X線管3とX線検出器4との回転角
度は、角度検出機構で検出されるように構成されてい
る。この角度検出機構は、図4に示すように、回転枠6
に1°ごとに穿設された孔8…と、回転枠6の回転中に
通過した前記孔8の数を検出して、孔8が通過するごと
にパルス信号を出力する透過式光学センサ9とで構成さ
れている。例えば、X線管1が最上位置にある状態(図
2に示す状態)を基準位置(このときの角度を「0°」
とする)として、その状態から回転枠6を回転させる
と、光学センサ9は、通過した孔8…の数のパルス信号
を出力する。このパルス信号数が、上記基準位置に対す
るX線管3(またはX線検出器4)の回転角度(1°/
1パルス)となる。なお、例えば、回転枠6が図2の右
回りに回転されるのを正回転とし、X線管3の回転角度
を0°〜359°の絶対角度で認識する場合には、回転
枠6の回転方向(モータ7の回転方向)と、上記パルス
信号数とでX線管3の回転角度を検出することができ
る。例えば、X線管3が基準位置にある状態から、回転
枠6が右回りに回転され、パルス信号数が「30」であ
れば、X線管3は、絶対角度で「30°」であると検出
できるし、X線管3が基準位置にある状態から、回転枠
6が左回りに回転され、パルス信号数が「30」であれ
ば、X線管3は、絶対角度で「330°」であると検出
できる。また、X線管1を基準位置に位置させるため
に、X線管3に対向する回転枠6の外周に遮光板10が
取り付けられ、その遮光板10で第2の透過式光学セン
サ11の計測光が遮光されるとモータ7の回転を停止す
るように構成されている。この第2の光学センサ11か
らの出力信号は、後述する制御部21に与えられ、制御
部21でX線管3を基準位置に位置させるように制御さ
れる。また、角度検出機構の光学センサ9からの出力パ
ルス信号も制御部21に与えられ、制御部21では、そ
のパルス信号を後述するようにX線管3を設定角度に配
置する制御に利用している。
【0016】図1、図2に戻って、ガントリ1の近辺に
は、昇降自在の基台12が設置されている。この基台1
2上には、被検体Mを載置する天板13が、ガントリ1
の開口部2内をスライドながら往復移動できるように取
り付けられている。すなわち、被検体Mを載置した天板
13を往復移動させることにより、天板13上の被検体
Mの撮像位置を、X線管3とX線検出器4の撮像中心に
対して往復移動させることが可能となる。なお、この天
板13の往復移動は、基台12に内設されたモータ14
の正逆方向の回転により行われる。また、このモータ1
4の回転制御は、後述する制御部21により行われる構
成である。
【0017】被検体Mをガントリ1の開口部2内に挿入
する側のガントリ1の近辺には、図3に示すように、天
板13上の被検体Mに向けてレーザー光を照射するレー
ザーマーカー15が設置されている。このレーザーマー
カー15は、後述するように被検体Mの撮像位置を、X
線管3とX線検出器4との撮像中心に位置させる際の位
置合わせを行うためのものである。
【0018】図1中、符号20は各種のデータを入力す
るためのスイッチや指示スイッチ等を備えた設定盤を示
す。この設定盤20からは、例えば、図5(a)に示す
ように、被検体Mの特定部位TP(例えば、放射線治療
の対称となる腫瘍がある位置)を中心とした撮像幅HW
と、図5(b)に示すように、被検体Mに対するX線管
3の配置角度θ(例えば、放射線治療時の被検体Mへの
X線の照射方向に応じた角度)とが設定される。なお、
配置角度θは、複数個(例えば、5個)まで設定できる
ように構成されており、それら配置角度θは、上述した
絶対角度で設定されるように構成されている。また、設
定盤20からは、撮像の開始指示や撮像位置合わせ指
示、CTスライス位置の指示なども与えられるように構
成されている。この設定盤20は、請求項1に記載した
発明における設定手段に相当する。
【0019】制御部21は、設定盤20からの撮像開始
の指示により、設定盤20から設定されたデータに従っ
て、後述するように、CR像を撮像するようにモータ
7、14の駆動制御やX線管3からのX線の照射の制
御、画像処理部22の制御等を行うように構成されてい
る。また、この制御部21は、設定されたCTスキャン
位置のCTスライス像の撮像を行う制御や、得られたC
R像とCTスライス像の位置関係を明示する等の制御も
行うように構成されている。なお、この制御部21は、
請求項1に記載した発明における制御手段に相当する。
【0020】画像処理部22は、制御部21に制御され
ながら、X線検出器4で検出された検出データに基づ
き、CR像やCT像を再構成する処理を行う。画像処理
部22で再構成された画像は、制御部21に制御されて
モニタ23に表示される。
【0021】次に、上述の第一実施例装置の動作を図6
のフローチャートと、図7ないし図12の各図を参照し
ながら説明する。
【0022】図6のフローチャートの処理を開始する前
に、術者は、設定盤20から、撮像幅HWと、X線管3
の配置角度θを設定しておく。なお、X線管3の配置角
度として、図7に示すθ1 〜θ5 の5個が設定されたも
のとして以下の動作を説明する。
【0023】まず、術者により設定盤20から撮像の開
始が指示されると、制御部21は、被検体Mが載置され
た天板13を、ガントリ1の開口部2内に挿入する方向
に移動させるようにモータ14を駆動する(ステップS
1、S2)。
【0024】このとき、レーザーマーカー15からは、
レーザー光が被検体Mに向けて照射されており、このレ
ーザー光の照射位置は、天板13の移動に伴い、被検体
Mの頭部から足部方向に移動していく。術者は、レーザ
ー光の照射位置を観察しながら、レーザー光が、被検体
Mの特定部位TPを照射したとき、設定盤20から撮像
位置合わせ指示を与える。なお、この特定部位TPは、
例えば、予め撮像された診断用CR像やCT像等を術者
が診断して、この処理を実施する前に決められている。
【0025】この指示が与えられると、制御部21は、
撮像幅HWの基台12側の端部を、X線管3とX線検出
器4の撮像中心に位置させるように、天板13を移動さ
せる(ステップS3)。図8に示すように、レーザーマ
ーカー15が被検体Mを照射する位置と撮像中心との間
の距離Lは、ガントリ1とレーザーマーカー15とが設
置されたときに特定され、撮像幅HWの基台12側の端
部を撮像中心に移動させる距離(L+HW/2)は、撮
像幅HWが設定されているので特定される。一方、天板
13の移動距離は、モータ14の回転数で制御すること
ができるので、制御部21は、天板13を(L+HW/
2)の距離移動させるようにモータ14を駆動制御すれ
ばよい。なお、撮像幅HWは特定部位TPを中心として
設定する場合に限らず、例えば、特定部位TPとガント
リ1側の撮像幅の端部との間の長さと、特定部位TPと
基台12側の撮像幅の端部との間の長さとを違えて設定
盤20から設定されていてもよい。この場合には、制御
部21は、特定部位TPと基台12側の撮像幅の端部と
の間の長さと上記Lとを加算した長さだけ天板13を移
動させるように制御すればよい。
【0026】撮像幅HWの基台12側の端部を撮像中心
に位置させると、制御部21は、設定されたX線管3の
配置角度θ1 〜θ5 の個数(この場合には5)回、以下
のステップS4〜S6を繰り返し(ステップS7)、各
配置角度θ1 〜θ5 にX線管3が配置された状態におけ
るCR像を撮像する。
【0027】ステップS4では、制御部21は、X線管
3を、設定された配置角度に位置させるように回転枠6
を回転させる。すなわち、制御部21は、1枚目のCR
像を撮像するときには、設定されている第1の配置角度
θ1 にX線管3を位置させるように制御し、2枚目のC
R像を撮像するときには、設定されている第2の配置角
度θ2 にX線管3を位置させるように制御し、以後同様
に、5枚目のCR像を撮像するときには、設定されてい
る第5の配置角度θ5 にX線管3を位置させるように制
御する。なお、制御部21は、図6のフローチャートが
開始される前に、X線管3を基準位置(図2に示すX線
管3の位置)に位置させておく。従って、図7に示すよ
うに、1枚目のCR像を撮像するときには、θ1 は「0
°」であるので、制御部21は、回転脇6の回転は行わ
ない。また、2枚目のCR像を撮像するときには、θ2
は「45°」であるので、制御部21は、回転枠6を正
方向(右回り)に回転させるようにモータ7を駆動し、
角度検出機構の光学センサ9から与えられるパルス信号
をカウントして、そのカウント数が、「45」になった
ときに、モータ7の回転を停止させる。さらに、3枚目
のCR像を撮像するときには、θ3 は「90°」であ
り、2枚目のCR像を撮像したときにX線管3は、「4
5°」の位置に配置されているので、回転枠6を正方向
に回転させるようにモータ7を駆動し、角度検出機構の
光学センサ9から与えられるパルス信号のカウント数
が、「45」(90−45)になったときに、モータ7
の回転を停止させる。以後同様に、各配置角度にX線管
3を移動させる。
【0028】ステップS5では、X線管3からX線を照
射させ、天板13上の被検体Mの撮像位置を撮像幅HW
の基台12側の端部側から他方の端部側に変位させるよ
うに天板13をHWだけ移動させて、X線検出器4で検
出されたデータに基づき、画像処理部22が、設定され
た撮像幅HW内の領域のCR像を再構成し、モニタ23
に表示させる。1枚目に得られるCR像は、図9(a)
に示すように、X線管3が設定された配置角度θ1 に配
置された状態でX線を照射して撮像されたものであり、
2枚目〜5枚目に得られる各CR像は、図9(b)〜
(e)に示すように、X線管3が設定された配置角度θ
2 〜θ5 にそれぞれ配置された状態でX線を照射して撮
像されたものである。なお、得られた各CR像は、モニ
タ23にそれぞれ縮小されてマルチ表示される。また、
この表示制御は、制御部21により行われる。
【0029】そして、ステップS5による1枚のCR像
の撮像が終了すると、次のCR像の撮像のために、撮像
幅HWの基台12側の端部を、撮像中心に位置させるよ
うに、天板13を逆方向にHWだけ移動させる(ステッ
プS6)。なお、ステップS5、S6におけるHWの移
動においても、制御部21は、上記ステップS3で説明
したようにモータ14の回転数で制御する。
【0030】ステップS7が完了したとき、X線管3を
各配置角度θ1 〜θ5 に配置された状態で撮像された5
枚のCR像が得られる。これを図10に示す。なお、図
中、符号Z1 〜Z3 は臓器を、S1 、S2 は腫瘍をそれ
ぞれ示す。これらCR像G1〜G5は、それぞれ放射線
治療の際に被検体Mに対して照射されるX線の照射方向
(X線管3の角度)からX線を照射して得られたもので
ある。従って、術者は、放射線治療の対称である腫瘍S
1 、S2 の周辺において、治療の際にX線を照射する方
向から見た、体内の線量分布や臓器Z1 〜Z3 の位置関
係等を知ることができ、適切な放射線治療計画を行うこ
とができる。なお、図10では、腫瘍S2 を中心とした
撮像幅HWの領域のCR像が撮像されている。
【0031】また、撮像幅HWは、特定部位TPを含む
撮像領域を設定するので、常に、特定部位TPの周辺の
CR像が得られ、さらに、撮像幅HWは、必要な領域を
任意に設定できるので、診断用のCR像を撮像して放射
線治療計画を行う場合のように被検体Mへの無駄なX線
照射を行うという不都合が回避される。
【0032】なお、上述の説明では、X線管3の配置角
度を5個設定し、5方向からX線を照射して5枚のCR
像を撮像したが、例えば、放射線治療を行う際の被検体
MへのX線の照射方向が1方向のみであれば、少なくと
も、その方向からX線を照射したCR像を得られればよ
いので、X線管3の配置角度を1個だけ設定すればよ
い。
【0033】ところで、この実施例では、さらに、放射
線治療計画に有用なデータを得るために、以下のステッ
プS8〜S10の処理、すなわち、得られた各CR像に
基づき、特に詳しく調べたい位置(例えば、腫瘍S1
2 のある位置)のCTスライス像を撮像する処理等を
実施するように構成されている。
【0034】まず、得られた各CR像に基づき術者によ
り設定されたCTスキャン位置を取り込む(ステップS
8)。すなわち、術者は、モニタ23に縮小されてマル
チ表示された各CR像G1〜G5を見て、特に詳しい情
報を得るために、CTスキャンする位置を設定盤20か
ら指示する。このとき、術者はモニタ23にマルチ表示
された各CR像G1〜G5から任意のCR像を設定盤2
0から指定してモニタ23にその指定CR像の拡大表示
を行わせ、そのCR画像上の任意位置を設定盤20から
指示する。制御部21は、術者により設定されたCR像
上のCT位置を取り込む。なお、CTスキャン位置は複
数個所が指定可能である。また、CR像の拡大表示等の
表示制御は制御部21により行われる。
【0035】次に、制御部21は、設定されたCTスキ
ャン位置のCTスライス像を撮像する(ステップS
9)。まず、CR像上で設定されたCTスキャン位置を
基に、天板13の移動量を特定する。例えば、図11に
示すように、CR像の撮像幅HWの基台12側の端部か
ら設定された第1のCTスキャン位置CTP1までの長
さLCT1は、以下のように求められる。すなわち、C
R像の撮像幅HWの基台12側の端部から第1のCTス
キャン位置CTP1までのCR画像の画素数をGL、撮
像幅HWのCR画像の画素数をGWとすると、1画素当
たりの実長さは(HW/GW)であるので、LCT1は
GL×(HW/GW)で求められる。また、同様に、第
1のCTスキャン位置CTP1から、第2のCTスキャ
ン位置CTP2への天板2の移動量LCT2は、CTP
1とCTP2との間のCR像の画素数GL2と、1画素
当たりの実長さ(HW/GW)とに基づき、GL2×
(HW/GW)で求められる。
【0036】上述のステップS7が終了したとき、撮像
中心にはCR像の撮像幅HWの基台12側の端部が位置
しているので、まず、天板13をLCT1だけ、基台1
2方向に移動して、指定位置CTP1を撮像中心に位置
付け、X線管3からX線を照射させながらX線管3とX
線検出器4とを被検体Mの回りで1周させ、X線検出器
4で検出されたデータに基づき画像処理部22で画像再
合成することにより、第1のCTスキャン位置CTP1
のCTスライス像を得る。撮像されたCTスライス像
は、制御部21に制御されてモニタ23に表示される。
次に、天板13をLCT2だけ、基台12方向に移動
し、第2のCTスキャン位置CTP2のCTスライス像
を撮像し、モニタ23に表示させる。
【0037】設定されたCTスキャン位置のCTスライ
ス像(CT1、CT2)を全て撮像したら、モニタ23
に表示されている各CR像に、CTスキャン位置の表示
を行う(ステップS10)。これを図12に示す。この
ように、各CR像と得られたCT像との位置関係を対応
させることにより、線量分布や臓器の位置関係を3次元
的に知ることができるので、術者はより適切な放射線治
療計画を行うことができる。
【0038】なお、上記のステップS3の処理を行う
際、被検体Mを天板13に載置する位置(天板13の初
期位置)から、レーザー光が特定部位TPが照射したと
き(位置合わせ指示が指示されたとき)までに天板13
が移動した移動量を求めておき、その移動量と、設定さ
れた撮像幅HWやX線管3の配置角度θ(θ1 〜θ
5 等)、ステップS8で設定されたCTスキャン位置
(CTP1、CTP2等)、その際の天板の移動量(L
CT1、LCT2等)を、被検体Mごとにデータベース
として記憶しておくことにより、同一被検体に対する2
回目以降のCR像、CT像の撮像等の処理に際して、デ
ータ設定や撮像位置の位置合わせ等の面倒な手続きを行
うことなく、同じ条件でCR像、CT像の撮像を行うこ
とができる。従って、同一被検体の継続的反復放射線治
療を行う場合に便利である。
【0039】また、この第一実施例装置の制御部21に
診断用のCR像を撮像する制御を行う機能を付加させ、
診断用CR像の撮像と放射線治療用CR像の撮像とを行
えるように構成してもよい。
【0040】次に、上述の第一実施例装置の変形例を図
13ないし図16を参照して説明する。この変形例で
は、上述の第一実施例の構成に加えて、天板13上の被
検体Mの体軸方向にガントリ1を傾動させて、CR像を
撮像できるように構成したことを特徴とする。
【0041】まず、ガントリ1を傾動させる構成を図1
3ないし図16を参照して説明する。図13は、この変
形例のガントリの傾動動作を示す正面図であり、図14
は、側面(被検体をガントリの開口部に挿入する側)か
ら見たガントリの支持部材とガントリ基台の構成を示す
断面図、図15(a)は、ガントリの支持部材を側面か
ら見た図、図15(b)は、ガントリの支持部材を正面
から見た図、図16(a)は、ガントリ基台の構成を示
す平面図、図15(b)は、図15(a)のA−A矢視
断面図、図15(c)は、図15(a)のB−B矢視断
面図である。
【0042】図14に示すように、この変形例のガント
リ1の底面には、半円状の支持部材31が付設されてお
り、その支持部材31には、周面に沿ってラック32が
設けられ、さらに、支持部材31の両側部にはソリ状の
部材33が付設されている。一方、ガントリ基台34に
は、ガントリに付設された半円状の支持部材31を収容
する凹部35が設けられ、また、その凹部35には、半
円状の支持部材31に設けられたラック32を収容する
溝36と、ソリ状の部材33を収容する円弧状の溝37
が設けられている。また、溝36の中央部付近には、上
記ラック32に噛合するピニオン38が設けられてい
る。このピニオン38は、ガントリ基台34に内設され
たモータ39で回転される。そして、図14に示すよう
に、ガントリ1の半円状の支持部材31がガントリ基台
34の凹部35に、ラック32がピニオン38に噛合す
るように溝36に、ソリ状の部材33が溝37にそれぞ
れ摺動可能に収容されている。このとき、溝37は、ソ
リ状の部材33の長さよりも長く形成されている。モー
タ39を正逆方向に回転することにより、ラック32が
溝36内を摺動し、それに伴って、ソリ状の部材33は
溝37内を摺動してガントリ1は、図13に示すように
被検体Mの体軸MJ方向に傾動される。なお、このモー
タ39の駆動制御は、制御部21により行われるように
構成されている。
【0043】また、この変形例では、設定盤20から、
第一、第二実施例において説明した撮像幅HWとX線管
3の配置角度θ(θ1 〜θ5 )以外にも、上記ガントリ
1の傾動角度を設定できるように構成されている。この
傾動角度としては、放射線治療時に被検体Mに照射する
X線の体軸方向に対する照射角度が設定される。
【0044】そして、制御部21は、第一実施例の図6
のフローチャートにおけるステップS3とS4との間
に、モータ37を回転させてガントリ1を、設定された
傾動角度に調整し、設定されたX線管3の配置角度θか
らX線を照射し、特定部位TPを含む撮像幅HW内の領
域のCR像を撮像する。
【0045】このように制御してCR像を撮像すること
により、被検体Mに対するX線管3の位置、すなわち、
CR像撮像のためにX線照射する照射方向を、体軸MJ
回りの角度(X線管の配置角度θ)と体軸MJ方向の角
度(ガントリ1の傾動角度)とで調整することができ
る。従って、放射線治療時のX線照射方向をより忠実に
再現した方向からX線を照射したCR像を得ることがで
きるので、放射線治療計画に、より有益な情報を得るこ
とができる。
【0046】次に、この発明の第二実施例装置の構成を
図17を参照して説明する。この第二実施例装置は、請
求項2に記載の発明に対応するものである。この第二実
施例装置は、上記第一実施例において、X線管3と天板
13上の被検体Mとの間の距離を任意に変更できるよう
に構成したことを特徴とする。
【0047】具体的には、図17に示すように、X線管
3(とコリメータ5)を回転枠6に対して上下動できる
ように構成した。この移動機構は、例えば、図17のR
方向に延びたラックと、そのラックに噛合するピニオン
をモータで正逆方向に回転させることにより構成されて
いる。なお、このモータの回転は、制御部21により制
御される構成である。なお、このX線管3の移動機構
は、請求項2の発明におけるX線焦点変動手段に相当す
る。
【0048】また、設定盤20からは、第一、第二実施
例において説明した撮像幅HWとX線管3の配置角度θ
(θ1 〜θ5 )以外にも、X線管3のX線焦点と天板1
3上の被検体M内の特定部位との間の距離SLも設定で
きるように構成されている。この距離SLとしては、例
えば、放射線治療時に、被検体M内の腫瘍等(放射線治
療の対称)に照射されるX線の照射距離、すなわち、被
検体M内の腫瘍と治療用X線を発生するX線発生器との
間の距離(例えば、800mmまたは1000mm)に応じ
て設定される。なお、このように構成した設定盤20
は、請求項2の発明における設定手段に相当する。
【0049】そして、制御部21は、第一実施例の図6
のフローチャートにおけるステップS3とS4との間
に、X線管の移動機構のモータを回転させてX線管3の
X線焦点と被検体Mの特定部位との間の距離を設定され
た距離SLに調整し、設定されたX線管3の配置角度θ
からX線を照射し、特定部位TPを中心とした撮像幅H
W内の領域のCR像を撮像する。このように制御する制
御部21は、請求項2の発明における制御手段に相当す
る。
【0050】このように制御してCR像を撮像すること
により、放射線治療時の被検体Mへの照射X線の体軸回
りの角度から照射距離に応じてX線を照射したCR像を
得ることができる。従って、放射線治療時の条件に応じ
た体内の線量分布等、放射線治療計画に、より有益な情
報を得ることができる。
【0051】なお、この第二実施例装置にも、上述した
第一実施例の変形例に係る構成を付加してもよい。この
ときには、設定盤20からは、撮像幅HW、X線管3の
配置角度θ(θ1 〜θ5 )、X線管3のX線焦点と天板
13上の被検体Mの特定部位との間の距離SL、ガント
リ1の傾動角度を設定する。そして、制御部21は、X
線管3と被検体Mとの間の距離を設定された距離SLに
調整した直前か直後に、モータ37を回転させてガント
リ1の傾動角度を調整した後、設定されたX線管3の配
置角度θからX線を照射し、特定部位TPを中心とした
撮像幅HW内の領域のCR像を撮像する。このように制
御してCR像を撮像することにより、放射線治療時の被
検体Mへの照射X線の体軸回りと体軸方向の角度を調整
し、照射距離に応じてX線を照射したCR像を得ること
ができるので、放射線治療時の条件に応じた体内の線量
分布や臓器の位置関係等、放射線治療計画に、より有益
な情報を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、被検体の特定部位を含む撮像
幅と、被検体に対するX線管の配置角度とを設定可能に
し、設定された配置角度にX線管を配置して設定された
撮像幅内の領域のCR像を得るように構成したので、放
射線治療時の被検体へのX線照射方向からX線を照射し
たCR像を得ることができ、放射線治療の対称となる特
定部位の周辺の線量分布や、臓器の位置関係等、放射線
治療を計画する際の有用な情報を入手することができ
る。
【0053】また、特定部位を含む撮像幅を設定できる
ように構成したので、特定部位の周辺のみのCR像を得
ることができ、被検体への無駄なX線照射を行なうこと
もない。
【0054】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
被検体の特定部位を含む撮像幅と被検体に対するX線管
の配置角度に加えて、X線管と被検体との間の距離も設
定し、X線管と被検体との間の距離を設定された設定距
離に調整して、前記配置角度に配置され、被検体との間
の距離が設定距離に調整されたX線管からX線を照射し
ながら、被検体の撮像位置を前記撮像幅の一端側から他
端側に変位させるように天板を移動させて、前記設定さ
れた撮像幅内の領域のCR像を撮像するように構成した
ので、放射線治療時の被検体への照射X線の照射距離に
応じてX線を照射したCR像が得られ、放射線治療時の
条件に応じた体内の線量分布等、放射線治療計画に有用
な情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例に係る放射線治療計画用
CR像撮像装置の構成を示す正面図である。
【図2】天板上の被検体とガントリとの関係を示す側面
図である。
【図3】天板上の被検体とガントリとレーザーマーカー
との位置関係を示す平面図である。
【図4】X線管の配置角度を検出する角度検出機構の構
成を説明するための図である。
【図5】設定盤から設定される撮像幅とX線管の配置角
度を説明するための図である。
【図6】実施例装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】設定盤から設定されたX線管の配置角度の一例
を示す図である。
【図8】撮像幅の一端部を撮像中心に位置させる際の天
板の移動量を説明するための図である。
【図9】CR像を撮像する際のX線照射方向を示す図で
ある。
【図10】得られたCR像を示す図である。
【図11】CTスキャン位置を撮像中心に移動させると
きの天板の移動量を説明するための図である。
【図12】得られたCT像とそのCT像の撮像位置を示
されたCR像とを示す図である。
【図13】第一実施例装置の変形例におけるガントリの
傾動動作を示す正面図である。
【図14】ガントリの支持部材とガントリ基台の構成を
示す断面図である。
【図15】ガントリの支持部材等の構成を示す図であ
る。
【図16】ガントリ基台の構成を示す図である。
【図17】この発明の第二実施例装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 … ガントリ 2 … ガントリの開口部 3 … X線管 4 … X線検出器 5 … コリメータ 6 … 回転枠 6 … 回転枠 7、14 … モータ 13 … 天板 20 … 設定盤 21 … 制御部 M … 被検体 TP … 特定部位 HW … 撮像幅 θ、θ1 〜θ5 … X線管の配置角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)照射X線の開き角とX線照射厚さ
    とを調整するコリメータが付設されたX線管と、X線検
    出器とを対向させて開口部に取り付け、前記X線管と前
    記X線検出器とを同期させて回動させるガントリと、
    (b)被検体を載置し、前記ガントリの開口部内の前記
    X線管と前記X線検出器の撮像中心に対して、前記被検
    体の撮像位置を往復移動させる天板と、(c)前記被検
    体の特定部位を含む撮像幅と、前記被検体に対する前記
    X線管の配置角度とを設定する設定手段と、(d)前記
    設定手段で設定された配置角度にX線管を位置付けるよ
    うに前記X線管と前記X線検出器とを回転させ、前記設
    定手段で設定された撮像幅の一端側を前記X線管と前記
    X線検出器の撮像中心に位置させるように前記天板を移
    動させるとともに、前記配置角度に配置されたX線管か
    らX線を照射しながら、前記被検体の撮像位置を前記撮
    像幅の一端側から他端側に変位させるように天板を移動
    させて、前記設定された撮像幅内の領域のCR(スカウ
    トビュー)像を撮像する制御を行なう制御手段とを備え
    たことを特徴とする放射線治療計画用CR像撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放射線治療計画用CR
    像撮像装置において、ガントリに取り付けられたX線管
    と天板上の被検体との距離を変動させるX線焦点変動手
    段を備え、また、前記設定手段からは前記X線管と前記
    被検体との間の距離も設定可能に構成し、さらに、前記
    制御手段では、前記X線焦点変動手段を駆動して、前記
    X線管と前記被検体との間の距離を設定手段で設定され
    た設定距離に調整して、配置角度に配置されたX線管か
    らX線を照射しながら、設定された撮像幅内の領域のC
    R像を撮像することを特徴とする放射線治療計画用CR
    像撮像装置。
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