JPH07201664A - 電解コンデンサ駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサ駆動用電解液Info
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- JPH07201664A JPH07201664A JP35242693A JP35242693A JPH07201664A JP H07201664 A JPH07201664 A JP H07201664A JP 35242693 A JP35242693 A JP 35242693A JP 35242693 A JP35242693 A JP 35242693A JP H07201664 A JPH07201664 A JP H07201664A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比抵抗を上昇させることなく陰極アルミニウ
ムはくのベーマイト反応を抑制し、信頼性を向上させた
電解コンデンサを提供する。 【構成】 エチレングリコールと水からなる溶媒と、コ
ハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,
6デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸の塩
などの有機カルボン酸の塩からなる溶質と、マルトー
ス、ラクトース、セルビオース等の二糖類の1種又は2
種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.01〜1
0重量%である電解コンデンサ駆動用電解液。
ムはくのベーマイト反応を抑制し、信頼性を向上させた
電解コンデンサを提供する。 【構成】 エチレングリコールと水からなる溶媒と、コ
ハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,
6デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸の塩
などの有機カルボン酸の塩からなる溶質と、マルトー
ス、ラクトース、セルビオース等の二糖類の1種又は2
種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.01〜1
0重量%である電解コンデンサ駆動用電解液。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサ駆動用
電解液に関する。
電解液に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電解コンデンサの駆動用電解液に
は、比抵抗値が低く広温度範囲で安定な特性を有する電
解液が使用されている。エチレングリコール及び水を溶
媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質とした電解液におい
ては、低抵抗化を図るために水の割合を多くしている
が、水の割合を多くすると、コンデンサ素子内の陰極ア
ルミニウムはくのベーマイト反応によるガス発生が起こ
り、特に高温下では防爆弁が動作するなどの状態を呈
し、信頼性が低いという問題点があった。
は、比抵抗値が低く広温度範囲で安定な特性を有する電
解液が使用されている。エチレングリコール及び水を溶
媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質とした電解液におい
ては、低抵抗化を図るために水の割合を多くしている
が、水の割合を多くすると、コンデンサ素子内の陰極ア
ルミニウムはくのベーマイト反応によるガス発生が起こ
り、特に高温下では防爆弁が動作するなどの状態を呈
し、信頼性が低いという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたようにエチ
レングリコール及び水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩
を溶質とした駆動用電解液では、水の存在により陰極ア
ルミニウムはくに生ずるベーマイト反応によってガス発
生が起こり、特に高温下ではガスの発生が著しいという
欠点を有し、この解決が要望されていた。
レングリコール及び水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩
を溶質とした駆動用電解液では、水の存在により陰極ア
ルミニウムはくに生ずるベーマイト反応によってガス発
生が起こり、特に高温下ではガスの発生が著しいという
欠点を有し、この解決が要望されていた。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、比抵抗を上げることなく陰極アルミニウムはくの
ベーマイト反応によるガス発生を抑制し、信頼性を向上
させた電解コンデンサ駆動用電解液を提供することを目
的としたものである。
あり、比抵抗を上げることなく陰極アルミニウムはくの
ベーマイト反応によるガス発生を抑制し、信頼性を向上
させた電解コンデンサ駆動用電解液を提供することを目
的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明になる電解コンデ
ンサ駆動用電解液は、エチレングリコールと水からなる
溶媒と、有機カルボン酸の塩からなる溶質と、マルトー
ス、ラクトース、セルビオース等の二糖類の1種又は2
種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.01〜1
0重量%からなるものである。
ンサ駆動用電解液は、エチレングリコールと水からなる
溶媒と、有機カルボン酸の塩からなる溶質と、マルトー
ス、ラクトース、セルビオース等の二糖類の1種又は2
種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.01〜1
0重量%からなるものである。
【0006】
【作用】以上のように構成された電解コンデンサ駆動用
電解液によれば、低抵抗化のために多量の水を含有して
いても、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二
糖類の1種又は2種以上の添加したことにより、比抵抗
を上げることなく陰極アルミニウムはくのベーマイト反
応を抑制できる。特に高温下でのガス発生の抑制に効果
を発揮するので、広温度範囲で安定した性能を得ること
ができ、電解コンデンサの信頼性を著しく向上させるこ
とができるものである。
電解液によれば、低抵抗化のために多量の水を含有して
いても、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二
糖類の1種又は2種以上の添加したことにより、比抵抗
を上げることなく陰極アルミニウムはくのベーマイト反
応を抑制できる。特に高温下でのガス発生の抑制に効果
を発揮するので、広温度範囲で安定した性能を得ること
ができ、電解コンデンサの信頼性を著しく向上させるこ
とができるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0008】(実施例A)下の表1に示すように、駆動
用電解液に対し二糖類の1種であるマルトースの添加比
率を変えた実施例及び比較例と、マルトースを添加しな
い従来例からなる電解液を作製し、それぞれの電解液が
有する25℃における比抵抗及び火花電圧を測定した。
用電解液に対し二糖類の1種であるマルトースの添加比
率を変えた実施例及び比較例と、マルトースを添加しな
い従来例からなる電解液を作製し、それぞれの電解液が
有する25℃における比抵抗及び火花電圧を測定した。
【0009】
【表1】
【0010】表1から明らかなように、実施例1、2に
おいては比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
おいては比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
【0011】次に、上記表1に示した実施例、比較例、
従来例の駆動用電解液を使用して作製したアルミニウム
電解コンデンサの静電容量,tanδ,漏れ電流の初期
特性及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の
特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表2,表
3に示す。
従来例の駆動用電解液を使用して作製したアルミニウム
電解コンデンサの静電容量,tanδ,漏れ電流の初期
特性及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の
特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表2,表
3に示す。
【0012】なお、試料は、定格250V−47μFの
電解コンデンサ、各10個である。
電解コンデンサ、各10個である。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】表2及び表3から明らかなように、実施例
1、2と従来例の初期値における差は小さいが、高温負
荷試験後の従来例では、陰極アルミニウムはくのベーマ
イト反応によるガス発生のために全数弁動作している。
またマルトースの添加量が0.005重量%と少ない比
較例1では、高温負荷試験後のガス発生を抑制すること
ができずに弁動作する個数が多く、マルトースの添加量
が15重量%と多い比較例2では、静電容量変化率とt
anδの値が大きくなっている。
1、2と従来例の初期値における差は小さいが、高温負
荷試験後の従来例では、陰極アルミニウムはくのベーマ
イト反応によるガス発生のために全数弁動作している。
またマルトースの添加量が0.005重量%と少ない比
較例1では、高温負荷試験後のガス発生を抑制すること
ができずに弁動作する個数が多く、マルトースの添加量
が15重量%と多い比較例2では、静電容量変化率とt
anδの値が大きくなっている。
【0016】(実施例B)前記(実施例A)では、添加
剤としてマルトースを使用した場合について述べたが、
この(実施例B)ではラクトースを用いた場合について
述べる。添加剤にラクトースを使用した以外は(実施例
A)と同様の試料を作製し、試験を行った。
剤としてマルトースを使用した場合について述べたが、
この(実施例B)ではラクトースを用いた場合について
述べる。添加剤にラクトースを使用した以外は(実施例
A)と同様の試料を作製し、試験を行った。
【0017】
【表4】
【0018】表4から明らかなように、実施例3,4に
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表4に示した実施例3、4及び比較例3、
4の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)と同様に静電容量,tanδ,漏れ電流の初期特性
及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の特
性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表5,表6
に示す。
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表4に示した実施例3、4及び比較例3、
4の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)と同様に静電容量,tanδ,漏れ電流の初期特性
及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の特
性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表5,表6
に示す。
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】表5及び表6から明らかなように、ラクト
ースの添加量が0.005重量%と少ない比較例3で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、ラクトースの添加量が15重
量%と多い比較例4では、静電容量変化率とtanδの
値が大きくなっていて、(実施例A)とほぼ同様の結果
を示している。
ースの添加量が0.005重量%と少ない比較例3で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、ラクトースの添加量が15重
量%と多い比較例4では、静電容量変化率とtanδの
値が大きくなっていて、(実施例A)とほぼ同様の結果
を示している。
【0022】(実施例C)添加剤として(実施例A)で
はマルトース、(実施例B)ではラクトースを使用した
場合について述べたが、この(実施例C)ではセルビオ
ースを用いた場合について述べる。この添加剤にセルビ
オースを使用した以外は(実施例A)、(実施例B)と
同様の試料を作製し、試験を行った。
はマルトース、(実施例B)ではラクトースを使用した
場合について述べたが、この(実施例C)ではセルビオ
ースを用いた場合について述べる。この添加剤にセルビ
オースを使用した以外は(実施例A)、(実施例B)と
同様の試料を作製し、試験を行った。
【0023】
【表7】
【0024】表7から明らかなように、実施例5,6に
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表7に示した実施例5、6及び比較例5、
6の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)、(実施例B)と同様に静電容量,tanδ,漏れ
電流の初期特性及び高温負荷試験(105℃、1000
時間)後の特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果
を表8,表9に示す。
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表7に示した実施例5、6及び比較例5、
6の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)、(実施例B)と同様に静電容量,tanδ,漏れ
電流の初期特性及び高温負荷試験(105℃、1000
時間)後の特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果
を表8,表9に示す。
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】表8及び表9から明らかなように、セルビ
オースの添加量が0.005重量%と少ない比較例5で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、セルビオースの添加量が15
重量%と多い比較例6では、静電容量変化率とtanδ
の値が大きくなっていて、(実施例A)及び(実施例
B)とほぼ同様の結果を示している。
オースの添加量が0.005重量%と少ない比較例5で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、セルビオースの添加量が15
重量%と多い比較例6では、静電容量変化率とtanδ
の値が大きくなっていて、(実施例A)及び(実施例
B)とほぼ同様の結果を示している。
【0028】なお、上記実施例では溶質としてセバシン
酸アンモニウムを使用した場合について述べたが、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,6
デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸の塩を
用いても同様の効果を得ることができる。
酸アンモニウムを使用した場合について述べたが、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,6
デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸の塩を
用いても同様の効果を得ることができる。
【0029】また、添加剤として二糖類であるマルトー
ス、ラクトース、セルビオースを単独で使用した場合に
ついて述べたが、これらの添加剤の2種以上を0.01
〜10重量%の範囲で添加しても同様の効果を得ること
ができるし、他の二糖類例えばトレハロース,ゲンチオ
ビオース,イソマルトース,サッカロースなども、前記
の二糖類と同様に単独でも2種以上添加しても使用する
ことができる。
ス、ラクトース、セルビオースを単独で使用した場合に
ついて述べたが、これらの添加剤の2種以上を0.01
〜10重量%の範囲で添加しても同様の効果を得ること
ができるし、他の二糖類例えばトレハロース,ゲンチオ
ビオース,イソマルトース,サッカロースなども、前記
の二糖類と同様に単独でも2種以上添加しても使用する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明になる電解コ
ンデンサ駆動用電解液によれば、エチレングリコールと
水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質としたもの
に、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二糖類
の1種又は2種以上を添加することによって比抵抗を上
昇させることなく、tanδ及びESRを低下させるこ
とができる。また、陰極アルミニウムはくに発生するベ
ーマイト反応を抑制することができるので、ガス発生が
抑制されることによって長寿命の電解コンデンサを提供
することができる。このガス発生の抑制は、特に高温下
での寿命特性を向上させる効果が顕著である。
ンデンサ駆動用電解液によれば、エチレングリコールと
水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質としたもの
に、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二糖類
の1種又は2種以上を添加することによって比抵抗を上
昇させることなく、tanδ及びESRを低下させるこ
とができる。また、陰極アルミニウムはくに発生するベ
ーマイト反応を抑制することができるので、ガス発生が
抑制されることによって長寿命の電解コンデンサを提供
することができる。このガス発生の抑制は、特に高温下
での寿命特性を向上させる効果が顕著である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電解コンデンサ駆動用電解液
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサ駆動用
電解液に関する。
電解液に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電解コンデンサの駆動用電解液に
は、比抵抗値が低く広温度範囲で安定な特性を有する電
解液が使用されている。エチレングリコール及び水を溶
媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質とした電解液におい
ては、低抵抗化を図るために水の割合を多くしている
が、水の割合を多くすると、コンデンサ素子内の陰極ア
ルミニウムはくのベーマイト反応によるガス発生が起こ
り、特に高温下では防爆弁が動作するなどの状態を呈
し、信頼性が低いという問題点があった。
は、比抵抗値が低く広温度範囲で安定な特性を有する電
解液が使用されている。エチレングリコール及び水を溶
媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質とした電解液におい
ては、低抵抗化を図るために水の割合を多くしている
が、水の割合を多くすると、コンデンサ素子内の陰極ア
ルミニウムはくのベーマイト反応によるガス発生が起こ
り、特に高温下では防爆弁が動作するなどの状態を呈
し、信頼性が低いという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたようにエチ
レングリコール及び水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩
を溶質とした駆動用電解液では、水の存在により陰極ア
ルミニウムはくに生ずるベーマイト反応によってガス発
生が起こり、特に高温下ではガスの発生が著しいという
欠点を有し、この解決が要望されていた。
レングリコール及び水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩
を溶質とした駆動用電解液では、水の存在により陰極ア
ルミニウムはくに生ずるベーマイト反応によってガス発
生が起こり、特に高温下ではガスの発生が著しいという
欠点を有し、この解決が要望されていた。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、比抵抗を上げることなく陰極アルミニウムはくの
ベーマイト反応によるガス発生を抑制し、信頼性を向上
させた電解コンデンサ駆動用電解液を提供することを目
的としたものである。
あり、比抵抗を上げることなく陰極アルミニウムはくの
ベーマイト反応によるガス発生を抑制し、信頼性を向上
させた電解コンデンサ駆動用電解液を提供することを目
的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明になる電解コンデ
ンサ駆動用電解液は、エチレングリコールと水からなる
溶媒と、有機カルボン酸の塩からなる溶質と、マルトー
ス、ラクトース、セルビオース等の二糖類の1種又は2
種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.01〜1
0重量%からなるものである。
ンサ駆動用電解液は、エチレングリコールと水からなる
溶媒と、有機カルボン酸の塩からなる溶質と、マルトー
ス、ラクトース、セルビオース等の二糖類の1種又は2
種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.01〜1
0重量%からなるものである。
【0006】
【作用】以上のように構成された電解コンデンサ駆動用
電解液によれば、低抵抗化のために多量の水を含有して
いても、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二
糖類の1種又は2種以上からなる添加剤を0.01〜1
0重量%添加したことにより、比抵抗を上げることなく
陰極アルミニウムはくのベーマイト反応を抑制できる。
特に高温下でのガス発生の抑制に効果を発揮するので、
広温度範囲で安定した性能を得ることができ、電解コン
デンサの信頼性を著しく向上させることができるもので
ある。
電解液によれば、低抵抗化のために多量の水を含有して
いても、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二
糖類の1種又は2種以上からなる添加剤を0.01〜1
0重量%添加したことにより、比抵抗を上げることなく
陰極アルミニウムはくのベーマイト反応を抑制できる。
特に高温下でのガス発生の抑制に効果を発揮するので、
広温度範囲で安定した性能を得ることができ、電解コン
デンサの信頼性を著しく向上させることができるもので
ある。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0008】(実施例A)下の表1に示すように、駆動
用電解液に対し二糖類の1種であるマルトースの添加比
率を変えた実施例及び比較例と、マルトースを添加しな
い従来例からなる電解液を作製し、それぞれの電解液が
有する25℃における比抵抗及び火花電圧を測定した。
用電解液に対し二糖類の1種であるマルトースの添加比
率を変えた実施例及び比較例と、マルトースを添加しな
い従来例からなる電解液を作製し、それぞれの電解液が
有する25℃における比抵抗及び火花電圧を測定した。
【0009】
【表1】
【0010】表1から明らかなように、実施例1、2に
おいては比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
おいては比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
【0011】次に、上記表1に示した実施例、比較例、
従来例の駆動用電解液を使用して作製したアルミニウム
電解コンデンサの静電容量,tanδ,漏れ電流の初期
特性及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の
特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表2,表
3に示す。
従来例の駆動用電解液を使用して作製したアルミニウム
電解コンデンサの静電容量,tanδ,漏れ電流の初期
特性及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の
特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表2,表
3に示す。
【0012】なお、試料は、定格250V−47μFの
電解コンデンサ、各10個である。
電解コンデンサ、各10個である。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】表2及び表3から明らかなように、実施例
1、2と従来例の初期値における差は小さいが、高温負
荷試験後の従来例では、陰極アルミニウムはくのベーマ
イト反応によるガス発生のために全数弁動作している。
またマルトースの添加量が0.005重量%と少ない比
較例1では、高温負荷試験後のガス発生を抑制すること
ができずに弁動作する個数が多く、マルトースの添加量
が15重量%と多い比較例2では、静電容量変化率とt
anδの値が大きくなっている。
1、2と従来例の初期値における差は小さいが、高温負
荷試験後の従来例では、陰極アルミニウムはくのベーマ
イト反応によるガス発生のために全数弁動作している。
またマルトースの添加量が0.005重量%と少ない比
較例1では、高温負荷試験後のガス発生を抑制すること
ができずに弁動作する個数が多く、マルトースの添加量
が15重量%と多い比較例2では、静電容量変化率とt
anδの値が大きくなっている。
【0016】(実施例B)前記(実施例A)では、添加
剤としてマルトースを使用した場合について述べたが、
この(実施例B)ではラクトースを用いた場合について
述べる。添加剤にラクトースを使用した以外は(実施例
A)と同様の試料を作製し、試験を行った。
剤としてマルトースを使用した場合について述べたが、
この(実施例B)ではラクトースを用いた場合について
述べる。添加剤にラクトースを使用した以外は(実施例
A)と同様の試料を作製し、試験を行った。
【0017】
【表4】
【0018】表4から明らかなように、実施例3,4に
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表4に示した実施例3、4及び比較例3、
4の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)と同様に静電容量,tanδ,漏れ電流の初期特性
及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の特
性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表5,表6
に示す。
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表4に示した実施例3、4及び比較例3、
4の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)と同様に静電容量,tanδ,漏れ電流の初期特性
及び高温負荷試験(105℃、1000時間)後の特
性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果を表5,表6
に示す。
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】表5及び表6から明らかなように、ラクト
ースの添加量が0.005重量%と少ない比較例3で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、ラクトースの添加量が15重
量%と多い比較例4では、静電容量変化率とtanδの
値が大きくなっていて、(実施例A)とほぼ同様の結果
を示している。
ースの添加量が0.005重量%と少ない比較例3で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、ラクトースの添加量が15重
量%と多い比較例4では、静電容量変化率とtanδの
値が大きくなっていて、(実施例A)とほぼ同様の結果
を示している。
【0022】(実施例C)添加剤として(実施例A)で
はマルトース、(実施例B)ではラクトースを使用した
場合について述べたが、この(実施例C)ではセルビオ
ースを用いた場合について述べる。この添加剤にセルビ
オースを使用した以外は(実施例A)、(実施例B)と
同様の試料を作製し、試験を行った。
はマルトース、(実施例B)ではラクトースを使用した
場合について述べたが、この(実施例C)ではセルビオ
ースを用いた場合について述べる。この添加剤にセルビ
オースを使用した以外は(実施例A)、(実施例B)と
同様の試料を作製し、試験を行った。
【0023】
【表7】
【0024】表7から明らかなように、実施例5,6に
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表7に示した実施例5、6及び比較例5、
6の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)、(実施例B)と同様に静電容量,tanδ,漏れ
電流の初期特性及び高温負荷試験(105℃、1000
時間)後の特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果
を表8,表9に示す。
おいても比抵抗の上昇や火花電圧の低下は見られない。
次いで、上記表7に示した実施例5、6及び比較例5、
6の駆動用電解液を使用して作製した定格250V−4
7μFの電解コンデンサ、各10個について(実施例
A)、(実施例B)と同様に静電容量,tanδ,漏れ
電流の初期特性及び高温負荷試験(105℃、1000
時間)後の特性、ガス発生量、弁動作数を調査した結果
を表8,表9に示す。
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】表8及び表9から明らかなように、セルビ
オースの添加量が0.005重量%と少ない比較例5で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、セルビオースの添加量が15
重量%と多い比較例6では、静電容量変化率とtanδ
の値が大きくなっていて、(実施例A)及び(実施例
B)とほぼ同様の結果を示している。
オースの添加量が0.005重量%と少ない比較例5で
は、高温負荷試験後のガス発生を抑制することができず
に弁動作する個数が多く、セルビオースの添加量が15
重量%と多い比較例6では、静電容量変化率とtanδ
の値が大きくなっていて、(実施例A)及び(実施例
B)とほぼ同様の結果を示している。
【0028】なお、上記実施例では溶質としてセバシン
酸アンモニウムを使用した場合について述べたが、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,6
デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸の塩を
用いても同様の効果を得ることができる。
酸アンモニウムを使用した場合について述べたが、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,6
デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコン酸の塩を
用いても同様の効果を得ることができる。
【0029】また、添加剤として二糖類であるマルトー
ス、ラクトース、セルビオースを単独で使用した場合に
ついて述べたが、これらの添加剤の2種以上を0.01
〜10重量%の範囲で添加しても同様の効果を得ること
ができるし、他の二糖類例えばトレハロース,ゲンチオ
ビオース,イソマルトース,サッカロースなども、前記
の二糖類と同様に単独でも2種以上を0.01〜10重
量%添加しても使用することができる。
ス、ラクトース、セルビオースを単独で使用した場合に
ついて述べたが、これらの添加剤の2種以上を0.01
〜10重量%の範囲で添加しても同様の効果を得ること
ができるし、他の二糖類例えばトレハロース,ゲンチオ
ビオース,イソマルトース,サッカロースなども、前記
の二糖類と同様に単独でも2種以上を0.01〜10重
量%添加しても使用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明になる電解コ
ンデンサ駆動用電解液によれば、エチレングリコールと
水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質としたもの
に、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二糖類
の1種又は2種以上からなる添加剤を0.01〜10重
量%添加することによって比抵抗を上昇させることな
く、tanδ及びESRを低下させることができる。ま
た、陰極アルミニウムはくに発生するベーマイト反応を
抑制することができるので、ガス発生が抑制されること
によって長寿命の電解コンデンサを提供することができ
る。このガス発生の抑制は、特に高温下での寿命特性を
向上させる効果が顕著である。
ンデンサ駆動用電解液によれば、エチレングリコールと
水を溶媒とし、有機カルボン酸の塩を溶質としたもの
に、マルトース、ラクトース、セルビオース等の二糖類
の1種又は2種以上からなる添加剤を0.01〜10重
量%添加することによって比抵抗を上昇させることな
く、tanδ及びESRを低下させることができる。ま
た、陰極アルミニウムはくに発生するベーマイト反応を
抑制することができるので、ガス発生が抑制されること
によって長寿命の電解コンデンサを提供することができ
る。このガス発生の抑制は、特に高温下での寿命特性を
向上させる効果が顕著である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 清志 山形県長井市幸町1番1号 マルコン電子 株式会社内 (72)発明者 樋口 和浩 山形県長井市幸町1番1号 マルコン電子 株式会社内 (72)発明者 青山 哲男 新潟県新潟市太夫浜新割182番地 三菱瓦 斯化学株式会社新潟研究所内 (72)発明者 羽田 真由美 新潟県新潟市太夫浜新割182番地 三菱瓦 斯化学株式会社新潟研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 エチレングリコールと水からなる溶媒
と、有機カルボン酸の塩からなる溶質と、二糖類の1種
又は2種以上の添加剤とからなり、この添加剤が0.0
1〜10重量%からなる電解コンデンサ駆動用電解液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35242693A JPH07201664A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35242693A JPH07201664A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07201664A true JPH07201664A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18424003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35242693A Pending JPH07201664A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07201664A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100328262B1 (ko) * | 2000-04-25 | 2002-03-16 | 이형도 | 고압용 알루미늄 전해 콘덴서용 전해액 제조방법 및이로부터 제조된 전해액 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35242693A patent/JPH07201664A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100328262B1 (ko) * | 2000-04-25 | 2002-03-16 | 이형도 | 고압용 알루미늄 전해 콘덴서용 전해액 제조방법 및이로부터 제조된 전해액 |
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