JPH07202637A - スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ - Google Patents
スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタInfo
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- JPH07202637A JPH07202637A JP33950593A JP33950593A JPH07202637A JP H07202637 A JPH07202637 A JP H07202637A JP 33950593 A JP33950593 A JP 33950593A JP 33950593 A JP33950593 A JP 33950593A JP H07202637 A JPH07202637 A JP H07202637A
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Abstract
除去し、ダイナミックレンジを拡大する。又、帯域フィ
ルタの容量比の周波数応答への影響を除去する。 【構成】 スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタb
k1は、離散的時間シーケンスbk12と離散的時間乗
算器bk2を備える。離散的時間乗算器bk2は、入力
信号xを受信し、これに離散的時間シーケンスbk12
からの信号c(n)を乗算し、チョッピングを施された
入力信号x’を発生する。離散的時間乗算器bk2に
は、離散的時間フィルタbk3が接続されていて、入力
信号xを受信し、これにフィルタリングを施した出力信
号y’を発生する。離散的時間フィルタは、ロウパスフ
ィルタまたは帯域フィルタといったチョッパ安定化スイ
ッチドキャパシタ形デジタルフィルタの所望の機能に従
って、離散的時間高域フィルタbk3または低域フィル
タbk7とすることができる。
Description
ャパシタ形デジタルフィルタに関するものであり、とり
わけチョッパの手法を採用したスイッチドキャパシタ形
デジタルフィルタに関するものである。
タは、IC(集積回路)テクノロジによって実現するの
が極めて適しており、従って、特に遠隔通信のための諸
回路に、VLSI(超大規模集積回路)として実現され
た製品に広く用いられている。例えば、この種のフィル
タは、ISDN(統合サービス、デジタル、ネットワー
ク)Uインターフェイス、9600MODEM(モデム
V.32、9600bps)、あるいは移動電話等に用
いられている。
ィルタには、いくつかの欠点があった。例えば、スイッ
チドキャパシタ形デジタルフィルタが、低域におけるフ
ィルタリングの用途に用いられる場合、1/fノイズの
ような低周波ノイズ、あるいは回路構成上生じる演算増
幅器のオフセット電圧や電荷注入ノイズ等によって、出
力信号に重大な劣化を生じる。これらの低周波ノイズ等
によって、スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタの
ダイナミック・レンジが制限され、更にはこのデジタル
フィルタの用途が制約される。
ジタル低域フィルタ回路における低周波ノズルを減少さ
せるために、2種類の解決策が提案されていた。解決策
の1つは、フィルタ内の従来の演算増幅器の代わりに、
チョッパ安定化演算増幅器を利用することである。こう
した技法については、1981年12月のIEEEJ.
Solid−State Circuits,vol.
SC16,no.6,pp708−715の、K.Hs
ieh他による「A Low−NoiseChoppe
r−Stabilized Differential
Switched−Capacitor Filte
ring Technique」と題する論文に記載が
ある。もう1つの解決策は、既知の「相関二重サンプリ
ング法」を利用することである。
の2つの従来の技法は、既存のフィルタ構成に対して、
回路の観点から問題にアプローチしているに過ぎないの
で、低周波ノイズの改善は、その一部分に留まってい
た。
ィルタが、帯域フィルタリング用途に用いられる場合、
容量比が大きくなるという問題が生じる。すなわち、帯
域通過中心周波数によっては、スイッチドキャパシタ形
デジタル帯域フィルタの構成に必要とされる容量比が、
極めて大きくなってしまうのである。更に、帯域通過中
心周波数は、容量比と演算増幅器の利得によって決まる
ので、フィルタの周波数応答が、回路を構成する要素の
特性に対して大きく左右され、フィルタの帯域通過機能
がICプロセスのばらつきによって影響を受けやすくな
るという問題が指摘されていた。現在のところ、この問
題を解決するために、次の2つのアプローチが存在す
る。
に対する影響を抑さえるために、極めて困難なフィルタ
設計及び極めて特殊な回路方法を提案している。こうし
た技法については、1983年12月のIEEE J.
Solid−State Circuits,vol.
SC18,no.6,pp652−664のT.C.C
hoi他による「High−Frequensy CO
s Switched−Capacitor Filt
ers for Communications Ap
plication」と題する論文に記載がある。
644,304号及び第4,446,438号に示され
たもので、ここではN路フィルタが開示されている。
には困難すぎて、簡単には実施できない。また、後者の
アプローチの場合、そのフィルタのダイナミック・レン
ジが、容量比の正確さによって制限される。更に、これ
ら2つのアプローチは共に、回路の観点から問題を解決
することを意図したものであり、このため、その結果は
実際的に満足のいくものではなかった。
フィルタの目的は次の通りである。本発明の主たる目的
は「チョッパ」技法を利用して、上述の問題を解決する
スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタを提供するこ
とにある。この目的のために本発明では、先行技術にお
いて提案された回路の観点とは全く異なる観点、即ちシ
ステムの観点から問題を解決している。
リングに適用されるデジタルフィルタであって、演算増
幅器のノイズだけでなく、回路の低周波ノイズを除去す
ることの可能なスイッチドキャパシタ形デジタルフィル
タを提供することにある。従って、スイッチドキャパシ
タ形デジタルフィルタのダイナミック・レンジは飛躍的
に拡大する。
ィルタリングに適用して、困難なフィルタ設計及び特殊
な回路方法に頼ることなく、容量比を大幅に小さくし、
回路構成要素の特性に対するフィルタの周波数応答への
影響を大幅に低下させることの可能なスイッチドキャパ
シタ形デジタルフィルタを提供することにある。しか
も、N路フィルタを利用しない本発明のスイッチドキャ
パシタ形デジタルフィルタのダイナミック・レンジは、
容量比の精度に影響を受けることもない。
パシタ形デジタルフィルタは、離散的に状態が遷移する
第1の離散的時間シーケンスと、受信した入力信号に前
記第1の離散的時間シーケンスを乗算してチョッピング
を施す第1の離散的時間乗算器と、該第1の離散的時間
乗算器に接続されて前記チョッピングを施した信号にフ
ィルタリングを施した出力信号を発生する離散的時間フ
ィルタから構成される。
パスフィルタとすれば、スイッチドキャパシタ形デジタ
ルフィルタを低域フィルタとして構成することができ
る。また、離散的時間フィルタを離散型ロウパスフィル
タとすれば、スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ
を、帯域フィルタとして構成することができる。
定時間毎に交番する「1」及び「−1」の信号で構成す
ることが可能である。また、スイッチドキャパシタ形デ
ジタルフィルタは、更に、今一つの第2の離散的時間シ
ーケンスと、該第2の離散的時間シーケンス及び前記離
散的時間フィルタに接続されてフィルタリングを施した
前記出力信号に前記第2の離散的時間シーケンスを乗算
してチョッピングを施した出力信号を発生する第2の離
散的時間乗算器から構成することも可能である。もとよ
り、第2の離散的時間シーケンスは、交番する「1」及
び「−1」の信号を発生する回路として構成することが
可能である。
ャパシタ形デジタルフィルタは、第1の離散的時間乗算
器が、離散的に状態を遷移する第1の離散的時間シーケ
ンスを入力信号に乗算してチョッピングを施す。第1の
離散的時間乗算器がチョッピングを施した信号に、離散
的時間フィルタは、フィルタリングを施し、その出力信
号を出力する。
かにするために、以下本発明の好適な実施例を従来例と
比較しつつ説明する。既知のように、スイッチドキャパ
シタ形デジタルフィルタは離散的フィルタであり、入力
信号と出力信号との間の関係は、z領域における伝達関
数H(z)として表すことが可能である。ここで、z=
ejωであり、ωは角周波数である。
は、fsを本デジタルフィルタのサンプリング周波数と
して、ω=2π・f/fsである。また、サンプリング
周波数fsはfs=1/Tとして表現される。ここでT
は、サンプリング周期である。従って、連続信号f=f
s/2の場合には、角周波数ω=πとなる。本明細書に
おいて、以下のスイッチドキャパシタ形デジタルフィル
タに関する説明は、すべてサンプリング周期Tでサンプ
リングされたz領域に関するものである。
施例としてのチョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デ
ジタル低域フィルタについて説明する。本発明の主たる
原理は、低域フィルタリング及び帯域フィルタリングに
適用可能であり、「チョッパ」技法を巧みに利用してい
る。この点は、詳細に後述する。
チドキャパシタ形デジタル低域フィルタbk1には、交
番する「1」と「−1」の信号c(n)からなる離散的
時間シーケンスbk12と、受信した低周波入力信号x
に離散的時間シーケンスbk12の信号c(n)を乗算
して出力端子から信号x’を送り出す離散的時間乗算器
bk2が含まれている。また、この離散的時間乗算器b
k2の出力には離散型ハイパスフィルタbk3が接続さ
れていて、離散的時間乗算器bk2の出力信号x’を受
信して、これにフィルタリングを施し、その出力端子か
らフィルタリングが施された信号y’を発生するように
なっている。ここで、離散型ハイパスフィルタbk3の
伝達関数H’(z)と本デジタル低域フィルタbk1の
伝達関数H(z)の間の関係は、H’(z)=H(−
z)と表すことが可能である。
パシタ形デジタル低域フィルタbk1には、更に、交番
する「1」と「−1」のデジタル信号c(n)を出力す
る離散的時間シーケンスbk14と、前記離散型ハイパ
スフィルタbk3の出力信号y’を受信してこれに離散
的時間シーケンスbk14の信号c(n)を乗算して本
デジタル低域フィルタbk1の最終信号yを送り出す離
散的時間乗算器bk4が含まれている。この構成によ
り、本デジタル低域フィルタbk1の伝達関数は、所望
の伝達関数H(z)に等しくなる。これは、下記の数学
的演算によって簡単に証明することができる。
の信号c(n)は、1,−1を繰り返すから、z変換す
れば公比−1の級数として展開でき、X(z)=X’
(−z)、Y(z)=Y’(−z)が成立する。また、
図1に示したように、Y’(z)=H’(z)・X’
(z)である。
出力Y(z)は、 Y(z)=Y’(−z) =H’(−z)・X’(−z) =H(z)・X(z) となる。
来のスイッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタと同
じ伝達関数を得ることが可能であることを表している。
ましい実施例としてのチョッパ安定化スイッチドキャパ
シタ形デジタル帯域フィルタにつき説明する。この実施
例は、帯域(バンドパス)フィルタに関するものである
が、第1実施例と同様、「チョッパ」技法を利用してい
る。
ジタル帯域フィルタbk5には、交番する「1」と「−
1」のデジタル信号c(n)を出力する離散的時間シー
ケンスbk16と、受信した帯域通過入力信号xに前記
離散的時間シーケンスbk16の信号c(n)を乗算し
て出力端子から信号x’を送り出す離散的時間乗算器b
k6が含まれている。また、この離散的時間乗算器bk
6には離散型ロウパスフィルタbk7が接続されてい
て、離散的時間乗算器bk6の出力信号x’を受信し
て、これにフィルタリングを施し、その出力端子からフ
ィルタリングが施された信号y’を発生するようになっ
ている。ここで、離散型ロウパスフィルタbk7の伝達
関数H’(z)と本デジタル帯域フィルタbk5全体の
伝達関数H(z)との間の関係は、H’(z)=H(−
z)と表すことが可能である。
パシタ形デジタル帯域フィルタbk5には、更に、交番
する「1」と「−1」のデジタル信号c(n)を出力す
る離散的時間シーケンスbk18と、前記離散型ロウパ
スフィルタbk7の出力信号y’を受信してこれに離散
的時間シーケンスbk18の信号c(n)を乗算して本
デジタル帯域フィルタbk5の最終信号yを送り出す離
散的時間乗算器bk8が含まれている。この構成によ
り、本デジタル帯域フィルタbk5の伝達関数は、所望
の伝達関数H(z)に等しくなる。これは、第1実施例
と同様、下記の数学的演算によって簡単に証明すること
ができる。
の信号c(n)は、1,−1を繰り返すから、z変換す
れば公比−1の級数として展開でき、X(z)=X’
(−z)、Y(z)=Y’(−z)が成立する。また、
図2に示したように、Y’(z)=H’(z)・X’
(z)である。
タbk5の出力Y(z)は、 Y(z)=Y’(−z) =H’(−z)・X’(−z) =H(z)・X(z)
来のスイッチドキャパシタ形デジタル帯域フィルタと同
じ伝達関数を得ることが可能であることを表している。
1のデジタル低域フィルタbk1と極めて近似の構造を
有する。唯一違うのは、離散型のフィルタbk3および
bk7の構造である。デジタル帯域フィルタbk5では
離散型ロウパスフィルタを用いているが、デジタル低域
フィルタbk1は離散型ハイパスフィルタを利用してい
るのである。
チョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル低域フ
ィルタbk1のそれぞれの部分に関する動作及び機能に
ついて、詳細な説明を行なう。チョッパ安定化スイッチ
ドキャパシタ形デジタル低域フィルタbk1が低域フィ
ルタリング用の特性を有する場合、図1に示すように離
散型ハイパスフィルタbk3が用いられることは既に説
明した。
スイッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタbk1に
おける信号x,x’のハーフ・スペクトルの略図であ
り、図4(a)(b)は、同じくy,y’のハーフ・ス
ペクトルの略図である。離散的時間乗算器bk2によっ
て実施される乗算は、「チョッパ」乗算と呼ばれ、図3
(a)に示すような中心周波数ωxの低周波入力信号x
を、図3(b)に示すような中心周波数が(π−ωx)
の信号x’に変調することに相当する。この様に変調さ
れた信号x’が離散型ハイパスフィルタbk3を通過す
ると、回路による低周波ノイズe(n)が生じる。図4
(a)には信号y’のハーフ・スペクトルを示したが、
低周波ノイズe(n)のz領域の伝達関数がE(z)を
同図に破線で示した。
算は、図4(a)に示す離散型ハイパスフィルタbk3
の出力信号y’にチョッピングを施すものであり、こう
して最終的な所望の信号yを得ている。こうして得られ
た最終的な信号yのスペクトルは、図4(b)に示され
るようになる。この様に、離散的時間乗算器bk4の
「チョッパ」乗算によって、回路の低周波ノイズe
(n)に対しては高周波領域へのチョッピングが施され
るため、低周波領域にはノイズは存在せず、従って、回
路による低周波ノイズe(n)が、デジタル低域フィル
タbk1のダイナミック・レンジに影響を及ぼすことは
ない。これは、下記の数学的演算によって簡単に証明す
ることができる。
(−z)が成立することは、既に説明した。また、図1
のブロック図から明らかなように、低周波ノイズe
(n)を加味して、 Y’(z)=H’(z)・X’(z)+E(z) である。
出力信号Y(z)は、 Y(z)=Y’(−z) =H’(−z)・X’(−z)+E(−z) =H(z)・X(z)+E(−z) … (1)
イズ項はE(−z)である。すなわち、ノイズ項E(−
z)は高周波項であるため、出力信号Y(z)に影響を
与えることはない。
スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタと、第1実施
例のチョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタルフ
ィルタの一例とを、シミュレーションを利用して検証し
た。この点を以下に説明する。
z領域伝達関数を実現した従来の2次スイッチドキャパ
シタ形デジタル低域フィルタ回路10のブロックダイア
グラムである。また、図6は、図5のブロックダイアグ
ラムに基づき、2段のキャパシタ及び作動増幅器を用い
て設計された従来の2次スイッチドキャパシタ形デジタ
ル低域フィルタ20の電気回路略図である。図6におい
て「1」及び「2」はスイッチング素子を示し、そのオ
ン・オフのタイミングは、図7に示したとおりである。
図7は、スイッチング素子を駆動するクロックを示し、
そのサンプリング周期Tは、システムのサンプリング周
波数に対応している。図示するように、スイッチング素
子を駆動する2つの制御クロックは、サンプリング周期
Tが同じであり、逆位相なので、互いに重なることはな
い。
イッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタbk1の原
理に基づき、かつ図5のフィルタ回路10と同じフィル
タリング機能を得ることが可能な2次チョッパ安定化ス
イッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタ30のブロ
ックダイアグラムが示されている。この低域フィルタ3
0は、図8に示したz領域の伝達関数は、適合する既知
の回路によって実現することが可能である。
計された2次チョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デ
ジタル低域フィルタ35の電気回路を、図9に示す。こ
の低域フィルタ35は、図6に示した低域フィルタ回路
20と同様、2段のキャパシタ,スイッチング素子群及
び作動増幅器による離散型ハイパスフィルタ部36、こ
の離散型ハイパスフィルタ部36の前段に設けられた第
1の離散的時間シーケンス及び離散的時間乗算器として
のスイッチング素子群37、離散型ハイパスフィルタ部
36の後段に設けられた第2の離散的時間シーケンス及
び離散的時間乗算器としてのスイッチング素子群38か
ら構成されている。
ング素子「1」「2」、スイッチング素子群37,38
のスイッチング素子「11」「12」を駆動する制御ク
ロックを、図12示す。図10に示す周期Tも、システ
ムのサンプリング周波数に対応している。スイッチング
素子「1」及び「2」を駆動する制御クロックは、図7
に示すものと同じである。スイッチング素子「11」及
び「12」を駆動する制御クロックは、サンプリング周
期2Tであり、互いに重なることはないが、スイッチン
グ素子「1」及び「2」を駆動するクロックとは重なる
ことになる。スイッチング素子「11」及び「12」を
駆動するクロックは、結果的に信号入力及び出力の極性
を周期Tで交番させており、図1の離散的時間シーケン
スbk12,bk14及び乗算器bk2,bk4が実現
される。離散型ハイパスフィルタbk3自体は、従来の
スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ設計によって
実現可能である。
ションを実施するベ−スとして利用した。このシミュレ
ーションには、米国コロンビア大学のK.Suyama
及びS.C.Fangによって開発されたSWICAP
IIとして知られるスイッチドキャパシタ形デジタル
回路シミュレ−タ・ソフトウェアが利用されている。シ
ミュレーションに必要とされる回路の等価ノイズ源e1
及びe2は、図6及び図9に示すそれぞれの演算増幅器
の前に追加される。不平衡なノイズの影響を確認するた
め、シンメトリーな構成を有するフィルタ回路の上方回
路部分のスイッチは電荷注入ノイズの影響があるスイッ
チをシミュレートし、下方回路部分のスイッチは理想の
スイッチをシミュレートするものとした。従って、上方
回路のノイズは、下方回路部分のノイズを相殺しない。
0KHzの正弦波とし、サンプリング周波数を1024
KHzとして行なった。また、スペクトル分析のために
4096個の出力信号にサンプリングを施した。第1の
シミュレーションは、ノイズのない状態、すなわち、e
1=e2=0の状態で行なった。また、第2のシミュレ
ーションは、ノイズのある状態、すなわちノイズ源e1
として1KHzの正弦波、ノイズ源e2として4KHz
の正弦波を加えて行なった。これらのシミュレーション
の結果を、図11〜図13に示す。これらの図には、第
1のシミュレーション(ノイズなし)の結果を点線で、
第2のシミュレーション(ノイズあり)の結果を実線
で、各々示した。
ィルタ、すなわち、チョッパ安定化演算増幅器を利用し
ない従来のスイッチドキャパシタ形デジタル低域フィル
タ20(図6参照)のシミュレーション結果である。な
お、図12は、従来のスイッチドキャパシタ形デジタル
低域フィルタ20において、演算増幅器としてチョッパ
安定化演算増幅器を利用した場合のシミュレーション結
果である。
かるように、従来のスイッチドキャパシタ形デジタル低
域フィルタは、いかなる種類の演算増幅器が用いられて
いるにせよ、必ず図11における特性60または図12
における特性62に示される演算増幅器ノイズまたは電
荷注入ノイズによる影響が顕著に現われてしまう。
のチョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル低域
フィルタ35のシミュレーション結果を示した。この結
果からはっきりと分かるように、ノイズのない状態及び
ノイズのある状態の何れにおける出力信号も略同一であ
り、本実施例のデジタル低域フィルタは、理想的な周波
数特性を示している。すなわち、本チョッパ安定化スイ
ッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタは、例え従来
の演算増幅器を用いた構成(即ちチョッパ安定化演算増
幅器を利用しない構成)を採用しても、低周波ノイズに
よる影響を完全に回避することができる。もとより、チ
ョッパ安定化演算増幅器を用いてフィルタ部を36を構
成することも望ましい。
ションの両方によって、本発明の場合、低周波ノイズの
影響は極めて低いので、スイッチドキャパシタ形デジタ
ル低域フィルタのダイナミック・レンジが大幅に改善さ
れることが確認された。従って、本発明は、高解像度の
スイッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタ回路に適
用するのに極めて適した特性を示すのである。
て、第2実施例としての、チョッパ安定化スイッチドキ
ャパシタ形デジタル帯域フィルタbk5のそれぞれの部
分の動作及び機能について、更に詳細な説明を行なう。
図2に示すように、チョッパ安定化スイッチドキャパシ
タ形デジタル帯域フィルタbk5が帯域フィルタリング
の特性を示す場合、離散的時間フィルタとしては離散型
ロウパスフィルタbk7が用いられる。
形デジタル帯域フィルタbk5における帯域通過信号の
中心周波数は、システムのサンプリング周波数の半分、
すなわち角周波数π−ωxである。図14(a)(b)
は、チョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル帯
域フィルタbk5における信号x及びx’のハーフスペ
クトルの図である。また、図15(a)(b)は、同じ
く信号y’及びyのハーフ・スペクトルの図である。図
14(a)に示すように入力信号xには、中心周波数が
π−ωxの帯域通過信号x1と、非帯域通過信号eが含
まれている。図14では、それぞれz領域の信号X1
(z),E(z)として示した。離散的時間乗算器bk
6において実施される「チョッパ」乗算によってこれら
の入力信号xは信号x’に変調される。この場合には、
図14(b)に示すように、中心周波数がπ−ωxの帯
域通過信号x1は中心周波数がωxの信号x1’に変調
され、非帯域通過信号eは高周波信号e’に変調され
る。
bk7を通過することで低域フィルタリングが施され
る。図15(a)は、この離散型ロウパスフィルタbk
7の出力信号y’に関するハーフ・スペクトルが示され
ている。離散的時間乗算器bk8の「チョッパ」乗算に
よって、更に出力信号y’にチョッピングが施され、最
終的に所望の信号yが得られる。この最終的な出力信号
yのスペクトルは、図15(b)に示されている。図示
するように、帯域通過信号x1は本デジタル帯域フィル
タを通過して希望する帯域フィルタリングが行なわれる
のは明らかであり、非帯域通過入力信号eは大きく減衰
している。これは、下記の数学的演算によって証明する
ことができる。
(z)は、 Y(z)=Y’(−z) =H’(−z)・X’(−z) =H(z)・X(z) の関係を有するから、ノイズを考慮した出力Y(z)
は、 Y(z)=H(z)・X1(z)+H(z)・E(z) …式(2) となる。
来の帯域以外の帯域を通過した非帯域通過入力信号e
は、その出力信号Y(z)においてはH(z)・E
(z)まで減衰する。一方、帯域通過入力信号X1
(z)は、そのままフィルタを通過するので、帯域フィ
ルタリング機能が証明される。
明を適用する場合、チョッパ安定化スイッチドキャパシ
タ形デジタル帯域フィルタbk5のフィルタ・ブロック
(図2中のbk7)は低域フィルタであって、帯域フィ
ルタではないという点である。
パシタ形デジタル帯域フィルタbk5は、所望の帯域フ
ィルタリング機能を果たすことが可能である。この場合
に必要とされる離散型ロウパスフィルタbk7の仕様
は、その中心周波数が、角周波数πからゼロ周波数に移
動する点を除けば、設計される帯域フィルタの仕様と同
じである。従って、本実施例に基づくデジタル帯域フィ
ルタの設計は、仕様が大幅に単純化される。
シタ形デジタル帯域フィルタbk5は、従来必要として
いた帯域フィルタを利用することなく構成される。この
ため、従来の帯域フィルタリング用途に用いられるスイ
ッチドキャパシタ形デジタル帯域フィルタの有していた
問題点、すなわち容量比が極めて大きく、しかも、回路
構成要素の特性に対してフィルタの周波数応答が大きく
左右されるといった問題は、もはや存在しない。
イッチドキャパシタ形デジタル帯域フィルタbk5に基
づいて設計された回路のブロックダイアグラムが示され
ている。図16のz領域の伝達関数は、適合する既知の
回路によって実現することができる。図17には、図1
6のブロックダイアグラムに基づいて設計されたチョッ
パ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル帯域フィルタ
40の一例が示されている。この帯域フィルタ40も、
2段のキャパシタ,スイッチング素子群及び作動増幅器
からなる離散型ロウパスフィルタ部46、この離散型ロ
ウパスフィルタ部46の前段に設けられ第1の離散時間
的シーケンス及び離散的時間乗算として機能するスイッ
チング素子群47、同じく後段に設けられ第2の離散的
シーケンス及び離散的時間乗算として機能するスイッチ
ング素子群48から構成されている。
46のスイッチング素子「1」「2」よびスイッチング
素子群47,48のスイッチング素子「11」「12」
を駆動する制御信号は、図10に示したものと同一であ
る。スイッチング素子「11」及び「12」を駆動する
クロックは、結果的に信号入力及び出力の極性を周期T
で交番させており、図2の離散的時間シーケンスbk1
6,bk18及び離散的時間乗算器bk6,bk8を実
現する。また、離散型ロウパスフィルタbk7は、図6
に示すように、従来のスイッチドキャパシタ形デジタル
低域フィルタと同一の構成によって実現することができ
る。
図2の離散的時間シーケンスbk12,bk16は、両
方とも、交番する「1」及び「−1」の信号c(n)か
ら構成されるシーケンスとして解説されているが、本発
明では、これと異なる状態遷移を実現する他の離散的時
間シーケンスを利用して同様の「チョッパ」演算を行な
うことも何等差し支えない。
タの後に接続された他の信号処理回路として、図1及び
図2の離散的時間シーケンスbk14,bk4及び離散
的時間乗算器bk18,bk8を用いることもできる。
すなわち、本発明のチョッパ安定化スイッチドキャパシ
タ形デジタルフィルタは、実施例における離散的時間シ
ーケンスbk14,bk4及び離散的時間乗算器bk1
8,bk8を省略することが可能である。
い実施例であると考えられるものについて解説してきた
が、理解しなければならないのは、ここに開示した実施
例により本発明を限定する必要はないということであ
る。逆に、さまざまな修正及び同様の構成が、付属の請
求項の精神及び範囲内に含まれることを意図したもので
あり、その範囲については最も広く解釈して、こうした
修正及び同様の構造の全てを包含するようにするのが望
ましい。
キャパシタ形デジタルフィルタでは、ノイズのある状態
でも出力信号はノイズがない場合とほぼ同一となり、理
想的な周波数特性を示すという効果を奏する。すなわ
ち、本発明のスイッチドキャパシタ形デジタル低域フィ
ルタは、回路をいかなる演算増幅器で構成するかに関わ
らず、ノイズ、特に回路構成上生じる低周波ノイズによ
る影響を完全に回避することができる。
ジタルフィルタは、その回路トポロジーが単純であり、
設計しやすく、特殊なICプロセスを必要とせず製造す
ることができるという利点が得られる。
パ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタ
の機能ブロック図である。
パ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル帯域フィルタ
の機能ブロック図である。
デジタル低域フィルタの入力信号の特性を示すグラフで
ある。
る。
域フィルタ回路のブロックダイアグラムを示す説明図で
ある。
計された従来の2次スイッチドキャパシタ形デジタル低
域フィルタ20の電気回路図である。
を駆動する制御クロックを示すタイミングチャートであ
る。
2次チョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル低
域フィルタのブロックダイアグラムを示す説明図であ
る。
計された実施例としての2次チョッパ安定化スイッチド
キャパシタ形デジタル低域フィルタ35の電気回路図で
ある。
子を駆動する制御クロックを示すタイミングチャートで
ある。
器を利用して構成した従来回路におけるシミュレーショ
ン結果を示すグラフである。
た従来回路におけるシミュレーション結果を示すグラフ
である。
器を利用して構成した第1実施例のフィルタ回路におけ
るシミュレーション結果を示すグラフである。
形デジタル帯域フィルタの入力信号の特性を示すグラフ
である。
されたチョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタル
帯域フィルタのブロックダイアグラムを示す説明図であ
る。
て設計された実施例としてのチョッパ安定化スイッチド
キャパシタ形デジタル帯域フィルタ40の電気回路図で
ある。
タ回路 20…スイッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタ 35…スイッチドキャパシタ形デジタル低域フィルタ 40…スイッチドキャパシタ形デジタル帯域フィルタ bk1…チョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタ
ル低域フィルタ bk2…離散的時間乗算器 bk3…離散的時間高域フィルタ bk4…離散的時間乗算器 bk5…チョッパ安定化スイッチドキャパシタ形デジタ
ル帯域フィルタ bk6…離散的時間乗算器 bk7…離散的時間低域フィルタ bk8…離散的時間乗算器 bk12…離散的時間シーケンス bk14…離散的時間シーケンス bk16…離散的時間シーケンス bk18…離散的時間シーケンス e1,e2…等価ノイズ源
Claims (6)
- 【請求項1】 離散的に状態が遷移する第1の離散的時
間シーケンスと、 前記第1の時間シーケンスに接続され、入力信号を受信
すると、該入力信号に前記第1の離散的時間シーケンス
を乗算し、チョッピングを施した入力信号を発生する第
1の離散的時間乗算器と、 前記第1の離散的時間乗算器に接続されて、前記チョッ
ピングを施した入力信号を受信し、これにフィルタリン
グを施した出力信号を発生する離散的時間フィルタとを
備えるスイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ。 - 【請求項2】 前記離散的時間フィルタが、離散型ハイ
パスフィルタである請求項1に記載のスイッチドキャパ
シタ形デジタルフィルタ。 - 【請求項3】 前記離散的時間フィルタが、離散型ロウ
パスフィルタである請求項1に記載のスイッチドキャパ
シタ形デジタルフィルタ。 - 【請求項4】 前記第1の離散的時間シーケンスが、交
番する「1」及び「−1」の信号から構成される請求項
1ないし請求項3の何れかに記載のスイッチドキャパシ
タ形デジタルフィルタ。 - 【請求項5】 離散的に状態が遷移する第2の離散的時
間シーケンスと、 該第2の離散的時間シーケンス及び前記離散的時間フィ
ルタに接続されていて、前記フィルタリングを施した出
力信号を受信すると、これに前記第2の離散的時間シー
ケンスを乗算し、チョッピングを施された出力信号を発
生する第2の離散的時間乗算器とを備える請求項1ない
し請求項4の何れかに記載のスイッチドキャパシタ形デ
ジタルフィルタ。 - 【請求項6】 前記第2の離散的時間シーケンスが、交
番する「1」及び「−1」の信号から構成される請求項
5に記載のスイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5339505A JP2519171B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5339505A JP2519171B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07202637A true JPH07202637A (ja) | 1995-08-04 |
| JP2519171B2 JP2519171B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=18328120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5339505A Expired - Lifetime JP2519171B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | スイッチドキャパシタ形デジタルフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2519171B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3016737A1 (de) | 1980-04-30 | 1981-11-05 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Integratorschaltung mit abtaststufe |
| JPH01233921A (ja) | 1988-03-15 | 1989-09-19 | Toshiba Corp | △−σ変調器を用いたa/d変換回路 |
| US4972436A (en) | 1988-10-14 | 1990-11-20 | Hayes Microcomputer Products, Inc. | High performance sigma delta based analog modem front end |
| GB2256551B (en) | 1991-06-06 | 1996-01-24 | Crystal Semiconductor Corp | Switched capacitor integrator with chopper stabilisation performed at the sampling rate |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP5339505A patent/JP2519171B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2519171B2 (ja) | 1996-07-31 |
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