JPH0720423Y2 - パーキングブレーキ機構を備えたディスクブレーキ - Google Patents

パーキングブレーキ機構を備えたディスクブレーキ

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JPH0720423Y2
JPH0720423Y2 JP343390U JP343390U JPH0720423Y2 JP H0720423 Y2 JPH0720423 Y2 JP H0720423Y2 JP 343390 U JP343390 U JP 343390U JP 343390 U JP343390 U JP 343390U JP H0720423 Y2 JPH0720423 Y2 JP H0720423Y2
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spring receiver
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spring
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昌彦 中嶋
直躬 三岡
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はパーキングブレーキ機構を備えたディスクブレ
ーキに関するものである。
従来の技術 一方向において開口するシリンダボアを有するキャリパ
と、そのシリンダボアに嵌合され、パーキングブレーキ
操作部材の作動に関連して軸方向へ往復動させられるア
ジャストボルトに螺合されたアジャストナットを介して
押し出されるピストンと、そのアジャストボルトが内部
に挿し通される周壁とその周壁の一端に形成された内向
きフランジとその周壁の他端に形成された外向きフラン
ジとを有し、その外向きフランジにおいて前記シリンダ
ボアの開口に向かう方向の移動不能にそのシリンダボア
の内周面あるいはその内周面より内周側に別個に設けら
れた内周面に取り付けられるスプリング受けと、前記ア
ジャストボルトの外周側においてそのスプリング受けの
内向きフランジとアジャストボルトとの間に設けられ、
そのアジャストボルトを前記ピストンの押出し方向と反
対方向へ付勢するスプリングとを含む形式のパーキング
ブレーキ機構を備えたディスクブレーキが知られてい
る。たとえば本出願人が先に出願して公開された実開平
1−27542号公報に記載されたものがそれであり、この
パーキング機構を備えたディスクブレーキにおいては、
通常、スプリング受けの内周側に配設されたスプリング
をアジャストボルトとの間で圧縮しつつスプリング受け
をシリンダボア内の所定位置まで挿し入れてこの状態を
保持するとともに、予め縮径させられたスナップリング
をスプリング受けの外周面とシリンダボアの内周面との
間においてシリンダボア内の所定位置まで挿し入れた後
そのスナップリングを拡径させてシリンダボアの内周面
等に設けられた環状溝に嵌め入れることにより、スプリ
ング受けがシリンダボアの内周面等に取り付けられるこ
ととなる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、斯かるスプリング受けのシリンダボア内
周面等への取付け作業においては、シリンダボア内の所
定位置においてスプリングを予圧した状態でスプリング
受けを保持する動作とスナップリングを縮径状態でシリ
ンリボア内へ挿し入れて前記環状溝に嵌め着ける動作と
を同時に行う必要があり、かつスナップリングをシリン
ダボア内へ挿し入れる際のスプリング受けの外周面とシ
リンダボア内周面との間のスペースは比較的狭いのが普
通であるため、斯かるスペース受けの取付け作業には熟
練あるいは特殊な治具を要するという問題がある一方、
スナップリングの縮径はその両端部を工具等により互い
に接近させることにより行われるのが普通であり、シリ
ンダボア内へ挿し入れる際のスナップリングの姿勢は比
較的不安定であるため、スナップリングのシリンダボア
内への挿入時においてそのスナップリングによりシリン
ダボア内周面やそのシリンダボア内周面に設けられたシ
ール部材等が損傷させられたりする虞れがあった。
これに対し、たとえば実開昭53−87372号公報に記載さ
れているように、ばね保持カバー(スプリング受け)の
周壁を周方向において互いに一定間隔隔てて位置する複
数の側壁部分を有して構成するとともに各側壁部分の先
端に外向きのフランジを設け、それら側壁部分を内周側
へ弾性変形させた状態でばね保持カバーをフランジ側か
らシリンダボア内の所定位置まで挿し入れた後側壁部分
に対する押圧力を解除することにより、各フランジをシ
リンダボア内に設けられた溝に嵌め入れるように構成す
ることが考えられるが、この場合においても、ばね保持
カバーを前記溝に嵌め着ける際に周壁の側壁部分を内周
側へ弾性変形させるための特殊な治具を要するという問
題がある。
また、本出願人が先に出願して公開された実開平1−27
543号公報に記載されているように、スプリング受けの
側壁(周壁)の底壁(内向きフランジ)側と反対側の端
部に、シリンダボアの軸心に対して傾斜し、外周側であ
って且つシリンダボアの開口側に向かって突き出す複数
の係合突起を設け、スプリング受けを係合突起側からシ
リンダボア内へスプリングの付勢力に抗して所定距離押
し入れたとき、その係合突起をスナップアクションにて
シリンダボアの内周面等に設けられた掛止面と係合させ
るようにすれば、上記問題を好適に解消し得ると考えら
れる。
しかし、この場合においても未だ解決すべき問題を有し
ている。すなわち、スプリング受けをシリンダボア内に
取り付ける際には特殊な治具を要しないものの、シリン
ダボア内に取り付けられているスプリング受けを取り外
すために係合突起と掛止面との係合を解除する必要があ
る場合には、スプリング受けの側壁を内周側へ変形させ
るための特殊な治具を要するという問題があるのであ
る。
本考案は以上の事情を背景にして為されたものであっ
て、その目的とするところは、スプリング受けをシリン
ダボア内へ取り付ける際においてスナップリングを要せ
ずスナップリングによるシリンダボア内周面等の損傷が
回避されるとともに、スプリング受けの取付け作業およ
び取外し作業に熟練や特殊な治具を必要としないパーキ
ングブレーキ機構を備えディスクブレーキを提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段 斯かる目的を達成するために、本考案は、前記のような
形式のパーキングブレーキ機構を備えたディスクブレー
キにおいて、前記シリンダボアの内周面あるいはその内
周面より内周側に別個に設けられた内周面に、内周側へ
突き出す複数の第1係合突起を周方向の所定間隔毎に一
体に設けるとともに、前記スプリング受けの外向きフラ
ンジを、周方向の所定間隔毎に前記周壁の外周側へ突き
出す複数の第2係合突起を有して構成し、その複数の第
2係合突起が周方向において前記複数の第1係合突起の
間に位置する状態でその第1係合突起を通過するまで前
記スプリング受けを前記シリンダボア内へ挿し入れた後
そのスプリング受けを軸心回りに所定角度回転させるこ
とによりそれら第1係合突起と第2係合突起とをシリン
ダボアの軸心と平行な方向において係合可能とする一
方、その第1係合突起と第2係合突起とが前記スプリン
グの付勢力に従ってシリンダボアの軸心と平行な方向に
おいて係合させられたときに前記スプリング受けの軸心
回りの回転を阻止する回止め手段をそれら第1係合突起
および第2係合突起の少なくとも一方に設けたことを特
徴とする。
作用および考案の効果 このようにすれば、シリンダボアの内周面等に内周側へ
突き出す複数の第1係合突起が周方向の所定間隔毎に一
体に設けられているとともに、スプリング受けの外向き
フランジが周方向の所定間隔毎に周壁の外周側へ突き出
す複数の第2係合突起を有して構成されており、その第
2係合突起が周方向において第1係合突起間に位置する
状態でその第1係合突起を通過するまでスプリング受け
をスプリングの付勢力に抗してシリンダボア内へ押し入
れた後そのスプリング受けを軸心回りに所定角度回転さ
せてスプリング受けに対する押圧力を解除することによ
り、前記スプリングの付勢力に従って第1係合突起と第
2係合突起とがシリンダボアの軸心と平行な方向におい
て係合させられるとともに、このとき、それら第1係合
突起および第2係合突起の少なくとも一方に設けられた
回止め手段によりスプリング受けの軸心回りの回転が阻
止されて第1係合突起と第2係合突起との係合の外れが
防止される。この結果、スプリング受けをシリンダボア
の内周面等へ取り付けるためにスナップリングを必要と
しないため、スナップリングによりシリンダボアの内周
面やそのシリンダボア内周面に設けられたシール部材等
が損傷させられることが回避される一方、スプリング受
けをシリンダボアの内周面等へ取り付ける際には、たと
えば、パイプ等の簡易な治具にて内向きフランジをスプ
リングの付勢力に抗して押圧しつつその治具を軸心回り
に回転させるだけで、スプリング受けを軸心回りに前記
所定角度回転させることができ、その後治具の押圧力を
解除するだけで、スプリングの付勢力に従って第1係合
突起と第2係合突起とを外れが防止された状態で互いに
係合させることができるため、スプリング受けの取付け
作業に熟練や特殊な治具を必要とないとともに、スプリ
ング受けをシリンダボアの内周面等から取り外す際に
は、取付け作業の場合と同様にパイプ等の簡易な治具に
て内向きフランジを押圧しつつその治具と共にスプリン
グ受けを軸心回りに回転させるだけで第1係合突起と第
2係合突起との係合を容易に解除し得るため、スプリン
グ受けの取外し作業においても熟練や特殊な治具を必要
としないのである。
実施例 以下、本考案の実施例を示す図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案が適用されたパーキングブレーキ機構を
備えたディスクブレーキの要部を示す図である。図にお
いて、車輪と共に回転可能に設けられたディスクロータ
10の外周部にはキャリパ12が跨設されており、そのキャ
リパ12は非回転部材(図示せず)に固定された支持部材
14に図示しないスライドピン等を介してディスクロータ
10の軸心と平行な方向の移動可能に支持されている。キ
ャリパ12は、一方向において開口するシリンダボア16を
有するシリンダ部20と、そのシリンダ部20の開口側端部
から一体に延び出してディスクロータ10を間にしてシリ
ンダ部20と対向する二股状の爪部24と、シリンダ部20の
開口側と反対側の端部に一体に設けられた突出部22とを
備えて構成されており、シリンダボア16内には、全体と
して有底円筒状を成すピストン18が底部側が爪部24側に
位置し且つ軸心回りの相対回転不能な状態で爪部24側へ
の突出し可能に嵌合されている。キャリパ12の内側、す
なわち、シリンダ部20と爪部24との間には、一対のパッ
ド26,28がディスクロータ10を挟んだ状態で配設されて
おり、それらパッド26,28は前記支持部材14によりディ
スクロータ10の軸心と平行な方向の移動可能に支持され
ている。
上記突出部22の内部には、シリンダボア16と連動し且つ
略同心に嵌合穴30が形成されており、その嵌合穴30に
は、雄ねじ部32およびそれより大径の頭部34を有するア
ジャストボルト36がその雄ねじ部32がピストン18内に位
置する状態で頭部34において軸心方向の相対移動可能か
つ軸心周りの相対回転不能に嵌合されているい。アジャ
ストボルト36は、その外周側において頭部34とシリンダ
部20内に一体的に設けられたスプリング受け38との間に
介装された圧縮コイルスプリング40によりピストン18か
ら離隔する方向へ常時付勢されており、雄ねじ部32には
アジャストナット42が軸方向において所定量のがたつき
を有する状態で螺合されている。このアジャストナット
42の雄ねじ部32先端側に位置する端部には外周方向へ突
き出すフランジ部44が設けられている。本実施例におい
ては、上記圧縮コイルスプリング40がスプリングを構成
している。
ピストン18の内周面には、内周側へ突き出す略環状の突
起46が一体に形成されているとともに、アジャストナッ
ト42の円筒状部分の外周面にはスラストベアリング48お
よび平座金50がフランジ部44に隣接するように嵌め入れ
られている。平座金50とピストン18の突起46との間には
圧縮コイルスプリング52が所定の予圧状態で介挿されて
おり、この圧縮コイルスプリング52の付勢力に従ってア
ジャストナット42がそのフランジ部44の外周面に形成さ
れテーパ面においてピストン18のテーパ状の内壁とピス
トン18の突出し方向において圧接させられるようになっ
ている。これにより、非制動時においては、車両の振動
等によりアジャストナット42が後述のパーキングブレー
キ操作ストローク調節方向と反対の方向へ回転させられ
ることが防止される。なお、上記圧縮コイルスプリング
52の付勢力は圧縮コイルスプリング40の付勢力よりも小
さく設定されている。また、54は、ピストン18とシリン
ダボア16との間を液密にシールするとともにピストン18
の戻し作用を為すピストンシールである。
突出部22の内部には、更に、嵌合穴30のシリンダボア16
側と反対側において嵌合穴30の軸心と直角な方向に延び
る取付穴56がその嵌合穴30と連通する状態で設けられて
おり、その取付穴56内にはカム軸58が針状ころ軸受60を
介して軸心まわりの回転可能に設けられている。カム軸
58の一端部であって突出部22の外側に位置する部分には
パーキングブレーキ操作力が伝達されるクランクレバー
62が相対回転不能に取り付けられているとともに、カム
軸58の長手方向中間部には係合凹所64が形成されてお
り、その係合凹所64とアジャストボルト36の頭部34の先
端面に形成された係合凹所66との間に、棒状を成すトグ
ル68が針状ころ軸受60を挿通する状態で介装されてい
る。本実施例においては、上記クランクレバー62がパー
キングブレーキ操作部材に相当し、このクランクレバー
62は図示しないリターンスプリングによりパーキングブ
レーキ非操作方向(第1図中右周り方向)へ常時付勢さ
れている。
以上のように構成されたディスクブレーキにおいては、
クランクレバー62によりカム軸58が第1図中左回りに回
転させられると、トグル68に推力が生じ、その推力がア
ジャストボルト36およびアジャストナット42を介してピ
ストン18に伝達されることにより、ピストン18とキャリ
パ12の爪部24とによってパッド26,28が狭圧されてパー
キングブレーキによる制動が行われる。一方、シリンダ
ボア16内に油圧が供給されると、ピストン18が押し出さ
れることにより上述の場合と同様にして制動が行われ
る。このとき、パッド26,28の摩耗量が大きくなってピ
ストン18の突出し時にピストン18とピストンシール54と
の間にすべりが生じ、ピストン18の移動量が予め定めら
れた一定量を超えたときには、ピストン18が前進する際
に圧縮コイルスプリング52およびスラストベアリング48
等を介してアジャストナット42が一方向へ回転させられ
ることに基づいて、パーキングブレーキ操作ストローク
が自動的に調節されるようになっている。なお、上記ブ
レーキ作動および調節作動は本考案の理解に必ずしも必
要ではないため、その詳細な説明は省略する。
ここで、本実施例においては、上記スプリング受け38
は、第1図および第3図に示すように、アジャストボル
ト36が内部に挿し通される周壁70と、その周壁70の一端
に形成された内向きフランジ72と、周壁70の他端に形成
された外向きフランジ74とを有して構成されており、外
向きフランジ74においてシリンダ部20内に取り付けられ
ているとともに、周壁70の内周側に位置する前記圧縮コ
イルスプリング40の軸心方向一端部が内向きフランジ72
に当接させられている。外向きフランジ74は、周方向の
所定間隔毎に周壁70の外周側へ突き出す4個の係合突起
76を有して構成されており、各係合突起76のスプリング
受け38軸心回りにおいて中間に位置する部分には、第3
図乃至第5図に示すように、後述の係合突起80より僅か
に大きい相似形状を有して周壁70側と反対側へ窪む凹所
78が形成されている。一方、シリンダボア16の内周面で
あって嵌合穴30側に位置する部分には、第1図および第
2図に示すように、内周側へ突き出す4個の係合突起80
が周方向の所定間隔 毎に一体に設けられており、スプリング受け38の各係合
突起76が各係合突起80の間をシリンダボア16の軸心と平
行な方向において通過し得るようになっているととも、
スプリング受け38の係合突起76の凹所78内に係合突起80
がそれぞれ嵌め入れられた状態においては、凹所78の側
壁と係合突起80の側端面との当接に基づいてスプリング
受け38の軸心回りの回転が阻止されて係合突起76と係合
突起80とのシリンダボア16軸心と平行な方向の係合の外
れが防止されるようになっている。したがって、本実施
例においては、上記係合突起80が第1係合突起を、上記
係合突起76が第2係合突起を、上記凹所78が回止め手段
をそれぞれ構成している。
上記スプリング受け38をシリンダ部20内に取り付ける際
には、たとえば、まず、スプリング受け38の係合突起76
が周方向において係合突起80の間に位置する状態でその
係合突起80を通過するまでパイプ等の簡易な治具で内向
きフランジ72を押圧しつつスプリング受け38は圧縮コイ
ルスプリング40の付勢力に抗してシリンダボア16内へ押
し入れる。次に、この状態で前記治具を軸心回りに回転
させると、その治具と内向きフランジ72との間の摩擦抵
抗に基づいて治具の回転に伴ってスプリング受け38を軸
心回りに容易に回転させることができ、スプリング受け
38を所定角度(本実施例においては約45°)回転させた
後、スプリング受け38に対する治具の押圧力を解除しつ
つ圧縮コイルスプリング40の付勢力に従ってスプリング
受け38の各係合突起76の凹所78内に係合突起80をそれぞ
れ嵌め入れる。これにより、係合突起76と係合突起80と
が外れが好適に防止された状態で圧縮コイルスプリング
40の付勢力に従ってシリンダボア16の軸心と平行な方向
において互いに係合させられることとなる。
一方、スプリング受け38をシリンダボア部20内から取り
外す際には、取付け作業の場合と同様にパイプ等の簡易
な治具で内向きフランジ72を押圧しつつその治具と共に
スプリング受け38を軸心回りに回転させることによっ
て、前記係合突起76と係合突起80との係合が解除される
こととなる。
このように本実施例によれば、スプリング受け38をシリ
ンダ部20内へ取り付けるためにスナップリングを必要と
しないため、スナップリングを用いる従来の場合のよう
にスナップリングを縮径させつつシリンダボア16内へ挿
し入れる際にそのスナップリングによりシリンダボア16
の内周面や前記ピストンシール54等が損傷させられるこ
とが回避される。
また、本実施例によれば、パイプ等の簡易な治具にてス
プリング受け38を圧縮コイルスプリング40の付勢力に抗
して押圧しつつその治具と共にスプリング受け38を軸心
回りに回転させるだけで、スプリング受け38のシリンダ
部20内への取付けおよびシリンダ部20内からの取外しを
容易に行うことができるため、斯かるスプリング受け38
の取付け作業および取外し作業に熟練や特殊な治具を必
要としないのである。
また、本実施例によれば、スプリング受け38の係合突起
76に回止め手段としての凹所78が形成されており、この
凹所78はスプリング受け38をプレス加工により成形する
際に同時に形成し得るため、回止め手段を設けるために
別個に工程を要しない利点がある。
なお、前述の実施例では、スプリング受け38の係合突起
76とシリンダボア16の内周面に突設された係合突起80と
は共に4個づつ設けられているが、必ずしもその必要は
なく、両係合突起はそれぞれ2個以上設けられておれば
よいし、両係合突起は互いに同数でなくても差し支えな
い。
また、前述の実施例では、スプリング受け38の係合突起
76に回止め手段としての凹所78が形成されているが、必
ずしもその必要はなく、たとえば、シリンダボアの内周
面に突設された複数の係合突起のピストン側とは反対側
に位置する面に凹所を設け、この凹所内にスプリング受
けの係合突起の全体あるいはその係合突起に周壁側へ突
き出すように突設された凸部を嵌め入れるように構成す
ることもできる。前者の場合には凹所が回止め手段を構
成し、後者の場合には凹所および凸部が回止め手段を構
成する。要するに、回止め手段は第1係合突起および第
2係合突起の少なくとも一方に設けられておればよいの
である。
また、前述の実施例では、治具と内向きフランジ72との
間の摩擦抵抗に基づいて治具の回転に伴ってスプリング
受け38が軸心回りに回転させられるようになっている
が、必ずしもその必要はなく、たとえば、内向きフラン
ジの径方向において相対向する位置に一対の貫通穴を設
けるとともに治具の先端面に一対の突起を設け、それら
突起と貫通穴との嵌合に基づいて治具の回転に伴ってス
プリング受けを軸心回りに回転させるようにしてもよ
い。
また、前述の実施例では、係合突起80はシリンダボア16
の内周面に突設されているが、シリンダボア16の内周面
よりも内周側に位置する部分に別個に設けた内周面に内
周側へ突き出す複数の係合突起を設けるように構成する
ことができる。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種
々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるパーキングブレーキ機
構を備えたディスクブレーキの要部を示す断面図であ
る。第2図は第1図におけるII−II視断面図であって、
スプリング受け等を除去して示す図である。第3図は第
1図におけるスプリング受けをピストン側から見た図で
ある。第4図は第3図におけるIV−IV視断面の要部拡大
図である。第5図は第3図におけるV−V視断面の要部
拡大図である。 12:キャリパ 16:シリンダボア 18:ピストン 36:アジャストボルト 38:スプリング受け 40:圧縮コイルスプリング(スプリング) 42:アジャストナット 62:クランクレバー(パーキングブレーキ操作部材) 70:周壁 72:内向きフランジ 74:外向きフランジ 76:係合突起(第2係合突起) 78:凹所(回止め手段) 80:係合突起(第1係合突起)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向において開口するシリンダボアを有
    するキャリパと、該シリンダボアに嵌合され、パーキン
    グブレーキ操作部材の作動に関連して軸方向へ往復動さ
    せられるアジャストボルトに螺合されたアジャストナッ
    トを介して押し出されるピストンと、該アジャストボル
    トが内部に挿し通される周壁と該周壁の一端に形成され
    た内向きフランジと該周壁の他端に形成された外向きフ
    ランジとを有し、該外向きフランジにおいて前記シリン
    ダボアの開口に向かう方向の移動不能に該シリンダボア
    の内周面あるいは該内周面より内周側に別個に設けられ
    た内周面に取り付けられるスプリング受けと、前記アジ
    ャストボルトの外周側において該スプリング受けの内向
    きフランジと該アジャストボルトとの間に設けられ、該
    アジャストボルトを前記ピストンの押出し方向と反対方
    向へ付勢するスプリングとを含む形式のパーキングブレ
    ーキ機構を備えたディスクブレーキにおいて、 前記シリンダボアの内周面あるいは該内周面より内周側
    に別個に設けられた内周面に、内周側へ突き出す複数の
    第1係合突起を周方向の所定間隔毎に一体に設けるとと
    もに、前記スプリング受けの外向きフランジを、周方向
    の所定間隔毎に前記周壁の外周側へ突き出す複数の第2
    係合突起を有して構成し、該複数の第2係合突起が周方
    向において前記複数の第1係合突起の間に位置する状態
    で該第1係合突起を通過するまで前記スプリング受けを
    前記シリンダボア内へ挿し入れた後該スプリング受けを
    軸心回りに所定角度回転させることにより該第1係合突
    起と該第2係合突起とを該シリンダボアの軸心と平行な
    方向において係合可能とする一方、該第1係合突起と該
    第2係合突起とが前記スプリングの付勢力に従って該シ
    リンダボアの軸心と平行な方向において係合させられた
    ときに前記スプリング受けの軸心回りの回転を阻止する
    回止め手段を該第1係合突起および該第2係合突起の少
    なくとも一方に設けたことを特徴とするパーキングブレ
    ーキ機構を備えたディスクブレーキ。
JP343390U 1990-01-18 1990-01-18 パーキングブレーキ機構を備えたディスクブレーキ Expired - Lifetime JPH0720423Y2 (ja)

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