JPH0720691B2 - 積層ポリエステルフイルム - Google Patents
積層ポリエステルフイルムInfo
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- JPH0720691B2 JPH0720691B2 JP61084340A JP8434086A JPH0720691B2 JP H0720691 B2 JPH0720691 B2 JP H0720691B2 JP 61084340 A JP61084340 A JP 61084340A JP 8434086 A JP8434086 A JP 8434086A JP H0720691 B2 JPH0720691 B2 JP H0720691B2
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- polyester film
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積層ポリエステルフィルムに関するものであ
る。詳しくは、磁気記録材料の基剤として優れた特性を
有する積層ポリエステルフィルムに関する。
る。詳しくは、磁気記録材料の基剤として優れた特性を
有する積層ポリエステルフィルムに関する。
ポリエステル二軸延伸フィルムは、その機械的性質、寸
法安定性などに優れた特性を有することから磁気記録媒
体ベースとして広く使用されている。しかし、最近、磁
気記録媒体はより高密度記録化、より長時間記録化とい
る技術思考にあり、これに付随してベースフィルムも各
種の特性付与が要求されている。特に磁気テープは走行
中に発生する静電気の帯電によって付着塵を生じること
から記録の脱落(ドロップ・アウト)を生じたり、或い
は、テープの巻きずれ、迷い巻き等を引き起こすという
欠点がある。この為、磁気記録媒体は静電気防止特性を
有していることが必須であり、しかも、静電気防止性が
ベースフィルムの保持する静電気防止性能によってもた
されることが磁気記録媒体の技術思考を達成する上で不
可欠とされており、従来より種々の検討がなされてい
る。この様なポリエステルフィルムとしては、 (1)フィルム中に導電性カーボンブラックを練り込み
法で均一分散させ、静電気防止性を付与させたポリエス
テルフィルム。(特公昭59−18804号公報) (2)フィルム表面上に導電性カーボンブラックを含む
有機高分子バインダーを塗布し、静電気防止性を付与さ
せたポリエステルフィルム。
法安定性などに優れた特性を有することから磁気記録媒
体ベースとして広く使用されている。しかし、最近、磁
気記録媒体はより高密度記録化、より長時間記録化とい
る技術思考にあり、これに付随してベースフィルムも各
種の特性付与が要求されている。特に磁気テープは走行
中に発生する静電気の帯電によって付着塵を生じること
から記録の脱落(ドロップ・アウト)を生じたり、或い
は、テープの巻きずれ、迷い巻き等を引き起こすという
欠点がある。この為、磁気記録媒体は静電気防止特性を
有していることが必須であり、しかも、静電気防止性が
ベースフィルムの保持する静電気防止性能によってもた
されることが磁気記録媒体の技術思考を達成する上で不
可欠とされており、従来より種々の検討がなされてい
る。この様なポリエステルフィルムとしては、 (1)フィルム中に導電性カーボンブラックを練り込み
法で均一分散させ、静電気防止性を付与させたポリエス
テルフィルム。(特公昭59−18804号公報) (2)フィルム表面上に導電性カーボンブラックを含む
有機高分子バインダーを塗布し、静電気防止性を付与さ
せたポリエステルフィルム。
(3)界面活性剤の塗布、または練り込みによって静電
気防止性を付与させたポリエステルフィルム。
気防止性を付与させたポリエステルフィルム。
(4)真空蒸着法、スパッタリング、イオンプレーティ
ング、電気メッキ等でフィルム表面上に金属薄膜を形成
させて静電気防止性を付与させたポリエステルフィル
ム。
ング、電気メッキ等でフィルム表面上に金属薄膜を形成
させて静電気防止性を付与させたポリエステルフィル
ム。
などが知られている。
しかし、前述した静電気防止性を付与させたポリエステ
ルフィルムには次の様な問題点がある。
ルフィルムには次の様な問題点がある。
上記(1)項では、静電気防止性を発現させるには導電
性カーボンブラックを10重量%以上添加する必要があ
る。しかし、添加量が3重量%以上になるとポリマの溶
融粘度が低下し配向フィルム化が困難となる。さらに混
入粒子によってフィルムの表面粗れが助長されるため記
録の脱落しやすい基材となる。
性カーボンブラックを10重量%以上添加する必要があ
る。しかし、添加量が3重量%以上になるとポリマの溶
融粘度が低下し配向フィルム化が困難となる。さらに混
入粒子によってフィルムの表面粗れが助長されるため記
録の脱落しやすい基材となる。
上記(2)項では、所望の静電気防止性は得られるがフ
ィルムの長手方向と幅方向の表面抵抗に異方性がないた
め、磁気テープ用基材とした時、巻きずれ、迷い巻きの
発生が起りやすくなる。
ィルムの長手方向と幅方向の表面抵抗に異方性がないた
め、磁気テープ用基材とした時、巻きずれ、迷い巻きの
発生が起りやすくなる。
上記(3)項では、耐久性のあるい静電気防止効果が得
られないため、使用中に帯電量が多くなってゴミなどを
吸着しやすくなる。さらには、使用時の環境条件、特に
相対湿度5%RH以下などの乾燥した雰囲気中では静電気
防止性が発現しない。
られないため、使用中に帯電量が多くなってゴミなどを
吸着しやすくなる。さらには、使用時の環境条件、特に
相対湿度5%RH以下などの乾燥した雰囲気中では静電気
防止性が発現しない。
また、上記(4)項では、フィルムと表面上に形成され
た金属薄膜との接着力が弱いため磁気テープ用基材とし
た時、走行耐久性が悪く磁性層の剥離、脱落を生じる。
た金属薄膜との接着力が弱いため磁気テープ用基材とし
た時、走行耐久性が悪く磁性層の剥離、脱落を生じる。
本発明は、これらの従来技術の欠点を解消せしめ、磁気
記録材料の基材として、走行安定性、静電気防止性とが
共に優れた積層ポリエステルフィルムを提供せんとする
ものである。
記録材料の基材として、走行安定性、静電気防止性とが
共に優れた積層ポリエステルフィルムを提供せんとする
ものである。
本発明は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に導
電性カーボンブラックを含有したジエチレングリコール
及び/又はトリエチレングリコール含有水溶性ポリエス
テル樹脂層を設けてなる積層ポリエステルフィルムであ
って、該水溶性ポリエステル樹脂層表面の一方向(MD)
の抵抗値RMとそれと直角方向(TD)の抵抗値RTとの比
(RM/RT)が1.03〜3.0である積層ポリエステルフィル
ムを要旨とするものである。
電性カーボンブラックを含有したジエチレングリコール
及び/又はトリエチレングリコール含有水溶性ポリエス
テル樹脂層を設けてなる積層ポリエステルフィルムであ
って、該水溶性ポリエステル樹脂層表面の一方向(MD)
の抵抗値RMとそれと直角方向(TD)の抵抗値RTとの比
(RM/RT)が1.03〜3.0である積層ポリエステルフィル
ムを要旨とするものである。
本発明においていうポリエステルとは、周知のもの、具
体的には例えば、テレフタル酸・イソフタル酸・ナフタ
レンジカルボン酸・ビス−α,β(2−クロルフェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸・アジピン酸・セバ
シン酸等の2官能カルボン酸の少なくとも1種と、エチ
レングリコール・トリエチレングリコール・テトラメチ
レングリコール・ヘキサメチレングリコール・デカメチ
レングリコール等のグリコールの少なくとも1種とを重
縮合して得られるポリエステルを挙げることができる。
また、該ポリエステルには本発明の目的を阻害しない範
囲内で他種ポリマをブレンドしたり共重合してもよい
し、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤
等が含まれていてもよい。ポリエステルの固有粘度(25
℃オルトクロルフェノール中で測定)は0.4〜2.であ
り、好ましくは0.5〜1.0の範囲のものが通常用いられ
る。
体的には例えば、テレフタル酸・イソフタル酸・ナフタ
レンジカルボン酸・ビス−α,β(2−クロルフェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸・アジピン酸・セバ
シン酸等の2官能カルボン酸の少なくとも1種と、エチ
レングリコール・トリエチレングリコール・テトラメチ
レングリコール・ヘキサメチレングリコール・デカメチ
レングリコール等のグリコールの少なくとも1種とを重
縮合して得られるポリエステルを挙げることができる。
また、該ポリエステルには本発明の目的を阻害しない範
囲内で他種ポリマをブレンドしたり共重合してもよい
し、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤
等が含まれていてもよい。ポリエステルの固有粘度(25
℃オルトクロルフェノール中で測定)は0.4〜2.であ
り、好ましくは0.5〜1.0の範囲のものが通常用いられ
る。
本発明には、ポリエステルとしてポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートを用いた場
合、特に優れた効果が得られる。
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートを用いた場
合、特に優れた効果が得られる。
本発明でいうジエチレングリコール及び/又はトリエチ
レングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂層(以下、
複合層と省略する。)とは、ジエチレングリコール及び
/又はトリエチレングリコール含有水溶性ポリエステル
樹脂および導電性カーボンブラックを主成分としたもの
からなる層である。
レングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂層(以下、
複合層と省略する。)とは、ジエチレングリコール及び
/又はトリエチレングリコール含有水溶性ポリエステル
樹脂および導電性カーボンブラックを主成分としたもの
からなる層である。
発明においては、かかるジエチレングリコール及び/又
はトリエチレングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂
層を前記ポリエステルフィルムの少なくとも片面に設け
るのであるが、この中で両面に設ける場合には、以下に
述べる該層の説明は少なくとも一方に適用されるもので
ある。
はトリエチレングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂
層を前記ポリエステルフィルムの少なくとも片面に設け
るのであるが、この中で両面に設ける場合には、以下に
述べる該層の説明は少なくとも一方に適用されるもので
ある。
導電性カーボンブラックには、ファーネス法で製造され
るファーネスブラック−ECF(Extra Condutive Furnac
e)、−CF(Conductive Furnace)、アセチレンブラッ
ク、衝撃法で製造されるチャンネルブラック−CC(Cond
uctive Channel)、及び“ケッチエンブラック”(ライ
オンアクゾ(株)製)があるが、本発明フィルムには導
電性能の点で“ケッチエンブラック”を使用するのが最
も好ましい。導電性カーボンブラックの平均粒径は10〜
100mμ、より好ましくは15〜80mμ、更に好ましくは25
〜60mμの範囲であることが望ましい。平均粒径が10mμ
以下では積層フィルム表面にカーボン粒子凝集による粗
大異物が発生しやすくなる。100mμを越えるものは、積
層フィルム表面が顕著に粗れたり耐摩耗性が悪化しやす
くなる。なお、ここでいう平均粒子径とは、導電性カー
ボンブラックを水スラリーとして遠心沈降式粒度分布測
定装置(島津製作所(株)製SA−CP2型)を用いて測定
したものである。主成分とはそのものが複合層中60%以
上を占めることをいう。
るファーネスブラック−ECF(Extra Condutive Furnac
e)、−CF(Conductive Furnace)、アセチレンブラッ
ク、衝撃法で製造されるチャンネルブラック−CC(Cond
uctive Channel)、及び“ケッチエンブラック”(ライ
オンアクゾ(株)製)があるが、本発明フィルムには導
電性能の点で“ケッチエンブラック”を使用するのが最
も好ましい。導電性カーボンブラックの平均粒径は10〜
100mμ、より好ましくは15〜80mμ、更に好ましくは25
〜60mμの範囲であることが望ましい。平均粒径が10mμ
以下では積層フィルム表面にカーボン粒子凝集による粗
大異物が発生しやすくなる。100mμを越えるものは、積
層フィルム表面が顕著に粗れたり耐摩耗性が悪化しやす
くなる。なお、ここでいう平均粒子径とは、導電性カー
ボンブラックを水スラリーとして遠心沈降式粒度分布測
定装置(島津製作所(株)製SA−CP2型)を用いて測定
したものである。主成分とはそのものが複合層中60%以
上を占めることをいう。
ジエチレングリコール及び/又はトリエチレングリコー
ル含有水溶性ポリエステル樹脂とは、芳香族ジカルボン
酸および/または非芳香族ジカルボンおよびエステル形
成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物とグリコールおよ
びジエチレングリコール及び/又はトリエチレングリコ
ールの重縮合物であり、20℃の水に0.5重量%以上、好
ましくは1重量%以上可溶のものを意味する。(水への
溶解を50〜100℃の高温下で行ない、それを20℃まで冷
却して0.5重量%以上、好ましくは1重量%以上可溶性
を保つものでもよい。) ジエチレングリコール及び/又はトリエチレングリコー
ル含有水溶性ポリエステル樹脂の芳香族ジカルボン酸と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,5
−ジメチルテレフタル酸、1,4−ナフタルジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルカルボ
ン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−P,P′−ジカル
ボン酸およびそれらのエステル形成性誘導体があり、非
芳香族ジカルボン酸には蓚酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタール酸、アジピン酸、セバシン酸、1,2−シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸およびそれらのエステル形成性誘導体がある。これら
のうちで芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステ
ル形成性誘導体が全ジカルボン酸成分に対し60モル%以
上占めることが好ましく、その範囲内で数種のジカルボ
ン酸を併用してもよい。
ル含有水溶性ポリエステル樹脂とは、芳香族ジカルボン
酸および/または非芳香族ジカルボンおよびエステル形
成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物とグリコールおよ
びジエチレングリコール及び/又はトリエチレングリコ
ールの重縮合物であり、20℃の水に0.5重量%以上、好
ましくは1重量%以上可溶のものを意味する。(水への
溶解を50〜100℃の高温下で行ない、それを20℃まで冷
却して0.5重量%以上、好ましくは1重量%以上可溶性
を保つものでもよい。) ジエチレングリコール及び/又はトリエチレングリコー
ル含有水溶性ポリエステル樹脂の芳香族ジカルボン酸と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,5
−ジメチルテレフタル酸、1,4−ナフタルジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルカルボ
ン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−P,P′−ジカル
ボン酸およびそれらのエステル形成性誘導体があり、非
芳香族ジカルボン酸には蓚酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタール酸、アジピン酸、セバシン酸、1,2−シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸およびそれらのエステル形成性誘導体がある。これら
のうちで芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステ
ル形成性誘導体が全ジカルボン酸成分に対し60モル%以
上占めることが好ましく、その範囲内で数種のジカルボ
ン酸を併用してもよい。
エステル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物として
は、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4
−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン、−2,7−ジ
カルボン酸、スルホ−P−キシリレングリコール、2−
スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンな
どのアルカリ金属塩(スルホン酸のアルカリ金属塩)お
よびこれらのエステル形成性誘導体が挙げられ、5−ス
ルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸のナトリウムお
よびこれらのエステル形成性誘導体がより好ましく使用
される。これらのエステル形成性スルホン酸アルカリ塩
化合物の添加量は、全ジカルボン酸に対して7〜40モル
%、好ましくは10〜20モル%であるのが望ましい。
は、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4
−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン、−2,7−ジ
カルボン酸、スルホ−P−キシリレングリコール、2−
スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンな
どのアルカリ金属塩(スルホン酸のアルカリ金属塩)お
よびこれらのエステル形成性誘導体が挙げられ、5−ス
ルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸のナトリウムお
よびこれらのエステル形成性誘導体がより好ましく使用
される。これらのエステル形成性スルホン酸アルカリ塩
化合物の添加量は、全ジカルボン酸に対して7〜40モル
%、好ましくは10〜20モル%であるのが望ましい。
次に、グリコール成分としては、脂肪族または脂環族グ
リコール、例えばエチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどが好ましい。また、ジエチレングリコ
ール及び/又はトリエチレングリコールの含有量は、導
電性カーボンブラックの分散性の点から、好ましくは1
〜60モル%、より好ましくは2〜18モル%である。場合
によっては、ジエチレングリコールとトリエチレングリ
コールを併用してもかまわない。
リコール、例えばエチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどが好ましい。また、ジエチレングリコ
ール及び/又はトリエチレングリコールの含有量は、導
電性カーボンブラックの分散性の点から、好ましくは1
〜60モル%、より好ましくは2〜18モル%である。場合
によっては、ジエチレングリコールとトリエチレングリ
コールを併用してもかまわない。
更に、前記ジエチレングリコール及び/又はトリエチレ
ングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂にはポリエー
テルを含有させてもよい。ここでいうポリエーテルとは
エーテル結合を主要結合鎖とする親水性高分子のことで
あり、特に好ましいのは脂肪族ポリエーテルであり、例
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、グリセリンエーテル、ポリエチレングリコールモノ
エチルエーテルが好ましい。ポリエチレングリコールは
HOCH2CH2 nOH(式中nは2〜140の整数)で表わさ
れるもので、その分子量の範囲は200〜10000、好ましく
は300〜5000、より好ましくは500〜2000である。ポリエ
ーテルの好ましい添加量は1〜30重量%であって、より
好ましくは3〜15重量%である。ポリエーテルはジエチ
レングリコール及び/又はトリエチレングリコール含有
水溶性ポリエステル樹脂は共重合またはブレンドされる
が、好ましくは共重合されている方がよい。
ングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂にはポリエー
テルを含有させてもよい。ここでいうポリエーテルとは
エーテル結合を主要結合鎖とする親水性高分子のことで
あり、特に好ましいのは脂肪族ポリエーテルであり、例
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、グリセリンエーテル、ポリエチレングリコールモノ
エチルエーテルが好ましい。ポリエチレングリコールは
HOCH2CH2 nOH(式中nは2〜140の整数)で表わさ
れるもので、その分子量の範囲は200〜10000、好ましく
は300〜5000、より好ましくは500〜2000である。ポリエ
ーテルの好ましい添加量は1〜30重量%であって、より
好ましくは3〜15重量%である。ポリエーテルはジエチ
レングリコール及び/又はトリエチレングリコール含有
水溶性ポリエステル樹脂は共重合またはブレンドされる
が、好ましくは共重合されている方がよい。
また、ジエチレングリコール及び/又はトリエチレング
リコール含有水溶性ポリエステル樹脂の水溶液には導電
性カーボンブラックを均一分散させるために界面活性剤
を含ませた方がよい。界面活性剤としては、カチオン
型、アニオン型、両性型、非イオン型などいずれも使用
できる。好ましい含有量0.01〜15重量%である。
リコール含有水溶性ポリエステル樹脂の水溶液には導電
性カーボンブラックを均一分散させるために界面活性剤
を含ませた方がよい。界面活性剤としては、カチオン
型、アニオン型、両性型、非イオン型などいずれも使用
できる。好ましい含有量0.01〜15重量%である。
複合層における導電性カーボンブラックの濃度は2〜65
重量%が好ましく、10〜40重量%の範囲がより好まし
い。導電性カーボンブラックの濃度が2重量%未満では
目的とする表面固有抵抗を有する積層フィルムが得にく
い。65重量%を超えるものではポリエステルフィルムと
の接着力が低下したり、積層フィルムの表面粗れが顕著
となるので好ましくない。
重量%が好ましく、10〜40重量%の範囲がより好まし
い。導電性カーボンブラックの濃度が2重量%未満では
目的とする表面固有抵抗を有する積層フィルムが得にく
い。65重量%を超えるものではポリエステルフィルムと
の接着力が低下したり、積層フィルムの表面粗れが顕著
となるので好ましくない。
本発明フィルムを構成するポリオステルフィルムは、常
法により二軸配向させたものであり厚みは5〜150mμが
好ましく、6〜100mμの範囲がより好ましく磁気記録媒
体のベースとして実用面での取り扱い性に優れている。
さらに、ポリエステルフィルムの表面粗さは0.03μm以
下であることが望ましい。0.03μm以上では磁気記録媒
体とした時、ドロップ・アウトが不良となるので好まし
くない。
法により二軸配向させたものであり厚みは5〜150mμが
好ましく、6〜100mμの範囲がより好ましく磁気記録媒
体のベースとして実用面での取り扱い性に優れている。
さらに、ポリエステルフィルムの表面粗さは0.03μm以
下であることが望ましい。0.03μm以上では磁気記録媒
体とした時、ドロップ・アウトが不良となるので好まし
くない。
本発明フィルムを構成する複合層の積層厚みは、0.01〜
1.0μmが好ましく、0.1〜0.5μmの範囲がより好まし
い。積層厚みが0.01μm未満では所望の表面抵抗を有す
る積層フィルムが得にくい。1.0μmを超えるものは耐
摩耗性が悪化したり、取り扱い上の屈曲によって複合層
に亀裂を生じることもある。また、複合層の表面粗さは
0.05μm以下であることが望ましい。
1.0μmが好ましく、0.1〜0.5μmの範囲がより好まし
い。積層厚みが0.01μm未満では所望の表面抵抗を有す
る積層フィルムが得にくい。1.0μmを超えるものは耐
摩耗性が悪化したり、取り扱い上の屈曲によって複合層
に亀裂を生じることもある。また、複合層の表面粗さは
0.05μm以下であることが望ましい。
本発明フィルムは、表面上で長手方向(MD)の二点間の
抵抗値RMと、それと直角の幅方向(TD)に同一長さを有
する二点間の抵抗値RTとの比(RM/RT)が1.03〜3.0、
好ましくは1.07〜2.0、より好ましくは1.1〜1.5の範囲
であることが必要である。抵抗値の比が1.03未満では磁
気テープ用基材として使用した時、走行安定性が悪く巻
きずれ、或いは、迷い巻きの発生が著しくなるので好ま
しくない。抵抗値の比が3.0以上では、複合層の耐摩耗
性が悪化したり、磁気テープ用基材として使用した時、
走行安定性が悪化するので好ましくない。本発明フィル
ムの表面固有抵抗は、好ましくは105〜109〔Ω〕、より
好ましくは106〜108〔Ω〕の範囲である。表面固有抵抗
が105〔Ω〕未満では磁気記録媒体として使用した時、
表面固有抵抗が低すぎるため磁性剤の保磁力に悪影響を
及ぼしたり表面が粗れたりすることがある。109〔Ω〕
を超えるものでは磁気記録媒体として使用した時、表面
抵抗が高くなり使用中に静電気防止性が低下しゴミなど
を吸着するので好ましくない。
抵抗値RMと、それと直角の幅方向(TD)に同一長さを有
する二点間の抵抗値RTとの比(RM/RT)が1.03〜3.0、
好ましくは1.07〜2.0、より好ましくは1.1〜1.5の範囲
であることが必要である。抵抗値の比が1.03未満では磁
気テープ用基材として使用した時、走行安定性が悪く巻
きずれ、或いは、迷い巻きの発生が著しくなるので好ま
しくない。抵抗値の比が3.0以上では、複合層の耐摩耗
性が悪化したり、磁気テープ用基材として使用した時、
走行安定性が悪化するので好ましくない。本発明フィル
ムの表面固有抵抗は、好ましくは105〜109〔Ω〕、より
好ましくは106〜108〔Ω〕の範囲である。表面固有抵抗
が105〔Ω〕未満では磁気記録媒体として使用した時、
表面固有抵抗が低すぎるため磁性剤の保磁力に悪影響を
及ぼしたり表面が粗れたりすることがある。109〔Ω〕
を超えるものでは磁気記録媒体として使用した時、表面
抵抗が高くなり使用中に静電気防止性が低下しゴミなど
を吸着するので好ましくない。
本発明の積層ポリエステルフィルムは、複合層の表面に
磁性層を設け、磁気記録媒体とするのが好ましい。
磁性層を設け、磁気記録媒体とするのが好ましい。
磁性層とは、周知の磁性層でγ−Fe2O3、Coをドープし
たγ−Fe2O3、CrO2などの酸化物系磁性粉やFe、Co、Ni
などの金属系強磁性粉末を補助添加剤と共に公知の熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の有機高分子バイダー中に分
散させ、塗布方式によって形成された磁性層である。磁
性層の厚みは0.3〜10μm、好ましくは1〜5μmの範
囲とするのが望ましい。
たγ−Fe2O3、CrO2などの酸化物系磁性粉やFe、Co、Ni
などの金属系強磁性粉末を補助添加剤と共に公知の熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の有機高分子バイダー中に分
散させ、塗布方式によって形成された磁性層である。磁
性層の厚みは0.3〜10μm、好ましくは1〜5μmの範
囲とするのが望ましい。
次に本発明フィルムの製造方法を説明する。
ポリエステルフィルムとしてポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETと略称する)フィルムを用いた場合の一例
で説明する。
ト(以下PETと略称する)フィルムを用いた場合の一例
で説明する。
先ず、常法によって重合されたPETチップを260〜310℃
でスリット状のダイから溶融押出し、静電荷を印加しな
がら20〜80℃に冷却せしめて未延伸フィルムを作る。こ
の際、未延伸フィルムの固有粘度はフィルム特性から0.
5以上であることが望ましい。
でスリット状のダイから溶融押出し、静電荷を印加しな
がら20〜80℃に冷却せしめて未延伸フィルムを作る。こ
の際、未延伸フィルムの固有粘度はフィルム特性から0.
5以上であることが望ましい。
次に、逐次二軸延伸法によって、先ず、PET未延伸フィ
ルムを長手方向に延伸しておき、該フィルムの少なくと
も片面に、あらかじめ導電性カーボンブラックとジエチ
レングリコール及び/又はトリエチレングリコール含有
水溶性ポリエステル樹脂の混合組成物を所定量に調製し
た水溶液を塗布し、次いで、一次延伸方向と直角方向に
延伸せしめる方法で積層PETフィルムが得られる。
ルムを長手方向に延伸しておき、該フィルムの少なくと
も片面に、あらかじめ導電性カーボンブラックとジエチ
レングリコール及び/又はトリエチレングリコール含有
水溶性ポリエステル樹脂の混合組成物を所定量に調製し
た水溶液を塗布し、次いで、一次延伸方向と直角方向に
延伸せしめる方法で積層PETフィルムが得られる。
二軸配向条件は、通常、長手方向は60〜180℃の延伸温
度で、延伸倍率は2.0〜7.5倍であり、幅方向は60〜180
℃、好ましくは70〜130℃、より好ましくは80〜100℃の
延伸温度で、延伸倍率は2.0〜7.5倍、好ましくは2.5〜
5.5倍、より好ましくは3.0〜4.5倍である。
度で、延伸倍率は2.0〜7.5倍であり、幅方向は60〜180
℃、好ましくは70〜130℃、より好ましくは80〜100℃の
延伸温度で、延伸倍率は2.0〜7.5倍、好ましくは2.5〜
5.5倍、より好ましくは3.0〜4.5倍である。
なお、塗膜の乾燥条件は、50〜90℃で時間は10秒以下が
好ましい。
好ましい。
さらに、二軸配向フィルムは必要に応じて熱処理され
る。熱処理条件は150〜240℃で時間は0.5〜120秒、好ま
しくは1.0〜60秒間が適当である。
る。熱処理条件は150〜240℃で時間は0.5〜120秒、好ま
しくは1.0〜60秒間が適当である。
塗布方法は、メータリングバー方式、リバース方式、エ
アナイフ方式などの公知の方法を用いることができる。
この際、PETフィルムには塗布する前にあらかじめコロ
ナ放電処理などの公知の表面処理を施すことによって複
合層をより強固にフィルム表面上に形成できる。
アナイフ方式などの公知の方法を用いることができる。
この際、PETフィルムには塗布する前にあらかじめコロ
ナ放電処理などの公知の表面処理を施すことによって複
合層をより強固にフィルム表面上に形成できる。
なお、ジエチレングリコール及び/又はトリエチレング
リコール含有水溶性ポリエステル樹脂水溶液に導電性カ
ーボンブラックを均一分散させるには、事前に導電性カ
ーボンブラックを界面活性剤等の分散剤を用いて水に均
一分散させたものを使用した方がよい。
リコール含有水溶性ポリエステル樹脂水溶液に導電性カ
ーボンブラックを均一分散させるには、事前に導電性カ
ーボンブラックを界面活性剤等の分散剤を用いて水に均
一分散させたものを使用した方がよい。
また、前記組成物の水溶液にはシランカップリング剤な
どの架橋モノマや公知の接着促進剤を加えることによっ
て後加工での利点を増すことができる。
どの架橋モノマや公知の接着促進剤を加えることによっ
て後加工での利点を増すことができる。
本発明の特性値は、次の測定方法、評価基準による。
(1)表面粗さ JIS−B−0601に従い、(株)小坂研究所製の触針型表
面粗さ計SD−3型を用いて測定した。なお、カットオフ
は0.25mm、測定長は4mmとした。
面粗さ計SD−3型を用いて測定した。なお、カットオフ
は0.25mm、測定長は4mmとした。
(2)複合層の厚み 複合層の厚みは、表面にセロテープを貼り、セルテープ
端部の樹脂層をジメチルホルムアミド等の溶剤で溶解除
去する。溶解除去面を乾燥後、セロテープをはがし、保
護された面と溶解除去面との境界を(株)小坂研究所製
ET−10高精度段差測定器により測定し積層厚みを求め
た。
端部の樹脂層をジメチルホルムアミド等の溶剤で溶解除
去する。溶解除去面を乾燥後、セロテープをはがし、保
護された面と溶解除去面との境界を(株)小坂研究所製
ET−10高精度段差測定器により測定し積層厚みを求め
た。
(3)耐ブロッキング性 積層フィルム面のブロッキング性は、JIS−Z−0219に
準じて50℃、80〜90RH%中で荷重500g/12cm2をかけ24時
間後のブロッキング性を評価した。判定基準は、○;良
好、△;やや劣る、×;不良とした。
準じて50℃、80〜90RH%中で荷重500g/12cm2をかけ24時
間後のブロッキング性を評価した。判定基準は、○;良
好、△;やや劣る、×;不良とした。
(4)接着力 複合層/ベースフィルムの接着力は、複合層にJIS−C
−2338で規定された幅18mmの粘着テープを貼った後、ハ
ンドローラを用いて約5kgの荷重をかけ、長さ方向(約1
0cm)に2回往復して圧着させ、粘着テープを手で引き
剥がし、複合層の剥離度合を観察し評価した。判定基準
は、○;良好、△;やや劣る、×;不良とした。
−2338で規定された幅18mmの粘着テープを貼った後、ハ
ンドローラを用いて約5kgの荷重をかけ、長さ方向(約1
0cm)に2回往復して圧着させ、粘着テープを手で引き
剥がし、複合層の剥離度合を観察し評価した。判定基準
は、○;良好、△;やや劣る、×;不良とした。
(5)耐摩耗性 テープ状にしたフィルムの複合層表面を金属(SUS)固
定ガイド(5mmφ)に200回繰返し接触走行させた後、フ
ィルム上に付着したスクラッチ量を観察し耐摩耗性を評
価した。判定基準は○;良好、△;やや劣る、×;不良
とした。
定ガイド(5mmφ)に200回繰返し接触走行させた後、フ
ィルム上に付着したスクラッチ量を観察し耐摩耗性を評
価した。判定基準は○;良好、△;やや劣る、×;不良
とした。
(6)表面固有抵抗 表面固有抵抗が106〔Ω〕以上のものは、川口電機製作
所(株)製“超絶縁計VE−40型”を用いて測定した。表
面固有抵抗値が106〔Ω〕未満のものは、同超絶縁計の
電極“P−601型”とタケダ理研工業(株)製DIGITAL M
ULTIMETER“TR−6855"を用いて測定した。
所(株)製“超絶縁計VE−40型”を用いて測定した。表
面固有抵抗値が106〔Ω〕未満のものは、同超絶縁計の
電極“P−601型”とタケダ理研工業(株)製DIGITAL M
ULTIMETER“TR−6855"を用いて測定した。
(7)表面抵抗値RM、RTの比(RM/RT) 長さ30mm、径0.8mmφで先端が細く鋭い銅製の針電極を
作成し、これを一定距離間(10〜50mm)に垂直に立て、
タケダ理研工業(株)製DIGITAL MULTIMETER“TR−685
5"で長手方向(MD)及びそれと直角方向(TD)の抵抗値
RM、RTを測定し、これにより抵抗比(RM/RT)を求め
た。
作成し、これを一定距離間(10〜50mm)に垂直に立て、
タケダ理研工業(株)製DIGITAL MULTIMETER“TR−685
5"で長手方向(MD)及びそれと直角方向(TD)の抵抗値
RM、RTを測定し、これにより抵抗比(RM/RT)を求め
た。
(8)帯電性評価法 SHSHID(株)製“シタチックオネストメータ S−4104
型”を用いて測定した。判定基準は○;良好(1秒以
下)、△;やや劣る(2〜30秒)、×;不良(30秒以
上)とした。
型”を用いて測定した。判定基準は○;良好(1秒以
下)、△;やや劣る(2〜30秒)、×;不良(30秒以
上)とした。
(9)磁気記録媒体の保持力 試料フィルムに塗布方式で下記組成の磁性剤を塗布し、
乾燥して2.5μm厚みの磁性層を形成し、磁気記録媒体
とした。この磁気記録媒体の磁気特性を試料振動型磁力
計で測定し、そのヒステリス曲線から保磁力を求める。
判定基準は、保磁力が500エルステット以上を良好、500
エルステット未満を不良とした。
乾燥して2.5μm厚みの磁性層を形成し、磁気記録媒体
とした。この磁気記録媒体の磁気特性を試料振動型磁力
計で測定し、そのヒステリス曲線から保磁力を求める。
判定基準は、保磁力が500エルステット以上を良好、500
エルステット未満を不良とした。
・γ−Fe2O3粉末 68重量部 ・カーボンブラック 7重量部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
26重量部 ・アクリロニトリル−ブタジエン共重合体 5重量部 ・ポリイソシアネート 2重量部 ・メチルイソブチルケトン 75重量部 ・トルエン 75重量部 (10)磁気記録媒体のドロップ・アウト 上記(9)で作った磁気テープ原反を1/2インチにマイ
クロスリットして磁気テープとした。この磁気テープを
家庭用VTR(ヘリカルスキャン)で連続100時間走行させ
る。そのテープを40℃で48時間保持したのち常温にもど
したテープを記録・再生させ、ドロップ・アウトカウン
ターを用いて信号出力50%以下のものを数えた。
26重量部 ・アクリロニトリル−ブタジエン共重合体 5重量部 ・ポリイソシアネート 2重量部 ・メチルイソブチルケトン 75重量部 ・トルエン 75重量部 (10)磁気記録媒体のドロップ・アウト 上記(9)で作った磁気テープ原反を1/2インチにマイ
クロスリットして磁気テープとした。この磁気テープを
家庭用VTR(ヘリカルスキャン)で連続100時間走行させ
る。そのテープを40℃で48時間保持したのち常温にもど
したテープを記録・再生させ、ドロップ・アウトカウン
ターを用いて信号出力50%以下のものを数えた。
なお、測定は1/2インチ幅、780mを1巻として10巻の測
定を行ない、1巻あたりの個数が2個未満の場合をドロ
ップ・アウト;良好、2個以上の場合をドロップ・アウ
ト;不良、と判定した。
定を行ない、1巻あたりの個数が2個未満の場合をドロ
ップ・アウト;良好、2個以上の場合をドロップ・アウ
ト;不良、と判定した。
(11)走行安定性 上記(9)で作った磁気テープ原反を幅6.3mmにマイク
ロスリットして長さ780mの磁気テープとした。この磁気
テープをJIS−C−5550に規定されたテープレコーダを
用いて走行させテープ幅方向変動量を光検出器(“シー
メンス”製)で測定した。測定は走行を3回行ないその
平均を変動量とし、変動量が±0.1mm未満を良好、±0.1
以上を不良とした。なお、JIS−C−5510で規定された
リール上での巻きずれ、迷い巻きの発生は肉視で行な
い、未発生を良好、発生時を不良とした。
ロスリットして長さ780mの磁気テープとした。この磁気
テープをJIS−C−5550に規定されたテープレコーダを
用いて走行させテープ幅方向変動量を光検出器(“シー
メンス”製)で測定した。測定は走行を3回行ないその
平均を変動量とし、変動量が±0.1mm未満を良好、±0.1
以上を不良とした。なお、JIS−C−5510で規定された
リール上での巻きずれ、迷い巻きの発生は肉視で行な
い、未発生を良好、発生時を不良とした。
(1)積層ポリエステルフィルムが、表面抵抗に異方性
を有しているのでこれを基材として磁気テープとした
時、走行安定性が良く、しかも静電気防止性が外部の温
度や湿度の影響を受けずに長期間にわたって安定して得
られる。
を有しているのでこれを基材として磁気テープとした
時、走行安定性が良く、しかも静電気防止性が外部の温
度や湿度の影響を受けずに長期間にわたって安定して得
られる。
(2)積層ポリエステルフィルムを基材として磁気記録
媒体とした時、高密度記録がはかれるので磁気記録媒体
のコンパクト化、及び記録時間の長時間化が計れる。
媒体とした時、高密度記録がはかれるので磁気記録媒体
のコンパクト化、及び記録時間の長時間化が計れる。
(3)積層ポリエステルフィルムが遮光性を有するので
磁気記録媒体を製造するとき、磁性層に添加する遮光性
付与剤を減量できる。
磁気記録媒体を製造するとき、磁性層に添加する遮光性
付与剤を減量できる。
(4)積層ポリエステルフィルムが易接着性を有するの
で磁気記録媒体を製造するとき、磁性層が強固に形成さ
れるのでアンカーコートが不用となり、工程の簡略化が
計れる。
で磁気記録媒体を製造するとき、磁性層が強固に形成さ
れるのでアンカーコートが不用となり、工程の簡略化が
計れる。
本発明の積層ポリエステルフィルムは、磁気記録媒体用
ベースフィルム、コンデンサー用ベースフィルム、各種
写真用ベースフィルム、グラフィックベースフィルム、
および包装用ベースフィルムなどに適用できるが、中で
も、特に磁気記録媒体のベース基材として磁気テープ用
に用いるのが好ましい。
ベースフィルム、コンデンサー用ベースフィルム、各種
写真用ベースフィルム、グラフィックベースフィルム、
および包装用ベースフィルムなどに適用できるが、中で
も、特に磁気記録媒体のベース基材として磁気テープ用
に用いるのが好ましい。
次に、実施例に基いて本発明の実施態様を説明する。な
お、以下「部」とは「重量部」をいう。
お、以下「部」とは「重量部」をいう。
実施例1 テレフタル酸ジメチル165部、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸ジメチル44.5部、エチレングリコール124
部、酢酸マンガン4水塩0.106部、酢酸カルシウム2水
塩0.07部を混合し140〜220℃でメタノールを留去せし
め、エステル交換反応を行なった後、リン酸トリメチル
0.09部、ジメチレングリコール7.2部、三酸化アンチモ
ン0.06部を加え、240℃から280℃まで1時間30分かけ昇
温すると共に圧力を常圧から徐々に0.5mmHgまで下げ、
生成するエチレングリコールを系外に除去し、さらに40
分間この状態を保ち反応させ、〔η〕=0.57のジエチレ
ングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂を得た。
ソフタル酸ジメチル44.5部、エチレングリコール124
部、酢酸マンガン4水塩0.106部、酢酸カルシウム2水
塩0.07部を混合し140〜220℃でメタノールを留去せし
め、エステル交換反応を行なった後、リン酸トリメチル
0.09部、ジメチレングリコール7.2部、三酸化アンチモ
ン0.06部を加え、240℃から280℃まで1時間30分かけ昇
温すると共に圧力を常圧から徐々に0.5mmHgまで下げ、
生成するエチレングリコールを系外に除去し、さらに40
分間この状態を保ち反応させ、〔η〕=0.57のジエチレ
ングリコール含有水溶性ポリエステル樹脂を得た。
生成したジエチレングリコール含有水溶性ポリエステル
の共重合成分を分析したところ、全ジオール成分中、ジ
エチレングリコール成分は反応中の副生成分を含め17モ
ル%、全ジカルボン酸成分中の5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸成分は14モル%含有されていた。
の共重合成分を分析したところ、全ジオール成分中、ジ
エチレングリコール成分は反応中の副生成分を含め17モ
ル%、全ジカルボン酸成分中の5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸成分は14モル%含有されていた。
得られたジエチレングリコール含有水溶性ポリエステル
樹脂は85℃熱水中で溶解され、6重量%水溶液にした。
次いで、平均粒径40mμの“ケッチェンブラックEC"をド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダを分散剤として水に均
一分散させ8重量%の水溶液とした。これを前記水溶液
に添加して調製し、固形分組成比をジエチレングリコー
ル含有水溶性ポリエステル樹脂が85重量%、“ケッチェ
ンブラックEC"が15重量%とし、水溶液の全固形分濃度
を6重量%とした。
樹脂は85℃熱水中で溶解され、6重量%水溶液にした。
次いで、平均粒径40mμの“ケッチェンブラックEC"をド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダを分散剤として水に均
一分散させ8重量%の水溶液とした。これを前記水溶液
に添加して調製し、固形分組成比をジエチレングリコー
ル含有水溶性ポリエステル樹脂が85重量%、“ケッチェ
ンブラックEC"が15重量%とし、水溶液の全固形分濃度
を6重量%とした。
一方、固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートを29
0℃でT型口金から溶融押出し、静電印加された20℃の
キャストドラム上にキャスト無延伸シートとした後、こ
れを80℃まで予熱し、ロール延伸で長手方向に3,3倍延
伸した。
0℃でT型口金から溶融押出し、静電印加された20℃の
キャストドラム上にキャスト無延伸シートとした後、こ
れを80℃まで予熱し、ロール延伸で長手方向に3,3倍延
伸した。
この一軸延伸フィルム片面に該“ケッチェンブラックE
C"を含むジエチレングリコール含有水溶性ポリエステル
樹脂水溶液をメータリングバー方式で塗布した後、95℃
で幅方向に3.5倍延伸し、幅方向に2%弛緩しつつ210℃
で5秒間熱処理して、樹脂層0.25μmが積層されたポリ
エチレンテレフタレートをベースとする15μmの積層フ
ィルムを得た。
C"を含むジエチレングリコール含有水溶性ポリエステル
樹脂水溶液をメータリングバー方式で塗布した後、95℃
で幅方向に3.5倍延伸し、幅方向に2%弛緩しつつ210℃
で5秒間熱処理して、樹脂層0.25μmが積層されたポリ
エチレンテレフタレートをベースとする15μmの積層フ
ィルムを得た。
かくして得られた積層フィルムの表面粗さは、0.035μ
m、表面抵抗の比(RM/RT)は1.26、表面固有抵抗は、
5.0×105〔Ω〕であった。さらに複合層は、接着性、耐
摩耗性、耐ブロッキング性ともに優れているものであっ
た。このフィルムを磁気テープとしたときの特性は第1
表に示したとおりで、保磁力、ドロップ・アウト、静電
気防止性、走行安定性ともに良好であった。
m、表面抵抗の比(RM/RT)は1.26、表面固有抵抗は、
5.0×105〔Ω〕であった。さらに複合層は、接着性、耐
摩耗性、耐ブロッキング性ともに優れているものであっ
た。このフィルムを磁気テープとしたときの特性は第1
表に示したとおりで、保磁力、ドロップ・アウト、静電
気防止性、走行安定性ともに良好であった。
実施例2,比較例1,2 実施例1と同じポリエチレンテレフタレートを使用し、
実施例1と同じ組成物で組成比をかえた塗材を作り、実
施例1と同様に塗布し、続いて横延伸条件を若干変更
し、複合層の表面抵抗比(RM/RT)、表面固有抵抗をか
えた積層フィルムを得た。なお、複合層の厚みは0.22μ
mであり、積層フィルムの全厚みは15μmであった。こ
れらのフィルムを磁気テープとした時の特性を第1表に
示した。
実施例1と同じ組成物で組成比をかえた塗材を作り、実
施例1と同様に塗布し、続いて横延伸条件を若干変更
し、複合層の表面抵抗比(RM/RT)、表面固有抵抗をか
えた積層フィルムを得た。なお、複合層の厚みは0.22μ
mであり、積層フィルムの全厚みは15μmであった。こ
れらのフィルムを磁気テープとした時の特性を第1表に
示した。
表面抵抗比が本発明外である場合(比較例1,2)では、
ドロップ・アウト、静電気防止性、走行安定性がともに
良好な磁気テープは得られなかった。
ドロップ・アウト、静電気防止性、走行安定性がともに
良好な磁気テープは得られなかった。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、導電性カーボンブラックを含有した、ジエチレング
リコールおよび/又はトリエチレングリコール含有水溶
性ポリエステル樹脂層を設けてなる積層ポリエステルフ
ィルムであって、該水溶性ポリエステル樹脂層表面の一
方向(MD)の抵抗値RMとそれと直角方向(TD)の抵抗値
RTとの比(RM/RT)が1.03〜3.0であることを特徴とす
る積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】導電性カーボンブラックの平均粒径が10〜
100mμであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
項記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】該水溶性ポリエステル樹脂層の表面抵抗が
105〜109[Ω]であることを特徴とする特許請求の範囲
第(1)項又は第(2)項記載の積層ポリエステルフィ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61084340A JPH0720691B2 (ja) | 1986-04-14 | 1986-04-14 | 積層ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61084340A JPH0720691B2 (ja) | 1986-04-14 | 1986-04-14 | 積層ポリエステルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62240549A JPS62240549A (ja) | 1987-10-21 |
| JPH0720691B2 true JPH0720691B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=13827776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61084340A Expired - Lifetime JPH0720691B2 (ja) | 1986-04-14 | 1986-04-14 | 積層ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720691B2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-14 JP JP61084340A patent/JPH0720691B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62240549A (ja) | 1987-10-21 |
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