JPH072097B2 - 包装米飯の製造方法 - Google Patents

包装米飯の製造方法

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JPH072097B2
JPH072097B2 JP4230724A JP23072492A JPH072097B2 JP H072097 B2 JPH072097 B2 JP H072097B2 JP 4230724 A JP4230724 A JP 4230724A JP 23072492 A JP23072492 A JP 23072492A JP H072097 B2 JPH072097 B2 JP H072097B2
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JP
Japan
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rice
aqueous solution
steamed
acid aqueous
acid
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JP4230724A
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JPH0670709A (ja
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耕治 山口
正 斉藤
良則 井内
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Toyo Suisan Kaisha Ltd
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Toyo Suisan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装米飯の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】包装米飯の一つとしてレトルト包装米飯
が知られている。例えば特開平3−19661号公報に
は、原料米を洗浄し、水に所望時間浸漬し、更に蒸煮し
た後、包装袋に充填し、加圧加熱殺菌するに際し、前記
蒸煮後の米を有機酸でpH調整された水溶液に浸漬して
前記包装袋内に充填、加圧加熱殺菌後における米自体の
pHが5.8〜6.2となるように調整するレトルト包
装米飯の製造方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記レ
トルト包装米飯の製造方法は酸処理を施すと共に高温で
加熱(例えば包装袋の中心部を120℃、4分間加熱)
して殺菌を行うため、米飯が少しべとつき、同時に風味
も少し劣るという問題があった。本発明は、表面のべた
つきがなく、かつ良好な風味を有し、さらに保存性の高
い包装米飯の製造方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる包装米飯
の製造方法は、原料米を酸水溶液に浸漬して前記原料米
のpHを4.7〜5.3に調整する第1工程と、前記原
料米を蒸煮して水分量が53〜58%の蒸煮米にする第
2工程と、前記蒸煮米を酸水溶液に浸漬してpHを4.
2〜4.6、水分量を59〜64%に調整する第3工程
と、前記pH調整後の前記蒸煮米を包装材に充填し、1
00℃以下の温度で加熱する第4工程とを具備したこと
を特徴とするものである。前記原料米は、通常、洗浄し
たものが使用される。
【0005】前記第1工程で用いる酸水溶液としては、
例えば乳酸、クエン酸、酢酸、フィチン酸、酒石酸、グ
ルコン酸、リンゴ酸などの有機酸、リン酸およびその塩
などの無機酸を含むものを挙げることができる。かかる
酸水溶液のpHは、2.5〜3.5であることが望まし
い。前記酸水溶液の量は、原料米に対して等量ないし3
倍量にすることが望ましい。また、前記酸水溶液の温度
は5〜25℃の範囲にすることが望ましい。
【0006】前記第1工程において、酸水溶液に浸漬し
た後の原料米のpHを前記範囲に限定したのは次のよう
な理由によるものである。前記原料米のpHを4.7未
満にすると、酸度が強くなり過ぎてこの後の蒸煮工程に
おいて蒸煮米の表面がべたつく。一方、前記原料米のp
Hが5.3を超えると加熱殺菌後のpHを所期の値にす
るのに前記第3工程において酸度の高い酸水溶液を用い
る必要が生じ、前記第1工程による酸水溶液の処理が意
味をもたないものになる。前記第1工程において、前記
原料米のpHを4.7〜5.3に調整するための具体的
な酸水溶液の条件、浸漬時間等を下記表1に示す 表1 酸水溶液 リン酸水溶液 リン酸水溶液 リン酸水溶液 クエン酸水溶液 米に対す 2倍量 2倍量 等量 2倍量 る量 濃度 0.09% 0.09% 0.12% 0.15% pH 2.7 2.7 2.45 3.17 温度 25℃ 20℃ 10℃ 10℃ 浸漬時間 1時間 16時間 24時間 24時間 浸漬後の 5.06 5.01 4.95 4.86 米のpH
【0007】前記第2工程において、蒸煮後の米の水分
量を前記範囲に限定したのは次のような理由によるもの
である。前記蒸煮米の水分量を53%未満にすると、こ
の後の第3工程による酸水溶液の浸漬で前記水溶液を前
記蒸煮米に十分に吸収させることが困難になる。一方、
前記蒸煮米の水分量が58%を超えるとこの後の第4工
程による酸水溶液の浸漬時の水分の吸収により蒸煮米の
水分量が高くなってべとつきを生じる。前記第2工程に
おいて、蒸煮途中に温水を噴射することを許容する。
【0008】前記第3工程で用いる酸水溶液は、前記第
1工程で用いた酸水溶液と同様なものを使用することが
できる。かかる酸水溶液のpHは、2.2〜3.5であ
ることが望ましい。例えば、濃度0.15%、pH2.
43のリン酸水溶液、濃度0.2%、pH3.01のク
エン酸水溶液を用いることができる。
【0009】前記第3工程において、前記酸水溶液に浸
漬した後の蒸煮米のpHを前記範囲に限定したのは次の
ような理由によるものである。前記蒸煮米のpHを4.
2未満にすると、酸度が高くなり過ぎて米飯が酸っぱく
なる。一方、前記蒸煮米のpHが4.6を超えると、こ
の後の加熱処理を行っても十分な殺菌を達成することが
できなくなる。
【0010】前記第3工程において、前記酸水溶液に浸
漬した後の蒸煮米の水分量を前記範囲に限定したのは次
のような理由によるものである。前記蒸煮米の水分量を
59%未満にすると、得られた米飯が固くなる。一方、
前記蒸煮米の水分量が64%を超えると、得られた米飯
がべとつく。前記第4工程において、加熱温度を限定し
た理由は100℃を超えると米飯がべとつくからであ
る。より好ましい加熱温度は、80〜100℃の範囲で
ある。
【0011】
【作用】本発明によれば、原料米を蒸煮する前および後
に酸水溶液に浸漬し、それら浸漬後のpHを所定の値に
なるように規定することによって、表面のべたつきがな
く、保存性の高い包装米飯を製造することができる。
【0012】すなわち、本発明者らは洗浄した原料米を
蒸煮し、包装材に充填した後に低温(100℃以下)で
加熱しても米飯の保存性を高めるには前記加熱処理前に
pH4.2〜4.6にすることによって達成できると考
えた。しかしながら、洗浄した原料米を酸水溶液に浸漬
してpH4.2〜4.6に調整した後、蒸煮、包装材へ
の充填、100℃以下での加熱処理を行うと、べたつい
た米飯になり、風味も劣ることがわかった。これは、前
記原料米を一度の酸水溶液の浸漬で目的とするpHであ
る4.2〜4.6にするため、前記温度での加熱処理前
の米飯表面の酸度が内部のそれに比べて相対的に高くな
ることに起因するものと推定される。
【0013】このようなことから、本発明は原料米を酸
水溶液に浸漬してpHを4.7〜5.3に調整した後、
蒸煮することにより蒸煮米を最終のpH値よりやや中性
側にすると共に蒸煮時の酸の拡散により酸濃度が表面お
よび内部の全体に亘って均一になる。つづいて、前記蒸
煮米を再度、酸水溶液に浸漬する。この工程において、
目的とするpHである4.2〜4.6に調整されると共
に、前記蒸煮米があらかじめ酸性側にpH調整されてい
るため、表面の酸度が内部のそれと近似する。次いで、
前記pH調整した蒸煮米を包装材に充填し、100℃以
下で加熱処理することにより、表面にべつきを生じるこ
となく殺菌を行うことができる。したがって、表面のべ
たつきがなく、かつ良好な風味を有し、さらに保存性の
高い包装米飯を製造することができる。以上の工程によ
り製造された包装米飯は、電子レンジで処理したり、熱
湯に浸して加熱することにより容易に喫食することがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を参照して詳細に説明
する。 実施例1
【0015】まず、うるち米15kgを表面の糠が完全
に除去されるまで水をオーバーフローさせながら洗浄し
た。つづいて、洗浄した原料米の水を十分に除去した
後、温度25℃、0.09%濃度(pH;2.7)のリ
ン酸水溶液20kgに2時間浸漬した。前記リン酸水溶
液から取り出し、十分にリン酸水溶液を除去した後の米
のpHは5.06であった。
【0016】次いで、前記pH調整した米を4kgずつ
計量し、さらしが敷かれた蒸煮器に収納し、ならしを行
った後、15分間蒸煮した。得られた蒸煮米のpHは、
5.40、水分量は55.5%であった。
【0017】次いで、前記蒸煮米を直ち濃度が約0.1
5%(pH;2.39)のリン酸水溶液40.06kg
に1分間浸漬した。前記リン酸水溶液から取り出し、十
分にリン酸水溶液を除去した後の蒸煮米のpHは4.3
2、水分量は62.0%であった。
【0018】次いで、前記pH調整した蒸煮米200g
をポリエステル/延伸ナイロン/無延伸ポリプロピレン
の3層ラミネートフィルムからなる包装袋に入れ、40
〜60ccの含気包装を行った後、95℃で35分間加
熱することにより包装米飯を製造した。
【0019】得られた包装米飯は、常温に12か月間放
置しても腐敗は全く認められず良好な保存性を有するも
のであった。また、前記包装米飯をそのまま電子レンジ
にかけて米飯を加熱し、開封して喫食した。その結果、
べたつきがなく、良好な食感および風味を有することが
確認された。 実施例2
【0020】まず、うるち米15kgを表面の糠が完全
に除去されるまで水をオーバーフローさせながら洗浄し
た。つづいて、洗浄した原料米の水を十分に除去した
後、温度9℃、0.15%濃度(pH;3.17)のク
エン酸水溶液30kgに18時間浸漬した。前記クエン
酸水溶液から取り出し、十分にクエン酸水溶液を除去し
た後の米のpHは4.86であった。
【0021】次いで、前記pH調整した米を4kgずつ
計量し、さらしが敷かれた蒸煮器に収納し、ならしを行
った後、15分間蒸煮した。得られた蒸煮米のpHは、
5.10、水分量は55.5%であった。
【0022】次いで、前記蒸煮米を直ち濃度が約0.2
0%(pH;3.01)のクエン酸水溶液40.08k
gに1分間浸漬した。前記クエン酸水溶液から取り出
し、十分にクエン酸水溶液を除去した後の蒸煮米のpH
は4.22、水分量は63.8%であった。
【0023】次いで、前記pH調整した蒸煮米200g
をポリエステル/延伸ナイロン/無延伸ポリプロピレン
の3層ラミネートフィルムからなる包装袋に入れ、40
〜60ccの含気包装を行った後、95℃で35分間加
熱することにより包装米飯を製造した。
【0024】得られた包装米飯は、常温に12か月間放
置しても腐敗は全く認められず良好な保存性を有するも
のであった。また、前記包装米飯をそのまま電子レンジ
にかけて米飯を加熱し、開封して喫食した。その結果、
べたつきがなく、良好な食感および風味を有することが
確認された。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば表面
のべたつきがなく、保存性の高い包装米飯を製造でき、
ひいては電子レンジ等で熱処理することにより簡単に良
好な風味、食感を有する米飯を喫食できる等顕著な効果
を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料米を酸水溶液に浸漬して前記原料米
    のpHを4.7〜5.3に調整する第1工程と、 前記原料米を蒸煮して水分量が53〜58%の蒸煮米に
    する第2工程と、 前記蒸煮米を酸水溶液に浸漬してpHを4.2〜4.
    6、水分量を59〜64%に調整する第3工程と、 前記pH調整後の前記蒸煮米を包装材に充填し、100
    ℃以下の温度で加熱する第4工程とを具備したことを特
    徴とする包装米飯の製造方法。
JP4230724A 1992-08-31 1992-08-31 包装米飯の製造方法 Expired - Lifetime JPH072097B2 (ja)

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JPH0670709A JPH0670709A (ja) 1994-03-15
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