JPH07210995A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH07210995A
JPH07210995A JP8794A JP8794A JPH07210995A JP H07210995 A JPH07210995 A JP H07210995A JP 8794 A JP8794 A JP 8794A JP 8794 A JP8794 A JP 8794A JP H07210995 A JPH07210995 A JP H07210995A
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政春 森次
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度化により、あるいは記録条件の変化に
よって分解能が低下した場合でも、また、トランジェン
トやエンベロープ変動が存在する場合であっても正確に
データの読み取りを行う。 【構成】 クランプ回路104は再生信号RDSのピー
クをクランプし、振幅比較部108はクランプ回路10
4から出力されるクランプ信号振幅と参照電圧とを比較
し、AGC制御部102は振幅差に応じて制御電圧信号
Vcntを発生してゲイン可変増幅器101のゲインを制
御する。ゲート信号発生部105はクランプ回路104
から出力されるクランプ信号CLPと所定信号レベルを
比較してゲート信号GTSを発生し、データパルス出力
部107はゲート信号GTSが発生しているときに再生
信号の微分零クロス信号ZCSが発生するとデータパル
スDTを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置に係わ
り、特に高密度化により、あるいは記録条件の変化によ
って分解能が低下した場合でも、光ディスクより正確に
データを読み取ることができる光ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機の外部記憶装置として光デ
ィスク装置が開発され、実用化されつつある。光ディス
ク装置では、半導体レーザを波長程度まで微小スポット
として絞り込み、データを媒体上に記録するもので、大
容量記録と可換性という大きな特徴を有している。特
に、ISO規格により標準化が行なわれた5インチ、
3.5インチの光ディスク装置は、高機能ワークステー
ションから個人ユーザレベルまで幅広く利用が見込まれ
ている。
【0003】光ディスクのうち書き込み可能な光磁気デ
ィスクは基板上にTbFeCo等のアモルファス磁性薄
膜等を被着したものであり、磁性膜の磁化反転に必要な
保磁力が温度の上昇に応じて小さくなる性質(補償点温
度で保磁力は零)を利用する。すなわち、レーザビーム
を照射してディスク媒体の温度を2000C付近まで上昇さ
せて保磁力を弱めた状態で弱磁界を印加して磁化方向を
制御し、記録、消去するものである。従って、図11
(a)に示すように、磁性膜5上の磁化方向が下向きの状
態において、書き込みコイル6により上方向の磁界を掛
け、図11(b)に示すように磁化方向を反転したい部分
にレーザビームLBを対物レンズOLを介して照射する
と、該部分の磁化方向が反転して上方向になり、情報の
記録ができる。又、情報の読み取りに際しては、図11
(c),(d)に示すようにy軸方向の偏光面を有するレーザ
ビームLBを磁性膜5に照射すると、磁気カー効果によ
り磁化方向が下向きの部分では時計方向に偏光面がθK
回転した反射光LB0が得られ、磁化方向が上向きの部
分では反時計方向に偏光面がθK回転した反射光LB1
が得られる。従って、反射光の偏光状態を検出すること
により磁化の向き、換言すれば情報を読み取ることがで
きる。かかる光磁気ディスクには、全面が書き込み可
能なフルRAMディスクと、書き込み可能な領域(R
AM領域)と読み出し専用の領域(ROM領域)を有す
るパーシャルROMディスクと、全面がROM領域の
フルROMディスクがある。
【0004】・光磁気ディスクの構成 図12は例えば3.5インチの光磁気ディスクの構成説
明図であリ、図12(a)は概略平面図、図12(b)は一部
断面図である。光磁気ディスク11は同心円状又はスパ
イラル状のトラックを備えており、全トラックは扇型に
25セクタに分割されている。各セクタSTは例えば72
5バイトで構成され、先頭部にはアドレスフィールドA
F(ID領域)が設けられ、以降にデータフィールドD
F(MO領域:magneto-optical領域)が設けられてい
る。アドレスフィールドAFには、セクタマークやトラ
ックアドレス、セクタアドレス、同期信号再生用のプリ
アンブルを含むアドレス情報が記録され、データフィー
ルドDFにはクロック抽出用のVFOパターンと位相合
わせ用のシンクバイトSYNC及びデータDATA等が
格納されるようになっている。光磁気ディスク11は図
12(b)に示すように、透明なプラスチック層(基板)
PLSの上に記録層(記録膜)MGFを被着し、更にそ
の上に保護層PRFを形成して構成され、アドレスフィ
ールドAF(ID領域)は予めスタンピングによりピット
PT(凹凸)によりプリフォーマッティングされてい
る。
【0005】・光磁気ディスク媒体を利用するシステム
構成 図13は光磁気ディスク媒体を利用するシステムの構成
図であり、11は光磁気ディスク、21は光磁気ディス
クドライブ、31はホストシステム(コンピュ−タ本体
部)、41はデータ入力部(操作部)であり、キ−ボ−
ド41aやマウス41bを有している。51はCRTや
液晶ディスプレイ等の表示装置、61はプリンタであ
る。尚、適宜ハードディスク装置やフロッピーディスク
装置が設けられる。
【0006】図14はシステムの電気的構成図であり、
図13と同一部分には同一符号を付している。21は光
磁気ディスクドライブ、22はハ−ドディスクドライ
ブ、31はホストシステム、71a〜71bはI/Oコ
ントローラ、72はSCSI(Small Computer System
Interface:SCSI)バスである。SCSIはコンピュ
ータ本体と外部記憶装置を結ぶインターフェースで、A
NSI(American National Standard Institute)で規格
が規定されている。SCSIバスは例えば8ビットとパ
リテイビットからなるデータバスと9本の制御バスで構
成される。このSCSIバスには最大8台までSCSI
装置(ホストコンピュータやディスク・ドライブ・コン
トローラ等)を接続することができ、それぞれの装置は
ID(Identifier)と呼ばれる0〜7までの認識番号を
持つ。図では、I/Oコントローラ71a〜71bにI
D0〜ID1が割り当てられ、ホストシステム31にI
D7が割り当てられている。I/Oコントローラ71a
〜71bには光ディスクドライブ21、ハ−ドディスク
ドライブ22がそれぞれ1台接続されているが2台以上
のドライブを接続することができる。
【0007】ホストシステム31において、31aは中
央処理装置、31bはメモリ、31cはDMAコントロ
ーラ、31dはホスト・アダプタ、71c〜71dはI
/Oコントローラで、各部はホストバス31eに接続さ
れている。23はフロッピ−ディスクドライブであり、
I/Oコントローラ71cに接続されている。41は操
作部、51は表示装置、61はプリンタであり、それぞ
れI/Oコントローラ71dに接続されている。
【0008】ホストシステム31とI/Oコントローラ
71a〜71b間はSCSIインタフェ−スで結合さ
れ、I/Oコントローラ71a〜71bと各ドライブ2
1,22間は例えばESDIインタフェ−ス(Enhanced
Small Device Interface)で結合されている。このシス
テムでは光磁気ディスクドライブ21、ハードディスク
ドライブ22をホストバス31eから切離し、ホストバ
スとは別にSCSIバス72を設け、該SCSIバスに
各ドライブ用のI/Oコントローラ71a〜71bを接
続し、I/Oコントローラ71a,71bによりドライ
ブ21,22を制御するようにしてホストバスの負担を
軽減している。
【0009】・光磁気ヘッドの基本構成 図15は光磁気ディスクドライブ装置21に使用される
光磁気ヘッドの基本構成図である。211は半導体レ−
ザ−、212はコリメートレンズ、213は真円補正プリ
ズム、214は半導体レ−ザ−からの光を透過し、ディ
スクから反射した光を信号検出側に反射するビームスプ
リッター、215は光をディスク(図示せず)に導く反
射ミラー、216は二次元アクチュエ−タで、図示しな
いが対物レンズや該対物レンズをトラッキング及びフォ
ーカス方向に微調整するトラッキングコイル、フォーカ
スコイル及びデータ書き込み時に外部磁場を印加するバ
イアスコイル等を備えている。217は反射光をデータ
検出側に導く反射ミラー、218は1/2波長板であり
入射光の偏光面を45度回転させ、後段の偏光ビームス
プリッターでの透過光と反射光の量を1:1にする働き
を有している。21 9は収束レンズ、2110は偏光ビー
ムスプリッター、2111はP波成分検出器、2112はS
波成分検出器である。
【0010】・MO領域情報読取原理 偏光ビームスプリッター2110は入射面に平行の光(P
波成分)を透過し、入射面に垂直な光(S波成分)を反
射する特性を有している。従って、入射光の偏光状態を
透過光量及び反射光量の変化として検出することができ
る。すなわち、MO領域の読取部における磁化方向(情
報ビットの”0”、”1”)に応じて磁気カー効果によ
り戻り光の偏光面が図16(a)に示すように時計方向あ
るいは反時計方向にθK回転し、1/2波長板218で偏
光面を45度回転される。このため、図16(b)に示す
ように、偏光ビームスプリッター2110から出力される
P波成分(透過光)及びS波成分(反射光)は情報が"
1"の時、P波成分がS波成分より大きくなり、情報が"
0"の時、P波成分がS波成分より小さくなる。従っ
て、P波成分検出器2111より図16(c)に示す信号R
DS1,が出力され、S波成分検出器2112より図16
(c)に示す信号RDS2(信号RDS1と極性が反転し
ている)が出力され、これら信号RDS1,RDS2を
差動増幅器に入力すると同位相のノイズが除去された再
生信号RDSが得られる。
【0011】・光磁気ディスクドライブ装置 図17は光磁気ディスクドライブ装置21の構成図であ
り、21aは図15に示す光磁気ヘッドで、211は半
導体レ−ザ−、2111はP波成分検出器、211 2はS波
成分検出器、OLは対物レンズである。21bはマイコ
ン構成の制御部であり、システム本体部31(図13参
照)からの指示に従って光磁気ディスクドライブ装置全
体の制御、例えば光磁気ヘッドの位置決め制御、データ
の読み取り・記録制御を行う。21cは制御部からの指
示に従って光磁気ヘッド21aを所定の位置に位置決め
するヘッドアクセス制御回路、21dは光磁気ディスク
にデータを記録するデータ記録回路、21eは光磁気デ
ィスクに記録されているデータを再生するデータ再生回
路である。
【0012】制御部21bは上位装置(システム本体部
31)からデータ読み出し指令を受けると、ヘッドアク
セス制御回路21cにより光磁気ヘッド21aを指令さ
れたアドレスに位置決めさせ、該光磁気ヘッドをして記
録信号を読み取らせる。光磁気ヘッド21aは読み取っ
た信号をデータ再生回路21eに入力し、再生回路は検
出器より入力された信号よりデータを再生して制御部2
1bに入力し、制御部は該データを上位装置に入力す
る。又、制御部21bは上位装置からデータ書き込み指
令を受けると、ヘッドアクセス制御回路21cにより光
磁気ヘッド21aを指令されたアドレスに位置決すると
共に書き込みデータに基づいて半導体レーザ211をオ
ン・オフして該データを光磁気ディスクに書き込む。
尚、ISOにて規格化が行なわれている5インチ、3.
5インチでの記録フォーマットでは、記録データを
(2,7)符号化方式で符号化し、符号化したデータを
MO領域に書き込む。(2,7)符号化方式は符号化後
のビット”1”とビット”1”の間に入る”0”の個数
が2〜7まで変化する符号化方式であり、入力データと
符号化データは以下に示す関係がある。
【0013】
【0014】・データ再生回路 図18はデータ再生方式の説明図である。記録すべきデ
ータは、光ディスクの記録特性に適した形式(前述のR
LL2,7符号)のデータに符号化される。実際の記録
に当っては、符号化後のデータのビット”1”に媒体上
の記録ピット(黒丸)を対応させる。記録ピットの大き
さは、半導体レーザの波長程度の大きさであり、現在の
3.5インチのISO規格媒体の場合、符号化データの
ビットセル間隔は、内周で最も短くなり、約0.75μ
mである。
【0015】一方、データ再生は、記録ピットを半導体
レーザで走査した際の光量変化を検出することで行な
う。実際の再生信号RDSの波形は、図18に示すよう
に、記録ピットの存在する時点でピークを持つ波形とな
る。従って、再生信号RDSのピーク点を検出すること
でデータの再生を行なうことができる。具体的には、再
生信号を微分し、微分信号DFSのレベルがある値以上
になったことを検出してゲ−ト信号GTSを作成する。
又、微分信号DFSを零レベルで二値化して再生信号の
ピーク点で零クロスする零クロス信号ZCSを作成す
る。そして、ゲ−ト信号GTSがハイレベルで、零クロ
ス信号ZCSが立ち下がった時、所定時間幅の再生デー
タ信号DTを出力する。
【0016】図19はデータ再生回路21eの構成図で
ある。21e-1は再生信号RDSを増幅する増幅器、21e-2
はローパスフィルタ、21e-3は再生信号を微分する微分
回路、21e-4は微分信号DFSを入力され、設定値と比
較することによりゲ−ト信号GTSを出力するコンパレ
ータ、21e-5は微分信号DFSを零レベルで二値化して
零クロス信号ZCSを出力するコンパレータ、21e-6は
ゲート信号GTSがハイレベルで、零クロス信号ZCS
が立ち下がった時、所定時間幅Wの再生データ信号DT
を出力するフリップフロップ、21e-7は所定時間幅Wを
設定する遅延部、21e-8は再生データに含まれるクロッ
クを抽出するPLL回路、21e-9は抽出したクロックに
同期してデータを出力するデータセパレータである。P
LL回路21e-8において、PHSは再生データDTとV
FO出力の位相差信号を出力する位相比較器、CPMP
は位相差に応じた電圧を出力するチャージポンプ、LP
FLはローパスのル−プフィルタ、VFOはフィルタ出
力電圧に応じた周波数の信号を出力する電圧周波数発振
器(Voltage Frequency Oscilator)である。再生データ
DTは、ディスクを回転するスピンドルモータの回転変
動やディスクの中心が回転中心とずれる偏心等のため、
記録時とは異なった周波数になっている。そのため、P
LL回路21e-8により、再生データからこれに同期した
クロックを抽出する。抽出されたクロックに基づいて、
データ”1”,”0”をデータセパレータ21e-9により
判別する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の再生
方式では、媒体感度や記録パワーの変動によって、ある
いは、より高密度化することにより、分解能(図18の
V2/V1に相当)が低下し、ゲート信号が作成されなくな
る。例えば、3.5インチ、128Mバイトの光ディスク
では、最小ビット間隔が1.5μmであり、V2/V1は5
0%〜60%である。V2/V1が50%〜60%程度であ
れば、再生信号RDSのピークが孤立しているか、密集
しているかに関係無く、略同一の微分信号振幅を得るこ
とができ、ゲート信号GTSを正しく発生してデータを
再生することができる。しかし、記憶容量が例えば次世
代のISO標準である230Mバイトになると、記録密
度が従来比で2割程度向上するため再生信号RDSは図
20(a)に示すようになり、分解能V2/V1が低下する。こ
の結果、微分信号DFSは同図(b)に示すようになり、
この微分信号DFSを所定レベルVsでスライスしてゲ
ート信号GTSを発生しようとしても、ピークが密集し
ている部分でゲート信号GTSを正確に発生することが
できず、未検出のピーク部分が発生してデータ読み取り
エラーが発生する(図20(c)参照)。
【0018】そこで、ローパスフィルタ21e-2のたとえ
ば後段に等化回路を設け、該回路により高周波成分を強
調してピーク密集部での再生信号振幅V2を大にして分解
能を向上させることが考えられる。しかし、等化回路に
より高周波成分を強調すると密度が低い部分の再生信号
RDSに図21(a)に示すようにアンダーシュートUS
が発生する。このため、再生信号を微分すると図21
(b)に示すようにアンダーシュート部に対応する部分が
スライスレベルVs以上になり、誤ったゲートパルスG
TSが発生し((c)参照)、これにより誤った再生データ
パルスが発生する問題がある。又、波形等化により分解
能を向上する方式では、同時に高域雑音を強調し、従っ
て、信号品質であるS/N比を低下させ、零クロス信号
が誤った点で起こるようになる問題もある。
【0019】さて、再生信号RDSで意味を持つのは、
ピーク点である。従って、何らかの手段により再生信号
のピークレベルを検出し、該ピークレベルを基準として
ゲート信号GTSを作成するためのスライスレベルVs
を求めれば良い。しかし、光ディスクのデータ管理領域
であるセクタ開始時のトランジェントや媒体反射変動に
伴う再生信号のエンベロープ変動があるため、ピークエ
ンベロープを検出する機構が必要になる。このうち、ト
ランジェント発生の様子を図22に示す。このトランジ
ェントは、再生系がAC結合され、DC成分が失われる
ために発生する。このAC結合の帯域は、再生信号RD
Sがサグ等によってひずむのを防ぐため十分に低く(信
号周波数の1/100〜1/50)設定される。以上より、固定ス
ライスレベルでは、データ開始時からかなりの領域のデ
ータを失うことになる。
【0020】図23はピークホールド回路を用いてスラ
イスレベルを決定するための1構成例であり、81はダ
イオードとコンデンサより構成されたピークホールド回
路、82はスライスレベル決定回路である。コンデンサ
Cは再生信号RDSのピーク値を蓄積する。すなわち、
再生信号RDSがコンデンサの端子電圧以上になるとダ
イオードがオンし、コンデンサを充電し、再生信号RD
Sがピーク値以下になるとダイオードがカットオフし充
電電荷を抵抗Rを介して放電する(時定数τ=CR)。
この結果、コンデンサCの端子電圧はピーク値に追従し
て変化し、バッファアンプBAを介してスライスレベル
決定回路82に入力される。スライスレベル決定回路8
2は再生信号RDSのピーク値に基づいてゲート信号作
成用のスライスレベルVsを決定する。ところで、かか
るピークホールド回路81で再生信号RDSのピーク値
を正確にホールドするには、バッファアンプが高速であ
ることが必要であり、具体的にはnsオーダの追従特性が
要求される。しかも、ピーク値をホ−ルドしているコン
デンサCのリークを少なくするためにバッファアンプの
精度が問題になり、更には、ダイオードの順方向電圧の
低下分をキャンセルする機能も必要となるなど実際の応
用に対しては不都合な点が多い。又、より重大な問題
は、ダイオードやトランジスタを用いたピークホールド
では、ピーク電圧を求めることができても、波形自体を
修正する機能がなく、温度変動等の影響も無視できな
い。
【0021】以上から、高密度化により、あるいは記録
条件の変化によって分解能が低下した場合でも、光ディ
スクより正確にデータを読み取ることができ、しかも、
再生系がAC結合されたことに起因するデータ開始時の
トランジェントやエンベロープ変動による悪影響を防ぐ
ことができる光ディスク再生装置が要望される。図24
は特開平3-102677号において提案されている情報再生装
置の構成図、図25は動作説明の各部波形図である。9
1は再生信号RDSを増幅する増幅器、92はローパス
フィルタ、93は再生信号を微分し、微分信号DSが零
レベルを交差するときに零クロス信号ZCSを発生する
微分零クロス検出回路、94は再生信号RDSの下限レ
ベルをクランプするクランプ回路、95はクランプ回路
Voutの出力信号を所定レベルLsでスライスして得られ
る2値化信号をゲート信号GTSとして出力するゲート
信号発生回路、96はゲート信号GTSがハイレベルの
期間に零クロス信号ZCSが立ち下がった時に反転し、
かつ、零クロス信号発生後、ゲート信号GTSがローレ
ベルになった時、再度反転するように再生デジタル信号
DTを生成する再生デジタル信号生成部である。
【0022】クランプ回路94は、ベース端子にクラン
プ制御電圧Vsetが供給されると共にエミッタ端子出力
がクランプ回路の出力とされるnpnトランジスタ94
aと、エミッタとアース間に接続された抵抗94bと、
直流分カット用のコンデンサ94cを備えている。入力
信号VinがVccより大きい場合にはトランジスタ94a
がオフし、入力信号VinがそのままVoutとして出力さ
れる。一方、入力信号VinがVccより小さい場合にはト
ランジスタ94aがオンし、バイアス電圧Vccが出力さ
れる。すなわち、クランプ回路94は下限レベルをVcc
にクランプした信号を出力する。
【0023】このクランプ回路によれば、図25(e)に
示すように変調データ”0”(非マーク)に相当する再
生信号RDSの下限レベルを一定電圧にクランプでき
る。すなわち、再生信号RDSの分解能が小さい場合で
あっても、クランプ回路94を通すことにより等価的に
分解能が大きくなったようにすることができ、確実に再
生信号のピーク点(微分信号零クロス点)を含む範囲で
ハイレベルとなるゲート信号GTSを作成でき、再生デ
ジタル信号生成部96において正しくデータの再生がで
きる。
【0024】しかし、トランジスタ(ダイオードを含
む)クランプでは、トランジスタのオン→オフになる遷
移時間がベース蓄積電荷の影響で大きいという欠点があ
る。このため、図26に示すように再生信号RDSとク
ランプ出力信号Voutとの間に数ns〜数msの時間的ずれ
が発生し、ゲート信号GTSにも上記時間的ずれTdが
生じる。このゲート信号GTSの時間的ずれは高密度化
(高速転送)時に問題を生じる。又、提案されているク
ランプ回路は、下限レベルをクランプするものであるた
め、図27に示すように再生信号RDSにディスクの欠
陥に起因してノイズNSが乗ると、ノイズのピーク値が
スライスレベルLs以上になって誤読み取りを生じる問
題がある。
【0025】以上から、本発明の目的は、使用環境(特
に環境温度)により再生信号振幅が変動しても、AGC
動作によりクランプ信号振幅を最適の振幅となるように
自動設定して装置マージンを大きくできる光ディスク装
置を提供することである。本発明の別の目的は、ショッ
トキーバリアダイオードクランプ回路により再生信号の
ピーク値を高速クランプすることで高速転送に対応で
き、しかも欠陥に対して強い(欠陥の影響を受けない)
光ディスク装置を提供することである。本発明の更に別
の目的は、環境温度や接合面温度によりスライスレベル
に相当するショットキーダイオードの特性(順方向降下
電圧)が変動しても、AGC制御によりクランプ後の信
号振幅を最適にでき、装置マージンを大きくできる光デ
ィスク装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。101は光ディスクから読み取った再生信号
RDSを増幅するゲイン可変の増幅器(AGC)、10
2はAGC制御部、104は増幅器出力信号のピーク値
をクランプするクランプ回路、105はクランプ回路か
ら出力されるクランプ電圧と所定信号レベルを比較して
ゲート信号GTSを発生するゲート信号発生部、106
は再生信号を微分し、該微分信号が零レベルをクロスし
たとき零クロス信号ZCSを出力する微分・零クロス信
号発生部、107はデータパルス出力部、108はクラ
ンプ回路から出力される信号振幅と参照電圧レベルとの
差を検出する振幅比較部である。
【0027】
【作用】振幅比較部108はクランプ回路104から出
力されるクランプ信号振幅と参照電圧レベルとを比較
し、振幅差を出力する。AGC制御部102は振幅差に
基づいてゲイン可変増幅器101のゲインを制御する制
御電圧信号Vcntを発生する。ゲート信号発生部105
はクランプ回路104から出力されるクランプ信号CL
Pと所定信号レベルを比較してゲート信号GTSを発生
し、データパルス出力部107はゲート信号GTSが発
生しているときに零クロス信号ZCSが発生した時、デ
ータパルスを出力する。このようにクランプ回路104
において再生信号RDSのピークを所定電位にクランプ
することにより、再生信号のピーク値が変動してもピー
ク値を常に定電位にクランプし、該一定ピーク値に基づ
いてゲート信号GTSを発生することができる。この結
果、ピーク値が変動しても、正確にゲート信号を発生す
ることができ、高密度化により、あるいは記録条件の変
化によって分解能が低下した場合でも、また、トランジ
ェントやエンベロープ変動が存在する場合であっても正
確にデータの読み取りができる。更に、ピーク値を定電
位にクランプするものであるため、ゲート信号作成用の
スライスレベルを高めに設定でき、欠陥等により発生す
るノイズを誤読み取りすることがなく、欠陥の影響をな
くすことができる。
【0028】又、クランプ回路104をショットキーダ
イオードを用いて構成すると共に、振幅比較部108に
おける参照電圧レベルをショットキーダイオードの順方
向電圧の1.1倍〜1.7倍とする。このようにすれ
ば、媒体特性やドライブ間のバラツキにより再生信号振
幅が変動しても、AGC動作によりクランプ信号の振幅
を最適となるように自動設定して装置マージンを大きく
できる。又、環境温度や接合面温度によりダイオードの
特性(順方向降下電圧)が変動してもクランプ信号の振
幅をAGC制御により最適にでき、装置マージンを大き
くできる
【0029】
【実施例】
(a) 全体の構成 図2は光ディスクドライブ装置における本発明のデータ
再生回路の実施例構成図である。101は光ディスクか
ら読み取った再生信号を増幅するゲイン可変の差動増幅
器であり、互いに極性の異なる再生信号RDS1,RD
S2が入力され、極性の異なる2つの信号を出力するよ
うになっている。尚、再生信号RDS1,RDS2は図
15のP波成分検出器2111及びS波成分検出器2112
より出力される信号RDS1,RDS2(図16(c)参
照)に相当するものである。102は再生信号RDS
1,RDS2の振幅を所定値にするAGC制御部、10
3は2つの互いに極性の異なる信号がゲイン可変増幅器
101から入力される波形処理部であり、ローパスフィ
ルタやイコライザを有している。ローパスフィルタ及び
イコライザは、高域での雑音除去、再生信号の高域側を
適度に強調して分解能の低下防止及びピークシフト除去
のために挿入される。
【0030】104は波形処理部から出力される2つの
再生信号RD1′、RDS2′のピーク値をクランプす
るクランプ回路であり、再生信号RDS1′については
+側のピーク値をクランプし、再生信号RDS2′につ
いては−側のピーク(ボトム)を一定値にクランプす
る。105はクランプ回路から出力されるクランプ信号
CLP,CLP′の電圧レベルを比較してゲート信号G
TSを発生するゲート信号発生部(コンパレータ)、1
06は波形処理部から出力される再生信号RDS1′,
RDS2′を微分し、該微分信号の差信号が零レベルを
クロスしたとき零クロス信号ZCSを出力する微分・零
クロス信号発生部、107は再生信号RDS1のピーク
点(微分信号の零クロス点)でデータパルスを出力する
データパルス出力部、108はクランプ回路から出力さ
れるクランプ信号CLPの振幅と参照電圧レベルVrと
を比較して振幅差をAGCし制御部102に入力する振
幅比較部、109は参照電圧Vrを発生する参照電圧発
生部である。
【0031】(b) 各部の構成 図3は波形処理部後方の各部の構成図であり、図4は各
部の波形図である。尚、図4において、IDはセクタ先
頭部に設けられたアドレスフィールド(ID領域)、D
FはID領域以降に設けられたデータフィールドDF
(MO領域)であり、MO領域にはクロック抽出用のV
FOと位相合わせ用のシンクバイトSYNC及びユーザ
データDATAが書き込まれている。
【0032】クランプ回路 クランプ回路104は、再生信号RDS1′,RDS
2′の直流分をカットする2つのコンデンサC0と、コ
ンデンサC0に直列に接続された2つの電流制限用抵抗
1と、バイアス抵抗R0,R2と、該バイス抵抗を介し
て順方向にバイアスされたショットキーダイオードD1
で構成され、ショットキーダイオードのアノード側がゲ
ート信号発生部105を構成するコンパレータCMPの
+端子に接続され、カソード側がコンパレータCMPの
−端子に接続されている。ショットキーダイオードD1
は原理上蓄積電荷の影響が全くないため、トランジスタ
やその他のダイオードを用いたクランプ回路に比べて信
号遅延がない。又、ショットキーダイオードは印加電圧
に依存せず一定値を取れるので、常に一定電位にクラン
プすることが可能である。
【0033】さて、入力信号が無い状態では、コンパレ
ータCMPの非反転端子(+)の電位は、反転端子
(−)の電位にショットキーダイオードD1の順方向電
圧VFが加わった電位(VT=I1・R2+VF)に固定さ
れている。かかる状態において、図4に示すトランジェ
ントを持った信号RDS1′が入力されると、トランジ
ェントの開始時点の上昇電位は、ショットキーダイオー
ドD1がオンになっているため一定電圧に保持され、図
4のクランプ信号CLPに示すようにVTにクランプさ
れる。ここで、コンデンサC0に直列に接続された電流
制限抵抗R1はクランプ系を駆動するドライバの負荷を
軽減するように作用する。すなわち、トランジェント開
始時の上昇電位時点では、ダイオードクランプが働くた
め、電流制限抵抗R1がないと大電流が流れる恐れがあ
るが、この電流制限抵抗R1により電流が制限され、ド
ライバの負荷が軽減される。ただし、電流制限抵抗R1
を大きくしすぎるとクランプ回路が働かなくなるので、
数十Ωで十分である。
【0034】次に、入力信号RDS1′が低下した場合
は、Vcc→R0→R1→C0→入力信号端子方向に電流パ
スが形成され、コンパレータCMPの非反転端子電圧
(クランプ信号CLP)は図4に示すように入力信号R
DS1′に追従して変化する。このとき、コンデンサC
0に電荷が充電されるが、入力信号RDS1′上昇時に
抵抗R1、ショットキーダイオードD1を介して放電され
る。以上より、データ開始時でのトランジェントや反射
率変動に伴うエンベロープ変動が吸収されて再生信号の
ピーク値はVTにクランプされ、VT以下では入力信号R
DS1′に追従した信号波形となる。以上は入力信号R
DS1′に着目した場合であるが、入力信号RDS2′
に着目すると、図4の点線で示すように、クランプ信号
CLP′はボトムがVRにクランプされ、VR以上では入
力信号RDS2′に追従した信号波形になる。
【0035】クランプ回路104において、コンデンサ
0とダイオードバイアス抵抗R0,R2とで決まる時定
数τ(=C0・R)は、入力信号の最長パターン(ピー
ク点から次のピーク点までの時間が最も長いパターン)
以上の必要がある。なぜならば、それ以下では、ボトム
レベルが保持できなくなるからである。例えば、ISO
規格では5インチ、3.5インチの記録フォーマットと
して(2,7)RLL符号化方式を採用している。この
(2,7)RLL符号化方式によれば、符号化後のビッ
ト”1”とビット”1”間の”0”の個数は2〜7まで
変化し、最長パターンはビット間隔をTとすると8Tと
なる。従って、時定数τ(=C0・R)は8Tより大き
くする必要がある。また、時定数の上限は、データ開始
時にデータからクロック成分を抽出するために設けてあ
るVFOパターン期間で決定される。これは、データ開
始時に図4とは逆のトランジェント(直前のIDクロス
トークの影響等によっては、反対方向のトランジェント
が発生する場合がある)が発生した場合、ピーククラン
プが動作する前記VFO期間内でトランジェントが制定
する必要があるからである。
【0036】ゲート信号発生部 ゲート信号発生部105はコンパレータCMPで構成さ
れ、その非反転端子(+)にクランプ信号CLPが入力
され、反転端子(−)にクランプ信号CLP′が入力さ
れ、非反転端子電位が反転端子電位より大きいときハイ
レベルのゲート信号GTSを出力する。微分・零クロス信号発生部 微分・零クロス信号発生部106は、再生信号RDS
1′,RDS2′をそれぞれ微分した微分信号DFS,
DFS′を出力するCR構成の微分回路106aと、微
分信号DFS,DFS′の差信号が零レベル以下になっ
た時ハイレベルの零クロス信号ZCSを出力するコンパ
レータ106cを備えている。
【0037】データパルス出力部 データパルス出力部107はゲート信号GTSが発生し
ているときに零クロス信号ZCSが発生した時、すなわ
ち、再生信号RDS1のピーク点でデータパルス(再生
データ)DTを出力するようになっている。107aは
フリップフロップ、107bは所定の遅延時間を設定す
る遅延部である。ゲート信号GTSがハイレベルの時
に、零クロス信号ZCSが発生すると、フリップフロッ
プ107aはセットされ、遅延時間経過後にリセットさ
れる。これにより、遅延時間に相当する幅のデータパル
スDTが出力される。尚、データパルス出力部107を
アンドゲートで構成し、アンドゲートでゲート信号GT
Sと零クロス信号ZCSの論理関を演算することにより
データパルスDTを出力するようにもできる。
【0038】フィードバック系の構成 図5はクランプ信号振幅をゲイン可変増幅器101にフ
ィードバックする振幅フィードバック系の構成図、図6
は振幅フィードバック系の動作説明用波形図である。1
08はクランプ回路から出力されるクランプ信号CLP
の振幅と参照電圧レベルVrとの振幅差を出力する振幅
比較部、102は振幅差に応じた制御電圧信号Vcnt
を発生するAGC制御部、109は参照電圧発生部であ
り、クランプ回路104を構成するショットキバリアダ
イオードD1の順方向電圧降下VFのn(=1.1〜1.
7)倍の参照電圧Vrを発生する。尚、n=1.1〜
1.7とする理由は後述する。振幅比較部108におい
て、108aは参照電圧Vrとクランプ回路から入力さ
れるクランプ信号CLPとの振幅を比較する振幅比較
器、108bは定電流源Iin,Iout及びスイッチSWi
n,SWoutで構成されたチャージポンプで、振幅比較器
108aの出力に基づいてスイッチSWin,SWoutを
オン・オフして吸い込み/吐き出しをする。AGC制御
部102において、102aはチャージポンプの電流出
力を電圧に変換するローパスフィルタ、102bはロー
パスフィルタ出力を制御電圧信号Vcntとして出力する
バッファアンプである。
【0039】参照電圧発生部109はクランプ回路10
4の近傍に設けられ、クランプ回路104のショットキ
バリアダイオードD1と同一特性のショットキバリアダ
イオードD1′と、該ダイオードを順方向バイアスする
バイアス抵抗R0と、ショットキダイオードD1′の順方
向電圧降下VFをn(=1.1〜1.7)倍する乗算部
(例えばアンプ)MLTを有している。ショットキバリ
アダイオードD1′の順方向電圧降下VFは、乗算部ML
Tでn(=1.1〜1.7)倍され、コンパレータ10
8aの−端子に入力される。一方、クランプ信号CLP
は同じくコンパレータ108aの+端子に入力される。
コンパレータ108aは両入力の振幅を比較し、クラン
プ信号振幅がVr(=n・VF)以下の場合には、ローレ
ベルの駆動信号CDを出力し、n・VF以上の場合に
は、ハイレベルの駆動信号CDを出力する。駆動信号C
Dがローレベルの場合には、スイッチSWoutがオン
し、ローパスフィルタ102aのコンデンサに充電され
ていた電荷が放電し、逆に駆動信号CDがハイレベルの
場合には、スイッチSWinがオンし、ローパスフィルタ
102aのコンデンサに電荷が充電される。この結果、
ローパスフィルタ102aより図6に示すように、クラ
ンプ信号CLPの振幅に応じて増減する制御電圧信号V
cntが出力される。
【0040】ローパスフィルタ102aとしてコンデン
サのみの場合(伝達関数F(s)=1/sC)を示した
が、抵抗とコンデンサが直列に接続された2次フィルタ
(伝達関数F(s)=R+1/sC)であってもよい。2
次フィルタであっても動作原理はコンデンサのみの場合
と全く同様であり、どちらを選択するかはシステム設計
に依存する。尚、振幅比較部108において、データ開
始時のAGC引き込み時に充放電電流Iin,Ioutが増
加し、その後減少し、AGCアタック時間の低減が可能
となる。この結果、後述するAGC制御部102の制御
でゲイン可変増幅器101の応答時間が低下し、データ
パターンに基づく振幅変動による悪影響が除かれる。
【0041】ゲイン可変増幅器 図7はゲイン可変増幅器の構成図である。図7の構成は
ギルバートセルとよばれ、既に多くの回路に使用されて
いるものである。ゲイン可変増幅器101は、互いに極
性の異なる再生信号RDS1,RDS2が入力されるト
ランジスタQ5,Q6を備えた差動アンプ段101a、差
動アンプ段の各トランジスタに電流を供給するバイアス
部101b、定電流部101c、出力バッファ段101
d、トランジスタスイッチ部101eを有している。ト
ランジスタスイッチ部101eはAGC制御部102か
ら出力される制御電圧信号Vcntと予め設定されている
基準電圧Vrefの大小に応じて差動アンプ段101aの
ゲインを制御する2組のトランジスタスイッチSW1
(Q1,Q2),SW2(Q3,Q4)を有している。トラ
ンジスタスイッチ部101eは制御電圧信号Vcntと基
準電圧Vrefを比較し、基準電圧と制御電圧が等しくな
るようにトランジスタQ1〜Q4の導通度を制御し、結果
的に差動アンプ101aのゲインを制御し、再生信号R
DS1,RDS2の振幅が最適値となるようにする。
【0042】動作原理を簡単に説明する。差動入力信号
(再生信号)RDS1,RDS2は、差動アンプ101
aのトランジスタQ5,Q6に入力される。各トランジス
タの負荷には、それぞれトランジスタQ1,Q2及び
3,Q4で構成されたトランジスタスイッチSW1,S
W2が接続されており、各トランジスタの一方のベース
には制御電圧信号Vcntが、他方には、基準電圧信号Vr
efが印加されている。基準電圧Vref>制御電圧信号Vc
ntの場合には、トランジスタQ2,Q4がオンし、トラン
ジスタQ1,Q3はオフする。このため、再生信号RDS
1,RDS2はトランジスタQ2,Q4の負荷抵抗RA
現れ、バッファ段101dのトランジスタQ7,Q8を経
由して次段の波形処理部103の入力信号RDS1″、
RDS2″となる。この際が、最大ゲインであり、電圧
ゲインはRA/RBである。
【0043】次に、基準電圧Vref<制御電圧信号Vcnt
の場合には、トランジスタQ1,Q3がオンし、トランジ
スタQ2,Q4はオフする。このため、再生信号RDS
1,RDS2は負荷抵抗RAに全く現れなくなり、ゲイ
ンが零となる。実際には、フィードバックループにより
基準電圧Vref≒制御電圧信号Vcntとなるように制御が
行われ、結果的にクランプ信号CLPの信号振幅がショ
トキバリアダイオードD 1の順方向電圧降下VFのn(=
1.1〜1.7)倍となる。
【0044】(c) マージン 図3の実施例では、ゲート信号GTS作成用のスライス
レベルは、ショットキーダイオードD1の順方向電圧降
下VFのみによって決定され、順方向電圧降下V Fとクラ
ンプ信号の振幅がゲート信号GTSを作成する際のマー
ジンに大きく関係してくる。一般にショットキーダイオ
ードの順方向電圧降下VFは温度依存性が強く、接合面
の温度が高くなるほどVFが低下する傾向を持つ。光デ
ィスクの使用環境温度(50C〜450C)に動作時の発
熱等を考慮すると、接合面の温度変化は00C〜800
以上になり、この温度変化により、VFは2倍(1/
2)近く変化する。このため、マージンを向上するため
には、VFの変化に応じて再生信号すなわちクランプ信
号の振幅を制御する必要がある。一方、光ディスクの反
射率、媒体の性能や再生効率によって、再生信号振幅は
最大2倍近く変動する。このため、再生信号振幅が変動
したらVFに応じた適正な振幅になるように制御する必
要がある。
【0045】図2、図3の実施例構成で、クランプ信号
振幅に対するマージンの測定例を図8に示す。この図
は、信号振幅比(信号振幅/VF)とゲート信号作成時
のマージン劣化を表したものである。これにより、ゲー
ト信号発生部105に入力されるクランプ信号CLP,
CLP′の信号振幅は、対VFで1.1〜1.7の時最
も特性がよいことが判る。この目標振幅をクリアするた
めには、ダイオードの順方向電圧降下VFの1.1〜
1.7倍したものを参照電圧Vrとして発生する。そし
て、該参照電圧Vrとクランプ信号CLPの信号振幅と
の差を振幅比較部108で検出し、該差に応じた制御電
圧信号VcntをAGC制御部102より出力してゲイン
可変増幅器101のゲインを制御する。これにより、ク
ランプ信号CLPの信号振幅がショトキバリアダイオー
ドD1の順方向電圧降下VFのn(=1.1〜1.7)倍
となるようにフィードバック制御される。
【0046】(d) 変形例 以上では、極性の異なる再生信号RDS1,RDS2を
用いてゲイン可変増幅器、波形処理部、クランプ回路、
ゲート信号発生部で所定の処理をした場合であるが、再
生信号RDS1,RDS2の差を演算して得られる再生
信号RDSを用いてデータパルスDTを発生するように
構成することもできる。かかる場合には、クランプ回路
以降を図9に示すように構成する。クランプ回路104
は図3に比べて片信号分のみでよく、ゲート信号発生部
105の非反転端子(+)にはクランプ信号CLPが入
力され、反転端子(−)にはVb+VF/2(VFはダイ
オードの順方向降下電圧)が入力される。
【0047】ゲート信号発生部105におけるクランプ
信号CLPの比較電位は、最長パターン時の再生信号振
幅、すなわち最大振幅の50%近傍に設定するのが理想
的である。何故ならば、再生信号のS/N比が劣化し、
誤ったゲート信号が開くのを防ぐためのいわゆるレベル
マージンが、再生信号のセンターで最大になるからであ
る。このため、コンパレータCMPの反転端子にはVb
+VF/2が入力されている。図10は図9における各
部の信号波形図である。以上では、MO領域の情報の再
生について説明したが、本発明はプリフォーマット部
(ID領域)の情報の再生にも適用できるものである。
又、以上ではショットキーダイオードを用いた場合につ
いて説明したが、その他の高速ダイオードを用いること
もできる。更に、以上では本発明を実施例により説明し
たが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従
い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除する
ものではない。
【0048】
【発明の効果】以上本発明によれば、クランプ回路にお
いて再生信号のピークを所定電位にクランプし、該一定
ピーク値に基づいてゲート信号を発生するようにしたか
ら、ピーク値が変動しても、正確にゲート信号を発生す
ることができ、又、高密度化により、あるいは記録条件
の変化によって分解能が低下した場合でも、あるいはト
ランジェントやエンベロープ変動が存在する場合であっ
ても正確にデータの読み取りができる。更に、本発明に
よれば、ピーク値を定電位にクランプするようにしたか
ら、ゲート信号作成用のスライスレベルを高めに設定で
き、欠陥等により発生するノイズを誤読み取りすること
がなく、欠陥の影響をなくすことができる。
【0049】又、本発明によれば、クランプ回路をショ
ットキーダイオードを用いて構成すると共に、振幅比較
部における参照電圧レベルをショットキーダイオードの
順方向電圧の1.1倍〜1.7倍となるようにAGC制
御するようにしたから、媒体特性やドライブ間のバラツ
キにより再生信号振幅が変動してもAGC動作により、
クランプ信号の振幅を最適となるように自動設定して装
置マージンを大きくできる。又、環境温度や接合面温度
によりダイオードの特性(順方向降下電圧)が変動して
もクランプ信号の振幅をAGC制御により最適にでき、
装置マージンを大きくできる。更に、ショットキーダイ
オードは蓄積電荷の影響が無いため再生信号のピーク値
を遅延なく高速クランプすることができ、高密度、高速
転送に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明のデータ再生回路の実施例構成図であ
る。
【図3】波形処理部後方の各部の構成図である。
【図4】各部の波形図である。
【図5】振幅フィードバック系の構成図である。
【図6】振幅フィードバック系の動作説明用波形図であ
る。
【図7】ゲイン可変増幅器の構成図である。
【図8】信号振幅に対するマージン測定結果説明図であ
る。
【図9】本発明の変形例を示す各部構成図であるであ
る。
【図10】変形例の動作説明用波形図である。
【図11】光磁気ディスクの書き込み・読み取り説明図
である。
【図12】光磁気ディスク媒体の構成図である。
【図13】システム構成図である。
【図14】システムの電気的構成図である。
【図15】光磁気ヘッドの基本構成図である。
【図16】MO領域情報読取原理説明図である。
【図17】光磁気ディスクドライブ装置の構成図であ
る。
【図18】データ再生方式説明図である。
【図19】データ再生回路の構成図である。
【図20】従来の問題点説明図である。
【図21】従来の別の問題点説明図である。
【図22】トランジェント説明図である。
【図23】ピークホールド回路を用いた構成図である。
【図24】従来の情報再生装置の構成図である。
【図25】各部波形図である。
【図26】トランジスタ及びダイオードを用いたクラン
プ回路の問題点説明図である。
【図27】下限レベルクランプの問題点説明図である。
【符号の説明】
101・・ゲイン可変の増幅器 102・・AGC制御部 104・・クランプ回路 105・・ゲート信号発生部 106・・微分・零クロス信号発生部 107・・データパルス出力部 108・・振幅比較部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクから読み取った再生信号を微
    分し、該微分信号が零レベルをクロスしたとき零クロス
    信号を出力する零クロス信号発生部と、前記再生信号を
    用いてゲート信号を発生するゲート信号発生部を備え、
    ゲート信号が発生しているときに零クロス信号が発生し
    た時、データパルスを出力する光ディスク装置におい
    て、 再生信号を増幅するゲイン可変の増幅器と、 該増幅器の出力信号のピーク値をクランプするクランプ
    回路と、 参照電圧レベルを発生する参照電圧発生部と、 クランプ回路から出力されるクランプ信号の振幅と参照
    電圧レベルを比較する振幅比較部と、 比較結果に基づいてゲイン可変増幅器のゲインを制御
    し、クランプ回路の出力信号振幅を制御するAGC制御
    部を備え、 前記ゲート信号発生部はクランプ回路から出力されるク
    ランプ信号と所定の信号レベルを比較してゲート信号を
    発生する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ回路は、再生信号の直流分
    をカットするコンデンサと、バイアス抵抗と、該バイア
    ス抵抗を介して順方向にバイアスされ、かつ、アノード
    側が前記コンデンサに接続されたダイオードより構成さ
    れたダイオードクランプ機構である請求項1記載の光デ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイオードはショットキバリアダイ
    オードである請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記参照電圧レベルはダイオードの順方
    向電圧に比例して決定する請求項2又は請求項3記載の
    光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記参照電圧レベルはダイオードの順方
    向電圧の1.1倍〜1.7倍である請求項4記載の光デ
    ィスク装置。
  6. 【請求項6】 前記振幅比較部は、参照電圧とクランプ
    信号の振幅とを比較する比較器と、該比較器の出力によ
    り、吸い込み/吐き出しをするチャージポンプを備え、
    前記AGC制御部は該チャージポンプの電流出力を電圧
    に変換するローパスフィルタを有し、ローパスフィルタ
    出力を制御電圧信号とする請求項1記載の光ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ダイオードクランプ機構の直流カッ
    ト用のコンデンサとバイアス抵抗による時定数は、最長
    ビットセル間隔(ピーク点から次のピーク点までのうち
    最も長い間隔)以上であり、かつ、データフィールドの
    先頭にあるVFOパターン長以下である請求項2記載の
    光ディスク装置。
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