JPH0721110B2 - ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物

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JPH0721110B2
JPH0721110B2 JP61234027A JP23402786A JPH0721110B2 JP H0721110 B2 JPH0721110 B2 JP H0721110B2 JP 61234027 A JP61234027 A JP 61234027A JP 23402786 A JP23402786 A JP 23402786A JP H0721110 B2 JPH0721110 B2 JP H0721110B2
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vinyl aromatic
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐衝撃性、加工性に優れたポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂、不飽和ニトリル−ビニル芳香族
−ジエンゴム樹脂および特定組成のグラフト共重合体2
種または、さらにそれらにビニル芳香族−ジエンゴム樹
脂を組合せてなる耐衝撃性、加工性に優れたポリフェニ
レンエーテル系樹脂組成物に関する。
ポリフェニレンエーテル系樹脂は、耐熱性、耐衝撃性の
優れた樹脂であるが、それ単独では成形加工が困難であ
ることより、ポリフェニレンエーテル系樹脂とビニル芳
香族系樹脂とからなる加工性の改善された樹脂組成物が
提案されている。(USP3383435号公報) ビニル芳香族系樹脂の配合により加工性は改善される
が、ポリフェニレンエーテル系樹脂の特徴であった耐熱
性および耐衝撃性が著しく低下するといった問題を有し
ている。
上記USPにも述べられているとおり、ビニル芳香族系樹
脂としては、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン(HI
PS)、不飽和ニトリル−ビニル芳香族−ジエンゴム樹脂
(ABS樹脂)などが知られており、それら芳香族系樹脂
単独比較では、不飽和ニトリルならびにジエンゴムが導
入されているABS樹脂が最も耐衝撃性および耐溶剤性に
優れている。
しかしながら、ABS樹脂はポリフェニレンエーテル系樹
脂との相溶性が悪いため、それら両者からなる樹脂組成
物は、ポリスチレンを用いた場合同様に加工性は改善さ
れるものの耐衝撃性等の機械的特性が著しく損なわれ
る。
事実、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレン
(又はHIPS)からなる樹脂組成物が実用化されているに
もかかわらず、ポリフェニレンエーテル系樹脂とABS樹
脂からなる樹脂組成物はいまだ実用化されていないのが
実情である。
一方、ポリフェニレンエーテル系樹脂とABS樹脂との相
溶性改善に関する研究も行われており、USP4360618号公
報およびUSP4405753号公報には具体的な改善技術が開示
されている。
USP4360618号公報では、ABS樹脂中のアクリロニトリル
成分が相溶性不良の原因であるとの認識に基づき、低ア
クリロニトリル含有量(2〜8重量%)のABS樹脂に限
定しており、またUSP4405753号公報でも、低アクリロニ
トリル含有量(2〜15重量%)のABS樹脂に限定すると
共にエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物−ビニル芳香
族化合物系樹脂を導入している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
USP4360618号およびUSP4405753号公報に提案されている
とおり、ABS樹脂中のアクリロニトリル含有量を低く抑
えることにより相溶性が改善されるが、アクリロニトリ
ル含有量が20〜30重量%である一般的なABS樹脂を用い
ることは出来ず、さらに、かかる低アクリロニトリル含
有量のABS樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂とから
なる樹脂組成物でも耐衝撃性が充分と言い難い。
従って、より耐衝撃性ならびに加工性に優れた樹脂組成
物の開発が望まれていた。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ABS樹脂および特
定のグラフト共重合体2種からなる樹脂組成物が耐衝撃
性、加工性に著しく優れたポリフェニレン系樹脂組成物
であることを見出し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂(以下、PPEと記
す。)10〜90重量部、 (B)不飽和ニトリル化合物(B−1)、ビニル芳香族
化合物(B−2)、ジエンゴム(B−3)および所望に
応じこれらと共重合可能な他のビニル化合物(B−4)
からなる樹脂(以下、ABS樹脂と記す。)8〜88重量
部、 (C)10〜40重量%の不飽和ニトリル化合物(C−
i)、60〜90重量%のビニル芳香族化合物(C−ii)お
よび0〜30重量%のこれらと共重合可能な他のビニル化
合物(C−iii)からなる共重合体であり、かつ共重合
体の少なくとも一つの末端にビニル基(C−iv)を有す
る高分子単量体(C−1)5〜95重量部の存在下、ビニ
ル芳香族化合物(C−v)100〜70重量%およびこれら
と共重合可能な他の化合物(C−vi)0〜30重量%から
なる化合物(C−2)95〜5重量部を重合して得られる
グラフト共重合体(以下、グラフト共重合体−1と記
す。)1〜30重量部、 (D)50〜100重量%のビニル芳香族化合物(D−i)
と0〜50重量%のこれと共重合可能な他のビニル化合物
(不飽和ニトリルを除く。)(D−ii)からなる重合体
であり、かつ重合体の少なくとも一つの末端にビニル基
(D−iii)を有する高分子単量体(D−1)5〜95重
量部の存在下、不飽和ニトリル化合物(D−iv)10〜40
重量%、ビニル芳香族化合物(D−V)90〜60重量%お
よびこれらと共重合可能な他のビニル化合物(D−vi)
0〜30重量%からなる化合物(D−2)95〜5重量部を
重合して得られるグラフト共重合体(以下、グラフト共
重合体−2と記す。)1〜30重量部、および (E)70〜100重量%のビニル芳香族化合物(E−1)
と0〜30重量%のジエンゴム(E−2)とからなる樹脂
(以下、HIPSと記す。)0〜80重量部からなる((A)
〜(E)の合計で100重量部となる)耐衝撃性、加工性
の優れたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供す
るものである。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物につき、
さらに詳細に説明する。
o(A)“PPE" 本発明において用いられるPPEとは、下記一般式で示さ
れる単環式フェノールの一種以上を酸化カップリング触
媒ならびに酸素または酸素含有ガスの存在下で酸化重合
して得られる重合体である。
(式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基、R2および
R3は水素原子または炭素数1〜3の低級アルキル基であ
る。) なお、PPEは上記一般式で示される単環式フェノールの
単独重合体であっても、また共重合体であってもよい。
上記一般式で示される単環式フェノールとしては、例え
ば2,6−ジメチルフェノール、2,6−ジエチルフェノー
ル、2,6−ジプロピルフェノール、2−メチル−6−エ
チルフェノール、2−メチル−6−プロピルフェノー
ル、2−エチル−6−プロピルフェノール、m−クレゾ
ール、2,3−ジメチルフェノール、2,3−ジエチルフェノ
ール、2,3−ジプロピルフェノール、2−メチル−6−
エチルフェノール、2−メチル−3−プロピルフェノー
ル、2−エチル−3−メチルフェノール、2−エチル−
3−プロピルフェノール、2−プロピル−3−メチルフ
ェノール、2−プロピル−3−エチルフェノール、2,3,
6−トリメチルフェノール、2,3,6−トリエチルフェノー
ル、2,3,6−トリプロピルフェノール、2,6−ジメチル−
3−エチルフェノール、2,6−ジメチル−3−プロピル
フェノール等が挙げられる。
フェノール化合物を酸化重合する際に用いられる酸化カ
ップリング触媒は、特に限定されるものではなく、重合
能を有するいかなる触媒でも使用し得る。例えば、その
代表的なものとしては、塩化第1銅−トリエチルアミ
ン、塩化第1銅−ピリジンなど第1銅塩と第3級アミン
類よりなる触媒、塩化第2銅−ピリジン−水酸化カリウ
ムなどの第2銅塩−アミン−アルカリ金属水酸化物より
なる触媒、塩化マンガン−エタノールアミン、酢酸マン
ガン−エチレンジアミンなどのマンガン塩類と第1級ア
ミン類よりなる触媒、塩化マンガン−ナトリウムメチラ
ート、塩化マンガン−ナトリウムフェノラートなどのマ
ンガン塩類とアルコラートあるいはフェノラートからな
る触媒、コバルト塩類と第3級アミン類との組合せより
なる触媒が挙げられる。
単環式フェノールの一種以上の重縮合により得られるポ
リフェニレンエーテルとしては、例えば、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ
エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−ト
リメチルフェノール共重合体、2,6−ジメチルフェノー
ル/2,3,6−トリエチルフェノール共重合体、2,6−ジエ
チルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合
体、2,6−ジプロピルフェノール/2,3,6−トリメチルフ
ェノール共重合体等が挙げられる。特に、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、2,6−ジメチル
フェノール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体が好
ましい。
o(B)“ABS樹脂” 本発明において用いられるABS樹脂とは、ジエンゴムの
存在下不飽和ニトリル化合物とビニル芳香族化合物を重
合して得られた樹脂、またはそれら樹脂と、不飽和ニト
リル化合物とビニル芳香族化合物を別途重合して得られ
た共重合体との混合物である。さらにはアクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムなどのジエンゴムと、不飽和ニトリ
ル化合物−ビニル芳香族化合物共重合体との混合物をも
意味する。
重合法としては乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重
合またはそれらの組合せの方法が挙げられる。
ABS樹脂を構成する不飽和ニトリル化合物(B−1)と
しては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタ
クリロニトリル、フマロニトリル、マレオニトリルなど
が挙げられ、1種または2種以上用いることができる。
特にアクリロニトリル、メタクリロニトリルが好まし
い。また、ビニル芳香族化合物(B−2)としては、ス
チレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、α
−メチル−p−メチルスチレン、クロルスチレン、ブロ
ムスチレンなどが挙げられ、1種または2種以上用いる
ことができる。特にスチレン、p−メチルスチレン、ク
ロルスチレンが好ましい。さらに、ジエンゴム(B−
3)としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン
等の共役ジエン系化合物の単独重合体、共役ジエン系化
合物と不飽和ニトリル化合物またはビニル芳香族化合物
との共重合体さらには天然ゴムなどが挙げられ1種また
は2種以上用いることができる。特にポリブタジエン、
ブタジエン−スチレン共重合体が好ましい。
所望に応じ用いることができる他のビニル化合物(B−
4)としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレ
ートなどの不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物、
アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸化合
物、無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和ジカ
ルボン酸無水物、マレイミド、メチルマレイミド、N−
フェニルマレイミドなどのマレイミド系化合物等々が挙
げられ、1種または2種以上用いることができる。
ABS樹脂における組成ならびに構造は、高分子学会発行
の「ABS樹脂」(昭和45年8月31日)にも記載のとお
り、目的に応じて広範囲に変えられる。本発明において
は、特に不飽和ニトリル化合物5〜40重量%、ビニル芳
香族化合物25〜90重量%およびジエンゴム5〜70重量%
からなり、かつ分散相を形成するグラフト体の重量平均
粒子径が0.1〜1μ、グラフト率が20〜150%であるABS
樹脂が好ましい。
o(C)“グラフト共重合体−1" グラフト共重合体−1は、後述する特定組成の高分子単
量体(C−1)5〜95重量部の存在下、ビニル芳香族化
合物(C−v)100〜70重量%およびこれらと共重合可
能な他の化合物(C−vi)0〜30重量%からなる化合物
(C−2)95〜5重量部を重合してなるグラフト共重合
体である。かかる組成範囲外では、本発明の目的は達せ
られない。
グラフト共重合体の製造法には何ら制限はなく、乳化重
合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合ならびにそれら組合
せによる方法が挙げられる。
グラフト重合において用いられるビニル芳香族化合物
(C−V)としては、スチレン、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレ
ン、クロルスチレン、ブロムスチレンなどが挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にスチレ
ン、p−メチルスチレン、クロルスチレンが好ましい。
さらに、共重合可能な他の化合物(C−vi)としては、
アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニ
トリル化合物、エチルアクリレート、メチルメタクリレ
ートなどの不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物、
マレイミド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド
化合物等が挙げられ、1種または2種以上用いることが
できる。
高分子単量体(C−1)は、10〜40重量%の不飽和ニト
リル化合物(C−i)、60〜90重量%のビニル芳香族化
合物(C−ii)および0〜30重量%のこれらと共重合可
能な他のビニル化合物(C−iii)からなる共重合体で
あり、かつ共重合体の少なくとも一つの末端にビニル基
(C−iv)を有する高分子単量体であり、他の化合物と
重合する能力を有している。
高分子単量体(C−1)の分子量には何ら制限はない
が、重合性の面より数平均分子量(GPCによるポリスチ
レン換算)1000〜100000であることが好ましい。
高分子単量体(C−1)を構成する不飽和ニトリル化合
物(C−i)としては、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、エタクリロニトリル、フマロニトリル、マレ
オニトリルなどが挙げられ、1種または2種以上用いる
ことができる。特にアクリロニトリル、メタクリロニト
リルが好ましい。
ビニル芳香族化合物(C−ii)としては、スチレン、p
−メチルスチレン、α−メチルスチレン、α−メチル−
p−メチルスチレン、クロルスチレン、ブロムスチレン
などが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特にスチレン、p−メチルスチレン、クロルスチレ
ンが好ましい。
さらに、不飽和ニトリルおよびビニル芳香族化合物と共
に用いることのできる他のビニル化合物(C−iii)と
しては、エチルアクリレート、メチルメタクリレートな
どの不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物、マレイ
ミド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド化合物
などが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。
不飽和ニトリル化合物(C−i)、ビニル芳香族化合物
(C−ii)および他のビニル化合物(C−iii)を、カ
ルボキシル基を分子内に持つ連鎖移動剤の存在下で重合
させて末端にカルボキシル基を持った共重合体を合成し
た後、グリシジル基を分子内に持つラジカル重合性化合
物と反応させることにより、少なくとも一つの末端にビ
ニル基(C−iv)を有する高分子単量体(C−1)が製
造される。
なお、カルボキシル基を分子内に持つ連鎖移動剤として
は、メルカプト酢酸、3−メルカプトプロピオン酸、2
−メルカプトプロピオン酸等のメルカプタン類が挙げら
れ、1種または2種以上用いることができる。また、グ
リシジル基を分子内に持つラジカル重合性モノマーとし
ては、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸グリシジル
等が挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。
o(D)“グラフト共重合体−2" グラフト共重合体−2は、後述する特定組成の高分子単
量体(D−1)5〜95重量部の存在下、不飽和ニトリル
化合物(D−iv)10〜40重量%、ビニル芳香族化合物
(D−v)90〜60重量%およびこれらと共重合可能な他
のビニル化合物(D−vi)0〜30重量%からなる化合物
(D−2)95〜5重量部を重合してなるグラフト共重合
体である。かかる組成範囲外では、本発明の目的は達せ
られない。
グラフト共重合体の製造法には何ら制限はなく、乳化重
合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合ならびにそれら組合
せによる方法が挙げられる。
グラフト重合において用いられる不飽和ニトリル(D−
iv)としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、エタクリルニトリル、フマロニトリル、マレオニト
リルなどが挙げられ、1種または2種以上用いることが
できる。特にアクリロニトリル、メタクリロニトリルが
好ましい。
ビニル芳香族化合物(D−v)としては、スチレン、p
−メチルスチレン、α−メチルスチレン、α−メチル−
p−メチルスチレン、クロルスチレン、ブロムスチレン
などが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特にスチレン、p−メチルスチレン、クロルスチレ
ンが好ましい。
さらに、共重合可能な他の化合物(D−vi)としては、
エチルアクリレート、メチルメタクリレートなどの不飽
和カルボン酸アルキルエステル化合物、マレイミド、N
−フェニルマレイミドなどのマレイミド化合物等が挙げ
られ、1種または2種以上用いることができる。
高分子単量体(D−1)は、50〜100重量%のビニル芳
香族化合物(D−i)および0〜50重量%のこれと共重
合可能な他のビニル化合物(不飽和ニトリル化合物を除
く。)(D−ii)からなる共重合体であり、かつ共重合
体の少なくとも一つの末端にビニル基(D−iii)を有
する高分子単量体であり、他の化合物と重合する能力を
有している。
高分子単量体(D−1)の分子量には何ら制限はない
が、重合性の面より数平均分子量(GPCによるポリスチ
レン換算)1000〜100000であることが好ましい。
高分子単量体(D−1)を構成するビニル芳香族化合物
(D−i)としては、スチレン、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレ
ン、クロルスチレン、ブロムスチレンなどが挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にスチレ
ン、p−メチルスチレン、クロルスチレンが好ましい。
また、共重合可能な他のビニル化合物(不飽和ニトリル
化合物を除く。)(D−ii)としては、エチルアクリレ
ート、メチルメタクリレートなどの不飽和カルボン酸ア
ルキルエステル化合物、マレイミド、N−フェニルマレ
イミドなどのマレイミド化合物などが挙げられ、1種ま
たは2種以上用いることができる。
ビニル芳香族化合物(D−i)および他のビニル化合物
(不飽和ニトリル化合物を除く。)(D−ii)をカルボ
キシル基を分子内に持つ連鎖移動剤の存在下で重合させ
て末端にカルボキシル基を持った共重合体を合成した
後、グリシジル基を分子内に持つラジカル重合性化合物
と反応させることにより、少なくとも一つの末端にビニ
ル基(iv)を有する高分子単量体(C−2)が製造され
る。
なお、カルボキシル基を分子内に持つ連鎖移動剤として
は、メルカプト酢酸、3−メルカプトプロピオン酸、2
−メルカプトプロピオン酸等のメルカプタン類が挙げら
れ、1種または2種以上用いることができる。また、グ
リシジル基を分子内に持つラジカル重合性モノマーとし
ては、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸グリシジル
等が挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。
o(E)“HIPS" 本発明において用いることのできるHIPSとは、70〜100
重量%のビニル芳香族化合物(E−1)と0〜30重量%
のジエンゴム(E−2)とからなる樹脂である。
HIPSを構成するビニル芳香族化合物(E−1)として
は、スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、α−メチル−p−メチルスチレン、クロルスチレ
ン、ブロムスチレンなどが挙げられ、1種または2種以
上用いることができる。特にスチレン、p−メチルスチ
レン、クロルスチレンが好ましい。
ジエンゴム(E−2)としては、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン等の共役ジエン系化合物の単独重合
体、共役ジエン系化合物と不飽和ニトリル化合物または
ビニル芳香族化合物との共重合体さらには天然ゴムなど
が挙げられ1種または2種以上用いることができる。特
にポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合体が好
ましい。
HIPSは、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合また
はそれらの組合せの方法により得られる。
o樹脂組成物 本発明の樹脂組成物は、前述のPPE、ABS樹脂、グラフト
共重合体−1、グラフト共重合体−2およびHIPSからな
り、それらの組成は、“PPE"10〜90重量部、“ABS樹脂"
8〜88重量部、“グラフト共重合体−1"1〜30重量部、
“グラフト共重合体−2"1〜30重量部および“HIPS"0〜8
0重量部であり、それらの合計が100重量部となる。
かかる組成範囲外では、それら樹脂間の相溶性が不良に
なり、耐衝撃性の改良効果が期待できない。
本発明の樹脂組成物は公知の設備ならびに方法により調
整される。例えばタンブルミキサーやヘンシェルミキサ
ーに代表される高速ミキサーで混合した後、押出機、バ
ンバリーミキサー、ロール等で混練される方法である。
なお、混合時、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、
難燃剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、染顔料、充填剤な
どの公知の添加剤ならびに他の樹脂を添加することも可
能である。
以下、実施例および比較例により本発明の樹脂組成物を
具体的に説明するが、以下の記載において部およびパー
セント(%)は、特別のことわりがない限り、重量基準
で表わされている。
また、実施例は例示的なものであって、本発明を限定す
るものではない。
実施例 oPPE(A) 2,6−ジメチルフェノール、ジ−n−ブチルアミン、臭
化第2銅及びトルエンを用い、酸素を吹き込みながら30
℃で重合した後、脱触精製し、固有粘度(25℃、クロロ
ホルム)0.50dl/gのポリフェニレンエーテルを得た。
oABS樹脂(B) 反応器に表−1に示した化合物を導入し、窒素置換下60
℃で7時間重合を行った。得られた重合体ラテックスを
塩化カルシウムで塩析し乾燥した。得られたグラフト率
70%、粒子径0.42μの重合体−をABS−1とする。
また、グラフト率40%、粒子径0.42μの重合体−40部
は、別途懸濁重合により得られたアクリロニトリル25
%、スチレン75%からなり、固有粘度(30℃、ジメチル
ホルムアミド)0.6であるアクリロニトリル−スチレン
共重合体60部、エチレンビスステアリルアミド1部と混
合され、バンバリーミキサーで混練造粒された。これを
ABS−2とする。
oグラフト共重合体−1(C−1〜3) 反応器にアクリロニトリル28部、スチレン72部、アゾビ
スイソブチロニトリル1.2部、2−メルカプトプロピオ
ン酸2.1部および酢酸ブチル55部を導入し、窒素置換下9
0℃で6時間重合を行った。その後メタクリル酸グリシ
ジル2.7部、テトラブチルアンモニウムブロマイド0.8部
およびハイドロキノンモノナチルエーテル0.1部をさら
に導入し、空気バブリングを行いながら反応を90℃、10
時間行った。
反応液を10倍量のメタノールに沈澱させ、乾燥し、数平
均分子量10000(GPCによるポリスチレン換算)の高分子
単量体を得た。
得られた高分子単量体、スチレン、アゾビスイソブチロ
ニトリルおよびトルエンを表−2に示す割合で反応器に
導入し、70℃、24時間重合し、グラフト共重合体(C−
1〜3)を得た。
oグラフト共重合体−2(D−1〜3) 反応器にスチレン100部、アゾビスイソブチロニトリル
1.2部、2−メルカプトプロピオン酸2.1部および酢酸ブ
チル55部を導入し、窒素置換下90℃で6時間重合を行っ
た。その後、メタクリル酸グリシジル2.7部、テトラブ
チルアンモニウムブロマイド0.8部およびハイドロキノ
ンモノナチルエーテル0.1部をさらに導入し、空気バブ
リングを行いながら反応を90℃、10時間行った。
反応液を10倍量のメタノールに沈澱させ、乾燥し、数平
均分子量4500(GPCによるポリスチレン換算)の高分子
単量体を得た。
得られた高分子単量体、スチレン、アクリロニトリル、
アゾビスイソブチロニトリルおよびトルエンを表−3に
示す割合で反応器に導入し、70℃、24時間重合し、グラ
フト共重合体(D−1〜3)を得た。
oHIPS(E) 日本ポリスチレン社製ゴム強化ポリスチレン(ハイイン
パクトポリスチレン)“500A" 上述の方法により得られたPPE、ABS樹脂(ABS−1及び
−2)、グラフト共重合体−1(C−1〜3)、グラフ
ト共重合体−2(D−1〜3)およびHIPSを表−4に示
す割合で配合し、ヘンシェルミキサーを用いて充分に混
合し、押出機にて混練、造粒した。
得られたペレットより射出成形機にて試験片を成形し、
ノッチ付アイゾット衝撃強度(1/4〃,23℃)を測定し
た。又ペレットより高化式フローテスターを用いて加工
性(250℃、30kg/cm2)を評価した。
得られた結果を表−4に示す。
〔発明の効果〕 実施例から明らかなごとく、PPE、ABS樹脂、グラフト共
重合体−1およびグラフト共重合体−2またはそれらと
HIPSを特定割合で配合してなる本発明の樹脂組成物は、
従来公知のPPE系樹脂組成物に比べ優れた耐衝撃性、加
工性を有している。特にグラフト共重合体−1またはグ
ラフト共重合体−2の単独利用(比較例3および4)と
の比較からも、グラフト共重合体−1とグラフト共重合
体−2の併用による耐衝撃性、加工性への改良効果が著
しいことが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 55/02 LMF

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂10〜
    90重量部、 (B)不飽和ニトリル化合物(B−1)、ビニル芳香族
    化合物(B−2)、ジエンゴム(B−3)および所望に
    応じこれらと共重合可能な他のビニル化合物(B−4)
    からなる樹脂8〜88重量部、 (C)10〜40重量%の不飽和ニトリル化合物(C−
    i)、60〜90重量%のビニル芳香族化合物(C−ii)お
    よび0〜30重量%のこれらと共重合可能な他のビニル化
    合物(C−iii)からなる共重合体であり、かつ共重合
    体の少なくとも一つの末端にビニル基(C−iv)を有す
    る高分子単量体(C−1)5〜95重量部の存在下、ビニ
    ル芳香族化合物(C−V)100〜70重量%およびこれら
    と共重合可能な他の化合物(C−vi)0〜30重量%から
    なる化合物(C−2)95〜5重量部を重合して得られる
    グラフト共重合体1〜30重量部、 (D)50〜100重量%のビニル芳香族化合物(D−i)
    と0〜50重量%のこれと共重合可能な他のビニル化合物
    (不飽和ニトリルを除く。)(D−ii)からなる重合体
    であり、かつ重合体の少なくとも一つの末端にビニル基
    (D−iii)を有する高分子単量体(D−1)5〜95重
    量部の存在下、不飽和ニトリル化合物(D−iv)10〜40
    重量%、ビニル芳香族化合物(D−V)90〜60重量%お
    よびこれらと共重合可能な他のビニル化合物(D−vi)
    0〜30重量%とからなる化合物(D−2)95〜5重量部
    を重合して得られるグラフト共重合体1〜30重量部、お
    よび (E)70〜100重量%のビニル芳香族化合物(E−1)
    と0〜30重量%のジエンゴム(E−2)とからなる樹脂
    0〜80重量部からなる ((A)〜(E)の合計で100重量部となる)耐衝撃
    性、加工性の優れたポリフェニレンエーテル系樹脂組成
    物。
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