JPH07211721A - 電子部品およびその製造方法、並びに電子部品載置テーブル - Google Patents

電子部品およびその製造方法、並びに電子部品載置テーブル

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JPH07211721A
JPH07211721A JP6004679A JP467994A JPH07211721A JP H07211721 A JPH07211721 A JP H07211721A JP 6004679 A JP6004679 A JP 6004679A JP 467994 A JP467994 A JP 467994A JP H07211721 A JPH07211721 A JP H07211721A
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文雄 松川
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充幸 高田
Tomio Kawato
富雄 川戸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突起電極または電極端子上に導電粒子を確実
に搭載することができる電子部品およびその製造方法並
びに電子部品載置テーブルを提供する。 【構成】 突起電極7または電極端子に導電粒子6が圧
入されている。または、突起電極または電極端子上に形
成された可塑性を有する既硬化の絶縁性樹脂層に導電粒
子が圧入されている。製造方法は、転写基板8上に分散
された導電粒子を、突起電極、電極端子、またはこれら
の電極上に形成された可塑性を有する既硬化の絶縁樹脂
層に加圧により圧入する。さらに、導電粒子の転写基板
への分散は、導電粒子を含む揮発生の溶剤を転写基板に
塗布した後に上記溶剤を蒸発させる。また、電子部品を
突起電極または電極端子以外の部分で支持するように構
成した電子部品載置テーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の電極構造お
よびその製造方法、並びに電子部品を載置するテーブル
に関するものであり、例えば、液晶表示パネルに接続さ
れる液晶駆動用ICの電極等に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体部品等の電子部品の接続、
例えば液晶表示パネルと液晶駆動用ICの接続は、フェ
イスダウンによるはんだ付けが一般的であり、電極端子
にはんだ突起を形成した液晶駆動用ICを液晶表示パネ
ルに位置合わせし、ホットプレートで加熱してはんだ付
けしていた。そのため、融点を越えるまではんだを加熱
する必要があるので、この加熱によって液晶表示パネル
が劣化するという問題を有していた。このため、はんだ
付け方法を用いないで、液晶表示パネルに液晶駆動用I
Cを実装する方法が望まれており、このような方法とし
て、文献「IMC’90(International Microelectron
ics Conference)」に発表された「CHIP-ON-GLASS TECHN
OLOGY USING CONDUCTIVE PARTICLES AND LIGHT-SETTING
ADHESIVES」に示されるように、導電粒子による接続構
造が用いられており、液晶駆動用ICの電極端子に導電
粒子が搭載された構造となっていた。 図17は、この
従来の液晶駆動用ICの電極端子上に導電粒子を搭載す
る方法を工程順に示す製造工程図である。図において、
1は液晶駆動用IC、2は液晶駆動用IC1の電極端
子、3aは未硬化の紫外線硬化樹脂、3bは既硬化の紫
外線硬化樹脂、4は液晶駆動用ICの電極端子2パター
ンが形成されたフォトマスク、5は露光装置、6は導電
粒子で、例えば樹脂球の表面に金などの金属がめっきさ
れたものであり、具体的には例えばミクロパール(登録
商標、積水ファインケミカル株式会社製)である。な
お、この図では明確化のため、断面部には一部を除いて
ハッチングを施さないで示しており、これは他の図面で
も同じである。
【0003】次に、従来の液晶駆動用IC1の電極端子
2に導電粒子6を搭載する方法について説明する。ま
ず、図17(a)に示すように、液晶駆動用IC1の表
面に紫外線硬化樹脂3aをスピンコート法により塗布す
る。次に、図17(b)に示されるように、液晶駆動用
IC1とフォトマスク4とを位置合わせし、液晶駆動用
IC1に塗布された紫外線硬化樹脂3aを露光装置5に
よって露光する。これによって、図17(c)に示すよ
うに、液晶駆動用ICの電極端子2上の紫外線硬化樹脂
3aは未硬化、またハッチングを施して示した電極端子
2以外の紫外線硬化樹脂3bは硬化状態となる。次に、
図17(d)に示されるように、電極端子2上の未硬化
紫外線硬化樹脂3aの粘着力を利用して、液晶駆動用I
Cの電極端子2上にのみ導電粒子6を搭載していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の電子部品や該電子部品の製造方法では、電
極端子上の未硬化紫外線硬化樹脂3aの粘着力を利用し
て導電粒子6を搭載するために、未硬化紫外線硬化樹脂
3aの表面状態のコントロールが難しく、紫外線硬化樹
脂3aの経時変化,異物の付着などにより、導電粒子6
の固定が不安定であった。
【0005】本発明は係る課題を解決するためになされ
たものであって、電極端子上に導電粒子を確実に搭載す
ることができる電子部品およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電子部品は、突起電極または電極端子を有しこれらの
突起電極または電極端子に導電粒子が圧入されているも
のである。
【0007】請求項2記載の発明に係る電子部品は、請
求項1記載のものにおいて、少なくとも2個の突起電極
または電極端子を有し、上記各突起電極または電極端子
において導電粒子の圧入深さが異なるものである。
【0008】請求項3記載の発明に係る電子部品は、請
求項1または2記載のものにおいて、突起電極または電
極端子と導電粒子とは少なくともその表面が合金になり
易い組合せの材料でそれぞれ形成されているものであ
る。
【0009】請求項4記載の発明に係る電子部品は、請
求項3記載のものにおいて、突起電極または電極端子と
導電粒子との接触面に合金層が形成されているものであ
る。
【0010】請求項5記載の発明に係る電子部品は、請
求項1ないし4の何れかに記載のものにおいて、突起電
極または電極端子がチップ部品またはICウェハに形成
されているものである。
【0011】請求項6記載の発明に係る電子部品は、突
起電極または電極端子を有し少なくともこれらの突起電
極または電極端子上に可塑性を有する既硬化の絶縁性樹
脂層が形成されているものである。
【0012】請求項7記載の発明に係る電子部品は、請
求項6記載のものにおいて、突起電極または電極端子上
に形成された絶縁性樹脂層に導電粒子が圧入されている
ものである。
【0013】請求項8記載の発明に係る電子部品は、請
求項6または7記載の絶縁性樹脂層は感光性レジスト、
シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、またはポ
リイミド樹脂により形成されているものである。
【0014】請求項9記載の発明に係る電子部品は、請
求項6ないし8の何れかに記載のものにおいて、突起電
極または電極端子がチップ部品またはICウェハに形成
されているものである。
【0015】請求項10記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、転写基板上に分散された導電粒子を、突起電
極、電極端子、またはこれらの電極上に形成された可塑
性を有する既硬化の絶縁樹脂層に加圧により圧入するも
のである。
【0016】請求項11記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項10記載の加圧を突起電極または電極
端子、および導電粒子の少なくとも一方を加熱しながら
行うものである。
【0017】請求項12記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項10記載の加圧を突起電極または電極
端子、および導電粒子の少なくとも一方に超音波を印加
しながら行うものである。
【0018】請求項13記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項10ないし12の何れかに記載の製造
方法において、導電粒子の圧入後に突起電極または電極
端子の周辺にエアーを吹き付けて余分な導電粒子を除去
するものである。
【0019】請求項14記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項10ないし13の何れかに記載の製造
方法において、導電粒子の圧入後に突起電極または電極
端子に振動を加えて余分な導電粒子を除去するものであ
る。
【0020】請求項15記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項10ないし14の何れかに記載の製造
方法において、導電粒子を分散する基板には圧入方向に
断差を有するものを用いるものである。
【0021】請求項16記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、導電粒子を含む揮発生の溶剤を転写基板に塗
布した後に上記溶剤を蒸発させるものである。
【0022】請求項17記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項16記載の転写基板にはシリコン基板
を用いるものである。
【0023】請求項18記載の発明に係る電子部品の製
造方法は、請求項16または17記載の転写基板には所
定間隔で凹部を形成したものを用いるものである。
【0024】請求項19記載の発明に係る電子部品載置
テーブルは、突起電極または電極端子を有する電子部品
を上記突起電極または電極端子以外の部分で支持するよ
うに構成したものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明においては、突起電極また
は電極端子に導電粒子が圧入されているので、従来例の
ように電極部に紫外線硬化樹脂の接着層がないため、導
電粒子が確実に電極に接触し接続信頼性が向上する。ま
た、電極に導電粒子を圧入する際に導電粒子と電極の表
面が僅かに削られるため、酸化膜等が除去され、良好な
コンタクトを得ることができる。
【0026】請求項2記載の発明においては、少なくと
も2個の突起電極または電極端子を有し、上記各突起電
極または電極端子において導電粒子の圧入深さが異なる
ので、各突起電極または電極端子の高さが異なる場合や
接続する電極の高さが異なる場合にも確実に接続するこ
とができる。
【0027】請求項3記載の発明においては、突起電極
または電極端子と導電粒子とは少なくともその表面が合
金になり易い組合せの材料でそれぞれ形成されているの
で、導電粒子の圧入時に突起電極または電極端子と導電
粒子との接触面に合金層が形成され易い。
【0028】請求項4記載の発明においては、突起電極
または電極端子と導電粒子との接触面に合金層が形成さ
れているので、接続の信頼性が一層向上する。
【0029】請求項5記載の発明においては、突起電極
または電極端子がチップ部品またはICウェハに形成さ
れているので、チップ部品の場合は良品のみに導電粒子
を搭載でき、ICウェハの場合は生産性が向上する。
【0030】請求項6記載の発明においては、少なくと
も突起電極または電極端子上に可塑性を有する既硬化の
絶縁性樹脂層が形成されているので、静電気の印加によ
る電子部品の破壊を防止できる。
【0031】請求項7記載の発明においては、突起電極
または電極端子上に形成された絶縁性樹脂層に導電粒子
が圧入されているので、製造に際してはすでに硬化した
絶縁性樹脂層に導電粒子を圧入していくことから、導電
粒子の圧入量を制御し易く、接続信頼性が向上する。ま
た、圧力により塑性変形を生じ易い絶縁性樹脂層が突起
電極または電極端子上に形成されているため、導電粒子
は圧入し易く、転写基板から確実に突起電極上に転写さ
れ、接続信頼性および歩留まりが向上する。さらに、絶
縁性樹脂は硬化した状態であり、経時変化やゴミの付着
などがないため、導電粒子を確実に圧入することができ
る。
【0032】請求項8記載の発明においては、絶縁性樹
脂層を感光性レジスト、シリコン樹脂、アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、またはポリイミド樹脂により形成すれ
ば、可塑性を有する既硬化の絶縁性樹脂層が得られる。
【0033】請求項9記載の発明においては、突起電極
または電極端子がチップ部品またはICウェハに形成さ
れているので、チップ部品の場合は良品のみに導電粒子
を搭載でき、ICウェハの場合は生産性が向上する。
【0034】請求項10記載の発明においては、転写基
板上に分散された導電粒子を、突起電極、電極端子、ま
たはこれらの電極上に形成された可塑性を有する既硬化
の絶縁樹脂層に加圧により圧入するので、導電粒子を含
む突起電極または電極端子の高さが均一になる。そのた
め、この電子部品を他の電子部品等に接続する際に、僅
かに加圧するだけで、両電子部品の接続部を電気的に接
続できる。
【0035】請求項11記載の発明においては、加圧を
突起電極または電極端子、および導電粒子の少なくとも
一方を加熱しながら行うので、導電粒子をより確実に電
極に圧入できる。
【0036】請求項12記載の発明においては、加圧を
突起電極または電極端子、および導電粒子の少なくとも
一方に超音波を印加しながら行うので、導電粒子をより
確実に電極に圧入できる。
【0037】請求項13記載の発明においては、導電粒
子の圧入後に突起電極または電極端子の周辺にエアーを
吹き付けて余分な導電粒子を除去するので、突起電極ま
たは電極端子間で導電粒子による短絡を生じることがな
く、信頼性および歩留まりが向上する。
【0038】請求項14記載の発明においては、導電粒
子の圧入後に突起電極または電極端子に振動を加えて余
分な導電粒子を除去するので、突起電極または電極端子
間で導電粒子による短絡を生じることがなく、信頼性お
よび歩留まりが向上する。
【0039】請求項15記載の発明においては、導電粒
子を分散する基板には圧入方向に断差を有するものを用
いるので、同じ高さの電極に導電粒子を圧入量を違えて
圧入したり、異なる高さの電極に導電粒子を同じ圧入量
で圧入したりできる。
【0040】請求項16記載の発明においては、導電粒
子を含む揮発生の溶剤を転写基板に塗布した後に上記溶
剤を蒸発させるので、導電粒子が転写基板に緩く固定さ
れた状態で分散保持される。
【0041】請求項17記載の発明においては、転写基
板にはシリコン基板を用いるので、導電粒子が転写基板
に緩く固定された状態で分散保持されるのに好都合であ
る。
【0042】請求項18記載の発明においては、転写基
板には所定間隔で凹部を形成したものを用いるので、導
電粒子が凹部に保持されて所定間隔で分散される。
【0043】請求項19記載の発明においては、電子部
品を突起電極または電極端子以外の部分で支持するよう
に構成したので、例えば突起電極または電極端子に搭載
した導電粒子が電子部品載置テーブルに接触して外れる
ことがなく、接続信頼性および歩留まりが向上する。
【0044】
【実施例】次に、本発明の電子部品およびその製造方法
並びに電子部品載置テーブルについて図面を参照しなが
ら説明する。なお、以下の実施例では、電子部品として
液晶駆動用ICを例にとって説明するが、これに限定さ
れるものではなく、密着型イメージセンサやサーマルヘ
ッド用駆動用IC,チップ抵抗,チップコンデンサなど
の電子部品やフレキシブル基板,TAB(Tape Automat
ed Bonding)などの接続配線などでも同様に、本発明を
適用できる。
【0045】実施例1.図1は請求項1、10、および
11記載の発明による電子部品およびその製造方法の一
実施例で、電子部品の製造工程を示す図である。図にお
いて、7は液晶駆動用IC1の電極端子上に形成された
Au,Cuなどの突起電極、8は導電粒子6が分散配置
された転写基板、9は液晶駆動用IC1を転写基板8に
加熱加圧するヘッドである。
【0046】まず、図1(a)に示されるように、導電
粒子6が分散配置された転写基板8と液晶駆動用IC1
とを、ヘッド9によって加熱加圧する。この際、圧力は
導電粒子6と突起電極7の接触部に集中するため、突起
電極7は容易に変形を生じ、凹部が形成される。この凹
部は導電粒子6の形に形成され、導電粒子6は突起電極
7に圧入されることになる。この場合、導電粒子6およ
び突起電極7の接触部は、突起電極7の変形とともに、
表面層が僅かではあるものの削られるため、自然酸化膜
などの除去も同時に実施され、両者間の接続不良を防
ぎ、良好なオーミックコンタクトを得ることもできる。
突起電極7に導電粒子6が圧入されることにより、接触
面積が増加すること、また加熱することにより転写基板
8と導電粒子6との間の付着力が弱まるため、突起電極
7に導電粒子6が確実に転写される。 これによって、
図1(b)に示されるように、導電粒子6は突起電極7
に圧入されて突起電極7に導電粒子6が搭載される。
【0047】この電極構造においては、突起電極7と導
電粒子6の間に、紫外線硬化樹脂3などの接着層がない
ため、突起電極7と導電粒子6は確実に接触し、オープ
ン不良が発生することはない。また、ファトリソグラフ
ィー工程が不要であり生産性が向上する。さらにフォト
マスク4などの材料および露光装置5などの製造装置が
不要となり、コストを低減することができる。また、こ
の製造方法においては、突起電極7に導電粒子6を圧入
する際に、ヘッド9により液晶駆動用IC1が転写基板
8に押し付けられるため、突起電極7に高さのバラツキ
があっても、突起電極7および導電粒子6が変形し、導
電粒子6を含む突起電極の高さが均一になる。そのた
め、液晶表示パネルに接続する際、液晶駆動用IC1を
僅かに加圧するだけで、液晶表示パネルと液晶駆動用I
Cの電極端子を電気的に接続することができる。また、
この液晶駆動用IC1を液晶表示パネルに押し付けるこ
とにより、液晶表示パネルの点灯検査を行なうこともで
きる。さらに、この製造方法においては、突起電極7に
導電粒子6を圧入する際に、加熱しながら行うので、圧
入が容易である。
【0048】また、実施例1においては、ヘッド9によ
って転写基板8に液晶駆動用IC1を加熱加圧している
が、転写基板8を加熱しヘッド9で転写基板8に液晶駆
動用IC1を加圧しても、同様の効果を有する。
【0049】実施例2.請求項10記載の発明の他の実
施例として、耐熱性の低い電子部品においては、導電粒
子6を加圧によってのみ突起電極7に搭載することも可
能である。
【0050】実施例3.さらに、請求項3および4記載
の発明の一実施例について説明する。液晶駆動用IC1
の突起電極7および導電粒子6の表面に、低温において
合金層を形成し易い組み合わせによって金属層を形成す
ることにより、ヘッド9で液晶駆動用IC1を加熱加圧
すると、導電粒子6と突起電極7とで合金層が形成さ
れ、確実に接続され、接続信頼性を一層向上させること
ができる。金属層の組み合わせ例としては、AuとS
n,はんだとはんだ,はんだとAu、はんだとAg,は
んだとCuなどがある。
【0051】実施例4.請求項12記載の発明の一実施
例について説明する。実施例1〜3では、液晶駆動用I
C1を転写基板8に加熱加圧したが、この際にヘッド9
を通じて超音波を印加することも極めて有効である。超
音波により、突起電極7は僅かの圧力でも変形を生じ、
かつ表面の酸化膜除去の効果もある。また、超音波を転
写基板8側から印加してもよい。さらに、超音波をヘッ
ド9と転写基板8の両側から印加することにより、一層
効果があることは言うまでもない。
【0052】実施例5.図2に請求項13記載の発明の
一実施例を示す。図において、10はエアーノズルであ
る。導電粒子6の転写工程において、隣接する突起電極
7間に導電粒子6が入り、電極端子相互間が導通するこ
とがあった。そこで、突起電極7に導電粒子6を圧入
後、突起電極7の周囲にエアーノズル10からエアーを
吹き付け、突起電極7間に存在する余分な導電粒子を吹
き飛ばす。これによって、突起電極7間の導電粒子6は
効率的、かつ確実に除去される。その結果、液晶駆動用
IC1の電極端子間で導電粒子3による短絡が生じるこ
とはなく、信頼性および歩留まりが向上する。
【0053】実施例6.また、請求項13記載の発明の
他の実施例として、突起電極7部以外の導電粒子6の多
くは静電気により付着しているため、イオン化エアーを
吹き付けることにより、突起電極7間の導電粒子6を一
層効果的に除去することができる。さらに、静電気の印
加による液晶駆動用IC1の破壊も防止できる。
【0054】実施例7.さらにまた、請求項14記載の
発明の一実施例として、導電粒子6を突起電極7に転写
後、突起電極7すなわち液晶駆動用IC1に振動、例え
ば超音波や衝撃波を加えることにより、上記実施例5お
よび6と同様に、突起電極7部以外の導電粒子6を除去
することができる。このとき、振動は例えば加熱加圧ヘ
ッド9を介して超音波を与えてもよく、加熱加圧ヘッド
9の加熱をわざわざ冷却しないで液晶駆動用IC1を加
熱しながら振動させてもよい。また、ハンマー等で軽く
叩いてもよい。
【0055】実施例8.また、図3に請求項15記載の
発明の一実施例を示す。図において、11は液晶表示パ
ネル、12は液晶表示パネル11に形成された出力配線
パターン、13は液晶駆動用IC1に入力信号を供給す
るフレキシブル基板であり、液晶表示パネル11の実装
部にフレキシブル基板13が配置されている。14はフ
レキシブル基板13に形成された入力配線パターンであ
る。15は転写基板8に形成された突部であり、突部の
高さすなわち圧入方向の段差はフレキシブル基板13と
入力配線パターン14の厚みの和から出力配線パターン
12の厚みを引いた値に等しい。図3(a)に示すよう
に、フレキシブル基板13により液晶駆動用IC1に入
力信号を供給する場合、入力配線パターン14は出力配
線パターン12より、フレキシブル基板13の厚みだけ
高い位置にある。そのため、出力配線パターン12と液
晶駆動用IC1の電極端子2が接触しにくく、オープン
不良が発生することがあった。そこで、図3(b)に示
すように、突部15が形成された転写基板8に導電粒子
を搭載し、液晶駆動用ICの入力用突起電極を突部15
上に配置して、ヘッド9で液晶駆動用IC1を加圧し、
導電粒子6を突起電極7に圧入する。そして、図3
(c)に示すように、液晶駆動用IC1の入力用突起電
極には導電粒子6の圧入深さを深くしてその高さを、フ
レキシブル基板13と入力配線パターン14の厚みの和
から出力配線パターン12の厚みを引いた値だけ低くす
る。これにより、液晶駆動用IC1を僅かに加圧するだ
けで、液晶表示パネルと液晶駆動用ICの電極端子が電
気的に接続し、オープン不良が発生することがない。
【0056】実施例9.なお、液晶表示パネル11と液
晶駆動用IC1を接続するボンダに実施例1〜8で述べ
たような加熱加圧ヘッド9や転写基板8等の転写機構を
設けることにより、導電粒子6の圧入、および液晶駆動
用IC1と液晶表示パネル11の接続が一台の装置で一
貫して行なえるため、生産性が一層向上する。
【0057】実施例10.図4は請求項19記載の発明
の一実施例を示す断面構成図である。図において、16
は電子部品例えば液晶駆動用IC1を載置するIC載置
テーブル、17aはIC載置テーブル16に形成された
凹部である。導電粒子6が転写された液晶駆動用IC1
と液晶表示パネルとを接続する際に、突起電極7上の導
電粒子6がIC搭載テーブル16に接触し、導電粒子6
が突起電極7から外れる恐れがある。そこで、IC載置
テーブル16の突起電極7部に凹部17aを設けて液晶
駆動用IC1を突起電極7以外の部分で支持することに
より、突起電極7はIC載置テーブル16に接触して導
電粒子6の外れることがなくなり、接続信頼性および歩
留まりが向上する。
【0058】実施例11.さらにまた、請求項19記載
の発明の他の実施例をとして図5に示すように、突起電
極7が接触しないように、IC載置テーブル16の一部
に突部17bを設けても、同様の効果がある。
【0059】実施例12.請求項5記載の発明の一実施
例について説明する。実施例1〜11で述べたような電
子部品においては、突起電極または電極端子はICチッ
プやチップ抵抗やチップコンデンサ等のチップ部品に形
成されていてもよいし、ICチップを切り出す前のIC
ウェハに形成されていてもよい。すなわち、1チップず
つ処理を行なってもよいし、全工程をウェハ状態で行な
ってもよい。さらにまた、ウェハが1/2,1/4など
に分割された状態でも問題ない。導電粒子6圧入をウェ
ハで行なうことにより、生産性を向上することができ
る。このように、ウェハ状態で転写処理を行なった場合
には、転写工程終了後、ウェハを個々のICチップにダ
イシングを行なう必要がある。一方、チップ部品の場合
は良品のみに導電粒子6を搭載できる。
【0060】実施例13.図6は請求項16および17
記載の発明の一実施例を示す製造工程図である。図にお
いて、18は導電粒子6を含む揮発性の溶剤すなわちエ
タノールである。製造方法は、まず、図6(a)に示す
ように、転写基板8に、導電粒子6を分散させたエタノ
ール18をスピンコート法や吹き付け方などによって塗
布する。次に、この転写基板8を室温で放置する。図6
(b)に示すように、エタノール18が蒸発するため、
導電粒子6が転写基板8に均一にかつ接着層なしに緩く
固定される。なお、導電粒子6を分散させる揮発性の種
類や乾燥条件などを適切に選ぶことにより、接着層は形
成しないものの、導電粒子6は転写基板8上に緩く固定
された状態とすることができ、その後のハンドリングな
どで導電粒子6は転写基板8から脱落することはない。
さらに、導電粒子6は転写基板8に接着剤によってしっ
かりと固定されているわけではないので、容易に転写基
板8から剥がれる。そのため、加熱加圧によって液晶駆
動用IC1の突起電極7に導電粒子6を確実かつ容易に
圧入することができ、歩留まりを向上させることができ
る。なお、転写基板8としては、例えばシリコン基板が
用いられるが、導電粒子6の固定のされ易さには基板の
表面荒さが関係しているようであり、鏡面では難しいよ
うである。
【0061】実施例14.請求項16記載の発明の他の
実施例について説明する。実施例13では、導電粒子6
を分散させる揮発性の溶剤として、エタノールを使用し
たが、ゴミや不純物などを含まず、蒸発後残さの残りに
くい液体、例えばアセトン、IPA(イソプロピルアル
コール)、純水等を用いてもよい。また、塗布後の乾燥
を室温で行なっているが、使用する溶剤に応じて、温度
や加熱方法を選べばよく、例えば、純水を使用する場合
は、80℃程度のホットプレートで加熱する方法が有効
である。また、転写基板8に搭載される導電粒子6の数
は、溶剤14に分散する導電粒子6の含有率やスピン回
転数によって容易に調整可能であり、導電粒子6の転写
信頼性を向上することができる。
【0062】実施例15.請求項16記載の発明のさら
に他の実施例について説明する。突起電極7等に圧入さ
れずに残った転写基板8上の導電粒子6は、アセトンや
エタノールなどの溶剤で簡単に除去できるため、残った
導電粒子6を回収し、転写基板8に再塗布することによ
り、製造コストを低減することができる。このとき、転
写基板8も再利用できることは言うまでもない。さら
に、転写基板8を図7に示すように周縁部を持ち上げた
箱形状とすることにより、溶剤で洗い流された導電粒子
6は、転写基板8上に溜まる。この状態で、この転写基
板8ごとスピンさせることによって、導電粒子6を簡単
かつ均一に再塗布することができ、生産性が一層向上す
る。
【0063】実施例16.請求項18記載の発明の一実
施例について説明する。転写基板8の表面に所定間隔で
凹部を形成したものを用いると、導電粒子6を含む溶剤
を転写基板に塗布したときに上記凹部に導電粒子6が保
持されて所定間隔で分散される。よって、凹部の間隔を
制御することにより導電粒子6を所望の間隔で転写基板
8に分散させることが可能となる。
【0064】実施例17.請求項15記載の発明の他の
実施例に関し、突起電極7が形成されていない液晶駆動
用ICの接続方法について、図8を用いて説明する。図
において、15は液晶駆動用IC1の電極端子2に対応
する突部であり、エッチング法などによって形成する。
図8(a)に示すように、突部15により圧入方向に段
差を有する転写基板8の表面に導電粒子6を搭載する。
導電粒子6の搭載は例えば実施例14の方法による。次
に、図8(b)に示すように、液晶駆動用IC1の電極
端子2と転写基板の突部15とを相対向させて位置合わ
せし、ヘッド9によって加熱加圧する。これにより、図
8(c)に示すように、液晶駆動用IC1の電極端子2
に導電粒子6を圧入する。また、液晶駆動用IC1を押
し付ける加圧力により、導電粒子6と電極端子2表面部
に僅かに変形が生じ、表面の自然酸化膜も除去され、確
実な接続が得られる。
【0065】実施例18.図9は請求項6記載の発明の
一実施例を示す製造工程図である。図において、19は
絶縁性樹脂層、例えばネガ型感光性レジストである。次
に製造方法について説明する。まず、図9(a)に示さ
れるように、液晶駆動用IC1の表面にネガ型感光性レ
ジスト19をスピンコート法や印刷法によって塗布す
る。次に、液晶駆動用IC1を90℃程度で加熱しネガ
型感光性レジスト19をプリベークする。そして図9
(b)に示されるように、液晶駆動用IC1と液晶区駆
動用ICの電極端子2パターンが形成されたフォトマス
ク4とを位置合わせし、露光装置5によってネガ型感光
性レジスト19を露光する。露光後現像を行なうことに
よって、図9(c)に示されるように、ネガ型感光性レ
ジスト19は突起電極7上に選択的に残り、突起電極7
上に可塑性を有する既硬化の絶縁性樹脂19層を形成す
ることができる。このように、フォトリソグラフィ法を
適用して、液晶駆動用IC1の突起電極7上に選択的に
ネガ型感光性レジスト19層を形成することができるた
め、ファインピッチ,多端子化する傾向にある液晶駆動
用IC1の電極端子2ピッチに容易に対応できるという
効果を有する。また、ネガ型感光性レジスト19層によ
り電極端子2が覆われているため、静電気の印加による
液晶駆動用IC1の破壊を防止することができる。な
お、、ネガ型感光性レジストの場合について述べたが、
ポジ型感光性レジストにおいても、同様の効果を有する
ことは言うまでもない。
【0066】実施例19.さらに、絶縁性樹脂層19と
しては、加圧力により容易に塑性変形を生じ易い特性を
有する樹脂であればよく、上記感光性レジストに限らず
例えばシリコン樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,ポ
リイミド樹脂などでもよい。
【0067】実施例20.また、電極端子2に絶縁性樹
脂層19を形成する方法としては、例えば印刷法では、
スクリーン印刷法,パッド印刷法,転写印刷法などがあ
る。図10によりパッド印刷法を簡単に説明する。図に
おいて、20は弾力性のあるラバーパッド,21は液晶
駆動用ICの電極端子2パターンに対応して凹部21a
が形成された金属ブレード、22は絶縁性樹脂19を金
属ブレード21に擦り付けるスキージである。まず、図
10(a)に示すように、金属ブレード21に絶縁性樹
脂19を塗布する。次に図10(b)に示すように、ス
キージ22により金属ブレード21の凹部21aに絶縁
性樹脂19を詰め込む。そして、金属ブレード21にラ
バーパッド20を押し付けることによって、金属ブレー
ド21の凹部21aの絶縁性樹脂19をラバーパッド2
0に転写する。次に、図10(c)に示すように、液晶
駆動用IC1にラバーパッド20を押し付け、絶縁性樹
脂19層を突起電極7に転写する。最後に絶縁性樹脂1
9を硬化させ、突起電極7に可塑性を有する既硬化の絶
縁性樹脂19層を形成する。
【0068】また、図11を用いて転写印刷方法を簡単
に説明する。図において、23は絶縁性樹脂19が塗布
された樹脂塗布基板である。まず、図11(a)に示す
ように、樹脂塗布基板23上に絶縁性樹脂19をスクリ
ーン印刷法などによって均一の厚みに塗布する。次に図
11(b)に示すように、突起電極7が形成された液晶
駆動用IC1を樹脂塗布基板23に押し付けて液晶駆動
用IC1の突起電極7に絶縁性樹脂19を付着させる。
そして図11(c)に示すように、絶縁性樹脂を硬化さ
せ、突起電極7に可塑性を有する既硬化の絶縁性樹脂1
9層を形成する。このような印刷法は量産性にすぐれて
おり、さらに印刷機のみで絶縁性樹脂19層を形成でき
るため、生産性の向上,コストの低減が実現できる。
【0069】実施例21.また、請求項6記載の発明の
他の実施例に関し、突起電極7が形成されていない液晶
駆動用IC1に、転写印刷法で絶縁性樹脂19層を形成
する方法について、図12を用いて説明する。図におい
て、24は液晶駆動用IC1の電極端子2に対応して形
成された樹脂塗布基板23の突部である。まず、図12
(a)に示すように、突部24を含む樹脂塗布基板23
の表面に絶縁性樹脂19を塗布する。次に、図12
(b)に示すように、液晶駆動用IC1と樹脂塗布基板
の突部24とを相対向させて位置合わせし押し付ける。
そして図12(c)に示すように、液晶駆動用IC1の
電極端子2に絶縁性樹脂19を付着させ、次に絶縁性樹
脂19を硬化させ、電極端子2に可塑性を有する既硬化
の絶縁性樹脂19層を形成する。
【0070】このように、スクリーン印刷法,パッド印
刷法およびフォトリソグラフィ法においては、突起電極
7はあってもなくてもよく、全てのICチップに対応で
きる。 さらに、突起電極7の材質について、特に制約
はなく、Au,Cuなど通常の材質構造で対応できる。
さらにまた、突起電極7が形成されていない電極端子2
においても、特別な電極材質は不要であり、Alなどの
通常の電極メタライズでよい。
【0071】実施例22.図13は請求項6記載の発明
の他の実施例を示す断面図である。この例では図13に
示されるように、液晶駆動用IC1の全面に可塑性を有
する既硬化の絶縁性樹脂19層が形成されている。製造
方法は、液晶駆動用IC1の配線パターン面に絶縁性樹
脂、例えばポリイミド樹脂19をスピンコート法,スク
リーン印刷法,パッド印刷法,転写印刷法などによって
約数μmの膜厚に塗布する。次に、この液晶駆動用IC
1を加熱してポリイミド樹脂19をキュアすることによ
り硬化させ、液晶駆動用IC1の全面にポリイミド樹脂
19層を形成する。このように、液晶駆動用IC1の全
面にポリイミド樹脂19を塗布するため、電極端子2の
ピッチや電極端子数に影響されず、ファインピッチ,多
端子化する液晶駆動用IC1に容易に対応できる。ま
た、ポリイミド樹脂19層により電極端子2が覆われて
いるため、静電気が印加して液晶駆動用IC1の破壊を
防止することができる。
【0072】また、絶縁性樹脂としてポリイミド樹脂の
場合について説明したが、これに限るものではなく、加
圧力により容易に塑性変形を生じ易い特性を有する樹脂
であればよく、シリコン樹脂,アクリル樹脂,エポキシ
樹脂,感光性レジストなどであってもよい。さらに、耐
熱性の低い電子部品においては、室温硬化型絶縁性樹
脂、例えば吸湿硬化型シリコーン樹脂などを適用すれ
ば、電子部品を加熱する必要がない。
【0073】さらにまた、液晶駆動用ICの突起電極7
はあってもなくてもよい。さらに、電極端子2や突起電
極7の材料構造には特に制約はなく、例えば通常のA
l,Au,Cuなどのメタライズが用いれれる。
【0074】実施例23.請求項9記載の発明の一実施
例について説明する。実施例18〜22で述べたような
電子部品においては、突起電極または電極端子はICチ
ップやチップ抵抗やチップコンデンサ等のチップ部品に
形成されていてもよいし、ICチップを切り出す前のI
Cウェハに形成されていてもよい。すなわち、1チップ
ずつ処理を行なってもよいし、全工程をウェハ状態で行
なってもよい。さらにまた、ウェハが1/2,1/4な
どに分割された状態でも問題ない。絶縁性樹脂19層の
形成をウェハで行なうことにより、生産性をさらに向上
することができる。このように、ウェハ状態で絶縁性樹
脂19層の形成を行なった場合には、絶縁性樹脂19層
形成後、ウェハを個々のICチップにダイシングを行な
う必要がある。一方、チップ部品の場合は良品のみに絶
縁樹脂層19を形成できる。
【0075】実施例24.図14は請求項7および10
記載の発明の一実施例を示す製造工程図である。本発明
は、実施例18〜23で詳細に説明したように請求項6
による突起電極7または電極端子2に形成された可塑性
を有する既硬化の絶縁性樹脂19層に、導電粒子6を圧
入した電極端子構造およびその製造方法に関するもので
ある。製造方法は、まず図14(a)に示されるよう
に、突起電極7の先端部に絶縁性樹脂19層が形成され
た液晶駆動用IC1を、導電粒子6が搭載された転写基
板8に押し付ける。ここで、導電粒子6は実施例13〜
16で詳細に説明した請求項16記載の方法によって、
容易に転写基板8に搭載することができる。次に図14
(b)に示すように、導電粒子6が絶縁性樹脂19層に
圧入され、導電粒子6が突起電極7に接触し、突起電極
7に導電粒子6を固定することができる。導電粒子6と
突起電極7が接触した後も、圧力を加えることにより、
突起電極7に変形を生じせ、介在する絶縁性樹脂19が
排除されるとともに、その際の摩擦力などにより突起電
極7および導電粒子6の表面酸化層が破壊され、良好な
コンタクトが得られる。このように、すでに硬化した絶
縁性樹脂19層に導電粒子6を圧入していくことから、
少なくとも導電粒子6の球面の一部は絶縁性樹脂19層
から露出した状態となり、この部分で該ICチップと他
の配線基板との接続を達成することになる。この液晶駆
動用IC1を液晶表示パネルに押し付けることにより、
液晶表示パネルの点灯検査を行なうこともできる。ま
た、導電粒子6は突起電極7上にのみ固定されるため、
隣接する突起電極7相互間で短絡不良が発生することは
なく、接続信頼性が向上する。また、圧力により塑性変
形を生じ易い可塑性を有する絶縁性樹脂19層が突起電
極7上に形成されているため、導電粒子6は圧入し易
く、転写基板8から確実に突起電極7上に転写され、接
続信頼性,歩留まりが向上する。さらに、絶縁性樹脂1
9は既硬化の状態であり、経時変化やゴミの付着などが
ないため、導電粒子6を確実に圧入することができる。
また、導電粒子6を転写する際に、ヘッド9により液晶
駆動用IC1を転写基板8に押し付けられるため、突起
電極7に高さのバラツキがあっても、突起電極7および
導電粒子6が変形し、導電粒子6含む突起電極の高さが
均一になる。そのため、液晶表示パネル11に接続する
際、液晶駆動用IC1を僅かに加圧するだけで、液晶表
示パネルと液晶駆動用ICの電極端子を電気的に接続す
ることができる。
【0076】実施例25.また、図15は請求項7およ
び15記載の発明の他の実施例を示し、全面に絶縁性樹
脂19が塗布された液晶駆動用IC1への導電粒子6圧
入方法を示す製造工程図である。まず、図15(a)に
示すように、液晶駆動用ICの突起電極7に対応するよ
うに突部15が形成された転写基板8の表面に、導電粒
子6を搭載する。導電粒子6は請求項16記載の方法に
よって、転写基板8に搭載することができる。次に、図
15(b)に示すように、液晶駆動用ICの突起電極7
と転写基板の突部15とを相対向させて位置合わせし、
ヘッド9で押し付ける。これにより、図15(c)に示
すように、突起電極7上の絶縁性樹脂19に導電粒子6
を圧入させ固定する。この方法によれば、突起電極7上
にのみ導電粒子6が搭載されるため、突起電極7間で短
絡不良が発生することはなく、接続信頼性,歩留まりが
向上する。
【0077】実施例26.請求項7および10記載の発
明の他の実施例について説明する。上記実施例24およ
び25においては、液晶駆動用IC1に突起電極7が形
成されている場合について説明したが、突起電極7が形
成されていない液晶駆動用IC1においても同じ工程に
よって、導電粒子6を搭載できることは言うまでもな
い。なお、液晶駆動用ICが突起電極7を有しない場
合、電極端子2上に導電粒子6を搭載後、さらに圧力を
加えることにより、導電粒子6と電極端子2表面部に僅
かに変形が生じ、この際介在する樹脂が除去され、また
摩擦力により表面の自然酸化膜も除去され、確実な接続
が得られる。
【0078】実施例27.さらに、請求項15記載の発
明の他の実施例として、実施例17や実施例25の図8
や図15で示されたような転写基板8に形成された突部
15の面積を、液晶駆動用ICの電極端子2サイズより
も小さく形成する。これによって、導電粒子6は電極端
子2の中央部に搭載されるため、隣接する電極端子2間
でショート不良が発生しにくく、接続信頼性が向上す
る。
【0079】実施例28.さらにまた、請求項10記載
の発明の他の実施例として、導電粒子6を絶縁性樹脂層
19に圧入する際に、図16に示すように、液晶駆動用
IC1の電極端子2に導電粒子6が接触しない段階で止
めてもよい。この場合、液晶表示パネル11に液晶駆動
用IC1を加圧接続する際に、導電粒子6が絶縁性樹脂
層19にさらに圧入され、液晶表示パネル11と液晶駆
動用IC1の電極端子が、導電粒子6を介して電気的に
接続される。
【0080】実施例29.さらに、請求項11および1
2記載の発明の他の実施例として、ヘッド9で液晶駆動
用IC1を転写基板8に押し付ける際に、加圧のみなら
ず、加熱と加圧を同時行なってもよい。さらにまた、超
音波を印加することにより、絶縁性樹脂19は僅かの圧
力でも変形を生じ、導電粒子6を確実に圧入することが
できる。また、導電粒子6および電極端子2表面の酸化
膜除去の効果もある。また、超音波を転写基板8側から
印加してもよいし、ヘッド9と転写基板8の両側から印
加すれば、一層効果があることは言うまでもない。さら
に図3で示した請求項15記載の発明の一実施例8と同
様に、転写基板8に突部15を形成することにより、I
Cチップを接続する回路基板の実装部に凹凸がある場合
にも対応できる。そのため、ICチップと回路基板との
接続信頼性が向上する。
【0081】実施例30.さらに、請求項9記載の発明
の他の実施例として、実施例24〜29で述べたような
電子部品においては、突起電極または電極端子はICチ
ップやチップ抵抗やチップコンデンサ等のチップ部品に
形成されていてもよいし、ICチップを切り出す前のI
Cウェハに形成されていてもよいのは、実施例12や実
施例23で説明したのと同様である。
【0082】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、突起電極または電極端子に導電粒子が圧入されて
いるので、電極部に紫外線硬化樹脂等の未硬化の接着層
がないため、導電粒子が確実に電極に接触し接続信頼性
が向上する。また、電極に導電粒子を圧入する際に導電
粒子と電極の表面が僅かに削られるため、酸化膜等が除
去され、良好なコンタクトを得ることができる。
【0083】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
2個の突起電極または電極端子を有し、上記各突起電極
または電極端子において導電粒子の圧入深さが異なるの
で、各突起電極または電極端子の高さが異なる場合や接
続する電極の高さが異なる場合にも確実に接続すること
ができる。
【0084】請求項3記載の発明によれば、突起電極ま
たは電極端子と導電粒子とは少なくともその表面が合金
になり易い組合せの材料でそれぞれ形成されているの
で、導電粒子の圧入時に突起電極または電極端子と導電
粒子との接触面に合金層が形成され易い。
【0085】請求項4記載の発明によれば、突起電極ま
たは電極端子と導電粒子との接触面に合金層が形成され
ているので、接続の信頼性が一層向上する。
【0086】請求項5記載の発明によれば、突起電極ま
たは電極端子がチップ部品またはICウェハに形成され
ているので、チップ部品の場合は良品のみに導電粒子を
搭載でき、ICウェハの場合は生産性が向上する。
【0087】請求項6記載の発明によれば、少なくとも
突起電極または電極端子上に可塑性を有する既硬化の絶
縁性樹脂層が形成されているので、静電気の印加による
電子部品の破壊を防止できる。
【0088】請求項7記載の発明によれば、突起電極ま
たは電極端子上に形成された絶縁性樹脂層に導電粒子が
圧入されているので、製造に際してはすでに硬化した絶
縁性樹脂層に導電粒子を圧入していくことから、導電粒
子の圧入量を制御し易く、接続信頼性が向上する。ま
た、圧力により塑性変形を生じ易い絶縁性樹脂層が突起
電極または電極端子上に形成されているため、導電粒子
は圧入し易く、接続信頼性および歩留まりが向上する。
さらに、絶縁性樹脂は硬化した状態であり、経時変化や
ゴミの付着などがないため、導電粒子を確実に圧入する
ことができる。
【0089】請求項8記載の発明によれば、絶縁性樹脂
層を感光性レジスト、シリコン樹脂、アクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、またはポリイミド樹脂により形成すれば、
可塑性を有する既硬化の絶縁性樹脂層が得られる。
【0090】請求項9記載の発明によれば、突起電極ま
たは電極端子がチップ部品またはICウェハに形成され
ているので、チップ部品の場合は良品のみに導電粒子を
搭載でき、ICウェハの場合は生産性が向上する。
【0091】請求項10記載の発明によれば、転写基板
上に分散された導電粒子を、突起電極、電極端子、また
はこれらの電極上に形成された可塑性を有する既硬化の
絶縁樹脂層に加圧により圧入するので、導電粒子を含む
突起電極または電極端子の高さが均一になる。そのた
め、この電子部品を他の電子部品等に接続する際に、僅
かに加圧するだけで、両電子部品の接続部を電気的に接
続できる。
【0092】請求項11記載の発明によれば、加圧を突
起電極または電極端子、および導電粒子の少なくとも一
方を加熱しながら行うので、導電粒子をより確実に電極
に圧入できる。
【0093】請求項12記載の発明によれば、加圧を突
起電極または電極端子、および導電粒子の少なくとも一
方に超音波を印加しながら行うので、導電粒子をより確
実に電極に圧入できる。
【0094】請求項13記載の発明によれば、導電粒子
の圧入後に突起電極または電極端子の周辺にエアーを吹
き付けて余分な導電粒子を除去するので、突起電極また
は電極端子間で導電粒子による短絡を生じることがな
く、信頼性および歩留まりが向上する。
【0095】請求項14記載の発明によれば、導電粒子
の圧入後に突起電極または電極端子に振動を加えて余分
な導電粒子を除去するので、突起電極または電極端子間
で導電粒子による短絡を生じることがなく、信頼性およ
び歩留まりが向上する。
【0096】請求項15記載の発明によれば、導電粒子
を分散する基板には圧入方向に断差を有するものを用い
るので、同じ高さの電極に導電粒子を圧入量を違えて圧
入したり、異なる高さの電極に導電粒子を同じ圧入量で
圧入したりできる。
【0097】請求項16記載の発明によれば、導電粒子
を含む揮発生の溶剤を転写基板に塗布した後に上記溶剤
を蒸発させるので、導電粒子が転写基板に緩く固定され
た状態で分散保持される。
【0098】請求項17記載の発明によれば、転写基板
にはシリコン基板を用いるので、導電粒子が転写基板に
緩く固定された状態で分散保持されるのに好都合であ
る。
【0099】請求項18記載の発明によれば、転写基板
には所定間隔で凹部を形成したものを用いるので、導電
粒子が凹部に保持されて所定間隔で分散される。
【0100】請求項19記載の発明によれば、電子部品
を突起電極または電極端子以外の部分で支持するように
構成したので、例えば突起電極または電極端子に搭載し
た導電粒子が電子部品載置テーブルに接触して外れるこ
とがなく、接続信頼性および部留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による電子部品およびその製造方法を
示す製造工程図である。
【図2】実施例5よる電子部品の製造方法を示す断面構
成図である。
【図3】実施例8による電子部品およびその製造方法を
示す製造工程図である。
【図4】実施例10による電子部品載置テーブルを示す
断面構成図である。
【図5】実施例11による電子部品載置テーブルを示す
断面構成図である。
【図6】実施例13による電子部品の製造方法を示す製
造工程図である。
【図7】実施例15による電子部品の製造方法を説明す
る断面構成図である。
【図8】実施例17による電子部品の製造方法を示す製
造工程図である。
【図9】実施例18による電子部品およびその製造方法
を示す製造工程図である。
【図10】実施例20による電子部品の製造方法を示す
製造工程図である。
【図11】実施例20による電子部品の製造方法を示す
製造工程図である。
【図12】実施例21による電子部品の製造方法を示す
製造工程図である。
【図13】実施例22よる電子部品を示す断面構成図で
ある。
【図14】実施例24による電子部品の製造方法を示す
製造工程図である。
【図15】実施例25による電子部品およびその製造方
法を示す製造工程図である。
【図16】実施例28よる電子部品を示す断面構成図で
ある。
【図17】従来の電子部品およびその製造方法の一例を
示す製造工程図である。
【符号の説明】
1 液晶駆動用IC 2 電極端子 3a 未硬化の紫外線硬化樹脂 3b 既硬化の紫外線硬化樹脂 4 フォトマスク 5 露光装置 6 導電粒子 7 突起電極 8 転写基板 9 ヘッド 10 エアーノズル 11 液晶表示パネル 12 出力配線パターン 13 フレキシブル基板 14 入力配線パターン 15 転写基板に形成された突部 16 IC載置テーブル 17a 凹部 17b 凸部 18 揮発性の溶剤 19 絶縁性樹脂 20 ラバーパッド 21 金属ブレード 22 スキージ 23 樹脂塗布基板 24 樹脂塗布基板に形成された突部
フロントページの続き (72)発明者 高田 充幸 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 川戸 富雄 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起電極または電極端子を有しこれらの
    突起電極または電極端子に導電粒子が圧入されているこ
    とを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 少なくとも2個の突起電極または電極端
    子を有し、上記各突起電極または電極端子において導電
    粒子の圧入深さが異なることを特徴とする請求項1記載
    の電子部品。
  3. 【請求項3】 突起電極または電極端子と導電粒子とは
    少なくともその表面が合金になり易い組合せの材料でそ
    れぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 突起電極または電極端子と導電粒子との
    接触面に合金層が形成されていることを特徴とする請求
    項3記載の電子部品。
  5. 【請求項5】 突起電極または電極端子がチップ部品ま
    たはICウェハに形成されていることを特徴とする請求
    項1ないし4の何れかに記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 突起電極または電極端子を有し少なくと
    もこれらの突起電極または電極端子上に可塑性を有する
    既硬化の絶縁性樹脂層が形成されていることを特徴とす
    る電子部品。
  7. 【請求項7】 突起電極または電極端子上に形成された
    絶縁性樹脂層に導電粒子が圧入されていることを特徴と
    する請求項6記載の電子部品。
  8. 【請求項8】 絶縁性樹脂層は感光性レジスト、シリコ
    ン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、またはポリイミ
    ド樹脂により形成されていることを特徴とする請求項6
    または7記載の電子部品。
  9. 【請求項9】 突起電極または電極端子がチップ部品ま
    たはICウェハに形成されていることを特徴とする請求
    項6ないし8の何れかに記載の電子部品。
  10. 【請求項10】 転写基板上に分散された導電粒子を、
    突起電極、電極端子、またはこれらの電極上に形成され
    た可塑性を有する既硬化の絶縁樹脂層に加圧により圧入
    することを特徴とする電子部品の製造方法。
  11. 【請求項11】 加圧は突起電極または電極端子、およ
    び導電粒子の少なくとも一方を加熱しながら行うことを
    特徴とする請求項10記載の電子部品の製造方法。
  12. 【請求項12】 加圧は突起電極または電極端子、およ
    び導電粒子の少なくとも一方に超音波を印加しながら行
    うことを特徴とする請求項10または11記載の電子部
    品の製造方法。
  13. 【請求項13】 導電粒子の圧入後に突起電極または電
    極端子の周辺にエアーを吹き付けて余分な導電粒子を除
    去することを特徴とする請求項10ないし12の何れか
    に記載の電子部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 導電粒子の圧入後に突起電極または電
    極端子に振動を加えて余分な導電粒子を除去することを
    特徴とする請求項10ないし13の何れかに記載の電子
    部品の製造方法。
  15. 【請求項15】 導電粒子を分散する基板には圧入方向
    に断差を有するものを用いることを特徴とする請求項1
    0ないし14の何れかに記載の電子部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 導電粒子を含む揮発生の溶剤を転写基
    板に塗布した後に上記溶剤を蒸発させることを特徴とす
    る電子部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 転写基板にはシリコン基板を用いるこ
    とを特徴とする請求項16記載の電子部品の製造方法。
  18. 【請求項18】 転写基板には所定間隔で凹部を形成し
    たものを用いることを特徴とする請求項16または17
    記載の電子部品の製造方法。
  19. 【請求項19】 突起電極または電極端子を有する電子
    部品を上記突起電極または電極端子以外の部分で支持す
    るように構成したことを特徴とする電子部品載置テーブ
    ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11214420A (ja) * 1998-01-28 1999-08-06 Citizen Watch Co Ltd 半導体装置とその製造方法およびその実装構造
JP2002006330A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Micro Gijutsu Kenkyusho:Kk 液晶表示装置用基板及びその回路実装方法
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WO2008015853A1 (fr) * 2006-07-31 2008-02-07 Sharp Kabushiki Kaisha Dispositif à semi-conducteurs et procédé et appareil pour fabriquer un circuit électronique

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