JPH07214309A - 鋼管溶接方法 - Google Patents
鋼管溶接方法Info
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- JPH07214309A JPH07214309A JP3085494A JP3085494A JPH07214309A JP H07214309 A JPH07214309 A JP H07214309A JP 3085494 A JP3085494 A JP 3085494A JP 3085494 A JP3085494 A JP 3085494A JP H07214309 A JPH07214309 A JP H07214309A
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- Japan
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- steel pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼管の突き合わせ溶接において、裏波ビード
を管内面に突出させない円周溶接方法を提供する。 【構成】 固定した鋼管の全姿勢円周溶接方法におい
て、一方の管端に開放部断面積が鋼管内径断面積に対し
て1%〜10%の絞りを取り付け、もう一方の管端より
鋼管内に導入するバックシールドガスの初期圧を大気圧
に対し30mmH2Oから300mmH2 Oの範囲で加
圧した状態に設定し、溶接開始時の溶接トーチ位置を2
時から4時に設定して、溶接開始時のバックシールドガ
ス流量を一定にしながら時計周りの方向に溶接する。 【効果】 鋼管を伸管するとき本発明法で溶接すれば、
破断することなく連続的に行える。
を管内面に突出させない円周溶接方法を提供する。 【構成】 固定した鋼管の全姿勢円周溶接方法におい
て、一方の管端に開放部断面積が鋼管内径断面積に対し
て1%〜10%の絞りを取り付け、もう一方の管端より
鋼管内に導入するバックシールドガスの初期圧を大気圧
に対し30mmH2Oから300mmH2 Oの範囲で加
圧した状態に設定し、溶接開始時の溶接トーチ位置を2
時から4時に設定して、溶接開始時のバックシールドガ
ス流量を一定にしながら時計周りの方向に溶接する。 【効果】 鋼管を伸管するとき本発明法で溶接すれば、
破断することなく連続的に行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼管の突き合わせ溶接に
おいて、裏波ビードが管内面に突出する現象を防止する
円周溶接方法に関するもので、特に鋼管を連続伸管する
ために行う中継ぎ溶接方法を提供するものである。
おいて、裏波ビードが管内面に突出する現象を防止する
円周溶接方法に関するもので、特に鋼管を連続伸管する
ために行う中継ぎ溶接方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼管を伸管する際には、素管を一
本ずつ引き抜きダイスに装着していたが、この方法では
素管を引き抜きダイスに噛込ませるための管端処理を鋼
管毎に行う必要があるために、作業能率の向上が困難で
あった。これに対し、鋼管を伸管中に溶接することで伸
管工程を連続化できれば、作業能率が格段に向上し、伸
管コストを大幅に下げることが可能となる。しかし、従
来の溶接方法で鋼管の突き合わせ溶接を行えば、内面の
裏波ビードは一般的には突出した形状となる。この突起
状の裏波ビードは、冷間、熱間のいずれの場合にも引き
抜き時の抵抗となり溶接部で鋼管が破断する。
本ずつ引き抜きダイスに装着していたが、この方法では
素管を引き抜きダイスに噛込ませるための管端処理を鋼
管毎に行う必要があるために、作業能率の向上が困難で
あった。これに対し、鋼管を伸管中に溶接することで伸
管工程を連続化できれば、作業能率が格段に向上し、伸
管コストを大幅に下げることが可能となる。しかし、従
来の溶接方法で鋼管の突き合わせ溶接を行えば、内面の
裏波ビードは一般的には突出した形状となる。この突起
状の裏波ビードは、冷間、熱間のいずれの場合にも引き
抜き時の抵抗となり溶接部で鋼管が破断する。
【0003】これを防止するには、管内面の裏波ビード
を平滑化するか、または僅かに凹の形状にする必要があ
る。管内面の裏波ビードを平滑化する方法としては、特
開平5−8036号公報に見られる様に、TIGまたは
プラズマ溶接のトーチを溶接後に管内面に挿入し、突出
した裏波ビードを再溶融させる方法がある。しかしこの
方法では長尺管や小口径管への適用が困難である。
を平滑化するか、または僅かに凹の形状にする必要があ
る。管内面の裏波ビードを平滑化する方法としては、特
開平5−8036号公報に見られる様に、TIGまたは
プラズマ溶接のトーチを溶接後に管内面に挿入し、突出
した裏波ビードを再溶融させる方法がある。しかしこの
方法では長尺管や小口径管への適用が困難である。
【0004】また別の手段として、特開平5−2384
7号公報ではバックシールドガス圧を調整して裏波ビー
ドの形状を整えている。この方法はバックシールドガス
圧を一定に制御することで裏波ビードの凹凸を抑制し
て、ビード高さを均一に維持することを目的にしてい
る。このため、裏波ビードには余盛りが存在しており、
引き抜きには耐えられない。
7号公報ではバックシールドガス圧を調整して裏波ビー
ドの形状を整えている。この方法はバックシールドガス
圧を一定に制御することで裏波ビードの凹凸を抑制し
て、ビード高さを均一に維持することを目的にしてい
る。このため、裏波ビードには余盛りが存在しており、
引き抜きには耐えられない。
【0005】さらに特公平5−51394号公報では、
円周溶接継手部に発生する疲労破損を皆無にすることを
目的として、被溶接鋼管の対向各端面の形状を特定した
V開先とし、タングステン電極で溶融する方法が開示さ
れているが、裏波ビードを凹にするための具体的な溶接
方法については開先形状以外に何等の記載もなく、また
特殊な形状のV開先に加工することが必須であるため生
産性が低下し、好ましくない。
円周溶接継手部に発生する疲労破損を皆無にすることを
目的として、被溶接鋼管の対向各端面の形状を特定した
V開先とし、タングステン電極で溶融する方法が開示さ
れているが、裏波ビードを凹にするための具体的な溶接
方法については開先形状以外に何等の記載もなく、また
特殊な形状のV開先に加工することが必須であるため生
産性が低下し、好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の鋼管突き合わせ溶接では裏波ビードの高さを管内面と
同等か、もしくは僅かに凹ませるための具体的な溶接方
法は全く開示されていない。これは裏波ビードが凹な形
状である場合には、X線検査等の非破壊検査で不合格と
なる可能性があるためである。本発明はこのような事情
に鑑みて提案されたもので、鋼管の突き合わせ溶接を行
う際に、全円周にわたって均一な裏波ビードを形成しか
つ、その裏波ビードを管内面に突出させない溶接方法を
提供することを目的とする。
の鋼管突き合わせ溶接では裏波ビードの高さを管内面と
同等か、もしくは僅かに凹ませるための具体的な溶接方
法は全く開示されていない。これは裏波ビードが凹な形
状である場合には、X線検査等の非破壊検査で不合格と
なる可能性があるためである。本発明はこのような事情
に鑑みて提案されたもので、鋼管の突き合わせ溶接を行
う際に、全円周にわたって均一な裏波ビードを形成しか
つ、その裏波ビードを管内面に突出させない溶接方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、固定した鋼管の全姿勢円周溶接方法
において、一方の管端に開放部断面積が鋼管内径断面積
に対して1%〜10%の絞りを取り付け、もう一方の管
端より鋼管内に導入するバックシールドガスの初期圧を
大気圧に対し30mmH2 Oから300mmH2 Oの範
囲で加圧した状態に設定し、鋼管円周上の最上部を時計
の12時としたときに溶接開始時の溶接トーチ位置を2
時から4時に設定して、溶接開始時のバックシールドガ
ス流量を一定にしながら時計周りの方向に溶接すること
を特徴とする鋼管溶接方法である。
するものであって、固定した鋼管の全姿勢円周溶接方法
において、一方の管端に開放部断面積が鋼管内径断面積
に対して1%〜10%の絞りを取り付け、もう一方の管
端より鋼管内に導入するバックシールドガスの初期圧を
大気圧に対し30mmH2 Oから300mmH2 Oの範
囲で加圧した状態に設定し、鋼管円周上の最上部を時計
の12時としたときに溶接開始時の溶接トーチ位置を2
時から4時に設定して、溶接開始時のバックシールドガ
ス流量を一定にしながら時計周りの方向に溶接すること
を特徴とする鋼管溶接方法である。
【0008】
【作用】以下、本発明の鋼管溶接方法を図の例を引用し
つつ説明する。図1は本発明の鋼管溶接方法を模式的に
示す縦断面図である。図1において、一方の鋼管1の先
端にゴム栓6を用い、鋼管内径断面積に対して1%から
10%の開放部断面積を持つ絞り7を取付け、もう一方
の鋼管2にはバックシールドガス導入チューブ3を通じ
て、デジタルマノメーター4を取付けてある。図中5は
ジョイント、8はバックシールドガス導入管、9は溶接
トーチ、10は突き合わせ溶接部分である。
つつ説明する。図1は本発明の鋼管溶接方法を模式的に
示す縦断面図である。図1において、一方の鋼管1の先
端にゴム栓6を用い、鋼管内径断面積に対して1%から
10%の開放部断面積を持つ絞り7を取付け、もう一方
の鋼管2にはバックシールドガス導入チューブ3を通じ
て、デジタルマノメーター4を取付けてある。図中5は
ジョイント、8はバックシールドガス導入管、9は溶接
トーチ、10は突き合わせ溶接部分である。
【0009】次に、デジタルマノメーター4を用いてバ
ックシールドガス圧の初期値が大気圧に対して、30〜
300mmH2 Oの範囲で加圧状態になるように設定す
る。次に、管断面を時計に見立て、図2に示すように管
断面円周上の位置を識別して、溶接開始位置を2時〜4
時とし、溶接開始時のバックシールドガス流量を一定に
しながら時計回り方向に溶接すると、図3の溶接中のバ
ックシールドガス圧の変化を示すグラフのように溶接ト
ーチ9が9時付近に移動した時点からバックシールドガ
ス圧の上昇が始まる。図3において、溶接中のバックシ
ールドガス圧経時変化はデジタルマノメーター4で測定
したものである。3時から9時の位置では溶融プールは
自身の重みで管外面に垂れ下がるので、バックシールド
ガスは低いガス圧でよく、一方、9時から3時について
は管内面に垂れ下がろうとする溶融プールを上昇してき
たガス圧によって支えることで、内面に裏波ビードが突
出するのを防止する。その結果、図5の各溶接位置にお
ける溶接金属マクロ組織の写しに示すような裏波ビード
の高さが全円周で管内面と同等、または僅かに凹な裏波
ードが形成される。図5において被溶接材はSUS30
4ステンレス鋼の外径25.4mm、肉厚2mmの管で
あり、(a)は12時、(b)は3時、(c)は6時、
(d)は9時の溶接位置で、写し中の1目盛は1mmで
ある。
ックシールドガス圧の初期値が大気圧に対して、30〜
300mmH2 Oの範囲で加圧状態になるように設定す
る。次に、管断面を時計に見立て、図2に示すように管
断面円周上の位置を識別して、溶接開始位置を2時〜4
時とし、溶接開始時のバックシールドガス流量を一定に
しながら時計回り方向に溶接すると、図3の溶接中のバ
ックシールドガス圧の変化を示すグラフのように溶接ト
ーチ9が9時付近に移動した時点からバックシールドガ
ス圧の上昇が始まる。図3において、溶接中のバックシ
ールドガス圧経時変化はデジタルマノメーター4で測定
したものである。3時から9時の位置では溶融プールは
自身の重みで管外面に垂れ下がるので、バックシールド
ガスは低いガス圧でよく、一方、9時から3時について
は管内面に垂れ下がろうとする溶融プールを上昇してき
たガス圧によって支えることで、内面に裏波ビードが突
出するのを防止する。その結果、図5の各溶接位置にお
ける溶接金属マクロ組織の写しに示すような裏波ビード
の高さが全円周で管内面と同等、または僅かに凹な裏波
ードが形成される。図5において被溶接材はSUS30
4ステンレス鋼の外径25.4mm、肉厚2mmの管で
あり、(a)は12時、(b)は3時、(c)は6時、
(d)は9時の溶接位置で、写し中の1目盛は1mmで
ある。
【0010】ここで、絞りの開放部断面積を鋼管内径断
面積の1%から10%と規定したのは以下の理由からで
ある。開放部断面積が鋼管内径断面積の10%を越える
大きさにした場合には、溶接中のバックシールドガス圧
は初期値のまま変化せず、本発明の効果がない。その一
例として、図4に開放部断面積が鋼管内径断面積の20
%として溶接したときのバックシールドガス圧変化を示
す(バックシールドガス流量は10リットル/分で一
定)。バックシールドガス流量が一定であっても溶接中
にバックシールドガス圧が上昇するのは、溶接により継
ぎ目が塞がり、突き合わせ部でのリークが徐々に減少す
るからである。しかしながら、開放部断面積が管内径断
面積の10%を越える絞りを取り付けた場合には絞りか
らのリークが大き過ぎるため、溶接による突き合わせ部
でのリークが減少しても、溶接途中でバックシールドガ
ス圧は上昇しない。逆に、絞りの開放部断面積が管内径
断面積に対して1%未満の場合には、溶接中のバックシ
ールドガス圧が上昇し過ぎて裏波ビードの形状が著しく
凹となり、溶接部の肉厚が極端に減少するか、又は溶融
プールを突き抜けて溶接中に穴が開き、溶接不可能とな
る。
面積の1%から10%と規定したのは以下の理由からで
ある。開放部断面積が鋼管内径断面積の10%を越える
大きさにした場合には、溶接中のバックシールドガス圧
は初期値のまま変化せず、本発明の効果がない。その一
例として、図4に開放部断面積が鋼管内径断面積の20
%として溶接したときのバックシールドガス圧変化を示
す(バックシールドガス流量は10リットル/分で一
定)。バックシールドガス流量が一定であっても溶接中
にバックシールドガス圧が上昇するのは、溶接により継
ぎ目が塞がり、突き合わせ部でのリークが徐々に減少す
るからである。しかしながら、開放部断面積が管内径断
面積の10%を越える絞りを取り付けた場合には絞りか
らのリークが大き過ぎるため、溶接による突き合わせ部
でのリークが減少しても、溶接途中でバックシールドガ
ス圧は上昇しない。逆に、絞りの開放部断面積が管内径
断面積に対して1%未満の場合には、溶接中のバックシ
ールドガス圧が上昇し過ぎて裏波ビードの形状が著しく
凹となり、溶接部の肉厚が極端に減少するか、又は溶融
プールを突き抜けて溶接中に穴が開き、溶接不可能とな
る。
【0011】また、バックシールドガス圧の初期値を大
気圧に対し30mmH2 Oから300mmH2 Oの範囲
で加圧した状態に規定しているのは、30mmH2 Oよ
りバックシールドガスの初期圧が低い場合には9時から
3時の位置で溶融プールが管内面に垂れ下がり、裏波ビ
ードが管内面に突出するからであり、逆にバックシール
ドガスの初期圧が300mmH2 Oより高い場合には、
裏波ビードの形状が著しく凹となるか、又は溶融プール
を突き抜けて溶接中に穴が開き、溶接不可能となるから
である。なお、バックシールドガス圧の初期値はガス流
量により調整しているが、適正流量は管径に従い変化す
るので特に制限はない。また、流量制御も通常用いられ
る流量計で調節できる精度で充分である。
気圧に対し30mmH2 Oから300mmH2 Oの範囲
で加圧した状態に規定しているのは、30mmH2 Oよ
りバックシールドガスの初期圧が低い場合には9時から
3時の位置で溶融プールが管内面に垂れ下がり、裏波ビ
ードが管内面に突出するからであり、逆にバックシール
ドガスの初期圧が300mmH2 Oより高い場合には、
裏波ビードの形状が著しく凹となるか、又は溶融プール
を突き抜けて溶接中に穴が開き、溶接不可能となるから
である。なお、バックシールドガス圧の初期値はガス流
量により調整しているが、適正流量は管径に従い変化す
るので特に制限はない。また、流量制御も通常用いられ
る流量計で調節できる精度で充分である。
【0012】次に、溶接開始位置については、2時より
早い位置で開始すると、溶接開始時に溶融プールの垂れ
下がりを防止するのに充分なガス圧が確保できていない
ので、溶接開始位置近辺で裏波ビードが管内面に突出す
る。逆に4時より遅い位置で溶接を開始すると9時を過
ぎて電極が管の上半分に来てもバックシールドガス圧が
充分に上昇していないため、11時近辺で管内面に裏波
ビードが突出する。
早い位置で開始すると、溶接開始時に溶融プールの垂れ
下がりを防止するのに充分なガス圧が確保できていない
ので、溶接開始位置近辺で裏波ビードが管内面に突出す
る。逆に4時より遅い位置で溶接を開始すると9時を過
ぎて電極が管の上半分に来てもバックシールドガス圧が
充分に上昇していないため、11時近辺で管内面に裏波
ビードが突出する。
【0013】次に溶接方向であるが、もし反時計回りに
溶接すれば管の上半分を低いバックシールドガス圧で溶
接し、下半分を高いバックシールドガス圧で溶接するこ
とになるので、均一な裏波ビードを得ることは原理上不
可能であり、溶接方向は時計回りでなければならない。
溶接すれば管の上半分を低いバックシールドガス圧で溶
接し、下半分を高いバックシールドガス圧で溶接するこ
とになるので、均一な裏波ビードを得ることは原理上不
可能であり、溶接方向は時計回りでなければならない。
【0014】
【実施例】管外径が25.4mm、肉厚2mmのSUS
304鋼管のTIG突き合わせ円周溶接を表1の試験条
件で行った。表1中のSは絞りの開放部断面積であり、
SO は鋼管内径断面積である。溶接条件は平均溶接電流
50A、溶接電圧10V、平均溶接速度1.5RPMで
ある。シールドガスはすべてArで、溶接シールドガス
流量は毎分10リットルとした。そして溶接後、内外面
のビード形状評価を行った。その結果を表2に示す。
304鋼管のTIG突き合わせ円周溶接を表1の試験条
件で行った。表1中のSは絞りの開放部断面積であり、
SO は鋼管内径断面積である。溶接条件は平均溶接電流
50A、溶接電圧10V、平均溶接速度1.5RPMで
ある。シールドガスはすべてArで、溶接シールドガス
流量は毎分10リットルとした。そして溶接後、内外面
のビード形状評価を行った。その結果を表2に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】比較例のNo.17ではS/SO が1%未
満であるので、バックシールドガス圧が上昇し過ぎて裏
波ビードが著しく凹となり、溶接部分の肉厚が極端に薄
くなった。さらに比較例のNo.16では溶接中に穴が
開き、以後の溶接を行うことができなかった。逆に、比
較例18、19ではS/SO が10%を越えているの
で、バックシールドガス圧が溶接中に上昇せず、9時か
ら3時の範囲で管内面に裏波ビードが突出した。
満であるので、バックシールドガス圧が上昇し過ぎて裏
波ビードが著しく凹となり、溶接部分の肉厚が極端に薄
くなった。さらに比較例のNo.16では溶接中に穴が
開き、以後の溶接を行うことができなかった。逆に、比
較例18、19ではS/SO が10%を越えているの
で、バックシールドガス圧が溶接中に上昇せず、9時か
ら3時の範囲で管内面に裏波ビードが突出した。
【0018】比較例20、21ではバックシールドガス
圧の初期値が大気圧に対して30mmH2 O未満の加圧
なので、9時から3時の範囲で管内面に垂れ下がろうと
する溶融プールを支えきれず、この範囲で管内面に裏波
ビードが突出した。逆に、比較例22ではバックシール
ドガス圧の初期値が大気圧に対して300mmH2 O以
上の加圧なので、バックシールドガス圧が高過ぎて裏波
ビードが著しく凹となった。さらに比較例のNo.23
では溶接中に穴が開き、以後の溶接を行うことができな
かった。
圧の初期値が大気圧に対して30mmH2 O未満の加圧
なので、9時から3時の範囲で管内面に垂れ下がろうと
する溶融プールを支えきれず、この範囲で管内面に裏波
ビードが突出した。逆に、比較例22ではバックシール
ドガス圧の初期値が大気圧に対して300mmH2 O以
上の加圧なので、バックシールドガス圧が高過ぎて裏波
ビードが著しく凹となった。さらに比較例のNo.23
では溶接中に穴が開き、以後の溶接を行うことができな
かった。
【0019】次に、比較例24、25では、2時より早
い位置で溶接を開始しており、溶接開始時にバックシー
ルドガス圧が充分に上昇していないので、溶接開始位置
近辺で裏波ビードが管内面に突出した。逆に比較例2
6、27では、4時より遅い位置で溶接を開始してお
り、9時を過ぎて電極が管の上半分に来てもバックシー
ルドガス圧が充分に上昇しないので、11時近辺で管内
面に裏波ビードが突出した。
い位置で溶接を開始しており、溶接開始時にバックシー
ルドガス圧が充分に上昇していないので、溶接開始位置
近辺で裏波ビードが管内面に突出した。逆に比較例2
6、27では、4時より遅い位置で溶接を開始してお
り、9時を過ぎて電極が管の上半分に来てもバックシー
ルドガス圧が充分に上昇しないので、11時近辺で管内
面に裏波ビードが突出した。
【0020】次に、比較例28では反時計回りの方向に
溶接しており、管の上半分を低いバックシールドガス圧
で溶接し、下半分を高いバックシールドガス圧で溶接し
たため、9時から3時の範囲で管内面に裏波ビードが突
出した。
溶接しており、管の上半分を低いバックシールドガス圧
で溶接し、下半分を高いバックシールドガス圧で溶接し
たため、9時から3時の範囲で管内面に裏波ビードが突
出した。
【0021】一方、本発明を適用した試験No.1〜1
5では管内面の裏波ビード高さは全円周にわたって管内
面より僅かに凹であった。
5では管内面の裏波ビード高さは全円周にわたって管内
面より僅かに凹であった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法を用
いれば、管の突き合わせ溶接において管内面に突出しな
い裏波ビードを容易に得ることができる。したがって、
伸管工程中に管の円周溶接が可能となり、これにより伸
管工程の作業効率が飛躍的に上昇するので産業上のメリ
ットは大きい。
いれば、管の突き合わせ溶接において管内面に突出しな
い裏波ビードを容易に得ることができる。したがって、
伸管工程中に管の円周溶接が可能となり、これにより伸
管工程の作業効率が飛躍的に上昇するので産業上のメリ
ットは大きい。
【図1】本発明の方法を模式的に示す縦断面図
【図2】鋼管円周上の位置識別及び溶接方向を示す図
【図3】溶接中のバックシールドガス圧変化の一例を示
すグラフ
すグラフ
【図4】溶接中のバックシールドガス圧変化の一例を示
すグラフ
すグラフ
【図5】溶接金属マクロ組織の写しで、溶接位置が
(a)12時、(b)3時、(c)6時、(d)9時
(a)12時、(b)3時、(c)6時、(d)9時
1、2 鋼管 3 バックシールドガス導入チューブ 4 デジタルマノメーター 5 ジョイント 6 ゴム栓 7 絞り 8 バックシールドガス導入管 9 溶接トーチ 10 突き合わせ溶接部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏村 英樹 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 固定した鋼管の全姿勢円周溶接方法にお
いて、一方の管端に開放部断面積が鋼管内径断面積に対
して1%〜10%の絞りを取り付け、もう一方の管端よ
り鋼管内に導入するバックシールドガスの初期圧を大気
圧に対し30mmH2 Oから300mmH2 Oの範囲で
加圧した状態に設定し、鋼管円周上の最上部を時計の1
2時としたときに溶接開始時の溶接トーチ位置を2時か
ら4時に設定して、溶接開始時のバックシールドガス流
量を一定にしながら時計周りの方向に溶接することを特
徴とする鋼管溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085494A JPH07214309A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 鋼管溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085494A JPH07214309A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 鋼管溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07214309A true JPH07214309A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12315307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3085494A Withdrawn JPH07214309A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 鋼管溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07214309A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103341515A (zh) * | 2013-06-17 | 2013-10-09 | 中北大学 | 一种镁合金壳体类零件环筋的挤压成形模具 |
| CN106573324A (zh) * | 2014-08-07 | 2017-04-19 | 高准公司 | 借助在工件的内部区域中施加保护气体来控制焊透轮廓的方法和设备 |
| JP2020032435A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 株式会社竹中工務店 | 不活性ガス置換方法、溶接方法、不活性ガス流入装置、及び、排出装置 |
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