JPH07214557A - 樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法 - Google Patents
樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法Info
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- JPH07214557A JPH07214557A JP6011760A JP1176094A JPH07214557A JP H07214557 A JPH07214557 A JP H07214557A JP 6011760 A JP6011760 A JP 6011760A JP 1176094 A JP1176094 A JP 1176094A JP H07214557 A JPH07214557 A JP H07214557A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼管と被覆樹脂とを分別して各材料毎に有効
利用するために実施される分離回収の方法を提供する。 【構成】 鋼管9の外周面に接着材11を塗布しその上
に熱可塑性樹脂10を被覆して前記鋼管9と接着した樹
脂被覆鋼管4又は40を、高周波誘導加熱により、前記
鋼管9を少なくとも前記被覆樹脂10の溶融温度以上に
加熱し、鋼管表面の被覆樹脂10の内層部分が溶融し同
被覆樹脂の外層部分は軟化した状態にして被覆樹脂を掻
き取る。 【効果】 分別して回収された樹脂及び鋼管は、各々の
成分を破壊させたり痛めることなく回収できる。被覆樹
脂は、鋼管の表面に付着した内層部分が溶融し外層部分
は軟化した状態のときかき取るため、小さな動力で残さ
ずきれいに分離でき効率が良い。
利用するために実施される分離回収の方法を提供する。 【構成】 鋼管9の外周面に接着材11を塗布しその上
に熱可塑性樹脂10を被覆して前記鋼管9と接着した樹
脂被覆鋼管4又は40を、高周波誘導加熱により、前記
鋼管9を少なくとも前記被覆樹脂10の溶融温度以上に
加熱し、鋼管表面の被覆樹脂10の内層部分が溶融し同
被覆樹脂の外層部分は軟化した状態にして被覆樹脂を掻
き取る。 【効果】 分別して回収された樹脂及び鋼管は、各々の
成分を破壊させたり痛めることなく回収できる。被覆樹
脂は、鋼管の表面に付着した内層部分が溶融し外層部分
は軟化した状態のときかき取るため、小さな動力で残さ
ずきれいに分離でき効率が良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一度利用され、又は
一度も利用されることなく廃棄物として収集された樹脂
被覆鋼管を有効資源として再生利用する分野において、
特には鋼管と被覆樹脂とを分別して各材料毎に有効利用
するために実施される鋼管と被覆樹脂の分離回収の方法
に関する。
一度も利用されることなく廃棄物として収集された樹脂
被覆鋼管を有効資源として再生利用する分野において、
特には鋼管と被覆樹脂とを分別して各材料毎に有効利用
するために実施される鋼管と被覆樹脂の分離回収の方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示したように、厚さが0.8mm、
外径が26〜40mmぐらいの薄肉鋼管9の外周面に接着
剤11を薄く層状に塗布して、AAS又はABS等の熱
可塑性合成樹脂10を約1mm位の厚さで均一な層状に被
覆した樹脂被覆鋼管4は、錆びないし、手触りも良く、
カラフルであり、強度も大きいので、水や海水を浴びる
水産加工分野の棚、台車などのフレーム材として、ある
いは農業分野での各種の栽培棚、栽培器具のフレーム材
として、更には家庭内の椅子、テーブル、ベッド、物置
台などのフレーム材として、あるいは屋外のベンチ、植
木鉢台、籐棚などのフレーム材その他に広範に使用され
ている。
外径が26〜40mmぐらいの薄肉鋼管9の外周面に接着
剤11を薄く層状に塗布して、AAS又はABS等の熱
可塑性合成樹脂10を約1mm位の厚さで均一な層状に被
覆した樹脂被覆鋼管4は、錆びないし、手触りも良く、
カラフルであり、強度も大きいので、水や海水を浴びる
水産加工分野の棚、台車などのフレーム材として、ある
いは農業分野での各種の栽培棚、栽培器具のフレーム材
として、更には家庭内の椅子、テーブル、ベッド、物置
台などのフレーム材として、あるいは屋外のベンチ、植
木鉢台、籐棚などのフレーム材その他に広範に使用され
ている。
【0003】樹脂被覆鋼管及びその製造方法は、例えば
特公昭57−2498号公報、あるいは米国特許第39
41087号明細書及び図面に記載されて周知である。
ところで、上述したように広範な製品のフレーム材とし
て使用される樹脂被覆鋼管も、その製品が無用となり、
又は製品の耐用寿命が尽きて廃棄される時点で産業廃棄
物となる。前記のような製品を組立てる際の加工として
切断された切れ端なども、用途が見つからないかぎり、
一度も利用されないまま、産業廃棄物となる。
特公昭57−2498号公報、あるいは米国特許第39
41087号明細書及び図面に記載されて周知である。
ところで、上述したように広範な製品のフレーム材とし
て使用される樹脂被覆鋼管も、その製品が無用となり、
又は製品の耐用寿命が尽きて廃棄される時点で産業廃棄
物となる。前記のような製品を組立てる際の加工として
切断された切れ端なども、用途が見つからないかぎり、
一度も利用されないまま、産業廃棄物となる。
【0004】従来、産業廃棄物となった樹脂被覆鋼管の
廃棄処分の方法としては、被覆樹脂が接着剤で鋼管の外
周面に接着されて被覆樹脂の分離(削り取り)及び回収
が至難であるため、通常は収集された樹脂被覆鋼管の廃
材を長さにして約15cm程度に裁断し、更に偏平状態に
押し潰して嵩を減量した上で、埋立地に埋立て処分して
いた。
廃棄処分の方法としては、被覆樹脂が接着剤で鋼管の外
周面に接着されて被覆樹脂の分離(削り取り)及び回収
が至難であるため、通常は収集された樹脂被覆鋼管の廃
材を長さにして約15cm程度に裁断し、更に偏平状態に
押し潰して嵩を減量した上で、埋立地に埋立て処分して
いた。
【0005】樹脂被覆鋼管の廃材が少量であるときは、
適当な長さに裁断した上で、焼却炉等で被覆樹脂を焼却
処分し、残った鋼管を屑鉄として有効利用することも行
なわれている。また、樹脂被覆鋼管の廃材から、被覆樹
脂及び鋼管を分別して回収し、各々を有効資源として再
生利用する方法も実施されている。具体的には約200
MPa(1×10-6 N/mm2 )ぐらいの超高圧水を樹
脂被覆鋼管へ噴射させて被覆樹脂を鋼管から分離させ回
収する方法である。
適当な長さに裁断した上で、焼却炉等で被覆樹脂を焼却
処分し、残った鋼管を屑鉄として有効利用することも行
なわれている。また、樹脂被覆鋼管の廃材から、被覆樹
脂及び鋼管を分別して回収し、各々を有効資源として再
生利用する方法も実施されている。具体的には約200
MPa(1×10-6 N/mm2 )ぐらいの超高圧水を樹
脂被覆鋼管へ噴射させて被覆樹脂を鋼管から分離させ回
収する方法である。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】従来の埋立て処分に
よると、資源の有効利用を図れないことは勿論のこと、
埋立て地の確保が必要であるし、埋立て処分量の増加を
招くばかりである。被覆樹脂を焼却処分して鋼管のみ有
効利用する方法は、比較的簡単であるが、被覆樹脂が塩
化ビニルであると、燃焼時に有害な塩素ガスを発生し、
大気汚染、環境汚染の原因になるし、また、他の合成樹
脂であっても、焼却炉の炉壁を著しく損傷させる。のみ
ならず、焼却時の熱によって赤熱された鋼管の組成が変
化し、錆量も多くなって再生利用に好ましくない。
よると、資源の有効利用を図れないことは勿論のこと、
埋立て地の確保が必要であるし、埋立て処分量の増加を
招くばかりである。被覆樹脂を焼却処分して鋼管のみ有
効利用する方法は、比較的簡単であるが、被覆樹脂が塩
化ビニルであると、燃焼時に有害な塩素ガスを発生し、
大気汚染、環境汚染の原因になるし、また、他の合成樹
脂であっても、焼却炉の炉壁を著しく損傷させる。のみ
ならず、焼却時の熱によって赤熱された鋼管の組成が変
化し、錆量も多くなって再生利用に好ましくない。
【0007】超高圧水を噴射して被覆樹脂を分離回収す
る方法によると、分離された樹脂は微粉末状になり、噴
射された水と共に回収されることになる。もし、多量の
水分を含んで分離回収された樹脂をそのまま再生利用す
ると、次のような成形品(製品)を得ることになる。第
一に、製品の表面に銀色がかった模様が現われ、製品の
外観を著しく阻害する。第二に、製品を構成する樹脂相
互間に水分が存在するため、所定の製品強度を得られな
い。そこで、前記のようにして分離回収した樹脂を再利
用する場合には、同樹脂の乾燥を行なう必要があり、乾
燥設備への投資及び乾燥エネルギーにかかる費用等に多
くの経費を必要とすることになる。
る方法によると、分離された樹脂は微粉末状になり、噴
射された水と共に回収されることになる。もし、多量の
水分を含んで分離回収された樹脂をそのまま再生利用す
ると、次のような成形品(製品)を得ることになる。第
一に、製品の表面に銀色がかった模様が現われ、製品の
外観を著しく阻害する。第二に、製品を構成する樹脂相
互間に水分が存在するため、所定の製品強度を得られな
い。そこで、前記のようにして分離回収した樹脂を再利
用する場合には、同樹脂の乾燥を行なう必要があり、乾
燥設備への投資及び乾燥エネルギーにかかる費用等に多
くの経費を必要とすることになる。
【0008】従って、本発明の目的は、樹脂被覆鋼管の
廃材から鋼管及び被覆樹脂の分別回収を容易に確実に行
え、しかも分離された樹脂は再生利用にすこぶる良好な
大きさのチップ状又は一連の長い帯状のものとして得ら
れ、従って、回収のハンドリングも容易であり、水分等
の異物を一切含まないから直ちに何の前処理も必要なく
再生利用に供することができ、更に大量処分の工業化も
容易な樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収の方法
を提供することである。
廃材から鋼管及び被覆樹脂の分別回収を容易に確実に行
え、しかも分離された樹脂は再生利用にすこぶる良好な
大きさのチップ状又は一連の長い帯状のものとして得ら
れ、従って、回収のハンドリングも容易であり、水分等
の異物を一切含まないから直ちに何の前処理も必要なく
再生利用に供することができ、更に大量処分の工業化も
容易な樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収の方法
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段として、第1の発明に係る樹脂被
覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法は、鋼管9の外
周面に接着材11を塗布しその上に熱可塑性樹脂10を
被覆して前記鋼管9と接着した樹脂被覆鋼管4又は40
を、高周波誘導加熱により、前記鋼管9を少なくとも前
記被覆樹脂10の溶融温度以上に加熱し、鋼管表面の被
覆樹脂10の内層部分が溶融し同被覆樹脂の外層部分は
軟化した状態にして被覆樹脂を掻き取ることを特徴とす
る。
を解決するための手段として、第1の発明に係る樹脂被
覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法は、鋼管9の外
周面に接着材11を塗布しその上に熱可塑性樹脂10を
被覆して前記鋼管9と接着した樹脂被覆鋼管4又は40
を、高周波誘導加熱により、前記鋼管9を少なくとも前
記被覆樹脂10の溶融温度以上に加熱し、鋼管表面の被
覆樹脂10の内層部分が溶融し同被覆樹脂の外層部分は
軟化した状態にして被覆樹脂を掻き取ることを特徴とす
る。
【0010】上記第1の発明において、被覆樹脂10の
掻き取りは、再生利用し易い一定大きさのチップ状に又
は一連の長い帯状に掻き取ることを特徴とする。第2の
発明は、樹脂被覆鋼管4又は40を送りロール1,2及
び引取りロール3により高周波誘導コイル8の中又は近
傍の位置を通過させて高周波誘導加熱により少なくとも
鋼管9を被覆樹脂10の溶融温度以上に加熱し、前記高
周波誘導コイル8を通過し鋼管表面の被覆樹脂の内層部
分が溶融し外層部分は軟化した状態を保つ位置に設置さ
れた分離ロール5を樹脂被覆鋼管の送り方向と共通な方
向に回転することにより、被覆樹脂を一定大きさのチッ
プ状に掻き取ることを特徴とする。
掻き取りは、再生利用し易い一定大きさのチップ状に又
は一連の長い帯状に掻き取ることを特徴とする。第2の
発明は、樹脂被覆鋼管4又は40を送りロール1,2及
び引取りロール3により高周波誘導コイル8の中又は近
傍の位置を通過させて高周波誘導加熱により少なくとも
鋼管9を被覆樹脂10の溶融温度以上に加熱し、前記高
周波誘導コイル8を通過し鋼管表面の被覆樹脂の内層部
分が溶融し外層部分は軟化した状態を保つ位置に設置さ
れた分離ロール5を樹脂被覆鋼管の送り方向と共通な方
向に回転することにより、被覆樹脂を一定大きさのチッ
プ状に掻き取ることを特徴とする。
【0011】上記第2の発明において、分離ロール5
は、樹脂被覆鋼管4又は40の横断面形状に合致した形
状の複数の分離刃6を、チップ状に掻き取るべき被覆樹
脂の大きさに応じたピッチPで備えていること、及び分
離ロール5は、樹脂被覆鋼管4の送り方向とは反対方向
に回転することにより、被覆樹脂10を一連の長い帯状
に掻き取ることもそれぞれ特徴とする。
は、樹脂被覆鋼管4又は40の横断面形状に合致した形
状の複数の分離刃6を、チップ状に掻き取るべき被覆樹
脂の大きさに応じたピッチPで備えていること、及び分
離ロール5は、樹脂被覆鋼管4の送り方向とは反対方向
に回転することにより、被覆樹脂10を一連の長い帯状
に掻き取ることもそれぞれ特徴とする。
【0012】また、上記第1の発明は、樹脂被覆鋼管4
又は40を送りロール1,2及び引取りロール3により
高周波誘導コイル8の中又は近傍の位置を通過させて高
周波誘導加熱により鋼管9を少なくとも被覆樹脂10の
溶融温度以上に加熱し、前記高周波誘導コイル8の位置
を通過して鋼管表面の被覆樹脂の内層部分が溶融し外層
部分は軟化した状態を保つ位置に固定された分離刃13
により、被覆樹脂10を一連の長い帯状に掻き取ること
も特徴とする。
又は40を送りロール1,2及び引取りロール3により
高周波誘導コイル8の中又は近傍の位置を通過させて高
周波誘導加熱により鋼管9を少なくとも被覆樹脂10の
溶融温度以上に加熱し、前記高周波誘導コイル8の位置
を通過して鋼管表面の被覆樹脂の内層部分が溶融し外層
部分は軟化した状態を保つ位置に固定された分離刃13
により、被覆樹脂10を一連の長い帯状に掻き取ること
も特徴とする。
【0013】
【作用】高周波誘導加熱によると、表皮効果によって良
磁性の鋼管9の表面にうず電流が発生し、そのジュール
熱によって鋼管9の表面部が急速に発熱する。従って、
鋼管9の外周面に接着して被覆された熱可塑性の被覆樹
脂10はまずその内層部分から加熱され、その熱は順次
外層部分へと伝導される。その結果、鋼管9の表面に接
着して被覆した熱可塑性樹脂10の内層部分が溶融温度
(例えばABS樹脂の場合、溶融温度は160℃〜20
0℃)に達して溶融状態となり、鋼管9との接着力が解
除されたに等しくなるが、このとき被覆樹脂10の外層
部分は依然として80℃〜130℃前後に達しているに
すぎず、まだ完全な固体状態を保ちながら少し軟化した
程度になっている。前記の条件下で鋼管9の表面から被
覆樹脂10を刃物等で掻き取ると、被覆樹脂10はまる
で木の皮を剥ぐように、さして大きな力を必要とするこ
となく、簡単に効率よく、残らずきれいに鋼管9から分
離され回収できる。被覆樹脂10を掻き取る刃物(分離
ロール5又は分離刃13)の形状、構造あるいは回転方
向,速度などの工夫により、被覆樹脂10は一定の大き
さのチップ状に又は一連の長い帯状に分離できるから、
その回収作業その他のハンドリングに好都合である。
磁性の鋼管9の表面にうず電流が発生し、そのジュール
熱によって鋼管9の表面部が急速に発熱する。従って、
鋼管9の外周面に接着して被覆された熱可塑性の被覆樹
脂10はまずその内層部分から加熱され、その熱は順次
外層部分へと伝導される。その結果、鋼管9の表面に接
着して被覆した熱可塑性樹脂10の内層部分が溶融温度
(例えばABS樹脂の場合、溶融温度は160℃〜20
0℃)に達して溶融状態となり、鋼管9との接着力が解
除されたに等しくなるが、このとき被覆樹脂10の外層
部分は依然として80℃〜130℃前後に達しているに
すぎず、まだ完全な固体状態を保ちながら少し軟化した
程度になっている。前記の条件下で鋼管9の表面から被
覆樹脂10を刃物等で掻き取ると、被覆樹脂10はまる
で木の皮を剥ぐように、さして大きな力を必要とするこ
となく、簡単に効率よく、残らずきれいに鋼管9から分
離され回収できる。被覆樹脂10を掻き取る刃物(分離
ロール5又は分離刃13)の形状、構造あるいは回転方
向,速度などの工夫により、被覆樹脂10は一定の大き
さのチップ状に又は一連の長い帯状に分離できるから、
その回収作業その他のハンドリングに好都合である。
【0014】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図2は、本発明の分離回収方法を実施する装置を簡単化
して示している。廃材となった樹脂被覆鋼管4は、送り
ロール1,2及び引取りロール3により、高周波誘導コ
イル8の中に通して一定の速度で図2中の右方向へ送ら
れる。前記高周波誘導コイル8は、高周波電源装置7を
含む高周波誘導加熱装置12と接続されており、該コイ
ル8の中を通過する(又は近傍位置を通過させても同
じ。)樹脂被覆鋼管4の鋼管9を高周波誘導加熱する。
前記高周波誘導コイル8よりも樹脂被覆鋼管4の進行方
向の前方側であって、同コイル8に近接した位置に分離
ロール5が設置されている。前記コイル8によって高周
波誘導加熱された鋼管9の表面の被覆樹脂10の内層部
分が溶融状態となって鋼管9との接着力が解除され、同
被覆樹脂10の外層部分は軟化状態のときに、前記分離
ロール5によって被覆樹脂10が鋼管9から掻き取られ
分離される。従って、分離ロール5を通過すると鋼管9
のみになり、同鋼管は引取りロール3によって引取られ
る。分離ロール5は、図3に示したように樹脂被覆鋼管
4をその両側から挟むように180°対称的に配置され
た一対のロール5aと5bの組合せで構成されている。
各ロール5a,5bの外周には、鋼管9の表面から被覆
樹脂10を掻き取る複数の分離刃6が、掻き取った樹脂
片の大きさに相当するピッチPで放射状に取付けられて
いる。各分離刃6には、横断面が円形の樹脂被覆鋼管4
の鋼管9の外径と同一径で半円状をなす刃部6aが形成
されている。
図2は、本発明の分離回収方法を実施する装置を簡単化
して示している。廃材となった樹脂被覆鋼管4は、送り
ロール1,2及び引取りロール3により、高周波誘導コ
イル8の中に通して一定の速度で図2中の右方向へ送ら
れる。前記高周波誘導コイル8は、高周波電源装置7を
含む高周波誘導加熱装置12と接続されており、該コイ
ル8の中を通過する(又は近傍位置を通過させても同
じ。)樹脂被覆鋼管4の鋼管9を高周波誘導加熱する。
前記高周波誘導コイル8よりも樹脂被覆鋼管4の進行方
向の前方側であって、同コイル8に近接した位置に分離
ロール5が設置されている。前記コイル8によって高周
波誘導加熱された鋼管9の表面の被覆樹脂10の内層部
分が溶融状態となって鋼管9との接着力が解除され、同
被覆樹脂10の外層部分は軟化状態のときに、前記分離
ロール5によって被覆樹脂10が鋼管9から掻き取られ
分離される。従って、分離ロール5を通過すると鋼管9
のみになり、同鋼管は引取りロール3によって引取られ
る。分離ロール5は、図3に示したように樹脂被覆鋼管
4をその両側から挟むように180°対称的に配置され
た一対のロール5aと5bの組合せで構成されている。
各ロール5a,5bの外周には、鋼管9の表面から被覆
樹脂10を掻き取る複数の分離刃6が、掻き取った樹脂
片の大きさに相当するピッチPで放射状に取付けられて
いる。各分離刃6には、横断面が円形の樹脂被覆鋼管4
の鋼管9の外径と同一径で半円状をなす刃部6aが形成
されている。
【0015】図2の装置において、送りロール1,2及
び引取りロール3は、樹脂被覆鋼管を毎分当り5m〜1
0mぐらいの速度で送る周速度で同一方向に回転駆動さ
れ、分離ロール5は前記樹脂被覆鋼管4の送り速度より
も毎分当り数m程度速い周速度で共通方向に回転駆動さ
れ、被覆樹脂10の掻き取りが行なわれる。前記分離ロ
ール5で掻き取られた樹脂片10aは、前記分離刃6の
ピッチPに相当する大きさにほぼ揃ったチップ状とな
り、直下の受箱13に落下して回収される。
び引取りロール3は、樹脂被覆鋼管を毎分当り5m〜1
0mぐらいの速度で送る周速度で同一方向に回転駆動さ
れ、分離ロール5は前記樹脂被覆鋼管4の送り速度より
も毎分当り数m程度速い周速度で共通方向に回転駆動さ
れ、被覆樹脂10の掻き取りが行なわれる。前記分離ロ
ール5で掻き取られた樹脂片10aは、前記分離刃6の
ピッチPに相当する大きさにほぼ揃ったチップ状とな
り、直下の受箱13に落下して回収される。
【0016】因みに、鋼管9の外径が25.5mmで、そ
の外周面に熱可塑性の接着剤11(接着性ポリオレフィ
ン樹脂)を塗布し、更にその上にAAS樹脂10を平均
層厚にして1.1mm被覆した、外径が27.7mmの樹脂
被覆鋼管4の廃材を、図2の装置により、高周波電源装
置7に電圧10KV,電流3Aを出力させ、送りロール
1,2の周速度及び分離ロール5の周速度を変えて、被
覆樹脂の分離回収を行なったテスト結果について、以下
に説明する。
の外周面に熱可塑性の接着剤11(接着性ポリオレフィ
ン樹脂)を塗布し、更にその上にAAS樹脂10を平均
層厚にして1.1mm被覆した、外径が27.7mmの樹脂
被覆鋼管4の廃材を、図2の装置により、高周波電源装
置7に電圧10KV,電流3Aを出力させ、送りロール
1,2の周速度及び分離ロール5の周速度を変えて、被
覆樹脂の分離回収を行なったテスト結果について、以下
に説明する。
【0017】第一のテストは、送りロール1,2の周速
度、従って、樹脂被覆鋼管4の送り速度を毎分当り5m
とし、分離ロール5の周速度は毎分当り10mで被覆樹
脂の分離回収を行なった。その結果、回収した樹脂片は
溶融分解して再生利用が不可能であった。つまり、高周
波電源装置7の上述した出力の大きさに対して、樹脂被
覆鋼管4の送り速度が遅すぎるため、高周波誘導コイル
8を通過して分離ロール5に到達する間に被覆樹脂の溶
融分解が過度に進んでしまった結果である。
度、従って、樹脂被覆鋼管4の送り速度を毎分当り5m
とし、分離ロール5の周速度は毎分当り10mで被覆樹
脂の分離回収を行なった。その結果、回収した樹脂片は
溶融分解して再生利用が不可能であった。つまり、高周
波電源装置7の上述した出力の大きさに対して、樹脂被
覆鋼管4の送り速度が遅すぎるため、高周波誘導コイル
8を通過して分離ロール5に到達する間に被覆樹脂の溶
融分解が過度に進んでしまった結果である。
【0018】第二のテストは、送りロール1,2の周速
度を毎分当り8.6mとし、分離ロール5の周速度は毎
分当り27mで被覆樹脂の分離回収を行なった。その結
果、鋼管表面の被覆樹脂の内層部分は完全に溶融してい
るが分解するまでには至っておらず、そして、被覆樹脂
の外層部分は軟化状態であることが確認された。しか
し、鋼管から分離された樹脂は分離ロールの分離刃に粘
着してからまり、分離回収の作業性が甚だ悪い。これは
要するに、分離ロールの周速度が速すぎることが原因と
考えられた。
度を毎分当り8.6mとし、分離ロール5の周速度は毎
分当り27mで被覆樹脂の分離回収を行なった。その結
果、鋼管表面の被覆樹脂の内層部分は完全に溶融してい
るが分解するまでには至っておらず、そして、被覆樹脂
の外層部分は軟化状態であることが確認された。しか
し、鋼管から分離された樹脂は分離ロールの分離刃に粘
着してからまり、分離回収の作業性が甚だ悪い。これは
要するに、分離ロールの周速度が速すぎることが原因と
考えられた。
【0019】第三のテストは、送りロールの周速度を毎
分当り8.6mとし、分離ロールの周速度は毎分当り1
0.3mで被覆樹脂の分離回収を行なった。その結果、
鋼管表面の被覆樹脂の内層部分は完全に溶融しているが
分解するまでには至っておらず、そして、被覆樹脂の外
層部分は軟化した状態になっており、掻き取られた樹脂
片は分離刃に粘着するようなこともなく、ほぼ一定な大
きさのチップ状で確実に回収され、最も良好な結果を得
た。分離ロールの周速度が遅い分だけ被覆樹脂の軟化し
た外層部分の剪断速度が遅くなって、被覆樹脂は分離刃
に押し潰される現象で鋼管からかき取られるため同分離
刃に粘着しないものと考えられる。
分当り8.6mとし、分離ロールの周速度は毎分当り1
0.3mで被覆樹脂の分離回収を行なった。その結果、
鋼管表面の被覆樹脂の内層部分は完全に溶融しているが
分解するまでには至っておらず、そして、被覆樹脂の外
層部分は軟化した状態になっており、掻き取られた樹脂
片は分離刃に粘着するようなこともなく、ほぼ一定な大
きさのチップ状で確実に回収され、最も良好な結果を得
た。分離ロールの周速度が遅い分だけ被覆樹脂の軟化し
た外層部分の剪断速度が遅くなって、被覆樹脂は分離刃
に押し潰される現象で鋼管からかき取られるため同分離
刃に粘着しないものと考えられる。
【0020】次に、図4と図5は、樹脂被覆鋼管40の
横断面が正方形である場合(又は長方形であっても、ほ
ぼ同様である。)の分離ロール50の構造を示してい
る。樹脂被覆鋼管40を高周波誘導コイルの中に通し、
送りロールと引取りロールにより一定の速度で送る手段
は、図2の場合と同様であるため、その図示は省略し
た。本実施例の場合、分離ロール50は、横断面が正方
形をなす樹脂被覆鋼管40の四辺に対し、各辺と並行で
各辺の長さと同一の有効刃幅の分離刃60を備えた4個
のロール50aと50b及び50cと50dで構成さ
れ、樹脂被覆鋼管の送り方向と共通な方向に回転され
る。各ロールの分離刃60の先端部の両角は、相互に干
渉を生じないように2番取りされている。当業技術者に
は、敢えて云うまでもないが、樹脂被覆鋼管の横断面形
状が六角形、八角形のような多角形になれば、図3に示
した円形の場合と同様に、分離ロールは2個のロールの
組合せで実施可能である。
横断面が正方形である場合(又は長方形であっても、ほ
ぼ同様である。)の分離ロール50の構造を示してい
る。樹脂被覆鋼管40を高周波誘導コイルの中に通し、
送りロールと引取りロールにより一定の速度で送る手段
は、図2の場合と同様であるため、その図示は省略し
た。本実施例の場合、分離ロール50は、横断面が正方
形をなす樹脂被覆鋼管40の四辺に対し、各辺と並行で
各辺の長さと同一の有効刃幅の分離刃60を備えた4個
のロール50aと50b及び50cと50dで構成さ
れ、樹脂被覆鋼管の送り方向と共通な方向に回転され
る。各ロールの分離刃60の先端部の両角は、相互に干
渉を生じないように2番取りされている。当業技術者に
は、敢えて云うまでもないが、樹脂被覆鋼管の横断面形
状が六角形、八角形のような多角形になれば、図3に示
した円形の場合と同様に、分離ロールは2個のロールの
組合せで実施可能である。
【0021】図6,7は、上記実施例とは異なり、被覆
樹脂を一連の長い帯状に掻き取る手段を例示している。
先ず、図6は、樹脂被覆鋼管4(又は40、以下同
じ。)に対する分離ロール5(又は50、以下同じ。)
の配置こそ上記図2又は図4,5の実施例と同様である
が、分離ロール5には前記実施例とは逆向きの刃部60
が形成され、しかも樹脂被覆鋼管4の送り方向とは反対
方向に回転される。この手段によると、被覆樹脂10は
分離ロール5により溶融部分が鋼管9(又は90)から
分離され、一連の長い帯状に回収される。分離ロール5
で掻き取る際に、分離ロールを通過する前の段階で、カ
ッター、あるいはレーザー光線等により被覆樹脂10を
分離したい帯幅にカッティング処理(カッティング線1
6の加工)を施しておくと、分離処理がさらに容易とな
る。
樹脂を一連の長い帯状に掻き取る手段を例示している。
先ず、図6は、樹脂被覆鋼管4(又は40、以下同
じ。)に対する分離ロール5(又は50、以下同じ。)
の配置こそ上記図2又は図4,5の実施例と同様である
が、分離ロール5には前記実施例とは逆向きの刃部60
が形成され、しかも樹脂被覆鋼管4の送り方向とは反対
方向に回転される。この手段によると、被覆樹脂10は
分離ロール5により溶融部分が鋼管9(又は90)から
分離され、一連の長い帯状に回収される。分離ロール5
で掻き取る際に、分離ロールを通過する前の段階で、カ
ッター、あるいはレーザー光線等により被覆樹脂10を
分離したい帯幅にカッティング処理(カッティング線1
6の加工)を施しておくと、分離処理がさらに容易とな
る。
【0022】図7は、上記分離ロールに代えて、樹脂被
覆鋼管4の送り方向に対して逆向きの切削角度で固定さ
れた分離刃15,15により、樹脂被覆鋼管4の移動を
利用して被覆樹脂10を一連の長い帯状に掻き取る手段
を示している。分離刃15の数は、前記の各実施例と同
様、横断面が円形の場合は2個の配置とするが、それ以
上としてもよい。正方形の場合は4個の配置とするが、
それ以上としてもよい。この手段によると、装置が簡単
で分離回収のコストを低減する事が出来る。また、樹脂
被覆鋼管に限らず、被覆樹脂の外周面に接着し固定され
た樹脂製継手(図示なし)に上述したカッティング処理
を施しておくと、被覆樹脂の掻き取りと同時に樹脂継手
の裁断を兼ねた掻き取りも容易である。
覆鋼管4の送り方向に対して逆向きの切削角度で固定さ
れた分離刃15,15により、樹脂被覆鋼管4の移動を
利用して被覆樹脂10を一連の長い帯状に掻き取る手段
を示している。分離刃15の数は、前記の各実施例と同
様、横断面が円形の場合は2個の配置とするが、それ以
上としてもよい。正方形の場合は4個の配置とするが、
それ以上としてもよい。この手段によると、装置が簡単
で分離回収のコストを低減する事が出来る。また、樹脂
被覆鋼管に限らず、被覆樹脂の外周面に接着し固定され
た樹脂製継手(図示なし)に上述したカッティング処理
を施しておくと、被覆樹脂の掻き取りと同時に樹脂継手
の裁断を兼ねた掻き取りも容易である。
【0023】図6,図7の実施例によって一連の長い帯
状に掻き取られた被覆樹脂10は、その後のチップラー
による2次加工により再生し易いチップ状に処理され
る。
状に掻き取られた被覆樹脂10は、その後のチップラー
による2次加工により再生し易いチップ状に処理され
る。
【0024】
【本発明が奏する効果】本発明は、大要、下記の効果を
奏する。 回収された樹脂は、水分その他の異物を一切含んで
いないから、再生利用のための二次的な前処理工程、例
えば水分を除去する乾燥工程などが不要である。従っ
て、設備投資も不要なため経費節減となる。 分別して回収された樹脂及び鋼管は、各々の成分を
破壊させたり痛めることなく回収できるため、そのまま
再生利用可能な状態が得られ、各々有効資源として省資
源化に寄与する。 被覆樹脂は、鋼管の表面に付着した内層部分が溶融
し外層部分は軟化した状態のときかき取るため、小さな
動力で残さずきれいに分離でき効率が良い。 樹脂はほぼ一定大きさのチップ状で回収できるか
ら、袋詰め等のハンドリングが容易であり、回収後の収
納、保管も容易である。そして、略定形のチップ状であ
るから、再生利用する際の溶融時の温度管理が容易であ
り、また、再生材質の均一化を図れる。 かくして、鋼管及び合成樹脂を有効資源として回収
する結果、産業廃棄物を減量化でき、廃棄処分の負担を
軽減できる。
奏する。 回収された樹脂は、水分その他の異物を一切含んで
いないから、再生利用のための二次的な前処理工程、例
えば水分を除去する乾燥工程などが不要である。従っ
て、設備投資も不要なため経費節減となる。 分別して回収された樹脂及び鋼管は、各々の成分を
破壊させたり痛めることなく回収できるため、そのまま
再生利用可能な状態が得られ、各々有効資源として省資
源化に寄与する。 被覆樹脂は、鋼管の表面に付着した内層部分が溶融
し外層部分は軟化した状態のときかき取るため、小さな
動力で残さずきれいに分離でき効率が良い。 樹脂はほぼ一定大きさのチップ状で回収できるか
ら、袋詰め等のハンドリングが容易であり、回収後の収
納、保管も容易である。そして、略定形のチップ状であ
るから、再生利用する際の溶融時の温度管理が容易であ
り、また、再生材質の均一化を図れる。 かくして、鋼管及び合成樹脂を有効資源として回収
する結果、産業廃棄物を減量化でき、廃棄処分の負担を
軽減できる。
【図1】樹脂被覆鋼管を一部破断して示した斜視図であ
る。
る。
【図2】廃材となった樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の
分離回収装置の主要部を簡単化して示した平面図であ
る。
分離回収装置の主要部を簡単化して示した平面図であ
る。
【図3】図2の分離ロールの拡大したA−A矢視断面図
である。
である。
【図4】横断面が正方形の樹脂被覆鋼管に適用する分離
ロールを示した正面図である。
ロールを示した正面図である。
【図5】図4のB−B矢視断面図である。
【図6】長い帯状に掻き取る分離ロールの正面図であ
る。
る。
【図7】長い帯状に掻き取る固定の分離刃を示した正面
図である。
図である。
9 鋼管 10 熱可塑性樹脂 4,40 樹脂被覆鋼管 11 接着剤 1,2 送りロール 3 引取りロール 8 高周波誘導コイル 5,50 分離ロール 6,60 分離刃 15 分離刃
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【作用】高周波誘導加熱によると、表皮効果によって良
磁性の鋼管9の表面にうず電流が発生し、そのジュール
熱によって鋼管9の表面部が急速に発熱する。従って、
鋼管9の外周面に接着して被覆された熱可塑性の被覆樹
脂10はまずその内層部分から加熱され、その熱は順次
外層部分へと伝導される。その結果、鋼管9の表面に接
着して被覆した熱可塑性樹脂10の内層部分が溶融温度
(例えばABS樹脂の場合、溶融温度は160℃〜20
0℃)に達して溶融状態となり、鋼管9との接着力が解
除されたに等しくなるが、このとき被覆樹脂10の外層
部分は依然として80℃〜130℃前後に達しているに
すぎず、まだ完全な固体状態を保ちながら少し軟化した
程度になっている。前記の条件下で鋼管9の表面から被
覆樹脂10を刃物等で掻き取ると、被覆樹脂10はまる
で木の皮を剥ぐように、さして大きな力を必要とするこ
となく、簡単に効率よく、残らずきれいに鋼管9から分
離され回収できる。被覆樹脂10を掻き取る刃物(分離
ロール5又は分離刃15)の形状、構造あるいは回転方
向,速度などの工夫により、被覆樹脂10は一定の大き
さのチップ状に又は一連の長い帯状に分離できるから、
その回収作業その他のハンドリングに好都合である。
磁性の鋼管9の表面にうず電流が発生し、そのジュール
熱によって鋼管9の表面部が急速に発熱する。従って、
鋼管9の外周面に接着して被覆された熱可塑性の被覆樹
脂10はまずその内層部分から加熱され、その熱は順次
外層部分へと伝導される。その結果、鋼管9の表面に接
着して被覆した熱可塑性樹脂10の内層部分が溶融温度
(例えばABS樹脂の場合、溶融温度は160℃〜20
0℃)に達して溶融状態となり、鋼管9との接着力が解
除されたに等しくなるが、このとき被覆樹脂10の外層
部分は依然として80℃〜130℃前後に達しているに
すぎず、まだ完全な固体状態を保ちながら少し軟化した
程度になっている。前記の条件下で鋼管9の表面から被
覆樹脂10を刃物等で掻き取ると、被覆樹脂10はまる
で木の皮を剥ぐように、さして大きな力を必要とするこ
となく、簡単に効率よく、残らずきれいに鋼管9から分
離され回収できる。被覆樹脂10を掻き取る刃物(分離
ロール5又は分離刃15)の形状、構造あるいは回転方
向,速度などの工夫により、被覆樹脂10は一定の大き
さのチップ状に又は一連の長い帯状に分離できるから、
その回収作業その他のハンドリングに好都合である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、図4と図5は、樹脂被覆鋼管40の
横断面が正方形である場合(又は長方形であっても、ほ
ぼ同様である。)の分離ロール50の構造を示してい
る。樹脂被覆鋼管40を高周波誘導コイルの中に通し、
送りロールと引取りロールにより一定の速度で送る手段
は、図2の場合と同様であるため、その図示は省略し
た。本実施例の場合、分離ロール50は、横断面が正方
形をなす樹脂被覆鋼管40の四辺に対し、各辺と平行で
各辺の長さと同一の有効刃幅の分離刃60を備えた4個
のロール50aと50b及び50cと50dで構成さ
れ、樹脂被覆鋼管の送り方向と共通な方向に回転され
る。各ロールの分離刃60の先端部の両角は、相互に干
渉を生じないように2番取りされている。当業技術者に
は、敢えて云うまでもないが、樹脂被覆鋼管の横断面形
状が六角形、八角形のような多角形になれば、図3に示
した円形の場合と同様に、分離ロールは2個のロールの
組合せで実施可能である。
横断面が正方形である場合(又は長方形であっても、ほ
ぼ同様である。)の分離ロール50の構造を示してい
る。樹脂被覆鋼管40を高周波誘導コイルの中に通し、
送りロールと引取りロールにより一定の速度で送る手段
は、図2の場合と同様であるため、その図示は省略し
た。本実施例の場合、分離ロール50は、横断面が正方
形をなす樹脂被覆鋼管40の四辺に対し、各辺と平行で
各辺の長さと同一の有効刃幅の分離刃60を備えた4個
のロール50aと50b及び50cと50dで構成さ
れ、樹脂被覆鋼管の送り方向と共通な方向に回転され
る。各ロールの分離刃60の先端部の両角は、相互に干
渉を生じないように2番取りされている。当業技術者に
は、敢えて云うまでもないが、樹脂被覆鋼管の横断面形
状が六角形、八角形のような多角形になれば、図3に示
した円形の場合と同様に、分離ロールは2個のロールの
組合せで実施可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 憲 静岡県静岡市小鹿二丁目24番1号 矢崎化 工株式会社内 (72)発明者 吉野 周次 静岡県静岡市小鹿二丁目24番1号 矢崎化 工株式会社内 (72)発明者 井上 登 静岡県静岡市小鹿二丁目24番1号 矢崎化 工株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 鋼管の外周面に接着剤を塗布しその上に
熱可塑性樹脂を被覆して前記鋼管と接着して成る樹脂被
覆鋼管を、高周波誘導加熱により、前記鋼管を少なくと
も前記被覆樹脂の溶融温度以上に加熱し、鋼管表面の被
覆樹脂の内層部分が溶融し同被覆樹脂の外層部分は軟化
した状態にして被覆樹脂を掻き取ることを特徴とする、
樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載した被覆樹脂の掻き取り
は、再生利用をし易い一定大きさのチップ状に又は一連
の長い帯状に掻き取ることを特徴とする、樹脂被覆鋼管
の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法。 - 【請求項3】 分離ロールを樹脂被覆鋼管の送り方向と
共通な方向に回転することにより、被覆樹脂を一定大き
さのチップ状に掻き取ることを特徴とする、請求項1に
記載した樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方
法。 - 【請求項4】 請求項3に記載した分離ロールは、樹脂
被覆鋼管の横断面形状に合致した形状の複数の分離刃
を、チップ状に掻き取るべき被覆樹脂の大きさに応じた
ピッチで備えていること特徴とする、樹脂被覆鋼管の鋼
管と被覆樹脂の分離回収方法。 - 【請求項5】 樹脂被覆鋼管を送りロール及び引取りロ
ールにより高周波誘導コイルの中又は近傍の位置を通過
させて高周波誘導加熱により鋼管を少なくとも被覆樹脂
の溶融温度以上に加熱し、前記高周波誘導コイルの位置
を通過して鋼管表面の被覆樹脂の内層部分が溶融し外層
部分は軟化した状態を保つ位置に設置された分離ロール
を、樹脂被覆鋼管の送り方向とは反対方向に回転するこ
とにより、被覆樹脂を一連の長い帯状に掻き取ることを
特徴とする、請求項1に記載した樹脂被覆鋼管の鋼管と
被覆樹脂の分離回収方法。 - 【請求項6】 樹脂被覆鋼管を送りロール及び引取りロ
ールにより高周波誘導コイルの中又は近傍の位置を通過
させて高周波誘導加熱により鋼管を少なくとも被覆樹脂
の溶融温度以上に加熱し、前記高周波誘導コイルの位置
を通過して鋼管表面の被覆樹脂の内層部分が溶融し外層
部分は軟化した状態を保つ位置に固定された複数の分離
刃により、被覆樹脂を一連の長い帯状に掻き取ることを
特徴とする、請求項1に記載した樹脂被覆鋼管の鋼管と
被覆樹脂の分離回収方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6011760A JP2533465B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法 |
| US08/212,597 US5512104A (en) | 1994-02-03 | 1994-03-11 | Method to separate and recover resin and steel pipe from resin-coated steel pipe |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6011760A JP2533465B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法 |
| US08/212,597 US5512104A (en) | 1994-02-03 | 1994-03-11 | Method to separate and recover resin and steel pipe from resin-coated steel pipe |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07214557A true JPH07214557A (ja) | 1995-08-15 |
| JP2533465B2 JP2533465B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=26347280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6011760A Expired - Fee Related JP2533465B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 樹脂被覆鋼管の鋼管と被覆樹脂の分離回収方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5512104A (ja) |
| JP (1) | JP2533465B2 (ja) |
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| KR101067932B1 (ko) | 2011-04-13 | 2011-09-26 | 제이케이케미칼 (주) | 강 구조물의 재도장 보수공법 |
| CN103112099B (zh) * | 2013-01-18 | 2015-05-13 | 山东方大工程有限责任公司 | 钢丝网骨架塑料复合管回收装置 |
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