JPH07215196A - トラクションコントロールシステムを用いた坂道発進補助装置 - Google Patents

トラクションコントロールシステムを用いた坂道発進補助装置

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JPH07215196A
JPH07215196A JP841294A JP841294A JPH07215196A JP H07215196 A JPH07215196 A JP H07215196A JP 841294 A JP841294 A JP 841294A JP 841294 A JP841294 A JP 841294A JP H07215196 A JPH07215196 A JP H07215196A
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JP
Japan
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signal
brake
switch
traction control
slope
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JP841294A
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Inventor
Takeshi Yokoyama
横山  武志
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】HSAの部品点数を低減して、ブレーキ制御シ
ステムをより簡単にかつより安価に形成する。 【構成】HSA作動スイッチ29のオン信号、パーキン
グブレーキスイッチ27のパーキングブレーキ解除信号
およびブレーキペダル15の踏込みによるブレーキ作動
信号がABS/TRC ECU22に送給される。AB
S/TRC ECU22は、このブレーキ作動信号が所
定時間t秒以上続いたとき、TRCバルブ18,19を
オンすると同時にHSA用パイロットランプ30を点灯
する。運転者はパイロットランプ30の点灯を見てブレ
ーキペダル15を解放するが、エアタンク17のエアが
TRCバルブ18,19、ダブルチェックバルブ33,3
4を通してブレーキアクチュエータ13,14に送給さ
れる。これにより、前後輪7,8および後後輪7′,8′
のブレーキは作動状態に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーキングブレーキや
急なペダル踏み換え操作を必要とすることなく、自動車
等の車両の坂道発進を簡単に行うことのできるようにす
る坂道発進補助装置(Hill Start Aid:以下、HSAと
もいう)に関し、特に、発進時や急加速時に駆動輪がス
リップ傾向にある場合、駆動輪のブレーキを作動するこ
とにより駆動輪がスリップするのを抑止するトラクショ
ンコントロール(以下、TRCともいう)システムによ
り車両の坂道発進を簡単に行うことのできるようにした
TRCを用いた坂道発進補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、パーキングブ
レーキやブレーキペダルからアクセルペダルへの急な踏
み換え操作を必要としないで、坂道発進が簡単にできる
ようにしたり、信号待ちや渋滞路におけるブレーキペダ
ルの踏み続ける操作を不要にしてブレーキ操作による疲
労を軽減したりするためのHSAが開発されている。
【0003】一方、自動車においては、駆動輪のスリッ
プ傾向時にエンジンの動力損失をできるだけ少なくする
とともに、駆動輪の駆動力をより効果的に路面に伝えて
車両の推進を効果的に行うようにするために、駆動輪の
駆動力を調整するTRCシステムが開発されている。
【0004】従来、HSAおよびTRCシステムを備え
たブレーキ制御システムの一例として、例えば図4に示
すようなブレーキ制御システムがあり、このブレーキ制
御システムは、制動時に制動車輪のロックを防止するた
めにブレーキ力を調整するアンチスキッドブレーキ制御
(以下、ABSともいう)システム、TRCおよびHS
Aが一体的に組み込まれているシステムである。
【0005】図4に示すように、このブレーキ制御シス
テムは、非駆動輪である左右の前輪1,2の車輪速度を
検出する車輪速センサ3,4、前輪1,2のブレーキ圧力
を調整するABSモジュレータ5、前輪1,2に制動力
を発生するブレーキアクチュエータ6、駆動輪である左
右の前後輪7,8の車輪速度を検出する車輪速センサ9,
10、前後輪7,8および非駆動輪である左右の後後輪
7′,8′のブレーキ圧力をそれぞれ左側車輪および右
側車輪毎に調整するABSモジュレータ11,12、前
後輪7,8および後後輪7′,8′にそれぞれ制動力を発
生するブレーキアクチュエータ13,14、ブレーキペ
ダル15によって開閉制御されるデュアルブレーキバル
ブ16、TRC時に開いてエアタンク17内の圧縮空気
を、左右の前後輪7,8および後後輪7′,8′のABS
モジュレータ11,12へそれぞれ送給する電磁弁から
なるトラクションコントロールバルブ(以下、TRCバ
ルブともいう)18,19、デュアルブレーキバルブ1
6の下流側に設けられて所定時にエアタンク17,1
7′内の圧縮空気を、前輪側のABSモジュレータ5お
よび後輪側のABSモジュレータ11,12へそれぞれ
送給遮断する電磁弁からなる坂道発進補助バルブ(以
下、HSAバルブともいう)20,21、各車輪速セン
サ3,4,9,10から車輪速信号が供給されるととも
に、各ABSモジュレータ5,11,12および各TRC
バルブ18,19を制御するABS/TRCコントロー
ルユニット(以下、ABS/TRC ECUともいう)
22、およびクラッチストロークセンサ23からクラッ
チストローク信号と、クラッチスイッチ24からクラッ
チ油圧信号と、ニュートラルスイッチ25からニュート
ラル信号と、ストップランプスイッチ26からストップ
ランプ信号と、パーキングブレーキスイッチ27からパ
ーキングブレーキ信号と、ドアスイッチ28からドア開
閉信号と、HSA作動スイッチ29からHSA作動信号
とがそれぞれ供給されるとともに、パイロットランプ3
0と、HSAバルブ20,21と、ブザー31とを制御
するHSAコントロールユニット32を備えている。
【0006】このように構成されたブレーキ制御システ
ムにおいては、TRCは次のようにして行われる。すな
わち、車両発進時や急加速時等の車両の推進力増大中
に、ABS/TRC ECU22は各車輪速センサ3,
4,9,10からの車輪速信号に基づいて演算し、その演
算結果により駆動輪である前後輪7,8がスリップ傾向
にあると判断すると、このABS/TRC ECU22
は、スリップ傾向にある前後輪7,8に対応するモジュ
レータ11,12およびTRCバルブ18,19に制御信
号を出力する。
【0007】ABS/TRC ECU22からの制御信
号によりTRCバルブ18,19がオンして開き、エア
タンク17から圧縮空気が、TRCバルブ18,19、
ダブルチェックバルブ33,34およびABSモジュレ
ータ11,12を通してブレーキアクチュエータ13,1
4に供給され、スリップ傾向にある前後輪7,8が制動
される。この前後輪7,8の制動により、駆動輪である
前後輪7,8の回転駆動力が抑制され、その結果スリッ
プ傾向にある前後輪7,8のスリップ傾向が解消される
ようになる。これにより前後輪7,8の回転駆動力がよ
り効果的に路面に伝えられるようになる。
【0008】また、HSAは次のようにして作動する。
まずHSA作動スイッチ29をオンするとともに、パー
キングブレーキを解除する。このパーキングブレーキの
解除がパーキングブレーキスイッチ27により検知され
て、パーキングブレーキ解除信号がHSA ECU32
に送給される。次に、ブレーキペダル15を踏み込む
と、ストップランプスイッチ26からブレーキ作動信号
がHSA ECU32に供給される。またデュアルブレ
ーキバルブ16からエアがブレーキアクチュエータ6に
供給されるとともにダブルチェックバルブ33,34を
通してブレーキアクチュエータ13,14に供給され、
ブレーキが作動する。そして、ブレーキペダル15を所
定時間(例、1秒)以上踏み続けると、HSA ECU
32はHSAバルブ20,21をオンする。これによ
り、電磁弁が作動してブレーキバルブ16とブレーキア
クチュエータ6,13,14との間が遮断され、その結果
ブレーキアクチュエータ6,13,14にはブレーキバル
ブ16の出力に応じた圧力に保持される。HSAバルブ
20,21のオンと同時に、HSA ECU32はパイロ
ットランプ30を点灯し、運転者にHSAバルブ20,
21のオンを知らせる。運転者はパイロットランプ30
の点灯を見てブレーキペダル15を解放するが、ブレー
キは作動状態に保持される。また、この状態ではギヤを
ニュートラルにしてクラッチを放してもブレーキは作動
状態に保持されている。
【0009】HSAバルブ20,21をオフにするに
は、(1)HSA作動スイッチ29をオフにするか、(2)ギ
ヤインによりニュートラルスイッチ25をオフしかつク
ラッチ接続によりクラッチスイッチ24をオフするかま
たは半クラッチによりクラッチストロークセンサ23を
オフするか、あるいは(3)パーキングブレーキをを作動
してパーキングブレーキスイッチ27をオンするかのい
ずれかの操作を行う。これらの操作により、HSAバル
ブ20,21がオフする。HSAバルブ20,21がオフ
することにより、ブレーキアクチュエータ6,13,14
内に供給されているエアは、ABSモジュレータ5,1
1,12、HSAバルブ20,21を通ってブレーキバル
ブ16より排出され、ブレーキが解除する。(2)の場合
は発進時に行う場合であり、特に坂道発進時に有効とな
る。また、(3)の場合はパーキングブレーキが確実に行
われるようになる。
【0010】更に、HSAバルブ20,21がオンして
いる状態で、ドアスイッチ28がオンすると、すなわち
ドアが開放されると、HSA ECU32はブザー31
を鳴らして警報を発するようになっている。これは、H
SAバルブ20,21がパーキングブレーキに使用され
るのを防止するためである。
【0011】このようなHSAにより、パーキングブレ
ーキやブレーキペダルからアクセルペダルへの急な踏み
換え操作を何等必要としないで、坂道発進が簡単にでき
るようなるとともに、信号待ちや渋滞路におけるブレー
キペダルの踏み続ける操作が不要となり、ブレーキ操作
による疲労を軽減することができるようになる。
【0012】なお、前述のブレーキ制御システムにおけ
るABSは、本願発明に直接関係しないので、その説明
は省略する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブレーキ制御システムでは、ABS、TRC
およびHSAが一体的に組み込まれているため、ABS
モジュレータ5,11,12、TRCバルブ18,19、
HSAバルブ20,21、ABS/TRC ECU22あ
るいはHSA ECU32等の部品点数が多いばかりで
なく、これらのための配管や電気配線が多く、システム
が複雑でかつ高価であるという問題がある。
【0014】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、HSAの部品点数を低減
して、ブレーキ制御システムをより簡単にかつより安価
に形成することのできるトラクションコントロールシス
テムを用いた坂道発進補助装置をを提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、少なくとも駆動輪を含む車両
の複数の車輪の各車輪速をそれぞれ検出する車輪速セン
サと、圧力流体の供給により作動して前記駆動輪のブレ
ーキを作動するブレーキアクチュエータと、このブレー
キアクチュエータに対する前記圧力流体の給排を制御す
るトラクションコントロールバルブと、前記各車輪速に
基づいて所定の方法により前記駆動輪にスリップ傾向が
発生しているか否かを判断し、前記駆動輪にスリップ傾
向が発生していると判断したとき前記トラクションコン
トロールバルブをオンするトラクションコントロール電
子制御装置とを少なくとも備え、前記駆動輪にスリップ
傾向が発生していると判断されたとき、前記トラクショ
ンコントロールバルブをオンして前記駆動輪にブレーキ
をかけることにより前記駆動輪のスリップ傾向が解消す
るように前記駆動輪の回転駆動力を調整するトラクショ
ンコントロールシステムにおいて、オンされて坂道発進
補助信号を前記トラクションコントロール電子制御装置
に出力する坂道発進補助作動スイッチと、車両の運転制
御部材の動作状態を検出して動作信号を前記トラクショ
ンコントロール電子制御装置に出力する運転制御部材動
作検出手段と、前記トラクションコントロール電子制御
装置内に設けられて、前記坂道発進補助作動スイッチか
らの前記坂道発進補助信号および前記運転制御部材動作
検出手段からの動作信号に基づいて坂道発進補助作動条
件となっているか否かを判断し、坂道発進補助作動条件
となっていると判断したとき前記トラクションコントロ
ールバルブをオンするとともに、前記坂道発進補助作動
スイッチからの前記坂道発進補助信号および前記運転制
御部材動作検出手段からの動作信号に基づいて坂道発進
補助作動解除条件となっているか否かを判断し、坂道発
進補助作動解除条件となっていると判断したとき前記ト
ラクションコントロールバルブをオフする坂道発進補助
作動制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0016】また請求項2の発明は、前記運転制御部材
動作検出手段が、変速ギヤインを検出してオフ信号を出
力するニュートラルスイッチと、クラッチ接続を検出し
てオフ信号を出力するクラッチスイッチと、ブレーキ作
動を検出してオン信号を出力するブレーキ作動検出スイ
ッチと、パーキングブレーキの作動を検出してオン信号
を出力するパーキングブレーキスイッチとからなること
を特徴としている。
【0017】更に請求項3の発明は、前記坂道発進補助
作動解除条件が、前記坂道発進補助作動スイッチからの
オフ信号、前記パーキングブレーキスイッチからのパー
キングオン信号、および前記ニュートラルスイッチから
の変速ギヤインによるオフ信号と前記クラッチスイッチ
からのクラッチ接続によるオフ信号との組合せのいずれ
か一つからなることを特徴としている。
【0018】更に請求項4の発明は、前記運転制御部材
動作検出手段が、変速ギヤインを検出してオフ信号を出
力するニュートラルスイッチと、半クラッチ位置を検出
してオフ信号を出力するクラッチストロークセンサと、
ブレーキ作動を検出してオン信号を出力するブレーキ作
動検出スイッチと、パーキングブレーキの作動を検出し
てオン信号を出力するパーキングブレーキスイッチとか
らなることを特徴としている。
【0019】更に請求項5の発明は、前記坂道発進補助
作動解除条件が、前記坂道発進補助作動スイッチからの
オフ信号、前記パーキングブレーキスイッチからのパー
キングオン信号、および前記ニュートラルスイッチから
の変速ギヤインによるオフ信号と前記クラッチストロー
クセンサからの半クラッチによるオフ信号との組合せの
いずれか一つからなることを特徴としている。
【0020】更に請求項6の発明は、前記坂道発進補助
作動条件が、前記坂道発進補助作動スイッチからの前記
坂道発進補助信号と、前記パーキングブレーキスイッチ
からのパーキングオフ信号と、前記ブレーキ作動検出ス
イッチからの所定時間以上のオン信号とからなることを
特徴としている。
【0021】更に請求項7の発明は、前記坂道発進補助
作動条件となっていると判断されたときの前記トラクシ
ョンコントロールバルブのオン時、前記坂道発進補助作
動制御手段によりオンする表示手段を備えていることを
特徴としている。
【0022】更に請求項8の発明は、車両構成部材の動
作状態を検出して動作信号を前記トラクションコントロ
ール電子制御装置に出力する車両構成部材動作検出手段
と、この車両構成部材動作検出手段からの動作信号に基
づいて前記坂道発進補助作動制御手段によって作動され
る警報手段とを備えていることを特徴としている。
【0023】更に請求項9の発明は、前記車両構成部材
動作検出手段が、ドアを開くとオン信号を出力するドア
スイッチからなり、このドアスイッチのオン信号により
前記警報手段が作動することを特徴としている。更に請
求項10の発明は、前記車両の複数の車輪がすべて駆動
輪であることを特徴としている。
【0024】
【作用】このように構成された請求項1の発明において
は、トラクションコントロール電子制御装置内の坂道発
進補助作動制御手段は、坂道発進補助作動スイッチから
の坂道発進補助信号および運転制御部材動作検出手段か
らの動作信号に基づいて坂道発進補助作動条件となって
いるか否かを判断し、坂道発進補助作動条件となってい
ると判断したときトラクションコントロールバルブをオ
ンする。したがって、圧力流体がトラクションコントロ
ールバルブを通してブレーキアクチュエータに供給さ
れ、駆動輪のブレーキが作動する。
【0025】また、トラクションコントロール電子制御
装置内の坂道発進補助作動制御手段は、坂道発進補助作
動スイッチからの坂道発進補助信号および運転制御部材
動作検出手段からの動作信号に基づいて坂道発進補助作
動解除条件となっているか否かを判断し、坂道発進補助
作動解除条件となっていると判断したときトラクション
コントロールバルブをオフする。したがって、ブレーキ
アクチュエータ内の圧力流体がトラクションコントロー
ルバルブを通して排出され、駆動輪のブレーキが解除す
る。
【0026】このように、トラクションコントロールシ
ステムを用いることにより、坂道発進補助装置の機能を
行うことができるようになる。したがって、従来用いら
れている坂道発進補助装置の坂道発進補助バルブ、この
坂道発進補助バルブを制御する坂道発進補助電子制御装
置およびこれらを接続する電気配線や圧力流体の配管が
不要となるので、坂道発進補助装置のための部品点数が
低減して、ブレーキ制御システムをより簡単にかつより
安価に形成することができるようになる。
【0027】そして、請求項6の発明において、坂道発
進補助作動スイッチからの坂道発進補助信号およびパー
キングブレーキスイッチからのパーキングオフ信号が坂
道発進補助作動制御手段に入力されるとともに、ブレー
キ作動検出スイッチからの所定時間以上のブレーキオン
信号が坂道発進補助作動制御手段に入力されることによ
り、坂道発進補助のためのブレーキが作動するととも
に、ブレーキ作動状態に保持される。したがって、例え
ば変速ギヤをニュートラルとし、クラッチを切断しても
ブレーキは作動状態に保持される。
【0028】また請求項3の発明においては、坂道発進
補助作動制御手段は、坂道発進補助作動スイッチからの
オフ信号、パーキングブレーキスイッチからのパーキン
グオン信号、およびニュートラルスイッチからの変速ギ
ヤインによるオフ信号とクラッチスイッチからのクラッ
チ接続によるオフ信号との組合せのいずれか一つによ
り、トラクションコントロールバルブをオフにし、また
請求項5の発明においては、坂道発進補助作動制御手段
は、坂道発進補助作動スイッチからのオフ信号、パーキ
ングブレーキスイッチからのパーキングオン信号、およ
びニュートラルスイッチからの変速ギヤインによるオフ
信号とクラッチストロークセンサからの半クラッチ位置
によるオフ信号との組合せのいずれか一つにより、トラ
クションコントロールバルブをオフにして、それぞれブ
レーキアクチュエータ内の圧力流体がトラクションコン
トロールバルブを通して排出され、ブレーキが解除す
る。
【0029】更に請求項7の発明においては、坂道発進
補助作動条件となっていると判断されたときのトラクシ
ョンコントロールバルブのオン時、坂道発進補助作動制
御手段は表示手段をオンする。これにより、運転者はト
ラクションコントロールバルブのオンによるブレーキが
作動していることを知って、ブレーキペダルを解放す
る。ブレーキペダルが解放されてもブレーキが作動状態
に保持される。
【0030】更に請求項8の発明においては、坂道発進
補助作動制御手段は車両構成部材動作検出手段からの車
両構成部材の動作信号に基づいて警報手段を作動する。
特に請求項9の発明においては、ドアスイッチのオン信
号により警報手段が作動する。これにより、トラクショ
ンコントロールバルブによるブレーキをパーキングブレ
ーキとして使用するのが防止される。
【0031】更に請求項10の発明においては、車両の
すべての駆動輪に対して坂道発進補助のためのブレーキ
がかけられる。これにより、坂道発進補助のための車両
のブレーキ力を大きくすることができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明にかかるトラクションコント
ロールシステムを用いた坂道発進装置の一実施例が適用
されるブレーキ制御システムを示す図である。なお、前
述の図4に示すブレーキ制御システムと同じ構成要素に
は同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略す
る。
【0033】図1に示すように、本実施例では図4にお
けるHSAバルブ20,21およびHSA ECU32が
設けられていないとともに、クラッチストロークセンサ
23、クラッチスイッチ24、ニュートラルスイッチ2
5、ストップランプスイッチ26、パーキングブレーキ
スイッチ27、ドアスイッチ28、HSA作動スイッチ
29、パイロットランプ30、およびブザー31がとも
にABS/TRCECU22に接続されている。クラッ
チストロークセンサ23、クラッチスイッチ24、ニュ
ートラルスイッチ25、ストップランプスイッチ26お
よびパーキングブレーキスイッチ27はそれぞれ本発明
の運転制御部材動作検出手段を構成し、またドアスイッ
チ28は本発明の車両構成部材動作検出手段を構成し、
更にパイロットランプ30は本発明の表示手段を構成
し、更にブザー31は本発明の警報手段を構成してい
る。なお、本発明の各手段は、これらに限定されるもの
ではなく、種々の運転制御部材および車両構成部材の動
作検出手段、他の公知の表示手段および他の公知の警報
手段を用いることができることは言うまでもない。
【0034】そして、本実施例ではABS/TRC E
CU22内に坂道発進補助作動制御手段22aを設けて
おり、この坂道発進補助作動制御手段22aによってT
RCバルブ11,12を制御することにより、HSAの
動作を行うようにしている。
【0035】すなわち図2に示すように、まずステップ
S1においてHSA作動スイッチ29をオンし、ステッ
プS2においてパーキングブレーキを解除する。このパ
ーキングブレーキの解除がパーキングブレーキスイッチ
27により検知されて、パーキングブレーキ解除信号が
ABS/TRC ECU22内の坂道発進補助作動制御
手段22aに送給される。次に、ブレーキペダル15を
踏み込むと、ストップランプスイッチ26からブレーキ
作動信号が坂道発進補助作動制御手段22aに供給され
る。またデュアルブレーキバルブ16からエアがダブル
チェックバルブ33,34を通してブレーキアクチュエ
ータ6,13,14に供給され、ブレーキが作動する。そ
して、ステップS3においてブレーキペダル15を所定
時間t秒(例、1秒)以上踏み続けると、ステップS4
において坂道発進補助作動制御手段22aは、坂道発進
補助作動条件となったと判断してTRCバルブ18,1
9をオンする。すなわち、本実施例においては坂道発進
補助作動条件はHSA作動スイッチ29のオン、パーキ
ングブレーキの解除およびブレーキペダル15を踏込み
による所定時間t秒以上のブレーキ作動がともに成立す
る条件に設定している。なお、坂道発進補助作動条件は
これに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0036】これにより、電磁弁が作動してTRCバル
ブ18,19が開き、エアタンク17のエアがTRCバ
ルブ18,19を通してダブルチェックバルブ33,34
へ送給される。TRCバルブ18,19のオンと同時
に、坂道発進補助作動制御手段22aはHSA用パイロ
ットランプ30を点灯し、運転者にHSA作動のための
TRCバルブ18,19のオンを知らせる。運転者はパ
イロットランプ30の点灯を見てブレーキペダル15を
解放すると、デュアルブレーキバルブ16の出力はなく
なる。このため、前輪側のブレーキアクチュエータ6内
に供給されていたエアが、ABSモジュレータ5を通っ
てデュアルブレーキバルブ16から排出され、前輪1、
2のブレーキが解除する。しかし、後輪側においては、
エアがTRCバルブ18,19を通してブレーキアクチ
ュエータ13,14に送給されるので、前後輪7,8およ
び後後輪7′,8′のブレーキは作動状態に保持され
る。そして、ステップS5においてギヤをニュートラル
にしても、クラッチを切断しても、前後輪7,8および
後後輪7′,8′のブレーキは作動状態に保持されてい
る。なお、HSA作動のためにTRCバルブ18,19
を作動させるための条件は、前述のパーキングブレーキ
解除およびブレーキペダルの所定時間t秒以上の踏み込
みの条件に限定されることなく、他の判断情報や他の作
動情報等を用いることもできる。
【0037】HSA作動時のTRCバルブ18,19を
オフにするには、(1)HSA作動スイッチ29をオフに
するか、(2)ギヤインによりニュートラルスイッチ25
をオフしかつクラッチ接続によりクラッチスイッチ24
をオフするかまたは半クラッチによりクラッチストロー
クセンサ23をオフするか、あるいは(3)パーキングブ
レーキをを作動してパーキングブレーキスイッチ27を
オンするかのいずれかの操作を行う。すなわち、本実施
例においては坂道発進補助作動解除条件をこれらの
(1)、(2)、(3)の3つの解除条件を設定している。
【0038】これらの操作により、坂道発進補助作動制
御手段22aはTRCバルブ18,19をオフする。T
RCバルブ18,19がオフすることにより、ブレーキ
アクチュエータ13,14内に供給されているエアは、
ABSモジュレータ11,12、ダブルチェックバルブ
33,34を通ってTRCバルブ18,19より排出さ
れ、前後輪7,8および後後輪7′,8′のブレーキが解
除する。(2)の場合は発進時に行う場合であり、特に坂
道発進時に有効となる。実際には、発進時はギヤをシフ
トし、半クラッチ位置でTRCバルブ18,19をオフ
してブレーキ力の保持を解除している。この半クラッチ
位置はクラッチストロークセンサ23によって検出され
るようになっており、手動または自動で微調整される。
また、(3)の場合はパーキングブレーキが確実に行われ
るようになる。なお、HSA作動によるTRCバルブ1
8,19の作動をオフさせるための坂道発進補助作動解
除条件は、前述の(1)、(2)、(3)の条件に限定されるこ
となく、他の判断情報や他の作動情報等を用いることも
できる。
【0039】更に、TRC18,19がオンしている状
態で、ドアスイッチ28がオンすると、すなわちドアが
開放されると、ABS/TRC ECU22はブザー3
1を鳴らして警報を発するようになっている。これは、
TRCバルブがパーキングブレーキに使用されるのを防
止するためである。
【0040】図3は、本発明の他の実施例を示す図1と
同様の図である。なお、前述の図1および図4に示すブ
レーキ制御システムと同じ構成要素には同じ符号を付す
ことにより、その詳細な説明を省略する。
【0041】前述の図1に示す実施例では、HSA作動
時に前後輪7,8および後後輪7′,8′のブレーキが作
動し、前輪1,2のブレーキは作動しないようになって
いるが、本実施例では、HSA作動時に前輪1,2のブ
レーキも作動する、すなわち全輪が作動するようにして
いる。
【0042】図3に示すように、前輪側のブレーキアク
チュエータ6には、ダブルチェックバルブ35により、
デュアルブレーキバルブ16およびTRCバルブ18か
らエアが供給されるようになっており、また後輪側のブ
レーキアクチュエータ13,14には、ダブルチェック
バルブ33により、デュアルブレーキバルブ16および
TRCバルブ19からエアが供給されるようになってい
る。なお、図3にはABS/TRC ECUおよび電気
配線が示されていないが、この図3に示す実施例におい
ても図1に示すと同様のABS/TRC ECUおよび
電気配線が設けられることは言うまでもない。この実施
例も前述の時と同じ作用効果を得ることができるととも
に、更にこの実施例では、HSA時に全輪のブレーキが
作動するようになるので、ブレーキ力を所定の大きさに
確保することができる。
【0043】なお、前述の実施例では、本発明をABS
システムとTRCシステムとが一体的に組み込まれてい
るブレーキ制御システムに適用して説明しているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ブレーキ作動に
よるTRCを行うものであれば、他のABS/TRCシ
ステムや単独のTRCシステムにも適用することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるトラクションコントロールシステムを用いた坂
道発進補助装置によれば、TRCバルブにより坂道発進
装置の機能を確実に行うことができるようになる。した
がって、HSAバルブやHSA用のECUが不要となる
ばかりでなく、それらの部品のための電気配線や配管も
不要となる。これにより、部品点数が低減でき、ブレー
キ制御システムをより簡単にかつより安価に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるトラクションコントロールシ
ステムを用いた坂道発進装置の一実施例が適用されるブ
レーキ制御システムを示す図である。
【図2】 図1に示す実施例のHSAの処理のフローを
示す図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す、図1と同様のブ
レーキ制御システムを示す図である。
【図4】 従来のABS/TRCシステムにHSAを一
体的に組み込んだブレーキ制御システムの一例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1,2…左右の前輪、3,4.9,10……車輪速センサ、
5,11,12…アンチスキッド制御用のモジュレータ、
6,13,14…ブレーキアクチュエータ、7,8…左右
の前後輪、7′,8′…左右の後後輪、15…ブレーキ
ペダル、16…デュアルブレーキバルブ、17,17′
…エアタンク、18,19…トラクションコントロール
バルブ(TRCバルブ)、20,21…坂道発進補助用
バルブ(HSAバルブ)、22…ABS/TRCコント
ロールユニット(ABS/TRC ECU)、22a…
坂道発進補助作動制御手段、23…クラッチストローク
センサ、24…クラッチスイッチ、26…ニュートラル
スイッチ、27…パーキングブレーキスイッチ、28…
ドアスイッチ、29…HSA作動スイッチ、30…パイ
ロットランプ、31…ブザー、32…HSAコントロー
ルユニット(HSA ECU)、33,34,35…ダブ
ルチェックバルブ
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも駆動輪を含む車両の複数の車
    輪の各車輪速をそれぞれ検出する車輪速センサと、圧力
    流体の供給により作動して前記駆動輪のブレーキを作動
    するブレーキアクチュエータと、このブレーキアクチュ
    エータに対する前記圧力流体の給排を制御するトラクシ
    ョンコントロールバルブと、前記各車輪速に基づいて所
    定の方法により前記駆動輪にスリップ傾向が発生してい
    るか否かを判断し、前記駆動輪にスリップ傾向が発生し
    ていると判断したとき前記トラクションコントロールバ
    ルブをオンするトラクションコントロール電子制御装置
    とを少なくとも備え、前記駆動輪にスリップ傾向が発生
    していると判断されたとき、前記トラクションコントロ
    ールバルブをオンして前記駆動輪にブレーキをかけるこ
    とにより前記駆動輪のスリップ傾向が解消するように前
    記駆動輪の回転駆動力を調整するトラクションコントロ
    ールシステムにおいて、 オンされて坂道発進補助信号を前記トラクションコント
    ロール電子制御装置に出力する坂道発進補助作動スイッ
    チと、車両の運転制御部材の動作状態を検出して動作信
    号を前記トラクションコントロール電子制御装置に出力
    する運転制御部材動作検出手段と、前記トラクションコ
    ントロール電子制御装置内に設けられて、前記坂道発進
    補助作動スイッチからの前記坂道発進補助信号および前
    記運転制御部材動作検出手段からの動作信号に基づいて
    坂道発進補助作動条件となっているか否かを判断し、坂
    道発進補助作動条件となっていると判断したとき前記ト
    ラクションコントロールバルブをオンするとともに、前
    記坂道発進補助作動スイッチからの前記坂道発進補助信
    号および前記運転制御部材動作検出手段からの動作信号
    に基づいて坂道発進補助作動解除条件となっているか否
    かを判断し、坂道発進補助作動解除条件となっていると
    判断したとき前記トラクションコントロールバルブをオ
    フする坂道発進補助作動制御手段とを備えていることを
    特徴とするトラクションコントロールシステムを用いた
    坂道発進補助装置。
  2. 【請求項2】 前記運転制御部材動作検出手段は、変速
    ギヤインを検出してオフ信号を出力するニュートラルス
    イッチと、クラッチ接続を検出してオフ信号を出力する
    クラッチスイッチと、ブレーキ作動を検出してオン信号
    を出力するブレーキ作動検出スイッチと、パーキングブ
    レーキの作動を検出してオン信号を出力するパーキング
    ブレーキスイッチとからなることを特徴とする請求項1
    記載のトラクションコントロールシステムを用いた坂道
    発進補助装置。
  3. 【請求項3】 前記坂道発進補助作動解除条件は、前記
    坂道発進補助作動スイッチからのオフ信号、前記パーキ
    ングブレーキスイッチからのパーキングオン信号、およ
    び前記ニュートラルスイッチからの変速ギヤインによる
    オフ信号と前記クラッチスイッチからのクラッチ接続に
    よるオフ信号との組合せのいずれか一つからなることを
    特徴とする請求項2記載のトラクションコントロールシ
    ステムを用いた坂道発進補助装置。
  4. 【請求項4】 前記運転制御部材動作検出手段は、変速
    ギヤインを検出してオフ信号を出力するニュートラルス
    イッチと、半クラッチ位置を検出してオフ信号を出力す
    るクラッチストロークセンサと、ブレーキ作動を検出し
    てオン信号を出力するブレーキ作動検出スイッチと、パ
    ーキングブレーキの作動を検出してオン信号を出力する
    パーキングブレーキスイッチとからなることを特徴とす
    る請求項1記載のトラクションコントロールシステムを
    用いた坂道発進補助装置。
  5. 【請求項5】 前記坂道発進補助作動解除条件は、前記
    坂道発進補助作動スイッチからのオフ信号、前記パーキ
    ングブレーキスイッチからのパーキングオン信号、およ
    び前記ニュートラルスイッチからの変速ギヤインによる
    オフ信号と前記クラッチストロークセンサからの半クラ
    ッチによるオフ信号との組合せのいずれか一つからなる
    ことを特徴とする請求項4記載のトラクションコントロ
    ールシステムを用いた坂道発進補助装置。
  6. 【請求項6】 前記坂道発進補助作動条件は、前記坂道
    発進補助作動スイッチからの前記坂道発進補助信号と、
    前記パーキングブレーキスイッチからのパーキングオフ
    信号と、前記ブレーキ作動検出スイッチからの所定時間
    以上のオン信号とからなることを特徴とする請求項2な
    いし5のいずれか1記載のトラクションコントロールシ
    ステムを用いた坂道発進補助装置。
  7. 【請求項7】 前記坂道発進補助作動条件となっている
    と判断されたときの前記トラクションコントロールバル
    ブのオン時、前記坂道発進補助作動制御手段によりオン
    する表示手段を備えていることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれか1記載のトラクションコントロールシ
    ステムを用いた坂道発進補助装置。
  8. 【請求項8】 車両構成部材の動作状態を検出して動作
    信号を前記トラクションコントロール電子制御装置に出
    力する車両構成部材動作検出手段と、この車両構成部材
    動作検出手段からの動作信号に基づいて前記坂道発進補
    助作動制御手段によって作動される警報手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1記
    載のトラクションコントロールシステムを用いた坂道発
    進補助装置。
  9. 【請求項9】 前記車両構成部材動作検出手段は、ドア
    を開くとオン信号を出力するドアスイッチからなり、こ
    のドアスイッチのオン信号により前記警報手段が作動す
    ることを特徴とする請求項8記載のトラクションコント
    ロールシステムを用いた坂道発進補助装置。
  10. 【請求項10】前記車両の複数の車輪は、すべて駆動輪
    であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    1記載のトラクションコントロールシステムを用いた坂
    道発進補助装置。
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