JPH07215765A - 誘電体磁器組成物及びその製造方法 - Google Patents
誘電体磁器組成物及びその製造方法Info
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- JPH07215765A JPH07215765A JP844594A JP844594A JPH07215765A JP H07215765 A JPH07215765 A JP H07215765A JP 844594 A JP844594 A JP 844594A JP 844594 A JP844594 A JP 844594A JP H07215765 A JPH07215765 A JP H07215765A
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- dielectric
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- dielectric ceramic
- ceramic composition
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 La2 O3 ・x(zMgO・(1−z)Zn
O)・yNb2 O5 (式中、x、y、zはそれぞれ、
0.50≦x<1.00、0.00<y≦0.50、
0.00<z<1.00の範囲内の値を示す)で表わさ
れる組成を有する誘電体磁器組成物。 【効果】 比誘電率(εr )を30〜40と高く保ち、
またQ値を測定周波数3GHzで8000以上と大きく
することにより誘電損失を減少させることができる。ま
た組成等を変化させることにより共振周波数の温度係数
(τf )を+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定の
値に制御することができる。本発明に係る誘電体磁器組
成物は、このような特性を有する結果、従来よりさらに
汎用性の高い誘電体磁器素子を構成して電子、電気機器
回路等に提供することが可能となった。
O)・yNb2 O5 (式中、x、y、zはそれぞれ、
0.50≦x<1.00、0.00<y≦0.50、
0.00<z<1.00の範囲内の値を示す)で表わさ
れる組成を有する誘電体磁器組成物。 【効果】 比誘電率(εr )を30〜40と高く保ち、
またQ値を測定周波数3GHzで8000以上と大きく
することにより誘電損失を減少させることができる。ま
た組成等を変化させることにより共振周波数の温度係数
(τf )を+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定の
値に制御することができる。本発明に係る誘電体磁器組
成物は、このような特性を有する結果、従来よりさらに
汎用性の高い誘電体磁器素子を構成して電子、電気機器
回路等に提供することが可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘電体磁器組成物及びそ
の製造方法に関し、より詳細には、主としてマイクロ波
帯域において使用されるレゾネーター、フィルタ、コン
デンサ、基板等を構成する誘電体磁器組成物及びその製
造方法に関する。
の製造方法に関し、より詳細には、主としてマイクロ波
帯域において使用されるレゾネーター、フィルタ、コン
デンサ、基板等を構成する誘電体磁器組成物及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話、携帯電話、コードレ
ス電話等の無線通信用機器に用いられる空中線共用器
(デュプレクサー)や電圧制御発振器等に使用される共
振器、あるいはCATV用チューナに使用されるフィル
タ等に高周波用誘電体磁器が多く用いられている。この
ような共振器等においては、高誘電率の材料を使用する
ことにより、高周波の波長を真空中の1/εr 1/2 (ε
r :比誘電率)の長さに短縮し、かかる周波数における
1波長、1/2波長、あるいは1/4波長のマイクロ波
を高周波誘電体磁器の中に閉じ込め、所定の使用効果が
得られるように小型に構成したものが一般的に知られて
いる。
ス電話等の無線通信用機器に用いられる空中線共用器
(デュプレクサー)や電圧制御発振器等に使用される共
振器、あるいはCATV用チューナに使用されるフィル
タ等に高周波用誘電体磁器が多く用いられている。この
ような共振器等においては、高誘電率の材料を使用する
ことにより、高周波の波長を真空中の1/εr 1/2 (ε
r :比誘電率)の長さに短縮し、かかる周波数における
1波長、1/2波長、あるいは1/4波長のマイクロ波
を高周波誘電体磁器の中に閉じ込め、所定の使用効果が
得られるように小型に構成したものが一般的に知られて
いる。
【0003】このような高周波誘電体磁器に要求される
特性としては、 誘電体中では電磁波の波長が1/εr 1/2 に短縮さ
れ、同じ共振周波数では比誘電率が大きいほど小型化で
きるため、可能な限り比誘電率が大であること、 高周波帯域での誘電損失(1/Q)が小さいこと、す
なわちQ値が大きいこと、 共振周波数の温度変化に対する変化率が少ないこと、
すなわち誘電率の温度依存性が小さくかつ安定であるこ
と、の3つの特性が挙げられる。
特性としては、 誘電体中では電磁波の波長が1/εr 1/2 に短縮さ
れ、同じ共振周波数では比誘電率が大きいほど小型化で
きるため、可能な限り比誘電率が大であること、 高周波帯域での誘電損失(1/Q)が小さいこと、す
なわちQ値が大きいこと、 共振周波数の温度変化に対する変化率が少ないこと、
すなわち誘電率の温度依存性が小さくかつ安定であるこ
と、の3つの特性が挙げられる。
【0004】従来からマイクロ波用の誘電体共振器等に
用いられる材料としてBaO−TiO2 系、ZrTiO
4 系を始め種々のセラミックス系の誘電体磁器組成物が
知られている。これらの誘電体磁器組成物に要求される
特性としては、比誘電率(εr )やQ値が大きいこと、
共振周波数の温度係数(τf )が0に近いこと、組成等
を制御することにより前記した種々の特性値をある程度
コントロールできること等が挙げられる。
用いられる材料としてBaO−TiO2 系、ZrTiO
4 系を始め種々のセラミックス系の誘電体磁器組成物が
知られている。これらの誘電体磁器組成物に要求される
特性としては、比誘電率(εr )やQ値が大きいこと、
共振周波数の温度係数(τf )が0に近いこと、組成等
を制御することにより前記した種々の特性値をある程度
コントロールできること等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
材料において上記したすべての特性を満足させるような
ものは得られていないのが現状である。
材料において上記したすべての特性を満足させるような
ものは得られていないのが現状である。
【0006】すなわち、従来のBaO−TiO2 系やZ
rTiO4 系の材料でQ値が大きいものは、通常比誘電
率(εr )が20〜40であった。しかしこれらの材料
は、そのままでは共振周波数の温度係数(τf )を制御
することができないため、希土類元素など種々の添加物
を加えることによりこの共振周波数の温度係数(τf)
を変化させる必要があった。このため、新たな特性の要
求があると、共振周波数の温度係数(τf )等に対する
要求特性に合致するように、添加する元素やその添加量
等を検討しなければならず、容易に要求特性に合致した
誘電体組成物を供給することができないという課題があ
った。
rTiO4 系の材料でQ値が大きいものは、通常比誘電
率(εr )が20〜40であった。しかしこれらの材料
は、そのままでは共振周波数の温度係数(τf )を制御
することができないため、希土類元素など種々の添加物
を加えることによりこの共振周波数の温度係数(τf)
を変化させる必要があった。このため、新たな特性の要
求があると、共振周波数の温度係数(τf )等に対する
要求特性に合致するように、添加する元素やその添加量
等を検討しなければならず、容易に要求特性に合致した
誘電体組成物を供給することができないという課題があ
った。
【0007】また、最も厳しい要求である共振周波数の
温度係数(τf )が0に近い材料を製造しようとする
と、Q値が低いものしか得られない等の問題があり、Q
値、比誘電率(εr )、共振周波数の温度係数(τf )
のすべてに優れた材料を製造するのは困難であるという
課題があった。
温度係数(τf )が0に近い材料を製造しようとする
と、Q値が低いものしか得られない等の問題があり、Q
値、比誘電率(εr )、共振周波数の温度係数(τf )
のすべてに優れた材料を製造するのは困難であるという
課題があった。
【0008】本発明は上記した課題に鑑み発明されたも
のであって、高いQ値及び比誘電率(εr )を有し、共
振周波数の温度係数(τf )が+50〜−50ppm/
℃の範囲内で任意の値に制御することができる誘電体磁
器組成物及びその製造方法を提供することを目的として
いる。
のであって、高いQ値及び比誘電率(εr )を有し、共
振周波数の温度係数(τf )が+50〜−50ppm/
℃の範囲内で任意の値に制御することができる誘電体磁
器組成物及びその製造方法を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る誘電体磁器組成物は、La2 O3 ・x
(zMgO・(1−z)ZnO)・yNb2 O5 (式
中、x、y、zはそれぞれ、0.50≦x<1.00、
0.00<y≦0.50、0.00<z<1.00の範
囲内の値を示す)で表わされる組成を有することを特徴
としている。
に本発明に係る誘電体磁器組成物は、La2 O3 ・x
(zMgO・(1−z)ZnO)・yNb2 O5 (式
中、x、y、zはそれぞれ、0.50≦x<1.00、
0.00<y≦0.50、0.00<z<1.00の範
囲内の値を示す)で表わされる組成を有することを特徴
としている。
【0010】また本発明に係る誘電体磁器組成物の製造
方法は、上記誘電体磁器組成物の製造方法であって、L
a2 O3 100モルに対し、MgOとZnOとを合計で
50〜100モル、及びNb2 O5 を0モル<Nb2 O
5 ≦50モルの割合で混合し、大気中あるいは酸素雰囲
気中、1200〜1600℃で焼成することを特徴とし
ている。
方法は、上記誘電体磁器組成物の製造方法であって、L
a2 O3 100モルに対し、MgOとZnOとを合計で
50〜100モル、及びNb2 O5 を0モル<Nb2 O
5 ≦50モルの割合で混合し、大気中あるいは酸素雰囲
気中、1200〜1600℃で焼成することを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】上記構成の誘電体磁器組成物によれば、La2
O3 ・x(zMgO・(1−z)ZnO)・yNb2 O
5 (式中、x、y、zはそれぞれ、0.50≦x<1.
00、0.00<y≦0.50、0.00<z<1.0
0の範囲内の値を示す)で表わされる組成を有し、比誘
電率(εr )が30〜40と高く、Q値が測定周波数3
GHzで8000以上と大きいために誘電損失が小さ
く、組成等を変化させることにより共振周波数の温度係
数(τf )を+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定
の値に制御することが可能である。
O3 ・x(zMgO・(1−z)ZnO)・yNb2 O
5 (式中、x、y、zはそれぞれ、0.50≦x<1.
00、0.00<y≦0.50、0.00<z<1.0
0の範囲内の値を示す)で表わされる組成を有し、比誘
電率(εr )が30〜40と高く、Q値が測定周波数3
GHzで8000以上と大きいために誘電損失が小さ
く、組成等を変化させることにより共振周波数の温度係
数(τf )を+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定
の値に制御することが可能である。
【0012】前記誘電体磁器組成物において、xの値は
前記誘電体磁器組成物のLa2 O3に対するMgOとZ
nOとの合計のモル比を示しているが、このxの値が
0.5未満であるとQ値が小さくなり、他方xの値が
1.0以上であるとQ値や比誘電率(εr )が小さくな
る。
前記誘電体磁器組成物のLa2 O3に対するMgOとZ
nOとの合計のモル比を示しているが、このxの値が
0.5未満であるとQ値が小さくなり、他方xの値が
1.0以上であるとQ値や比誘電率(εr )が小さくな
る。
【0013】またyの値は前記誘電体磁器組成物中のL
a2 O3 に対するNb2 O5 のモル比を示しているが、
yの値が0、すなわち前記誘電体磁器組成物がNb2 O
5 を含まないものであると比誘電率(εr )やQ値が小
さくなり、他方yの値が0.5を超えると比誘電率(ε
r )が小さくなる。
a2 O3 に対するNb2 O5 のモル比を示しているが、
yの値が0、すなわち前記誘電体磁器組成物がNb2 O
5 を含まないものであると比誘電率(εr )やQ値が小
さくなり、他方yの値が0.5を超えると比誘電率(ε
r )が小さくなる。
【0014】またzの値は、MgOとZnOの合計モル
数に対するMgOのモル比を示しているが、このzの値
が0〜1の範囲内で次第に大きくなるに従い、共振周波
数の温度係数(τf )も+50〜−50ppm/℃の範
囲内において一定の割合で減少していくため、上記した
ようにzの値を調整することにより共振周波数の温度係
数(τf )をかなり正確に制御することが可能となっ
た。
数に対するMgOのモル比を示しているが、このzの値
が0〜1の範囲内で次第に大きくなるに従い、共振周波
数の温度係数(τf )も+50〜−50ppm/℃の範
囲内において一定の割合で減少していくため、上記した
ようにzの値を調整することにより共振周波数の温度係
数(τf )をかなり正確に制御することが可能となっ
た。
【0015】上記構成の誘電体磁器組成物の製造方法に
よれば、La2 O3 100モルに対し、MgOとZnO
とを合計で50〜100モル、及びNb2 O5 を0モル
<Nb2 O5 ≦50モルの割合で混合し、大気中あるい
は酸素雰囲気中、1200〜1600℃で焼成するの
で、焼結体の平均結晶粒径が均一に制御され、比誘電率
(εr )が30〜40と高く、Q値が8000以上と大
きくなり、誘電損失が小さく、組成や焼成温度等の変化
により共振周波数の温度係数(τf )が+50〜−50
ppm/℃の範囲内で一定の値に制御された誘電体磁器
組成物が製造される。
よれば、La2 O3 100モルに対し、MgOとZnO
とを合計で50〜100モル、及びNb2 O5 を0モル
<Nb2 O5 ≦50モルの割合で混合し、大気中あるい
は酸素雰囲気中、1200〜1600℃で焼成するの
で、焼結体の平均結晶粒径が均一に制御され、比誘電率
(εr )が30〜40と高く、Q値が8000以上と大
きくなり、誘電損失が小さく、組成や焼成温度等の変化
により共振周波数の温度係数(τf )が+50〜−50
ppm/℃の範囲内で一定の値に制御された誘電体磁器
組成物が製造される。
【0016】前記誘電体磁器組成物の製造方法におい
て、焼成温度が1200℃未満であると緻密化が十分に
進行せず、Q値が低くなり、比誘電率(εr )も十分高
くならず、他方焼成温度が1600℃を超えると、誘電
体磁器組成物が溶融してしまう。
て、焼成温度が1200℃未満であると緻密化が十分に
進行せず、Q値が低くなり、比誘電率(εr )も十分高
くならず、他方焼成温度が1600℃を超えると、誘電
体磁器組成物が溶融してしまう。
【0017】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る誘電体磁器組
成物及びその製造方法の実施例及び比較例を説明する。
成物及びその製造方法の実施例及び比較例を説明する。
【0018】まず、実施例に係る誘電体磁器組成物の製
造方法について説明する。
造方法について説明する。
【0019】原料粉末として、La2 O3 、MgO、Z
nO、Nb2 O5 を表1に示した割合で調合を行う。こ
こで表1に示したx、y、zは、原料粉末の組成をLa
2 O3 ・x(zMgO・(1−z)ZnO)・yNb2
O5 で表示した場合のx、y、zに対応する。
nO、Nb2 O5 を表1に示した割合で調合を行う。こ
こで表1に示したx、y、zは、原料粉末の組成をLa
2 O3 ・x(zMgO・(1−z)ZnO)・yNb2
O5 で表示した場合のx、y、zに対応する。
【0020】最初に各原料粉末を表1に示した割合にな
るように正確に秤量し、適量の玉石、公知の分散剤、純
水とともにポットミル内で24時間湿式混合を行うこと
により、スラリー状の原料粉末混合物を得る。このスラ
リー状の原料粉末混合物を脱水乾燥させた後、解砕す
る。
るように正確に秤量し、適量の玉石、公知の分散剤、純
水とともにポットミル内で24時間湿式混合を行うこと
により、スラリー状の原料粉末混合物を得る。このスラ
リー状の原料粉末混合物を脱水乾燥させた後、解砕す
る。
【0021】次に、解砕された粉末を、例えばジルコニ
ア製の焼成ルツボ内に移し、1100℃で仮焼合成を行
う。そして、所定の固溶体が合成されていることをx線
解析やICP発光分光分析等の組成分析手段で確認す
る。
ア製の焼成ルツボ内に移し、1100℃で仮焼合成を行
う。そして、所定の固溶体が合成されていることをx線
解析やICP発光分光分析等の組成分析手段で確認す
る。
【0022】次に、仮焼合成粉を解砕し、1.0μm前
後の均一粉に整粒する。整粒が終了した後、この粉末に
有機バインダー等を添加して成形を行い、直径が15m
m、厚みが8mmの円板形状の成形体を作製する。
後の均一粉に整粒する。整粒が終了した後、この粉末に
有機バインダー等を添加して成形を行い、直径が15m
m、厚みが8mmの円板形状の成形体を作製する。
【0023】次に、得られた成形体を600℃で脱脂し
た後、脱脂後の成形体を、例えばアルミナ製の焼成ルツ
ボ内に載置して、大気中あるいは酸素雰囲気中で焼成を
行う。焼成条件は、焼成温度が1200〜1600℃、
焼成時間が2.0〜8.0時間である。
た後、脱脂後の成形体を、例えばアルミナ製の焼成ルツ
ボ内に載置して、大気中あるいは酸素雰囲気中で焼成を
行う。焼成条件は、焼成温度が1200〜1600℃、
焼成時間が2.0〜8.0時間である。
【0024】次に、前記焼成により得られた焼結体を有
機溶剤及び熱水中で十分洗浄した後、セラミックスの表
面が平行になるように、また共振周波数が3GHzにな
るような形状に研磨し、電気的特性を測定する。
機溶剤及び熱水中で十分洗浄した後、セラミックスの表
面が平行になるように、また共振周波数が3GHzにな
るような形状に研磨し、電気的特性を測定する。
【0025】なお、前記実施例では原料として酸化物を
使用しているが、原料は酸化物に限られず、炭酸塩、シ
ュウ酸塩、硝酸塩等で焼成後に目的の酸化物が得られる
ものならばどのようなものでも良い。また、製造された
誘電体磁器組成物の組成については、焼成により得られ
た誘電体磁器組成物を酸に溶解させた後、ICP発光分
光分析を行うことにより原料粉末の組成と焼結体の組成
が変わっていないことを確認した。
使用しているが、原料は酸化物に限られず、炭酸塩、シ
ュウ酸塩、硝酸塩等で焼成後に目的の酸化物が得られる
ものならばどのようなものでも良い。また、製造された
誘電体磁器組成物の組成については、焼成により得られ
た誘電体磁器組成物を酸に溶解させた後、ICP発光分
光分析を行うことにより原料粉末の組成と焼結体の組成
が変わっていないことを確認した。
【0026】次に、実施例に係る誘電体磁器組成物の電
気的特性の測定方法を説明する。
気的特性の測定方法を説明する。
【0027】電気特性については、共振周波数、比誘電
率(εr )、及びQ値をHakki-Coleman により提唱され
たThe Post Resonance Techniqueを利用することにより
測定した。
率(εr )、及びQ値をHakki-Coleman により提唱され
たThe Post Resonance Techniqueを利用することにより
測定した。
【0028】図1(a)は、前記電気特性の測定に用い
られた装置を模式的に示した平面図であり、(b)は前
記装置の正面図である。
られた装置を模式的に示した平面図であり、(b)は前
記装置の正面図である。
【0029】測定の対象である誘電体磁器組成物からな
る試料11は2枚の平行な金属板12で挟まれた状態で
固定されている。13は金属板を試料の上に乗せた状態
で安定させるための支柱である。
る試料11は2枚の平行な金属板12で挟まれた状態で
固定されている。13は金属板を試料の上に乗せた状態
で安定させるための支柱である。
【0030】誘電率測定の際には、ネットワークアナラ
イザーの一方のプローブ14より高周波を発振して周波
数特性を測定し、得られたTE01δモードの共振周波
数ピークと試料11の寸法より比誘電率(εr )を求め
た。また標準試料により求めた金属板12の表面比抵抗
から求めた金属板12の誘電損失を除き、試料11のQ
値とした。さらに、共振周波数の温度係数(τf )につ
いては、前記共振周波数の測定を雰囲気の温度を−30
〜+85℃に変化させて測定することにより行った。
イザーの一方のプローブ14より高周波を発振して周波
数特性を測定し、得られたTE01δモードの共振周波
数ピークと試料11の寸法より比誘電率(εr )を求め
た。また標準試料により求めた金属板12の表面比抵抗
から求めた金属板12の誘電損失を除き、試料11のQ
値とした。さらに、共振周波数の温度係数(τf )につ
いては、前記共振周波数の測定を雰囲気の温度を−30
〜+85℃に変化させて測定することにより行った。
【0031】測定のための試料は各実施例(組成)ごと
に100個製造し、それらの試料11について電気的特
性をそれぞれ測定し、平均値を算出した。その結果を表
1に示す。
に100個製造し、それらの試料11について電気的特
性をそれぞれ測定し、平均値を算出した。その結果を表
1に示す。
【0032】なお比較例として、本発明の組成範囲外の
誘電体組成物についても、上記実施例と全く同様の条件
により、誘電体磁器組成物を製造し、その電気的特性を
測定した。その結果も併せて表1に示す。
誘電体組成物についても、上記実施例と全く同様の条件
により、誘電体磁器組成物を製造し、その電気的特性を
測定した。その結果も併せて表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1の結果より明らかなように、実施例に
係る誘電体磁器組成物は比誘電率(εr )が30〜40
と高く、Q値が測定周波数3GHzで8000以上と大
きいために誘電損失が小さく、MgOとZnOの比率を
変化させることにより共振周波数の温度係数(τf )を
+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定の値になるよ
うに制御することができる。
係る誘電体磁器組成物は比誘電率(εr )が30〜40
と高く、Q値が測定周波数3GHzで8000以上と大
きいために誘電損失が小さく、MgOとZnOの比率を
変化させることにより共振周波数の温度係数(τf )を
+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定の値になるよ
うに制御することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る誘電体
磁器組成物にあっては、La2 O3 ・x(zMgO・
(1−z)ZnO)・yNb2 O5 (式中、x、y、z
はそれぞれ、0.50≦x<1.00、0.00<y≦
0.50、0.00<z<1.00の範囲内の値を示
す)で表わされる組成を有するので、比誘電率(εr )
を30〜40と高く保ち、またQ値は測定周波数3GH
zで8000以上と大きく、誘電損失を減少させること
ができる。また組成等を変化させることにより共振周波
数の温度係数(τf )を+50〜−50ppm/℃の範
囲内で一定の値に制御することができる。本発明に係る
誘電体磁器組成物は、このような特性を有する結果、従
来よりさらに汎用性の高い誘電体磁器素子を構成して、
電子、電気機器回路等に提供することが可能となった。
磁器組成物にあっては、La2 O3 ・x(zMgO・
(1−z)ZnO)・yNb2 O5 (式中、x、y、z
はそれぞれ、0.50≦x<1.00、0.00<y≦
0.50、0.00<z<1.00の範囲内の値を示
す)で表わされる組成を有するので、比誘電率(εr )
を30〜40と高く保ち、またQ値は測定周波数3GH
zで8000以上と大きく、誘電損失を減少させること
ができる。また組成等を変化させることにより共振周波
数の温度係数(τf )を+50〜−50ppm/℃の範
囲内で一定の値に制御することができる。本発明に係る
誘電体磁器組成物は、このような特性を有する結果、従
来よりさらに汎用性の高い誘電体磁器素子を構成して、
電子、電気機器回路等に提供することが可能となった。
【0036】また本発明に係る上記誘電体磁器組成物の
製造方法にあっては、La2 O3 100モルに対し、M
gOとZnOとを合計で50〜100モル、及びNb2
O5を0モル<Nb2 O5 ≦50モルの割合で混合し、
大気中あるいは酸素雰囲気中、1200〜1600℃で
焼成するので、焼結体の平均結晶粒径を均一に制御する
ことができ、比誘電率(εr )が30〜40と高く、Q
値が8000以上と大きく、すなわち誘電損失が小さ
く、組成や焼成温度等の変化により共振周波数の温度係
数(τf )が+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定
の値に制御された誘電体磁器組成物を製造することがで
きる。
製造方法にあっては、La2 O3 100モルに対し、M
gOとZnOとを合計で50〜100モル、及びNb2
O5を0モル<Nb2 O5 ≦50モルの割合で混合し、
大気中あるいは酸素雰囲気中、1200〜1600℃で
焼成するので、焼結体の平均結晶粒径を均一に制御する
ことができ、比誘電率(εr )が30〜40と高く、Q
値が8000以上と大きく、すなわち誘電損失が小さ
く、組成や焼成温度等の変化により共振周波数の温度係
数(τf )が+50〜−50ppm/℃の範囲内で一定
の値に制御された誘電体磁器組成物を製造することがで
きる。
【図1】(a)は、実施例に係る誘電体磁器組成物の電
気特性の測定に用いられた装置を模式的に示した平面図
であり、(b)は前記装置の正面図である。
気特性の測定に用いられた装置を模式的に示した平面図
であり、(b)は前記装置の正面図である。
11 誘電体磁器組成物
Claims (2)
- 【請求項1】 La2 O3 ・x(zMgO・(1−z)
ZnO)・yNb2O5 (式中、x、y、zはそれぞ
れ、0.50≦x<1.00、0.00<y≦0.5
0、0.00<z<1.00の範囲内の値を示す)で表
わされる組成を有することを特徴とする誘電体磁器組成
物。 - 【請求項2】 La2 O3 100モルに対し、MgOと
ZnOとを合計で50〜100モル、及びNb2 O5 を
0モル<Nb2 O5 ≦50モルの割合で混合し、大気中
あるいは酸素雰囲気中、1200〜1600℃で焼成す
ることを特徴とする請求項1記載の半導体磁器組成物の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP844594A JPH07215765A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP844594A JPH07215765A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07215765A true JPH07215765A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11693330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP844594A Pending JPH07215765A (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 誘電体磁器組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07215765A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100478127B1 (ko) * | 2002-09-03 | 2005-03-21 | (주) 알엔투테크놀로지 | 유전체 세라믹 조성물 |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP844594A patent/JPH07215765A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100478127B1 (ko) * | 2002-09-03 | 2005-03-21 | (주) 알엔투테크놀로지 | 유전체 세라믹 조성물 |
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