JPH0721952A - 電子ビーム源及びこれを適用したx線発生装置 - Google Patents
電子ビーム源及びこれを適用したx線発生装置Info
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- JPH0721952A JPH0721952A JP5150438A JP15043893A JPH0721952A JP H0721952 A JPH0721952 A JP H0721952A JP 5150438 A JP5150438 A JP 5150438A JP 15043893 A JP15043893 A JP 15043893A JP H0721952 A JPH0721952 A JP H0721952A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、電子ビームの拡散をなくし電子ビー
ムを集束して色収差を低下させず、かつイオン拡散によ
る漏れを防ぐこと。 【構成】ガス雰囲気中に配置されたワイヤー(3) にパル
ス電圧を印加して正イオンを発生し、この正イオンを負
電圧のカソード電極(4) により引き出し衝突させ、この
衝突により発生する二次電子を加速して電子ビームとし
て放出する際に、この二次電子の放出とともに拡散する
正イオンの軌道をイオン除去手段(13)により変更して除
去する。これにより、正イオンは外部に放出されずに二
次電子が電子ビームとして放出される。
ムを集束して色収差を低下させず、かつイオン拡散によ
る漏れを防ぐこと。 【構成】ガス雰囲気中に配置されたワイヤー(3) にパル
ス電圧を印加して正イオンを発生し、この正イオンを負
電圧のカソード電極(4) により引き出し衝突させ、この
衝突により発生する二次電子を加速して電子ビームとし
て放出する際に、この二次電子の放出とともに拡散する
正イオンの軌道をイオン除去手段(13)により変更して除
去する。これにより、正イオンは外部に放出されずに二
次電子が電子ビームとして放出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、効率良く大電流の電子
ビームを出力する電子ビーム源、及びこの電子ビーム源
を適用したX線発生装置に関する。
ビームを出力する電子ビーム源、及びこの電子ビーム源
を適用したX線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム源としては、ワイヤーに電圧
を印加してプラズマを発生するWIP(ワイヤー・イオ
ン・プラズマ)と称する機構を適用したものの開発が進
められている。この電子ビーム源は、電子ビームを出力
することの他に、この電子ビームをタングステン等のX
線発生源に照射してX線を発生させるX線発生装置とし
て用いることを目的としている。
を印加してプラズマを発生するWIP(ワイヤー・イオ
ン・プラズマ)と称する機構を適用したものの開発が進
められている。この電子ビーム源は、電子ビームを出力
することの他に、この電子ビームをタングステン等のX
線発生源に照射してX線を発生させるX線発生装置とし
て用いることを目的としている。
【0003】このような機構の電子ビーム源は、図3に
示すようにイオン源1と加速部2を一体化した構成とな
っており、これらイオン源1及び加速部2の内部には、
Heガスが10-2Torrで注入されている。
示すようにイオン源1と加速部2を一体化した構成とな
っており、これらイオン源1及び加速部2の内部には、
Heガスが10-2Torrで注入されている。
【0004】イオン源1は、Heガスの雰囲気中にワイ
ヤー3が直線状に張られている。このワイヤー3は、タ
ングステンから形成されており、外部にパルス電源が接
続されて直流電圧が印加されるようになっている。
ヤー3が直線状に張られている。このワイヤー3は、タ
ングステンから形成されており、外部にパルス電源が接
続されて直流電圧が印加されるようになっている。
【0005】又、加速部2には、カソード電極4が配置
されている。このカソード電極4には、直流加速電源が
接続され、例えば数十KVの負電圧が印加されるように
なっている。
されている。このカソード電極4には、直流加速電源が
接続され、例えば数十KVの負電圧が印加されるように
なっている。
【0006】これらイオン源1と加速部2との間には、
グリッド5が設けられるとともに、電子ビームの取出し
口にはイオンの外部への漏れを防ぐためにAl箔6が設
けられている。又、アパーチャ7が形成されている。
グリッド5が設けられるとともに、電子ビームの取出し
口にはイオンの外部への漏れを防ぐためにAl箔6が設
けられている。又、アパーチャ7が形成されている。
【0007】かかる構成であれば、パルス電源からワイ
ヤー3に直流電圧が印加されると、Heガス雰囲気中の
ワイヤー3の周辺に放電が発生してプラズマが発生す
る。このプラズマが発生すると、このプラズマ中の正イ
オンがカソード電極4の負電圧に引き出されてカソード
電極4に衝突する。この衝突によりカソード電極4から
大量の二次電子が放出される。
ヤー3に直流電圧が印加されると、Heガス雰囲気中の
ワイヤー3の周辺に放電が発生してプラズマが発生す
る。このプラズマが発生すると、このプラズマ中の正イ
オンがカソード電極4の負電圧に引き出されてカソード
電極4に衝突する。この衝突によりカソード電極4から
大量の二次電子が放出される。
【0008】これら二次電子は、カソード電極4の負電
圧により逆方向に加速され、電子ビームとして外部に放
出される。図4はカソード電極4の陰極電圧(負電圧)
Vcに対するビーム電流密度JB との関係を示してい
る。
圧により逆方向に加速され、電子ビームとして外部に放
出される。図4はカソード電極4の陰極電圧(負電圧)
Vcに対するビーム電流密度JB との関係を示してい
る。
【0009】これにより、二次電子は、Al箔6を通っ
て電子ビームとして外部に出力される。なお、X線を出
力する場合は、電子ビームをシンチレータを用いてX線
に変換出力するものとなる。
て電子ビームとして外部に出力される。なお、X線を出
力する場合は、電子ビームをシンチレータを用いてX線
に変換出力するものとなる。
【0010】このように電子ビームを出力する場合、電
子ビームだけでなく、正イオンも一緒に外部に拡散す
る。この正イオンは、エネルギーを有しているので、外
部への出力を防がなければならない。そこで、この正イ
オンは、Al箔6又はメッシュが配置されていることに
より、外部への漏れが防がれている。
子ビームだけでなく、正イオンも一緒に外部に拡散す
る。この正イオンは、エネルギーを有しているので、外
部への出力を防がなければならない。そこで、この正イ
オンは、Al箔6又はメッシュが配置されていることに
より、外部への漏れが防がれている。
【0011】しかしながら、正イオンの漏れを防止する
ためにAl箔6等が設けられているが、このAl箔6等
のために電子ビームは拡散されてしまう。このため、電
子ビーム源としての特性の一つであるエネルギー分散が
大きくなって色収差が大きくなる。
ためにAl箔6等が設けられているが、このAl箔6等
のために電子ビームは拡散されてしまう。このため、電
子ビーム源としての特性の一つであるエネルギー分散が
大きくなって色収差が大きくなる。
【0012】例えば、60KeVに加速された電子ビー
ムの場合、Al泊6の厚さを2ミクロンとすると、散乱
によって805eVのエネルギー分散を受ける。これは
1〜2ミクロンの色収差の原因となる。従って、電子ビ
ーム径を1ミクロン以下に形成することは、不可能とな
る。
ムの場合、Al泊6の厚さを2ミクロンとすると、散乱
によって805eVのエネルギー分散を受ける。これは
1〜2ミクロンの色収差の原因となる。従って、電子ビ
ーム径を1ミクロン以下に形成することは、不可能とな
る。
【0013】又、アパーチャ7により電子ビームを制限
するので、放出される電子ビームの径は広がったものと
なる。なお、Al箔6に代えてメッシュを用いた場合、
散乱によるエネルギー分散はAl箔6程ではないが、メ
ッシュにより電子ビームの通過面積が減少し、その結果
として電流量が減少する。
するので、放出される電子ビームの径は広がったものと
なる。なお、Al箔6に代えてメッシュを用いた場合、
散乱によるエネルギー分散はAl箔6程ではないが、メ
ッシュにより電子ビームの通過面積が減少し、その結果
として電流量が減少する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように電子ビー
ムは拡散して色収差が大きくなり、かつ電子ビームの径
は広がったものとなる。又、メッシュを用いた場合に
は、その電流量が減少する。
ムは拡散して色収差が大きくなり、かつ電子ビームの径
は広がったものとなる。又、メッシュを用いた場合に
は、その電流量が減少する。
【0015】そこで本発明は、イオン拡散による漏れを
防ぐことができて電子ビームを集束して色収差を向上で
き、かつ大電流量の電子ビームを出力できる電子ビーム
源を提供することを目的とする。
防ぐことができて電子ビームを集束して色収差を向上で
き、かつ大電流量の電子ビームを出力できる電子ビーム
源を提供することを目的とする。
【0016】又、本発明は、イオン拡散による漏れを防
ぐことができて電子ビームを集束して色収差を向上させ
た電子ビームにより効率良くX線を発生できるX線発生
装置を提供することを目的とする。
ぐことができて電子ビームを集束して色収差を向上させ
た電子ビームにより効率良くX線を発生できるX線発生
装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、ガス
雰囲気中に配置された電極に電圧を印加してイオンを発
生させ、このイオンを負電圧の電極に引き寄せ衝突させ
て二次電子を発生させ、これを加速して放出する電子ビ
ーム源において、二次電子の放出とともに拡散するイオ
ンの軌道を変更して除去するイオン除去手段を備えて上
記目的を達成しようとする電子ビーム源である。
雰囲気中に配置された電極に電圧を印加してイオンを発
生させ、このイオンを負電圧の電極に引き寄せ衝突させ
て二次電子を発生させ、これを加速して放出する電子ビ
ーム源において、二次電子の放出とともに拡散するイオ
ンの軌道を変更して除去するイオン除去手段を備えて上
記目的を達成しようとする電子ビーム源である。
【0018】請求項2によれば、ガス雰囲気中に配置さ
れた電極に電圧を印加してイオンを発生させ、このイオ
ンを負電圧の電極に引き寄せ衝突させて二次電子を発生
させ、これを加速して放出する電子ビーム源において、
二次電子の放出とともに拡散するイオンの軌道を変更し
て除去するイオン除去手段と、二次電子を集束して出力
する電磁レンズとを備えて上記目的を達成しようとする
電子ビーム源である。
れた電極に電圧を印加してイオンを発生させ、このイオ
ンを負電圧の電極に引き寄せ衝突させて二次電子を発生
させ、これを加速して放出する電子ビーム源において、
二次電子の放出とともに拡散するイオンの軌道を変更し
て除去するイオン除去手段と、二次電子を集束して出力
する電磁レンズとを備えて上記目的を達成しようとする
電子ビーム源である。
【0019】請求項3によれば、イオン除去手段は、イ
オンの軌道を外側に曲げる電界レンズと、この電界レン
ズにより曲げられたイオンをトラップするイオン検出ア
パーチャとから成っている。
オンの軌道を外側に曲げる電界レンズと、この電界レン
ズにより曲げられたイオンをトラップするイオン検出ア
パーチャとから成っている。
【0020】請求項4によれば、ガス雰囲気中に配置さ
れた電極に電圧を印加してイオンを発生させ、このイオ
ンを負電圧の電極に引き寄せ衝突させて二次電子を発生
させ、この二次電子をX線発生源に照射してX線を発生
させるX線発生装置において、二次電子の放出とともに
拡散するイオンの軌道を変更して除去するイオン除去手
段と、二次電子を集束してX線発生源に照射する電磁レ
ンズとを備えて上記目的を達成しようX線発生装置であ
る。
れた電極に電圧を印加してイオンを発生させ、このイオ
ンを負電圧の電極に引き寄せ衝突させて二次電子を発生
させ、この二次電子をX線発生源に照射してX線を発生
させるX線発生装置において、二次電子の放出とともに
拡散するイオンの軌道を変更して除去するイオン除去手
段と、二次電子を集束してX線発生源に照射する電磁レ
ンズとを備えて上記目的を達成しようX線発生装置であ
る。
【0021】請求項5によれば、請求項4におけるイオ
ン除去手段は、上記同様にイオンの軌道を外側に曲げる
電界レンズと、この電界レンズにより曲げられたイオン
をトラップするイオン検出アパーチャとから成ってい
る。
ン除去手段は、上記同様にイオンの軌道を外側に曲げる
電界レンズと、この電界レンズにより曲げられたイオン
をトラップするイオン検出アパーチャとから成ってい
る。
【0022】
【作用】請求項1によれば、ガス雰囲気中に配置された
電極に電圧を印加してイオンを発生させ、このイオンを
負電圧の電極により引き出し衝突させ、この衝突により
発生する二次電子を加速して放出する際に、この二次電
子の放出とともに拡散するイオンの軌道をイオン除去手
段により変更して除去する。これにより、イオンは外部
に放出されずにトラップされ、二次電子がそのまま電子
ビームとして放出される。これにより、大電流の電子ビ
ームとして出力される。
電極に電圧を印加してイオンを発生させ、このイオンを
負電圧の電極により引き出し衝突させ、この衝突により
発生する二次電子を加速して放出する際に、この二次電
子の放出とともに拡散するイオンの軌道をイオン除去手
段により変更して除去する。これにより、イオンは外部
に放出されずにトラップされ、二次電子がそのまま電子
ビームとして放出される。これにより、大電流の電子ビ
ームとして出力される。
【0023】請求項2によれば、上記同様にイオンを負
電圧の電極により引き出し衝突させ、この衝突により発
生する二次電子を加速して放出する際に、この二次電子
の放出とともに拡散するイオンの軌道をイオン除去手段
により変更して除去し、このイオンの除去された二次電
子を電磁レンズにより集束する。これにより、イオンは
外部に放出されず、二次電子が集束されて電子ビームと
して放出される。
電圧の電極により引き出し衝突させ、この衝突により発
生する二次電子を加速して放出する際に、この二次電子
の放出とともに拡散するイオンの軌道をイオン除去手段
により変更して除去し、このイオンの除去された二次電
子を電磁レンズにより集束する。これにより、イオンは
外部に放出されず、二次電子が集束されて電子ビームと
して放出される。
【0024】請求項3によれば、二次電子とともに拡散
されるイオンは電界レンズによりその軌道が外側に曲げ
られ、この曲げられたイオンがイオン検出アパーチャに
よりトラップされる。
されるイオンは電界レンズによりその軌道が外側に曲げ
られ、この曲げられたイオンがイオン検出アパーチャに
よりトラップされる。
【0025】請求項4によれば、上記同様にイオンの除
去された二次電子が、電磁レンズにより集束されてX線
発生源に照射される。この照射によりX線発生源からX
線が発生する。この場合、大電流の電子ビームを集束し
てX線発生源に照射するので、効率良くX線が発生す
る。請求項5によれば、イオン除去は、上記同様に電界
レンズ及びイオン検出アパーチャにより行われる。
去された二次電子が、電磁レンズにより集束されてX線
発生源に照射される。この照射によりX線発生源からX
線が発生する。この場合、大電流の電子ビームを集束し
てX線発生源に照射するので、効率良くX線が発生す
る。請求項5によれば、イオン除去は、上記同様に電界
レンズ及びイオン検出アパーチャにより行われる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照して説明する。なお、図3と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。図1は電子ビーム源
の構成図である。イオン源1及び加速部2とは一体的に
形成されており、これらイオン源1及び加速部2の内部
にはプラズマ発生に必要なガス、例えばHeガスが10
-2Torrで注入されている。なお、これらイオン源1及び
加速部2は接地されている。
照して説明する。なお、図3と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。図1は電子ビーム源
の構成図である。イオン源1及び加速部2とは一体的に
形成されており、これらイオン源1及び加速部2の内部
にはプラズマ発生に必要なガス、例えばHeガスが10
-2Torrで注入されている。なお、これらイオン源1及び
加速部2は接地されている。
【0027】イオン源1には、Heガスを導入するため
のガス導入口10が形成されている。又、直線状に張ら
れたワイヤー3には、パルス電源11が接続され、この
パルス電源11から例えば5KV程度のパルス電圧が印
加されるものとなっている。
のガス導入口10が形成されている。又、直線状に張ら
れたワイヤー3には、パルス電源11が接続され、この
パルス電源11から例えば5KV程度のパルス電圧が印
加されるものとなっている。
【0028】又、加速部2のカソード電極4には、外部
に設けられた高圧直流電源12が接続され、数十KVの
負電圧が印加されるようになっている。二次電子の放出
方向には、イオン除去手段13が設けられている。この
イオン除去手段13は、二次電子の放出とともに拡散す
る正イオンの軌道を変更して除去する機能を有してい
る。
に設けられた高圧直流電源12が接続され、数十KVの
負電圧が印加されるようになっている。二次電子の放出
方向には、イオン除去手段13が設けられている。この
イオン除去手段13は、二次電子の放出とともに拡散す
る正イオンの軌道を変更して除去する機能を有してい
る。
【0029】具体的には、正イオンの軌道を外側に曲げ
る電界レンズ14と、この電界レンズ14により曲げら
れた正イオンをトラップするイオン検出アパーチャ15
とを有している。
る電界レンズ14と、この電界レンズ14により曲げら
れた正イオンをトラップするイオン検出アパーチャ15
とを有している。
【0030】このうち電界レンズ14は、3つの各コイ
ルをz方向に並べて配置したものとなっており、これら
各コイルに直流電源16が接続されている。従って、電
界レンズ14の各コイルに直流電源16から直流電圧が
印加されると、電子ビームの出力経路に電界が発生する
ものとなっている。
ルをz方向に並べて配置したものとなっており、これら
各コイルに直流電源16が接続されている。従って、電
界レンズ14の各コイルに直流電源16から直流電圧が
印加されると、電子ビームの出力経路に電界が発生する
ものとなっている。
【0031】図2は電界レンズ14に対するz方向の正
イオンの曲率rを示している。同図に示すように正イオ
ンは、その軌道が電子ビームの経路に対して外側に変え
られることが判る。
イオンの曲率rを示している。同図に示すように正イオ
ンは、その軌道が電子ビームの経路に対して外側に変え
られることが判る。
【0032】イオン検出アパーチャ15は、電界レンズ
14により曲げられた正イオンをトラップするもので、
その他端は接地されている。又、電子ビームの経路方向
には、イオン除去手段13と併設して電磁レンズ17が
配置されている。この電磁レンズ17は、レンズ電源1
8が接続され、このレンズ電源18から電圧が印加され
ることにより電子ビームの出力経路に磁界を発生させて
電子ビームを集束する機能を有している。
14により曲げられた正イオンをトラップするもので、
その他端は接地されている。又、電子ビームの経路方向
には、イオン除去手段13と併設して電磁レンズ17が
配置されている。この電磁レンズ17は、レンズ電源1
8が接続され、このレンズ電源18から電圧が印加され
ることにより電子ビームの出力経路に磁界を発生させて
電子ビームを集束する機能を有している。
【0033】そして、ビーム取出し口19が形成されて
いる。次に上記の如く構成された電子ビーム源の作用に
ついて説明する。ワイヤー3に対してパルス電源11か
ら直流電圧が印加されると、このワイヤー3に放電が発
生し、ワイヤー3の周辺にプラズマが生成する。この場
合、パルス電源11の直流電圧は、ガスの種類やガス圧
力により異なるが、He.30mtorr の場合、5KV程
度であり、この電圧で放電が開始する。
いる。次に上記の如く構成された電子ビーム源の作用に
ついて説明する。ワイヤー3に対してパルス電源11か
ら直流電圧が印加されると、このワイヤー3に放電が発
生し、ワイヤー3の周辺にプラズマが生成する。この場
合、パルス電源11の直流電圧は、ガスの種類やガス圧
力により異なるが、He.30mtorr の場合、5KV程
度であり、この電圧で放電が開始する。
【0034】このようにプラズマが発生すると、このプ
ラズマ中の正イオンは、メッシュ5を通過してカソード
電極4の負電圧に引き出され、加速されてカソード電極
4に衝突する。この衝突によりカソード電極4から大量
の二次電子が放出する。
ラズマ中の正イオンは、メッシュ5を通過してカソード
電極4の負電圧に引き出され、加速されてカソード電極
4に衝突する。この衝突によりカソード電極4から大量
の二次電子が放出する。
【0035】ここで、これら二次電子は、カソード電極
4の負電圧により、今度は逆方向に加速され、プラズマ
中を通過して電子ビームとして外部に放出される。この
とき二次電子と一緒に正イオンも拡散する。この正イオ
ンは、ある程度のエネルギーを持っているので取り除く
必要がある。
4の負電圧により、今度は逆方向に加速され、プラズマ
中を通過して電子ビームとして外部に放出される。この
とき二次電子と一緒に正イオンも拡散する。この正イオ
ンは、ある程度のエネルギーを持っているので取り除く
必要がある。
【0036】すなわち、電界レンズ14には直流電源1
6から直流電圧が印加されて電界が生じている。この電
界により正イオンは、その軌道が大きく外側に曲げられ
る。そして、これら正イオンは、イオン検出アパーチャ
15によりトラップされる。
6から直流電圧が印加されて電界が生じている。この電
界により正イオンは、その軌道が大きく外側に曲げられ
る。そして、これら正イオンは、イオン検出アパーチャ
15によりトラップされる。
【0037】一方、二次電子は、電界レンズ14の電界
により僅かに集束され、次の電磁レンズ17により生じ
ている磁界により集束されてビーム取出し口19から放
出される。この結果、カソード電極4で発生した二次電
子は、全て電子ビームとしてビーム取出し口19から出
力される。
により僅かに集束され、次の電磁レンズ17により生じ
ている磁界により集束されてビーム取出し口19から放
出される。この結果、カソード電極4で発生した二次電
子は、全て電子ビームとしてビーム取出し口19から出
力される。
【0038】このように上記一実施例においては、He
ガス中に配置されたワイヤー3に電圧を印加して正イオ
ンを発生させ、この正イオンをカソード電極4により引
き出し衝突させて二次電子を発生させ、この二次電子を
加速して電子ビームとして放出する際に、この電子ビー
ムの放出とともに拡散する正イオンの軌道を電界レンズ
14により曲げるようにしたので、正イオンを外部に放
出せずにトラップできて二次電子のみを電子ビームとし
て出力できる。従って、二次電子の通る経路にAl泊等
を配置しなくても正イオンを除去でき、発生した二次電
子の全てを電子ビームとして出力でき、大電流の電子ビ
ームを得ることができる。
ガス中に配置されたワイヤー3に電圧を印加して正イオ
ンを発生させ、この正イオンをカソード電極4により引
き出し衝突させて二次電子を発生させ、この二次電子を
加速して電子ビームとして放出する際に、この電子ビー
ムの放出とともに拡散する正イオンの軌道を電界レンズ
14により曲げるようにしたので、正イオンを外部に放
出せずにトラップできて二次電子のみを電子ビームとし
て出力できる。従って、二次電子の通る経路にAl泊等
を配置しなくても正イオンを除去でき、発生した二次電
子の全てを電子ビームとして出力でき、大電流の電子ビ
ームを得ることができる。
【0039】又、電磁レンズ17により二次電子を集束
するので、電子ビームの径を細くすることができ、これ
は電磁レンズ17の設計しだいでより細く絞ることが可
能である。特にAl箔6等による電子ビームの拡散が無
いので、電子ビーム源としての特性の一つであるエネル
ギー分散を少なくできて色収差を小さくできる。例え
ば、従来において厚さ2ミクロンのAl箔の散乱によっ
て805eVのエネルギー分散を受けて1〜2ミクロン
の色収差の原因となったが、これがなくなり、電子ビー
ム径を1ミクロン以下に形成することが可能となる。
するので、電子ビームの径を細くすることができ、これ
は電磁レンズ17の設計しだいでより細く絞ることが可
能である。特にAl箔6等による電子ビームの拡散が無
いので、電子ビーム源としての特性の一つであるエネル
ギー分散を少なくできて色収差を小さくできる。例え
ば、従来において厚さ2ミクロンのAl箔の散乱によっ
て805eVのエネルギー分散を受けて1〜2ミクロン
の色収差の原因となったが、これがなくなり、電子ビー
ム径を1ミクロン以下に形成することが可能となる。
【0040】次に本発明の第2実施例について説明す
る。上記電子ビーム源を適用してX線発生装置を構成す
る。このX線発生装置は、図1に示す電子ビーム源のビ
ーム取出し口19に、X線発生源としてのタングステ
ン、又はタンタン等を配置することにより実現できる。
る。上記電子ビーム源を適用してX線発生装置を構成す
る。このX線発生装置は、図1に示す電子ビーム源のビ
ーム取出し口19に、X線発生源としてのタングステ
ン、又はタンタン等を配置することにより実現できる。
【0041】このようにビーム取出し口19に、タング
ステン等のX線発生源を配置すれば、電子ビームは、電
磁レンズ17により集束されてX線発生源に照射され
る。このとき、電子ビームは大電流として取り出されか
つ集束されているので、X線発生源では、効率良くX線
に変換される。
ステン等のX線発生源を配置すれば、電子ビームは、電
磁レンズ17により集束されてX線発生源に照射され
る。このとき、電子ビームは大電流として取り出されか
つ集束されているので、X線発生源では、効率良くX線
に変換される。
【0042】なお、本発明は、上記一実施例に限定され
るものでなくその要旨を変更しない範囲で変形できる。
例えば、電磁レンズ17は、その適用する用途に応じて
設けたり、又設けなくてもよい。つまり、電磁レンズ1
7は電子ビームを集束する必要がある場合には必要であ
り、そうで無い場合には電子ビームを集束しなくても充
分に電流量の大きい電子ビームを出力できる。
るものでなくその要旨を変更しない範囲で変形できる。
例えば、電磁レンズ17は、その適用する用途に応じて
設けたり、又設けなくてもよい。つまり、電磁レンズ1
7は電子ビームを集束する必要がある場合には必要であ
り、そうで無い場合には電子ビームを集束しなくても充
分に電流量の大きい電子ビームを出力できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、イ
オン拡散による漏れを防ぐことができて電子ビームを集
束して色収差を向上でき、かつ大電流量の電子ビームを
出力できる電子ビーム源を提供できる。
オン拡散による漏れを防ぐことができて電子ビームを集
束して色収差を向上でき、かつ大電流量の電子ビームを
出力できる電子ビーム源を提供できる。
【0044】又、本発明によれば、イオン拡散による漏
れを防ぐことができて電子ビームを集束して色収差を向
上させた電子ビームにより効率良くX線を発生できるX
線発生装置を提供できる。
れを防ぐことができて電子ビームを集束して色収差を向
上させた電子ビームにより効率良くX線を発生できるX
線発生装置を提供できる。
【図1】本発明に係わる電子ビーム源の一実施例を示す
構成図。
構成図。
【図2】正イオンの曲率を示す図。
【図3】従来の電子ビーム源の構成図。
【図4】カソード電極の電圧に対する電子ビームの電流
密度を示す図。
密度を示す図。
1…イオン源、2…加速部、3…ワイヤー、4…カソー
ド電極、5…メッシュ、10…ガス導入口、11…パル
ス電源、12…高圧直流電源、13…イオン軌道変更手
段、14…電界レンズ、15…イオン検出アパーチャ、
16…直流電源、17…電磁レンズ、18…レンズ電
源、19…ビーム取出し口。
ド電極、5…メッシュ、10…ガス導入口、11…パル
ス電源、12…高圧直流電源、13…イオン軌道変更手
段、14…電界レンズ、15…イオン検出アパーチャ、
16…直流電源、17…電磁レンズ、18…レンズ電
源、19…ビーム取出し口。
Claims (5)
- 【請求項1】 ガス雰囲気中に配置された電極に電圧を
印加してイオンを発生させ、このイオンを負電圧の電極
に引き寄せ衝突させて二次電子を発生させ、これを加速
して放出する電子ビーム源において、 前記二次電子の放出とともに拡散するイオンの軌道を変
更して除去するイオン除去手段を備えたことを特徴とす
る電子ビーム源。 - 【請求項2】 ガス雰囲気中に配置された電極に電圧を
印加してイオンを発生させ、このイオンを負電圧の電極
に引き寄せ衝突させて二次電子を発生させ、これを加速
して放出する電子ビーム源において、 前記二次電子の放出とともに拡散するイオンの軌道を変
更して除去するイオン除去手段と、前記二次電子を集束
して出力する電磁レンズとを備えたことを特徴とする電
子ビーム源。 - 【請求項3】 イオン除去手段は、イオンの軌道を外側
に曲げる電界レンズと、この電界レンズにより曲げられ
たイオンをトラップするイオン検出アパーチャとから成
ることを特徴とする請求項1又は2記載の電子ビーム
源。 - 【請求項4】 ガス雰囲気中に配置された電極に電圧を
印加してイオンを発生させ、このイオンを負電圧の電極
に引き寄せ衝突させて二次電子を発生させ、この二次電
子をX線発生源に照射してX線を発生させるX線発生装
置において、 前記二次電子の放出とともに拡散するイオンの軌道を変
更して除去するイオン除去手段と、前記二次電子を集束
して前記X線発生源に照射する電磁レンズとを備えたこ
とを特徴とするX線発生装置。 - 【請求項5】 イオン除去手段は、イオンの軌道を外側
に曲げる電界レンズと、この電界レンズにより曲げられ
たイオンをトラップするイオン検出アパーチャとから成
ることを特徴とする請求項4記載のX線発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5150438A JPH0721952A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 電子ビーム源及びこれを適用したx線発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5150438A JPH0721952A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 電子ビーム源及びこれを適用したx線発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0721952A true JPH0721952A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15496937
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5150438A Pending JPH0721952A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 電子ビーム源及びこれを適用したx線発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721952A (ja) |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP5150438A patent/JPH0721952A/ja active Pending
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