JPH07221105A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置

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JPH07221105A
JPH07221105A JP6010060A JP1006094A JPH07221105A JP H07221105 A JPH07221105 A JP H07221105A JP 6010060 A JP6010060 A JP 6010060A JP 1006094 A JP1006094 A JP 1006094A JP H07221105 A JPH07221105 A JP H07221105A
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semiconductor chip
semiconductor device
substrate
manufacturing
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Tatsuharu Matsuda
達晴 松田
Masataka Mizukoshi
正孝 水越
Masae Minamizawa
正栄 南沢
Shunsuke Motooka
俊介 元岡
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Wire Bonding (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は半導体チップの接続端子として電極ピ
ン(マイクロピン)または突起電極を用いた半導体装置
の製造方法及び半導体装置に関し、突起電極と半導体チ
ップ及び突起電極と実装基板の接合を確実に行うことを
目的とする。 【構成】半導体チップ3に形成された電極4に電極ピン
10を立設形成する工程を有する半導体装置の製造方法
において、上記電極ピン10を電極4の配設位置に対応
するよう整列させて固定部材を構成する基板2及び接着
材7で固定して複合体9を形成する複合体形成工程と、
上記複合体9を半導体チップ3に配設することにより電
極4と電極ピン10を接合させる電極ピン接合工程と、
上記電極ピン接合工程の後に複合体9を構成する固定部
材2,7を除去する固定部材除去工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法及
び半導体装置に係り、特に半導体チップの接続端子とし
て電極ピン(マイクロピン)または突起電極を用いた半
導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
【0002】近年のコンピュータシステムの小型化,高
速化,高密度化等の要求に伴い、ファインピッチでかつ
多ピンの半導体装置の製造技術の確立と、その要求に伴
うコストの上昇を抑えた低コストの半導体装置の実現が
要求されている。
【0003】この要求を満たす実装方法としてフリップ
チップ実装法,TAB(Tape Automated Bonding)法が実
用化されており、この実装方法においては突起した電極
を半導体チップに形成する必要がある。この突起した電
極の構造も種々のものが提案されているが、その一つと
して電極ピン(マイクロピン)或いはバンプを用いたも
のがある。
【0004】
【従来の技術】突起電極として電極ピン(マイクロピ
ン)を用いた半導体装置では、従来、半導体チップにマ
イクロピンを形成する方法として次のような種々の製造
方法が取られていた。
【0005】 ワイヤーボンディング装置を用いた方
法 ワイヤーボンディング装置を用いた方法は、半導体チッ
プまたは実装基板に形成された電極パッドに電極ピンと
なる金線の一端をボンディングし、続いてキャピラリー
を垂直上方に所定量昇降させた後、スパークロッドを用
いてスパークカットしたり、或いはウエッジを用いて金
線を引きちぎることにより所定立設長さを有する電極ピ
ンを形成する方法である。
【0006】 予め形成された電極ピンを治具を用い
て半導体チップ等に立設する方法 電極ピンを治具を用いて半導体チップ等に立設する方法
は、予め所定長さの電極ピンを多数製造すると共に、電
極ピンを立設する電極パッドに対応した挿入孔が形成さ
れた治具を用意する。そして、挿入孔が電極パッドと対
向するよう治具を半導体チップまたは実装基板に装着
し、続いて治具上に多数の電極ピンを置き、その上で治
具を加振器等により振動させる。治具が振動することに
より電極ピンは挿入孔内に挿入され、やがて全ての挿入
孔に電極ピンが挿入されると、加熱処理が行われ電極ピ
ンは電極パッドに熱接合される。続いて治具を半導体チ
ップまたは実装基板から取り外すと、電極ピンは立設さ
れた状態で電極パッドに残り、これにより電極パッド上
に立設した電極ピンが形成される。
【0007】 複合体を形成して電極ピンを半導体チ
ップ等に配設する方法 複合体を形成して電極ピンを半導体チップ等に配設する
方法では、先ず電極ピンとなる導電線を半導体チップに
形成された電極位置に対応するよう複数本平行に並べ、
これを絶縁性樹脂で固めることにより複合体ブロックを
形成する。この際、導電線は電極ピンの長さよりも長い
寸法とされているため、複合体ブロックも電極ピンの長
さよりも長い形状となっている。
【0008】続いて、この複合体ブロックを電極ピンの
所定長さに切断することにより複合体を形成する。この
ように形成された複合体は、所定長さを有する電極ピン
が絶縁性樹脂により半導体チップの電極位置と対応した
位置に固定された構成となっている。そして、この複合
体を半導体チップに取り付けることにより、複合体内に
配設された複数の電極ピンを一括的に半導体チップの電
極に接合する。
【0009】また、上記の各方法〜により半導体チ
ップに立設された電極ピンは、実装基板に形成された電
極パッドと接合されるが、従来電極ピンを電極パッドに
接合させる方法としては、電極ピン及び電極パッドの双
方に半田メッキを実施し、両者を半田を用いて接合する
だけの構成とされていた。
【0010】一方、突起電極として形成されるバンプと
しては、一般に半田バンプが用いられている。この半田
バンプを形成するには、半導体チップに形成されている
電極に半田との接合性(親和性)の良好な金属膜を形成
しておき、その上部に半田(例えば半田ボール等)を配
設し加熱する。半田は溶融することにより電極に接合さ
れると共に、接合部以外の部分は表面張力により球形状
となり、これにより半田バンプが形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の各突
起電極の形成方法及び電極パッドとの接合構造では次の
ような問題点があった。
【0012】上記のに示した電極ピンをワイヤーボン
ディング装置を用いて形成する方法では、多数配設され
る一つ一つの電極ピンに対してワイヤボンディング処理
を行う必要があり、電極ピンの本数が増大した場合には
ワイヤボンディング処理に要する時間が長くなり、半導
体装置の生産効率が低下するという問題点があった。
【0013】また、電極ピンの長さはワイヤボンディン
グ処理時の金線をカット位置により決定されるが、上記
のように金線カットはスパークカットや引きちぎりによ
るカットであったため、金線カット位置の精度は低くか
った。このため、形成された電極ピンの高さにバラツキ
が発生し、半導体チップを実装する際に接続不良が発生
するおそれがあるという問題点があった。
【0014】また、に示した治具を用いて電極ピンを
立設形成する方法では、細い径寸法を有するマイクロピ
ンを治具に形成された全ての挿入孔に挿入するのは容易
でなく、また治具も精度を要するために高価となる。よ
って、この方法を採用した場合には製造効率が低下する
と共に製品コストが上昇するという問題点があった。
【0015】また、に示した複合体を形成して電極ピ
ンを半導体チップ等に配設する方法では、半導体チップ
を実装基板に接続した後、電極ピンだけではなく絶縁樹
脂等も残存する構成となるため、半導体チップと絶縁樹
脂等との熱膨張率の違い、或いは実装基板と絶縁樹脂等
との違いにより、電極ピンと半導体チップとの接合位置
及び電極ピンと実装基板との接合位置に応力ストレスが
発生し、接合部分が剥離したり、また絶縁樹脂等にクラ
ックが入り半導体装置の信頼性が低下するという問題点
があった。
【0016】また、従来電極ピンを電極パッドに接合さ
せる方法として用いられていた、電極ピン及び電極パッ
ドの双方に半田メッキを行い両者を半田付けする方法で
は、半導体チップの熱線膨張率と実装基板の熱線膨張率
との間に差があり応力ストレスが発生した場合、電極ピ
ンが露出した構成のものであれば、この電極ピンが可撓
することにより上記応力ストレスはある程度吸収され
る。しかるに、応力ストレスは電極ピンと実装基板の接
合位置にも印加され、また電極ピンと実装基板は単に半
田接合されただけの構成であったため、接合部位にクラ
ックが発生したり、最悪の場合には電極ピンが実装基板
から離脱してしまう等の障害を引き起こすおそれがある
という問題点があった。
【0017】上記の問題点は突起電極として半田バンプ
を用いた場合も同様であり、特に半田バンプは電極ピン
と異なり可撓変形できないため、発生した応力ストレス
は全てバンプと実装基板の接合位置に印加され、上記の
クラックが発生及びバンプの実装基板からの離脱が発生
し易いという問題点がある。
【0018】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、突起電極と半導体チップ及び突起電極と実装基板
の接合を確実に行い得る半導体装置の製造方法及び半導
体装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の各手
段を講じることにより解決することができる。
【0020】請求項1の発明方法では、半導体チップに
形成された電極に電極ピンを立設形成する工程を有する
半導体装置の製造方法において、上記電極ピンを上記電
極の配設位置に対応するよう整列させて固定部材内に固
定し、複合体を形成する複合体形成工程と、上記複合体
を半導体チップに配設することにより電極と電極ピンを
接合させる電極ピン接合工程と、この電極ピン接合工程
の後、上記複合体を構成する固定部材を除去する固定部
材除去工程とを具備することを特徴とするものである。
【0021】また、請求項2の発明方法では、上記固定
部材除去工程において、固定部材を溶解させることによ
り除去することを特徴とするものである。
【0022】また、請求項3の発明方法では、上記固定
部材を有機溶剤または酸または熱を与えることにより溶
融する材料により構成し、上記固定部材除去工程におい
て固定部材に上記有機溶剤または酸または熱を作用させ
ることにより溶解させることを特徴とするものである。
【0023】また、請求項4の発明方法では、上記電極
ピンを、固定部材を溶解させる際用いる上記有機溶剤ま
たは酸または熱によっては変化しない材料により構成し
たことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項5の発明方法では、上記複合
体形成工程が、上記電極ピンとなる電極部材を固定部材
を構成する基板に挟んだ状態で積層すると共に、この基
板と電極部材との間隙部分に固定部材を構成する樹脂を
装填することにより複合体ブロックを形成する複合体ブ
ロック形成工程と、この複合体ブロック形成工程により
形成された複合体ブロックを、上記電極ピンの所定長さ
で切断することにより複合体を形成する切断工程とを具
備することを特徴とするものである。
【0025】また、請求項6の発明方法では、上記切断
工程終了後に、形成された電極ピンの一部が露出するよ
う上記固定部材を部分的に除去する部分除去工程を設け
たことを特徴とするものである。
【0026】また、請求項7の発明方法では、上記複合
体形成工程が、上記電極ピンとなるワイヤーを絶縁基板
上に配設し、このワイヤーが配設された絶縁基板を積層
して接合材により接合することにより複合体ブロックを
形成する複合体ブロック形成工程と、この複合体ブロッ
ク形成工程により形成された複合体ブロックを、上記電
極ピンの所定長さで切断することにより上記複合体を形
成する切断工程とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0027】また、請求項8の発明方法では、上記絶縁
基板のワイヤの配設位置に、上記ワイヤを案内すると共
に上記積層時に上記絶縁基板の位置決めを行う溝又は孔
を形成することを特徴とするものである。
【0028】また、請求項9の発明方法では、上記ワイ
ヤをワイヤボンディング装置により配設すると共に、上
記絶縁基板の両側部に形成されるワイヤボンディング位
置に溝状段部を形成し、配設されたワイヤがそのワイヤ
ボンディング位置において上記絶縁基板の上面よりも下
方に向けてワイヤの張力が作用するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0029】また、請求項10の発明では、電極ピンが
形成された半導体チップと、上記電極ピンと接合される
電極パッドが形成された実装基板とを具備する半導体装
置において、上記電極ピンと電極パッドとの接合位置
に、電極ピンの変位を規制する変位規制部材を配設した
ことを特徴とするものである。
【0030】また、請求項11の発明では、上記変位規
制部材を、電極ピンが半導体チップと接合させる位置に
も配設したことを特徴とするものである。
【0031】また、請求項12の発明では、上記変位規
制部材は、熱硬化性樹脂であることを特徴とするもので
ある。
【0032】また、請求項13の発明方法では、電極ピ
ンが形成された半導体チップを、実装基板に形成されて
いる電極パッドに接合する電極ピン接合工程を有する半
導体装置の製造方法において、上記電極ピン接合工程
が、上記実装基板の電極パッドが形成された面に熱硬化
性樹脂よりなる変位規制部材を配設する変位規制部材配
設工程と、この変位規制部材が配設された実装基板上に
上記半導体チップを載置すると共に半導体チップを実装
基板に押圧し、この押圧力により電極ピンを上記変位規
制部材内に進入させて電極パッドと接続させる半導体チ
ップ搭載工程と、この半導体チップ搭載工程の終了後、
上記変位規制部材を加熱することにより熱硬化させて電
極ピンを電極パッドに固定する加熱工程とを有すること
を特徴とするものである。
【0033】また、請求項14の発明方法では、上記半
導体チップ搭載工程の終了後、半導体チップに対する試
験を行う試験工程を実施し、この試験工程が終了した後
に上記加熱工程を実施することを特徴とするものであ
る。
【0034】また、請求項15の発明では、突起電極が
形成された半導体チップと、上記突起電極と接合される
電極パッドが形成された実装基板とを具備する半導体装
置において、上記突起電極を、上記半導体チップと実装
基板との対向する方向及び上記半導体チップの面方向の
両方向に夫々変形可能な構成としたことを特徴とするも
のである。
【0035】また、請求項16の発明では、電極パッド
が形成された半導体チップと、上記電極パッドと接合さ
れる突起電極が形成された実装基板とを具備する半導体
装置において、上記突起電極を、半導体チップと実装基
板との対向する方向及び半導体チップの面方向の両方向
に夫々変形可能な構成としたことを特徴とするものであ
る。
【0036】また、請求項17の発明では、上記突起電
極は、内部に中空部を形成してなる構成であることを特
徴とするものである。
【0037】また、請求項18の発明では、上記突起電
極は、一端部に開口部を有し、この開口部が電極パッド
に接合されることを特徴とするものである。
【0038】また、請求項19の発明方法では、実装基
板に形成された電極パッドと接合される突起電極を半導
体チップに形成する突起電極形成工程を具備する半導体
装置の製造方法において、上記突起電極形成工程が、基
材に該突起電極の形状に対応した溝部を形成する溝部形
成工程と、上記溝部が形成された基材の上部に突起電極
となる導電部材を被膜形成すると共に、この導電部材を
所定形状に成形して突起電極を形成する突起電極成形工
程と、形成された突起電極を上記半導体チップ或いは実
装基板に接合させる突起電極接合工程とを有することを
特徴とするものである。
【0039】
【作用】上記の各手段は次のように作用する。
【0040】請求項1の発明方法によれば、複合体形成
工程において形成された電極ピンと固定部材との複合体
を、電極ピン接合工程において半導体チップに配設し、
その後、固定部材除去工程において固定部材を除去する
ため、完成した半導体装置に固定部材は残存しない。よ
って、半導体チップが実装基板に実装された状態におい
て、半導体チップ,実装基板,固定部材の夫々が有する
熱膨張率の差に起因した応力ストレスは発生せず、また
電極ピンは固定部材が存在しないことにより可撓可能な
状態となり、半導体チップと実装基板の熱膨張率差に起
因して応力ストレスが発生しても、これを電極ピンで吸
収させることができる。
【0041】また、請求項2の発明方法によれば、固定
部材を溶解させることにより除去することにより、複合
体を半導体チップに接合した後であっても容易に固定部
材を除去することができる。
【0042】また、請求項3の発明方法によれば、固定
部材除去工程において固定部材を有機溶剤または酸また
は熱を作用させることにより溶解させることにより、簡
単な処理により確実に固定部材を除去することができ
る。
【0043】また、請求項4の発明方法によれば、固定
部材を溶解させる際用いる上記有機溶剤または酸または
熱によっては変化しない材料により電極ピンを構成する
ことにより、固定部材除去工程を実施しても電極ピンは
影響されることはなく、電極ピンを介した半導体チップ
と実装基板の接続を確実に行うことができる。
【0044】また、請求項5の発明方法によれば、電極
ピンとなる電極部材を基板に挟んだ状態で積層し、基板
と電極部材との間隙部分に固定部材を構成する樹脂を装
填して複合体ブロックを形成し、その上で複合体ブロッ
クを電極ピンの所定長さで切断することにより複合体を
形成するため、簡単な作業で複合体を形成でき複合体形
成工程の簡単化を図ることができる。また、複合体の製
造効率を向上させることができ、半導体装置の低コスト
化を図ることができる。
【0045】また、請求項6の発明方法によれば、切断
工程終了後に、電極ピンの一部が露出するよう固定部材
を部分的に除去する部分除去工程を設けることにより、
形成された複合体と半導体チップとの電気的接続を確実
に行うことができる。
【0046】また、請求項7の発明方法によれば、電極
ピンとなるワイヤーを絶縁基板上に配設し、このワイヤ
ーが配設された絶縁基板を積層して接合材により接合す
ることにより複合体ブロックを形成し、この複合体ブロ
ックを電極ピンの所定長さで切断することにより複合体
を形成することにより、ワイヤーの配設はワイヤーボン
ディング装置等を用いることにより高精度に行うことが
できるため、電極ピンと電極パッドとの位置合わせを高
精度に行うことが可能となる。
【0047】また、請求項8の発明方法によれば、絶縁
基板のワイヤの配設位置にワイヤを案内すると共に絶縁
基板の積層時にこの絶縁基板の位置決めを行う溝又は孔
を形成することにより、積層される各絶縁基板の位置決
めを高精度に行うことができ、これによっても電極ピン
と電極パッドとの位置合わせを高精度に行うことができ
る。
【0048】また、請求項9の発明方法によれば、絶縁
基板の両側部に形成されるワイヤボンディング位置に溝
状段部を形成し、配設されたワイヤがそのワイヤボンデ
ィング位置において上記絶縁基板の上面よりも下方に向
けてワイヤの張力が作用するよう構成することにより、
ワイヤに弛みが発生することを防止することができる。
よって、ワイヤを高精度に配設することができ、延いて
は電極ピンと電極パッドとの位置合わせを高精度に行う
ことが可能となる。
【0049】また、請求項10の発明によれば、電極ピ
ンと電極パッドとの接合位置に、電極ピンの変位を規制
する変位規制部材を配設したことにより、半導体チップ
と実装基板の熱膨張率差に起因して応力ストレスが発生
しこのストレスが電極ピンに作用したとしても、応力ス
トレスは変位規制部材により分散され、また電極ピンの
変位は変位規制部材により規制されているため、電極ピ
ンが接合位置において剥離するようなことはなく、確実
な電気的接続を確保することができる。
【0050】また、請求項11の発明によれば、電極ピ
ンが半導体チップと接合される位置にも変位規制部材を
配設することにより、電極ピンと半導体チップとの接合
位置においても電極ピンの剥離を防止でき、半導体チッ
プと実装基板との電気的接続をより確実に行うことがで
きる。
【0051】また、請求項12及び請求項13の発明に
よれば、変位規制部材を熱硬化性樹脂とすることによ
り、変位規制部材の配設を容易に行うことができ、また
加熱するだけで電極ピンと実装基板との電気的接合と機
械的接合を一括的に行うことができ、電極ピンと実装基
板の接合処理を容易に行うことができる。
【0052】また、請求項14の発明方法によれば、半
導体チップ搭載工程の終了後に半導体チップに対する試
験を行う試験工程を実施し、この試験工程が終了した後
に加熱工程を実施することにより、変位規制部材に対し
加熱処理を行う前においては実装基板に対して半導体チ
ップを取り替えることが可能となる。また、加熱処理前
においても変位規制部材はある程度の粘度を有してお
り、変位規制部材は半導体チップを実装基板に仮止めす
る仮止め部材として機能する。よって、試験工程におい
て不良な半導体チップが発生した場合にはこの不良半導
体チップを実装基板から外し、他の半導体チップを装着
することが可能となり、半導体装置の歩留りを向上させ
ることができる。
【0053】また、請求項15及び請求項16の発明に
よれば、突起電極を、半導体チップと実装基板との対向
する方向、及び上記半導体チップの面方向の両方向に夫
々変形可能な構成とすることにより、半導体チップと実
装基板の熱膨張率差に起因して応力ストレスが発生して
も、突起電極の変形方向に自由度があるため応力ストレ
スを確実に吸収することができる。また、半導体チップ
と実装基板との対向する方向に対し突起電極に高さのバ
ラツキが有るような場合においても、突起電極は半導体
チップと実装基板との対向する方向にも変形できるた
め、例えば相対的に半導体チップを実装基板に押圧し突
起電極を変形させることにより、この高さのバラツキを
容易に吸収することができ、半導体チップと実装基板の
電気的接続を確実に行うことができる。また、同様の理
由により半導体チップと実装基板との平行度を容易に確
保することができる。
【0054】また、請求項17の発明によれば、突起電
極を中空構造とするこにより、上記各方向への変形を可
能とした突起電極を容易に形成することができる。
【0055】また、請求項18の発明によれば、中空構
造とされた突起電極の一端部に開口部を形成し、この開
口部が電極パッドに接合される構成とすることにより、
応力ストレスが突起電極に印加された場合、この応力ス
トレスは開口部の面積により分散されるため、一点で応
力ストレスを受ける場合に比べて応力が集中することを
防止できる。これにより、接合位置におけるクラック発
生や剥離を防止することができる。
【0056】また、請求項19の発明方法では、基材に
突起電極の形状に対応した溝部を形成し、この溝部が形
成された基材の上部に突起電極となる導電部材を被膜形
成すると共に導電部材を所定形状に成形して突起電極を
形成することにより、簡単な製造工程で容易に上記変形
特性を有する突起電極を形成することができる。
【0057】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。
【0058】図1乃至図18は本発明の第1の発明を説
明するための図であり、その内図1乃至図6は第1の発
明の第1実施例である半導体装置の製造方法を説明する
ための図であり、図7乃至図18は第1の発明の第2実
施例である半導体装置の製造方法を説明するための図で
ある。先ず、図1乃至図6を用いて第1の発明の第1実
施例である半導体装置の製造方法について説明する。
【0059】尚、本発明の特徴は半導体チップに電極ピ
ン(マイクロピン)或いは突起電極(バンプ)を形成す
る方法に特徴を有し、半導体チップ等の形成方法につい
ては従来行われている製造と異なる点はないため、以下
の説明においては電極ピン(マイクロピン)或いは突起
電極(バンプ)を形成する方法のみについて説明するも
のとする。
【0060】第1の発明の第1実施例である半導体装置
の製造方法においては、先ず図1に示されるように、後
に電極ピンとなる円柱状の電極部材1と平板状の基板2
とを用意し、基板2に電極部材1が挟まれた状態となる
よう基板2を積層する。この際、電極部材1の配設位置
は、予め別工程で形成される半導体チップ3(図4に現
れる)に形成されている電極部4の形成位置と対応する
位置に配設される。
【0061】上記電極部材1は、例えば銅(Cu),金
(Au),アルミニウム(Al)等の導電性金属よりな
り、電極ピンの所定長さよりも長い寸法とされている。
また、基板2は絶縁性のシリコン系の樹脂(例えば、信
越化学社製 KE−26(商品名))よりなり、上記の
ように電極部材1の配設位置は電極部4の形成位置と対
応する厚さ寸法に選定されている。
【0062】尚、上記のように基板2に電極部材1が挟
まれた状態となるよう基板2を積層する際、基板2の電
極部材1が配設される位置に位置決め溝(図示せず)を
形成しておくことにより、電極部材1の位置決めを容易
に行うことができる。また、積層される各基板2に位置
決め孔5を形成しておき、この位置決め孔5に位置決め
ピン6を挿通して各基板2の位置決めを行う構成とする
ことにより、容易に各基板2の位置決めを行うことがで
きる。
【0063】基板2に電極部材1が挟まれた状態となる
よう基板2を積層すると、続いて電極部材1と基板2と
の間隙部分に接着剤7(梨地で示す)が充填される。こ
の接着剤7は、基板2の材質と同じシリコン系の接着剤
が用いられている。接着剤7が配設されることにより、
電極部材1と基板2は固定されて複合体ブロック8が形
成される。従って、基板2と接着剤7は協働して電極部
材1を固定する固定部材として機能する。
【0064】上記のように複合体ブロック8が形成され
ると、続いてこの複合体ブロック8は電極ピンの所定長
さで切断されて(図1に破線で示す位置で切断され
て)、図2に示す複合体9が形成される。この複合体9
が形成された状態において、電極部材1は基板2及び接
着剤7と共に切断され、電極ピン(マイクロピン)10
が形成される。またこの状態においても、電極ピン10
は基板2と接着剤7により固定されているため、電極ピ
ン10の配設位置は電極部4の形成位置と対応した構造
となっている。
【0065】上記のように複合体9が形成されると、続
いて複合体9を構成する基板2及び接着剤7に対してエ
ッチング処理が実施されて、図3に示されるように電極
ピン10の上端部及び下端部が基板2及び接着剤7から
突出した構成とする(尚、同図には電極ピン10の下端
部が基板2及び接着剤7から突出した状態は現れず)。
この基板2及び接着剤7から突出た電極ピン10には洗
浄処理が行われると共に、電極ピン10の材質によって
は必要に応じて導電性金属膜がメッキ法等により被膜形
成される。
【0066】上記のように電極ピン10の上端部及び下
端部が基板2及び接着剤7から突出形成されると、この
複合体9は半導体チップ3に接合され、続いて複合体9
が接合された半導体チップ3は実装基板11に接合され
る。図4は複合体9を半導体チップ3及び実装基板11
に接合した状態を示している。
【0067】前記したように、半導体チップ3は周知の
製造工程を経ることにより製造されるものであり、その
底面側には複数の電極部4が形成されている。複合体9
に配設された電極ピン10は、この電極部4の形成位置
に対応して形成されているため、夫々の電極ピン10に
対して電極部4との位置決め作業を行う必要はなく、複
合体9を半導体チップ3に対して位置決めするだけで全
ての電極ピン10と電極部4との位置決めを行うことが
できる。よって、電極ピン10と電極部4との位置決め
作業を容易に行うことができる。
【0068】また、電極ピン10と電極部4との接合
は、例えば電極ピン10或いは電極部4のいずれか一方
或いは双方に半田ペースト等を塗布しておき、電極ピン
10の上端部を電極部4に当接させた状態で加熱処理を
することにより接合する。この際、電極ピン10は複合
体9を構成する基板2及び接着剤7から突出した構成と
されているため、半田ペースト等を塗布を容易に行える
と共に、電極ピン10と電極部4との接合を容易かつ確
実に行うことができる。
【0069】一方、複合体9と実装基板11との接合
も、上記した複合体9を半導体チップ3に接合する方法
と同様の方法により接合される。即ち、実装基板11の
半導体チップ3と対向する上面には電極部4の配設位置
と対応するよう電極パッド12が形成されており、この
電極パッド12に電極ピン10の下端部を半田接合させ
る。この電極ピン10と電極パッド12との接合作業に
おいても、電極ピン10及び電極パッド12は共に半導
体チップ3に設けられた電極部4の配設位置と対応して
形成されているため、両者10,12の位置決めを容易
に行うことができ、また電極ピン10の下端部は基板2
及び接着剤7から突出した構成とされているため、半田
ペースト等を塗布及び電極ピン10と電極パッド12と
の接合を容易かつ確実に行うことができる。尚、この状
態においては電極ピン10の固定部材として機能する基
板2及び接着剤7は残存した状態となっている。
【0070】上記のように複合体9が半導体チップ3及
び実装基板11に接合されると、続いて第1の発明の要
部となる基板2及び接着剤7を除去する処理が実施され
る。
【0071】図5は複合体9を構成する基板2及び接着
剤7を除去する処理の一例を示している。本実施例にお
いては、同図に示されるように、実装基板11が取り付
けられた半導体チップ3を有機溶媒13が装填された溶
媒槽14内に浸漬させ、基板2及び接着剤7を溶解させ
ることにより除去する方法を用いている。前記したよう
に、基板2及び接着剤7の材質としてシリコーン系の樹
脂を用いた場合には、有機溶媒13としてダイナロイ社
製のURESOLVE PLUS(商品名)を用いるこ
とが考えられる。またこの有機溶媒を用いて溶解処理を
行う場合には、処理温度を70℃〜90℃に、また処理
時間を約1時間に設定するとよい。
【0072】また、電極ピン10,電極部4,電極パッ
ド12の各材質、半導体チップ3の外部保護膜、及び実
装基板11の材質を、上記有機溶媒13によっては変化
を受けない材質に選定しておくことにより、これらの構
成要素に影響を与えることなく基板2及び接着剤7のみ
の除去を行うことができる。よって、電極ピン10と電
極部4との電気的接続、及び電極ピン10と電極パッド
12との接続を確実に行うことができる。
【0073】上記のように、基板2及び接着剤7を除去
する方法として有機溶媒13により溶解する方法を用い
ることにより、単に複合体9が接合された半導体チップ
3(実装基板11)を溶媒槽14内に浸漬させるだけの
簡単な作業で基板2及び接着剤7を除去できるため、作
業効率よくかつ確実に基板2及び接着剤7を除去するこ
とができる。
【0074】図6は完成された半導体装置15を示して
いる。基板2及び接着剤7が除去されることにより、半
導体装置15は、半導体チップ3と実装基板11が電極
ピン10のみにより接続された構成とされている。よっ
て、基板2及び接着剤7が残存していた従来構成の半導
体装置に発生していた半導体チップ3,実装基板11,
固定部材2,7の夫々が有する熱膨張率の差に起因した
応力ストレスは発生せず、また電極ピン10は基板2及
び接着剤7が存在しないことにより可撓可能な状態とな
り、半導体チップ3と実装基板11の熱膨張率差に起因
して応力ストレスが発生しても、これを電極ピン10で
吸収させることができる。これにより、電極ピン10と
半導体チップ3との接合、及び電極ピン10と実装基板
11との接合を確実なものとすることができ、半導体装
置15の信頼性を向上させることができる。
【0075】次に、図7乃至図18を用いて第1の発明
の第2実施例である半導体装置の製造方法を説明する。
【0076】第2実施例である半導体装置の製造方法で
は、先ず図7に示されるように、平板状の基板20に、
後に電極ピンとなるワイヤ21を配設する。このワイヤ
21は、例えば半導体チップ製造工程で用いられるワイ
ヤボンディング装置を用いて配設される。図中、複数配
設された各ワイヤ21の両端部に形成された部分はボン
ディングパターン22である。
【0077】このワイヤ21は、例えば銅(Cu),金
(Au),アルミニウム(Al)等の導電性金属よりな
る細線であり、その配設長さは電極ピンの所定長さより
も長い寸法とされている。また、各ワイヤ21の配設位
置は、半導体チップ34(図16に現れる)に形成され
ている電極部36の形成位置と対応するよう構成されて
いる。従って、半導体チップ34が高密度化し電極部3
6の数も多くなり隣接する電極部間のピッチが小さくな
ると、これに伴い隣接する各ワイヤ21の配設ピッチも
小さくする必要が生じる。
【0078】しかるに、ボンディングパターン22の径
寸法はワイヤの径寸法に比べて大きいため、ワイヤ21
の配設ピッチはボンディングパターン22の配設位置に
より決められることとなる。そこで、図8に示されるよ
うに、ボンディングパターン22を平面的にみて千鳥状
に配設することにより、最小ボンディングパターン幅を
図7に示したボンディングパターン22を一列とした場
合における最小ボンディングパターン幅に比べて小さく
することができる。これにより、隣接するワイヤ21の
配設ピッチを小さくすることが可能となり、高密度化さ
れた半導体チップ34に対応させることができる。
【0079】また、基板20の上部に単にワイヤ21を
配設した構成では、配設されたワイヤ21が図中上下方
向に変位する可能性があり、この場合ワイヤ21は電極
部36の形成位置からずれることとなる。よって、この
ワイヤ21の位置ずれを回避するために、図9に示すよ
うに、基板20の所定ワイヤ配設位置に位置決め溝25
を形成しておき、この位置決め溝25の内部にワイヤ2
1を配設する構成とすることによりワイヤ21の位置ず
れを防止でき、ワイヤ21の位置決め精度を向上させる
ことができる。
【0080】この位置決め溝25は、ワイヤ21が配設
される基板20の上面ばかりではなく下面にも配設され
ている。このように下面に対しても位置決め溝25を形
成するのは、後述するように基板20を積層する場合
に、積み上げられる各基板20間の位置決めもこの位置
決め溝25により行うためである。尚、基板20の上部
においてワイヤ21の位置決めを行う構成は、図9に示
す位置決め溝25に限定されるものではなく、図10に
示すように基板20のワイヤ21配設位置に沿って位置
決め長孔26を形成する構成としてもよい。
【0081】また、ワイヤ21の緩みを防止する構成と
しては図11に示される構成が考えられる。前記したよ
うに、ワイヤ21をワイヤボンディング装置により配設
する場合、そのボンディング特性上ワイヤ21の両端部
にはボンディングパターン22が形成され、ワイヤ21
はボンディングパターン22に形成されたネイルヘッド
27の上部より引き出される構成となる。よって、ボン
ディングパターン22を基板20の上面に形成すると、
同図中一点鎖線で示すように、ワイヤ21は基板20の
上面に対して高い位置より引き出され、続いて基板20
の上面まで引き下ろされるパターンを形成する。このよ
うなワイヤパターンでは緩みが発生しやすくなる。
【0082】そこで基板20の側端部に、基板20の上
面より凹んだ段差部28を形成し、この段差部28にボ
ンディングパターン22を形成する。この構成とするこ
とにより、ワイヤ21の端部は段差部28に形成された
ボンディングパターン22にボンディングされる。よっ
て、ワイヤ21は基板20の上面より低い位置から引き
出されることとなり、ワイヤ21に緩みは発生せず、ワ
イヤ21に位置ずれが発生するのを防止することができ
る。
【0083】上記のように基板20にワイヤ21が配設
されると、続いてワイヤ21が配設された基板20は図
12に示すように積層される。この積層処理を行う際、
上記したように基板20に位置決め溝25或いは位置決
め孔26を形成しておくことにより、下部の基板20に
配設されワイヤ21を上部の基板に形成れた位置決め溝
25或いは位置決め孔26に係合させることにより、容
易に上下の基板間の位置決めを行うことができる。
【0084】積層された基板20は、図13に示すよう
に、溶融した固定用樹脂29が装填された容器30内に
浸漬させ、そしてこの状態を維持しつつ冷却して固定用
樹脂29を固化させる。その後、積層された基板20を
埋設した固定用樹脂29を容器30から取り出し、所定
の位置で切断することにより図14に示す複合体ブロッ
ク31を得る(図13に破線で示すのは、長手方向にお
ける切断位置の例である)。この複合体ブロック31
は、固化された固定用樹脂29からワイヤ21の端面が
覗視した構造となっている。
【0085】上記のように複合体ブロック31が形成さ
れると、以後前記した第1実施例と同様の処理が実施さ
れる。即ち、形成された複合体ブロック31は電極ピン
の所定長さで切断されて、図15に示す複合体32が形
成される。この複合体32が形成された状態において、
ワイヤ21は固定用樹脂29と共に切断され、電極ピン
(マイクロピン)33が形成される。
【0086】上記のように複合体32が形成されると、
続いて電極ピン33の上端部及び下端部が固定用樹脂2
9の上下面より突出するようエッチング処理が行われ、
その後複合体32は図16に示されるように、半導体チ
ップ34及び実装基板35に接合される。
【0087】電極ピン33と電極部36との接合は、例
えば電極ピン33或いは電極部36のいずれか一方或い
は双方に半田ペースト等を塗布しておき、電極ピン33
の上端部を電極部36に当接させた状態で加熱処理をす
ることにより接合する。この際、電極ピン33は固定用
樹脂29から突出した構成とされているため、半田ペー
スト等を塗布を容易に行えると共に、電極ピン33と電
極部36の位置決め及び接合を容易かつ確実に行うこと
ができる。また、複合体32と実装基板35との接合
(具体的には、電極ピン33と電極パッド37との接
合)も、上記した複合体9を半導体チップ3に接合する
方法と同様の方法により接合される。尚、この状態にお
いては電極ピン33の固定部材として機能する固定用樹
脂29は残存した状態となっている。また、本実施例に
係る実装基板35は、接続ピン38が下方に延出した構
成とされている。
【0088】上記のように複合体32が半導体チップ3
4及び実装基板35に接合されると、続いて固定用樹脂
29を除去する処理が実施される。図17は複合体32
を構成する固定用樹脂29を除去する処理の一例を示し
ている。本実施例においても、同図に示されるように、
実装基板35が取り付けられた半導体チップ34を有機
溶媒40が装填された溶媒槽39内に浸漬させ、固定用
樹脂29を溶解させることにより除去する方法を用いて
いる。
【0089】前記したように、固定用樹脂29の材質と
してシリコーン系の樹脂を用いた場合には、有機溶媒4
0としてダイナロイ社製のURESOLVE PLUS
(商品名)を用いることが考えられる。またこの有機溶
媒を用いて溶解処理を行う場合には、処理温度を70℃
〜90℃に、また処理時間を約1時間に設定するとよい
ことも前述の通りである。更に、電極ピン33,電極部
36,電極パッド37の各材質、半導体チップ34の外
部保護膜、及び実装基板35の材質は、上記有機溶媒4
0によっては変化を受けない材質に選定されている。
【0090】上記のように、固定用樹脂29を除去する
方法として有機溶媒40により溶解する方法を用いるこ
とにより、単に複合体32が接合された半導体チップ3
4及び実装基板35を溶媒槽39内に浸漬させるだけの
簡単な作業で固定用樹脂29を除去できるため、作業効
率よくかつ確実に固定用樹脂29を除去することができ
る。
【0091】図18は完成された半導体装置41を示し
ている。固定用樹脂29が除去されることにより、半導
体装置41は半導体チップ34と実装基板35が電極ピ
ン33のみにより接続された構成となり、半導体チップ
34と実装基板35の熱膨張率差に起因して応力ストレ
スが発生しても、これを電極ピン33で吸収させること
ができる。これにより、電極ピン33と半導体チップ3
4との接合、及び電極ピン33と実装基板35との接合
を確実なものとすることができ、半導体装置41の信頼
性を向上させることができる。
【0092】尚、上記した第1の発明の各実施例におい
ては、基板2,接着剤7及び固定用樹脂29を除去する
方法として、有機溶剤13,40を用いて基板2,接着
剤7及び固定用樹脂29を溶融する方法を用いたが、除
去方法はこれに限定されるものではなく、基板2,接着
剤7及び固定用樹脂29を電極ピン10,33等より融
点の低い材質により構成し、加熱処理することにより基
板2,接着剤7及び固定用樹脂29を溶融させ除去する
方法としてもよい。
【0093】また、基板2,接着剤7及び固定用樹脂2
9を電極ピン10,33等より無機溶剤(例えば酸)に
対して溶けやすい材質により構成し、無機溶剤内に浸漬
させることにより基板2,接着剤7及び固定用樹脂29
を除去する方法としてもよい。その他、基板2,接着剤
7及び固定用樹脂29を除去する方法は、電極ピン1
0,33等との材質との関係において種々の方法が考え
られる。
【0094】続いて第2の発明について説明する。
【0095】図19は第2の発明の第1実施例である半
導体装置50を示している。同図において、51は半導
体チップであり、その下部に複数の電極ピン(マイクロ
ピン)52が接合された構成とされている。また、半導
体チップ51と対向する位置には実装基板53が配設さ
れており、この実装基板53の上面に配設された電極パ
ッド(図示せず)と上記電極ピン52は例えば半田等を
用いて接合されている。
【0096】実装基板53は、例えばガラス−エポキシ
製或いはセラミック製の周知構成とされた多層基板であ
り、その下面には複数の外部接続ピン53aが下方に向
け延出した構成とされている。また、実装基板53の上
面には枠体54が配設されると共に、その上端部には蓋
体55が接合されている。従って、半導体チップ51は
実装基板53,枠体54及び蓋体55により形成される
空間内に密封された構成となり、半導体チップ51の保
護を確実に行いうる構成とされている。
【0097】ここで、電極ピン52と実装基板53との
接合位置に注目すると、本実施例においては、電極ピン
52と実装基板53との接合位置に電極ピン52の変位
を規制する変位規制部材として機能する変位規制用樹脂
56(図中、ハッチングで示す)が配設されている。こ
の変位規制用樹脂56は、例えば熱硬化性のポリイミド
系の樹脂等よりなり、図19に示す半導体装置50が完
成した状態において変位規制用樹脂56は固化した状態
となっている。
【0098】ここで、上記半導体チップ51と実装基板
53の熱膨張率について考察すると、半導体チップ51
は一般にシリコン基板に半導体及び配線を形成したもの
であり、また実装基板53は前記のようにガラス−エポ
キシ或いはセラミックにより構成されているため、両者
間には熱膨張率差が存在する。よって、半導体装置50
に熱が印加された場合には、半導体チップ51と実装基
板53との熱膨張率差に起因した応力ストレスが発生す
る。この応力ストレスは、半導体チップ51と実装基板
53との間に存在する電極ピン52に印加される。
【0099】図20は、電極ピン52と実装基板53と
の接合位置を拡大して示す図である。上記のように半導
体チップ51と実装基板53の熱膨張率差に起因して発
生する応力ストレスは電極ピン52に印加され、電極ピ
ン52を図中矢印方向(剪断方向)に変位させる力とし
て作用する。この際、図20(B)に示すように、変位
規制用樹脂56が配設されていない構成では、この応力
ストレスは電極ピン52と実装基板53との接合部材で
ある半田57に集中することとなり、応力ストレスが大
きい場合には電極ピン52が実装基板53から剥離して
しまう。
【0100】しかるに本実施例に係る半導体装置50で
は、図20(A)に示されるように、電極ピン52と実
装基板53の接合位置に変位規制用樹脂56が配設され
ているため、上記応力ストレスが電極ピン52と実装基
板53との接合位置に印加されても変位規制用樹脂56
が応力を分散し、また電極ピン52が図中矢印方向に変
位しようとしても電極ピン52の変位は変位規制用樹脂
56により規制される。これにより、半導体チップ51
と実装基板53の熱膨張率差に起因して応力ストレスが
発生しても、電極ピン52と実装基板53との接合部に
応力ストレスが集中せず、また電極ピン52の変位は変
位規制用樹脂56により規制されるため、半田57が剥
がれたり電極ピン52が実装基板53から離脱すること
を確実に防止することができ、半導体装置50の信頼性
を向上させることができる。
【0101】図21乃至図23は半導体装置50の製造
方法を説明するための図である。尚、図21乃至図23
は本発明の要部となる電極ピン52を実装基板53の接
合する方法のみを示している。
【0102】半導体チップ51には予め電極ピン52を
接合しておく。また、図21に示すように、実装基板5
3の上面にはまだ硬化していない状態の変位規制用樹脂
56(梨地で示す)を塗布しておく。変位規制用樹脂5
6は熱硬化性の樹脂であり、上記のように塗布された状
態においてはまだ熱処理はされておらず所定の粘度を有
した半流体状となっている。従って変位規制用樹脂56
は、硬化される前においては接着剤的な機能をも奏す
る。
【0103】続いて、図22に示されるように、電極ピ
ン52を実装基板53の上面に形成されている電極パッ
ド58に位置合わせしつつ、半導体チップ51を実装基
板53に向け下降させる。これにより、電極ピン52は
半流体状となっている変位規制用樹脂56内に進入して
電極パッド58と当接する。前記のように、変位規制用
樹脂56は接着剤的な機能をも有しているため、電極ピ
ン52が変位規制用樹脂56内に進入した状態におい
て、半導体チップ51は実装基板53に仮止めされた構
成となる。
【0104】上記のように半導体チップ51が仮止めさ
れた実装基板53は、図23に示されるように、恒温度
槽59に装着されて加熱処理が行われる。この際、電極
ピン52が電極パッド58と確実に電気的接続がされる
よう、半導体チップ51を実装基板53に向け加圧しつ
つ加熱処理が実施される。この加熱処理を実施すること
により変位規制用樹脂56は熱硬化し、変位規制用樹脂
56は電極ピン52の変位を規制しうる構成となる。そ
の後、枠体54及び蓋体55の配設作業を行い、図19
に示す半導体装置50が製造される。このように、変位
規制用樹脂56を配設するには、実装基板53上に変位
規制用樹脂56を塗布し、その後加熱処理を行うだけで
よく容易に配設することができる。
【0105】図24及び図25は、上記の半導体装置5
0の製造方法において、半導体チップ51を実装基板5
3に仮止めした後に、半導体チップ51に対して試験を
行う方法を説明するための図である。
【0106】本実施例の場合には、図25に示されるよ
うに、実装基板53を半導体チップ51の試験を行うた
めの試験装置60に接続された試験用ソケット61に予
め装着しておく。そして、試験用ソケット61に装着さ
れた実装基板53に、半導体チップ51を装着して電極
ピン52を電極パッド58に接続する。電極パッド58
は外部電極ピン53aと接続されており、よって半導体
チップ51は実装基板53,試験用ソケット61を介し
て試験装置60に接続される。この状態において、試験
装置60は半導体チップ51に対して所定の試験を実施
する。
【0107】この半導体チップ51に対する試験は、半
導体チップ51が実装基板53に仮止めされた状態、即
ち変位規制用樹脂56が硬化される前に実施される。よ
って、仮に上記試験において半導体チップ51の不良が
発見されても、この発見された不良の半導体チップ51
を実装基板35から取り外すことが可能となる。このた
め、不良の半導体チップ51を実装基板53から取り外
し、新たに他の半導体チップ51を実装基板53に装着
し試験を行うことを繰り返し実施することにより、正常
な半導体チップ51のみを実装基板53に搭載すること
が可能となり、半導体装置50の歩留りを向上させるこ
とができる。
【0108】図26は第2の発明の第2実施例に係る半
導体装置62を示している。
【0109】同図に示す半導体装置62は、電極ピン5
2と実装基板53との接合位置に変位規制用樹脂56を
配設すると共に、電極ピン52と半導体チップ51との
接合位置にも変位規制用樹脂63を配設したことを特徴
とするものである。
【0110】前記したように、半導体チップ51と実装
基板53の熱膨張率差に起因して発生する応力ストレス
は電極ピン52に印加される。この際、前記した実施例
においては電極ピン52と実装基板53との接合位置に
印加される応力ストレスのみ注目し、電極ピン52が実
装基板53から離脱等しないよう半導体チップ51と実
装基板53の間に変位規制用樹脂56を配設する構成を
示した。
【0111】しかるに、上記の応力ストレスは電極ピン
52と半導体チップ51との接合位置にも同様に印加さ
れるものである。よって本実施例においては、電極ピン
52と半導体チップ51との接合位置にも変位規制用樹
脂63を配設することにより、電極ピン52と半導体チ
ップ51との接合位置における応力ストレスの集中を防
止し、電極ピン52の変位を規制し、これにより半導体
チップ51からの電極ピン52の離脱を防止する構成と
した。この構成とすることにより、半導体装置62の信
頼性をより向上させることができる。
【0112】図27は第3の発明の第1実施例である半
導体装置70を示す図である。
【0113】同図において、71は半導体チップであ
り、その下部に本発明の要部となる突起電極(バンプ)
72が接合された構成とされている。また、半導体チッ
プ71と対向する位置には実装基板73が配設されてお
り、この実装基板73の上面に配設された電極パッド7
7と上記突起電極72とは、例えば半田等を用いて接合
されている。
【0114】実装基板73は、例えばガラス−エポキシ
製或いはセラミック製の周知構成とされた多層基板であ
り、その下面には複数の外部接続ピン73aが下方に向
け延出した構成とされている。また、実装基板73の上
面には枠体74が配設されると共に、その上端部には蓋
体75が接合されている。従って、半導体チップ71は
実装基板73,枠体74及び蓋体75により形成される
空間内に密封された構成となり、半導体チップ71の保
護を確実に行いうる構成とされている。
【0115】突起電極72は、例えば銅(Cu),金
(Au)等の導電性及び可撓変形性を有する材質よりな
り、断面楕円状形状を有している。また、この突起電極
72は内部が中空状とされており、更に上部には開口部
76が形成されており、この開口縁部72aが半導体チ
ップ71の電極部(図示せず)に接合された構成とされ
ている。上記のように、突起電極72は中空形状とれさ
ているため比較的容易に変形しうる構成とされており、
その変形方向は半導体チップ71と実装基板73とが対
向する方向(図中、矢印Zで示す方向)、及び半導体チ
ップ71の面方向(図中、矢印Xで示す方向)の両方向
に夫々に対し変形可能な構成となっている。
【0116】従って、半導体チップ71と実装基板73
の熱膨張率差に起因して応力ストレスが発生しても突起
電極72の変形方向に自由度があるため、突起電極72
が変形することにより応力ストレスを確実に吸収するこ
とができ、突起電極72と電極パッド77の剥離等を確
実に防止することができる。
【0117】また、半導体チップ71と実装基板73と
の対向する方向(Z方向)に対し、形成誤差等により突
起電極72に高さのバラツキが有るような場合において
も、突起電極72は半導体チップ71と実装基板73と
の対向する方向(Z方向)にも変形できるため、例えば
相対的に半導体チップ71を実装基板73に押圧し突起
電極72を変形させることにより、この高さのバラツキ
を容易に吸収することができる。
【0118】上記のように、突起電極72の変形方向に
自由度を持たせることにより、半導体チップ71と実装
基板73の電気的接続を確実に行うことができると共
に、半導体チップ71と実装基板73との平行度を容易
に確保することができ、半導体装置70の信頼性を向上
させることができる。
【0119】また、上記のように中空構造とされた突起
電極72の一端部に開口部76を形成し、開口縁部72
aを半導体チップ71に接合する構成とすることによ
り、応力ストレスが突起電極72に印加された場合、こ
の応力ストレスは開口縁部72aの面積に応じて分散さ
れるため、単位面積あたり印加される応力を低減するこ
とができる。これにより、突起電極72と半導体チップ
71との接合位置におけるクラック発生や剥離を防止す
ることができる。
【0120】図28乃至図32は上記した第1実施例に
係る半導体装置70の製造方法を説明するための図であ
る。尚、本実施例の特徴は突起電極72にあるため、突
起電極72の製造方法についてのみ説明する。
【0121】突起電極72を形成するには、図28に示
すように、先ずシリコーン樹脂或いはポリイミド等より
なる平板状の基板80を用意し、この基板80に対し図
中矢印Y方向に所定のピッチで第1の溝部81を形成す
る。この第1の溝部81の加工は、例えばレーザ加工,
エッチング剤(ウレソルブ・ヒドラジン等)を用いたエ
ッチング加工,またはフォトリソ技術を用いることによ
り形成する。また、この第1の溝部81の配設ピッチは
突起電極72の配設ピッチと対応するよう構成されてい
る。
【0122】上記のように基板80に第1の溝部81が
形成されると、モリブデン(Mo)或いはクロム(C
r)或いはチタン(Ti)等をスパッタリングにより例
えば1000Å〜2000Åの膜厚の剥離層と導電部分
(共に図示せず)を形成し、続いて所定パターンが形成
されたマスクをかけた後、その上部に銅(Cu)或いは
金(Au)等を電解メッキにより例えば10〜50μm
の膜厚で形成し、上記の第1の溝部81に導電層82を
形成する。この際、上記のマスクパターンは図29に示
される形状の導電層82が形成されるよう構成されてい
る。尚、この導電層82の形成に際し、この導電層82
の形成に先立ち形成される剥離層等と導電層82との接
着強度は必要とされない。これは、後述するように導電
層82は後の工程において基板80から取り外されるも
のであるからである。
【0123】上記のように第1の溝部81の上部に導電
層82が形成されると、続いて図30に示されるよう
に、図中矢印X方向に所定のピッチで第2の溝部83が
形成される。この第2の溝部83は、例えばレーザ加工
により形成される。このように第2の溝部83が形成さ
れることにより導電層82も切断され、これにより図3
1に示すように突起電極72が形成される。この第2の
溝部83をレーザ加工するに際しては、基板80の下部
(図30に破線で示す位置より下部)は除去せずに残し
ておく。これは、この下部を形成された突起電極72を
所定の位置に保持する保持部として用いるためである。
【0124】上記のように突起電極72が形成される
と、続いてこの突起電極72を半導体チップ71に接合
する。この接合に用いる接合材としては、ロウ材(金/
錫,鉛/錫等)或いは導電性樹脂(フィラーとして金,
銀,銅等)を用いることが考えられる。図31は半導体
チップ71(破線で示す)が接合された基板80を示し
ている。
【0125】続いて、基板80の上記した下部(図31
に斜線を付して示す)がエッチング等により除去し、図
32に示す複合体84を得る。この際、基板80の上部
を残すのは、変形し易い突起電極72の変形を防止する
と共に、突起電極72の整列状態を維持するためであ
る。この状態において実装基板73に各突起電極72を
接合し、その後残る基板80をエッチング等により除去
することにより図27に示した半導体装置70が形成さ
れる。
【0126】上記の製造方法によれば、基材80に突起
電極72の形状に対応した溝部81を形成し、この溝部
81が形成された基材の上部に突起電極72となる導電
層82を被膜形成すると共に、この導電層82を所定形
状に成形して突起電極72を形成するため、簡単な製造
工程で容易に突起電極72を形成することができる。
【0127】尚、上記の実施例においては、先ず基板8
0の下部を除去し、続いて突起電極72を実装基板73
に接合した後に残る基板80を除去する例を示したが、
図31に示す工程において基板80を全て除去すること
としてもよい。
【0128】また、本実施例における製造方法では、突
起電極72を半導体チップ71に接合させる方法を説明
したが、半導体装置の構成によっては、先ず突起電極7
2を実装基板73に接合させ、その後に半導体チップ7
1に接合させる構成としてもよい。
【0129】上記の本実施例の方法の応用として、次に
示す方法を用いてもよい。上述の本実施例と同様の方法
で、突起電極72を形成する。続いて、この突起電極7
2を半導体チップ71に接合する(図示せず)。ここ
で、基板80にはクロム(Cr)等の剥離層が設けられ
てあるため、半導体チップ71を基板80の面方向に対
して垂直に引き上げると、突起電極72は基板80から
剥離し、半導体チップ71側に存在することとなる。上
述したように、非常に簡単な作業で半導体チップ71に
突起電極72を形成することができる。
【0130】図33は第3の発明の第2実施例である半
導体装置85を示している。
【0131】本実施例に係る半導体装置85は、突起電
極86に形成される開口部87が実装基板73側に対向
するよう構成したことを特徴とするものである。このよ
うに、開口部87が実装基板73側に対向するよう突起
電極86を配設する構成としても、第1実施例に係る半
導体装置70と同様の効果を奏することができ、半導体
装置85の信頼性を向上させることができる。図34乃
至図37は、第2実施例である半導体装置85の突起電
極86の製造方法を示している。尚、突起電極86の製
造は、基本的には図28乃至図32を用いて説明した第
1実施例に係る半導体装置70の製造方法と同じため、
異なる点のみについて説明する。
【0132】図34に示すように基板80に第1の溝部
81を形成し、続いてこの形成された第1の溝部81に
導電層88を形成する。この際、図35に示されるよう
に、導電層88は側面から見て逆コ字状の形状となるよ
う形成される。次に、図36に示されるように第2の溝
部83を形成することにより突起電極86を形成し、続
いて図37に示すように逆コ字状の形状り突起電極86
の上面部を半導体チップ71に接合する。そして、突起
電極86の開口部側を実装基板35に接合することによ
り図33に示す半導体装置85が形成される。
【0133】図38は突起電極の変形例を示している。
同図(A)〜(D)に示すように、導電層82,89を
形成する際用いるマスクの構成を変えることにより、種
々の構成の突起電極90〜93を容易に形成することが
できる。よって、半導体装置の実装方法等により自由度
をもって突起電極90〜93を選択することが可能とな
る。また、突起電極90〜93では、一つの突起電極あ
たりの接続数が多いため、応力ストレスの分散を効率的
に行うことができる。更に、同図(D)に示すように、
有底円筒状形状の突起電極93を形成することも可能で
ある。また、図39は配設される各突起電極94を同心
円状に配設した構成を示しており、この構成とすること
により熱膨張係数の差による熱応力の発生を緩和するこ
とができる。
【0134】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、下記のよう
な種々の効果を奏する。
【0135】請求項1の発明方法によれば、複合体形成
工程において形成された電極ピンと固定部材との複合体
を、電極ピン接合工程において半導体チップに配設し、
その後、固定部材除去工程において固定部材を除去する
ため、完成した半導体装置に固定部材は残存しない。よ
って、半導体チップが実装基板に実装された状態におい
て、半導体チップ,実装基板,固定部材の夫々が有する
熱膨張率の差に起因した応力ストレスは発生せず、また
電極ピンは固定部材が存在しないことにより可撓可能な
状態となり、半導体チップと実装基板の熱膨張率差に起
因して応力ストレスが発生しても、これを電極ピンで吸
収させることができる。
【0136】また、請求項2の発明方法によれば、固定
部材を溶解させることにより除去することにより、複合
体を半導体チップに接合した後であっても容易に固定部
材を除去することができる。
【0137】また、請求項3の発明方法によれば、固定
部材除去工程において固定部材を有機溶剤または酸また
は熱を作用させることにより溶解させることにより、簡
単な処理により確実に固定部材を除去することができ
る。
【0138】また、請求項4の発明方法によれば、固定
部材を溶解させる際用いる上記有機溶剤または酸または
熱によっては変化しない材料により電極ピンを構成する
ことにより、固定部材除去工程を実施しても電極ピンは
影響されることはなく、電極ピンを介した半導体チップ
と実装基板の接続を確実に行うことができる。
【0139】また、請求項5の発明方法によれば、電極
ピンとなる電極部材を基板に挟んだ状態で積層し、基板
と電極部材との間隙部分に固定部材を構成する樹脂を装
填して複合体ブロックを形成し、その上で複合体ブロッ
クを電極ピンの所定長さで切断することにより複合体を
形成するため、簡単な作業で複合体を形成でき複合体形
成工程の簡単化を図ることができる。また、複合体の製
造効率を向上させることができ、半導体装置の低コスト
化を図ることができる。
【0140】また、請求項6の発明方法によれば、切断
工程終了後に、電極ピンの一部が露出するよう固定部材
を部分的に除去する部分除去工程を設けることにより、
形成された複合体と半導体チップとの電気的接続を確実
に行うことができる。
【0141】また、請求項7の発明方法によれば、電極
ピンとなるワイヤーを絶縁基板上に配設し、このワイヤ
ーが配設された絶縁基板を積層して接合材により接合す
ることにより複合体ブロックを形成し、この複合体ブロ
ックを電極ピンの所定長さで切断することにより複合体
を形成することにより、ワイヤーの配設はワイヤーボン
ディング装置等を用いることにより高精度に行うことが
できるため、電極ピンと電極パッドとの位置合わせを高
精度に行うことが可能となる。
【0142】また、請求項8の発明方法によれば、絶縁
基板のワイヤの配設位置にワイヤを案内すると共に絶縁
基板の積層時にこの絶縁基板の位置決めを行う溝又は孔
を形成することにより、積層される各絶縁基板の位置決
めを高精度に行うことができ、これによっても電極ピン
と電極パッドとの位置合わせを高精度に行うことができ
る。
【0143】また、請求項9の発明方法によれば、絶縁
基板の両側部に形成されるワイヤボンディング位置に溝
状段部を形成し、配設されたワイヤがそのワイヤボンデ
ィング位置において上記絶縁基板の上面よりも下方に向
けてワイヤの張力が作用するよう構成することにより、
ワイヤに弛みが発生することを防止することができる。
よって、ワイヤを高精度に配設することができ、延いて
は電極ピンと電極パッドとの位置合わせを高精度に行う
ことが可能となる。
【0144】また、請求項10の発明によれば、電極ピ
ンと電極パッドとの接合位置に、電極ピンの変位を規制
する変位規制部材を配設したことにより、半導体チップ
と実装基板の熱膨張率差に起因して応力ストレスが発生
しこのストレスが電極ピンに作用したとしても、変位規
制部材により応力は分散され、かつ電極ピンの変位は変
位規制部材により規制されているため、電極ピンが接合
位置において剥離するようなことはなく、確実な電気的
接続を確保することができる。
【0145】また、請求項11の発明によれば、電極ピ
ンが半導体チップと接合される位置にも変位規制部材を
配設することにより、電極ピンと半導体チップとの接合
位置においても電極ピンの剥離を防止でき、半導体チッ
プと実装基板との電気的接続をより確実に行うことがで
きる。
【0146】また、請求項12及び請求項13の発明に
よれば、変位規制部材を熱硬化性樹脂とすることによ
り、変位規制部材の配設を容易に行うことができ、また
加熱するだけで電極ピンと実装基板との電気的接合と機
械的接合を一括的に行うことができ、電極ピンと実装基
板の接合処理を容易に行うことができる。
【0147】また、請求項14の発明方法によれば、半
導体チップ搭載工程の終了後に半導体チップに対する試
験を行う試験工程を実施し、この試験工程が終了した後
に加熱工程を実施することにより、変位規制部材に対し
加熱処理を行う前においては実装基板に対して半導体チ
ップを取り替えることが可能となる。また、加熱処理前
においても変位規制部材はある程度の粘度を有してお
り、変位規制部材は半導体チップを実装基板に仮止めす
る仮止め部材として機能する。よって、試験工程におい
て不良な半導体チップが発生した場合にはこの不良半導
体チップを実装基板から外し、他の半導体チップを装着
することが可能となり、半導体装置の歩留りを向上させ
ることができる。
【0148】また、請求項15及び請求項16の発明に
よれば、突起電極を、半導体チップと実装基板との対向
する方向、及び上記半導体チップの面方向の両方向に夫
々変形可能な構成とすることにより、半導体チップと実
装基板の熱膨張率差に起因して応力ストレスが発生して
も、突起電極の変形方向に自由度があるため応力ストレ
スを確実に吸収することができる。また、半導体チップ
と実装基板との対向する方向に対し突起電極に高さのバ
ラツキが有るような場合においても、突起電極は半導体
チップと実装基板との対向する方向にも変形できるた
め、例えば相対的に半導体チップを実装基板に押圧し突
起電極を変形させることにより、この高さのバラツキを
容易に吸収することができ、半導体チップと実装基板の
電気的接続を確実に行うことができる。また、同様の理
由により半導体チップと実装基板との平行度を容易に確
保することができる。
【0149】また、請求項17の発明によれば、突起電
極を中空構造とするこにより、上記各方向への変形を可
能とした突起電極を容易に形成することができる。
【0150】また、請求項18の発明によれば、中空構
造とされた突起電極の一端部に開口部を形成し、この開
口部が電極パッドに接合される構成とすることにより、
応力ストレスが突起電極に印加された場合、この応力ス
トレスは開口部の面積により分散されるため、一点で応
力ストレスを受ける場合に比べて応力が集中することを
防止できる。これにより、接合位置におけるクラック発
生や剥離を防止することができる。
【0151】また、請求項19の発明方法では、基材に
該突起電極の形状に対応した溝部を形成し、この溝部が
形成された基材の上部に突起電極となる導電部材を被膜
形成すると共に導電部材を所定形状に成形して突起電極
を形成することにより、簡単な製造工程で容易に上記変
形特性を有する突起電極を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図2】第1の発明の第1実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図3】第1の発明の第1実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図4】第1の発明の第1実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図5】第1の発明の第1実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図6】第1の発明の第1実施例に係る半導体装置の製
造方法により製造された半導体装置を説明するための図
である。
【図7】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図8】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図9】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図10】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図11】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図12】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図13】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図14】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図15】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図16】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図17】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図18】第1の発明の第2実施例に係る半導体装置の
製造方法により製造された半導体装置を説明するための
図である。
【図19】第2の発明の第1実施例である半導体装置を
説明するための図である。
【図20】第2の発明の第1実施例である半導体装置の
効果を説明するための図である。
【図21】第2の発明の一実施例である半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図22】第2の発明の一実施例である半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図23】第2の発明の一実施例である半導体装置の製
造方法を説明するための図である。
【図24】第2の発明の第1実施例である半導体装置の
応用例を説明するための図である。
【図25】第2の発明の第1実施例である半導体装置の
応用例を説明するための図である。
【図26】第2の発明の第2実施例である半導体装置を
説明するための図である。
【図27】第3の発明の第1実施例である半導体装置を
説明するための図である。
【図28】第3の発明の第1実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図29】第3の発明の第1実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図30】第3の発明の第1実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図31】第3の発明の第1実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図32】第3の発明の第1実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図33】第3の発明の第2実施例である半導体装置を
説明するための図である。
【図34】第3の発明の第2実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図35】第3の発明の第2実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図36】第3の発明の第2実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図37】第3の発明の第2実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。
【図38】突起電極の変形例を示す図である。
【図39】複数配設される突起電極を同心円状に配置し
た例を示す図である。
【符号の説明】
1 電極部材 2,20,80 基板 3,34,51,71 半導体チップ 4,36 電極部 5 位置決め孔 6 位置決めピン 7 接着剤 8,31 複合体ブロック 9,32,84 複合体 10,33,52 電極ピン 11,35,53,73 実装基板 12,37,58,78 電極パッド 13,40 溶媒 14,39 溶媒槽 15,41,50,62,70,85 半導体装置 21 ワイヤ 22 ボンディングパターン 25 位置決め溝 26 位置決め長孔 28 段差部 29 固定用樹脂 30 容器 38 接続ピン 54,74 枠体 55,75 蓋体 56,63 変位規制用樹脂 57 半田 59 恒温槽 60 試験装置 61 試験用ソケット 72,86,90〜93 突起電極 72a 開口縁部 76,87 開口部 81 第1の溝部 82,88 導電層 83 第2の溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元岡 俊介 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップ(3,34)に形成された
    電極(4,36)に電極ピン(10,33)を立設形成
    する工程を有する半導体装置の製造方法において、 該電極ピン(10,33)を該電極(4,36)の配設
    位置に対応するよう整列させて固定部材(2,7,2
    9)内に固定し、複合体(9,32)を形成する複合体
    形成工程と、 該複合体(9,32)を該半導体チップ(3,34)に
    配設することにより該電極(4,36)と該電極ピン
    (10,33)を接合させる電極ピン接合工程と、 該電極ピン接合工程の後、該複合体(9,32)を構成
    する固定部材(2,7,29)を除去する固定部材除去
    工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 該固定部材除去工程において、該固定部
    材(2,7,29)を溶解させることにより除去するこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 該固定部材(2,7,29)を有機溶剤
    (13,40)または酸または熱を与えることにより溶
    融する材料により構成し、該固定部材除去工程において
    該固定部材に上記有機溶剤(13,40)または酸また
    は熱を作用させることにより溶解させることを特徴とす
    る請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 該電極ピン(10,33)を、該固定部
    材(2,7,29)を溶解させる際用いる上記有機溶剤
    (13,40)または酸または熱によっては変化しない
    材料により構成したことを特徴とする請求項3記載の半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 該複合体形成工程は、 該電極ピン(10)となる電極部材(1)を該固定部材
    を構成する基板(2)に挟んだ状態で積層すると共に、
    該基板(2)と該電極部材(1)との間隙部分に該固定
    部材を構成する樹脂(7)を装填することにより複合体
    ブロック(8)を形成する複合体ブロック形成工程と、 該複合体ブロック形成工程により形成された該複合体ブ
    ロック(8)を、該電極ピン(10)の所定長さで切断
    することにより複合体(9)を形成する切断工程とを具
    備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 該切断工程終了後に、形成された該電極
    ピン(10)の一部が露出するよう該固定部材(2,
    7)を部分的に除去する部分除去工程を設けてなること
    を特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 該複合体形成工程は、 該電極ピン(33)となるワイヤー(21)を絶縁基板
    (20)上に配設し、該ワイヤー(21)が配設された
    該絶縁基板(20)を積層して接合材(29)により接
    合することにより複合体ブロック(31)を形成する複
    合体ブロック形成工程と、 該複合体ブロック形成工程により形成された該複合体ブ
    ロック(31)を、該電極ピン(33)の所定長さで切
    断することにより該複合体(32)を形成する切断工程
    とを具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 該絶縁基板(20)の該ワイヤ(21)
    の配設位置に、該ワイヤ(21)を案内すると共に上記
    積層時に該絶縁基板(20)の位置決めを行う溝(2
    5)又は孔(26)を形成することを特徴とする請求項
    6又は7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 該ワイヤ(21)をワイヤボンディング
    装置により配設すると共に、該絶縁基板(20)の両側
    部に形成されるワイヤボンディング位置に溝状段部(2
    8)を形成し、配設された該ワイヤ(21)がそのワイ
    ヤボンディング位置において該絶縁基板(20)の上面
    よりも下方に向けて該ワイヤ(21)の張力が作用する
    よう構成したことを特徴とする請求項6乃至8のいずれ
    かに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 電極ピン(52)が形成された半導体
    チップ(51)と、該電極ピン(52)と接合される電
    極パッド(58)が形成された実装基板(53)とを具
    備する半導体装置において、 該電極ピン(52)と該電極パッド(58)との接合位
    置に、該電極ピン(52)の変位を規制する変位規制部
    材(56)を配設したことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 該変位規制部材(63)を、該電極ピ
    ン(52)が該半導体チップ(51)と接合させる位置
    にも配設したことを特徴とする請求項10記載の半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 該変位規制部材(56,63)は、熱
    硬化性樹脂であることを特徴とする請求項10または1
    1のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 電極ピン(52)が形成された半導体
    チップ(51)を、実装基板(53)に形成されている
    電極パッド(58)に接合する電極ピン接合工程を有す
    る半導体装置の製造方法において、 該電極ピン接合工程は、 該実装基板(53)の該電極パッド(58)が形成され
    た面に熱硬化性樹脂よりなる変位規制部材(56)を配
    設する変位規制部材配設工程と、 該変位規制部材(56)が配設された該実装基板(5
    3)上に該半導体チップ(51)を載置すると共に該半
    導体チップ(51)を該実装基板(53)に押圧し、該
    押圧力により該電極ピン(52)を該変位規制部材(5
    6)内に進入させて該電極パッド(58)と接続させる
    半導体チップ搭載工程と、 該半導体チップ搭載工程の終了後、該変位規制部材(5
    6)を加熱することにより熱硬化させて該電極ピン(5
    2)を該電極パッド(58)に固定する加熱工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 該半導体チップ搭載工程の終了後、該
    半導体チップ(51)に対する試験を行う試験工程を実
    施し、該試験工程が終了した後に該加熱工程を実施する
    ことを特徴とする請求項13記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 突起電極(72,86)が形成された
    半導体チップ(71)と、該突起電極(72)と接合さ
    れる電極パッド(77)が形成された実装基板(73)
    とを具備する半導体装置において、 該突起電極(72,86)を、該半導体チップ(71)
    と該実装基板(73)との対向する方向及び該半導体チ
    ップ(71)の面方向の両方向に夫々変形可能な構成と
    したことを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 電極パッドが形成された半導体チップ
    と、該電極パッドと接合される突起電極が形成された実
    装基板とを具備する半導体装置において、 該突起電極を、該半導体チップと該実装基板との対向す
    る方向及び該半導体チップの面方向の両方向に夫々変形
    可能な構成としたことを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 該突起電極(72,86)は、内部に
    中空部を形成してなる構成であることを特徴とする請求
    項15または16のいずれかに記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 該突起電極(72,86)は、一端部
    に開口部(76,87)を有し、該開口部(76,8
    7)が該電極パッド(77)に接合されることを特徴と
    する請求項17記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 実装基板(73)に形成された電極パ
    ッド(77)と接合される突起電極(72,86)を半
    導体チップ(71)に形成する突起電極形成工程を具備
    する半導体装置の製造方法において、 該突起電極形成工程は、 基材(80)に該突起電極(72,86)の形状に対応
    した溝部(81)を形成する溝部形成工程と、 該溝部(81)が形成された該基材(80)の上部に該
    突起電極(72,86)となる導電部材(82,88)
    を被膜形成すると共に、該導電部材(82,88)を所
    定形状に成形して該突起電極(72,86)を形成する
    突起電極成形工程と、 形成された該突起電極(72,86)を該半導体チップ
    (71)或いは該実装基板(73)に接合させる突起電
    極接合工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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