JPH0722671B2 - 排ガス処理剤の製造方法および排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理剤の製造方法および排ガス処理方法

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JPH0722671B2
JPH0722671B2 JP2318074A JP31807490A JPH0722671B2 JP H0722671 B2 JPH0722671 B2 JP H0722671B2 JP 2318074 A JP2318074 A JP 2318074A JP 31807490 A JP31807490 A JP 31807490A JP H0722671 B2 JPH0722671 B2 JP H0722671B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は各種排ガスの処理、特にNOxを含む排ガスの
処理剤の製造方法および排ガス処理方法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
各種燃料の空気中における燃焼時に空気中の窒素等が酸
化され、種々の窒素化合物いわゆるNOxが発生し、これ
が環境に及ぼす影響の大きいことから、燃焼排ガス中の
NOxの除去すなわち脱硝法が種々研究されてきた。
本発明の属する乾式脱硝法として、すでに低廉な原料か
ら比較的簡単な製法で得られる硬化組成物を使用した新
規な脱硝方法を開示した(特開昭63−69523)。しかし
ながら、その脱硝剤の寿命などに、なお改善が望まれて
いた。この発明は同じ系統の改良された脱硝性能および
脱硫性能等をもつ排ガス処理剤の製造方法およびこれを
用いた排ガス処理方法を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、およ
び二酸化ケイ素に、さらにこれらに硫酸化合物、ハロゲ
ン元素化合物、硫化物およびアルカリ金属の水酸化物を
供給できる物質の群れから選ばれる1種以上の物質を加
え、水と混合し水和処理して得た排ガス反応物質を、SO
2、HCl、HFおよび/またはNOxを含むガスで処理し、つ
いで水またはアルカリ水溶液および/またはその水懸濁
液で洗浄処理を行い、洗浄液から分離し、そのまま、あ
るいは乾燥することを特徴とする排ガス処理剤の製造方
法、およびこの方法で得られる排ガス処理剤を用いてSO
2、HCl、HFおよび/またはNOxを含有する排ガスを処理
する方法において、排ガス処理剤の製造における排ガス
反応物質のガス処理を、該被処理排ガスまたは該排ガス
処理剤で処理した後の被処理排ガスで行うことを特徴と
する排ガス処理方法である。
この発明で、酸化カルシウムを供給できる物質とは、例
えば生石灰、消石灰、炭酸石灰、セメント、スラグ、ド
ロマイトプラスター(石灰含有)、およびアセチレン滓
などの副生品などである。
酸化アルミニウムを供給しうる物質とは、例えばアルミ
ナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、硫酸ば
ん土、明ばん、硫化アルミニウム、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、アルミン酸カルシウム、ベントナイ
ト、カオリン、ケイソウ土、ゼオライト、パーライト、
ボーキサイト、アルミン酸ナトリウム、氷晶石、アルミ
洗浄残滓(アルサイト)などの反応性アルミニウムを含
有する化合物などである。
二酸化ケイ素を供給し得る物質とは、例えばケイ酸、含
水ケイ酸、メタケイ酸、ケイ酸アルミニウム、水ガラ
ス、ケイ酸カルシウムおよびクリストバライト、トリジ
マイト、カオリン、ベントナイト、タルク、パーライ
ト、シラス、ケイソウ土、ガラス、モミ殻灰、木灰など
の焼却灰などの反応性二酸化ケイ素を含有する化合物な
どである。
また、前述の3種の化合物中少なくとも2種以上を同時
に供給しうる物質の例として、石炭灰及び火山灰、石炭
流動層燃焼灰(酸化カルシウム、二酸化ケイ素、酸化ア
ルミニウム源)、セメント及びセメントクリンカー(酸
化カルシウム、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム源)、
スラグ及びシラス、安山岩、チャート、石英粗面岩、オ
パール、沸石、長石、粘土鉱物、エトリンガイト(二酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化カルシウム源)など
の反応性二酸化ケイ素、およびアルミニウム、カルシウ
ムなどの酸化物、塩化物、硫酸塩などを含有する鉱物、
流動層燃焼灰などの炉内脱硫灰及び煙道脱硫の使用済脱
硫剤、汚泥焼却灰、都市ゴミ焼却灰、セメントくず、ア
セチレン滓、使用済廃水処理剤などがあげられる。ここ
で、使用済脱硫剤とは、CaO、Ca(OH)、CaCO3などの
カルシウム系脱硫剤の使用済みのものおよび特開昭61−
209038に示されるCaO、Al2O3、SiO2、CaSO4系組成物か
らなる脱硫剤の使用済みのものなどをいう。
第1表にこれらの代表的原料の化学組成の例を示す。
硫酸化合物、ハロゲン元素化合物、硫化物およびアルカ
リ金属の水酸化物を供給できる物質の群とは、石膏、硫
酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、
硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム、硫酸水素カルシウ
ム、塩化ナトリウム、塩化ストロンチウム、臭化カルシ
ウム、ヨウ化カルシウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カルシウム、硫
化カルシウム、硫化鉄、硫化亜鉛、水酸化ナトリウムお
よび水酸化カリウムなどで、とくに石膏および水酸化ナ
トリウムが好ましい。
上記成分の硬化物中の割合は(CaSO4を含有させた場
合) CaO(およびCaSO4)を CaOとして 1〜90%、 Al2O3として 2〜70%、 SiO2として 2〜90%、 好ましくは CaOとして 2〜80%、 (CaSO4として 0.1〜70%、) Al2O3として 5〜70%、 SiO2として 5〜80%、 である。
石膏以外の硫酸化合物、ハロゲン元素化合物、硫化物お
よびアルカリ金属の水酸化物を供給できる物質の群から
選ばれた1種以上の物質を加えた場合は、 Na2SO4、CaCl2 NaClの1種以上が 0.1〜50% 硫化物として好ましくは 硫化カルシウムが 0.1〜50% アルカリ金属の水酸化物として好ましくは NaOHおよび/またはKHOが 0.1〜10% である。
この発明で水和処理とは、例えば特開昭64−38130に開
示したように、前述の諸物質(原料)間の水和反応を進
行させるために必要な処理をいい、例えば常圧もしくは
高圧の常温水または熱水養生、湿空養生、蒸気養生など
が含まれ、硬化性水和処理と、非固結性水和処理とに分
類される。
硬化性水和処理とは処理時の前記諸原料と水との割合
(固液化)を小に、例えば1:0.2〜1:0.80とすることに
よって、材料粒子間の結合を促進させ、硬化体を得る水
和処理をいう。
非固結性水和処理とは、材料粒子同志が水和処理中に結
合して粗大粒子に成長するのを妨げる処理をいい、処理
開始時の固液比を大に、例えば1:1.5〜1:20とし、熱水
養生においては、40℃〜180℃で水中に原料を分散し、
原料が下部に沈澱硬化しないように撹拌、バブリング、
循環、振とうなどを数分間から数日間行う処理である。
水和処理工程においては、処理剤中の活性物質の生成の
必要な水分を十分に与えた状態を経て、排ガス浄化に必
要な活性化合物形成に重要な段階を終了し、この間、水
分の一部あるいは大部分は、該化合物形成反応に消費さ
れる。
硬化性水和処理における湿空養生は、温度10℃〜40℃、
相対湿度50%〜100%で、数分間あるいは数十日間が好
ましく、また蒸気養生は、温度40℃〜180℃、相対湿度1
00%で、数分間〜数日間が好ましい。
SO2、HCl、HF、および/またはNOxを含むガスによる処
理は、これらのガスを10ppm〜90%含む温度20℃〜500℃
のガスで、SV5〜50,000h-1で排ガス反応物質1kg当たり
これらのガスの単独または混合物の少なくとも1モルと
接触するのに充分な時間処理すればよく、通常処理すべ
き排ガス(被処理排ガス)を用いることができる。
排ガス反応物質の形状は、スラリーの蒸発によって生成
する粉体、粉体噴霧によって得られる粉体などの0.1mm
以下の微細な粒子および0.1mm以上数十mmまでの粒子状
のものである。
洗浄処理は、水または、アルカリの水溶液または水懸濁
液を使用する。アルカリは、アルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩で、これらの水
溶液および/またはその水懸濁液を用いる。洗浄処理時
の液の濃度、処理時間、処理の具体的方法などに特に制
限はないが、処理液温は、5℃から180℃までの広い範
囲で、好ましくは50℃から150℃である。この洗浄処理
により、排ガス反応物質中のCaSO4、CaCl2、NaCl、NaCO
3、Ca(NO3など、排ガス反応物質と前記処理ガスが
反応することによって「生成した物質」が溶出し、特に
粒子の表面に近い部分に空隙が多くなり粒子内部へガス
が拡散し易くなる。したがってできるだけ多くの「生成
した物質」を溶出させることが好ましく、さらにこれら
の溶出した物質を含む洗浄液から排ガス反応物質を分離
することが本発明技術の特徴である。
洗浄液がアルカリの水溶液および/またはその水懸濁液
の場合、そのアルカリ物質が排ガス反応物質に保持され
るが、単に物理的に吸着しているのか、排ガス反応物質
の成分と化学的に反応して結合しているのかは、明かで
はない。しかし、処理後の粒子状排ガス反応物質の硬化
強度が上昇するところから、何らかの反応が進行してい
るのは明かである。さらに、この処理が、NOxと排ガス
処理剤の構成成分との反応またはNOxの排ガス処理剤へ
の吸着を促進するのか、あるいは保持されたアルカリ物
質が排ガス中のNOxあるいは排ガスを処理した排ガス反
応物質中のNOx(特定条件下で、排ガス反応物質から気
中へ放出される。)あるいはその化合物と反応している
のかなどについては確証はないが、何れにしても後述の
実施例のように、NOx除去に有効なことおよび、処理後
の粒子状排ガス反応物質の強度上昇に有効なこと、さら
にSO2、HF除去能力にも有意な効果があることは明かで
ある。
前記排ガス反応物質のガス処理は、得られる排ガス処理
剤が処理すべき被処理ガスまたは排ガス処理剤で処理さ
れた後のガスを利用すればよい。洗浄処理前の排ガス反
応物質は、出願人がすでに特開昭61−209038、62−9764
0、62−213842、62−254824、63−69523、64−38130、6
4−80425で開示したように、脱硫、脱硝などの排ガス処
理の能力をもつものであるから、第1〜3図に示す排ガ
ス処理システムに組立てることができる。
すなわち第1図においては、前記の排ガス反応物質S
は、まず第1除害装置1でNOx、SO2、HCl、および/ま
たはHFを含む被処理排ガスGの除害を行い、自らは、こ
の被処理排ガスで処理され、次に洗浄処理装置3で、水
あるいはアルカリの水溶液および/またはその水懸濁液
(洗浄液)Aで処理されて、この発明の排ガス処理剤R
となり、さらに第2除害装置2に充填されて被処理排ガ
ス中に残存する有害ガスの除去、主として脱硝に威力を
発揮する。
第2図においては、排ガス反応物質Sは、まず第2除害
装置2に充填されて、第1除害装置1を経たNOx、SO2
HClおよび/またはHFの残存する被処理排ガスの除害処
理を行い、みずからはこの被処理排ガスで処理され、つ
いで洗浄処理装置3で洗浄液Aで処理されて、この発明
の排ガス処理剤Rとなり、次に第1除害装置1に充填さ
れて、脱硝能力を強化された処理剤として被処理排ガス
の一次除害を行う。
第3図においては、被処理排ガスは第1、第2、第3除
害装置の順に除害装置を通る。排ガス反応物質Sはまず
第2除害装置2に充填されて、第1除害装置を経たNO
x、SO2、HClおよび/またはHFが残存する被処理排ガス
の二次除害処理を行い、みずからはこの被処理ガスで処
理され、ついで洗浄処理装置3で洗浄液Aで処理され
て、この発明の排ガス処理剤Rとなり、次に第1除害装
置1に充填されて脱硝能力の強化された処理剤として被
処理排ガスの一次除害を行う。さらに脱硝能力の低下し
た処理剤は洗浄処理装置3で洗浄液Aで洗浄処理され、
脱硝能力を回復して第3除害装置4に充填されて被処理
ガスの三次除害を行うプロセスを示す。
以下実施例によってこの排ガス処理剤について詳細に説
明する。
〔実施例〕
実施例1 石炭灰(海外炭)(AlO322%、SiO264%)51重量部、Ca
(OH)230重量部、CaSO419重量部の粉状物に水45重量部
を加えて混練し、95〜100℃で12時間蒸気養生し、130℃
で2時間乾燥後、破砕して粒径3.36〜4.76mmの粒子状排
ガス反応物質を得た。
この排ガス反応物質を第2表に示すガスで、SV1000
h-1、温度130℃で200時間処理し、ついで、室温まで冷
却し、その40gを、Ca(OH)22gを純水2に懸濁させ5
分間放置後の上澄液(1)に投入し、液温を20℃に保
ち、ときどき撹拌して30分間洗浄後、粒子状排ガス反応
物質を目開き3mmのステンレス製網で濾過して分離し
て、表乾状態にした排ガス処理剤(実施例1−1)と、
100℃で1時間乾燥した排ガス処理剤(実施例1−2)
を得た。さらに、上澄液(洗浄液)温度を95℃とし、同
様に処理した後、粒子状排ガス反応物質を取り出し、表
乾状態にした排ガス処理剤(実施例1−3)と、100℃
で1時間乾燥した排ガス処理剤(実施例1−4)を得
た。これらの排ガス処理剤30ml(かさ比重0.9)を試験
装置に充填し、第2表に示したガスをSV2000(h-1)、
温度130℃で通過させ、入口および出口ガス中のNOxおよ
びSO2の濃度を測定して脱硝、脱硫率を求めた。さらに
処理液中のNOxおよびSO2の濃度を測定して、脱硝、脱硫
率を求めた。さらに洗浄液中のNO3 -、SO4 濃度も測定
し、結果を第3表に示した。
比較例の剤は、各実施例において洗浄処理を行わなかっ
たものである(第4〜11表においても同じ)。
第2表 SO2(ppm) 900 NOx(ppm) 450 O2 (%) 6 CO2(%) 13 H2O(%) 10 N2 (%) 残 部 実施例2 実施例1で得た粒子状排ガス反応物質を、第2表に示す
ガスで、SV1000h-1、温度130℃で、200時間処理し、つ
いで室温まで冷却し、その40gを、Ca(OH)220gを純水
2に懸濁させた液に投入し、ときどき撹拌して処理温
度、処理時間を変えた洗浄を行い、ついで目開き3mmの
ステンレス製網で濾過して分離し、表乾状態の粒子状排
ガス処理剤を得た。20℃液温で30分間処理を実施例2−
1とし、95℃液温で30分間処理を実施例2−2とした。
実施例2−3は95℃液温で60分間処理した。
実施例2−1、2−2、2−3の剤をそれぞれさらに10
0℃で1時間乾燥したものをそれぞれ実施例2−4、実
施例2−5、実施例2−6とした。
これらの排ガス処理剤の性能試験および洗浄液中のN
O3 -、SO4 濃度の測定は、実施例1と同様にして行っ
た。
試験結果は、第4表に示した。
実施例3 実施例1で得た粒子状排ガス反応物質を、第2表に示す
ガスで、SV1000h-1、温度130℃で、200時間処理し、つ
いで室温まで冷却し、その40gを水1中に加え、液温
を20℃または95℃に保ち、ときどき撹拌して30分間洗浄
後、粒子状排ガス反応物質を目開3mmのステンレス製網
で濾過して、分離し、表乾状態にした排ガス処理剤で、
20℃液温処理を実施例3−1とし、95℃液温処理を実施
例3−2とした。
実施例3−1および3−2の剤をさらに100℃で1時間
乾燥した排ガス処理剤を、それぞれ実施例3−3、実施
例3−4とした。
これらの排ガス処理剤の性能試験および洗浄液中のN
O3 -、SO4 濃度の測定は、実施例1と同様にして行っ
た。
試験結果は、第5表に示した。
実施例4 実施例1で得た粒子状反応物質を、第2表に示すガス
で、SV1000hr-1、温度130℃で、200時間処理し、ついで
室温まで冷却し、その40gを、CaCO32gを水1の純水に
懸濁させ5分間放置後の上澄液1に加え、液温を95℃
に保ち、ときどき撹拌して30分間洗浄後、粒子状反応物
質を目開3mmのステンレス製網で濾過して分離し、表乾
状態にした排ガス処理剤(実施例4−1)と、100℃で
1時間乾燥した排ガス処理剤(実施例4−2)を得た。
これらの排ガス処理剤の性能試験および洗浄液中のN
O3 -、SO4 濃度の測定は、実施例1と同様にして行っ
た。
試験結果は、第6表に示した。
実施例5 実施例1で得た粒子状反応物質を、第2表に示すガス
で、SV1000hr-1、温度130℃で、200時間処理し、つい
で、室温まで冷却し、その40gを、NaOH0.2gを2の純
水に溶解した水溶液に加え、液温を95℃に保ち、ときど
き撹拌して30分間洗浄後、粒子状反応物質を目開3mmの
ステンレス製網で濾過して分離し、表乾状態にした排ガ
ス処理剤(実施例5−1)と、100℃で1時間乾燥した
排ガス処理剤(実施例5−2)を得た。
これらの排ガス処理剤の性能試験および洗浄液中のN
O3 -、SO4 濃度の測定は、実施例1と同様にして行っ
た。
試験結果は、第7表に示した。
実施例6 水500重量部にCaO37.8重量部(Ca(OH)換算量50重量
部)を加えて充分消化した後、第1表に示す石炭灰(海
外炭)30重量部、使用済排ガス反応物質20重量部の順に
加え95℃〜100℃で12時間熱水中における水和養生を行
った後、真空脱水機で固液分離し、アトリターで粉砕、
乾燥して0.1mm以下の粉状排ガス反応物質を得た。
この粉状排ガス反応物質を第2表に示すガス中に噴霧
し、バグフィルターで粉状排ガス反応物質を捕集した。
捕集した粉状排ガス反応物質は、くり返し使用しバグフ
ィルター通過後の脱硫率が10%以下になった時点で取り
出した。この使用済粉状排ガス反応物質を比較例とし、
以下に示す性能試験を行った。結果は、第8表に示す。
ついで、使用済粉状排ガス反応物質を室温まで冷却し、
その40gを、Ca(OH)22gを順水2に懸濁させた液に投
入し、液温を95℃に保ち、ときどき撹拌して30分間洗浄
後、真空脱水機で固液分離し、100℃で1時間乾燥後、
遠心粉砕機で固着した粒子を分離して排ガス処理剤を得
た。
剤の性能は、この排ガス処理剤10gを5gの脱脂綿に分散
付着させ32mmφ×高さ180mmのパイレックスガラス製反
応管に充填し、第2表のガスを温度130℃で通過させ入
口および出口ガス中のNOxおよびSO2の濃度を測定して脱
硝、脱硫率を求めた。さらに洗浄液中のNO3 -、SO4
度も測定し試験結果を第8表に示した。
実施例7 実施例1で得た排ガス処理剤、1−1、1−2、1−
3、1−4を、洗浄前の処理ガスおよび試験用のガス
(第2表に示すガス)中のSO2濃度を800ppmに、NOx濃度
を100ppmに変えた以外は実施例1と同じ試験条件で排ガ
ス処理試験を行い、その結果をそれぞれ実施例7−1、
7−2、7−3、7−4として第9表に示した。
実施例8 排ガス反応物質の処理ガスの組成を第6表とし、処理時
間を150時間に変えた以外は、実施例1と同様の操作
で、この発明の排ガス処理剤を得た。
すなわち実施例1−1、1−2、1−3、1−4に対応
する剤を、それぞれ8−1、8−2、8−3、8−4の
剤とした。これらについて実施例1と同じ試験条件で排
ガス処理試験を行い、第10表に示す結果を得た。
第6表 HCl 910ppm NOx 80ppm SO2 60ppm CO2 6% O2 14% N2 残 部 実施例9 石炭灰(海外炭)(Al2O322%、SiO264%)、68重量
部、Ca(OH)230重量部の粉状物に水25重量部を加えて
混練した後、NaOH2重量部に水10重量部を加えて溶解し
た液を加え再度混練し、穴径4mmのダイスを使用した押
し出し成形機で成形後、30分間常温湿空養生し、その後
95〜100℃で12時間蒸気養生し、130℃で2時間乾燥後、
直径4mm、長さ約4mmの粒子状排ガス反応物質を得た。
この排ガス反応物質を第2表に示すガスでSV1,000h-1
湿度130℃で200時間処理し、ついで室温まで冷却し、そ
の40gを、Ca(OH)22gを純粋2に懸濁させ5分間放置
後上澄液1の抽出処理液に投入し、液温を20℃に保
ち、ときどき撹拌して30分間洗浄後、粒子状排ガス反応
物質を目開き3mmのステンレス製網で濾過して分離し
て、表乾状態にした排ガス処理剤(実施例9−1)と10
0℃で1時間乾燥した排ガス処理剤(実施例9−2)を
得た。さらに抽出処理液温度を95℃とし、同時に処理し
た後、粒子状排ガス反応物質を取り出し、表乾状態にし
た排ガス処理剤(実施例9−3)と、100℃で1時間乾
燥した排ガス処理剤(実施例9−4)を得た。
これらの排ガス処理剤30ml(かさ比重0.95)を試験装置
に充填し、第2表に示したガスをSV2,000(h-1)、温度
130℃で通過させ、入口および出口ガス中のNOxおよびSO
2の濃度を測定して脱硝、脱硫率を求めた。更に洗浄液
中のNO3 -、SO4 濃度も測定し結果を第11表に示した。
〔発明の効果〕 この発明の排ガス処理剤による脱硝率は、50%以下で高
いとはいえないが、簡単な装置および操作で排ガス処理
能力が残存しているにもかかわらず性能を著しく低いた
めに従来廃棄しなければならなかった使用済の排ガス反
応物質を賦活再使用することができる。すなわち脱硝等
の既に劣化している能力を効果よく引き出すことがで
き、しかも脱硝時の温度も低くてよいので、その実用的
価値はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明の方法を組み込んだ排ガス処理シス
テムの基本概念図である。 1……第1除害装置、 2……第2除害装置、 3,3′……洗浄処理装置、 4……第3除害装置、 G……被処理排ガス、 S……排ガス反応物質、 R……排ガス処理剤、 A……洗浄液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/81 B01J 20/10 C 7202−4G (72)発明者 小玉 俊也 北海道札幌市豊平区里塚461番地6 北海 道電力株式会社総合研究所内 (72)発明者 中村 秀樹 北海道札幌市豊平区里塚461番地6 北海 道電力株式会社総合研究所内 (72)発明者 石塚 朋弘 北海道札幌市豊平区里塚461番地6 北海 道電力株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化カルシウム、酸化アルミニウム、およ
    び二酸化ケイ素を供給できる物質に硫酸化合物、ハロゲ
    ン元素化合物、硫化物およびアルカリ金属の水酸化物を
    供給できる物質の群から選ばれる1種以上の物質を加
    え、水と混合し、水和処理して得た排ガス反応物質を、
    SO2、NOx、HClおよび/またはHFを含むガスで処理した
    後、水またはアルカリ水溶液および/またはアルカリの
    水懸濁液で洗浄処理し、ついで洗浄液から分離し、その
    ままあるいは乾燥することを特徴とする排ガス処理剤の
    製造方法。
  2. 【請求項2】硫酸化合物、ハロゲン元素化合物、硫化物
    およびアルカリ金属の水酸化物を供給できる物質の群か
    ら選ばれる1種以上の物質が、硫酸カルシウムである請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】SO2、NOx、HClおよび/またはHFを含む排
    ガスの処理を請求項1記載の製造法で得た排ガス処理剤
    で行う排ガス処理方法において、排ガス処理剤の製造に
    おける排ガス反応物質のガス処理を、該被処理排ガスま
    たは該排ガス処理剤で処理した後の被処理排ガスで行う
    ことを特徴とする排ガス処理方法。
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