JPH07233084A - 化学療法剤効果増強剤 - Google Patents

化学療法剤効果増強剤

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JPH07233084A
JPH07233084A JP6049910A JP4991094A JPH07233084A JP H07233084 A JPH07233084 A JP H07233084A JP 6049910 A JP6049910 A JP 6049910A JP 4991094 A JP4991094 A JP 4991094A JP H07233084 A JPH07233084 A JP H07233084A
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hmp
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leu
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一任 竹迫
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郁之進 加藤
Takashi Tsuruo
鶴尾  隆
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた作用効果を有する化学療法剤効果増強
剤を提供する。 【構成】 一般式(化1): 【化1】 〔式中、X1はHmp、Hmp又はDhmp、X2はP
he、oFPhe、mFPhe、pFPhe又はCh
a、X3はMePhe、oFMePhe、mFMePh
e、pFMePhe、MeCly、MeAla、MeV
al、MeTyr、βHOMePhe又はβR1 OMe
Phe(置換可能)、X4〜X8は特定のアミノ酸又は
ヒドロキシ酸残基を示す〕で表される環状デプシペプチ
ド又はその医薬として許容される塩を含有する化学療法
剤効果増強剤。 【効果】 制癌剤に対して耐性を獲得した癌細胞に対し
て有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な化学療法剤効果
増強剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明で使用される化合物及びその医薬
として許容される塩は、優れた抗真菌活性を有し、カン
ジダ症、クリプトコッカス症を始めとする真菌感染症の
治療に有用であることが知られている(特開平2−13
8296号、同3−22995号、同3−44398
号、同3−220199号、同5−279384号、特
願平4−303177号、欧州特許公開第058142
9号)。配列表の配列番号2で表されるオーレオバシジ
ンAは下記式(化3)の構造を有しており、その中で特
に優れた活性と低い毒性を有している。
【0003】
【化3】
【0004】〔式中、D-Hmpは2(R)−ヒドロキシ
−3(R)−メチルペンタン酸を示す〕 ところで、抗生物質等の化学療法剤を比較的長期に投与
した場合、感染微生物が耐性を獲得し、化学療法剤の効
果が減少することはよく知られている。また、癌の成長
又は転移を縮小、阻害又は制限する手段として、制癌剤
を用いる癌化学療法においても時間の経過と共に投与し
た制癌剤に耐性を示す癌が出現し、癌化学療法の治療効
果が低下することが一般に知られている。それは癌細胞
内の制癌剤の蓄積、維持能低下が原因であることが多い
と言われている。この耐性の機作が分子レベルで解明さ
れつつあり、これに対する治療方法も検討されてきてい
る。すなわち、最近、多剤耐性を担う遺伝子が単離さ
れ、この遺伝子が多剤耐性細胞に発現する膜蛋白質、P
糖蛋白質(P−glycoprotein) の遺伝子であることが明
らかとなった。P糖蛋白質は制癌剤の細胞外排出の機能
をもった蛋白質であることが推定され、癌の多剤耐性機
構において中心的役割を担う蛋白質であると考えられ
る。また、P糖蛋白質は癌細胞のほかにも、真菌を始め
とする真核生物、細菌にも存在し、真菌において薬剤耐
性に関与していることが知られている〔K.ニシ(K.
Nishi)ら、モレキュラー ミクロバイオロジー(Molecu
lar Microbiology) 、第6巻、第761〜769頁(1
992)〕。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】新規な化学療法剤の開
発が困難な今日、既存の化学療法剤の効果増強を試みる
ことは極めて重要である。本発明の目的は、優れた化学
療法剤効果増強作用を有することが見出された化合物を
含有する、化学療法剤効果増強剤を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、下記式(化1)で表される環状デプシペプチド
(配列表の配列番号1)又はその医薬として許容される
塩を含有することを特徴とする化学療法剤効果増強剤に
関する。
【0007】
【化1】
【0008】〔式中、X1はHmp、Hmb又はDhm
p(Hmpは2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸、
Hmbは2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸、Dhm
pは2,4−ジヒドロキシ−3−メチルペンタン酸を示
す)であり、X2はPhe、oFPhe、mFPhe、
pFPhe又はChaであり、X3はMePhe、oF
MePhe、mFMePhe、pFMePhe、MeG
ly、MeAla、MeVal、MeTyr、βHOM
ePhe又はβR1 OMePhe{但し、R1 は炭素数
1〜4の低級アシル基であり、−COOH、−COO−
R2 (R2 は炭素数1〜4の低級アルキル基である)、
−NH2 又は−NH−R3 (R3 は炭素数1〜4の低級
アシル基である)で置換されていてもよい}、X4はP
ro、4Hyp、SPro又はPipであり、X5はa
Ile、Leu、Val、Nle、Glu、GluOR
4 (R4 はベンジル基、炭素数1〜12のアルキル基又
は炭素数1〜12のアルケニル基である)、HONva
又はR5 ONva(R3 はベンジル基又は炭素数1〜1
2のアシル基である)であり、X6はVal、MeVa
l、MeaIle、MeLeu、Hmb、HOMeNv
a又はR6 OMeNva(R6 はベンジル基又は炭素数
1〜12のアシル基である)であり、X7はLeu、N
va、aIle、HONva又はGluOR7 (R7 は
ベンジル基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1
〜12のアルケニル基である)であり、X8はβHOM
eVal、γHOMeVal、MeVal、Val、
N,βMeAsp、βHOMePhe、MeDH2,3 V
al、MeDH3,4 Val又はMeThrである〕
【0009】なお、本明細書において用いた特殊なα−
アミノ酸、N−メチル−α−アミノ酸、又はα−オキシ
酸の略号は、次表にまとめて示すとおりである。 D-Hmp 2(R)−ヒドロキシ−3(R)−メチルペンタン酸 D-Hmb 2(R)−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸 L-Hmb 2(S)−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸 Dhmp 2,4−ジヒドロキシ−3(R)−メチルペンタン酸 MeaIle N−メチルアロイソロイシン MeLeu N−メチルロイシン MePhe N−メチルフェニルアラニン βHOMePhe β−ヒドロキシ−N−メチルフェニルアラニン βROMePhe β−アシルオキシ−N−メチルフェニルアラニン oFPhe オルト(o)−フルオロフェニルアラニン oFMePhe o−フルオロ−N−メチルフェニルアラニン mFPhe メタ(m)−フルオロフェニルアラニン mFMePhe m−フルオロ−N−メチルフェニルアラニン pFPhe パラ(p)−フルオロフェニルアラニン pFMePhe p−フルオロ−N−メチルフェニルアラニン Cha シクロヘキシルアラニン βHOMeVal β−ヒドロキシ−N−メチルバリン γHOMeVal γ−ヒドロキシ−N−メチルバリン SPro チオプロリン(チアゾリジン−4−カルボン酸) MeThr N−メチルスレオニン GluOR グルタミン酸−γ−アルキルエステル又はグルタミン 酸−γ−ベンジルエステル HONva 5−ヒドロキシノルバリン RONva 5−アシルオキシノルバリン又は5−ベンジルオキシ ノルバリン HOMeNva 5−ヒドロキシ−N−メチルノルバリン ROMeNva 5−アシルオキシ−N−メチルノルバリン又は5−ベ ンジルオキシ−N−メチルノルバリン MeTyr N−メチルチロシン MeSer N−メチルセリン Pip ピペコリン酸 N,βMeAsp N,β−ジメチル−アスパラギン酸 MeDH2,3 Val N−メチル−2,3−デヒドロ−バリン MeDH3,4 Val N−メチル−3,4−デヒドロ−バリン
【0010】本発明者らは、鋭意研究の結果、意外にも
抗真菌剤として知られている前記の式(化1)の化合物
が、細胞内における化学療法剤の蓄積、維持に強い効果
を示すと共に、化学療法剤の効果を著しく増強させる効
果を有することを見出し、本発明を完成した。
【0011】本発明で用いられる上記式(化1)で表さ
れる代表的化合物を表1〜表3に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】なお、表1〜表3中、・印はオーレオバシ
ジンA(化合物1)と同一のアミノ酸又はオキシ酸であ
ることを示す。
【0016】本発明で用いられる環状デプシペプチド
は、オーレオバシジウム プルランス(Aureobasidium
pullulans) No.R106〔微工研条寄第1938号(F
ERMBP−1938)〕の培養物より、特開平2−1
38296号、同3−22995号、同3−22019
9号、同5−279384号各公報又は特願平4−30
3177号明細書記載の方法により採取される。
【0017】例えば、グルコース、グリセリン等の炭素
源、ペプトン、アンモニウム塩、アミノ酸等の窒素源、
その他無機塩等を含有する液体培地で上記生産菌を培養
し、得られた培養液によりエタノール等の有機溶媒で抽
出し、抽出物を吸着性樹脂で精製し、更に60〜70%
のアセトニトリル/水の混合溶媒等を用いた逆相HPL
Cやヘキサン/アセトニトリル/2−プロパノールの混
合溶媒を用いたシリカゲルHPLC等により精製すれ
ば、環状デプシペプチドを分離、生産することができ
る。なお、化合物1(オーレオバシジンA)については
特開平2−138296号公報に、化合物2、10、1
1、20、21、28、39、40、41、42につい
ては特開平3−22995号公報に、化合物4、9、1
5、16、19、34については特開平3−22019
9号公報に、化合物3については特開平5−27938
4号公報に、化合物29、30、35については特願平
4−303177号明細書、欧州特許公開第05814
29号公報中にそれぞれ記載されている。
【0018】また、培養物より得られたものを原料とし
て、特開平3−44398号、同3−220199号各
公報記載の化学的な方法により誘導体として採取され
る。なお、化合物12、13、14については特開平3
−44398号公報に、化合物6については特開平3−
220199号公報にそれぞれ記載されている。
【0019】更に、特願平4−303177号明細書、
欧州特許公開第0581429号公報、特願平5−34
6873号明細書記載の方法により化学的に全合成によ
り得ることができる。なお化合物1、17、18、2
2、29、30、31、32、33、35、38、43
については特願平4−303177号明細書及び欧州特
許公開第0581429号公報に、化合物23、24、
25、26、27、36、37については欧州特許公開
第0581429号公報に、化合物5、7、8、44に
ついては特願平5−346873号明細書にそれぞれ記
載されている。なお、化合物5、7、8、44の製造法
については参考例として後述する。
【0020】式(化1)の化合物の医薬として許容され
る塩としては、無毒の、医薬として許容される慣用の塩
であり、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ
金属塩、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩、例えばトリエチルア
ミン塩、N−ベンジル−N−メチルアミン塩等のアミン
塩のような無機又は有機塩基との塩が挙げられる。
【0021】本発明において化学療法とは、例えば、細
菌、ウイルス、真菌又は原生動物等に対し、抗生物質を
投与することによって感染症の予防若しくは治療を行う
こと、並びに癌細胞に対し制癌剤を投与することによっ
て癌の予防若しくは治療を行うこと等を意味し、化学療
法剤とはこれらの目的に使用される抗生物質、制癌剤等
を意味する。
【0022】本発明の化学療法剤効果増強剤により、そ
の効果が増強されうる化学療法剤としては、後述のよう
に式(化1)の化合物又はその医薬として許容される塩
が、細胞内の化学療法剤の濃度を上昇させうることから
考えて、少なくとも細胞膜を通じて細胞内に輸送され効
果を発揮する抗生物質又は制癌剤等の薬物であればよ
く、そのような化学療法剤としては、例えばビンクリス
チン、ビンブラスチン、アドリアマイシン、ダウノマイ
シン、コルヒチン、アクチノマイシンD等の抗生物質、
抗癌剤、植物成分を含む天然物抗癌物質が挙げられる。
【0023】本発明の化学療法剤効果増強剤の耐性癌に
対する制癌剤効果増強作用は、例えばヒト卵巣癌細胞の
アドリアマイシン耐性株2780AD、又はヒト骨髄性
白血病のアドリアマイシン耐性株K562/ADMを用
い、その細胞内への制癌剤取り込み増強効果及び制癌剤
の作用増強効果によって説明される。
【0024】本発明の化学療法剤効果増強剤は、式(化
1)の化合物又は医薬として許容される塩を外用、内服
又は非経口投与に適した有機又は無機の担体若しくは賦
形剤と混合して、例えば固体状、半固体状若しくは液状
の医薬製剤の形で投与することができる。この医薬製剤
は、錠剤、ペレット剤、カプセル剤、坐剤、液剤、懸濁
液及びその他の適切な形で使用でき、例えば通常の無毒
で、医薬として許容される担体と混合してもよい。使用
しうる担体は、水、グルコース、ラクトース、アラビア
ゴム、ゼラチン、マンニトール、でんぷんペースト、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク、コーンスターチ、ケ
ラチン、コロイドシリカ、及び他の固体状、半固体状又
は液状の製剤を製造するのに適した担体があり、更に、
賦形剤、安定化剤、粘稠化剤、着色剤、香料を使用して
もよい。式(化1)の化合物又はその医薬として許容さ
れる塩は、疾患の経過又は状態により、所望の効果を発
揮するのに十分な量が医薬製剤中に含有される。この医
薬製剤をヒトに用いる場合は、非経口投与又は内服で使
用することが望ましい。本発明の化学療法剤効果増強剤
を用いて人又は動物を治療する際には、公知の化学療法
剤と組合せて使用する。その際には、前記のようにして
製剤化した本発明の化学療法剤効果増強剤と化学療法剤
とを同時に投与してもよいし、又は予め式(化1)の化
合物又はその医薬として許容される塩と化学療法剤と
を、例えば散剤、細粒剤、錠剤、カプセル剤、注射剤等
に製剤化したものを投与してもよい。
【0025】本発明の化学療法剤効果増強剤として用い
られる式(化1)の化合物の用量は、年令、体重等の患
者の状態、投与経路、病気の性質と程度等を考慮した上
で、調整することが望ましいが、通常は、成人に対して
有効成分量として、一日当り、10〜2000mgの範囲
が一般的である。場合によっては、これ未満で足りる
し、また逆にこれより以上の容量を必要とすることもあ
る。多量に投与するときは、一日数回に分割して投与す
ることが望ましい。なお化合物1〜44を各100mg/
kgずつマウスに腹腔内投与したが何ら毒性を示さない。
【0026】以下、化合物5、7、8、44についてそ
の製造例を参考例をもって示す。 参考例1 シクロ(L-aIle−L-MeVal−L-L
eu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeVal−
L-Phe−D-MeAla−L-Pro)(化合物7)の合
成 a) Boc−D-MeAla−OH(Bocはt−ブト
キシカルボニル基を示す) Boc−D-Ala−OH(3.0g、15.9mmol)の
テトラヒドロフラン(THF、48ml)溶液に、氷冷
下、60%水素化ナトリウム(1.9g、47.6mmo
l)を加え、10分間かくはん後、ヨウ化メチル(7.
9ml、127mmol)を加え、室温で22時間かくはんし
た。減圧濃縮後、氷冷下、10%クエン酸水溶液を加え
酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。これを飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をヘキサンより結晶化し、ヘキサンで洗浄し、
標記化合物を得た。収量3.07g(収率94.8
%)。
【0027】b) Boc−D-MeAla−L-Pro−
OPac(Pacはフェナシル基を示す) Boc−D-MeAla−OH(1.50g、7.38mm
ol)、HCl・H−L-Pro−OPac(1.53g、
5.68mmol)の塩化メチレン(12ml)溶液に、氷冷
下ブロモ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロ
リン化物塩(PyBroP、3.44g、7.38mmo
l)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA、3.9
6ml、22.7mmol)を加え、氷冷下3時間かくはんし
た。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、10%クエン酸水
溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル200g、クロロホルム、クロロホ
ルム−メタノール100:1により溶出)で精製した。
更に、溶出液を減圧濃縮後、ヘキサンより結晶化し、ヘ
キサンで洗浄し、標記化合物を得た。収量1.90g
(収率78.0%)。
【0028】c) HCl・H−D-MeAla−L-Pr
o−OPac Boc−D-MeAla−L-Pro−OPac(1.7
g、4.06mmol)に4.0N塩化水素/ジオキサン溶
液(30ml)を加え、室温に40分間放置した。減圧濃
縮後、エーテルより結晶化し、エーテルで洗浄し、標記
化合物を得た。収量1.38g(収率95.8%)。
【0029】d) Boc−L-Phe−D-MeAla−
L-Pro−OPac Boc−L-Phe−OH(1.26g、4.76mmo
l)、HCl・H−D-MeAla−L-Pro−OPac
(1.30g、3.66mmol)、の塩化メチレン(10
ml)溶液に、氷冷下、PyBroP(2.22g、4.
76mmol)、DIEA(921μl、5.29mmol)を
加え、氷冷下2時間かくはんした。減圧濃縮後、酢酸エ
チルを加え、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を中
圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2
00g、トルエン−酢酸エチル3:1,1:1により溶
出)で精製し、標記化合物を得た。収量1.76g(収
率84.9%)。
【0030】e) HCl・H−L-Phe−D-MeAl
a−L-Pro−OPac Boc−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OPac
(1.70g、3.01mmol)に4.0N塩化水素/ジ
オキサン溶液(30ml)を加え、室温に30分間放置し
た。減圧濃縮後、エーテルより結晶化し、エーテルで洗
浄し、標記化合物を得た。収量1.63g(収率100
%)。
【0031】f) Boc−L-MeVal−L-Phe−
D-MeAla−L-Pro−OPac Boc−L-MeVal−OH(898mg、3.88mmo
l)の塩化メチレン(9ml)溶液に、氷冷下HCl・H
−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OPac(1.
45g、2.99mmol)、PyBroP(1.81g、
3.88mmol)を加え、更にDIEA(2.08ml、1
2.0mmol)を加え、氷冷下16時間かくはんした。減
圧濃縮後、酢酸エチルを加え、10%クエン酸水溶液、
飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮し、残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル200g、トルエン−酢酸エチル2:1、
1:1により溶出)で精製し、標記化合物を得た。収量
1.67g(収率82.3%)。
【0032】g) HCl・H−L-MeVal−L-Ph
e−D-MeAla−L-Pro−OPac Boc−L-MeVal−L-Phe−D-MeAla−L-P
ro−OPac(1.00g、1.47mmol)に4.0
N塩化水素/ジオキサン溶液(18.4ml)を加え、室
温に50分間放置した。減圧濃縮後、エーテルより結晶
化し、エーテルで洗浄し、標記化合物を得た。収量83
8mg(収率92.7%)。
【0033】h) Boc-DL-βHOMeVal−OB
zl(Bzlはベンジル基を示す) H-DL-βHOMeVal−OH(38.6mg、0.26
4mmol)のジメチルホルムアミド(DMF、0.57m
l)懸濁液に、氷冷下ビストリメチルシリルトリフルオ
ロアセトアミド(BSTFA、0.56ml、2.11mm
ol)を加え、室温で1時間かくはんした。これに氷冷
下、ジ−t−ブチル−ジカーボナート(72.8μl、
0.317mmol)を加え、室温で1.5時間かくはんし
た。減圧濃縮後、10%クエン酸水溶液を加え、飽和食
塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し、得られた油状物を酢酸エチル(0.5ml)に溶解
し、氷冷下トリエチルアミン(55.0μl、0.39
6mmol)、臭化ベンジル(62.8μl、0.528mm
ol)を加え、氷冷下、5分間かくはん後、室温で48時
間かくはんした。減圧濃縮後、調製用シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール19:1
で展開)により精製し、標記化合物を得た。収量60.
7mg(収率68.1%)。
【0034】i) HCl−H-DL-βHOMeVal−
OBzl Boc-DL-βHOMeVal−OBzl(472mg、
1.40mmol)に5.5N塩化水素/ジオキサン溶液
(29.5ml)を加え、室温に1.5時間放置した。減
圧濃縮後、エーテルより結晶化し、エーテルで洗浄し、
標記化合物を得た。収量367mg(収率95.7%)。
【0035】j) Boc−L-Leu-DL-βHOMeV
al−OBzl Boc−L-Leu−OH・H2 O(1.34g、5.3
9mmol)の塩化メチレン(10ml)溶液に、氷冷下、H
Cl・H-DL-βHOMeVal−OBzl(981.1
mg、3.59mmol)、PyBroP(2.52g、5.
39mmol)を加え、更にDIEA(2.50ml、14.
4mmol)を加え、氷冷下1時間かくはん、更に室温で8
時間かくはんした。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、1
0%クエン酸水溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、トルエン−
酢酸エチル3:1により溶出)で精製した。更に、溶出
液を減圧濃縮後、ヘキサンより結晶化し、ヘキサンで洗
浄し、標記化合物を得た。収量1.05g(収率65.
2%)。
【0036】k) Boc−L-Leu-DL-βHOMeV
al−OH Boc−L-Leu-DL-βHOMeVal−OBzl(4
3.5mg、96.5μmol )のメタノール(40ml)溶
液に、パラジウム−黒(40mg)を加え、室温で水素ガ
スを50分間吹込んだ。触媒をろ去後、減圧濃縮し、標
記化合物を得た。収量30.6mg(収率87.9%)。
【0037】l) Boc−L-Leu−L-βHOMeV
al−D-Hmp−OPac Boc−L-Leu-DL-βHOMeVal−OH(744
mg、2.15mmol)、2(R)−ヒドロキシ−3(R)
−メチルペンタン酸フェナシルエステル(D-Hmp−O
Pac)(589mg、2.36mmol)、4−ピロリジノ
ピリジン(95.6mg、0.65mmol)をTHF(4.
3ml)に溶解し、氷冷下、N,N′−ジシクロヘキシル
カルボジイミド(DCC、487mg、2.36mmol)を
加え、氷冷下1時間かくはん後、徐々に室温に戻して1
8時間かくはんした。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、
不溶物をろ去した後、10%クエン酸水溶液、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次
洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残
渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル80g、トルエン−酢酸エチル5:1により溶出)
で精製し、Boc−L-Leu-DL-βHOMeVal−D-
Hmp−OPacを得た(収量1.00g、収率78.
7%)。更に、中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル200g、トルエン−酢酸エチル15:
1、10:1により溶出)で、ジアステレオマーを分離
し、標記化合物を得た。収量357mg(収率56.2
%:Boc−L-Leu-DL-βHOMeVal−OH中の
L-L体を基準にした)。
【0038】m) Boc−L-Leu−L-βHOMeV
al−D-Hmp−OH Boc−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−O
Pac(220mg、0.37mmol)を90%酢酸水溶液
(18.5ml)に溶解し、氷冷下、超音波かくはんしな
がら亜鉛末(3.60g、55.5mmol)を加え、氷冷
下7.5時間超音波かくはんした。不溶物をろ去後、減
圧濃縮した。これに10%クエン酸水溶液を加えた後、
酢酸エチルを抽出した。抽出物を飽和食塩水洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル10g、
クロロホルム−メタノール−酢酸50:1:0.5によ
り溶出)で精製し、標記化合物を得た。収量133mg
(収率73.7%)。
【0039】n) HCl・H−L-MeVal−OPa
c Boc−L-MeVal−OH(4.94g、21.4mm
ol)のアセトン(50ml)溶液に、氷冷下、トリエチル
アミン(3.30ml、23.8mmol)、臭化フェナシル
(4.77g、24.0mmol)を加え、氷冷下1時間か
くはん後、更に室温で2時間かくはんした。減圧濃縮
後、酢酸エチルを加え、水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。これに5.5N塩化水素/ジオ
キサン溶液(77.8ml、0.428mmol)を加え、室
温に30分間放置した。減圧濃縮後、エーテルより結晶
化し、集めた結晶をエーテルで洗浄し、標記化合物を得
た。収量6.08g(収率99.3%)。
【0040】o) Boc−L-aIle−L-MeVal
−OPac HCl・H−L-MeVal−OPac(1.12g、
4.18mmol)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、氷
冷下Boc−L-aIle−OH(1.06g、4.59
mmol)、PyBroP(2.57g、5.49mmol)、
DIEA(2.65ml、15.2mmol)を加え、氷冷下
30分間かくはんし、更に室温で17時間かくはんし
た。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水、10%クエン酸水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル80g、クロロホルムにより溶出)
で精製し、標記化合物を得た。収量764mg(収率3
6.0%)。
【0041】p) Boc−L-aIle−L-MeVal
−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−OPac(657
mg、1.42mmol)を90%酢酸水溶液(70ml)に溶
解し、氷冷下、超音波かくはんしながら亜鉛末(4.6
4g、71.0mmol)を加え、氷冷下7.5時間超音波
かくはんした。不溶物をろ去、減圧濃縮後、酢酸エチル
を加え、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を
ヘキサンより結晶化し、ヘキサンで洗浄し、標記化合物
を得た。収量325mg(収率66.5%)。
【0042】q) Boc−L-Leu−L-βHOMeV
al−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-MeAl
a−L-Pro−OPac Boc−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−O
H(60.0mg、0.123mmol)の塩化メチレン(4
00μl)溶液に、氷冷下、HCl・H−L-MeVal
−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OPac(11
4mg、0.184mmol)、PyBroP(74.6mg、
0.16mmol)を加え、更にDIEA(86.0μl、
0.491mmol)を加え、氷冷下2時間かくはん、更に
室温で13時間かくはんした。減圧濃縮後、酢酸エチル
を加え、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g、
トルエン−酢酸エチル2:1、3:2により溶出)で精
製し、標記化合物を得た。収量97.4mg(収率75.
5%)。
【0043】r) HCl・H−L-Leu−L-βHOM
eVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-Me
Ala−L-Pro−OPac Boc−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-
MeVal−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OP
ac(85mg、81.0μmol)に氷冷下、トリフルオロ
酢酸(500μl、6.48mmol)を加え、氷冷下30
分間放置した。減圧濃縮後、エーテルを加え、氷冷下
4.0N塩化水素/ジオキサン溶液(41μl、162
μmol)を加え、室温に30分間放置した。析出した結晶
をエーテルで洗浄し、標記化合物を得た。収量59.2
mg(収率74.2%)。
【0044】s) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OPac Boc−L-aIle−L-MeVal−OH(29.0m
g、83.7μmol )、HCl・H−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-
MeAla−L-Pro−OPac(55.0mg、55.
8μmol )をDMF(200μl)に溶解し、氷冷下、
HOOBt(11.0mg、67.0μmol)を加え、更
にN−エチル−N′−ジメチルアミノプロピルカルボジ
イミド(EDC、12.9μl、72.5μmol )を加
え、氷冷下2時間かくはんした。室温で17時間かくは
ん後、酢酸エチルを加え、10%クエン酸水溶液、飽和
食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し、残渣を調製用シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(ベンゼン−アセトン 3:1展開、酢酸エチル抽出)
で精製し、標記化合物を得た。収量60.6mg(収率8
5.1%)。
【0045】t) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-
MeAla−L-Pro−OPac(50.0mg、39.
2μmol )を90%酢酸水溶液(2.0ml)に溶解し、
氷冷下、亜鉛末(513mg、7.84mmol)を加え、氷
冷下1時間超音波かくはんした。不溶物をろ去後、減圧
濃縮し、10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルを抽
出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し、標記化合物を得た。収量4
8.3mg。
【0046】u) HCl・H−L-aIle−L-MeV
al−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-M
eVal−L-Phe−D-MeAla−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-
MeAla−L-Pro−OH(48.3mg、39.2μ
mol)に氷冷下、トリフルオロ酢酸(TFA、604μ
l、7.84mmol)を加え、氷冷下30分間放置した。
減圧濃縮後、エーテルを加え、氷冷下4.0N塩化水素
/ジオキサン溶液(29.5μl、118μmol)を加
え、氷冷下30分間放置した。析出した結晶をエーテル
で洗浄し、標記化合物を得た。収量33.3mg(収率7
8.7%)。
【0047】v) シクロ(L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Phe−D-MeAla−Pro)(化合物7) HCl・H−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-
βHOMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe
−D-MeAla−L-Pro−OH(23.0mg、21.
3μmol)、DIEA(7.4μl、42.6μmol )を
塩化メチレン(11ml)に溶解し、これをPyBroP
(49.4mg、106μmol )、DIEA(18.6μ
l、106μmol )を塩化メチレン(11ml)溶液に室
温で4時間かけて滴下し、更に室温で20時間かくはん
した。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、10%クエン酸
水溶液、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し、残渣を調製用シリカゲル薄層クロマト
グラフィー(クロロホルム−メタノール 19:1展
開、抽出)で精製し、標記化合物を得た。収量12.1
mg(収率55.5%)。
【0048】標記化合物の理化学的性質を示す。1 H−NMR(CDCl3 、270MHz):δ8.6
2、7.95、7.67(計 3H、NH)、7.35
〜7.11(計 5H、芳香族H)、5.79、5.4
4〜5.22、4.97、4.88、4.73〜4.5
6、4.30、4.04、3.44(計 10H)、
3.33、3.32、3.20、2.85(計 12
H、NCH3 )、1.09〜0.71(CH3 )ほか。
【0049】参考例2 シクロ(L-aIle−L-Me
Val−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-
MeVal−L-Phe−D-MeVal−Pro)(化合
物8)の合成 a) H−L-Phe−L-MePhe−L-Pro−L-aI
le−L-MeVal−L-Leu−L-βHOMeVal−
D-Hmp−L-MeVal−OH(配列表の配列番号4) オーレオバシジンA(6.0g、5.45mmol)にドラ
イアイス−メタノール浴冷却下、無水フッ化水素(20
0ml)を導入後、室温で1.5時間かくはんした。減圧
下、フッ化水素を留去した後、残渣をジオキサンで凍結
乾燥した。これを高速液体クロマトグラフィー(カラ
ム:Soken Pack C-18 60×500mm、50−100%
アセトニトリル/0.05% aq.TFAで溶出)で精製
し、標記化合物を得た。収量1.81g(収率29.7
%)。
【0050】b) Z−L-Phe−L-MePhe−L-P
ro−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βHO
MeVal−D-Hmp−L-MeVal−OH(配列表の
配列番号5、Zはベンジルオキシカルボニル基を示す) H−L-Phe−L-MePhe−L-Pro−L-aIle−
L-MeVal−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hm
p−L-MeVal−OH(配列表の配列番号4、200
mg、0.179mmol)のDMF(3.6ml)懸濁液に氷
冷下、トリエチルアミン(50.2μl、0.358mm
ol)、ベンジルオキシカルボニルスクシンイミド(5
3.5mg、0.215mmol)を加え、氷冷下、1.5時
間かくはんした。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、不溶
物をろ去した後、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で
洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残
渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム−メタノール−酢酸100:2:2により溶出)
で精製し、標記化合物を得た。収量183mg(収率8
1.5%)。
【0051】c) HCl・H−L-aIle−L-MeV
al−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-M
eVal−OH(配列表の配列番号6) Z−L-Phe−L-MePhe−L-Pro−L-aIle−
L-MeVal−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hm
p−L-MeVal−OH(配列番号5、100mg、7
9.8mmol)のエタノール(10ml)溶液を50mMカリ
ウム−リン酸緩衝液(pH7.0)(89ml)に加え
た。30℃,10分間静置した後、プロリルエンドペプ
チダーゼ(600単位、生化学工業社製)を溶解した5
0mMカリウム−リン酸緩衝液(pH7.0)(1.2m
l)を加え、かくはんした後、不溶物を遠心(7000
r.p.m 、10分)して除去し、上清を減圧濃縮した。残
渣を高速液体クロマトグラフィー〔カラム:YMC C-
18 ODS、(株)山村化学研究所製、30〜90%ア
セトニトリル/0.05% aq. TFAで溶出〕で精製
し、標記化合物を得た。収量59.1mg(収率100
%)。
【0052】d) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−OH(配列表の配列番号7) HCl・H−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-
βHOMeVal−D-Hmp−L-MeVal−OH(配
列番号6、57.7mg、81.0μmol )のジオキサン
/水(2:1)溶液にトリエチルアミン(14.6μ
l、105μmol)、ジ−t−ブチル−ジカーボナート
(24.0μl、105μmol )を加え、室温で3.5
時間かくはんした。減圧濃縮後、酢酸エチルを加え、1
0%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を調製用シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー〔クロロホルム−メタノ
ール−酢酸 100:1:2展開、クロロホルム−メタ
ノール 10:1抽出)で精製し、標記化合物を得た。
収量51.2mg(収率77.8%)。
【0053】e) Boc−D-MeVal−OH Boc−D-Val−OH(2.0g、9.21mmol)、
60%水素化ナトリウム(1.1g、27.6mmol)、
ヨウ化メチル(6.58ml、105.7mmol)を用い参
考例1−a)と同様の操作を行い、標記化合物を得た。
収量1.54g(収率72.5%)。
【0054】f) Boc−D-MeVal−L-Pro−
OPac Boc−D-MeVal−OH(300mg、1.30mmo
l)、HCl・H−L-Pro−OPac(291mg、
1.08mmol)、PyBroP(606mg、1.30mm
ol)、DIEA(753μl、4.32mmol)を用い参
考例1−b)と同様の操作を行い、標記化合物を得た。
収量372mg(収率77.2%)。
【0055】g) HCl・H−D-MeVal−L-Pr
o−OPac Boc−D-MeVal−L-Pro−OPac(350m
g、0.784mmol)、4.0N塩化水素/ジオキサン
溶液(5.88ml)を用い参考例1−c)と同様の操作
を行い、標記化合物を得た。収量292mg(収率97.
3%)。
【0056】h) Boc−L-Phe−D-MeVal−
L-Pro−OPac Boc−L-Phe−OH(180mg、0.679mmo
l)、HCl・H−D-MeVal−L-Pro−OPac
(200mg、0.522mmol)、PyBroP(317
mg、0.679mmol)、DIEA(364μl、2.0
9mmol)を用い参考例1−d)と同様の操作を行い、標
記化合物を得た。収量281mg(収率90.7%)。
【0057】i) HCl・H−L-Phe−D-MeVa
l−L-Pro−OPac Boc−L-Phe−D-MeVal−L-Pro−OPac
(190mg、0.320mmol)、4.0N塩化水素/ジ
オキサン溶液(4.2ml)を用い参考例1−e)と同様
の操作を行い、標記化合物を得た。収量169mg(収率
99.4%)。
【0058】j) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Phe−D-MeVal−L-Pro−OPac Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−OH(配列番
号7、35.0mg、43.1μmol )、HCl・H−L-
Phe−D-MeVal−L-Pro−OPac(34.2
mg、64.6μmol )、3−ヒドロキシ−4−オキソ−
3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジン(H
OObt、8.7mg、64.6μmol )、EDC(1
1.4μl、64.6μmol )を用い参考例1−s)と
同様の操作を行い、標記化合物を得た。収量34.6mg
(収率62.3%)。
【0059】k) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Phe−D-MeVal−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-
MeVal−L-Pro−OPac(31.0mg、24.
1μmol )、90%酢酸水溶液(1.2ml)、亜鉛末
(313mg、4.82mmol)を用い参考例1−t)と同
様の操作を行い、標記化合物を得た。収量30.0mg。
【0060】l) HCl・H−L-aIle−L-MeV
al−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-M
eVal−L-Phe−D-MeVal−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe−D-
MeVal−L-Pro−OH(30.0mg、25.7μ
mol )、TFA(396μl、5.14mmol)、4.0
N塩化水素/ジオキサン溶液(12.9μl、51.4
μmol )を用い参考例1−u)と同様の操作を行い、標
記化合物を得た。収量19.6mg(収率73.6%)。
【0061】m) シクロ(L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Phe−D-MeVal−L-Pro)(化合物
8) HCl・H−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-
βHOMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Phe
−D-MeVal−L-Pro−OH(15.0mg、13.
6μmol )、DIEA(4.7μl、27.2μmol )
の塩化メチレン(6.8ml) 溶液、PyBroP(3
1.7mg、67.9μmol )、DIEA(11.8μ
l、67.9μmol )の塩化メチレン(6.8ml)溶液
を用い参考例1−v)と同様の操作を行い、標記化合物
を得た。収量5.0mg(収率35.0%)。
【0062】標記化合物の理化学的性質を示す。1 H−NMR(CDCl3 、270MHz):δ8.7
8、8.10、7.48(計 3H、NH)、7.35
〜7.09(計 5H、芳香族H)、5.78、5.3
9、5.20、4.98〜4.94、4.80、4.5
3、4.37〜4.31、4.13、3.45(計 1
0H)、3.33、3.22、2.78(計 12H、
NCH3 )、1.11〜0.70(CH3 )ほか。
【0063】参考例3 シクロ(L-aIle−L-Me
Val−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-
MeVal−L-Cha−D-MeAla−Pro)(化合
物5)の合成 a) Boc−L-Cha−D-MeAla−L-Pro−O
Pac Boc−L-Cha−OH(137mg、0.507mmo
l)、HCl・H−D-MeAla−L-Pro−OPac
(150mg、0.423mmol)、PyBroP(236
mg、0.507mmol)、DIEA(258μl、1.4
8mmol)を用い参考例1−d)と同様の操作を行い、標
記化合物を得た。収量198mg(収率82.1%)。
【0064】b) HCl・H−L-Cha−L-MeAl
a−L-Pro−OPac Boc−L-Cha−D-MeAla−L-Pro−OPac
(180mg、0.315mmol)、4.0N塩化水素/ジ
オキサン溶液(3.15ml)を用い参考例1−e)と同
様の操作を行い、標記化合物を得た。収量148mg(収
率93.1%)。
【0065】c) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Cha−D-MeAla−L-Pro−OPac 参考例2−a)〜d)記載の方法で調製したBoc−L-
aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βHOMeVa
l−D-Hmp−L-MeVal−OH(配列番号7、3
5.0mg、43.1μmol )、HCl・H−L-Cha−
D-MeVal−L-Pro−OPac(32.8mg、6
4.6μmol )、HOObt(8.7mg、64.6μmo
l )、EDC(11.4μl、64.6μmol )を用い
参考例1−s)と同様の操作を行い、標記化合物を得
た。収量48.6mg(収率89.2%)。
【0066】d) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Cha−L-MeAla−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Cha−D-
MeAla−L-Pro−OPac(45.4mg、35.
8μmol )、90%酢酸水溶液(1.6ml) 、亜鉛末
(466mg、7.16mmol)を用い参考例1−t)と同
様の操作を行い、標記化合物を得た。収量46.0mg。
【0067】e) HCl・H−L-aIle−L-MeV
al−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-M
eVal−L-Cha−L-MeAla−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Cha−D-
MeAla−L-Pro−OH(42.5mg、37.0μ
mol )、TFA(570μl、7.40mmol)、4.0
N塩化水素/ジオキサン溶液(18.5μl、74.0
μmol )を用い参考例1−u)と同様の操作を行い、標
記化合物を得た。収量31.7mg(収率90.3%)。
【0068】f) シクロ(L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-Cha−L-MeAla−L-Pro)(化合物
5) HCl・H−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-
βHOMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-Cha
−D-MeAla−L-Pro−OH(25.0mg、21.
1μmol )、DIEA(7.3μl、42.2μmol )
の塩化メチレン(10.6ml)溶液、PyBroP(4
9.2mg、105.5μmol )、DIEA(18.4μ
l、105.5μmol )の塩化メチレン(10.6ml)
溶液を用い参考例1−v)と同様の操作を行い、標記化
合物を得た。収量6.8mg(収率28.6%)。
【0069】標記化合物の理化学的性質を示す。1 H−NMR(CDCl3 、270MHz):δ8.6
2、8.55、7.92、7.87、7.75(計 3
H、NH)、5.82、5.44〜5.20、5.02
〜4.86、4.67、4.56、4.20、4.0
3、3.37(計10H)、3.29、3.28、3.
27、3.25、3.24(計 12H、NCH3 )、
1.03〜0.76(CH3 )ほか。
【0070】参考例4 シクロ(L-aIle−L-Me
Val−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-
MeVal−L-pFPhe−D-MeAla−L-Pro)
(化合物44)の合成 a) Boc−L-pFPhe−D MeAla−L-Pro
−OPac Boc−L-pFPhe−OH(100mg、0.353mm
ol)、HCl・H−D-MeAla−L-Pro−OPac
(105mg、0.294mmol)、PyBroP(165
mg、0.353mmol)、DIEA(179μl、1.0
3mmol)を用い参考例1−d)と同様の操作を行い、標
記化合物を得た。収量153mg(収率89.2%)。
【0071】b) HCl・H−L-pFPhe−D-Me
Ala−L-Pro−OPac Boc−L-pFPhe−D-MeAla−L-Pro−OP
ac(140mg、0.240mmol)、4.0N塩化水素
/ジオキサン溶液(2.4ml)を用い参考例1−e)と
同様の操作を行い、標記化合物を得た。収量120mg
(収率96.8%)。
【0072】c) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-pFPhe−D-MeAla−L-Pro−OPa
c 参考例2−a)〜d)記載の方法で調製したBoc−L-
aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βHOMeVa
l−D-Hmp−L-MeVal−OH(配列番号7、3
5.0mg、43.1μmol )、HCl・H−L-pFPh
e−D-MeAla−L-Pro−OPac(33.6mg、
64.6μmol )、HOObt(8.7mg、64.6μ
mol )、EDC(11.4μl、64.6μmol )を用
い参考例1−s)と同様の操作を行い、標記化合物を得
た。収量48.8mg(収率88.7%)。
【0073】d) Boc−L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-pFPhe−L-MeAla−L-Pro−OH Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-pFPhe
−L-MeAla−L-Pro−OPac(45.3mg、3
5.4μmol )、90%酢酸水溶液(1.7ml) 、亜鉛
末(920mg、14.1mmol)を用い参考例1−t)と
同様の操作を行い、標記化合物を得た。収量47.2m
g。
【0074】e) HCl・H−L-aIle−L-MeV
al−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-M
eVal−L-pFPhe−D-MeAla−L-Pro−O
H Boc−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-βH
OMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-pFPhe
−D-MeAla−L-Pro−OH(44.0mg、37.
9μmol )、TFA(584μl、7.58mmol)、
4.0N塩化水素/ジオキサン溶液(18.9μl、7
5.8μmol )を用い参考例1−u)と同様の操作を行
い、標記化合物を得た。収量34.9mg(収率96.1
%)。
【0075】f) シクロ(L-aIle−L-MeVal
−L-Leu−L-βHOMeVal−D-Hmp−L-MeV
al−L-pFPhe−D-MeAla−L-Pro)(化合
物44) HCl・H−L-aIle−L-MeVal−L-Leu−L-
βHOMeVal−D-Hmp−L-MeVal−L-pFP
he−D-MeAla−L-Pro−OH(28.0mg、2
5.5μmol )、DIEA(8.9μl、51.1μmo
l )の塩化メチレン(12.8ml)溶液、PyBroP
(59.4mg、128μmol )、DIEA(22.2μ
l、128μmol )の塩化メチレン(12.8ml)溶液
を用い参考例1−v)と同様の操作を行い、標記化合物
を得た。収量7.94mg(収率29.8%)。
【0076】標記化合物の理化学的性質を示す。1 H−NMR(CDCl3 、270MHz):δ8.6
5、7.98、7.66(計 3H、NH)、7.09
〜7.05(計 4H、芳香族H)、5.84、5.3
1、5.19、4.97、4.88、4.73〜4.5
7、4.17、4.04、3.44(計 10H)、
3.33、3.32、3.19、2.94(計 12
H、NCH3 )、1.07〜0.73(CH3 )ほか。
【0077】参考例1〜4で得られた化合物の理化学的
性質を表4及び表5に示す。
【0078】
【表4】 表 4 ──────────────────────────────────── 化合物 分子式 元 素 分 析 値 (%) 番号 ───────────────────────── 実 験 値 理 論 値 ───────────── ─────────── C H N C H N ──────────────────────────────────── 7 C54H88N8 O11 62.59 8.81 10.73 63.26 8.65 10.93 8 C56H92N8 O11 61.93 9.08 10.18 63.85 8.80 10.64 5 C54H94N8 O11 61.91 9.28 10.39 62.89 9.19 10.86 44 C54H87N8 O11 62.35 8.51 10.56 62.17 8.40 10.74 ────────────────────────────────────
【0079】
【表5】 表 5 ──────────────────────────────────── 化合物 FABMS * アミノ酸分析 番号 ──────────────────────────────────── 7 1025(M+H),1047(M+Na) Pro, aIle, Leu, Phe 8 1053(M+H),1075(M+Na) Pro, aIle, Leu, Phe 5 1031(M+H),1053(M+Na) Pro, aIle, Leu, Cha 44 1043(M+H),1065(M+Na) Pro, aIle, Leu, pFPhe ────────────────────────────────────
【0080】* アミノ酸分析は、日本電子(株)製JC
L−300を用いて、ニンヒドリン反応により検出し
た。
【0081】参考例1〜4で得られた化合物の真菌類に
対する最小生育阻止濃度(MIC、μg/ml)を後記表
6に示す。測定はサブローデキストロース寒天培地(グ
ルコース2%、ポリペプトン1%、寒天1.5%、以上
の濃度はすべてW/V)を用いた寒天平板希釈法(30
℃、2日間培養)により行い、MICを求めた。なお、
対照として化合物1、オーレオバシジンA(AbA)を
用いた。
【0082】化合物5、7、8、44は、3.12〜1
2.5μg/mlの濃度でアスペルギルスに対して活性を
示した。特に、化合物5は、アスペルギルスに対し3.
12μg/mlの低濃度で活性を示し、更に、クリプトコ
ッカスに対しても強い抗真菌活性を示し、オーレオバシ
ジンAより強い活性を示した。
【0083】
【表6】 表 6 ──────────────────────────────────── MIC (μg/ml) ──────────────────── 試 験 菌 化 合 物 番 号 ──────────────────── AbA 7 8 5 44 ──────────────────────────────────── カンジダ アルビカンス TIMM 0136 0.025 0.05 0.025 0.0125 0.1 カンジダ アルビカンス TIMM 0171 0.025 0.05 0.025 0.025 0.05 カンジダ ケフィール TIMM 0301 0.39 0.20 0.20 0.20 0.20 カンジダ グラブラータ TIMM 1062 0.20 0.20 0.20 0.10 0.20 クリプトコッカス ネオホルマンス TIMM 0354 0.78 3.12 1.56 0.10 3.12 アスペルギルス フミガタス TIMM 2766 >25 12.5 6.25 3.12 12.5 ────────────────────────────────────
【0084】以上、参考例1〜4で得られた化合物は、
カンジダばかりでなく、クリプトコッカス及び/又はア
スペルギルスに対しても優れた活性を示し、抗真菌剤と
して有用性が高い。
【0085】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されない。
【0086】実施例1 薬剤耐性癌細胞内への制癌剤
取り込み増強効果 本発明の効果を示すため、式(化1)の化合物の代表例
について、薬剤耐性癌細胞に対する制癌剤アドリアマイ
シンの取り込み増強作用を検討した。ヒト卵巣癌細胞A
2780のアドリアマイシン耐性株2780AD〔A.
M.ローガン(Rogan)ら、サイエンス(Science)、第2
24巻、第994〜996頁(1984)〕を5%牛胎
児血清を含むRPMI−1640培養液中に1×106
個/mlを懸濁し、直径16mm、24穴のマルチウエル培
養プレートに1穴当り1mlの癌細胞懸濁液を入れ、5%
CO2 、37℃で培養した。24時間後に培養液を20
nM 3H−ビンクリスチン(6Ci/mmol)、5%牛胎児血
清、10mMヘペス緩衝液を含むRPMI−1640培養
液0.5mlと交換した。ジメチルスルホキシドに溶解
後、生理リン酸緩衝液で希釈した被験化合物を5μl加
え(反応液中の濃度は1.0又は10.0μg/ml)、
5%CO2 、37℃で2時間培養を続けた後、氷冷した
生理リン酸緩衝液で細胞を洗浄した。これに0.5mlの
0.2N NaOHを加え、バイアルに移し、56℃で
30〜60分間温浴し、細胞を溶解させた。水溶液シン
チレーター(ACSII、アマーシャム社製)を4ml加
え、液体シンチレーションカウンターで細胞内に取り込
まれた 3H−ビンクリスチンの量を測定した。効果は薬
物無処理の対照群に取り込まれた 3H−ビンクリスチン
の量を100として、薬物処理群に取り込まれた 3H−
ビンクリスチンの量を百分率(%)で表した。結果を表
7に示す。
【0087】
【表7】 表 7 ──────────────────────────────────── 化合物番号 3H−ビンクリスチン蓄積率(%) ───────────────────────────── 化合物濃度1μg/ml 化合物濃度10μg/ml ──────────────────────────────────── 対象群 100 100 1 149 478 2 206 616 10 225 587 11 150 485 20 180 562 21 150 505 28 114 436 39 195 660 40 138 319 42 239 562 ────────────────────────────────────
【0088】実施例2 界面活性剤HCO−50の1gを65℃に加熱して溶融
させ、これに化合物1を1g及びポリエチレングリコー
ル4000を10g加えて溶融させる。充分混合後、室
温にて凝固させ顆粒剤となるように調製する。
【0089】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の化学療法
剤効果増強剤により細胞内の化学療法剤の濃度を増加さ
せることができる。また、耐性細胞の感受性を増強させ
ることが判明した。したがって、本発明化合物は、化学
療法剤、特に制癌剤に対して低感受性の癌細胞や、制癌
剤に対して耐性を獲得した癌細胞に対して有効であり、
化学療法剤の使用量を減少させる手段としても有用であ
り、その結果、化学療法剤が有する毒性等の副作用を低
減させることができる。
【0090】
【配列表】
【0091】配列番号:1 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:1番目のVal はN−メチル−D−バリン
(N-methyl-D-valine;D-MeVal )又はN−メチル−L−
バリン(N-methyl-L-valine;L-MeVal )である。2番目
のXaa はD-Phe 又はL-Phe 、オルト−フルオロ−D−フ
ェニルアラニン(o-fluoro-D-phenylalanine;D-oFPhe)
又はオルト−フルオロ−L−フェニルアラニン(o-fluo
ro-L-phenylalanine;L-oFPhe)、メタ−フルオロ−D−
フェニルアラニン(m-fluoro-D-phenylalanine;D-mFPh
e)又はメタ−フルオロ−L−フェニルアラニン(m-flu
oro-L-phenylalanine;L-mFPhe)、パラ−フルオロ−D
−フェニルアラニン(p-fluoro-D-phenylalanine;D-pFP
he)又はパラ−フルオロ−L−フェニルアラニン(p-fl
uoro-L-phenylalanine;L-pFPhe)、シクロヘキシル−D
−アラニン(cyclohexyl-D-alanine;D-Cha)又はシクロ
ヘキシル−L−アラニン(cyclohexyl-L-alanine;L-Ch
a)である。3番目のXaa はN−メチル−D−フェニル
アラニン(N-methyl-D-phenylalanine;D-MePhe)又はN
−メチル−L−フェニルアラニン(N-methyl-L-phenyla
lanine;L-MePhe)、オルト−フルオロ−N−メチル−D
−フェニルアラニン(o-fluoro-N-methyl-D-phenylalan
ine;D-oFMePhe )又はオルト−フルオロ−N−メチル−
L−フェニルアラニン(o-fluoro-N-methyl-L-phenylal
anine;L-oFMePhe )、メタ−フルオロ−N−メチル−D
−フェニルアラニン(m-fluoro-N-methyl-D-phenylalan
ine;D-mFMePhe )又はメタ−フルオロ−N−メチル−L
−フェニルアラニン(m-fluoro-N-methyl-L-phenylalan
ine;L-mFMePhe )、パラ−フルオロ−N−メチル−D−
フェニルアラニン(p-fluoromethyl-D-phenylalanine;D
-pFMePhe)又はパラ−フルオロ−N−メチル−L−フェ
ニルアラニン(p-fluoro-N-methyl-L-phenylalanine;L-
pFMePhe )、N−メチルグリシン(N-methylglycine;Me
Gly )、N−メチル−D−アラニン(N-methyl-D-alani
ne;D-MeAla)又はN−メチル−L−アラニン(N-methyl
-L-alanine;L-MeAla)、D-MeVal 又はL-MeVal 、N−メ
チル−D−チロシン(N-methyl-D-tyrosine;D-MeTyr )
又はN−メチル−L−チロシン(N-methyl-L-tyrosine;
L-MeTyr )、β−ヒドロキシ−N−メチル−D−フェニ
ルアラニン(β-hydroxy-N-methyl-D-phenylalanine;D-
βHOMePhe )又はβ−ヒドロキシ−N−メチル−L−フ
ェニルアラニン(β-hydroxy-N-methyl-L-phenylalanin
e;L-βHOMePhe )、β−アシルオキシ−N−メチル−D
−フェニルアラニン〔β-acyloxy-N-methyl-D-phenylal
anine;D-βR1OMePhe、R1 は炭素数1〜4の低級アシル
(acyl)基であり、-COOH 、-COOR2{R2 は炭素数1〜
4の低級アルキル(alkyl )基である}、-NH2又は-NH-
R3(R3 は炭素数1〜4の低級アシル基である)で置換
されてもよい〕又はβ−アシルオキシ−N−メチル−L
−フェニルアラニン〔β-acyloxy-N-methyl-L-phenylal
anine;L-βR1OMePhe、R1 は炭素数1〜4の低級アシル
基であり、-COOH 、-COOR2(R2 は炭素数1〜4の低級
アルキル基である)、-NH2又は-NH-R3(R3 は炭素数1
〜4の低級アシル基である)で置換されてもよい〕であ
る。4番目のXaa はD-Pro 又はL-Pro 、4−ヒドロキシ
−D−プロリン(4-hydroxy-D-proline;D-4Hyp)又は4
−ヒドロキシ−L−プロリン(4-hydroxy-L-proline;L-
4Hyp)、D−チオプロリン(D−チアゾリジン−4−カ
ルボン酸)〔D-thioproline (D-thiazolidine-4-carbo
xylic acid);D-SPro 〕又はL−チオプロリン(L−チ
アゾリジン−4−カルボン酸)〔L-thioproline (L-th
iazolidine-4-carboxylic acid);L-SPro 〕、D−ピペ
コリン酸(D-pipecolic acid;D-Pip)又はL−ピペコリ
ン酸(L-pipecolic acid;L-Pip)である。5番目のXaa
はD−アロイソロイシン(D-allo-isoleucine;D-aIle)
又はL−アロイソロイシン(L-allo-isoleucine;L-aIl
e)、D-Leu 又はL-Leu 、D-Val 又はL-Val 、D−ノル
ロイシン(D-norleucine;D-Nle)又はL−ノルロイシン
(L-norleucine;L-Nle)、D-Glu 又はL-Glu 、D−グル
タミン酸γ−エステル〔D-glutamic acid γ-ester;D-G
luOR4 、R4 はベンジル(benzyl)基、炭素数1〜12
のアルキル基又は炭素数1〜12のアルケニル(alkeny
l )基である〕又はL−グルタミン酸γ−エステル〔L-
glutamic acid γ-ester;L-GluOR4 、R4 はベンジル
基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12の
アルケニル基である〕、5−ヒドロキシ−D−ノルバリ
ン(5-hydroxy-D-norvaline;D-HONva )又は5−ヒドロ
キシ−L−ノルバリン(5-hydroxy-L-norvaline;L-HONv
a )、5−R5−オキシ−D−ノルバリン(5-R5-oxy-D-n
orvaline;D-R5ONva 、R5 はベンジル基又は炭素数1〜
12のアシル基である)又は5−R5−オキシ−L−ノル
バリン(5-R5-oxy-L-norvaline;L-R5ONva 、R5 はベン
ジル基又は炭素数1〜12のアシル基である)である。
6番目のXaa はD-Val 又はL-Val 、D-MeVal 又はL-MeVa
l 、N−メチル−D−アロイソロイシン(N-methyl-D-a
llo-isoleucine;D-MeaIle )又はN−メチル−L−アロ
イソロイシン(N-methyl-L-allo-isoleucine;L-MeaIle
)、N−メチル−D−ロイシン(N-methyl-D-leucine;
D-MeLeu)又はN−メチル−L−ロイシン(N-methyl-L-
leucine;L-MeLeu)、2(R)−ヒドロキシ−3−メチ
ルブタン酸〔2(R)-hydroxy-3-methylbutanoic acid;D-H
mb〕又は2(S)−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸
〔2(S)-hydroxy-3-methylbutanoic acid;L-Hmb〕、5−
ヒドロキシ−N−メチル−D−ノルバリン(5-hydroxy-
N-methyl-D-norvaline;D-HOMeNva)又は5−ヒドロキシ
−N−メチル−L−ノルバリン(5-hydroxy-N-methyl-L
-norvaline;L-HOMeNva)、5−R6−オキシ−N−メチル
−D−ノルバリン(5-R6-oxy-N-methyl-D-norvaline;D-
R6OMeNva、R6 はベンジル基又は炭素数1〜12のアシ
ル基である)又は5−R6−オキシ−N−メチル−L−ノ
ルバリン(5-R6−oxy-N-methyl-L-norvaline;L-R6OMeNv
a 、R6 はベンジル基又は炭素数1〜12のアシル基で
ある)である。7番目のXaa はD-Leu 又はL-Leu 、D−
ノルバリン(D-norvaline;D-Nva )又はL−ノルバリン
(L-norvaline;L-Nva )、D-aIle又はL-aIle、D-HONva
又はL-HONva 、 D-GluOR7 (R7 はベンジル基、炭素数
1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルケニル
基である)又はL-GluOR7(R7 はベンジル基、炭素数1
〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルケニル基
である)である。8番目のXaa はβ−ヒドロキシ−N−
メチル−D−バリン(β-hydroxy-N-methyl-D-valine;D
- βHOMeVal )又はβ−ヒドロキシ−N−メチル−L−
バリン(β-hydroxy-N-methyl-L-valine;L- βHOMeVal
)、γ−ヒドロキシ−N−メチル−D−バリン(γ-hy
droxy-N-methyl-D-valine;D- γHOMeVal )又はγ−ヒ
ドロキシ−N−メチル−L−バリン(γ-hydroxy-N-met
hyl-L-valine;L- γHOMeVal)、D-MeVal 又はL-MeVal
、D-Val 又はL-Val 、N,β−ジメチル−D−アスパ
ラギン酸(N,β-dimethyl-D-aspartic acid;D-N,βMeAs
p )又はN,β−ジメチル−L−アスパラギン酸(N,β
-dimethyl-L-aspartic acid;L-N,βMeAsp )、D-βHOMe
Phe 又はL-βHOMePhe 、N−メチル−2,3−デヒドロ
−D−バリン(N-methyl-2,3-dehydro-D-valine;D-MeDH
2,3Val)又はN−メチル−2,3−デヒドロ−L−バリ
ン(N-methyl-2,3-dehydro-L-valine;L-MeDH2,3Val)、
N−メチル−3,4−デヒドロ−D−バリン(N-methyl
-3,4-dehydro-D-valine;D-MeDH3,4Val)又はN−メチル
−3,4−デヒドロ−L−バリン(N-methyl-3,4-dehyd
ro-L-valine;L-MeDH3,4Val)、N−メチル−D−スレオ
ニン(N-methyl-D-threonine;D-MeThr)又はN−メチル
−L−スレオニン(N-methyl-L-threonine;L-MeThr)で
あり、そのカルボキシル基は置換基として2(R)−ヒ
ドロキシ−3(R)−メチルペンタン酸(2(R)-hydroxy
-3(R)-methylpentanoic acid;D-Hmp)又は2(S)−ヒ
ドロキシ−3(S)−メチルペンタン酸〔2(S)-hydroxy
-3(S)-methylpentanoic acid;L-Hmp〕、2(R)−ヒド
ロキシ−3(S)−メチルペンタン酸〔2(R)-hydroxy-3
(S)-methylpentanoic acid;(2R,3S)-Hmp〕又は2(S)
−ヒドロキシ−3(R)−メチルペンタン酸〔2(S)-hyd
roxy-3(R)-methylpentanoic acid;(2S,3R)-Hmp〕、D-Hm
b 又はL-Hmb 、2(R),4−ジヒドロキシ−3(R)
−メチルペンタン酸〔2(R),4-dihydroxy-3(R)-methylpe
ntanoic acid;D-Dhmp 〕又は2(S),4−ジヒドロキ
シ−3(S)−メチルペンタン酸〔2(S),4-dihydroxy-3
(S)-methylpentanoic acid;L-Dhmp 〕、2(R),4−
ジヒドロキシ−3(S)−メチルペンタン酸〔2(R),4-d
ihydroxy-3(S)-methylpentanoic acid;(2R,3S)-Dhmp 〕
又は2(S),4−ジヒドロキシ−3(R)−メチルペ
ンタン酸〔2(S),4-dihydroxy-3(R)-methylpentanoic ac
id;(2S,3R)-Dhmp 〕をもち、エステル結合している〔Xa
a-D-Hmp 、Xaa-L-Hmp 、Xaa-(2R,3S)-Hmp 、Xaa-(2S,3
R)-Hmp、Xaa-D-Hmb 、Xaa-L-Hmb 、Xaa-D-Dhmp、Xaa-L-
Dhmp、Xaa-(2R ,3S)-Dhmp 、Xaa-(2S,3R)-Dhmp〕。更に
D-Hmp 、L-Hmp 、(2R,3S)-Hmp 、(2S,3R)-Hmp 、D-Hm
b、L-Hmb 、D-Dhmp、L-Dhmp、(2R,3S)-Dhmp、(2S,3R)-D
hmp、のカルボキシル基は1番目のアミノ酸と結合して
いる。
【0092】配列番号:2 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:1番目のVal はD-MeVal 又はL-MeVal であ
る。3番目のXaa はD-MePhe 又はL-MePhe 、D-βHOMePh
e 又はL-βHOMePhe である。5番目のXaa はD-aIle又は
L-aIle、D-Val 又はL-Val 、D-Leu 又はL-Leu である。
8番目のXaa はD-βHOMeVal 又はL-βHOMeVal 、D-γHO
MeVal 又はL-γHOMeVal 、D-MeVal 又はL-MeVal 、D-N,
βMeAsp 又はL-N,βMeAsp 、D-MeDH3,4Val又はL-MeDH
3,4Valであり、そのカルボキシル基は置換基としてD-Hm
p 、L-Hmp 、(2R,3S)-Hmp 、(2S,3R)-Hmp 、D-Hmb 、L-
Hmb 、D-Dhmp、L-Dhmp、(2R,3S)-Dhmp、(2S,3R)-Dhmpを
もち、エステル結合している〔Xaa-D-Hmp 、Xaa-L-Hmp
、Xaa-(2R,3S)-Hmp 、Xaa-(2S,3R)-Hmp 、Xaa-D-Hmb
、Xaa-L-Hmb 、Xaa-D-Dhmp、Xaa-L-Dhmp、Xaa-(2R,3S)
-Dhmp、Xaa-(2S,3R)-Dhmp〕。更にD-Hmp 、L-Hmp 、(2
R,3S)-Hmp 、(2S,3R)-Hmp 、D-Hmb 、L-Hmb 、D-Dhmp、
L-Dhmp、(2R,3S)-Dhmp、(2S,3R)-Dhmpのカルボキシル基
は1番目のアミノ酸と結合している。
【0093】配列番号:3 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:環状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:1番目のVal はMeVal である。3番目のXa
a はMePhe である。5番目のXaa はaIleである。6番目
のVal はMeVal である。8番目のXaa はβHOMeVal であ
り、そのカルボキシル基は置換基としてD-Hmpをもち、
エステル結合している(βHOMeVal-D-Hmp)。更にD-Hmp
のカルボキシル基は1番目のアミノ酸と結合している。
【0094】配列番号:4 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:2番目のPhe はMePhe である。4番目のXa
a はaIleである。5番目のVal はMePhe である。7番目
のXaa はβHOMeVal-D-Hmp であり、D-Hmp のカルボキシ
ル基は8番目のアミノ酸と結合している。8番目のVal
はMeVal である。
【0095】配列番号:5 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:1番目の Xaaは Pheであり、N−置換基と
してベンジルオキシカルボニル(benzyloxycarbonyl;Z)
基をもつ(Z-Phe) 。2番目のPhe はMePhe である。4番
目のXaa はaIleである。5番目のVal はMeVal である。
7番目のXaa はβHOMeVal-D-Hmp であり、D-Hmp のカル
ボキシル基は8番目のアミノ酸と結合している。8番目
のVal はMeVal である。
【0096】配列番号:6 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:1番目の Xaaは alle の塩酸塩である。2
番目のVal はMeVal である。4番目のXaa はaIleであ
る。5番目のVal はβHOMeVal-D-Hmp であり、D-Hmp の
カルボキシル基は5番目のアミノ酸と結合している。5
番目のVal はMeVal である。
【0097】配列番号:7 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:1番目の Xaaは alle であり、N−置換基
としてBoc 基をもつ(Boc-alle) 。2番目のVal はMeVa
l である。4番目のXaa はβHOMeVal-D-Hmp であり、D-
Hmp のカルボキシル基は5番目のアミノ酸と結合してい
る。5番目のVal はMeVal である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/02 AGA (72)発明者 鶴尾 隆 神奈川県南足柄市塚原4828−15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(化1)で表される環状デプシペ
    プチド(配列表の配列番号1)又はその医薬として許容
    される塩を含有することを特徴とする化学療法剤効果増
    強剤。 【化1】 〔式中、X1はHmp、Hmb又はDhmp(Hmpは
    2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸、Hmbは2−
    ヒドロキシ−3−メチルブタン酸、Dhmpは2,4−
    ジヒドロキシ−3−メチルペンタン酸を示す)であり、 X2はPhe、oFPhe、mFPhe、pFPhe又
    はChaであり、 X3はMePhe、oFMePhe、mFMePhe、
    pFMePhe、MeGly、MeAla、MeVa
    l、MeTyr、βHOMePhe又はβR1 OMeP
    he{但し、R1 は炭素数1〜4の低級アシル基であ
    り、−COOH、−COO−R2 (R2 は炭素数1〜4
    の低級アルキル基である)、−NH2 又は−NH−R3
    (R3 は炭素数1〜4の低級アシル基である)で置換さ
    れていてもよい}、 X4はPro、4Hyp、SPro又はPipであり、 X5はaIle、Leu、Val、Nle、Glu、G
    luOR4 (R4 はベンジル基、炭素数1〜12のアル
    キル基又は炭素数1〜12のアルケニル基である)、H
    ONva又はR5 ONva(R3 はベンジル基又は炭素
    数1〜12のアシル基である)であり、 X6はVal、MeVal、MeaIle、MeLe
    u、Hmb、HOMeNva又はR6 OMeNva(R
    6 はベンジル基又は炭素数1〜12のアシル基である)
    であり、 X7はLeu、Nva、aIle、HONva又はGl
    uOR7 (R7 はベンジル基、炭素数1〜12のアルキ
    ル基又は炭素数1〜12のアルケニル基である)であ
    り、 X8はβHOMeVal、γHOMeVal、MeVa
    l、Val、N,βMeAsp、βHOMePhe、M
    eDH2,3 Val、MeDH3,4 Val又はMeThr
    である〕
  2. 【請求項2】 化学療法剤が癌に対する化学療法剤であ
    る請求項1に記載の化学療法剤効果増強剤。
  3. 【請求項3】 癌化学療法剤が非代謝拮抗剤である請求
    項2に記載の化学療法剤効果増強剤。
  4. 【請求項4】 非代謝拮抗剤がビンクリスチン、アドリ
    アマイシン又はエトポシドである請求項3に記載の化学
    療法剤効果増強剤。
  5. 【請求項5】 下記式(化2)で表される環状デプシペ
    プチド(配列表の配列番号2)又はその医薬として許容
    される塩を含有する請求項1に記載の化学療法剤効果増
    強剤。 【化2】 (式中、X1はHmp又はHmbであり、 X3はMePhe又はβHOMePheであり、 X5はaIle、Val又はLeuであり、 X8はβHOMeVal、γHOMeVal、MeVa
    l、N,βMeAsp又はMeDH3,4 Valである)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008266282A (ja) * 2007-03-26 2008-11-06 Tama Tlo Kk 制癌剤の有効成分としての環状デプシペプチドおよび当該環状デプシペプチドを有効成分として含有する制癌剤。
WO2010051667A1 (zh) * 2008-11-10 2010-05-14 复旦大学 一种环肽纳米管药物组合物及其应用

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