JPH07238146A - 積層板用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

積層板用エポキシ樹脂組成物

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JPH07238146A
JPH07238146A JP2998294A JP2998294A JPH07238146A JP H07238146 A JPH07238146 A JP H07238146A JP 2998294 A JP2998294 A JP 2998294A JP 2998294 A JP2998294 A JP 2998294A JP H07238146 A JPH07238146 A JP H07238146A
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JP
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epoxy resin
resin
resin composition
weight
epoxy
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Application number
JP2998294A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Nakamura
善彦 中村
Masahiro Matsumura
昌弘 松村
Eiji Motobe
英次 元部
Yukihiro Hatsuta
行大 八田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェノール系硬化剤を使用していて、成形性
に優れ、かつ、保存安定性が良好なプリプレグが得られ
るエポキシ樹脂組成物を提供する。 【構成】 エポキシ当量が1000以下である2官能エ
ポキシ樹脂を60重量%以上含むエポキシ樹脂(a)、
ノボラック樹脂(b)、重量平均分子量が5000〜1
00000であるフェノキシ樹脂(c)、有機ホスフィ
ン含有化合物(d)及び溶媒(e)を含有していること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気・電子機器
に使用される積層板用エポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来電気・電子機器に使用される積層板
は、ガラス布等の基材をエポキシ樹脂組成物からなるワ
ニスに含浸し、次いで乾燥して得られるプリプレグを複
数枚積層し、さらに、その上下に銅箔を配置し、成形し
て製造されている。この用途に使用されるエポキシ樹脂
組成物では硬化剤として、例えばジシアンジアミドのよ
うなアミン系硬化剤を使用するのが一般的である。近
年、実装密度の増大と共に、従来より耐熱性に優れる積
層板が求められるようになり、従来のアミン系硬化剤よ
り耐熱性に優れるフェノール系硬化剤が検討されてい
る。
【0003】一方、積層板を製造する際には、プリプレ
グの乾燥状態が加熱不足であって、溶融粘度が低けれ
ば、成型時に樹脂が流出して板厚不良が発生し、また、
加熱過剰でゲル化時間(ゲル化までの時間)が短すぎれ
ば、積層板中に微細な空隙が生じる、かすれ不良が発生
する。従来のアミン系硬化剤であれば、乾燥条件の調整
により、このような板厚不良やかすれ不良が防止でき
る、適切な溶融粘度と適切なゲル化時間を併せ持つプリ
プレグを製造することが可能であった。
【0004】しかし、フェノール系硬化剤を使用したエ
ポキシ樹脂組成物では、硬化反応の過程において、エポ
キシ樹脂等の分子が直鎖状に延びることなく3次元架橋
が進行するためと考えられるが、溶融粘度の上昇開始後
すぐにゲル化するという現象が生じるので、いかにプリ
プレグの製造条件を調整しても適切な溶融粘度と適切な
ゲル化時間を併せ持つようにプリプレグを製造すること
は困難であった。
【0005】この成形性とプリプレグ特性についてモデ
ル的に説明すると、下記の表1の関係にあると考えら
れ、フェノール系硬化剤を使用した場合には、表1にお
ける(ロ)または(ニ)の状態のプリプレグしか得られ
ていないと考えられる。
【0006】
【表1】
【0007】前記の表1の関係を言い換えると、溶融粘
度が適切な範囲にあることで、樹脂の流出により生じる
板厚不良が防止され、一方、適切なゲル化時間を併せ持
つことで、成型中に適度な樹脂の流動状態が得られ、積
層板中の微細な空隙が完全に樹脂で充填されて、かすれ
不良が防止されるものと推定される。そして、従来のア
ミン系硬化剤であれば、ゲル化時間と溶融粘度の両者共
に適切な範囲にすることが可能であったが、フェノール
系硬化剤を使用した場合には、一方を適切な範囲にする
と、他方が適切な範囲から逸脱するため、成形性が劣る
結果になっていると考えられる。そのため、耐熱性向上
を目的としてフェノール系硬化剤を使用するエポキシ樹
脂組成物では、成形性の改善が望まれている。
【0008】また、積層板用のエポキシ樹脂組成物に
は、上記の耐熱性向上と共にプリプレグの保存安定性が
良好であるという性能も必要であり、フェノール系硬化
剤を使用するエポキシ樹脂組成物に対しても当然この性
能は要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、適
切なゲル化時間と適切な溶融粘度を併せ持っていて、か
つ、保存安定性が良好なプリプレグが得られる、フェノ
ール系硬化剤使用のエポキシ樹脂組成物を開発すること
が本発明の課題である。
【0010】即ち、本発明は、フェノール系硬化剤を使
用していて、成形性に優れ、かつ、保存安定性が良好な
プリプレグが得られるエポキシ樹脂組成物を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層板用エ
ポキシ樹脂組成物は、エポキシ当量が1000以下であ
る2官能エポキシ樹脂を60重量%以上含むエポキシ樹
脂(a)、下記式(1)で表されるノボラック樹脂
(b)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、Rは水素もしくはCm H2m+1(m
は1〜9の整数)で示される基を表し、nは繰り返し数
を表す。)、下記式(2)で表される骨格を有し、重量
平均分子量が5000〜100000であるフェノキシ
樹脂(c)
【0014】
【化4】
【0015】(式中Yは水素原子もしくはハロゲン原子
を表し、hは正の数を表す。)、有機ホスフィン含有化
合物(d)及び溶媒(e)を含有していることを特徴と
する。
【0016】本発明で使用するエポキシ樹脂(a)は、
エポキシ当量が1000以下である2官能エポキシ樹脂
を60重量%以上含んでいる。エポキシ当量が1000
以下の2官能(2個のエポキシ基を1分子内に有してい
る)エポキシ樹脂としては、いわゆるビスフェノールA
(ハロゲン化されたものも含む)型のエポキシ樹脂が例
示できる。エポキシ当量が1000以下の2官能エポキ
シ樹脂は、適度な溶融粘度を有すると共に、3官能以上
の多官能エポキシ樹脂に比べ、硬化反応の過程におい
て、分子が直鎖状に延びることができるので、急激な3
次元架橋が進行しないという特徴があり、このエポキシ
樹脂を使用するとプリプレグの製造条件の調整によりプ
リプレグのゲル化時間を制御することが容易となる。エ
ポキシ当量が1000以下の2官能エポキシ樹脂のエポ
キシ樹脂(a)中の含有量が60重量%未満であると、
残りのエポキシ樹脂は1官能または3官能以上の多官能
エポキシ樹脂で構成されることになるが、1官能のエポ
キシ樹脂成分が多い場合には得られる積層板の耐熱性が
損なわれ、また、3官能以上の多官能エポキシ樹脂成分
が多い場合には、急激な3次元架橋が進行し、適切なゲ
ル化時間と溶融粘度を併せ持つプリプレグを得ることが
困難になるという問題が生じるので、本発明ではエポキ
シ当量が1000以下の2官能エポキシ樹脂のエポキシ
樹脂(a)中の含有量を60重量%以上と限定してい
る。
【0017】上記の2官能エポキシ樹脂としては、具体
的にはビスフェノールA、テトラブロモビスフェノール
AまたはビスフェノールFとエピクロルヒドリンより合
成され、両末端にエポキシ基を有する化合物が例示でき
るがこれに限るものではない。なお、エポキシ当量が1
000以下である2官能エポキシ樹脂と以下に述べるフ
ェノキシ樹脂とは分子量の点で大きく異なるものであ
る。また、2官能エポキシ樹脂と併用することのできる
3官能以上のエポキシ樹脂としては、例えば、フェノー
ルノボラックのポリグリシジルエーテル、クレゾールノ
ボラックのポリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパンのトリグリシジルエーテル、テトラグリシドキシ
テトラフェニルエタン等を挙げることができる。
【0018】この発明で使用するノボラック樹脂(b)
は前記式(1)で表される、分子内にフェノール性水酸
基を有するフェノール系硬化剤である。具体的には、フ
ェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等
が例示でき、これらは単独で用いてもよく、2種以上併
用してもよい。式(1)で表されるノボラック樹脂
(b)の平均重合度(重合度=n+1)は3〜15のも
のが耐熱性の優れた積層板を得るためには好ましい。ま
た、上記のノボラック樹脂(b)の配合量については、
1エポキシ当量のエポキシ樹脂(a)対し0.6〜1.
3フェノール性水酸基当量のノボラック樹脂(b)を配
合することが望ましい。この範囲を外れると得られる積
層板の耐熱性が損なわれるという問題が生じる。
【0019】本発明で使用するフェノキシ樹脂(c)と
しては、特に限定するものではないが、ビスフェノール
AまたはテトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒ
ドリンより合成される線状高分子を例示することができ
る。このフェノキシ樹脂(c)は前記式(2)で表され
る骨格を有していて、重量平均分子量が5000〜10
0000であることが重要である。重量平均分子量が5
000未満であると溶融粘度が低いために、適切なゲル
化時間と溶融粘度を併せ持つ、成形性が改善されたプリ
プレグを得ることが困難になり、100000を越える
と溶剤への溶解性が劣り、均一な溶液の樹脂組成物にす
ることが困難になる。また、フェノキシ樹脂(c)の配
合量については、エポキシ樹脂(a)とノボラック樹脂
(b)の合計量100重量部に対し、フェノキシ樹脂
(c)を3〜10重量部配合することが望ましい。3重
量部未満であると、適切なゲル化時間と溶融粘度を併せ
持つ、成形性が改善されたプリプレグを得ることが困難
になり、10重量部を越えると、得られる積層板の機械
的強度(曲げ強さ等)が低下する問題が生じる。
【0020】また、本発明では、フェノキシ樹脂(c)
としてテトラブロモビスフェノールA骨格を有するよう
な、臭素化フェノキシ樹脂を用いることが、難燃性の優
れた積層板を得ることができるようになり、好ましい。
従来のジシアンジアミド等のアミン系硬化剤使用の場合
には硬化剤の配合量がエポキシ樹脂の配合量に比べて少
量であり硬化剤の難燃性の影響は少なかった。しかし、
フェノール系硬化剤を使用する場合には、その配合量が
当量の関係で多くなるので、エポキシ樹脂の難燃化に加
えて臭素化フェノキシ樹脂を用いることにより十分な難
燃性を達成することが可能となる。
【0021】本発明では、硬化促進剤として有機ホスフ
ィン含有化合物(d)を使用することにより、イミダゾ
ール類や三級アミン類等の他の硬化促進剤を使用したも
のに比べ、保存安定性の良好なプリプレグを得ることが
できるようになり、また、吸湿性が低い積層板を得るこ
とができるようになる。この有機ホスフィン含有化合物
(d)としては、特に限定するものではないが、トリブ
チルホスフィン、トリフェニルホスフィン等の有機ホス
フィン類(リン系硬化促進剤)、テトラフェニルホスホ
ニウム・テトラフェニルボレート、トリフェニルホスフ
ィン・テトラフェニルボレート、トリフェニルホスフィ
ン・トリフェニルボロン等の有機ホスフィン・有機ボロ
ンコンプレックス等が例示できる。
【0022】この有機ホスフィン含有化合物(d)の配
合量については、エポキシ樹脂(a)とノボラック樹脂
(b)の合計量100重量部に対し、有機ホスフィン含
有化合物(d)を0.05〜8重量部配合することが望
ましい。この理由は、0.05重量部未満であると、硬
化促進の効果が少なく、8重量部を越えて用いても硬化
促進効果を増大させることはなく、得られる積層板の機
械的強度(曲げ強さ等)が低下する問題が生じるからで
ある。
【0023】本発明で使用する溶剤(e)としては、均
一な溶液の樹脂組成物を得ることが可能な溶剤であれば
良く、特に限定するものではないが、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、エチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素類などが例示できる。
【0024】また、本発明の積層板用エポキシ樹脂組成
物を製造する場合に、固体であるフェノキシ樹脂(c)
を他の成分と同時に混合して溶媒(e)に溶解させよう
とすると、フェノキシ樹脂(c)が溶解しにくく、均一
な組成のエポキシ樹脂組成物が得にくい場合がある。不
均一な組成のエポキシ樹脂組成物(ワニス)を用いてプ
リプレグを製造した場合には、得られるプリプレグ1枚
内のレジンコンテントのバラツキが、場合によっては±
3%以上と、大きくなる現象が生じる。このようなレジ
ンコンテントのバラツキが大きいプリプレグを用いて積
層板を成形すると、得られる積層板内の板厚のバラツキ
が大きくなり、例えばコネクターと確実に接続できない
等の実用上の不都合を生じる。従って、本発明のエポキ
シ樹脂組成物の製造方法としては、フェノキシ樹脂
(c)を予め溶媒(e)に溶解させて溶液とし、この溶
液を他の原料と混合することが好ましい。なお、フェノ
キシ樹脂(c)を予め溶媒(e)に溶解させるときに加
熱するようにしても差支えない。
【0025】
【作用】本発明で、エポキシ樹脂組成物中に特定の重量
平均分子量のフェノキシ樹脂を含有させることは、エポ
キシ樹脂組成物中の樹脂成分の溶融粘度を増加させる働
きをする。従って、フェノキシ樹脂の配合量の調整とプ
リプレグの製造条件(乾燥条件)の調整とによって、適
切なゲル化時間と溶融粘度を併せ持つ、成形性が改善さ
れたプリプレグを得ることが可能になる。すなわち、フ
ェノキシ樹脂の配合量を調整することで、従来困難であ
った、プリプレグのゲル化時間を殆ど変化させずに溶融
粘度のみを変化させることが可能になる。
【0026】また、硬化促進剤として、有機ホスフィン
含有化合物を使用することにより、イミダゾール類や三
級アミン類等の他の硬化促進剤を使用したものに比べ、
保存安定性の良好なプリプレグを得ることができるよう
になる。
【0027】また、フェノキシ樹脂として、臭素化フェ
ノキシ樹脂を使用することは、得られる積層板に難燃性
を付与する作用をする。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
説明する。
【0029】エポキシ樹脂(a)としては下記の4種類
のエポキシ樹脂を表2〜表4に示す割合で配合して使用
した。各例共に、2種類のエポキシ樹脂を併用したので
表中には第1エポキシ樹脂、第2エポキシ樹脂として示
した。 「エポキシ樹脂1」−−エポキシ当量が500である、
2官能のビスフェノールA型エポキシ樹脂〔油化シェル
エポキシ(株)製、商品名エピコート1001〕 「エポキシ樹脂2」−−エポキシ当量が400である、
2官能のテトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂
〔住友化学工業(株)製、商品名ESB400〕 「エポキシ樹脂3」−−エポキシ当量が500である、
2官能のテトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂
〔ダウケミカル社製、商品名DER511〕 「エポキシ樹脂4」−−エポキシ当量が200である、
主として3官能以上である多官能のクレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂〔東都化成(株)製、商品名YDCN
702P〕
【0030】フェノール系硬化剤としては式(1)で表
され、式(1)中のRが水素原子であるノボラック樹脂
(b)を使用し、このノボラック樹脂(b)としては、
水酸基当量が105であるフェノールノボラック樹脂
〔荒川化学工業(株)製、商品名タマノール752〕を
表2〜表4に示す配合割合で使用した。
【0031】式(2)で表されるフェノキシ樹脂(c)
として、下記のものを表2〜表4に示す割合で配合して
使用した。 「フェノキシ樹脂1」−−重量平均分子量が42600
であり、式(2)中のYが水素原子であるフェノキシ樹
脂〔ユニオンカーバイド社製、商品名PKHH〕 「フェノキシ樹脂2」−−重量平均分子量が52500
であり、式(2)中のYが水素原子であるフェノキシ樹
脂〔東都化成(株)製、商品名YP50〕 「フェノキシ樹脂3」−−重量平均分子量が50000
であり、式(2)中のYが臭素原子である骨格を有する
臭素化フェノキシ樹脂〔東都化成(株)製、商品名YP
B40、臭素含有率20重量%〕
【0032】硬化促進剤として下記のものを表2〜表4
に示す割合で配合して使用した。 「硬化促進剤1」−−2-エチル4-メチルイミダゾール 「硬化促進剤2」−−有機ホスフィン含有化合物(d)
である、トリフェニルホスフィン 「硬化促進剤3」−−有機ホスフィン含有化合物(d)
である、トリフェニルホスフィン・トリフェニルボロン 「硬化促進剤4」−−有機ホスフィン含有化合物(d)
である、テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニル
ボレート
【0033】溶媒(e)としてメチルエチルケトンを表
2〜表4に示す割合で配合して使用した。
【0034】上記の原料を用いて、実施例1〜7及び比
較例2、4については、フェノキシ樹脂(c)を予め溶
媒(e)に溶解させて溶液とし、次いでこの溶液と他の
原料とを混合、溶解してエポキシ樹脂組成物を得た。ま
た比較例1、3については、フェノキシ樹脂(c)を使
用していないため、各原料を同時に混合、溶解してエポ
キシ樹脂組成物を得た。
【0035】このようにして得たワニス状のエポキシ樹
脂組成物をガラス布〔旭シュエーベル(株)製、品番7
628W〕に含浸し、次いで150℃で乾燥して、レジ
ンコンテントが約45重量%で、厚みが約0.2mmの
プリプレグを作製した。この時の乾燥時間は、プリプレ
グになった段階での樹脂組成物の130℃の溶融粘度
(130℃で測定した時の最低溶融粘度)が300〜5
00ポイズとなるように、それぞれの樹脂組成物毎に設
定した。上記で作製したプリプレグについて、130℃
でのゲル化時間、130℃の溶融粘度を測定した。その
結果を表2〜表4に示す。なお、130℃でのゲル化時
間はプリプレグに付着している樹脂成分を揉み落とし
て、130℃の熱板上でのゲル化までの時間を測定し、
上記の溶融粘度はプリプレグに付着している樹脂成分を
揉み落として、高化式フローテスターで測定して求め
た。
【0036】上記で作製したプリプレグについて、保存
安定性を調べた。この評価方法は、プリプレグを40℃
の恒温槽内に保存し、一定時間毎に130℃の溶融粘度
を測定し、その経時変化を調べ、初期値からの変化率が
50%未満である日数(50%以上となった日は除く)
を40℃での保存可能日数とした。その結果を表2〜表
4に示した。 〔溶融粘度の初期値からの変化率=(経時後溶融粘度−
初期溶融粘度)× 100/(初期溶融粘度)〕 次に、作製したプリプレグを8枚重ね、離型フィルムを
介して、金属プレートで挟んで、下記の条件で加圧、加
熱して成形し、積層板を作製した。 第1ステップ:圧力5kg/cm2 、温度120℃、時
間5分 第2ステップ:圧力40kg/cm2 、温度120℃、
時間15分 第3ステップ:圧力40kg/cm2 に保持し、170
℃まで昇温 第4ステップ:圧力40kg/cm2 、温度170℃、
時間60分 第5ステップ:圧力40kg/cm2 の保持し、室温ま
で冷却
【0037】上記で作製した積層板について、目視によ
り積層板中に微細な空隙が生じている、いわゆる、かす
れ不良の有無を調べ、その結果を成形性として表2〜表
4に示した。また積層板から所定の大きさの試験片を切
出し、UL規格に準拠して難燃性を調べ、難燃性がUL
規格のV−0相当かどうかを判定し、その結果を表2〜
表4に示した。また、85℃、85%の恒温恒湿槽中で
7日間吸湿させた時の積層板の吸湿率を測定し、その結
果を表2〜表4に示した。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】表2〜表4の結果から、次のことが確認さ
れた。比較例1と比較例2の比較及び比較例3と比較例
4の比較から、フェノキシ樹脂を含まないものでは、プ
リプレグの溶融粘度を300〜500(適切な溶融粘度
の範囲)に入れようとすると、ゲル化時間が1分と短く
なってしまい、その結果、成型時の樹脂の流動性不足に
より積層板にかすれ不良が発生しているが、フェノキシ
樹脂を含ませたものは、プリプレグの溶融粘度を300
〜500に入れて、かつ、ゲル化時間を20分と適切な
ゲル化時間にすることが可能であるため、かすれ不良が
発生していない。(適切なゲル化時間は15〜30分と
推定している。)そして、フェノキシ樹脂を含有してい
て、比較例とは硬化促進剤の種類が異なっている実施例
1〜7でも、プリプレグの溶融粘度を300〜500に
入れて、かつ、ゲル化時間を15〜30分と適切なゲル
化時間にすることが可能であり、かすれ不良が発生して
いない。
【0042】また、実施例1と比較例2の比較及び実施
例3と比較例4の比較から、硬化促進剤に有機ホスフィ
ン含有化合物を使用しているものは、プリプレグの保存
安定性に優れ、また、積層板の吸湿率が低いことが確認
された。
【0043】また、臭素化フェノキシ樹脂を使用してい
る実施例4、5ではV−0合格と優れた難燃性を有して
いる。
【0044】
【発明の効果】本発明の積層板用エポキシ樹脂組成物
は、上記のように構成されているので、本発明によれ
ば、成形性に優れ、かつ、保存安定性が良好なプリプレ
グが得られるフェノール系硬化剤使用のエポキシ樹脂組
成物を提供することが可能となる。
【0045】また、請求項4に係る発明によれば、上記
の効果に加えて、優れた難燃性を備える積層板を得るこ
とが可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/24 CFC 7310−4F (72)発明者 八田 行大 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ当量が1000以下である2官
    能エポキシ樹脂を60重量%以上含むエポキシ樹脂
    (a)、下記式(1)で表されるノボラック樹脂(b) 【化1】 (式中、Rは水素もしくはCm H2m+1(mは1〜9の整
    数)で示される基を表し、nは繰り返し数を表す。)、
    下記式(2)で表される骨格を有し、重量平均分子量が
    5000〜100000であるフェノキシ樹脂(c) 【化2】 (式中Yは水素原子もしくはハロゲン原子を表し、hは
    正の数を表す。)、有機ホスフィン含有化合物(d)及
    び溶媒(e)を含有してなる積層板用エポキシ樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 1エポキシ当量のエポキシ樹脂(a)対
    し0.6〜1.3フェノール性水酸基当量のノボラック
    樹脂(b)を配合してなる請求項1記載の積層板用エポ
    キシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂(a)とノボラック樹脂
    (b)の合計量100重量部に対し、フェノキシ樹脂
    (c)を3〜10重量部配合してなる請求項1または請
    求項2記載の積層板用エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 フェノキシ樹脂(c)が臭素化フェノキ
    シ樹脂である請求項1、請求項2または請求項3記載の
    積層板用エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシ樹脂(a)とノボラック樹脂
    (b)の合計量100重量部に対し、有機ホスフィン含
    有化合物(d)を0.05〜8重量部配合してなる請求
    項1から請求項4までのいずれかに記載の積層板用エポ
    キシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 有機ホスフィン含有化合物(d)がトリ
    フェニルホスフィンである請求項1から請求項5までの
    いずれかに記載の積層板用エポキシ樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 有機ホスフィン含有化合物(d)が有機
    ホスフィン・有機ボロンコンプレックスである請求項1
    から請求項5までのいずれかに記載の積層板用エポキシ
    樹脂組成物。
JP2998294A 1994-02-28 1994-02-28 積層板用エポキシ樹脂組成物 Pending JPH07238146A (ja)

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JP2001348488A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Matsushita Electric Works Ltd 熱伝導性樹脂組成物、プリプレグ、放熱性回路基板及び放熱性発熱部品

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