JPH072406B2 - 真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート - Google Patents

真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート

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JPH072406B2
JPH072406B2 JP2006688A JP668890A JPH072406B2 JP H072406 B2 JPH072406 B2 JP H072406B2 JP 2006688 A JP2006688 A JP 2006688A JP 668890 A JP668890 A JP 668890A JP H072406 B2 JPH072406 B2 JP H072406B2
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vinyl chloride
chloride resin
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延泰 大河原
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は真空成形用の塩化ビニル系樹脂シートに関し、
特に真空成形後のシートの収縮の少ない真空成形用塩化
ビニル系樹脂シートに係るものである。 〔従来技術〕 従来、真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂シートとして、
成形品のソフト化から塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを
使用したシートが使用されてきた。 塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを使用して絞模様を有す
るシートを形成するには、凹凸模様を有する離型紙に塩
化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物を塗布しこれをゲル
化して離型紙から剥離するので、得られる塩化ビニル系
樹脂シートには離型紙の凹凸模様が明確に転写され、絞
の凹凸が微細なものまで含めて充分に表現でき、自動車
等の車輛用内装材用としては好適なものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 塩化ビニル系樹脂プラスチゾルから形成したシートは上
述したように、真空成形してもソフト感があり、自動車
等の内装材に好適ではあるが、従来使用されていた真空
成形用の塩化ビニル系樹脂プラスチゾルは平均重合度が
1400以上で、特に平均重合度2000程度のものが多く使用
されてきたが、これら高重合度塩化ビニル系樹脂のプラ
スチゾルから形成されたシートは、真空成形後のシート
の収縮が大きいという問題点を有しており、特に自動車
等の内装品として真空成形品を別な成形品に嵌め込んだ
り、あるいは別の型にセットしてポリウレタンを注入成
形する場合などには、真空成形品の2次収縮により、注
入型へのセットが困難になるという大きな問題点があっ
た。 本発明は、このような従来技術を背景になされたもの
で、真空成形後の2次収縮が極めて少ない真空成形用塩
化ビニル系樹脂シートを提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、 (1)PVC/ABS系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂プ
ラスチゾル組成物からなる離型紙の凹凸模様が付形され
た塩化ビニル樹脂層が1層以上形成されてなる真空成形
用塩化ビニル系樹脂積層シート。 (2)PVC/ABS系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂プ
ラスチゾル組成物からなる離型紙の凹凸模様が付形され
た塩化ビニル樹脂の皮膜層が形成され、該皮膜層上に熱
可塑性合成樹脂の表皮層が形成されてなる真空成形用塩
化ビニル系樹脂積層シート。 (3)皮膜層が非発泡層である請求項2記載の真空成形
用塩化ビニル系樹脂シート。 (4)皮膜層が発泡層である請求項2記載の真空成形用
塩化ビニル系樹脂シート。 (5)表皮層を形成する熱可塑性合成樹脂がポリウレタ
ンまたは塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物から形成
された請求項2〜4のいづれかに記載の真空成形用塩化
ビニル系樹脂シート。 を要旨とするものである。 本発明で使用する塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニ
ル単独、または塩化ビニルと他のビニルモノマー、例え
ば酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、マレイン酸エス
テル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エステル、ア
クリル酸エステル、高級ビニルエーテルなどとをエマル
ジョン重合またはマイクロサスペンション重合で得られ
る重合体または共重合体が挙げられるが、これらは単独
で使用してもよいし、複数を併用して使用してもよい。 塩化ビニル系樹脂からプラスチゾルを形成するのに使用
できる液状可塑剤としては、例えばフタル酸ジ−2−エ
チルヘキシルエステル(DOP)、フタル酸ジイソノニル
エステル(DINP)、フタル酸ブチルベンジルエステル
(BBP)、フタル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フ
タル酸ジウンデシルエステル(DUP)などに代表される
一般のフタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジオクチ
ルエステル(DOA)、セバシン酸ジオクチルエステル(D
OS)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)に代表
される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリット酸
トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるトリメリッ
ト酸エステル系可塑剤、トリクレジルフォスフェート
(TCP)、トリキシリルフォスフェート(TXP)などに代
表されるトリアリールフォスフェート系可塑剤のほか、
エポキシ化大豆油などに代表されるエポキシ系可塑剤、
ポリプロピレンアジペート等に代表されるポリエステル
系可塑剤などの高分子系可塑剤、塩素化パラフィンなど
の一般の可塑剤が使用できるが、これらの可塑剤は単独
で使用しても良いし、2種以上を併用して使用してもよ
い。 これらの可塑剤は、目的とする種々の用途に合わせて、
塩化ビニル系樹脂に適宜量添加される。 一般に添加される量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して30〜100重量部程度であるが、本発明においては
これに限定されるものではない。 本発明において使用されるPVC/ABS系樹脂シートを形成
するのに使用されるPVC系樹脂としては、先に記載した
塩化ビニル系樹脂層を形成する塩化ビニル系樹脂組成が
全て使用できる。但し塩化ビニル系樹脂はサスペンジョ
ン重合したものである。またABS系樹脂としては、一般
にアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体が
使用されるが、メチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレン共重合体などのようにアクリロニトリルに代えて
他のアクリル系モノマーを使用した共重合体や、ブタジ
エンに代えてアクリルゴムを使用した共重合体や、ブタ
ジエンに代えて他のジエン系モノマーを使用した共重合
体や、スチレンに代えて他のスチレン系モノマーを使用
した共重合体などが使用でき、通常のABS共重合体に制
限されるものではない。 PVC/ABS系樹脂シートは、塩化ビニル系樹脂とABS系樹脂
とをブレンドし、これに必要に応じて可塑剤、安定剤等
の一般に塩化ビニル系樹脂の添加剤として使用されてい
る添加剤を添加し、カレンダー加工等の塩化ビニル系樹
脂のシート成形方法でシーティングすることにより得ら
れる。PVC/ABS系樹脂シートの厚みは0.05〜1mmで、好ま
しくは0.15〜0.7mmである。尚、添加剤としてNBRやアク
リル系加工助剤を添加することもできる。 また、本発明の塩化ビニル系樹脂には、安定剤として、
例えばステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の金属石鹸、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫マレート、有機錫メルカプチド、有機錫スルホン
アミド等の錫系安定剤、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜燐
酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛などが用いられ、これらの
安定剤は単独でまたは2種以上を併用して使用でき、特
に安定剤を制限するものではない。 この安定剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して0.5から10重量部、好ましくは1〜5重量部程度
である。 また、この塩化ビニル系樹脂には、発泡剤を添加して発
泡シートを得ることもできる。発泡させる場合、発泡剤
として例えば塩化ビニル系樹脂の発泡剤であるアゾジカ
ルボンアミド、ジニトロソペンタテトラミン、オキシビ
スベンゼンヒドラジドなどを用いることにより発泡させ
ることができ、また必要に応じて発泡促進剤または発泡
抑制剤を添加してもよい。 さらに、本発明の真空成形用塩化ビニル系樹脂シートを
得るための塩化ビニル系樹脂プラスチゾルを機械発泡さ
せて発泡シートを得ることもできるものである。この場
合には、整泡剤としてアルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、アルキルベンゼンスルホン酸カリウム等の有機
界面活性剤やポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェ
ニルシロキサンなどのシルコーン油を用いるのが好まし
い。整泡剤の添加量は塩化ビニル系樹脂プラスチゾル10
0重量部に対して0.1〜5重量部である。 上記以外に、必要に応じて三酸化アンチモン、トリアル
コキシアルキルフォスフェートなどの難燃剤、炭酸カル
シウム、タルク、ハイドロタルサイト、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム等の充填剤等の他に、加工助
剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、老化防止剤など
も添加することができる。 本発明においては、PVC/ABS系樹脂シートの表面に塩化
ビニル系樹脂のプラスチゾル組成物からなる離型紙の凹
凸模様が付形された塩化ビニル樹脂層を少なくとも1層
有していればよく、この塩化ビニル系樹脂層は単層であ
っても複層であってもよい。複層の場合、平均重合度が
低い塩化ビニル系樹脂層と平均重合度が高い塩化ビニル
系樹脂層とを組み合わせて使用してもよく、この場合、
平均重合度が低い塩化ビニル系樹脂層は表面側に露出し
て表皮層を形成してもよいし、裏面側に位置して皮膜層
を形成してもよい。平均重合度が高い塩化ビニル系樹脂
層で表皮層を形成する場合には、平均重合度の低い塩化
ビニル系樹脂のプラスチゾル組成物から得られる塩化ビ
ニル系樹脂シートの皮膜層を1層以上形成した複層構造
の真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂シートとしてもよ
い。この場合皮膜層は非発泡層であっても、発泡層であ
っても、また発泡層と非発泡層の組合せであってもよ
い。表皮層が平均重合度の高い塩化ビニル系樹脂のプラ
スチゾル組成物から形成されたものは、真空成形して得
られる真空成形品の表面の絞消え、艶変化が極めて少な
く好ましい。 〔作用〕 本発明においては、真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂シ
ートがPVC/ABS系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂プ
ラスチゾル組成物からなる塩化ビニル系樹脂層を少なく
とも1層有するものであるので、塩化ビニル系樹脂を主
成分とするプラスチゾル組成物から形成された塩化ビニ
ル系樹脂だけからなるシートのように、真空成形後の2
次収縮を起こすことがなく、自動車等の車輛や、船舶等
の乗物の内装に使用されるインナーパネル、セイフティ
パッド、リッド、コンソールボックス、アシストグリッ
プ等に好適である。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。 実施例1 第1表に示す配合例1の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
ライカイ機で20分混練後、革絞状の凹凸模様を有する離
型紙に厚み0.5mmになるように塗布し、これを200℃で2
分間加熱ゲル化して塩化ビニル樹脂シートを得た。得ら
れた塩化ビニル樹脂シートは離型紙に形成された凹凸模
様が明確に転写されており、皮革調の良好な外観を有す
るものであった。この塩化ビニル樹脂シートを、下記配
合の組成物を185℃で混練しカレンダーにて厚み0.6mmに
分出ししたPVC/ABS樹脂シートにラミネートして真空成
形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。この真空成形用
塩化ビニル樹脂積層シートを遠赤外線ヒーターで加熱
し、表面温度160℃にて真空成形したところ良好な真空
成形品が得られた。 得られた真空成形品について収縮率(2次収縮率)を測
定した。その結果を第2表に示す。
【収縮率の試験】
得られた真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを真空成
形し、100%伸長された部分の24時間放置後の収縮率を
測定した。この収縮率が小さいほど好ましいものであ
る。 実施例2 配合例2の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを使用し、実施
例1と同様にして真空成形用塩化ビニル樹脂積層シート
を得た。この真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートにつ
いて実施例1と同様の試験を行なった。その結果につい
ては第2表に示す。 実施例3〜5 配合例1、2、3、4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
使用し、配合例1と配合例3、配合例4と配合例2、配
合例4と配合例3との組合せで離型紙上に表皮層が0.1m
mの厚みになるように塗布し、これをゲル化した後、表
皮層上に皮膜層が0.4mmの厚みになるように塗布し、こ
れをゲル化する2層引きをする以外は実施例1と同様に
して真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。この
真空成形用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例1
と同様の試験を行なった。その結果については第2表に
示す。 比較例1〜2 配合例1、2、3、4の塩化ビニル樹脂プラスチゾルを
使用し、配合例4と配合例3と配合例1、配合例2との
組合せで離型紙上に表皮層が0.1mmの厚みになるように
塗布し、これをゲル化し、表皮層上に表皮層が0.4mmの
厚みになるように塗布し、これをゲル化して2層の真空
成形用塩化ビニル樹脂積層シートを得た。この真空成形
用塩化ビニル樹脂積層シートについて実施例1と同様の
試験を行なった。その結果については第2表に示す。 第2表から明らかなように本発明の真空成形用塩化ビニ
ル系樹脂積層シートは、PVC/ABS系樹脂シート表面に塩
化ビニル系樹脂のプラスチゾル組成物からなる塩化ビニ
ル系樹脂を少なくとも1層有するものであるので、真空
成形後の2次収縮は極めて少ないことがわかる。平均重
合度が低い塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物からな
る層を有する真空成形用塩化ビニル系樹脂積層シート
(比較例2)は、平均重合度が高い塩化ビニル系樹脂プ
ラスチゾル組成物だけからなる真空成形用塩化ビニル系
樹脂積層シート(比較例1)に比較し、2次収縮が少な
く良好であるが、本発明の真空成形用塩化ビニル系樹脂
積層シート(実施例1〜5)は、これよりも2次収縮が
少なく好ましいものである。 〔発明の効果〕 本発明は、このように真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂
シートがPVC/ABS系樹脂シート表面に塩化ビニル系樹脂
プラスチゾル組成物からなる離型紙の凹凸模様が付形さ
れた塩化ビニル樹脂層を少なくとも1層有するものであ
るので、塩化ビニル系樹脂を主成分とするプラスチゾル
組成物から形成された塩化ビニル系樹脂層だけからなる
シートのように、真空成形後の2次収縮を起こすことが
なく、ソフトで手触り感の優れた真空成形品を得ること
ができ、自動車等の車輛や、船舶等の乗物の内装に使用
されるインナーパネル、セイフティパッド、リッド、コ
ンソールボックス、アシストグリップ等に好適である。 また本発明の真空成形用ポリ塩化ビニル系樹脂シート
は、皮膜層があらかじめ離型紙の凹凸模様が転写付形さ
れたものであるので、特に雄引き真空成形に好適であ
り、加熱真空成形しても、あらかじめ付形された表面の
凹凸模様はそのまま残存し、微細な絞模様などを表面に
現出させることができるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PVC/ABS系樹脂シート表面に塩化ビニル系
    樹脂プラスチゾル組成物からなる離型紙の凹凸模様が付
    形された塩化ビニル系樹脂層が1層以上形成されてなる
    真空成形用塩化ビニル系樹脂シート。
  2. 【請求項2】PVC/ABS系樹脂シート表面に塩化ビニル系
    樹脂プラスチゾル組成物からなる離型紙の凹凸模様が付
    形された塩化ビニル系樹脂の皮膜層が形成され、該皮膜
    層上に熱可塑性合成樹脂の表皮層が形成されてなる真空
    成形用塩化ビニル系樹脂シート。
  3. 【請求項3】皮膜層が非発泡層である請求項2記載の真
    空成形用塩化ビニル系樹脂シート。
  4. 【請求項4】皮膜層が発泡層である請求項2記載の真空
    成形用塩化ビニル系樹脂シート。
  5. 【請求項5】表皮層を形成する熱可塑性合成樹脂がポリ
    ウレタンまたは塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成物か
    ら形成された請求項2〜4のいづれかに記載の真空成形
    用塩化ビニル系樹脂シート。
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