JPH0724184Y2 - ワーク位置決め移動装置 - Google Patents

ワーク位置決め移動装置

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JPH0724184Y2
JPH0724184Y2 JP1989074806U JP7480689U JPH0724184Y2 JP H0724184 Y2 JPH0724184 Y2 JP H0724184Y2 JP 1989074806 U JP1989074806 U JP 1989074806U JP 7480689 U JP7480689 U JP 7480689U JP H0724184 Y2 JPH0724184 Y2 JP H0724184Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は円形外周面を有するワークを位置決めして保持
するワーク位置決め保持装置に係り、特に、回転テーブ
ルやX−Yテーブル等の移動装置によりワークを保持し
たまま移動させるワーク位置決め移動装置に関するもの
である。
従来の技術 円形外周面を有するワークに加工や組付け,検査等を行
うため、そのワークを予め定められた一中心線と同心に
位置決めして保持するワーク位置決め保持装置がある。
実開昭51-157077号公報に記載の装置はその一例であ
り、(A)一中心線に対して接近離間可能に配設された
複数のクランプ爪と、(B)前記一中心線まわりの回動
可能に配設され、その一中心線まわりにおける一方向へ
回動させられることにより、前記複数のクランプ爪をそ
れぞれ前記一中心線に接近する方向へ移動させ、ワーク
の円形外周面に押圧する回動部材と、(C)その回動部
材を常には前記一方向へ回動するように付勢する付勢手
段とを有して構成されている。
このようなワーク位置決め保持装置は、付勢手段の付勢
力に従って回動部材が一方向へ回動させられることによ
りクランプ爪がワークをクランプするため、シリンダな
どの駆動手段を用いてクランプする場合のようにクラン
プ状態に保持するための動力供給が不要である。したが
って、例えば回転テーブルやX−Yテーブル等の移動装
置に取り付けて、ワークを位置決め保持したまま移動さ
せる場合の装置構成が容易であり、(D)前記回動部材
に係合してその回動部材を前記付勢手段の付勢力に抗し
て前記一方向と反対方向へ回動させるアンクランプ手段
を所定の着脱位置に配設すれば、その着脱位置でアンク
ランプしてワークの着脱を行うことができる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このように付勢手段によってクランプ状
態に保持するとともに、アンクランプ手段を所定の着脱
位置に配設した場合、着脱位置以外でクランプを解除し
たりアンクランプ状態に保持したりすることができない
ため、故障や異常などの発生時に迅速に対処できないこ
とがある。点検,整備を行う場合も、着脱位置以外では
クランプ状態に保持されるため、作業性や安全性が損な
われることがある。
本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その
目的とするところは、付勢手段の付勢力でクランプ状態
に保持するとともに着脱位置に設けられたアンクランプ
手段でアンクランプするワーク位置決め移動装置におい
て、任意の位置でアンクランプしたりアンクランプ状態
に保持したりできるようにすることにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために、本考案は、円形外周面を
有するワークを予め定められた一中心線と同心に位置決
めして移動させるワーク位置決め移動装置であって、
(a)移動装置によって移動させられるとともに予め定
められたワーク着脱位置で停止させられる移動部材と、
(b)前記一中心線に対して接近離間可能に前記移動部
材に配設された複数のクランプ爪と、(c)前記一中心
線まわりの回動可能に前記移動部材に配設され、その一
中心線まわりにおける一方向へ回動させられることによ
り、前記複数のクランプ爪をそれぞれ前記一中心線に接
近する方向へ移動させ、前記ワークの円形外周面に押圧
する回動部材と、(d)その回動部材と前記移動部材に
跨がって配設され、その回動部材を常には前記一方向へ
回動するように付勢する付勢手段と、(e)前記ワーク
着脱位置に配設され、前記回動部材に係合してその回動
部材を前記付勢手段の付勢力に抗して前記一方向と反対
方向へ回動させるアンクランプ手段と、(f)前記回動
部材に配設され、その回動部材を前記一方向と反対方向
へ回動させるように手動操作されるとともに、前記移動
部材に係合させられてその回動部材をアンクランプ位置
に保持する手動アンクランプ装置とを有することを特徴
とする。
作用 このようなワーク位置決め移動装置においては、先ず、
回転テーブルやX−Yテーブル等の移動装置によって移
動部材がワーク着脱位置で停止させられるとともに、ア
ンクランプ手段により回動部材が一方向と反対方向へ回
動させられた状態においてワークを一中心線上に供給す
る。次に、アンクランプ手段の作動が解除されると、回
動部材が付勢手段の付勢力に従って一方向へ回動させら
れ、それに伴って複数のクランプ爪がそれぞれ一中心線
に接近する方向へ移動させられてワークの円形外周面に
押圧され、そのワークを一中心線と同心に位置決めして
クランプする。
上記ワークは、その後移動装置によって移動部材が移動
させられることにより、その移動部材と共に移動させら
れ、所定の加工,組付け,検査等が行われる。ワークに
対する加工等が終了するとともに、移動装置によって移
動部材が前記ワーク着脱位置まで移動させられ、アンク
ランプ手段により回動部材が一方向と反対方向へ回動さ
せられると、クランプ爪によるワークのクランプ状態が
解除され、ワークの着脱が許容されて加工等の終了した
ワークが移動部材から取り出される。
一方、本考案のワーク位置決め移動装置には手動アンク
ランプ装置が設けられ、手動操作で回動部材を一方向と
反対方向へ回動させてクランプ爪をアンクランプできる
とともに、移動部材に係合させて回動部材をアンクラン
プ位置に保持できるため、上記ワーク着脱位置のみなら
ず任意の位置で手動によりワークのクランプ状態を解除
したり、アンクランプ状態に保持したりすることができ
る。
なお、ワーク着脱位置は必ずしも1箇所である必要はな
く、ワークの供給,取出しを別々の位置で行ったり途中
でワークの保持姿勢を変更したりする場合など、複数箇
所にワーク着脱位置を設定することもできる。
考案の効果 このように、本考案のワーク位置決め移動装置は、回動
部材が付勢手段の付勢力に従って一方向へ回動させられ
ることにより、クランプ爪がワークの円形外周面に押圧
されてそのワークをクランプするとともに、ワーク着脱
位置に配設されたアンクランプ手段によってアンクラン
プされることによりワークを着脱できるようになってい
るため、クランプ状態に保持するために動力を供給する
必要がなく、複雑な動力供給設備等が不要で装置が簡単
に構成されるとともに、移動装置による移動形態の設定
の自由度が高い。
しかも、手動アンクランプ装置が設けられ、任意の位置
でアンクランプしたりアンクランプ状態に保持したりす
ることができるため、故障や異常の発生時、或いは点
検,整備を行う時などに必要に応じてアンクランプ状態
とすることにより、故障や異常に迅速に対処できるとと
もに点検,整備などの作業性や安全性が向上する。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例であるワーク位置決め移動装
置の一部を切り欠いた正面図で、第2図は平面図、第3
図は縦断面図である。これ等の図において、10は位置固
定に配設された治具本体であり、この治具本体10にはベ
アリング12を介して回転リング14が略垂直な一中心線l
まわりの回転可能に取り付けられている。回転リング14
には、それぞれその内周側,外周側に延び出す円環形状
のプレート16,18が固設されているとともに、外周側の
プレート18の外周縁にはチェーン20が取り付けられ、図
示しない駆動モータおよびスプロケットにより一中心線
lまわりに回転駆動されるようになっている。
上記回転リング14には、第3図におけるIV-IV断面を示
す第4図から明らかなように、係合溝22が形成された位
置決めブロック24が固設され、治具本体10に配設された
位置決め突起26が上記係合溝22と係合させられることに
より、回転リング14は一定の回転位置で停止させられ
る。位置決め突起26は、ホルダ28を介して治具本体10に
上下方向の移動可能に保持されたシャフト30の上端部に
設けられており、そのシャフト30はスプリング32によっ
て上方へ付勢され、位置決め突起26を予め定められた一
定寸法だけ突き出させるようになっている。この突出し
寸法は位置決めブロック24の傾斜面34と係合可能な寸法
であり、回転リング14の回転に伴って位置決めブロック
24が第4図における左側から右方向へ向かって移動させ
られることにより、位置決め突起26は傾斜面34に摺接し
つつ押し下げられ、係合溝22が第4図に示されている位
置に達すると位置決め突起26はスプリング32の付勢力に
従ってその係合溝22内に装入され、回転リング14をその
回転位置で停止させる。また、シャフト30の下端部に
は、テーパ状外周面を有する係合部材36が固定され、そ
のテーパ状外周面に図示しない係合爪が略水平方向から
係合させられることにより、シャフト30はスプリング32
の付勢力に抗して下方へ押し下げられ、位置決め突起26
と係合溝22との係合を解除して回転リング14の自由な回
転を許容する。以上により移動装置としての回転テーブ
ル38が構成されている。
前記プレート18には、6個の支持部材40が取り付けられ
ている。これ等の支持部材40は、大きさが異なる2種類
のワーク42a,42bを支持し得るように、それぞれ2種類
の受け金46a,46bを備えており、それ等の受け金46a,46b
は前記一中心線lと平行な軸心まわりの回転可能にプレ
ート18に配設された回転シャフト48に固定されている。
回転シャフト48の下端部にはそれぞれスプロケット50が
設けられているとともに、それ等のスプロケット50には
チェーン52が巻き掛けられており、このチェーン52が切
換装置54によって一定ストロークだけ移動させられるこ
とにより、回転シャフト48はそれぞれ180°回転させら
れ、受け金46aと46bとが切り換えられる。
上記切換装置54は、第5図に詳しく示されているよう
に、チェーン52に接続されたスライダ56と、そのスライ
ダ56に固設された切換ブロック60と、その切換ブロック
60に当接してスライダ56の移動ストロークを規定する一
対のストッパ58a,58bとを備えており、切換ブロック60
によってスライダ56が何れか一方の移動端へ移動させら
れることにより、回転シャフト48を180°回転させて受
け金46aと46bとを切り換えるようになっている。また、
スライダ56には一対の切欠62a,62bが設けられ、その切
欠62a,62bにボール64がスプリング66によって押圧され
ることにより、そのスライダ56は上記移動端に位置決め
される。第1図〜第3図はワーク42aを支持する状態
で、第3図の二点鎖線および第6図はワーク42bを支持
する状態である。
ワーク42a,42bはテレビの受像管を構成する部品で、そ
れぞれ円形外周面を有する筒状部68a,68bと、その筒状
部68a,68bから連続して拡開する四角形状の開口部70a,7
0bとを備えており、前記支持部材40は開口部70a,70bを
支持するためのものである。したがって、6個の支持部
材40はその開口部70a,70bの形状に対応して配設されて
おり、第2図において上下に位置する一対の支持部材40
は、他の支持部材40に比較してプレート18の外周側の位
置に設けられている。また、前記受け金46a,46bには、
それぞれワーク42a,42bの開口部70a,70bが接触させられ
る部位に合成樹脂製のプレートが固着されている。な
お、第3図における左側の支持部材40は、第2図におい
て上下に位置するものであり、右側の支持部材40は第2
図において左右に位置するものである。また、上記受け
金46a,46bは回転シャフト48に対して着脱可能に取り付
けられており、ワークの大きさに応じて更に寸法が異な
る別の受け金に交換できるようになっている。
一方、前記プレート16の内周部には、一中心線lを中心
として等角度間隔で3本の支持ロッド72が下向きに固設
され、ワーク42a,42bの下端部を支持するための支持装
置74が配設されている。支持装置74は、第3図に明らか
に示されているように支持ロッド72の下端部に固設され
たプレート76に取り付けられており、そのプレート76に
固定されたホルダ78と、そのホルダ78内に上下方向の移
動可能に保持されたシャフト80と、そのシャフト80の上
端部に固設された合成樹脂製の係合部材82と、シャフト
80を上方へ付勢するスプリング84とを備えて構成されて
いる。
ホルダ78は、プレート76に設けられた複数の調整ボルト
86によって一中心線lと同心に芯出しされた状態でプレ
ート76に固定されており、シャフト80および係合部材82
はその一中心線l上に位置させられている。また、係合
部材82は前記筒状部68a,68bの内径寸法と略同じ外径の
円柱形状を成しており、その筒状部68a,68b内に嵌合さ
れることにより、その筒状部68a,68bを一中心線lと略
同心に位置決めして支持する。そして、かかる係合部材
82は常には前記スプリング84によって上昇位置に保持さ
れ、ワーク42a,42bがセットされることにより、そのワ
ーク42a,42bの長さ寸法に応じてスプリング84の付勢力
に抗して下降させられる。第3図は長さ寸法が比較的長
いワーク42aがセットされた状態である。なお、2種類
のワーク42a,42bの筒状部68a,68bの内径寸法は略同一寸
法とされている。
前記プレート16の内周部にはまた、ワーク42a,42bの筒
状部68a,68bをクランプするクランプ装置88が設けられ
ている。このクランプ装置88は、プレート16の内周縁部
に固設された三角形状の支持プレート90に配設されてお
り、その支持プレート90は、第7図および第8図から明
らかなように、プレート16に設けられた3本の調整ボル
ト92により前記一中心線lと同心に芯出しされた状態で
固定されている。また、この支持プレート90の上記一中
心線l上には、筒状部68a,68bよりも大径の貫通穴が形
成され、その筒状部68a,68bを案内する合成樹脂製のガ
イド94が取り付けられている。上記第7図は第3図にお
けるVII-VII断面を示す図である。なお、第3図は理解
を容易とするために一中心線lまわりにおける断面位置
がその一中心線l方向において部分的に相違している。
上記支持プレート90は移動部材を成すもので、その下側
には、第3図におけるIX-IX断面を示す第9図から明ら
かなように、一中心線lを中心として等角度間隔で3個
のクランプ爪96が取り付けられている。これ等のクラン
プ爪96は、それぞれ一中心線lと平行なピン98まわりの
回動可能に配設されており、合成樹脂製の当接部材100
が固定された部分が一中心線lに対して接近離間可能と
されている。また、これ等のクランプ爪96には、当接部
材100が第9図に示されているように一中心線lに接近
させられた状態において、その一中心線lを中心とする
円の接線方向に対して僅かに傾斜するカム面102、およ
びその接線方向に対して略直角な係合面104が設けられ
ている。
支持プレート90にはまた、一中心線lを中心として等角
度間隔で3個の支持ローラ106がその一中心線lと平行
な軸のまわりの回転可能に取り付けられており、それ等
の支持ローラ106によりリング状の回動部材108が一中心
線lまわりの回転可能に支持されている。3個の支持ロ
ーラ106の1つは取付軸に対して偏心して配設されてお
り、その取付軸は3個の支持ローラ106によって回動部
材108ががたつくことなく支持されるように、支持プレ
ート90に対する軸心まわりの取付位置が調整されてい
る。
上記回動部材108は、支持プレート90との間に張設され
た3本の引張コイルスプリング110により常には第9図
における右まわり方向へ回動するように付勢されている
とともに、前記3個のクランプ爪96に対応して3個のカ
ムローラ112が一中心線lと平行な軸まわりの回転可動
に取り付けられ、それぞれ前記カム面102と係合させら
れるようになっている。このカムローラ112とカム面102
との係合により、3個のクランプ爪96はそれぞれ楔作用
によって一中心線lに接近する方向へ回動させられ、予
めセットされたワーク42a,42bの筒状部68a,68bの円形外
周面に押圧される。これにより、その筒状部68a,68bは
一中心線lと同心に芯出しされ、位置固定にクランプさ
れる。このときのクランプ力、すなわちクランプ爪96が
筒状部68a,68bの円形外周面に押圧される押圧力は、そ
れら円形外周面の外径寸法のばらつきに拘らず略一定の
大きさである。すなわち、クランプ爪96が異なる外径の
筒状部68a,68bをクランプした時にはその回動位置や姿
勢、および前記引張コイルスプリング110の弾性変形量
がそれぞれ変化するが、それらの変化に対応してそのと
きのカムローラ112との接触角度等の係合状態が変化す
るように前記カム面102の形状が設定され、外径寸法の
ばらつきに拘らず略一定のクランプ力が得られるように
なっているのである。上記引張コイルスプリング110は
回動部材108を一方向へ回動するように付勢する付勢手
段に相当し、カムローラ112はクランプ爪96に係合して
回動させる係合部材として機能している。なお、クラン
プ爪96は、支持プレート90に立設されたストッパピン11
3に当接させられることにより、一中心線lに接近する
方向の必要以上の回動が阻止されるようになっている。
上記回動部材108にはまた、ブラケット114を介して手動
アンクランプ装置116が設けられている。この手動アン
クランプ装置116は、第9図におけるX−X断面を示す
第10図に明らかに示されているように、ブラケット114
に一中心線lと平行に固設されたホルダ118と、そのホ
ルダ118に上下方向の移動可能に保持されたシャフト120
と、そのシャフト120を常には下方へ付勢するスプリン
グ122と、シャフト120の上端に固定された掛止部材124
とを備えて構成されている。そして、シャフト120の下
端部に取り付けられたノブ126を把持して、回動部材108
を第9図における左まわり方向へ前記引張コイルスプリ
ング110の付勢力に抗して回動させることにより、前記
カムローラ112とカム面102との係合が解除され、クラン
プ爪96による筒状部68a,68bのクランプ状態が解除され
る。また、カムローラ112が前記係合面104と係合させら
れることにより、クランプ爪96は一中心線lから離間す
る方向へ強制的に回動させられる。第11図に示されてい
る回動部材108およびクランプ爪96はその状態である。
一方、上記のようにクランプ爪96によるクランプ状態が
完全に解除されるアンクランプ位置まで回動部材108を
回動させた状態において、前記ノブ126をスプリング122
の付勢力に抗して押し上げ、その状態で回動部材108を
引張コイルスプリング110の付勢力に従って僅かにクラ
ンプ側へ回動させることにより、掛止部材124は前記支
持プレート90に取り付けられたストッパ部材128に掛止
される。これにより、回動部材108はそのアンクランプ
位置に保持される。上記回動部材108には第9図に示さ
れているように所定の長さの円弧穴130が形成され、支
持プレート90に立設されたストッパピン132がその円弧
穴130の両端と係合させられることにより、回動部材108
の回動範囲は上記アンクランプ位置とクランプ爪96によ
る筒状部68a,68bのクランプが可能なクランプ位置との
間に規定されている。
前記ブラケット114にはまた、一中心線lと平行な軸心
まわりの回転可能にローラ134が取り付けられており、
アンクランプシリンダ136の出力ロッド138が突き出され
ることにより、第11図に示されているようにその出力ロ
ッド138に取り付けられた当て金140がローラ134に当接
させられ、前記回動部材108がアンクランプ位置まで回
動させられるようになっている。アンクランプシリンダ
136は、第1図から明らかなように、ブラケット142を介
して前記治具本体10と同様に位置固定に配設されてお
り、当て金140はプレート144を介して出力ロッド138に
取り付けられている。そのプレート144にはガイドバー1
46が固設され、ガイドブッシュ148により出力ロッド138
の突出し方向と平行な略水平方向へ案内されるようにな
っている。
上記アンクランプシリンダ136はアンクランプ手段に相
当するもので、前記回転テーブル38が停止させられる一
定の回転位置において、出力ロッド138を突き出すこと
により回動部材108をクランプ位置からアンクランプ位
置まで回動させ得る位置に配設されている。第9図およ
び第11図におけるクランプ装置88は、回転テーブル38が
一定の回転位置で停止させられた時の状態であり、この
時の一中心線lまわりにおける回転位置がワーク着脱位
置に相当する。
次に、本実施例の作動を説明する。
先ず、本装置にワーク42aまたは42bをセットする際に
は、回転テーブル38が位置決め突起26によって停止させ
られる一定の回転位置に保持された状態、換言すればク
ランプ装置88がワーク着脱位置に保持された状態におい
て、アンクランプシリンダ136の出力ロッド138を突き出
してクランプ装置88をアンクランプ状態にする。また、
支持部材40の受け金46a,46bをセットすべきワーク42a,4
2bの種類に応じて切換装置54によって切り換える。
次に、セットすべきワーク42aまたは42bを、その筒状部
68aまたは68b側からガイド94内に挿入し、支持装置74の
係合部材82に嵌合するとともに、開口部70aまたは70bを
支持部材40の受け金46aまたは46bによって支持させる。
この時、係合部材82はワーク42aまたは42bの長さ寸法に
応じて下方へ押し下げられ、その長さ寸法に拘らず筒状
部68a,68bは一中心線lと略同心となるように支持され
る。また、開口部70a,70bは長方形状を成しているた
め、6個の支持部材40の配置に合わせてその長辺が第2
図において上下方向となる姿勢でセットすることとな
る。
そして、このようにワーク42aまたは42bがセットされた
状態において、前記アンクランプシリンダ136の出力ロ
ッド138が引き込まれると、クランプ装置88の回動部材1
08は引張コイルスプリング110の付勢力に従ってクラン
プ位置まで回動させられ、クランプ爪96が筒状部68aま
たは68bの外周面に押圧される。クランプ爪96は一中心
線lまわりに等角度間隔で3個配設されているととも
に、カム面102とカムローラ112との間の楔作用によって
筒状部68aまたは68bに押圧されるため、その筒状部68a
または68bの径寸法にばらつき等があっても常に良好に
一中心線lと同心に芯出しされ、略一定の押圧力でクラ
ンプされる。
その後、図示しない係合爪が前記係合部材36に係合させ
られることにより、位置決め突起26と係合溝22との係合
が解除され、回転テーブル38が図示しない駆動モータに
よって一中心線lまわりに回転駆動される。これによ
り、ワーク42aまたは42bをクランプしたクランプ装置88
もその一中心線lまわりに一体的に回転駆動され、ワー
ク42aまたは42bの内周面にコーティング処理を施すなど
所定の作業が行われる。この時、ワーク42aまたは42b
は、その上端部および下端部がそれぞれ支持部材40およ
び支持装置74によって支持され、且つ中央部がクランプ
装置88によってクランプされているため、一中心線lと
同心に位置決めされた一定の姿勢に良好に保持される。
ワーク42aまたは42bに対する作業が終了し、回転テーブ
ル38が一定の回転位置まで回転させられると、前記位置
決め突起26と係合溝22との係合によってその回転テーブ
ル38の回転が停止させられ、クランプ装置88がワーク着
脱位置に停止させられる。その状態において、前記アン
クランプシリンダ136の出力ロッド138が突き出される
と、回動部材108がアンクランプ位置まで回動させら
れ、前記クランプ爪96がワーク42aまたは42bから離間さ
せられる。これによりワーク42aまたは42bの離脱が許容
され、コーティング処理等の作業が終了したワーク42a
または42bが取り出される。
以上により1つのワーク42aまたは42bに対する一連の作
動が終了し、新たなワーク42aまたは42bが挿入されて上
述した作動が繰り返される。
一方、本実施例では手動アンクランプ装置116が回動部
材108に設けられているため、故障や異常の発生時等に
は、ノブ126を把持してその回動部材108をアンクランプ
位置まで回動し、掛止部材124をストッパ部材128に掛止
することにより、クランプ装置88を任意の位置で容易に
アンクランプ状態に保持することができる。
ここで、本実施例のクランプ装置88は、回動部材108が
引張コイルスプリング110の付勢力に従ってクランプ位
置へ回動させられることにより、クランプ爪96を楔作用
によってワーク42a,42bに押圧し、そのワーク42a,42bを
一中心線lと同心に位置決めしてクランプするようにな
っているため、そのワーク42a,42bをクランプするため
に動力を供給する必要がない。これにより、回転テーブ
ル38によってそのクランプ装置88を一中心線lまわりに
自由に回転駆動することができるのであり、また、クラ
ンプ装置に動力を供給するために複雑な動力供給設備を
設けたり、駆動手段とクランプ装置との間に相対回転機
構を介在させたりする必要がなく、装置が簡単に構成さ
れ得るのである。
また、上記クランプ爪96は一中心線lまわりに等角度間
隔で3個配設され、楔作用によってワーク42a,42bの筒
状部68a,68bに押圧されるため、その筒状部68a,68bの径
寸法にばらつき等があっても常に良好に一中心線lと同
心に芯出しすることができ、略一定の押圧力でクランプ
することができるのである。
また、回動部材108は一中心線lまわりの回動可能に支
持プレート90に配設され、その回動部材108を一中心線
lまわりに回動させることによってクランプ爪96を回動
させるようになっているため、一中心線l方向における
寸法が短くて済み、クランプ爪96を駆動するための駆動
手段が不要になったことと相俟って装置がコンパクトに
構成され得る利点がある。
更に、本実施例では手動アンクランプ装置116が設けら
れているため、クランプ装置88によるワーク42a,42bの
クランプ状態を任意の位置で容易にアンクランプ状態と
することが可能で、クランプ装置88を一々ワーク着脱位
置まで回転させる必要がなく、故障や異常の発生時、或
いは点検,整備を行う時などに必要に応じてアンクラン
プ状態とすることにより、故障や異常に迅速に対処でき
るとともに点検,整備などの作業性や安全性が向上す
る。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本考案は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例のクランプ装置88は回転テーブル38
に取り付けられて一中心線lまわりに回転駆動されるよ
うになっているが、X−Yテーブルや多軸ロボットなど
他の種々の移動装置にクランプ装置88を取り付けて使用
することも可能である。
また、前記実施例のクランプ装置88は3個のクランプ爪
96を備えているが、4個以上のクランプ爪を設けること
も可能である。
また、上記クランプ爪96はピン98まわりに回動させられ
るようになっているが、一中心線lに直交する方向へス
ライド移動するクランプ爪を用いることも可能である。
また、クランプ爪96はカムローラ112と係合させられる
ようになっているが、回動部材108にカム面を形成して
クランプ爪96にローラを取り付けたり、双方に互いに摺
接するカム面を形成したりしても差支えない。
また、クランプ爪96はカムローラ112が係合面104に係合
させられることによって一中心線lから離間させられる
ようになっているが、スプリング等によって離間させる
ことも可能である。
また、前記実施例では回動部材108が3個の支持ローラ1
06によって支持されるようになっているが、ベアリング
等を用いて回転可能に支持しても良いことは勿論であ
る。
また、前記実施例ではアンクランプ手段としてアンクラ
ンプシリンダ136がワーク着脱位置に配設されている
が、移動装置の移動形態によっては前記ローラ134に当
接する当接ブロック等を位置固定に配設し、ローラ134
をその当接ブロック等に当接させて回動部材108をアン
クランプ位置まで回動させるようにすることも可能であ
る。なお、かかるローラ134は必ずしも必要なく、当て
金140が当接させられる係合ブロック等を設けるだけで
も差支えない。
また、前記実施例ではテレビの受像管を構成する部品が
ワーク42a,42bとして位置決め保持されるようになって
いるが、円形外周面を有する他のワークを位置決め保持
して移動させる装置にも本考案は同様に適用され得る。
また、前記実施例では1つのワーク着脱位置でワーク42
a,42bの供給および取出しが行われるようになっている
が、ワーク42a,42bの供給と取出しを別々に設定された
2箇所のワーク着脱位置で行うようにすることもでき
る。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基
づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるワーク位置決め移動装
置の一部を切り欠いた正面図である。第2図は第1図の
装置の平面図である。第3図は第1図の装置の縦断面図
である。第4図は第3図におけるIV-IV断面図である。
第5図は第1図の装置の切換装置を示す一部を切り欠い
た正面図である。第6図は第1図の装置の支持部材が切
り換えられた状態を説明する図である。第7図は第3図
におけるVII-VII断面図である。第8図は第7図の調整
ボルト部分を示す断面図である。第9図は第3図におけ
るIX-IX断面図である。第10図は第9図におけるX−X
断面図である。第11図は第1図の装置におけるクランプ
装置のアンクランプ状態を示す図で、第9図に対応する
図である。 38:回転テーブル(移動装置) 42a,42b:ワーク 90:支持プレート(移動部材) 96:クランプ爪、108:回動部材 110:引張コイルスプリング(付勢手段) 116:手動アンクランプ装置 136:アンクランプシリンダ(アンクランプ手段) l:一中心線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形外周面を有するワークを予め定められ
    た一中心線と同心に位置決めして移動させるワーク位置
    決め移動装置であって、 移動装置によって移動させられるとともに予め定められ
    たワーク着脱位置で停止させられる移動部材と、 前記一中心線に対して接近離間可能に前記移動部材に配
    設された複数のクランプ爪と、 前記一中心線まわりの回動可能に前記移動部材に配設さ
    れ、該一中心線まわりにおける一方向へ回動させられる
    ことにより、前記複数のクランプ爪をそれぞれ前記一中
    心線に接近する方向へ移動させ、前記ワークの円形外周
    面に押圧する回動部材と、 該回動部材と前記移動部材とに跨がって配設され、該回
    動部材を常には前記一方向へ回動するように付勢する付
    勢手段と、 前記ワーク着脱位置に配設され、前記回動部材に係合し
    て該回動部材を前記付勢手段の付勢力に抗して前記一方
    向と反対方向へ回動させるアンクランプ手段と、 前記回動部材に配設され、該回動部材を前記一方向と反
    対方向へ回動させるように手動操作されるとともに、前
    記移動部材に係合させられて該回動部材をアンクランプ
    位置に保持する手動アンクランプ装置と を有することを特徴とするワーク位置決め移動装置。
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